JPH0350183A - 結晶成長方法および結晶成長装置 - Google Patents

結晶成長方法および結晶成長装置

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JPH0350183A
JPH0350183A JP18329389A JP18329389A JPH0350183A JP H0350183 A JPH0350183 A JP H0350183A JP 18329389 A JP18329389 A JP 18329389A JP 18329389 A JP18329389 A JP 18329389A JP H0350183 A JPH0350183 A JP H0350183A
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実 久保
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、原子層制御を要する結晶成長、特に化合物半
導体等のエピタキシャル成長に適した。
結晶成長評価方法および結晶成長方法に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来の技術を1分子線エピタキシャル成長(molec
ular Beas+ Epitaxy、以下MBEと
称す)に、高速反射電子線回折(Reflection
 of )Iigh Energ31Electron
 Diffraction、以下RHEEDと称す)を
設けたものを例に、第6図により説明する。
MBE成長は、超高真空槽1中で、単一もしくは複数個
のクヌンセンセル(以降にセルと略する)2から分子線
3として供給される元素4が、基板5上でエピタキシャ
ル成長していく1例えばG a A s / A Q 
G a A sの化合物半導体では、温度300℃ない
し700℃の範囲で、Ga、AsおよびAQのにセル2
のシャッタ6を交互に開閉しながら、分子線3として供
給し、エピタキシャル成長を行う。
この時、その成長の過程をRHEEDで評価する。
RHEEDは、電子線源7から、10k Vないし40
kVの高速の電子を結晶成長中の基板5に入射させると
、入射電子8は、基板5の表面の情報を反映して散乱す
る。その散乱電子9を蛍光塗料が塗っであるスクリーン
10で受けると、基板表面の情報を反映した。電子線回
折像が得られる。この回折像は、基板5の表面の凹凸に
特に敏感であり。
その代表的なスポットの強度だけに注目しても、明確な
表面の様子を知ることができる。
第7図は1回折像の代表的なスポットの強度の変化に対
応する表面の成長の様子を示す図である。
RHEEDのスポットの強度は、結晶成長の進行ととも
に変動する。この変動の周期は、エピタキシャル膜が1
ないし2原子層ずつ増加していく速さに対応している。
すなわち、結晶表面から反射される電子線の強度は、表
面が平坦なときに強くなるので、層成長の場合には、結
晶面が1層成長するごとに平坦性が繰り返され、RHE
EDのスポット強度の変動となって観測される。このよ
うな手法を用いることにより、結晶成長中に同時にその
様子をmyI!t、なから、制御することが可能である
(発明が解決しようとする課M) しかしながら、従来のMBEによる成長方法とRHEE
D等の評価方法では、基板5の表面で成長中の元素ある
いは表面に構成される元素4の種類を見分けることがで
きないという問題があった。
また、表面の凹凸を反射した強度変化は測定できるが、
その凹凸の構造、成長初期過程、原子サイズでの配置構
成等の情報を得ることができないという問題もあった。
従って、原子を1層ずつ結晶成長していくような場合は
、表面に所望の元素がどのように、何原子層成長したか
評価できないし、また制御することもできないという問
題があった。
本発明は上記の問題を解決するもので、成長している元
素の種類、原子層の成長過程の情報が得られる結晶成長
評価方法および結晶成長方法を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するため、本発明は、イオンを照射し
、散乱イオンのエネルギ分析を行うものである。
(作 用) 上記の構成により、結晶の成長と同時に、成長表面にイ
オンを照射し、原子の種類によって異なる散乱イオンの
エネルギ分析を行うので、表面の原子の種類を評価する
ことができる。また、入射もしくは散乱方向の角度依存
性を測定することにより1表面の原子の構造をも観測す
ることが可能となる。従って、上記の評価方法により1
表面の各構成原子の被覆率を測定し、供給原子の種類お
よび供給時間を制御しながら、1yX子層ずつ完全な結
晶成長をすることが可能となる。
