JPH034932B2 - - Google Patents

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JPH034932B2
JPH034932B2 JP60099532A JP9953285A JPH034932B2 JP H034932 B2 JPH034932 B2 JP H034932B2 JP 60099532 A JP60099532 A JP 60099532A JP 9953285 A JP9953285 A JP 9953285A JP H034932 B2 JPH034932 B2 JP H034932B2
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signal
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Mitsugi Nakahara
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、画像が表示されているスクリーン面
内の任意位置の座標を光学的、且つ遠隔的に入力
するためのスクリーン座標入力装置に関するもの
である。
〔発明の背景〕
画像表示装置に表示されている画像に対し、そ
の画像表示面から直接的にデータを入力する方法
の1つとして、ラインペンによるクリーン座標入
力方法が知られている。これは第10図に示すよ
うに画像表示装置1の画像表示面2において、必
要とする座標N(x,y)の情報を得たい場合に、
座標N(x,y)を走査する際での走査線4の光
をライトペン3で検出することによつて、座標情
報を得るものである。即ち、走査線4が画像表示
面2の走査開始点Aを通過する度に第11図に示
すように走査線同期信号が発生されるようになつ
ている。この走査線同期信号の周期Tは走査線が
画像表示面2を一回副走査する時間と同一であ
る。したがつて、受光素子が内蔵されたライトペ
ン3で必要とする画像表示面2の座標N(x,y)
対応位置を押えると、ライトペン3のスイツチが
入り第11図に示すように、光入力信号がその位
置を走査した際にライトペン3に入力されるもの
である。走査線同期信号とライトペン光入力信号
との時間差tを検出することによつて、走査開始
点Aとその座標N(x,y)位置との間を走査す
るに要された時間が知れ、走査線4の走査速度か
ら座標N(x,y)が決定され得るものである。
座標N(x,y)が決定されると、その座標から
割り込み信号を初めとして各種制御信号の入力が
可能となるわけである。
通常、この種の画像表示装置1の操作者あるい
は画像の監視者は一人であり、画像表示面2から
の各種制御信号の入力は一人で行なわれるものと
なつている。しかしながら、各種制御信号の入力
が極めて重大な意味をもつ場合には、誤認または
誤動作を防止すべく複数人による画像の監視と操
作が必要となり、画像を大型スクリーンに投映す
るなどして監視することがある。しかるに、画像
が大型スクリーンに投映される場合には、大型ス
クリーン上の表示画像と操作者あるいは監視者と
の間には大きな距離が存在することから、その距
離のためにスクリーン上からの座標入力は困難と
なる。大型スクリーン上から制御信号を入力しよ
うとしても、ライトペンのような画像表示面に対
して接触形式のスクリーン座標入力装置を使用し
得ないからである。
なお、ライトペンやそれによる遠隔指示入力に
関するものとしては例えば、ジエイ・デー・フオ
リー(J.D.FOLEY)とエー・バン ダム(A.
VAN DAM)による“フアンダメンタルズ オ
ブ インタラクテイブ コンピユータ グラフイ
クス)(“Fundamentals of Interactive
Computer Graphics”)におけるp193194の記載
や、特開昭58−163039号公報が挙げられる。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、画像が表示されるスクリーン
上での任意位置の座標を光学的、且つ遠隔的に確
実に入力し得るスクリーン座標入力装置を供する
にある。
〔発明の概要〕
この目的のため本発明は、画像が表示されるス
クリーンに対しては2つの直線状光線を交差した
状態で投光する一方、それら直線状光線はスクリ
ーンにおける4辺の縁各々に連続的に配された受
光素子の何れか複数によつて受光されるように
し、それら受光位置より直線状光線の交差点位置
座標を求めるべく構成したものであるが、特にそ
の際2つの直線状光線が何等かの面で異なつたも
