JPH0348508A - イコライザ回路、イコライザ回路を備えた高忠実度再生アンプおよび高忠実度再生アンプにおける音響特性補正回路 - Google Patents
イコライザ回路、イコライザ回路を備えた高忠実度再生アンプおよび高忠実度再生アンプにおける音響特性補正回路Info
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- JPH0348508A JPH0348508A JP2076409A JP7640990A JPH0348508A JP H0348508 A JPH0348508 A JP H0348508A JP 2076409 A JP2076409 A JP 2076409A JP 7640990 A JP7640990 A JP 7640990A JP H0348508 A JPH0348508 A JP H0348508A
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- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
- Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は,再生される音場において、再生音が原音に近
い状態で再生されるように、当該再生音の音質や周波数
特性を補正するイコライザ回路、周波数特性及び位相特
性が広範囲に渡ってフラットであるイコライザ回路を備
えた高忠実度再生アンプおよび理想的な位相特性を持た
せた高忠実度再生アンプにおける音響特性補正回路に関
する.【従来の技術及び発明が解決しようとする課題1
最近では、高忠実度の音を再生することのできる、いわ
ゆるオーディオアンプと称されるアンプが一般的に使用
されている. この才一ディ才アンブは、高忠実度の音の再生が要求さ
れているのであるから、その周波数特性は、できるだけ
広範囲に渡ってフラットとなるようにしている. 第22図は、一般的なオーディオアンプの周波数特性と
位相特性を示す特性線図である.これから分かるように
、一般的なオーディオアンプの周波数特性は、30Hz
程度から10KHz程度迄ほぼフラットとなっているが
、これ以外の周波数帯においては周波数の低下或は増加
に伴って徐々に落ち込むような特性となっている.また
、位相特性は、周波数の増加に伴って徐々に遅れるよう
な特性となっている. ところで、従来から音質等の改善が図られているが、従
来から行なわれている改善は、イコライザアンプ等を用
い、主に、音場において如何にフラットな周波数特性を
再現させるか、という点においてのものだった.ところ
が、より高品位の音が要求されてくると、あらゆる周波
数帯において位相特性がフラットであることが要求され
てくるが、従来、このようにあらゆる周波数帯において
位相特性がフラットとなるような補正をアンプ側で行な
うような改善は全く行なわれていなかった.また、位相
ずれの関係でより低域やより高域の増幅を行なおうとす
ると、発振してしまうこともあった. また,車室内が音場となる自動車用オーディオアンプに
あっては、車室内特有の音場特性を補正しそのアンプに
よる再生音が原音に近い状態で再生されるように再生音
の音質や周波数特性を補正するイコライザ回路を内蔵し
ている. このイコライザ回路は、一般的には第17図に示すよう
な構成を有するNFB形のものが用いられている. このNFB形のイコライザ回路は、NFBアンプ1の帰
還回路に、周波数の選択性を有する一種のフィルター回
路2を接続したものであり、そのフィルター回路2には
、要求に応じて、例えば、第18図あるいは第19図に
示してあるようなR,Cによって構成された種々の回路
が使用されている. そして、例えば、第2l図の周波数特性曲線Aで示され
るような周波数特性を有する部屋(自動車の車室に)に
おいて、原音に近い理想的な音を聴く場合には、単体と
しては第17図に示したような構成を有するローバスフ
ィルター,バンドパスフィルター,ハイパスフィルター
を第20A図及び第20B図に示すように接続して、第
21図の周波数特性曲線Bで示されるような特性を持た
せたイコライザ回路を有するアンプで再生すれば、部屋
の周波数特性曲線の山の部分が補正されて、同図Cの周
波数特性曲練で示されるような広範囲の周波数に渡って
ほぼフラットな周波数特性で音が再生され、周波数特性
の面においては,原音に近い状態での再生が行なわれる
.このように,従来では、車室内の音場特性を補正しつ
るようなイコライザ回路をアンプに設け、あまり条件の
良くない車室内であっても、比較的良好な状態で音楽等
を聴くことができるようにしていた.ところが、このよ
うな従来のイコライザ回路にあっては、周波数特性の面
ではこの回路によってフラットとすることはできるが、
位相特性の面では、非常に不満足となっている。 即ち、このイコライザ回路の場合、正弦波から成る単音
で、順次、周波数を増加あるいは減少させて測定器で位
相特性を測定すると、同図中Dで示される位相特性曲線
のように、見掛け上はほぼ全域に渡ってあまり変動がな
い特性が得られる.しかしながら,この位相特性は、ロ
ーパスフィルターの有する位相特性曲!IEと、バンド
パスフィルターの有する位相特性曲線Fと、ハイパスフ
ィルターの有する位相特性曲線Gとの合成の結果、得ら
れる曲線であるので、それぞれのフィルターにおける位
相特性曲線の重なる領域においては、位相差によって生
じる位相歪が発生し,音質の劣化,濁りや音像の定位の
不明確化を招くことになる.この位相歪は、各フィルタ
ーの周波数特性曲線の重なり合う点、つまり、ディップ
点付近において特に大きくなる.これは、イコライザ回
路がフィードバック系の回路となっていることにも起因
している. ところで,従来から音質などの改善が図られているが、
従来から行なわれている改善は、前記したように、音場
において如何にレベル的にフラットな周波数特性を再現
させるかという点においてのものであった.ところが、
より高品位の音が要求されてくると,前記したような位
相歪が無視できなくなる.再生される音の位相は、音像
の定位に重要な要素となるから、臨場感であるとか、透
明感であるとか、あるいは長時間に渡って聴いていても
疲労感がないという、測定器では測れない心理的な面で
の良い音,端的に言えば、自然な音の再生を追求した場
合には、特に重要な改善項目となる. [発明の目的] 本発明は、上記したような従来の問題点を解消するため
になされたものであり、比較的簡単な回路によって位相
歪がなく、自然の音を再生することが可能なイコライザ
回路、位相歪の是正に加えて広範囲な周波数帯に渡って
フラットな位相特性とフラットな出力レベルを実現する
イコライザ回路を備えた高忠実度再生アンプおよび位相
歪の是正に加えて低高域の音響特性を充分に生かす該再
生アンプにおける音響特性補正回路の提供を目的とする
. [発明の概要] 上記目的を達成する本発明のうち、第一の発明は、種々
の音場での再生音を、原音に近い状態で再生し得るよう
に、当該再生音の音質や周波数特性を補正するイコライ
ザ回路であって;1KHz近傍よりも高い周波数領域に
おいては、入力される音声信号の位相が当該音声信号の
周波数が高くなるにつれて進むような特性を持ち、かつ
、遠近感を持たせるべく約1KHzから5KHz位の周
波数の位相を相対的に進めるような回路定数を持つ,抵
抗器と少なくともインダクタとが直列あるいは並列に接
続された中域補正及び高域補正回路、及び、1KHz程
度より低い周波数領域においては,入力される前記音声
信号の位相が前記音声信号の周波数が低くなるにつれて
遅れるような特性を持ち、かつ、再生される音場の共振
周波数のピークとは逆特性となるような回路定数を持つ
,抵抗器とインダクタとが並列あるいは直列に接続され
た低域補正回路が相互接続されて成るイコライザ回路で
ある. また第二の発明は、高忠実度の再生音を増幅する増幅回
路の前段に、当該増幅回路の位相特性を広範囲の周波数
