JPH0348158A - ヒト・トロンビン・アンチトロンビン3複合体の免疫学的測定方法、そのための測定試薬およびキット - Google Patents

ヒト・トロンビン・アンチトロンビン3複合体の免疫学的測定方法、そのための測定試薬およびキット

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JPH0348158A
JPH0348158A JP8908490A JP8908490A JPH0348158A JP H0348158 A JPH0348158 A JP H0348158A JP 8908490 A JP8908490 A JP 8908490A JP 8908490 A JP8908490 A JP 8908490A JP H0348158 A JPH0348158 A JP H0348158A
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thrombin
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human thrombin
insoluble carrier
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Yukiya Koike
小池 行也
Toshinobu Murakami
村上 敏信
Yoshihiko Washimi
芳彦 鷲見
Yataro Ichikawa
市川 弥太郎
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 本発明は、ヒト検体中におけるヒト・l−口〉・ビン・
アンチトロンビン■複合体の免疫学的測定方法、そのた
めの測定試薬およびキ・ソト、抗ヒト・トロンビンボリ
クD−・針ル抗体およびその製造方法、精製されたヒト
・)0ンビン・アンチトロンビン■複合体およびその分
離方法に関する。さらに詳しく説明すると本発明は、ヒ
ト検体(殊に血漿または血清〉中におけるヒト・トロン
ビン・アンチトロンビンIIr複合体を、血清干渉を受
けずに、またヒト検体中に含まれるプロトロンビンおよ
び遊離のアンチトロンビンIIIの影響を受けずに、高
感度で免疫学的に測定する方法、そのための測定試薬、
キットおよびそれらに関係する一連の技術に関する。
[従来技術] ヒト・アンチトロンビン■(以下、これを“′AT I
II ”と称する場合がある)は、血液凝固系のセリン
プロテアーゼの重要なインヒビターであり、トロンビン
を始めとして活性化されたXll、 XI、 X。
IX因子やカリクレイン、プラスミン等の活性を阻害す
る。ATI[Iとセリンプロテアーゼとの反応は、1:
1のモル比で進行し、ATII[のアルギニン残基がセ
リンプロテアーゼの活性中心であるセリン残基とエステ
ル結合して複合体を形成することによってセリンプロテ
アーゼの活性を抑制する。このような複合体の1つとし
てヒト・トロンビン・アンチトロンビン■複合体く以下
、これを” T AT”と称する場合がある)が挙げら
れる。ヒトの血液中におけるTATの存在、増加は血液
Fi固機序の始動、活性化によってトロンビンが生成さ
れたことを示すものであると考えられている。 したが
って、血液中のTATの量を測定することにより、血液
凝固系の動態の一端を知り得るものと推察され、それに
よって血液凝固面から患者の病態を解明すること、例え
ば血栓形成あるいは汎発性血管内血液凝固症(DIC)
への病態の進展を早期に予知し、適切な治療をすること
が可能になると期待される。
従来、ヒト検体中のTATを免疫学的に測定する試みと
して、1つは抗TATneoantigen抗体を用い
た測定方法が検討されている。すなわち、Herber
t、 L、 Lauが抗7’A Tneoantige
n抗体を、125エラベルのTATを用いた1nhib
ition assayによりTATの測定を試みてい
る[The Journalof Biologica
l Chemistry Vol 255.5885.