のとして投光され、また、異なつたものとして受
光されるようになしたものである。
〔発明の実施例〕
以下、本発明を第1図から第9図により説明す
る。
先ず本発明によるスクリーン座標入力装置につ
いて説明する。第1図はその一例での構成をスク
リーンとともに示したものである。これによると
大型スクリーン5の縁周面に沿つては受光素子6
がその所望分解能に見合うだけの間隔で配置され
るが、これらの受光素子6はそれぞれ固有の座標
を有していることから、受光素子6の座標を4つ
指定することによつて、大型スクリーン5上での
画像の任意位置の座標を決定し得るものである。
図示の如く一方の直線状光線が位置P1,P2で受
光され、また、他方のそれが位置P3,P4で受光
されたとすれば、これら位置P1〜P4の座標より
交差点Pの座標が知れるというわけである。座標
の算出方法については後述するところであるが、
受光素子6の座標指定には、光源として発光ダイ
オード81〜83を内蔵した投光装置11が使用
されるようになつている。駆動回路7により駆動
される発光ダイオード81,82からの光はレン
ズ系を含む光学系9、交差スリツトを介し大型ス
クリーン5に交差した直線状の光線として投光さ
れるものである。大型スクリーン5に投光される
直線状光線の位置は投光装置11の操作者がそれ
を持つ角度や大型スクリーン5と投光装置11と
の相対的位置関係により変化するが、大型スクリ
ーン5に投光された光線が受光素子6により検出
された場合には、その各受光素子6の座標P1
(x1,y1),P2(x2,y2)P3(x3,y3),P4(x4,y4
として、直線1 23 4の交点P(xp,yp)は以
下のように求められるものである。
ここで、受光し得た受光素子6の座標検出方法
について説明すれば、投光装置11に付属された
スイツチ10からの信号は座標演算装置15に入
力されたうえ座標検出回路14を介し走査回路1
2の走査開始信号として出力されるようになつて
いる。この走査開始信号に同期して発光ダイオー
ド81,82が駆動回路7により座標演算装置1
5からの信号にもとづき所定に駆動されるものと
なつている。走査回路12によりその出力が順次
走査される受光素子6はそのうちの4個が投光装
置11から大型スクリーン5へ投光される直線状
光線を受光し得るが、受光信号は増幅器13にて
増幅された後座標検出回路14へ出力され、座標
検出回路14では走査開始信号と受光信号との時
間間隔、あるいは座標演算装置15から出力され
る各受光素子6対応のアドレス信号と受光信号と
の関係より、投光装置11からの光を受光した受
光素子6の座標が決定されるようになつている。
座標演算装置15は座標検出回路14に対し初期
化リセツト信号を出力する他、信号選択信号を出
力することによつて、座標検出回路14にて決定
された4個の受光素子6の座標信号を取り込んだ
うえ式(1),(2)にもとづき交点Pの座標(xp,yp
を求めるところとなるものである。
なお、常時発光される発光ダイオード83の光
は可視光とされ、2つの直線状光線の交点と一致
した状態で大型スクリーン5上に投光される。こ
の可視交点を所望の位置に一致させた後にスイツ
チ10が操作されるようになつているものであ
る。
さて、以上のようにして交点P(xp,yp)が求
められた後は、投映装置16に対し座標演算装置
15は割り込み信号を始めとして各種制御信号の
送信が可能となるものである。
第2図A,Bは大型スクリーン上での直線状光
線の状態を示したものである。このうち第2図A
は交差した直線状光線の交点が大型スクリーン5
の画像上にある場合を示しているが、このような
場合には直線状光線を受光し得た4つの受光素子
6の座標信号P1〜P4から、直線1 23 4の交
点Pの座標が容易に求められることは明らかであ
る。これに対し第2図Bに示すように、交差した
直線状光線の交点Pが大型スクリーン5の画像外
にある場合は、直線1 23 4の交点P、ある
いは直線1 32 4の交点Q、または直線2 3
P1P4の交点の何れかが座標演算装置15により
求められることになる。したがつて、投光装置1
1の操作者が投光装置11からの光線を大型スク
リーン5外に設定した場合にも、大型スクリーン
5の画像内の座標位置に対し操作したことと同等
な効果が得られ誤操作の要因となる。このため、
受光素子6が受光し得た場合には、その光が2つ
の直線状光線の何れかからのものであるかを識別
する必要がある。2つの直線状光線がそれぞれ異
なつたものとして受光されるか、あるいはその後