帯に渡って補正する位相補正回路を接続し、さらに当該
位相補正回路の前段に、上記第一の発明のイコライザ回
路を接続した高忠実度再生アンプである. さらに第三の発明は、第一の発明のイコライザ回路と、
このイコライザ回路の前段および/または後段に接続さ
れ、このイコライザ回路のインピーダンスを適正値に変
換するインピーダンス変換回路とで構成された音響特性
補正回路である.なお,この第三の発明では、中城、高
域および低域補正回路は、抵抗器とインダクタでも構成
することができる. 上記いずれの発明も、イコライザ回路が基本となって,
位相歪をなくすことができ、音源の前後関係が明確にな
り,従来に増して、より自然の音に近付けることが可能
となるのである.【発明の実施例J 以下に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る. 第1図ないし第4図は、本第一の発明に係るイコライザ
回路の実施例を示す. 第1図はその回路構成で、この回路は、図に示すように
、抵抗器とインダクタとから構成され、抵抗器RzL及
びインダクタL 2L,抵抗器R 3L及びインダクタ
L3Lの直列回路によって左側のハイバスフィルターを
構成し、インダクタtxt及び抵抗器R **,インダ
クタL 3R及び抵抗器R3Rの直列回路によって右側
のハイパスフィルターを構成している.そして、インダ
クタL IL及び抵抗器RILの並列回路によって左側
のローパスフィルターを構成し、インダクタLl*及び
抵抗器R IRの並列回路によって右側のローバスフィ
ルターを構成している.これら抵抗器RとインダクタL
のうち,抵抗器R.とインダクタL.が低域補正回路,
抵抗器R2とインダクタL2が゛中域補正回路、抵抗器
R,とインダクタL3が高域補正回路をそれぞれ構成す
る.これらのハイパスフィルター及びローバスフィルタ
ーは相互に接続され、ハイバスフィルターの一端はアー
スされている.この第1図の回路の片側のみを図示する
と、等価的には第2図のように示されることになる. 本実施例のイコライザ回路においては、構成する各素子
の定数の決定が非常に重要となる.具体的には、前記し
たディップ点の決定は,音場となる部屋、あるいは車室
内の共振周波数にほぼ合うようにするのが理想的である
.しかし,本実施例のイコライザ回路では、位相特性及
び周波数特性の変化が非常になめらかであるので,あま
り厳密な設定はしなくても良い.ディップ点以下の周波
数帯での位相特性は遅れぎみとなるようにするとともに
、周波数が下がるにつれてレベルが上昇するようにする
.このようにすることによって、左右方向の定位感を向
上させ、音に荘厳な感じを持たせる.ディップ点以上5
KH.以下程度の周波数帯においては、位相特性が進み
ぎみになるようにするとともに,周波数特性レベルが上
昇するようにする.このようにすることによって、前後
方向の定位感を向上させる.5KH.から1 2 K
H ..近辺の周波数帯は、音楽性の豊かさに影響を与
える周波数帯であるので、前記したと同様な特性、つま
り,位相特性が進みぎみになるようにするとともに、周
波数特性が上昇するようにする,12KH.程度以上の
周波数帯は、雰囲気の向上、より自然な音を出すために
重要な周波数領域であり、また、頭が抑えつけられるよ
うな心理的な圧迫感を排除するために必要な領域でもあ
る.さらに、ディップ点付近においては再生される音場
(例えば,車室内)の共振周波数のピークと逆特性とな
るようにする.したがって、これらの各周波数帯に要求
される特性を満足させるような定数にする必要がある.
この特性例を第3図に示す.前記した各周波数帯に要求
される特性を満足させたものとなっている。 なお、本回路の実施にあたっては、各インダクタ相互が
結合しないように注意し、各種の誘導に対しても注意を
払うとともに、各インダクタ自体の周波数特性、共振周
波数等にも注意する必要がある. 本実施例に示した各種のイコライザ回路は、種々の特性
を有するフィルターをシリアルに接続した従来の複雑な
回路とは異なり,非常に簡単に構成されたオーブンルー
プの回路であるので、位相歪の発生が非常に少なく、瞬
時に音が出るダイナミックレンジの大きい打楽器を再生
した場合であっても、音ズレがないという特徴を持って
いる。 そして,本発明のイコライザ回路を実際に作動させた結
果,計測器では測定できない心理的な面における特徴を
詳述すれば、次のようなことが言える. (a)位相歪が少なくなったので、例えば、同一の周波
数の異なる音質の音を再生する場合であつても、音像の
定位感は従来よりも各段に向上した. 具体的には、例えば、バイオリンの音と、ピアノの音が
同時に同一の周波数の音を発した場合であっても、バイ
オリンとピアノの相互位置関係(前後、左右)が非常に
明確となる。 (b)非常に澄んだ音となる.別言すれば幕がとれたよ
うな感じとなる。これは、位相歪が少なくなるのである
から当然である.具体的には、弦を弾く音、あるいは擦
る音等が良く聴こえる.(C)臨場感のある音となる.
さらに具体的には、話し手や演奏者の側に居るような感
じとなる。これは、定位感が向上したことによる相乗効
果であると考えられる.この臨場感をさらに具体的にす
ると、近くの音源は、スピーカーより前に(身近に)位
置し、遠くの音源は、スピーカーより遠くに位置して聴
こえ、且つ左右方向については、スピーカーの方位角よ
り広くあるいは狭く、それぞれの音源の方位角を再現す
る。つまり、原音再生というイメージよりも、原音場の
再生というイメージに近い. (d)長時間聴いていても疲れない音となった。 これは、位相歪が著しく減少したことにより、自然の音
に近づいたためと考えられる.この心理的な効果は、力
一才−ディ才では特に重要なことである。 (e)車室内で聴いた場合でも、大ホールで聴いている
ような感じとなり、頭の抑えつけられるような圧迫感が
なくなった。これは、1 2 K I−1 z以上の周
波数帯のレベルアップと位相進みとが相まって低位感が
向上し、音像の位置がはっきりとしたためであると考え
られる。 (f)音量調節器(ボリューム)にて音量調節すること
により、音像全体が、近づいたり、遠ざかったりするよ
うに聞こえる.具体的には、音量を下げると、遠くで演
奏しているのを間いている感じとなり、上げると、近く
で演奏しているのを聞いている感じとなる. (g)アンプの出力飽和時における、いわゆるビリツキ
音が軽減されるか、皆無となる.第4図は本イコライザ
回路の別の構成例で、回路の片側を等価的に示したもの
である。この回路は、抵抗rt RとインダクタLで構
成される回路中に,コンデンサCと抵抗器Rの直列回路
を補助的に加えたちのである.このような回路構成にし
ても,上記と同様の効果が得られる。 第5図ないし第10図は、本第二の発明に係る高忠実度
再生アンプの実施例を示す。 第5図はこのアンプを構成する位相補正回路のみを示す
.同図における回路は、トランジスタによって構成され
た回路であり、位相補正回路lが二段に接続されている
ものである. この位相補正回路1において、トランジスタ10のエミ
ッタに接続されているインダクタL1及び抵抗器R,の
並列回路によってローパスフィルターを構成しており、
トランジスタlOのコレクタに接続されているインダク
タL2及び抵抗器R2の直列回路によって、ハイバスフ
ィルターを構成している6これらのフィルターを構成す
る各回路素子の定数は,アンプの位相特性を補償しうる
ように決定してあるのは勿論である.コンデンサC。I
およびコンデンサC oxは、それぞれインダクタL,
JよびインダクタL2の直流阻止用のコンデンサである
.インダクタL1とコンデンサC orとによる共振周
波数およびインダクタL2とコンデンサC。2とによる
共振周波数は,使用周波数帯外になるように設定する必
要がある.そして,これと同様に構成されている回路が
後段にもう一段直列に接続され、その出力がトランジス
タ20によって増幅されてアンプの前段に出力される.