Iss++eof June 25 (1980) ]
また、Pe1zerらは、抗トロンビン抗体を固相抗体
に用い、抗ATI[[抗体を酵素標識抗体に用いたサン
ドイッチ系によるヒト検体中のTATの測定系を提案し
ている(Thrombosis & Haemosta
sis。
JuIy 14 (1985))。
しかしながら、これら従来の方法は、現在の医療ニーズ
に必ずしも合致する方法ではなかっな。
例えば詳述のLauらの方法は抗TA Tneoant
igenの選択性が問題であり、それにもし少量でもフ
リーのトロンビン、ATIIIまたはプロトロンビンに
交叉反応性があれば、その測定値は大幅に変化してしま
う危険性があった。なぜなら、TATの濃度はフリーの
ATll[やプロトロンビンの濃度に比べ健常人では約
1/10’の極めて少量にすぎないからである。またP
e1zerらの方法は感度的に十分でなく、そのため大
量の血漿検体を用いるので、いわゆる血漿系による測定
系では強い血清干渉を受けるという欠点を有している。
[発明の目的] そこで本発明の第1の目的は、ヒト検体中のTATを特
異的且つ高感度で測定するため免疫学的測定方法、測定
試薬およびキットを提供することにある。
本発明の第2の目的は、ヒト検体中に含まれる遊離のA
TIIIやプロトロンビンの影響が極めて少なく、また
血清干渉を殆んど受けないTATの免疫学的測定方法、
測定試薬およびキットを提供することにある。
本発明の他の目的は、ヒトの血液凝固系の動態の指標を
知るのに役立ち且つ実用的な、ヒト検体中のTATの免
疫学的測定方法、測定試薬およびキットを提供すること
にある。
本発明のさらに他の目的は、前記したヒト検体中のTA
Tの免疫学的測定系に使用しうる抗ヒト・トロンビンポ
リクローナル抗体およびその製造方法を提供することに
ある。
本発明のさらに他の目的は、ヒト検体中のTATの免疫
学的測定系において、標準物質として使用可能な極めて
高純度のTATおよびそれを得るためのプロセスを提供
することにある。
本発明のさらに他の目的は、以下の説明から一層明らか
となるであろう。
[発明の構成] 本発明者らの研究によれば、前記本発明の目的および利
点は、不溶性担体に抗ヒト・トロンビンポリクローナル
抗体を固定化した第1抗体および抗ヒト・アンチトロン
ビン■抗体に標識物質を結合した第2抗体とを用いるヒ
ト検体中のヒト・トロンビン・アンチトロンビン■複合
体の免疫学的測定方法において、 (i)該抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体は、(
a)ヒト・トロンビンに対する解離定数が2.5X 1
0−7M〜3.5 ×10−7Mの範囲であり、(b)
ヒト・プロトロンビンに対する解離定数が4.5X10
−7M〜5.5 ×10−7Mの範囲であり、(clヒ
ト・トロンビン・アンチトロンビン■複合体に対する解
離定数が0.5 ×10−9M〜1.5X 10−7M
の範囲であって、且つ (d)ヒト・プロトロンビンに対する交差反応性が0.
05%以下であり、 (ii)  該抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体
は、不溶性担体に対し、その不溶性担体に対する該ポリ
クローナル抗体の飽和結合量の2〜25%の範囲の割合
で結合している、 ことを特徴とする免疫学的測定方法を用いることによっ
て達成されることがわかった。
さらに本発明によれば、下記(A)免疫学的測定試薬お
よび(B)免疫学的測定キットが提供される。
(A)免疫学的測定試薬; 不溶性担体に抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体を
固定化した第1抗体および抗ヒト・アンチトロンビン■
抗体に標識物質を結合した第2抗体からなるヒト検体中
のヒト・トロンビン・アンチトロンビン■複合体を測定
するための免疫学的測定試薬であって、 (1)該抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体は、 (a)ヒト・トロンビンに対する解離定数が2.5 ×
10−9M〜3.5 ×10−9Mの範囲であり、(b
)ヒト・プロトロンビンに対する解離定数が4.5 ×
10−7M〜5,5 ×10−7Mの範囲であり、 (c)ヒト・トロンビン・アンチトロンビン■複合体に
対する解離定数が0.5 ×10−7M〜1.5 ×1
0−7Mの範囲であって、且つ(d)ヒト・プロトロン
ビンに対する交差反応性が0.05%以下であり、 (ii)  該抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体
は、不溶性担体に対し、その不溶性担体に対する該ポリ
クローナル抗体の飽和結合量の2〜25%の範囲の割合
で結合している、ことを特徴とする免疫学的測定試薬。
(B)免疫学的測定キット; (1)不溶性担体に抗ヒト・トロンビンポリクローナル
抗体を固定化した第1抗体、 (2)抗ヒト・アンチトロンビン■抗体に標識物質を結
合した第2抗体、 (3)溶解剤 (4)洗浄剤 (5)標準物質及び (6)標識物質が酵素である場合には、酵素活性を測定
するための基質及び反応停止剤 を組合せてなるヒト検体中のヒト・トロンビン・アンチ
トロンビン■複合体を測定するためのキットであって、 (i)該抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体は、(
a)ヒト・トロンビンに対する解離定数が2.5X 1
0−7M〜3.5 ×10−7Mの範囲であり、(b)
ヒト・プロトロンビンに対する解離定数が4.5X10
−7M〜5.5 ×10−’IVIの範囲であり、(c
)ヒト・トロンビン・アンチトロンビン■複合体に対す
る解離定数が0.5 ×10−7M〜1.5X 10−
7Mの範囲であって、且つ (d)ヒト・プロトロンビンに対する交差反応性が0.