の処理において異なつたものとして識別されれば
よいわけであるが、このためには2つの直線状光
線を何等かの面で異ならしめることが考えられ
る。先ず考えられることはその空間分布を異なら
しめることである。具体的には光線幅か光量を異
ならしめる方法である。その2は時間的変調の面
で異ならしめるものであり、AM変調度か、発光
ダイオード駆動周波数、または位相関係によつて
識別する方法である。その3は光学的特性である
ところの波長や偏光面を異ならしめることによつ
て識別する方法であるが、この方法は受光素子の
数が他の方法に比し2倍要される他、受光素子に
波長選択性が要されたり、波長選択フイルタや偏
光フイルタが要されるものとなつている。
以下、投光装置について説明したうえ発光ダイ
オード駆動周波数、光線幅をそれぞれ異ならしめ
た場合について説明する。
先ず投光装置についてであるが、これは、レン
ズ系を含む光学系9により大型スクリーン5の画
像面上に交差した直線状光線が得られるべく構成
されている必要がある。直線状光線としてはその
長手方向が大型スクリーン5を十分カバーした対
辺における受光素子6に同時に投光し得るだけの
長さが必要であるとともに、その光線幅は原則的
には対辺各々において何れか1つの受光素子6の
みが受光するだけの細長いものとして得られる必
要がある。これら条件を満足するものとして例え
ば、第3図に示す如くの構成が考えられる。図示
のように駆動70により駆動される発光ダイオー
ド80からの光はレンズ91を介し円柱レンズ9
2に入射されるようになつているものである。こ
の場合、レンズ91の物体側の焦点距離F4は光
源側の焦点距離F3に対し十分大きく、レンズ9
1の主点と像点の間には円柱レンズ92が配置さ
れるが、そのように構成した場合には距離P1
P3および焦点距離F1,F2との間には次の関係が
成立するものである。
D1F2=D2F1 …(3) したがつて、直線状光線の長手方向の長さが定
まれば、円柱レンズ92の性能が決定されるわけ
である。ここでレンズ91および円柱レンズ92
について更に説明すれば、レンズ91によつては
必要とする大型スクリーン5の分解能に見合うだ
けのスポツト光が結像され、このスポツト光は円
柱レンズ92によつて特定の方向に伸ばされるこ
とによつて直線状光線が得られるようになつてい
るものである。実際の投光装置11は第3図に示
すものを基本構成としてて第4図に示す如くに構
成され、これにより交差した直線状光線が得られ
るようになつている。即ち、投光装置11に内蔵
された駆動回路71,72により発光ダイオード
81,82が駆動され、発光ダイオード81,8
2からは光レンズ911,912および円柱レン
ズ921,922によつて直線状に変換されたう
え交差した直線状光線として取り出されるように
なつているものである。なお、第1図における発
光ダイオード83からの光は他のレンズ系により
スポツト状に成形され交差した直線状光線の交点
に可視光として投光されるようになつている。
さて、次の発光ダイオード駆動方法と受光検出
処理方法について説明すれば、第5図において投
光装置11に付属のスイツチ10が操作された場
合、その信号aは座標演算装置15に入力され、
座標演算装置15はそのスイツチ信号aを受け取
ると発光ダイオード81,82の駆動回路71,
72に駆動制御信号を出力するが、これにより交
差した直線状光線の光源であるところの発光ダイ
オード81,82は駆動回路71,72により例
えば、それぞれ周波数12(≠1)にて駆動さ
れるものである。このように駆動するのは、発光
ダイオード81,82による消費電力を小さく抑
えるためであり、また発光ダイオード81,82
からの光以外の外乱光を受光素子6が受光した場
合でも信号処理を容易とするためである。
一方、座標演算装置15はスイツチ信号aを受
け取ると座標検出制御回路145を起動するが、
起動された座標検出制御回路145は走査回路1
2に対し受光素子6を順次走査するためのクロツ
ク信号bを走査開始信号として出力するものとな
つている。クロツク信号bはまたカウンタ14
3,144でカウントされることによつて、順次
走査される各受光素子6のアドレスとカウタ14
3,144の出力とは対応するものとなつてい
る。
さて、走査回路12により順次走査された各受
光素子6の信号は増幅器13にて増幅された後同
調回路141,142に入力されるが、したがつ
て、例えば同調回路141の同調周波数を1、同
調回路142の同調周波数を2とすることによつ
て、周波数12にて駆動された発光ダイオード
81,82からの光を効率よく受光し得るもので