このため、アンプより出力される音声信号の位相特性は
非常に広範囲に渡ってフラットな特性となり、また,周
波数特性も非常に広範囲に渡ってフラットな特性となっ
ている.また、第6図には、他の回路構成による位相補
正回路を示す.この回路もトランジスタによって構成さ
れる回路である.この回路において、抵抗器R1及びイ
ンダクタL1の並列回路によってローバスフィルターを
構成し、インダクタL2および抵抗器R2の直列回路4
こよってハイバスフィル?ーを構成している.これらの
フィルターを通過した音声信号は、トランジスタ25及
びトランジスタ30によって増幅されてアンプの前段に
出力される.この場合にも、これらのフィルターを構成
する各回路素子の定数はアンプの位相特性を補償し得る
ように決定してある.したがって、アンプより出力され
る音声信号の位相特性は非常に広範囲に渡ってフラット
な特性となり、また,周波数特性も非常に広範囲に渡っ
てフラットな特性となっている. 第7図は、位相補正回路を具体化した例で、22KΩの
抵抗器のR.L.P.F. . 330mHのインダク
タL−L.P.F からなるローバスフィルタと、l
OκΩの抵抗器R.H.P.F. . 47μHのイン
ダクタL.■P,からなるハイバスフィルターとを接続
した回路でなっている. この回路の周波数特性および位相特性は、第8図に示す
特性線図として表われ、前記の特性を満足している. すなわち、周波数特性は、1000Hzを基準とすると
、周波数の低い方から200Hz程度までは徐々に低下
し. lOKHz程度から上の周波数になると、徐々
に上昇する特性を有している.また、位相特性の方は、
1000Hzを基準にして、1000Hz程度から下の
周波数では,周波数の低下に従って遅れ、l000Hz
程度から上の周波数では、周波数の上昇に従って進んで
いる. 同様な特性は、オペアンプその他の増幅回路においても
可能である.この場合にも、ハイバスフィルターおよび
ローパスフィルターを構成する各回路素子定数は、アン
プの位相特性を補償しつるように決定すること勿論であ
る. そして,上記のような各種の位相補正回路であるアンプ
のさらに前段に,前記第一の発明であるイコライザ回路
を接続したのが、本第二の発明である.この第二の発明
の具体例を第9図に示す.イコライザ回路の構成および
該回路を構成する各素子の定数の決定については、第一
の発明に準じる.また,位相補正回路の方は、第7図に
示した回路を用いているが、第5図および第6図に示し
た回路、あるいは才ベアンブその他の増幅回路で回路素
子定数をアンプの位相特性を補償しつるように決定した
回路でも良いのは勿論である.第9図に示す回路の特性
線図を第10図に示す.この第10図の特性線図から明
らかなように、第3図に示すイコライザ回路の特性線図
と第8図に示す位相補正回路の特性線図との特性のほぼ
組み合わされたものとなっている。そして,本第二の発
明を一般のアンプ(この特性は第22図参照.)と組み
合わせた場合、つまり一般のアンプを通した場合には、
第ll図に示す特性線図として表われる.この特性線図
から明らかなように、周波数特性レベルおよび位相特性
で広範囲に渡ってフラットな特性となるのが分かる.し
たがって、本第二の発明によるときは、位相歪が少ない
うえに、アンプより出力される音声信号の位相特性と周
波数特性が広範囲に渡ってフラットとなる分、より自然
の音に近付けることができた. 第12図ないし第16図は本第三の発明に係る音響特性
補正回路の実施例を示す. このうち、第12図ないし第14図は本第三の発明の第
一の実施例を示すもので、第12図には該回路の構成図
が示されている. この回路は,イコライザ回路50とこのイコライザ回路
50の前段および/または後段に直列に接続されたイン
ピーダンス変換回路60を備えている.イコライザ回路
50は、図に示すように、抵抗器とコンデンサから構成
され、コンデンサC 2L及び抵抗器R2い コンデン
サC3L及び抵抗器R 3Lの並列回路によって左側の
ハイバスフィルターを構成し、コンデンサC2ll及び
抵抗器R2R、コンデンサC 3R及び抵抗器R3Rの
並列回路によって右側のハイパスフィルターを構成して
いる.そして、コンデンサC1いコンデンサC 4L及
び抵抗器RILによって左側のローバスフィルターを構
成し、コンデンサC IR、コンデンサC 4*及び抵
抗器Rll+によって右側のローバスフィルターを構成
している.これら抵抗器RとコンデンサCのうち、抵抗
器R+とコンデンサC.,C.が低域補正回路,抵抗器
R2とコンデンサC2が中城補正回路、抵抗器R3とコ
ンデンサC,が高域補正回路をそれぞれ構成する.これ
らのハイバスフィルターおよびローパスフィルターは相
互に接続され,ローバスフィルターの一端はアースされ
ている.この回路の片側のみを示すと、等価的には第1
3図のようになる.このイコライザ回路50は、これを
構成する各素子の定数の決定が非常に重要となるが、こ
の定数決定は、前記第一の発明におけるイコライザ回路
に準じる. 上記イコライザ回路50の前段および/または後段に接
続されるインピーダンス回路60は、イコライザ回路5
0の特性(第一の発明のイコライザ回路における定数決
定の中で述べている特性)を充分に発揮させるために設
けられる.すなわち、イコライザ回路50の特性は第3
図に示されているが、このイコライザ回路50は、これ
に入力する、あるいはこれから出力する相手のインピー
ダンスと微妙な関係を持っており、このインピーダンス
の値によっては、低域あるいは高域での周波数特性や位
相特性に影響を及ぼすことがある。具体的には、イコラ
イザ回路50の前段(図示せず)の出力インピーダンス
が、イコライザ回路50の入力インピーダンスに比べて
低い場合には問題はないが、高い場合には、第3図の特
性線図において、低い方の周波数レベルが充分に上昇し
ないと同時に、低域での位相特性の遅れが充分に行なわ
れい。したがって、低域での上記した音響特性が生かせ
ない.また,イコライザ回路50の出力インビーグンス
に比べて高い場合は問題ないが、低い場合には、同特性
線図において、高い方の周波数レベルが上昇し過ぎ、同
時に高域での位相特性の進みが早すぎる.したがって、
この場合には、高域での上記した音響特性が生かせない
こととなる.インピーダンス変換回銘60は、これら低
高域でのイコライザ回路50の音響特性を充分に発揮さ
せる働きをするものである.このインピーダンス変換回
路60は、イコライザ回路50の前段か後段いずれかで
もよい.このようなインピーダンス変換回路60には、
例えばエミッタフ才ロワ,オペアンプ等が用いられる. なお、イコライザ回路50は、位相補正を強調するため