05%以下°であり、。
(ii)  該抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体
は、不溶性担体に対し、その不溶性担体に対する該ポリ
クローナル抗体の飽和結合量の2−・25%の範囲の割
合で結合している、 ことを特徴とする免疫学的測定キット。
前記り、た本発明のヒト検体中のTATの免疫学的測定
方法、そのための試薬およびキットにおいては、前記(
a)〜(d)に特定1.な抗ヒト・トロンビンポリクロ
−ナル抗体を用い月、つその抗体を固体組木上に前記し
、た比較的低い密度で結合させるのであり、そうするこ
とGごよって、ヒト検体中のT A Tを高感度で測定
することが可能となる。
以下本発明についてさらに詳しく説明する。
本発明の前記免疫学的測定系に使用される抗ヒト・トロ
ンビンポリクローナル抗体は、ヒト・トロンビンおよび
TATに対して選択的に強い親和力を有しているが、ヒ
ト・プロトロンビンに対しては親和力が弱く且つ交差反
応性も低い。
すなわち、本発明の抗ヒト・トロンビンポリクローナル
抗体は、下記(a) =(d)の親和力および交差反応
性を有している、 (a)ヒト・トロンビンに対する解離定数が2.5X1
0〜9M〜3.5 ×10−7M、好ましくは3.0X
10−・9M〜3.4 ×10−9Mの範囲であり、(
blヒト・プロトし′1ンビンに対する解離定数が4.
5 ×10−7M〜5.5 XI(1−7M、好ましく
は4.8X 10−’〜5.2 ×10−”Mの範囲で
あり、(c)ヒト・トロンビン・アンチトV1ンビン■
複合体に対する解離定数が0.5 X10−9M〜1.
5×10−7M、好ましくは1.0 X10−9M〜・
1.4 ×10−7Mの範囲であって、且つ (d)ヒト・プロトロンビンに対する交差反応性が0.
05%以下、好ましくは0,04%以下であり、前記(
a)〜(d)の特性を満足する抗ヒト・トロンビンポリ
クローナル抗体は、以下説明するように免疫すべき動物
、免疫量、免疫回数を厳密に規定することによっ′C初
めて収得する、:とが可能である。本発明者らは、ヒト
・トロンビンをマウスや羊に免疫操作を種々の条件で行
ったが、全く免疫ができないかあるいは目的とする抗体
は全く得られなかった。
すなわち、本発明者の研究によれば、本発明の目的を達
成するために使用し、うる抗ヒト・トロンビンポリクロ
ーナル抗体は、免疫に使用するヒト・トロンビンそれ自
体、強力な酵素(蛋白分解酵素)であり、免疫動物血中
の蛋白を分解しなり、自己消化を行なうといった極めて
不安定な物質であるため、免疫する抗原の性状、免疫す
べき動物、抗原の投与方法および投与量、免疫間隔、免
疫期間を厳密に行うことによって得られることがわかっ
た。以下本発明の前記(atへ・((1)の特性を満足
する抗ヒト・トロンビンポリクローナルの製造方法につ
いて説明する。
抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体の製造方法 (i)免疫する抗原の性状 ヒト・トロンビンの活性部位がジイソプロピルフルオロ
フォスフェート等のインヒビターによってブロックされ
ていないものを用いる。すなわち、活性を有するヒト・
トロンビンを0.2〜0.5mg / mlとなるよう
に生理食塩水に溶解し、免疫に供する。ここでヒト・ト
ロンビンはαトロンビンであることが好ましい。
(il)  投与方法 ウサギに免疫する。1〜3回目は全て Complete Freund’s adjuvan
tと前記トロンビン溶液とを等量で混合し、皮下注射す
る。抗体価がある程度上がった後の免疫は、生理食塩水
に0.1〜0.2ig/ml濃度になるように、活性を
有するヒト・トロンビンを溶解し、静脈注射する。
(出) 投与量 ウサギに対して抗原刺激が充分にいくように配慮する。
しかし、前述したようにトロンビンは強力な蛋白分解酵
素であるから、投与量に関しては注意を要する。
すなわち、ウサキに対し1回当りの免疫量が0.05〜