(実施例) 本発明の一実施例を第1図なしい第5図により説明する
第1図は、本発明によるMBE成長装置の構成を示す断
面図である。なお、第6図に示した従来例と同じ構成部
品には同一符号を付して説明を進める。
同図において、本発明によるMBE装置11は。
フラスコ形の超高真空槽1の口の部分に、イオン散乱分
光(Ion Scatterring 5pectro
scopy;以下ISSと称す)装M12を配置したも
のである。
MBE装置!11は、従来例と同様に、超高真空槽1中
に、Kセル2および基板5を配置し、結晶成長に必要な
構成元素4を分子線3として基板5の表面に供給する。
なお、成長の条件は1元素4により異なり、特ににセル
2の温度は、元素4の蒸気圧、所望の結晶に必要な供給
量および基板5の温度等考慮して決定する。
次に、ISS装置il!12について、ヘリウム(He
)イオンを用いた場合を例として説明する。ヘリウムイ
オン13は、ヘリウムイオン源14でイオン化されイオ
ンビーム15として出射される。その後、イオンビーム
15の進行方向を調整する2組の偏向板16と17およ
び集光のための静電レンズ18を通過する。なお、上記
の偏向板16と17および静電レンズ18は、それぞれ
直流電圧が印加されており、加速エネルギ等によって電
圧を調整し、イオンビーム15の最適化を行うものであ
る。さらに、進行したイオンビーム15は、パルス電圧
が印加された偏向板19により、スリット20上を走査
し、スリット20の通過によってパルス状イオンビーム
21となる。
パルス状イオンビーム21は、環状の検出器22の貫通
孔を通過して基板5上の表面に衝突する。衝突したイオ
ンは1表面の原子の種類、および主に原子の質量に依存
した速度で散乱イオン23となって散乱する。そのなか
で、入射に対して180度、すなわち後方に散乱される
散乱イオン23だけが、検出器22に到達する。
入射するイオンビームはパルス状イオンビーム21なの
で、図中に寸法線で示した一定の飛程24を走行した散
乱イオン23の速度が異なると、パルスビームがスリッ
ト20を通過して、つぎのパルスビームがくるまでに、
検出器22に到達し、検出される散乱イオン23の走行
時間を測定すれば、散乱イオン23のエネルギ分析が可
能となる。
第2図は、上記の手法を用い、2keVの加速電圧で測
定したInP基板表面のISSスペクトルの測定例を示
すエネルギ分布図で、横軸の走行時間が散乱イオン23
のエネルギに、縦軸が散乱イオン23の数に−それぞれ
相当する。ここでm測される2つのピーク25、および
26は、それぞれ表面近傍のインジウム(In)原子お
よび、燐(P)原子に衝突して散乱されてくるイオンを
示している。
このような測定を、実際のMBE成長しながら同時に行
うことにより、InPの場合を例とするならば、成長表
面の構成原子の種類および量を散乱イオン23の時間差
および強度で、それぞれ同時に観測することができる。
また、基板の角度を変化させて、入射角度分布を測定す
れば、表面構造を観測することも可能となる。この原理
について、第3図により説明する。
同図において、成長面は、第1原子層27、第2yX子
層28およびそれ以降の原子層で形成されている。
入射イオン29は、各原子がそれぞれ持つ衝突断面積3
0に遮られるため、第1yX子層27の原子によるシャ
ドーコーン31が、第2原子層28以降に広がり、入射
角度によっては、第2原子層28以降は、第2図のよう
なISSスペクトルにピークとして観測されず、第1M
子層27のピークのみとなる場合が生ずる。このように
して、基板の角度を変化させ。
ISSスペクトルの入射角度依存性を測定することによ
り、表面もしくは表面から数原子層までの構成原子の構
造を観測することが可能である。また、前述の散乱イオ
ン23のピーク強度とあわせて、表面の構成原子の被覆
率をも知ることができる。
このようなMBE成長と同時に、ISSによる評価方法
を用い、原子層制御を行いながら結晶を成長させる方法
について、InPを例に説明する。
MBEによるInPの成長は、Kセル2のシャッタ6を
開閉しながら、InおよびPを交互に供給して1層ずつ
形成し、同時に行うISSによる成長表面の評価は、第
1原子層27のシャドーコーン31が第2原子層28以
降の原子層を覆う条件で、交互に供給される原子の様子
を観測しながら行う。
第4図は、InおよびPの各原子に対応した■SSスペ
クトルのピーク強度の時間変化を示す時系列状態図で、
ISSスペクトルの、InとPのピーク強度の変化に注
目すると、各々の原子に対応するピーク強度に対して、
各原子のにセル2のシャッタ6の開閉のタイミングが、
RHEEDのスポット強度の時間変化のように、ピーク
強度の時間変化に対応していることが判る。従って、こ
