JPH0349242B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高さを調節可能で組立容易な成形たな
に関する。

従来の技術及び問題点 これまで調整可能な、たなに関し種々の形式の
ものが発表されている。ある１つのものは外周に
凹みを有する角部柱を有し、調整可能な多数たな
支持部を各支持柱周りにて凹み内へ固定してい
る。かかる支持部は円錐台形をなし内壁へ突出リ
ブ部材を形成する２つの部片を有している。この
たな支持部は角部柱へ固定され、リブが角部柱の
凹みへ係合して該角部柱上にたな支持部を保持し
ている。このたな支持部円錐台形部はたな台の円
錐台凹みに係合したな台が角部柱と固定関係にた
な支持部上へくさび止めされている。かかるたな
は米国特許第3424111号、第4318352号、第
3757705号、第3523508号、第3874511号、第
3927769号等に示してある。これらのたなの欠点
は部品の多さにある。その結果、たなの高さを調
整する場合のたなの分解組立に長時間が必要とな
る。

上記のたな支持部に加え、別の特許はたな台の
曲がりを感じるためにたな台の片面に互いに間隔
づけられた細長い突出リブを使用することを開示
している。たな台のの片面に一体的な互いに間隔
づけられた細長い突出リブを使用することを開示
している。たな台の片面に一体的な互いに間隔づ
けられたリブを有するものは米国特許第3323656
号に示してある。同様のパレツト装置が米国特許
第3719157号に開示してある。しかしこれらは共
に、リブの長手方向軸線を横切るたな台に補強部
材がない。また別の公知例、例えば米国特許第
3680495号、第3228358号、第3917108号は、たな
即ちパレツトの片面に長手方向リブ及び側方リブ
の格子構造を形成している。

問題点を解決するための手段 本発明は高さを調整出来るたな台を有する迅速
に組立可能なたなを含む。このたなは長手方向軸
線に沿つて間隔づけられた凹みを有する複数の細
長い支持柱を有する。各支持柱のために少なくと
も１つの弾性支持柱クリツプが支持柱周辺におい
て凹み内に取はずし自在に固定され調整自在なた
な支持部を提供している。このたなは更に支持柱
クリツプと取はずし自在に積重ね関係をなしてい
る少なくとも１つの細長いたな台を有している。
このたな台は支持柱周囲に固定された支持柱クリ
ツプを少なくとも部分的に受入れる凹みを含んで
いる。この支持柱クリツプとたな台凹みとの係合
によつてたな台を除去するまではたな台と支持柱
とが固定関係に維持される。

作 用 このたなからたな台を取除くと支持柱クリツプ
が再度露出する。たなの高さは柱からクリツプを
取はずし、もとの位置の上方又は下方の支持柱凹
みへそのクリツプを再び取付け、たな台をその支
持クリツプと積重ね関係を再度組付けることによ
り調整出来る。

本発明のたなの好ましい実施例では、各たな台
が各たな台の１つ又はそれ以上の縁に沿つて伸び
る外方へ突出した支持レールを有している。接続
機構が同時に隣接するたな台の支持レールに係合
し互いに固定関係に隣接するたな台を保持する。

また、たな台はその上下面にリブを有してい
る。上面は上方に突出する側方リブを有してい
る。下面は下方に突出する長手方向リブを有して
いる。一方の面のリブ間の凹みが他方の面のリブ
間の凹みとそれらの交差部にて接合している。上
下面のリブと凹みとはたな台へ対し付加的強度を
提供している。

実施例 本発明のたなの好ましい実施例が第１図に番号
１０で示してある。このたな１０は複数の細長い
支持柱１２を含み、これらの支持柱１２はその長
手方向軸線に沿つて所定の間隔に配置された複数
の凹み１４を有している。図示のようにこれらの
支持柱１２は好ましくは環状の凹みを有する円筒
状をなすがその他の形状も可能である。

さらにこのたな１０は各支持柱１２に第６図に
示すようなクリツプ１６又は第８図に示すような
クリツプ１８などのような少なくとも１つの弾性
支持柱クリツプを有している。これらのクリツプ
は各支持柱１２周囲において凹み１４内に取はず
し自在に取付けられたようになつおり後述の調整
自在なたな支持体を提供する。

第６及び８図に示すように、この好ましい弾性
の支持柱クリツプ１６，１８は中央開口２０を有
している。この開口は支持柱凹し１４と側方断面
が係合するようになつている。またこれらのクリ
ツプ１６，１８は上面２２と下面２４との間に伸
びる僅かに傾いたエツジ２６を有し切頭ピラミツ
トを形成している。クリツプ１６，１８のの全体
の弾性によりこれらは凹み１４内に位置づけられ
その凹みに係るできる。

クリツプ１８はクリツプ１６の質を高めたもの
である。即ちクリツプ１６は一般に弾性材料から
形成されているが、クリツプ１８は第８図に示す
可撓性片２８のような弾性ヒンジ部を含むかぎり
剛性材料からでも弾性材料からでも形成出来る。