と、周波数特性を補正するため、第14図で片側を等価
的に示すように、その一部にインダクタL3を使用する
こともできる.この例では、インダクタL,を高域位相
補正(強調)用に使用している.ただし、この場合、こ
のインダクタと回路の各素子との関係による共振周波数
については、使用周波数帯の帯域外にもっていくことが
必要である. 第15図および第16図は,本第三の発明の第二の実施
例を示している.この実施例におけるイコライザ回路7
0は,抵抗器にインダクタが接続された構成で、第一の
発明におけるイコライザ回路(第1図および第2図)に
準じる.また、このイコライザ回路70を構成する各素
子の定数の決定についても、第一の発明に準じる.その
他の構成は上記第一の実施例と同様である.ただし、こ
のイコライザ回路70におけるインピーダンス変換回路
60による低高域での音響特性補正は、イコライザ回路
50における場合と若干異なり,イコライザ回路70の
図示しない後段回路の入力インピーダンスが、出力イン
ピーダンス比べて低い場合に、第3図の特性線図におい
て、高い方の周波数レベルが低下するのを補正し、同時
に高域での位相特性の進みが遅れるのを補正する働きを
することになる. したがって、本第三の発明によるときは、前記第一の発
明の効果に加え、低高域での音響特性も充分に生かすこ
とができ、より自然の音に近付けることが可能となった
. 以上,上記三つの発明においては、各フィルターがそれ
ぞれ1つづつの抵抗器とインダクタ(第三の発明では抵
抗器とコンデンサまたはインダクタ)によって構成され
たものを例示したが、これに限らず、等価回路とすれば
、結果的には本発明の回路となるような複雑な回路で構
成されたイコライザ回路によっても良いのは勿論である
.また、本発明のイコライザ回路は,通常室内で使用さ
れる才−ディ才アンプや、乗用車に搭載されるオーディ
オアンプ等、各種のアンプに適用可能である. なお,上記の各発明は、相互に組み合わせをすることも
できるのは勿論である。 [発明の効果] 以上の説明により明らかなように,本第一の発明のイコ
ライザ回路によれば、位相歪をなくすことができ、再生
音を自然の音に近付けることが可能となった. また、本第二の発明の高忠実度再生アンプによれば、第
一の発明の効果に加え、位相特性及び周波数特性を広範
囲に渡ってフラットにするので、より低域の増幅やより
高域の増幅が可能で、一層自然の音に近付けることがで
きた. また、第三の発明の音響特性補正回路によれば、第一の
発明の効果に加え、低高域でのイコライザ回路の音響特
性を充分に生かすので、再生音を低高域においてもより
自然の音に近付けることが可能となった. さらに、上記いずれの発明においてち、ホームステレオ
、CI)プレーヤー、レコードプレーヤーテーププレー
ヤー、FM受信機(FM検波後の才一ディ才)、拡声器
等のオーディオ回路に使用して、従来にない自然音(原
音場)を再現できた.また, FMカーラジオについて
は、走行中、何ら支障なく、車室内が、放送スタジオ或
は演奏会場にいるような感じで、疲労感を覚えずに聞く
ことができた.
い状態で再生されるように、当該再生音の音質や周波数
特性を補正するイコライザ回路、周波数特性及び位相特
性が広範囲に渡ってフラットであるイコライザ回路を備
えた高忠実度再生アンプおよび理想的な位相特性を持た
せた高忠実度再生アンプにおける音響特性補正回路に関
する.【従来の技術及び発明が解決しようとする課題1
最近では、高忠実度の音を再生することのできる、いわ
ゆるオーディオアンプと称されるアンプが一般的に使用
されている. この才一ディ才アンブは、高忠実度の音の再生が要求さ
れているのであるから、その周波数特性は、できるだけ
広範囲に渡ってフラットとなるようにしている. 第22図は、一般的なオーディオアンプの周波数特性と
位相特性を示す特性線図である.これから分かるように
、一般的なオーディオアンプの周波数特性は、30Hz
程度から10KHz程度迄ほぼフラットとなっているが
、これ以外の周波数帯においては周波数の低下或は増加
に伴って徐々に落ち込むような特性となっている.また
、位相特性は、周波数の増加に伴って徐々に遅れるよう
な特性となっている. ところで、従来から音質等の改善が図られているが、従
来から行なわれている改善は、イコライザアンプ等を用
い、主に、音場において如何にフラットな周波数特性を
再現させるか、という点においてのものだった.ところ
が、より高品位の音が要求されてくると、あらゆる周波
数帯において位相特性がフラットであることが要求され
てくるが、従来、このようにあらゆる周波数帯において
位相特性がフラットとなるような補正をアンプ側で行な
うような改善は全く行なわれていなかった.また、位相
ずれの関係でより低域やより高域の増幅を行なおうとす
ると、発振してしまうこともあった. また,車室内が音場となる自動車用オーディオアンプに
あっては、車室内特有の音場特性を補正しそのアンプに
よる再生音が原音に近い状態で再生されるように再生音
の音質や周波数特性を補正するイコライザ回路を内蔵し
ている. このイコライザ回路は、一般的には第17図に示すよう
な構成を有するNFB形のものが用いられている. このNFB形のイコライザ回路は、NFBアンプ1の帰
還回路に、周波数の選択性を有する一種のフィルター回
路2を接続したものであり、そのフィルター回路2には
、要求に応じて、例えば、第18図あるいは第19図に
示してあるようなR,Cによって構成された種々の回路
が使用されている. そして、例えば、第2l図の周波数特性曲線Aで示され
るような周波数特性を有する部屋(自動車の車室に)に
おいて、原音に近い理想的な音を聴く場合には、単体と
しては第17図に示したような構成を有するローバスフ
ィルター,バンドパスフィルター,ハイパスフィルター
を第20A図及び第20B図に示すように接続して、第
21図の周波数特性曲線Bで示されるような特性を持た
せたイコライザ回路を有するアンプで再生すれば、部屋
の周波数特性曲線の山の部分が補正されて、同図Cの周
波数特性曲練で示されるような広範囲の周波数に渡って
ほぼフラットな周波数特性で音が再生され、周波数特性
の面においては,原音に近い状態での再生が行なわれる
.このように,従来では、車室内の音場特性を補正しつ
るようなイコライザ回路をアンプに設け、あまり条件の
良くない車室内であっても、比較的良好な状態で音楽等
を聴くことができるようにしていた.ところが、このよ
うな従来のイコライザ回路にあっては、周波数特性の面
ではこの回路によってフラットとすることはできるが、
位相特性の面では、非常に不満足となっている。 即ち、このイコライザ回路の場合、正弦波から成る単音