0.25■/ kg体重の範囲、好ましくは0115〜
025■/ kg体重の範囲であり且つ合計の免疫量が
0.25〜1.25■/ kg体重の範囲、好ましくは
0.5〜1.0■、/ kg体重の範囲でヒト・トロン
ビンを免疫!97、そのウサギから抗ヒト・トロンビン
ポリクローナル抗体を取得する。
(iv  免疫間隔および期間 免疫期間は約30日が好ましい。短すぎると血中の抗体
価か充分に上がらず、また45日を超えるとNativ
eなα−ト・ロンビンに結合する抗体量(割合・)が著
減する。免疫間層はおよそ1週間間開で1〜3回に投与
するのが好ましい。最終免疫(静注)後、3日経過した
ら全採血する。
M 精製 抗原としで用いlごヒト・トロン・ビンをセファ[ツー
スに固定化してガラス・、を作成し、該カラムを用いζ
抗血清中からヒ1−・)・口〉・ビンに特異的に結合す
るポリ・クローナル抗体をアフイニティ精製する。充分
洗浄後、酢酸溶液で抗体を溶出する6該抗体を透析5濃
@後、抗原固定IE L。
]’ Sノ(を用いて、ヒト・ブUiトロンビンに対す
る交叉反応性、シY、・i−0ンビンおよび′″丁4T
に対する結合の強さを検定j、 、  ) rvンビン
およびTATに対し、て2択的に強く結合し、免疫学的
測定に使用できる抗体活性を右゛1゜、てい6 、こと
を確認!、′て゛丁’AT測定用(1:供する、前述・
力A、l: <して得らtt 、4=抗ヒト・トロンヒ
ンボリクローナ)L抗体は、完♀qjJLf<の抗体の
ままで使用することができる、:とは4.)ちるんの、
二と その本質的紡合能が維持されている限り、その断
片、例えばFab 、 Fai=’あるいはF (ab
’ Lでアラてもよい。しかし7好ましいのは完全な形
の抗体又はそのF(ab’)2断片であり、最も好呼し
いのけ完全な形の抗体である7゜ 本発明の免疫測定糸て#!M’:’、ピ、ζa)−・1
(t)の特性ヲ有する抗ヒト・t−Iフンピ)ポIJり
「7−・−ナル抗体を2不溶性担体に対し比較的低い密
度で結合させる点に特徴を有している9かくすることに
より、ヒト検体中のTATを高感度に且つ安定して測定
することが可能となる。
本発明において、不溶性担体に結合させるべき抗ヒト・
トロンビンポリクローナル抗体は、その不溶性担体に対
する飽和結合量の2〜25%、好ましくは4〜20%の
範囲である。飽和結合量の2%より少ない抗体の結合量
では4.充分な感度でTATの測定は困難であり、一方
25%よりも多い抗体の結合量では血清干渉が起り易く
なり、TATの測定悪魔が大巾に低下する傾向を示す。
ここで飽和結合量は、使用する不溶性担体に対する抗ヒ
ト・ト[lンビンボリクローナル抗体の通常の条件下に
おける最大結合Iであって、例えば下記の条件下で測定
した値を飽和結合量として見做すことができる。
すなわち、濃度100μg 、’ mlの抗トロンビン
ポリクローナル抗体溶液(0,125M  Na1lを
含む10mMリン酸緩衝液、pH7,4; PBS)に
不溶性担体を浸潤するように加え、4°Cで12時間静
置し7、洗浄後、担体に吸着し、ている抗体の結合量を
飽和結合量とし5て定めることができろ。
前記本発明の抗し’I’  1” ’7・ビンボi、1
り1;−ナル抗体を固定する不溶性4U体、にf−、て
は1例えばボリスヂjノン8.ぜ1;エキトパ〆、ホリ
プ゛ロビレン・、ボリエスデ/+、  ボ!J 7” 
:7リル二:トリル、弗素樹脂、架橋デ吉・ストラン、
ボリザ・ツカライドなどζフ゛〉高分子、その他紙、ガ
ラス、金属、7ガ’+′TI=−・スJ゛上び。
これらの組合せなどを例示することができるにの中でポ
リスチレン、ボリノ゛ロビ1/ンが好まし、い。
またイ・溶性担体の形状としては 例えばト17・イ状
、球状7繊維状1.棒状2盤状、容器状、セル、試@管
などの種々の形状であることがてさる、この中でウニ“
ル等のトL5・イ状、球状、棒状等が好ましい、2 前記した本発明の不溶性担体に対する飽和結合lの2−
・25%の抗体結合割合は、通常の平滑な表面を有する
不溶性担体の場合5不溶性担体の表面の1,2当り、約
