JPH0348847A - 顕色剤塗布装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、顕色剤を紙等の支持体に塗布するための顕色
剤塗布装置に関する。

〔従来の技術〕

カラー複写機の一つとして、マイクロカプセル紙を露光
し、これと顕色紙とを圧着して該顕色紙上に所望の画像
を複写するものが実用化されているが、このカラー複写
機で使用する顕色紙は予め顕色紙として加工された市販
のものを使うようになっている。

そこで、従来そのような顕色紙として市販品を使用せず
とも、カラー複写機の使用者が普通紙等を利用して簡易
に顕色紙を作ることができる顕色剤塗布装置が提案され
ている。

従来そのような装置としては、例えば帯電した粒子状の
顕色剤を担持するローラを紙等の支持体に対し非接触の
状態で対向させ、そこに電界を生じさせて静電気力によ
り前記顕色剤を支持体に転写させるようなものが考えら
れている。

この従来の顕色剤塗布装置にあっては、その顕色剤担持
ローラとしてその周面にローレット切り等により多数の
溝を形成したものを用い、この溝を利用して該ローラの
周面に担持した顕色剤層を金属ブレードで均すようにし
ている。

このようにして均一な層に均された顕色剤は、前記電界
箇所まで運搬され、そこから支持体上に転写されること
となる。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、前記従来のような装置の構成であると、ブレー
ドが顕色剤担持ローラの溝に支えたり、或いは振動を生
じたりし、顕色剤担持ローラ上での顕色剤の量が不均一
になり、また顕色剤層の表面に凹凸を生じることになる
。

このような現象が起こると、出力画像に発色むらや、画
素抜けを生じ、またブレードの振動等による異音が発生
する。

そこで、本発明は、顕色剤担持ローラに担持される顕色
剤の量及び厚さを均一化し、発色むら等を防止すること
ができる顕色剤塗布装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題を解決するために、本発明は顕色剤が塗布さ
れるべき支持体を案内する電極ローラと、前記顕色剤を
担持し前記電極ローラと協働して前記顕色剤と前記支持
体との間に電界を形成する顕色剤担持ローラと、前記顕
色剤担持口・−ラに対して顕色剤を供給する顕色剤供給
ローラとを備えた顕色剤塗布装置において、前記顕色剤
担持ローラの周面には顕色剤を充填するための多数の微
細な凹部が形成されており、前記顕色剤担持ローラの周
面における前記顕色剤供給ローラとの対峙箇所よりも下
流側には該顕色剤担持ローラの周面に担持された顕色剤
層を均すための均しローラが配設された構成を採用して
いる。

〔作用〕

顕色剤担持ローラの周面には多数の微細な凹部が形成さ
れているので、十分な量の顕色剤が該周面に担持される
。

この担持された顕色剤は周面下流の均しローラにより均
され、均一な量及び厚さとなって転写領域に至る。従っ
て、出力される画像品質は向上する。また、均しローラ
は顕色剤担持ローラに対し転がるのでその動きは滑らか
であり、従って、装置に振動が生じ難い。

〔実施例〕

以下、図面を参照して本発明に係る顕色剤担持体の一実
施例を説明する。

第１図で示されるように、顕色剤塗布装置１は、そのケ
ーシング２内に、顕色剤３を塗布すべき普通紙等の支持
体４を搬送する支持体搬送部５と、該支持体搬送部５に
より搬送される支持体４に対し顕色剤３を供給する顕色
剤供給部６とを備えている。

なお、前記ケーシング２の左側に設けられている符号７
で示されるものは支持体挿入口であり、符号８で示され
るものは支持体取出口である。

前記支持体搬送部５は、無端状搬送ベルト９を有してお
り、該搬送ベルト９が巻回されるローラとして、電極ロ
ーラ１０と、複数本の案内ローラ１１とを備えている。

前記電極ローラ１０は搬送ベルト９の駆動ローラとして
も機能するようになっており、該ローラ１０の反時計方
向への回転により、搬送ベルト９は矢印方向に走行しつ
つ支持体４をその挿入ロアからケーシング２内に引き込
み該電極ローラ１０の回りを通過させた後、取出口８か
らケーシング２外に排出することとなる。

また、前記電極ローラ１０は、金属で形成され、電源１
２によってアースに対し負の高電圧が印加されている。

前記顕色剤供給部６は、前記電極ローラ１０と協働して
顕色剤３と該顕色剤３が塗布されるべき支持体４との間
に電界を形成するための前記顕色剤担持ローラ１３を備
えている。該顕色剤担持ローラ１３は前記電極ローラ１
０と同方向に回転するようになっており、所定の間隙を
もって前記電極ローラ１０と対峙している。この両ロー
ラ１３゜１０の対峙する箇所は顕色剤３の転写領域１４
となっている。