で、順次、周波数を増加あるいは減少させて測定器で位
相特性を測定すると、同図中Dで示される位相特性曲線
のように、見掛け上はほぼ全域に渡ってあまり変動がな
い特性が得られる.しかしながら,この位相特性は、ロ
ーパスフィルターの有する位相特性曲!IEと、バンド
パスフィルターの有する位相特性曲線Fと、ハイパスフ
ィルターの有する位相特性曲線Gとの合成の結果、得ら
れる曲線であるので、それぞれのフィルターにおける位
相特性曲線の重なる領域においては、位相差によって生
じる位相歪が発生し,音質の劣化,濁りや音像の定位の
不明確化を招くことになる.この位相歪は、各フィルタ
ーの周波数特性曲線の重なり合う点、つまり、ディップ
点付近において特に大きくなる.これは、イコライザ回
路がフィードバック系の回路となっていることにも起因
している. ところで,従来から音質などの改善が図られているが、
従来から行なわれている改善は、前記したように、音場
において如何にレベル的にフラットな周波数特性を再現
させるかという点においてのものであった.ところが、
より高品位の音が要求されてくると,前記したような位
相歪が無視できなくなる.再生される音の位相は、音像
の定位に重要な要素となるから、臨場感であるとか、透
明感であるとか、あるいは長時間に渡って聴いていても
疲労感がないという、測定器では測れない心理的な面で
の良い音,端的に言えば、自然な音の再生を追求した場
合には、特に重要な改善項目となる. [発明の目的] 本発明は、上記したような従来の問題点を解消するため
になされたものであり、比較的簡単な回路によって位相
歪がなく、自然の音を再生することが可能なイコライザ
回路、位相歪の是正に加えて広範囲な周波数帯に渡って
フラットな位相特性とフラットな出力レベルを実現する
イコライザ回路を備えた高忠実度再生アンプおよび位相
歪の是正に加えて低高域の音響特性を充分に生かす該再
生アンプにおける音響特性補正回路の提供を目的とする
. [発明の概要] 上記目的を達成する本発明のうち、第一の発明は、種々
の音場での再生音を、原音に近い状態で再生し得るよう
に、当該再生音の音質や周波数特性を補正するイコライ
ザ回路であって;1KHz近傍よりも高い周波数領域に
おいては、入力される音声信号の位相が当該音声信号の
周波数が高くなるにつれて進むような特性を持ち、かつ
、遠近感を持たせるべく約1KHzから5KHz位の周
波数の位相を相対的に進めるような回路定数を持つ,抵
抗器と少なくともインダクタとが直列あるいは並列に接
続された中域補正及び高域補正回路、及び、1KHz程
度より低い周波数領域においては,入力される前記音声
信号の位相が前記音声信号の周波数が低くなるにつれて
遅れるような特性を持ち、かつ、再生される音場の共振
周波数のピークとは逆特性となるような回路定数を持つ
,抵抗器とインダクタとが並列あるいは直列に接続され
た低域補正回路が相互接続されて成るイコライザ回路で
ある. また第二の発明は、高忠実度の再生音を増幅する増幅回
路の前段に、当該増幅回路の位相特性を広範囲の周波数
帯に渡って補正する位相補正回路を接続し、さらに当該
位相補正回路の前段に、上記第一の発明のイコライザ回
路を接続した高忠実度再生アンプである. さらに第三の発明は、第一の発明のイコライザ回路と、
このイコライザ回路の前段および/または後段に接続さ
れ、このイコライザ回路のインピーダンスを適正値に変
換するインピーダンス変換回路とで構成された音響特性
補正回路である.なお,この第三の発明では、中城、高
域および低域補正回路は、抵抗器とインダクタでも構成
することができる. 上記いずれの発明も、イコライザ回路が基本となって,
位相歪をなくすことができ、音源の前後関係が明確にな
り,従来に増して、より自然の音に近付けることが可能
となるのである.【発明の実施例J 以下に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る. 第1図ないし第4図は、本第一の発明に係るイコライザ
回路の実施例を示す. 第1図はその回路構成で、この回路は、図に示すように
、抵抗器とインダクタとから構成され、抵抗器RzL及
びインダクタL 2L,抵抗器R 3L及びインダクタ
L3Lの直列回路によって左側のハイバスフィルターを
構成し、インダクタtxt及び抵抗器R **,インダ
クタL 3R及び抵抗器R3Rの直列回路によって右側
のハイパスフィルターを構成している.そして、インダ
クタL IL及び抵抗器RILの並列回路によって左側
のローパスフィルターを構成し、インダクタLl*及び
抵抗器R IRの並列回路によって右側のローバスフィ
ルターを構成している.これら抵抗器RとインダクタL
のうち,抵抗器R.とインダクタL.が低域補正回路,
抵抗器R2とインダクタL2が゛中域補正回路、抵抗器
R,とインダクタL3が高域補正回路をそれぞれ構成す
る.これらのハイパスフィルター及びローバスフィルタ
ーは相互に接続され、ハイバスフィルターの一端はアー
スされている.この第1図の回路の片側のみを図示する
と、等価的には第2図のように示されることになる. 本実施例のイコライザ回路においては、構成する各素子
の定数の決定が非常に重要となる.具体的には、前記し
たディップ点の決定は,音場となる部屋、あるいは車室
内の共振周波数にほぼ合うようにするのが理想的である
.しかし,本実施例のイコライザ回路では、位相特性及
び周波数特性の変化が非常になめらかであるので,あま
り厳密な設定はしなくても良い.ディップ点以下の周波
数帯での位相特性は遅れぎみとなるようにするとともに
、周波数が下がるにつれてレベルが上昇するようにする
.このようにすることによって、左右方向の定位感を向
上させ、音に荘厳な感じを持たせる.ディップ点以上5
KH.以下程度の周波数帯においては、位相特性が進み
ぎみになるようにするとともに,周波数特性レベルが上
昇するようにする.このようにすることによって、前後
方向の定位感を向上させる.5KH.から1 2 K
H ..近辺の周波数帯は、音楽性の豊かさに影響を与
える周波数帯であるので、前記したと同様な特性、つま
り,位相特性が進みぎみになるようにするとともに、周
波数特性が上昇するようにする,12KH.程度以上の
周波数帯は、雰囲気の向上、より自然な音を出すために
重要な周波数領域であり、また、頭が抑えつけられるよ
うな心理的な圧迫感を排除するために必要な領域でもあ
る.さらに、ディップ点付近においては再生される音場
(例えば,車室内)の共振周波数のピークと逆特性とな
るようにする.したがって、これらの各周波数帯に要求
される特性を満足させるような定数にする必要がある.