0.0’l−・(1,i u fの量のポリクローナル
抗体が結合していることになる9 このような本発明の比較的低い密度でポリクローナル抗
体を不溶性担体に結合させるなめには、不溶性担体の性
留およびポリクローナル抗体の濃度から予め簡単な実験
により、その濃度と抗体の結合量の関係を調べておき、
所望の結合量になるように抗体の濃度を決めるのが、比
較的簡便な方法である。
例えば、表面が平滑なポリスチレン製のウェルプレート
に対して0本発明の前記範囲のポリクローナル抗体を結
合させるには、その抗体溶液濃度を11.t g 、′
m1−5メt 、?、、”mlと!L” 、 1t)O
;、t U 、/’ウェルの割合で前記溶液を]■之、
d ’<”、蚕′−・晩放置後、P B Sて2 !O
I!洗浄すればよい、。
−2Li、抗トロンビン〕オテリクローナル抗体が結合
している結合1未知の不溶性担体の結合1の測定方法と
!、=ては1、例えば本発明の結合量既知の第1次杭木
と同1.2条件I・て°゛]゛八″iへを反i5さi、
か、(゛製織化した抗へTIエポフク−7−す!−ど杭
体で検出1.7一方前述しか飽和結合量を求める片法で
その不溶性担体に対する飽和結合量を調べて、その値を
比較することによって抗ヒト・トロンビン抗体の結合割
合を求めることができる。
本発明の免疫測定系において、標識抗体を結合した第2
抗体として用いられる抗AT[[ポリクローナル抗体と
しては、ATI[Iに結合するものであれば特に限定は
なく、またこれらの抗体は完全な形の抗体のままで用い
うろことはもちろんのこと、その本質的結合能が維持さ
れる抗体断片、例えばユニバレントの抗体、Fab、 
 Fab’  (Fab’)2等として用いることもで
きる。これらのなかでF a b ’2が感度の面から
好ましい。かかる抗ATIポリクローナル抗体は、従来
公知の方法でヒト・A ’T” IIfを抗原として兎
、山羊等に免疫して得られ、Fabは得られた抗A ′
T I[[ポリクローナル抗体をN15on。
ffらの方法(A、 N15uoff et at、、
 Arch、 Bfochem、 Biophys、 
89.230. 1960g照、7)、二1と)あるい
は石川らの方法く1酵素免疫測定法第3版」医学書院参
照のこと)にし、たが・ってペプシンで分解し、得られ
た(Fab’)2を還元反応に付して得られる。
標識物質と、かかろ抗A T IIIポリクローナル抗
体との結合はグルタルrルデヒド法、マレイミド法等、
常法に従って行うことがて゛きるが、ながで62抗体の
硫黄源−rを介して、標識物質を結合したものが好まl
い、かかる場合−標識物質はあらかじめ°?レイミド化
など11,7、硫黄原子とり)反応性を高めておくこと
?2、できろ、こ、:、て・抗A ’1” TJJポリ
クロ−・ナル抗体標識物質を結合しかものを第2吹拭体
として用いる。
本発明において用いられる標識物質としては、酵素、蛍
光物質、発光!!−!71@および放射性O1質等を使
用するのが有利であり、特に酵素であることが好まi6
い1.酵素としては、ペルオキシダーゼ、アルカリフォ
スファターゼ、β−D−ガラクト・シダーゼ、蛍光物質
とし、ては、フルオL・・ノセ・fンイソチオシアネー
ト、フィコビリytコテイン等、発光物質とし、ではイ
ソルシノール、ルミ/ゲニン等、そして放射性物質とし
ては、125【、1 i 、14C13H等を用いるこ
とができるが、これらは例示したものに限らず、免疫学
的測定法に使用し得るものであれば、他のものでも使用
できる。
標識物質が酵素である場合には、その活性を測定するた
めに基質、必要により発色剤が用いられる。
酵素としてペルオキシダーゼを用いる場合には、基質と
してH2O2を用い、発色剤としてl 2+ =アジノ
ジー[3−エチルベンズチアゾリニ/、スlレホン酸]
アンモニウム塩(AB’rS)、5−アミノサリチル酸
、0−フェーレンジアミン、4−アミノアンチピリン、
3.3’、5.5’ −一一デ・トラメチルベンジン等
、酵素にアルカリフォスファターゼを用いる場合は基質
