JPH0348200Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0348200Y2
JPH0348200Y2 JP1599086U JP1599086U JPH0348200Y2 JP H0348200 Y2 JPH0348200 Y2 JP H0348200Y2 JP 1599086 U JP1599086 U JP 1599086U JP 1599086 U JP1599086 U JP 1599086U JP H0348200 Y2 JPH0348200 Y2 JP H0348200Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiant
heated
pipe
tube
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1599086U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62129055U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1599086U priority Critical patent/JPH0348200Y2/ja
Publication of JPS62129055U publication Critical patent/JPS62129055U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0348200Y2 publication Critical patent/JPH0348200Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、加熱炉本体内のスキツドパイプ上
にて被加熱材を移動させつつ、スキツドパイプの
下方に備えた輻射管内に高温ガスを通して、その
輻射管からの輻射熱によつて被加熱材を加熱する
加熱炉に関するものである。
[従来の技術] 従来より、輻射管を用いた加熱炉としては、製
鉄圧延プロセスにおいて鋼片を圧延可能な温度
(1000〜1250℃)にまで加熱する鋼片加熱炉があ
る。その構成例を第5図に示す。
図示する加熱炉は、炉本体1の側壁1aに複数
のサイドバーナー2を装備しており、そのサイド
バーナー2からの燃焼ガスを輻射管3内に通し
て、その輻射管3の外表面からの輻射熱によつて
被加熱材である鋼片Wの下面を加熱するようにな
つている。輻射管3は均一な外径であつて、鋼片
Wの下方にてその幅方向に延在するように輻射管
サポート4に支えられている。本例の場合、輻射
管3は3本の同径管の連結構造であつて、炉内の
中央部分に位置する解放端から燃焼ガスを炉内に
放出するようになつている。
一方、鋼片Wは、スキツドパイプと称される支
持体(以下「スキツドパイプ」という)5上にサ
ポートされながら、輻射管3の上方位置にて図中
の表裏方向に搬送される。その搬送方法として
は、通常、ウオーキングビーム方式やプツシヤー
方式が採られている。スキツドパイプ5は、鋼片
Wの搬送方向に沿つて複数列配備されている。本
例の場合は、左右2列ずつ計4列配備され、そし
て一般に行なわれているように、左右におけるそ
れぞれ2列のスキツドパイプ5の間隔が小さく設
定されていて、鋼片Wの大きさの変化に対応でき
るようになつている。また、炉本体1の側壁1a
には、鋼片Wの上面を加熱するためのバーナ6が
装備されている。
このように輻射管3を用いた加熱炉の場合、サ
イドバーナー2の火炎は輻射管3によつてガイド
されながら燃焼するため、その燃焼量の大小に拘
わらず、均一外径である輻射管3の表面温度は均
一となる。したがつて、輻射管3を用いない直火
式バーナの場合に比して、鋼片Wの下面温度が均
一化すると共に、炎の上昇によつて鋼片Wの幅方
向に過大な温度差を生じるという問題をなくすこ
とができる。
[考案が解決しようとする問題点] ところが、上記のように輻射管3を用いた加熱
炉にあつても次のような問題があつた。
すなわち、均一外径の輻射管3の表面の各部か
らは、鋼片Wの下面に向つて均一な輻射熱が発せ
られるものの、鋼片Wを支持するスキツドパイプ
5の存在のために、鋼片Wの下面には部分的に受
熱効率が低い箇所が生じてしまい、鋼片Wの下面
温度が不均一なものとなる。つまり、スキツドパ
イプ5の相互間隔が小さい部分では、鋼片Wの受
熱角(VIEW FACTOR)が小さいため、受熱効
率が低く、特に、スキツドパイプ5の直上付近の
スキツドマークと称される部分の下面温度は低
く、最低温度部分となる。したがつて、その最低
温度部分に対する加熱温度を基準として、加熱炉
を操業しなければならず、他の部分に対しては過
加熱となつて、無駄なエネルギーを消費してい
た。
また、左右におけるそれぞれ2列のスキツドパ
イプ5の間隔は、前述してように小さく設定され
ていることが通例であるため、その狭い間隔のス
キツドパイプ5の間に位置する鋼片Wの受熱効率
は他の部分に比して低いのが現状である。逆に、
鋼片Wの端面や、スキツドパイプ5の相互間隔が
大きい炉内中央部に位置する部分のように、受熱
効率の良い部分では過加熱となる。このような不
均一な加熱は、鋼片Wの品質を不均一なものとす
る。
鋼片Wの幅方向における輻射管3の表面温度を
第3図中の曲線Aで表し、鋼片Wの幅方向におけ
る下面の温度を同図中の曲線Bで表す。同図中O
は鋼片Wの中央線である。図から明らかなよう
に、均一外径の輻射管3の表面温度はほぼ均一で
あるものの、スキツドパイプ5の位置Pにおける
鋼片Wの下面温度が低く、逆に鋼片Wの端面が高
くなる温度分布を示す。
この考案は、このような従来の問題を解決し
て、被加熱材を均一に加熱することのできる加熱
炉を提供するものである。
[問題点を解決するための手段] この考案の加熱炉は、加熱炉本体内のスキツド
パイプ上にて被加熱材を移動させつつ、スキツド
パイプの下方に備えた輻射管内に高温ガスを通し
て、その輻射管からの輻射熱によつて被加熱材を
加熱する加熱炉において、スキツドパイプのため
に輻射管からの受熱効率が低くなる被加熱材の部
分の直下に位置する輻射管を、他の位置の輻射管
よりも大径にしたことを特徴としている。