この特性例を第3図に示す.前記した各周波数帯に要求
される特性を満足させたものとなっている。 なお、本回路の実施にあたっては、各インダクタ相互が
結合しないように注意し、各種の誘導に対しても注意を
払うとともに、各インダクタ自体の周波数特性、共振周
波数等にも注意する必要がある. 本実施例に示した各種のイコライザ回路は、種々の特性
を有するフィルターをシリアルに接続した従来の複雑な
回路とは異なり,非常に簡単に構成されたオーブンルー
プの回路であるので、位相歪の発生が非常に少なく、瞬
時に音が出るダイナミックレンジの大きい打楽器を再生
した場合であっても、音ズレがないという特徴を持って
いる。 そして,本発明のイコライザ回路を実際に作動させた結
果,計測器では測定できない心理的な面における特徴を
詳述すれば、次のようなことが言える. (a)位相歪が少なくなったので、例えば、同一の周波
数の異なる音質の音を再生する場合であつても、音像の
定位感は従来よりも各段に向上した. 具体的には、例えば、バイオリンの音と、ピアノの音が
同時に同一の周波数の音を発した場合であっても、バイ
オリンとピアノの相互位置関係(前後、左右)が非常に
明確となる。 (b)非常に澄んだ音となる.別言すれば幕がとれたよ
うな感じとなる。これは、位相歪が少なくなるのである
から当然である.具体的には、弦を弾く音、あるいは擦
る音等が良く聴こえる.(C)臨場感のある音となる.
さらに具体的には、話し手や演奏者の側に居るような感
じとなる。これは、定位感が向上したことによる相乗効
果であると考えられる.この臨場感をさらに具体的にす
ると、近くの音源は、スピーカーより前に(身近に)位
置し、遠くの音源は、スピーカーより遠くに位置して聴
こえ、且つ左右方向については、スピーカーの方位角よ
り広くあるいは狭く、それぞれの音源の方位角を再現す
る。つまり、原音再生というイメージよりも、原音場の
再生というイメージに近い. (d)長時間聴いていても疲れない音となった。 これは、位相歪が著しく減少したことにより、自然の音
に近づいたためと考えられる.この心理的な効果は、力
一才−ディ才では特に重要なことである。 (e)車室内で聴いた場合でも、大ホールで聴いている
ような感じとなり、頭の抑えつけられるような圧迫感が
なくなった。これは、1 2 K I−1 z以上の周
波数帯のレベルアップと位相進みとが相まって低位感が
向上し、音像の位置がはっきりとしたためであると考え
られる。 (f)音量調節器(ボリューム)にて音量調節すること
により、音像全体が、近づいたり、遠ざかったりするよ
うに聞こえる.具体的には、音量を下げると、遠くで演
奏しているのを間いている感じとなり、上げると、近く
で演奏しているのを聞いている感じとなる. (g)アンプの出力飽和時における、いわゆるビリツキ
音が軽減されるか、皆無となる.第4図は本イコライザ
回路の別の構成例で、回路の片側を等価的に示したもの
である。この回路は、抵抗rt RとインダクタLで構
成される回路中に,コンデンサCと抵抗器Rの直列回路
を補助的に加えたちのである.このような回路構成にし
ても,上記と同様の効果が得られる。 第5図ないし第10図は、本第二の発明に係る高忠実度
再生アンプの実施例を示す。 第5図はこのアンプを構成する位相補正回路のみを示す
.同図における回路は、トランジスタによって構成され
た回路であり、位相補正回路lが二段に接続されている
ものである. この位相補正回路1において、トランジスタ10のエミ
ッタに接続されているインダクタL1及び抵抗器R,の
並列回路によってローパスフィルターを構成しており、
トランジスタlOのコレクタに接続されているインダク
タL2及び抵抗器R2の直列回路によって、ハイバスフ
ィルターを構成している6これらのフィルターを構成す
る各回路素子の定数は,アンプの位相特性を補償しうる
ように決定してあるのは勿論である.コンデンサC。I
およびコンデンサC oxは、それぞれインダクタL,
JよびインダクタL2の直流阻止用のコンデンサである
.インダクタL1とコンデンサC orとによる共振周
波数およびインダクタL2とコンデンサC。2とによる
共振周波数は,使用周波数帯外になるように設定する必
要がある.そして,これと同様に構成されている回路が
後段にもう一段直列に接続され、その出力がトランジス
タ20によって増幅されてアンプの前段に出力される.
このため、アンプより出力される音声信号の位相特性は
非常に広範囲に渡ってフラットな特性となり、また,周
波数特性も非常に広範囲に渡ってフラットな特性となっ
ている.また、第6図には、他の回路構成による位相補
正回路を示す.この回路もトランジスタによって構成さ
れる回路である.この回路において、抵抗器R1及びイ
ンダクタL1の並列回路によってローバスフィルターを
構成し、インダクタL2および抵抗器R2の直列回路4
こよってハイバスフィル?ーを構成している.これらの
フィルターを通過した音声信号は、トランジスタ25及
びトランジスタ30によって増幅されてアンプの前段に
出力される.この場合にも、これらのフィルターを構成
する各回路素子の定数はアンプの位相特性を補償し得る
ように決定してある.したがって、アンプより出力され
る音声信号の位相特性は非常に広範囲に渡ってフラット
な特性となり、また,周波数特性も非常に広範囲に渡っ
てフラットな特性となっている. 第7図は、位相補正回路を具体化した例で、22KΩの
抵抗器のR.L.P.F. . 330mHのインダク
タL−L.P.F からなるローバスフィルタと、l
OκΩの抵抗器R.H.P.F. . 47μHのイン
ダクタL.■P,からなるハイバスフィルターとを接続
した回路でなっている. この回路の周波数特性および位相特性は、第8図に示す
特性線図として表われ、前記の特性を満足している. すなわち、周波数特性は、1000Hzを基準とすると
、周波数の低い方から200Hz程度までは徐々に低下
し. lOKHz程度から上の周波数になると、徐々
に上昇する特性を有している.また、位相特性の方は、
1000Hzを基準にして、1000Hz程度から下の
周波数では,周波数の低下に従って遅れ、l000Hz
程度から上の周波数では、周波数の上昇に従って進んで
いる. 同様な特性は、オペアンプその他の増幅回路においても
可能である.この場合にも、ハイバスフィルターおよび
ローパスフィルターを構成する各回路素子定数は、アン
プの位相特性を補償しつるように決定すること勿論であ
る. そして,上記のような各種の位相補正回路であるアンプ
のさらに前段に,前記第一の発明であるイコライザ回路
を接続したのが、本第二の発明である.この第二の発明
の具体例を第9図に示す.イコライザ回路の構成および
該回路を構成する各素子の定数の決定については、第一
の発明に準じる.また,位相補正回路の方は、第7図に
示した回路を用いているが、第5図および第6図に示し
た回路、あるいは才ベアンブその他の増幅回路で回路素
子定数をアンプの位相特性を補償しつるように決定した
回路でも良いのは勿論である.第9図に示す回路の特性
線図を第10図に示す.この第10図の特性線図から明
らかなように、第3図に示すイコライザ回路の特性線図
と第8図に示す位相補正回路の特性線図との特性のほぼ
組み合わされたものとなっている。そして,本第二の発
明を一般のアンプ(この特性は第22図参照.)と組み
合わせた場合、つまり一般のアンプを通した場合には、
第ll図に示す特性線図として表われる.この特性線図
から明らかなように、周波数特性レベルおよび位相特性
で広範囲に渡ってフラットな特性となるのが分かる.し
たがって、本第二の発明によるときは、位相歪が少ない
うえに、アンプより出力される音声信号の位相特性と周
波数特性が広範囲に渡ってフラットとなる分、より自然
の音に近付けることができた. 第12図ないし第16図は本第三の発明に係る音響特性