のピーク強度の時間変化にあわせて各原子のにセル2の
シャッタ6の開閉を行えば、各原子について、1原子層
ずつの成長制御が可能である。
第5図は、本発明による結晶成長評価方法を採用した自
動制御MBE装置の構成図で、MBE装置711内に設
置されたISS装置12にデータ処理機32とピーク強
度分析系33を接続し、さらに、Kセル2のシャッタ6
の開閉を制御するシャッタコントローラ34に接続した
ものである。
このような構成により、データ処理機32で得られる第
4図のような信号から各原子のピーク強度をピーク強度
分析系33に読み取らせ、そのデータをもとに、各原子
の中の成長中の原子のピーク強度が最大になった時点で
シャッタ6を切り替えるように、シャッタコントローラ
34に信号を送ると、MBE成長とリアルタイムにIS
Sによる評価が可能となり、従って、複数の供給原子に
対する原子層制御が可能となる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の結晶評価方法によれば、
結晶の成長中にイオンを成長表面に照射し、散乱イオン
のエネルギ分析と、入射もしくは散乱方向の角度依存性
の測定により、表面の原子の種類、被覆率および構造を
観測することが可能となる。
また、上記の評価手段を併用する本発明の結晶成長方法
によれば1表面の各構成原子の被覆率を測定し、供給原
子の種類および供給時間を制御しながら、1原子層ずつ
完全な結晶層を成長させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるMBE装置の構成を示す断面図、
第2図は本発明の評価方法で得られる測定例を示すエネ
ルギ分布図、第3図はその模型図。 第4図は本発明によるISSのデータ処理機の時系列ピ
ーク強度を示す図、第5図は本発明による自動制御MB
E装置の構成図、第6図および第7図は従来のMBE装
置と時系列ピーク強度を示す図である。 1・・・超高真空槽、 2・・・クヌンセンセル、3・
・・分子線、 4・・・元素、 5・・・基板、6・・
・シャッタ、 7・・・電子線源、 8・・・入射電子
、 9・・・散乱電子、10・・・スクリーン、11・
・・分子線エピタキシャル成長(MBE)装置、 12
・・・イオン散乱分光(ISS)装置、 13・・・ヘ
リウムイオン、 14・・・ヘリウムイオン源、15・
・・イオンビーム、 16゜17、19・・・偏向板、
 18・・・静電レンズ、 20・・・スリット、 2
1・・・パルス状イオンビーム。 22・・・検出器、 23・・・散乱イオン、 24・
・・飛程、25.26・・・ピーク、27・・・第1y
X子層、28・・・第2M子層、 29・・・入射イオ
ン、30・・・衝突断面積、 31・・・シャドーコー
ン、32・・・データ処理機、 33・・・ピーク強度
分析系、34・・・シャッタコントローラ。 第 2 図 友行wfW5 第 図 第 図 糟開 第 6 図 RHEED  スポット5弧ノ屹

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)超高真空中の分子線結晶成長において、結晶の成
    長と同時に表面にイオンを照射し、散乱イオンのエネル
    ギ分析を行うことを特徴とする結晶成長評価方法。
  2. (2)超高真空中の分子線結晶成長において、結晶の成
    長と同時に表面にイオンを照射し、散乱イオンのエネル
    ギ分析を行い、結晶成長中の基板表面の原子の種類と、
    各原子の表面の被覆率を1原子層単位で測定する工程と
    、前記原子の1原子層成長した時点で供給原子の種類を
    変更するように、供給原子の制御を複数の種類の原子に
    ついて、1原子層ずつ行う工程とを含むことを特徴とす
    る結晶成長方法。
JP18329389A 1989-07-15 1989-07-15 結晶成長方法および結晶成長装置 Expired - Fee Related JPH0633230B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009542903A (ja) * 2006-07-07 2009-12-03 サントル ナショナル ドゥ ラ ルシェルシュ シアンティフィク 表面の特性を決定するデバイスと方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009542903A (ja) * 2006-07-07 2009-12-03 サントル ナショナル ドゥ ラ ルシェルシュ シアンティフィク 表面の特性を決定するデバイスと方法

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