ある。受光素子6により受光された光は同調回路
141,142より出力信号c,dとして得られ
るが、これが適当に波形整形されたうえカウンタ
143,144にカウント停止信号e,fとして
入力されることによつて、カウンタ143,14
4のカウント動作は停止されるものである。座標
検出制御回路145は一定個数の受光素子6の走
査が終了した時点において、信号選択回路146
をして各カウンタ143,144の出力を順次選
択出力して座標演算装置15に受光した受光素子
6のアドレス信号を送出するところとなるもので
ある。1つの辺にける一定個数の受光素子6に対
する走査が終了する度に上記動作を繰り返すよう
にすれば、4辺の受光素子6に対する走査を行な
い得るもである。したがつて、1つの辺に対して
は同調回路141,142が等価的に設けられて
いることになるが、これは1つの辺においては3
個以上の受光素子で直線状光線を同時に受光し得
なく、また、受光し得た受光素子が2つのはそれ
らは同一の直線状光線を受光し得ないからであ
る。
ところで、一定個数の受光素子6の単位とし
て、大型スクリーン5における4辺各々を1つの
単位とし、それぞれの辺に対応して走査回路1
2、座標検出回路14および増幅器13を設ける
構成が考えられる。このような構成とすることに
よつては大型スクリーン5の4辺各々の周囲に配
された受光素子6に対し、4辺同時に走査するこ
とが可能となるため、走査時間の短縮が図れるこ
とになる。第6図A,Bはスクリーン上に、例え
ば第2図A,Bのように投光された場合に、第5
図における要部での入出力信号のタイミングを上
辺のみについてそれぞれ示したものである。これ
によると第2図Aの場合、周波数1で駆動されて
いる発光ダイオード81からの光のみが上辺で受
光されているとすれば、周調周波数が1である同
調回路141からは同調回路出力cが得られるの
に対し、同調周波数が2である同調回路142か
らは同調回路出力dは得られないことになる。同
調回路出力cはカウンタ143にカウント停止信
号eとして作用しこれによりカウンタ143での
カウント動作は停止され、このときのカウント出
力が座標P2として求められるものである。即ち、
スイツチ信号aの立上り時点からカウント停止信
号eの立上に時点までの時間間隔t1に相当するク
ロツク信号bの数がP2の座標であるというわけ
である。一方、第2図Bの場合には、周波数2
て駆動されている発光ダイオード82からの光も
その上辺において受光され、したがつて、同調周
波数が2である同調回路142からも同調回路出
力dが得られることになる。同調回路出力c,d
は先の場合と同様にカウンタ143,144に対
しカウント停止信号e,fとして作用し、このと
きのカウント出力が投光装置11からの光を受光
した受光素子6の座標P2,P3として求められる
ものである。即ち、スイツチ信号aの立上り時点
からカウント停止信号e,f各々の立上り時貼ま
での時間間隔t2,t3に相当するクロツク信号bの
数がP2,P3の座標であるというものである。以
上は上辺についてのものであるが、残りの3辺に
ついても同様にして受光素子6に対し走査が行な
われることによつて、受光し得た受光素子対応の
4点P1〜P4の座標とその組合せが識別され、こ
の後は交点Pの座標が式(1),(2)によつて求められ
るわけである。なお、信号選択回路146からは
4対の座標データが得られるが、これら座標デー
タが全て有効でないことは明らかである。座標演
算装置15では各辺対応に予め設定されている有
効範囲内に座標データが存在する場合のみその座
標データを有効なものとして処理するようになつ
ている。
以上述べたように、投光装置11内に内蔵され
ている発光ダイオード81,82の駆動周波数を
異ならしめることによつて、発光ダイオード81
からの光によるP1とP2の組と発光ダイオード8
2からの光によるP3とP4の組との判別が容易に
可能となる。したがつて、各受光素子6からの受
光信号から直線P1P2,P3P4が一意的に定まるた
め、これらの直線の交点Pも一意的に定められる
ものであり、投光装置11の操作者が誤つて投光
装置11からの交差した直線状光線の交点を大型
スクリーン5の画像外に設定した場合であつて
も、誤操作の要因とならないものである。また、
更に発光ダイオード81,82の同時駆動によつ
ては、受光素子6より受光信号を得るための各受
光素子6に対する走査が一回で済まされ、大型ス
クリーン5の画像面上における投光装置11から
の交差した直線状光線の交点座標の算出時間の短