補正回路の実施例を示す. このうち、第12図ないし第14図は本第三の発明の第
一の実施例を示すもので、第12図には該回路の構成図
が示されている. この回路は,イコライザ回路50とこのイコライザ回路
50の前段および/または後段に直列に接続されたイン
ピーダンス変換回路60を備えている.イコライザ回路
50は、図に示すように、抵抗器とコンデンサから構成
され、コンデンサC 2L及び抵抗器R2い コンデン
サC3L及び抵抗器R 3Lの並列回路によって左側の
ハイバスフィルターを構成し、コンデンサC2ll及び
抵抗器R2R、コンデンサC 3R及び抵抗器R3Rの
並列回路によって右側のハイパスフィルターを構成して
いる.そして、コンデンサC1いコンデンサC 4L及
び抵抗器RILによって左側のローバスフィルターを構
成し、コンデンサC IR、コンデンサC 4*及び抵
抗器Rll+によって右側のローバスフィルターを構成
している.これら抵抗器RとコンデンサCのうち、抵抗
器R+とコンデンサC.,C.が低域補正回路,抵抗器
R2とコンデンサC2が中城補正回路、抵抗器R3とコ
ンデンサC,が高域補正回路をそれぞれ構成する.これ
らのハイバスフィルターおよびローパスフィルターは相
互に接続され,ローバスフィルターの一端はアースされ
ている.この回路の片側のみを示すと、等価的には第1
3図のようになる.このイコライザ回路50は、これを
構成する各素子の定数の決定が非常に重要となるが、こ
の定数決定は、前記第一の発明におけるイコライザ回路
に準じる. 上記イコライザ回路50の前段および/または後段に接
続されるインピーダンス回路60は、イコライザ回路5
0の特性(第一の発明のイコライザ回路における定数決
定の中で述べている特性)を充分に発揮させるために設
けられる.すなわち、イコライザ回路50の特性は第3
図に示されているが、このイコライザ回路50は、これ
に入力する、あるいはこれから出力する相手のインピー
ダンスと微妙な関係を持っており、このインピーダンス
の値によっては、低域あるいは高域での周波数特性や位
相特性に影響を及ぼすことがある。具体的には、イコラ
イザ回路50の前段(図示せず)の出力インピーダンス
が、イコライザ回路50の入力インピーダンスに比べて
低い場合には問題はないが、高い場合には、第3図の特
性線図において、低い方の周波数レベルが充分に上昇し
ないと同時に、低域での位相特性の遅れが充分に行なわ
れい。したがって、低域での上記した音響特性が生かせ
ない.また,イコライザ回路50の出力インビーグンス
に比べて高い場合は問題ないが、低い場合には、同特性
線図において、高い方の周波数レベルが上昇し過ぎ、同
時に高域での位相特性の進みが早すぎる.したがって、
この場合には、高域での上記した音響特性が生かせない
こととなる.インピーダンス変換回銘60は、これら低
高域でのイコライザ回路50の音響特性を充分に発揮さ
せる働きをするものである.このインピーダンス変換回
路60は、イコライザ回路50の前段か後段いずれかで
もよい.このようなインピーダンス変換回路60には、
例えばエミッタフ才ロワ,オペアンプ等が用いられる. なお、イコライザ回路50は、位相補正を強調するため
と、周波数特性を補正するため、第14図で片側を等価
的に示すように、その一部にインダクタL3を使用する
こともできる.この例では、インダクタL,を高域位相
補正(強調)用に使用している.ただし、この場合、こ
のインダクタと回路の各素子との関係による共振周波数
については、使用周波数帯の帯域外にもっていくことが
必要である. 第15図および第16図は,本第三の発明の第二の実施
例を示している.この実施例におけるイコライザ回路7
0は,抵抗器にインダクタが接続された構成で、第一の
発明におけるイコライザ回路(第1図および第2図)に
準じる.また、このイコライザ回路70を構成する各素
子の定数の決定についても、第一の発明に準じる.その
他の構成は上記第一の実施例と同様である.ただし、こ
のイコライザ回路70におけるインピーダンス変換回路
60による低高域での音響特性補正は、イコライザ回路
50における場合と若干異なり,イコライザ回路70の
図示しない後段回路の入力インピーダンスが、出力イン
ピーダンス比べて低い場合に、第3図の特性線図におい
て、高い方の周波数レベルが低下するのを補正し、同時
に高域での位相特性の進みが遅れるのを補正する働きを
することになる. したがって、本第三の発明によるときは、前記第一の発
明の効果に加え、低高域での音響特性も充分に生かすこ
とができ、より自然の音に近付けることが可能となった
. 以上,上記三つの発明においては、各フィルターがそれ
ぞれ1つづつの抵抗器とインダクタ(第三の発明では抵
抗器とコンデンサまたはインダクタ)によって構成され
たものを例示したが、これに限らず、等価回路とすれば
、結果的には本発明の回路となるような複雑な回路で構
成されたイコライザ回路によっても良いのは勿論である
.また、本発明のイコライザ回路は,通常室内で使用さ
れる才−ディ才アンプや、乗用車に搭載されるオーディ
オアンプ等、各種のアンプに適用可能である. なお,上記の各発明は、相互に組み合わせをすることも
できるのは勿論である。 [発明の効果] 以上の説明により明らかなように,本第一の発明のイコ
ライザ回路によれば、位相歪をなくすことができ、再生
音を自然の音に近付けることが可能となった. また、本第二の発明の高忠実度再生アンプによれば、第
一の発明の効果に加え、位相特性及び周波数特性を広範
囲に渡ってフラットにするので、より低域の増幅やより
高域の増幅が可能で、一層自然の音に近付けることがで
きた. また、第三の発明の音響特性補正回路によれば、第一の
発明の効果に加え、低高域でのイコライザ回路の音響特
性を充分に生かすので、再生音を低高域においてもより
自然の音に近付けることが可能となった. さらに、上記いずれの発明においてち、ホームステレオ
、CI)プレーヤー、レコードプレーヤーテーププレー
ヤー、FM受信機(FM検波後の才一ディ才)、拡声器
等のオーディオ回路に使用して、従来にない自然音(原
音場)を再現できた.また, FMカーラジオについて
は、走行中、何ら支障なく、車室内が、放送スタジオ或
は演奏会場にいるような感じで、疲労感を覚えずに聞く
ことができた.
第1図は,本第一の発明に係るイコライザ回路の構成図
、第2図は、第1図に示したイコライザ回路の片側みの
横成図,第3図は、本第一の発明に係るイコライザ回路
の特性線図、第4図は、イコライザ回路の他の例を示す
構成図,第5図は、本第二の発明に係るイコライザ回路
付き高忠実度再生アンプを構成する位相補正回路の回路
図、第6図は,同別の位相補正回路図、第7図は、同位
相補正回路の具体例を示す回路図、第8図は,第7図の
回路を用いたアンプの特性線図、第9図は、本第二の発
明に係る回路図、第10図は、第9図の回路による位相
および周波数特性を示す特性線図、第11図は、本第二
の発明を一般のオーディオアンプに適用した場合の特性
線図、第12図は、本第三の発明の第一の実施例に係る
回路図、第13図は、第12図の回路の片側のみの構成
図,第14図は、本第三の発明の他の例を示す片測のみ
の構成図、第15図は、本第三の発明の第二の実施例に
係る回路図,第16図は、第l5図の回路の片側のみの
構成図、第17図は,従来のイコライザ回路を構成する
1つのフィルタの概略構成図、第18図及び第19図は
、第17図に示したフィルター回路の具体的な回路図、
第20A図及び第20B図は、従来のイコライザ回路の
構成を示す模式図、第21図は、従来一般的に用いられ
ているイコライザ回路の位相および周波数特性の特性線
図、第22図は、一般的に用いられているアンプの特性
線図である. R.,C,.L,:低域補正回路、 R.,C.,L.:中域補正回路、 C.,R.,L.:高域補正回路、 50,70:イコライザ回路、 60:インピーダンス変換回路.