更にこのたな１０は少なくとも１つの望ましく
は第１図に示すような複数の細長いたな台３０を
有している。このたな台３０は第２図に示すよう
に角部に凹部３２を含んでいる。この凹部３２は
支持柱１２の凹み１４内にあつて該支持柱の周り
に取付けられた支持柱クリツプと少なくとも部分
的に係合し取はずし自在に重なり合つている。凹
部３２は支持柱クリツプとかみあう寸法及び形状
を有し望ましくはテーパ付エツジ２６へ係合して
いる。各凹部３２と一致している孔３４がそこを
通る支持柱１２の１つを受入れている。こうして
たな台３０は支持柱１２と係合し該支持柱１２が
孔３４を介して伸長している。凹部３２と支持柱
クリツプとの間の係合によつてたな台３０は支持
柱１２と固定関係に有効に維持される。凹部３２
と支持柱クリツプとの間の重なり関係は同時にた
な台３０が初めに取はずされるまで及び取はずさ
れないなら支持柱クリツプが支持柱凹部１４から
抜けないようになつている。

たな台３０は交互に隆起部と凹み部とを有する
上面３６を有し、下面３８もまた同様の凹凸を有
している。上面３６は望ましくは上方に突出する
側方支持隆起部４０を有し一方下面３８は下方に
突き出している長手方向支持隆出部４４を有して
いる。またこの上面の隆起部４０はその間にはば
の狭い凹み部４２を有し、物品がその上に安定し
て位置する台を提供している。同様に下面の隆出
部４４はその間にはばの狭い凹み部４６を有して
いる。上面隆起部４０間の凹み部４２は下面隆出
部４４間の凹み部４６と直交しているまたはこれ
らの凹み部４２，４６はその交差部が接合してお
りたな台３０の重量担持強度を強化している。即
ち上面凹し部４２と下面凹み部４６とは、一体化
していない場合には、それらの交差部は少なくと
も接合されている。

上面３６の隆起部４０と下面３８の隆出部４４
とは望ましくは矩形断面を有しており、ほぼ平坦
な上下面を提供している。異なる断面の隆起部も
使用出来る。また上面隆起部４０と下面隆出部４
４、及び中間凹み部４２，４６の接合によつて提
供される強度のために、たな台３０はプラスチツ
ク成形することも出来また第４及び５図に示すよ
うに中空形状とすることも出来る。

本発明のたな台３０の隆起部等はまた上面３６
の隆起部４０及び下面３８の隆出部４４間にある
凹み部４２，４６を介して空気を循環出来る。こ
のことはたな１０が腐敗しやすい製品を保存する
ために冷蔵庫内に使用される場合に特に有用であ
る。凹み４２はたな台３０によつて遮断されるか
もしれない冷たい空気をたな台３０上に保存され
た腐敗しやすい製品の底面に流すことが出来、こ
れにより適切な冷却が出来る。

またこのたな１０は、たなの全長にわたり同一
高さに支持柱１２によつて支持されるたな台３０
を取はずし自在に接合する新規な手段を開示して
いる。たな台３０の外縁の少なくとも１つ望まし
くはその全てから支持レール４８が突出してい
る。第３図の細長い継手５０に示すような接続機
構が隣接するたな台３０の支持レール４８に係合
したな台３０を互いに固定関係に維持している。
この継手５０は中央にブロツク体５１を有してい
る。このブロツク体５１は継手５０の両長手方向
縁５６に沿つて細長い溝５４を有している。これ
らの溝５４は支持レール４８と側方断面に係合す
る形状をなしている。好ましくは支持レール４８
及び溝５４の側方断面は一般に第３図に示すよう
にきのこ形状をしている。図示していないがこの
継手５０は多数方向のたなを形成するため２つの
長手方向支持レールを一緒に結合するためにも使
用出来る。

継手５０をたな台３０へ取付けるためには、支
持レール４８の長手方向軸線を溝５４の長手方向
軸線と整合させる。次に支持レール４８を溝５４
に沿つて滑らせ該溝内に係合させる。これにより
支持レール４８が継手５０から側方に分離しなく
なる。たな台３０を継手５０から分離するには上
述と反対にたな台３０と継手５０とを軸線方向に
ずらせばよい。

接続機構の別の例が第７図に示す継手５８であ
る。この継手５８は前の例の継手５０改良であつ
て、支持柱１２を受入れるための少なくとも１つ
望ましくは複数の孔６０を備えた中央ブロツク５
２を含んでいる。この継手５８は更に孔６０を貫
通する支持柱１２へ取付けられた支持柱クリツプ
へ着脱自在に重ねられるように配置してある。も
し必要ならこの部分はたな台３０の凹部３２と同
様に構成出来る。継手５８を使用することによつ
てたな台３０の全長は支持柱１２に妨げられるこ
となく使用できる。一方継手５０を使用したとき
にはたな台３０の孔３４から支持柱１２が伸長す
る。継手５０の場合と異なり継手５８は第１図に
示すような２つのたな台３０の接合部に２組の支
持柱１２を置く必要性がなくなりよつてたな１０
の価格減少が得られる。