前記顕色剤担持ローラ１３は、ステンレス、鋼材等から
なるシャフト１３ａにアルミニューム又は樹脂等よりな
るローラ部１３ｂが固着されている。そして、ローラ部
１３ｂの周面にはシャフト１３ａの中心軸方向に伸びる
多数の微細な凹部たる溝１３ｃがローレット切り加工等
により形成されている。

前記顕色剤担持ローラ１３の下方にはホッパ１５が設け
られ、該ホッパ１５内には誘電性材料からなる粉状の顕
色剤３が貯蔵されている。また、該ホッパ１５内には、
その中の顕色剤３を顕色剤担持ローラ１３に供給するた
めの供給ローラ１６が設置されている。

更に、前記顕色剤担持ローラ１３の周面における前記顕
色剤供給ローラ１６との対峙箇所よりも下流側には第２
図に示されるような顕色剤担持ローラ１３の周面に担持
された顕色剤層を均すための均しローラ１７が配設され
ている。両ローラ１３．１７は周面が相対的に反対方向
に移動するよう駆動されるようになっている。また、図
示例では、該均しローラ１７は顕色剤担持ローラ１３の
周面に密接せしめられているが、若干の空隙を設けて対
峙させるようにしてもよい。均しローラ１７の上側には
該均しローラ１７に付着した顕色剤をかき落とすための
ブレード１７ａが設けられている。

前記顕色剤担持ローラ１３と均しローラ１７の接触箇所
のやや下方には顕色剤担持ローラ１３の表面に取り残さ
れた顕色剤３を除去するための除去ブレード３０が配置
されている。該除去ブレード３０はアースされている。

次に、前記顕色剤塗布装置１の動作について説明する。

図示しないモータの駆動により、第１図で示されるよう
な方向に顕色剤担持ローラ１３と顕色剤供給ローラ１６
とが回転する。

ホッパ１５内の顕色剤３は顕色剤供給ローラ１６によっ
て担持ローラ１３の付近まで搬送される。この担持ロー
ラ１３は既述の如くその表面に多数の細かい溝が設けら
れているため顕色剤３と接する際の摩擦力が大きく、こ
のため溝内に顕色剤が取込まれ、従って多量の顕色剤が
担持されることとなる。また、顕色剤はその取込まれる
際に帯電する。

この担持された顕色剤は、次いで均しローラによって、
均一厚さの層に均される。

このようにして顕色剤担持ローラ１に担持され、かつ均
された顕色剤３は、次いで転写領域１４に至る。

一方、前記顕色剤３が塗布されるべき普通紙等の支持体
４は挿入ロアより装置内に挿入され、搬送ベルト９に保
持されて転写領域１４へと送られる。

転写領域１４には電極ローラ１０に前述のごとく高電圧
が印加されているので電界が存在し、このため担持ロー
ラ１３に担持される帯電した顕色剤３は電極ローラ１０
の方に静電引力により引き付けられ、該電極ローラ１０
上の支持体４に付着することとなる。

なお、電極ローラ１０により引き付けられなかった担持
ローラ１３上の余った顕色剤３は除去ブレード３０の先
端に接触して担持ローラ１３の表面から除去されると共
にその電荷も中和される。

かくて、顕色剤３が塗布された支持体４は搬送ベルト９
によりその取出口８から装置外に排出され、後述の如く
カラー複写機内で現像等の処理に付されることになる。

次に、前記顕色剤塗布装置１をカラー複写機内に装着し
て使用する場合について、第３図に基づき説明する。

第３図で示されるように、カラー複写機１８は露光装置
１９を有している。該露光装置１９はハロゲンランプ１
９ａを有し、このハロゲンランプ１９ａの下方には３原
色用の色分解フィルタ１９ｂが回転可能に設けられてい
る。この色分解フィルタ１９ｂの下方において、原稿２
０が原稿台２１上に載置されている。

前記カラー複写機１８のケーシング２２の略中央部分に
は、前述の顕色剤塗布装置１が設けられ、この顕色剤塗
布装置１の近傍に圧力現像装置２３が設けられている。

前記原稿台２１の一端と前記圧力現像装置２３の下方の
二か所には夫々連続状マイクロカプセル紙（感光感圧紙
）２４の繰出ロール２４ａと巻取ロール２４ｂが設置さ
れ、前記原稿台２１の一端及び他端、更に該他端から前
記圧力現像装置２３に至る箇所にはマイクロカプセル紙
２４を案内するガイドローラ２５ａ、２５ｂ、２５ｃ、
２５ｄが配設されている。また、顕色剤塗布装置１の近
傍には、支持体４たる普通紙を顕色剤塗布装置１内に供
給するための供給ローラ２６が設置され、顕色剤塗布装
置１と圧力現像装置２３との間には顕色剤塗布装置１か
ら出る顕色紙４ａを圧力現像装置２３に送るための送り
ローラ２７が設けられている。