、第2図は、第1図に示したイコライザ回路の片側みの
横成図,第3図は、本第一の発明に係るイコライザ回路
の特性線図、第4図は、イコライザ回路の他の例を示す
構成図,第5図は、本第二の発明に係るイコライザ回路
付き高忠実度再生アンプを構成する位相補正回路の回路
図、第6図は,同別の位相補正回路図、第7図は、同位
相補正回路の具体例を示す回路図、第8図は,第7図の
回路を用いたアンプの特性線図、第9図は、本第二の発
明に係る回路図、第10図は、第9図の回路による位相
および周波数特性を示す特性線図、第11図は、本第二
の発明を一般のオーディオアンプに適用した場合の特性
線図、第12図は、本第三の発明の第一の実施例に係る
回路図、第13図は、第12図の回路の片側のみの構成
図,第14図は、本第三の発明の他の例を示す片測のみ
の構成図、第15図は、本第三の発明の第二の実施例に
係る回路図,第16図は、第l5図の回路の片側のみの
構成図、第17図は,従来のイコライザ回路を構成する
1つのフィルタの概略構成図、第18図及び第19図は
、第17図に示したフィルター回路の具体的な回路図、
第20A図及び第20B図は、従来のイコライザ回路の
構成を示す模式図、第21図は、従来一般的に用いられ
ているイコライザ回路の位相および周波数特性の特性線
図、第22図は、一般的に用いられているアンプの特性
線図である. R.,C,.L,:低域補正回路、 R.,C.,L.:中域補正回路、 C.,R.,L.:高域補正回路、 50,70:イコライザ回路、 60:インピーダンス変換回路.
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)種々の音場での再生音を、原音に近い状態で再生
し得るように、当該再生音の音質や周波数特性を補正す
るイコライザ回路であって、 1KHz近傍よりも高い周波数領域においては、入力さ
れる音声信号の位相が当該音声信号の周波数が高くなる
につれて進むような特性を持ち、かつ、遠近感を持たせ
るべく約1KHzから5KHz位の周波数の位相を相対
的に進めるような回路定数を持つ、抵抗器とインダクタ
とが直列あるいは並列に接続された中域補正及び高域補
正回路、及び、1KHz程度より低い周波数領域におい
ては、入力される前記音声信号の位相が前記音声信号の
周波数が低くなるにつれて遅れるような特性を持ち、か
つ、再生される音場の共振周波数のピークとは逆特性と
なるような回路定数を持つ、抵抗器とインダクタとが並
列あるいは直列に接続された低域補正回路が相互接続さ
れて成ることを特徴とするイコライザ回路。(2)高忠
実度の再生音を増幅する増幅回路の前段に、当該増幅回
路の位相特性を広範囲の周波数帯に渡って補正する位相
補正回路を接続し、さらに当該位相補正回路の前段には
、1KHz近傍よりも高い周波数領域においては、入力
される音声信号の位相が当該音声信号の周波数が高くな
るにつれて進むような特性を持ち、かつ、遠近感を持た
せるべく約1KHzから5KHz位の周波数の位相を相
対的に進めるような回路定数を持つ、抵抗器とインダク
タとが直列あるいは並列に接続された中域補正及び高域
補正回路、及び、1KHz程度より低い周波数領域にお
いては、入力される前記音声信号の位相が前記音声信号
の周波数が低くなるにつれて遅れるような特性を持ち、
かつ、再生される音場の共振周波数のピークとは逆特性
となるような回路定数を持つ、抵抗器とインダクタとが
並列あるいは直列に接続された低域補正回路が相互接続
されたイコライザ回路を接続したことを特徴とするイコ
ライザ回路を備えた高忠実度再生アンプ。 (3)種々の音場での再生音を、原音に近い状態で再生
し得るように、当該再生音の音質や周波数特性を補正す
るイコライザ回路であって、 1KHz近傍よりも高い周波数領域においては、入力さ
れる音声信号の位相が当該音声信号の周波数が高くなる
につれて進むような特性を持ち、かつ、遠近感を持たせ
るべく約1KHzから5KHz位の周波数の位相を相対
的に進めるような回路定数を持つ、抵抗器とコンデンサ
またはインダクタとが直列あるいは並列に接続された中
域補正及び高域補正回路、及び、1KHz程度より低い
周波数領域においては、入力される前記音声信号の位相
が前記音声信号の周波数が低くなるにつれて遅れるよう
な特性を持ち、かつ、再生される音場の共振周波数のピ
ークとは逆特性となるような回路定数を持つ、抵抗器と
コンデンサまたはインダクタとが並列あるいは直列に接
続された低域補正回路が相互接続されて成るイコライザ
回路と、 このイコライザ回路の前段および/または後段に接続さ
れ、該イコライザ回路のインピーダンスを適正値に変換
するインピーダンス変換回路と、を備えてなることを特
徴とする高忠実度再生アンプにおける音響特性補正回路
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2076409A JPH0720036B2 (ja) | 1989-04-03 | 1990-03-26 | イコライザ回路、イコライザ回路を備えた高忠実度再生アンプおよび高忠実度再生アンプにおける音響特性補正回路 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-84588 | 1989-04-03 | ||
JP8458889 | 1989-04-03 | ||
JP2076409A JPH0720036B2 (ja) | 1989-04-03 | 1990-03-26 | イコライザ回路、イコライザ回路を備えた高忠実度再生アンプおよび高忠実度再生アンプにおける音響特性補正回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0348508A true JPH0348508A (ja) | 1991-03-01 |
JPH0720036B2 JPH0720036B2 (ja) | 1995-03-06 |
Family
ID=26417554
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2076409A Expired - Lifetime JPH0720036B2 (ja) | 1989-04-03 | 1990-03-26 | イコライザ回路、イコライザ回路を備えた高忠実度再生アンプおよび高忠実度再生アンプにおける音響特性補正回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0720036B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005143093A (ja) * | 2003-10-15 | 2005-06-02 | Rohm Co Ltd | オーディオ信号の音質改善回路およびこれを用いるオーディオ増幅回路 |
-
1990
- 1990-03-26 JP JP2076409A patent/JPH0720036B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005143093A (ja) * | 2003-10-15 | 2005-06-02 | Rohm Co Ltd | オーディオ信号の音質改善回路およびこれを用いるオーディオ増幅回路 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0720036B2 (ja) | 1995-03-06 |
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