たな１０はたな台を水平にする手段を有してい
る。この水平は第１図に示すように各支持柱１２
の底端６４へねじ込んだ調整ねじ脚６２のような
適切な手段から成る。ねじ脚６２を伸長すること
によりたな台３０は不均衡傾斜した支持面に支持
されていても水平調整できる。

当業者は本発明の精神から出ることなく種々の
変形改良を得ることができよう。従つて本発明は
前記請求の範囲以外には制限されるものではな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の調整可能なたなの好ましい具
体例を示す斜視図、第２図は支持柱クリツプを使
つて重ねた関係にあるたな台を示すたな台断面の
一部破断前面図、第３図は隣接するたな台の支持
継手に同時に係合している接続機構の第１具体例
によつて固定関係に保持された２つの隣接するた
な台の前面図、第４図は上面隆起部と下面隆出部
とを開示しているたな台一部の断面をを示す一部
破断前面図、第５図は第４図の線５−５に沿つて
みたたな台の断面図であつて上面隆起部と下面隆
出部とを示す図、第６図は支持柱クリツプの第１
実施お斜視図、第７図は接続機構の第２実施例を
示す斜視図、第８図は支持柱クリツプの第２実施
例を示す斜視図、第９図は支持柱クリツプにより
重ねた関係にあるたな台を示すたな台断面図であ
つてたな台を一部破断して示した図、第１０図は
支持柱クリツプと支持柱とが重なり関係にある接
続機構の第２実施例の分解図であつてたな台と接
続機構との整合状態を示す図である。 符号の説明、１０：たな、１２：支持柱、１
４：凹み、１６，１８：クリツプ、２０：中央開
口、３０：たな台、３２：凹部、３６：上面、３
８：下面、４０：隆起部、４２：凹み部、４４：
隆出部、４６：凹み部、４８：支持レール、５
０：継手、５４：溝、６２：調整ねじ脚。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ たな台３０と、支持柱１２と、を有し、該支
   持柱１２が長手方向軸線に沿つて間隔をおいた凹
   み１４と、該凹み１４に衝合する取はずし自在な
   支持手段１６，１８と、を備えており、 たな台接合片５８が、たな台３０の支持体とし
   て作用する取はずし自在な支持手段１６，１８に
   よつて支持柱１２上へ載置され、かつ隣接するた
   な台３０の端部縁が、隣接するたな台間にあるた
   な台接合片５８によつて平行に間隔ずけられた固
   定関係に剛着支持されていることを特徴とするた
   な。 ２ 支持手段１６，１８が支持柱１２の凹み１４
   内において該支持柱１２周囲に対して取はずし自
   在に取付けてあり、たな台接合片５８が支持手段
   １６，１８へ取はずし自在に積重なる凹部を有
   し、これにより支持柱１２とたな台３０とを固定
   関係に保持している特許請求の範囲第１項に記載
   のたな。 ３ 支持柱１２が円筒形をなしかつ複数の環状凹
   み１４を有している特許請求の範囲第１項又は第
   ２項に記載のたな。 ４ 各支持手段１６，１８が弾性クリツプであ
   り、支持柱の凹み１４と衝合する形状の中央開口
   ２０を形成している特許請求の範囲第１〜３項の
   いずれかに記載のたな。 ５ 弾性クリツプ１６，１８が、小面積の上面と
   大面積の下面との間に伸長するテーパ付エツジ２
   ６を有している特許請求の範囲第４項に記載のた
   な。 ６ 各たな台３０の夫々隣接する縁部と、たな台
   接合片５８と、が補足的断面を有し、たな台３０
   の縁部がたな台接合片５８の隣接する縁部へ水平
   方向に滑動係合する特許請求の範囲第１〜５項の
   いずれかに記載のたな。 ７ 各たな台３０の夫々隣接する縁部と、たな台
   接合片５８と、が一縁に沿つて伸びるレール４８
   と他縁に沿つて伸びる溝５４とによつて滑動係合
   している特許請求の範囲第６項に記載のたな。 ８ 各たな台３０の上面３６が上方突出リブ４０
   によつて形成されている特許請求の範囲第１〜７
   項のいずれかに記載のたな。 ９ 各たな台３０が、リブ４０，４４とくぼみ４
   ２，４６とを有する上下面を有し、上面のいずれ
   かの部分のリブ間のくぼみ４２の方向が、すぐ下
   の下面のいずれかの部分のくぼみ４６の方向と直
   交している特許請求の範囲第１〜７項のいずれか
   に記載のたな。 １０ 上面が平行側方リブ４０を有し、下面が平
   行長手方向リブ４４を有している特許請求の範囲
   第９項に記載のたな。 １１ 上面のくぼみ４２の底部が各くぼみの交叉
   部分の下面のくぼみ４６の底部へ対し固定されて
   いる特許請求の範囲第９又は１０項に記載のた
   な。 １２ たな台３０が中央リブ４０，４４を有して
   いる特許請求の範囲第８〜１１項のいずれかに記
   載のたな。