前記圧力現像装置２３の斜め下には、該圧力現像装置２
３により圧力現像された顕色紙４ａを定着処理するため
の熱定着装置２９が設置されている。この熱定着装置２
９の近傍には圧力現像された顕色紙４ａを走行させるた
めのガイドローラ２ｇａ、２８ｂが設置されている。

上記カラー複写機１８により画像複写を行うには、繰出
ロール２４ａと巻取ロール２４ｂとの間を走行するマイ
クロカプセル紙（感光感圧紙）２４に対し、露光装置１
９によって原稿２０の画像を露光する。

この露光されたマイクロカプセル紙２４はガイドローラ
２５ａ、２５ｂ、２５ｃ、２５ｄにより案内されつつ圧
力現像装置２３に向かう。

一方、顕色剤塗布装置１により支持体４上に顕色剤３が
塗布されて顕色紙４ａが作られ、この顕色紙４ａがガイ
ドローラ２７によって圧力現像装置２３の方に向かう。

前記顕色紙４ａとマイクロカプセル紙２４は、圧力現像
装置２３の手前で重なり合い、そのままの状態で圧力現
像装置２３の加圧ローラ２３ａ。

２３ｂ間に送られて加圧現像処理に付される。即ち、露
光されたマイクロカプセル紙２４と、前記顕色剤塗布装
置１により支持体４上に顕色剤３が塗布されてなる顕色
紙４ａとが重ね合わされて圧力現像され、前記マイクロ
カプセル紙２４のカラー画像が前記顕色紙４ａに転移す
る。

圧力現像装置１ｉ２３を通過したマイクロカプセル紙２
４は、巻取ローラ２４ｂによって巻き取られる。他方、
現像済みの顕色紙４ａは、ガイドローラ２８ａを経て前
記熱定着装置２９を通過しつつ定着処理された後、ガイ
ドローラ２８ｂによってカラー複写機１８外に排出され
る。

〔発明の効果〕

本発明は以上のように、顕色剤が塗布されるべき支持体
を案内する電極ローラと、前記顕色剤を担持し前記電極
ローラと協働して前記顕色剤と前記支持体との間に電界
を形成する顕色剤担持ローラと、前記顕色剤担持ローラ
に対して顕色剤を供給する顕色剤供給ローラとを備えた
顕色剤塗布装置において、前記顕色剤担持ローラの周面
には顕色剤を充填するための多数の微細な凹部が形成さ
れており、前記顕色剤担持ローラの周面における前記顕
色剤供給ローラとの対峙箇所よりも下流側には該顕色剤
担持ローラの周面に担持された顕色剤層を均すための均
しローラが配設されていることを特徴とするので、担持
ローラ上の顕色剤の層厚規制を円滑かつ確実に行うこと
ができる。従って、出力される画像品質の向上を図るこ
とができるという効果を奏する。また、顕色剤層の均し
に従来のようなブレードを使用しないので装置に振動が
生じ難くするという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示し、第１図は本発明に係る顕色
剤塗布装置の概略側面図、第２図は顕色剤塗布装置内に
設置される顕色剤担持ローラ及び均しローラの斜視図、
第３図は顕色剤塗布装置を装着したカラー複写機の概略
側面図である。 １・・・顕色剤塗布装置、３・・・顕色剤、４・・・支
持体、４ａ・・・顕色紙、７・・・支持体挿入口、８・
・・支持体取出口、１０・・・電極ローラ、１２・・・
電源、１３・・・顕色剤担持ローラ、１４・・・転写領
域、１５・・・ホッパ、１６・・・顕色剤供給ローラ、
１７・・・均しローラ、１８・・・カラー複写機、２０
・・・原稿、２３・・・圧力現像装置、 若装置。 ・・マイクロカプセル紙、 ９・・・熱定

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 顕色剤が塗布されるべき支持体を案内する電極ローラと
   、前記顕色剤を担持し前記電極ローラと協働して前記顕
   色剤と前記支持体との間に電界を形成する顕色剤担持ロ
   ーラと、前記顕色剤担持ローラに対して顕色剤を供給す
   る顕色剤供給ローラとを備えた顕色剤塗布装置において
   、前記顕色剤担持ローラの周面には顕色剤を充填するた
   めの多数の微細な凹部が形成されており、前記顕色剤担
   持ローラの周面における前記顕色剤供給ローラとの対峙
   箇所よりも下流側には該顕色剤担持ローラの周面に担持
   された顕色剤層を均すための均しローラが配設されてい
   ることを特徴とする顕色剤塗布装置。