縮化が図れることになる。
なお、実際のスクリーン座標入力装置において
は、投光装置11に内蔵されている発光ダイオー
ド81,82は赤外発光とされることによつて、
大型スクリーン5上の画像に何等防害を与えるこ
となく交差した直線状光線を投光し得る。また、
大型スクリーン5の画像面内の任意の座標が決定
可能であるため、連続的な座標入力により2次元
的なデータ入力も可能であることは明らかであ
る。
以上発光ダイオードに対する駆動周波数が異な
る場合について説明たが、次に直線状光線幅が異
なるようにした実施態様について説明すれば以下
のようである。
即ち、第7図は投光装置11に内蔵されている
発光ダイオード81からの光が大画スクリーン5
上に直線P1P2を、また、発光ダイオード82に
よる光が直線P3P4をそれぞれ形成している場合
を示したものである。但し、直線P1P2と直線
P3P4とではその長手方向と直交する方向の長さ、
即ち、直線状光線の幅は異なつており、少なくと
も何れか一方の直線状光線はその幅が複数の受光
素子6にて同時に受光し得る長さに設定されるも
のとなつている。少なくとも同時に受光する受光
素子の数が異なるようにすれば、その数より受光
された光が何れの直線状光線からのものであるか
が知れるものである。
第8図はその場合での交点座標を決定するため
のスクリーン座標入力装置の一例での構成を示し
たものである。この場合投光装置11における光
学系9は発光ダイオード81,82による直線状
光線が異なるべく構成されていることは勿論であ
る。
さて、投光装置11に付属のスイツチ10が操
作された場合その信号aは座標演算装置15に入
力され、座標演算装置15はそのスイツチ信号a
を受け取ると発光ダイオード81,82の駆動回
路71,72に駆動制御信号を出力するが、これ
により交差した直線状光線の光源であるところの
発光ダイオード81,82は駆動回路71,72
により例えば、同一周波数1にて駆動されるもの
である。一方、座標演算装置15はスイツチ信号
aを受け取ると座標検出制御回路145を起動す
るが、起動された座標検出制御回路145は走査
回路12に対し受光素子6を順次走査するための
クロツク信号bを出力するようになつている。ク
ロツク信号bはまたカウンタ173,174でカ
ウントされることによつて、順次走査される各受
光素子6のアドレスとカウンタ173,174の
出力とは対応するものとなつている。この間走査
回路12により順次走査される各受光素子6の信
号は増幅器31にて増幅された後、同調周波数が
1である同調回路132に入力されるが、同調回
路132の出力とは切替回路171,172でカ
ウントされるものとなつている。切替回路171
は最初の1個のパルス入力にてその出力がHレベ
ルに、切替回路172はまた2個目のパルス入力
にてその出力がHレベルに移行しその後はその出
力を保持するものとなつている。したがつて、大
型スクリーン5の各辺対応の複数の受光素子6を
1つの単位として順次走査すると、走査方向が先
の場合とは逆であるとして第7図の場合には例え
ば、切替回路171はP31を検出した時点にてそ
の出力がHレベルとなり、また、同様にして切替
回路172はP2を検出した時点にてHレベルと
なる。これら切替回路71,172の出力と同調
回路132の出力cとはアンドゲート181,1
82で論理積されその出力h,iはカウンタ17
3,174にカウント停止信号と入力されるよう
になつている。即ち、座標検出制御回路145か
らのクロツク信号bのカウントが同調回路32の
出力cにより制御されるものである。これらカウ
ンタ173,174のカウント停止時で出力はそ
れぞれP31,P2に対応した受光素子6の座標とな
つているわけである。ところでアンドゲート18
1,183の出力h,iのパルス幅は直線状光線
の幅に概ね相当するものとなつている。したがつ
て、これら出力h,iと座標検出制御回路145
からのクロツク信号bとをアンドゲート182,
184で論積し、その出力j,kとそれぞれ光線
幅検出回路175,176にてカウントすること
によつて直線状光線の幅が求められるものであ
る。7図の場合には光線幅検出回路175では
P32−P31対応の座標差が求められ、また、光線幅
検出回路176ではP2の光線幅に対応した信号
が得られるわけである。
第9図は第8図における要部での入出力信号の
タイミングを示したものである。図示の如くP31
の座標はスイツチ信号aの立上りからカウンタ1
73にカウント停止信号が入力されるまでの時間
間隔t4に相当するクロツク信号bの数であり、同