[作用] この考案の加熱炉は、スキツドパイプの存在の
ために輻射管からの受熱効率が低くなる被加熱材
の部分の直下において、他の部分よりも大径の輻
射管から充分な輻射熱を発して、受熱効率が低い
被加熱材の部分の温度を補償し、被加熱材を全体
に渡つて均一に加熱する。
[実施例] 以下、この考案の実施例を第1図ないし第4図
に基づいて説明する。なお、前述した従来例のも
のと同様の部分には同一符号を付してその説明を
省略する。
第1図ないし第3図はこの考案の第1実施例を
示す。前述した従来例と異なるところは、同一外
径の輻射管3に代えて、部分的に外径が異なる輻
射管7を装備した点にある。この輻射管7は、セ
ラミツクや耐熱金属のような耐熱材料によつて形
成されており、第2図に示すように鋼片Wの搬送
方向に沿つて千鳥状に配列されて、サイドバーナ
ー2からの燃焼ガスを導いて炉内の中央部分に位
置する解放端から炉内に放出するようになつてい
る。輻射管7は、左右のそれぞれ2列のスキツド
パイプ5の狭い間隔の直下に位置する部分の外径
が大きく設定されている。つまり、スキツドパイ
プ5の存在のために受熱効率が低くなる鋼片Wの
部分の直下に位置する部分の輻射管7が大径とな
つており、他の部分は小径となつている。本例の
場合、輻射管7は大径管7aの両端に小径管7
b,7bを連結した構成となつている。
その他の構成は、前述して従来例と同様であ
る。
次に作用について説明する。
サイドバーナー2からの燃料および空気は、サ
イドバーナー2寄りの小径管7bから大径管7a
内に入つて体積変化する際に、効率良く混合、攪
はんして活発に燃焼する。したがつて、この大径
管7b内の火炎温度は高く、その表面温度は小径
管7aの部分よりも高くなる。また、大径管7a
はその固体輻射面の面積が小径管7bよりも大き
いため、当然、その大径管7aから鋼片Wの下面
に伝達される固体輻射熱は小径管7bのそれより
も大きくなる。このことは、下記の関係式からも
明らかである。
Q=A・ΦcH・〔(Tc/100)4−(Tc/100)4〕Kcal/
H Q:固体輻射伝熱量 A:輻射管の輻射面積 Tc:輻射管の表面温度(゜K) Ts:鋼片の下面温度(゜K) ΦcH:総括熱吸収率(=εc×εs×FcH) εc:輻射管の輻射率 εs:鋼片の輻射率 FcH:受熱角 これらの結果、鋼片Wの幅方向における輻射管
7の下面温度は、第3図中の曲線Cとして表され
るように、左右のそれぞれ2列のスキツドパイプ
5の狭い間隔の直下に位置する部分にて高くな
る。したがつて、鋼片Wの幅方向における下面の
温度は、同図中の曲線Dに表すような傾向を呈す
る。すなわち、スキツドパイプ5とその周辺の受
熱効率の悪い部分の温度低下が抑えられる。一
方、サイドバーナー2や炉内中央部の受熱効率の
良い部分に対しては、その直下に位置する輻射管
7が小径管7bとなつているために、過加熱が回
避されることになる。
このようにして、鋼片Wの幅方向における温度
分布が均一化される。したがつて、スキツドパイ
プ5の直上のスキツドマークも小さくなる。
ところで、本例のように、解放端から炉内に燃
焼ガスを放出する形式の輻射管7を用いた場合、
鋼片Wへの伝熱は、輻射管7の固体輻射の他に、
その解放端から放出される燃焼ガスの輝炎輻射お
よびガス輻射の和に依存する。しかし、本例にお
ける輻射管7は、第2図に示すように鋼片Wの搬
送方向に沿つて千鳥状に配列され、かつ左右の炉
壁1aに対して対称的に備えられているため、鋼
片Wへの伝熱は左右同一となる。よつて、鋼片W
の下面における受熱は輻射管7の固体輻射熱に影
響されることになる。
輻射管7としては、炉内を貫通して、燃焼ガス
を炉内に放出しない形式のものを採用することも
可能である。
第4図a,bは、それぞれ輻射管7の異なる他
の構成例を示す。第4図aのものは、大径管7a
と小径管7bとの接合部分を曲面形状としてお
り、第4図bのものは大径管7aと小径管7bと
の接合部分を段差形状としている。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案の加熱炉は、ス
キツドパイプの存在のために輻射管からの受熱効
率が低くなる被加熱材の部分の直下において、他
の部分よりも大径の輻射管から充分な輻射熱を発
して、受熱効率が低い被加熱材の部分の温度を補
償する構成であるから、被加熱材の温度分布を均
一化して、被加熱材の品質の均一化を実現するこ
とができる。しかも、被加熱材に局所的な低温部
が生じることをなくして、被加熱材の各部分を同
一条件下で加熱することができ、この結果、被加
熱材に局所的な低温部を生じる従来の場合に比し
て、低い加熱温度で操業することができ、省エネ
ルギー化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はこの考案の一実施例を示
し、第1図は縦断面図、第2図は第1図の−
線に沿う部分断面図、第3図は温度特性を従来例
のものと共に説明するための図である。第4図
a,bは、この考案の加熱炉に備わる輻射管の異
なる他の構成例を説明するたもの図である。第5
図は従来の加熱炉の縦断面図である。 1……炉本体、1a……側壁、2……サイドバ
ーナー、4……輻射管サポート、5……スキツド
パイプ、6……バーナー、7……輻射管、7a…
…大径管、7b……小径管、W……鋼片(被加熱
材)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 加熱炉本体内のスキツドパイプ上にて被加熱材
    を移動させつつ、スキツドパイプの下方に備えた
    輻射管内に高温ガスを通して、その輻射管からの
    輻射熱によつて被加熱材を加熱する加熱炉におい
    て、スキツドパイプのために輻射管からの受熱効
    率が低くなる被加熱材の部分の直下に位置する輻
    射管を、他の位置の輻射管よりも大径にしたこと
    を特徴とする加熱炉。
JP1599086U 1986-02-06 1986-02-06 Expired JPH0348200Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1599086U JPH0348200Y2 (ja) 1986-02-06 1986-02-06