様にP2の座標は時間間隔t6に相当するクロツク信
号bの数となつている。また、光線の幅について
はそれぞれアンドゲート182,184の出力
j,kの時間間隔t5,t7に相当するクロツク信号
bの光線幅検出回路175,176によるカウン
ト値となつている。光線幅が受光素子6の長さを
1単位として2個以上ある場合には、受光してい
る複数の受光素子6の中間座標を代表的な座標と
して得るものである。例えば第7図の場合には、
P3,P4は以下のように求められる。
P3=P31+P32−P31/2 …(4) P4=P41+P42−P41/2 …(5) したがつて、式(4),(5)にて定義された座標から式
(1),(2)にもとづき交点Pが求められるものであ
る。なお、発光ダイオード81からの光による
P1とP2の組、発光ダイオード82からの光によ
るP3とP4の組の判別は、信号選択回路177に
て光線幅検出回路175,176の出力が選択さ
れた際、それら値の大小関係を座標演算装置15
が判定することによつて行なわれる。
以上述べたように、大型スクリーン5上に空間
的に光線幅が異なる直線状の交差した光線を投光
した場合であつても、その交差点対応の座標が大
型スクリーン5の周囲に配された受光素子6の受
光信号より求められるわけである。
以上、本発明を大型スクリーンの座標入力装置
について述べたが、各種の画像表示装置に適用可
能なものであることは明らかである。また、大型
スクリーンのみならず小型スクリーンに対しても
非接触的な入力が可能であり、更に2本の直線状
の光線が正確に直交しなくてもよいことは明らか
である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明による場合は、2つ
の直線状光線がある面で異なつたものとして投光
され、また、受光されるようになしたものである
から、画像が表示されるスクリーン上での任意位
置の座標を光学的、且つ遠隔的に確実に入力し得
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるスクリーン座標入力装
置の概要構成を示す図、第2図A,Bは、大型ス
クリーン上での直線状光線の状態をそれぞれ示す
図、第3図は、本発明に係る投光装置の原理的構
成を示す図、第4図は、その具体的な構成を示す
図、第5図は、本発明の一実施例態様におけるス
クリーン座標入力装置の構成を示す図、第6図
A,Bは、その要部での入出力信号のタイミング
をそれぞれ第2図A,Bに対応して示す図、第7
図は、本発明の他の実施態様に係る大型スクリー
ン上での直線状光線の状態を示す図、第8図は、
その実施態様におけるスクリーン座標入力装置の
構成を示す図、第9図は、その要部での入出力信
号のタイミングを第7図を例にして示す図、第1
0図、第11図は、ライトペンによる座標入力方
法とその座標算出の原理を説明するための図であ
る。 5……大型スクリーン、6……受光素子、81
〜83……発光ダイオード、9……光学系、11
………投光装置、12……走査回路、13,13
1……増幅器、14……座標検出回路、132,
141,142……同調回路、143,144,
173,174……カウンタ、146,177…
…信号選択回路、145……座標検出制御回路、
171,172……切替回路、175,176…
…線幅検出回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 画像表示用のスクリーン面に交差した状態で
    2つの直線状光線を投光する投光手段と、スクリ
    ーンの縁辺各々に沿つて連続的に配され、且つ上
    記投光手段からの直線状光線を受光する複数の受
    光手段と、該受光手段各々の出力を走査する走査
    手段と、該走査手段からの受光信号にもとづき直
    線状光線のスクリーン面を含む平面内における交
    差点座標を求める座標検出・演算手段とからなる
    スクリーン座標入力装置であつて、投光手段にて
    発生される2つの直線状光線は互に状態が異なつ
    たものとして投光され、受光手段、あるいは座標
    検出・演算手段では上記2つの直線状光線を互に
    異なつたものとして受光、あるいは受光処理する
    構成を特徴とするスクリーン座標入力装置。
JP60099532A 1985-05-13 1985-05-13 スクリ−ン座標入力装置 Granted JPS61259330A (ja)

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