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1599086U JPH0348200Y2 (ja) 1986-02-06 1986-02-06

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62129055U JPS62129055U (ja) 1987-08-15
JPH0348200Y2 true JPH0348200Y2 (ja) 1991-10-15

Family

ID=30807435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1599086U Expired JPH0348200Y2 (ja) 1986-02-06 1986-02-06

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0348200Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62129055U (ja) 1987-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS639002B2 (ja)
JPH0348200Y2 (ja)
US4852523A (en) Atmospheric gas boiler
US4388068A (en) Metal heating furnace
JPS6036586Y2 (ja) 鋼材加熱炉
JP2873392B2 (ja) ラジアントチューブバーナー
JPS6038659Y2 (ja) 鋼材加熱炉
CN217424107U (zh) 一种应用于辐射管内的高辐射纳米螺旋黑体
JPS5813607B2 (ja) アツプセツト付パイプの熱処理炉
JPS6036587Y2 (ja) 鋼材加熱炉における加熱装置
JPS6215232Y2 (ja)
RU2467260C2 (ru) Технологический нагреватель
US10823396B2 (en) Radiant heat insert
JP2000105081A (ja) ガス加熱雰囲気連続炉
JPS6319313Y2 (ja)
JPH0324588Y2 (ja)
JPH05225840A (ja) エナメル線焼付け炉
JPS60226690A (ja) 加熱炉の加熱装置
CN109611840A (zh) 一种燃气辐射管
JPS6313241Y2 (ja)
JPH0612380Y2 (ja) 放熱管用スペーサ
JPH10185131A (ja) ラジアントチューブ加熱装置と加熱炉
JPS59578B2 (ja) 連続焼鈍炉のストリツプ加熱装置
KR960006377Y1 (ko) 연속 가열로의 라디안트 튜브(radiant tube)
JP3495188B2 (ja) ラジアントチューブ