として0−ニトロフェニルフォスフェート等、酵素にβ
−D−ガラクトシダーゼを用いる場合は基質としてフル
オレセ・イン−ジー (β−D−ガラクトヒラ7.ノシ
ド)、4−メチルウンベリフェリル−β−D−ガラクト
ピラノシド等を用いることができる5 前記した本発明め第1抗体および第2抗体を使用して免
疫学的に丁ATを測定するヒト検体としては、TATが
含有しているヒト体液であればよく、例えば血液、尿あ
るいはそれらの処理物または分画物が好ましく、通常血
清または血漿が適当である。
本発明において用いられるヒト検体試料は、0.6〜1
.5モル濃度の塩化ナトリウムを含有する緩衝液を用い
て希釈して使用することが好ましい。
lHf液中の塩化ナトリウムが0.6モルよりも少ない
とATnlが不溶性担体に直接結合し易くなり、第2吹
拭体が不溶性担体に直接結合したATIIIと結合して
しまい好ましくない。また、緩衝液中の塩化ナトリウム
が1.5モルよりも多いと、抗原抗体反応が阻害されて
しまう。
次に本発明によるT A Tの免疫学的測定方法、それ
に用いる測定試薬およびキットを具体的に説明する。
TATの 疫掌的測  法; 前記(a)〜(d)の特性を有する抗ヒト・トロンビン
ポリクローナル抗体をその結合量が前記範囲となるよう
に適当な不溶性担体(例えばプラスチック容器)に固定
化する。次いで不溶性担体と測定しようとするヒト検体
試料との非特異的結合を避けるために適当な物質(例え
ば牛血清アルブミン)で不溶性担体の表面を被覆する。
このようにして得られた第1抗体が固定化された不溶性
担体を必要に応じて緩衝液で希釈された被検体試料と一
定時間および一定温度で接触させ反応さ、せる。この間
に第1抗体とヒト検体試料中のT’ A Tが結合する
。次いで適当な洗浄液で洗った後、適当な標識物質(例
えば酵素)で標識したATI[Iに対するポリクローナ
ル抗体(第2抗体)の溶液(例えば水溶液)を、第1抗
体に結合したTATと一定時間および温度で接触させ反
応させる。これを適当な洗浄液で洗い、次いで不溶性担
体上に存在する第2抗体に標識された標識物質の量を測
定する。
かくしてその値から検体試料中のTATの量を算出する
ことができる。
測定試薬およびキットの構成 T A、 Tの免疫学的測定用の測定試薬は、上述した
第1抗体試薬と第2抗体試薬とからなる。
また、TATの免疫学的測定用のキットは、l)前記第
1抗体、 2 前記第2抗体、 3)溶解剤、 4 洗浄剤、 5 標準物質及び 6 標識物質が酵素である場合には、酵素活性を測定す
るための基質及び反応停止剤 を組合せて構成される。
前記キットにおいて(3)溶解剤としては、免疫学的測
定に通常使用されるものであればよく、例えばリン酸緩
衝液、トリス塩酸緩衝液、酢酸緩衝液などを含んだpH
が6.0〜8.0の範囲のものが好適な例として示され
る。さらに(4)洗浄剤としては、同様に免疫学的測定
に一般的に使用されているものがそのまま使用される。
その例としては、生理食塩水、リン酸緩衝液、トリス塩
酸緩衝液及びこれらの混合液が挙げられる。これら洗浄
剤にはさらにトリトンx100、Tween 20また
はBr1g 35の如き非イオン系界面活性剤、ドデシ
ル硫酸ナトリウムの如きイオン系界面活性剤を加えられ
ていてもよい。
また(5)の標準物質としては、T A Tとして精製
されたものが使用されるが、その目的から見て、ヒト・
アンチトロンビン■、その分解物及びヒト・トロンビン
を実質的に含みたいTATが使用される。かかるTAT
としては、以下に説明する本発明者らが見出した方法に
より、得なものを使用することが有利である。
製TATおよび のなめのプロセス 本発明者らの研究によれば、下記プロセス(I)および
(I)により精製されたTATが容易に得られ、このT
ATは、ヒト・アンチトロンビン■、その分解物および
ヒト・トロンビンを実質的に含有しない。従って得られ
た精製TATは、前記本発明の免疫測定系における標準
物質として使用できる。
Z旦竺区」ユ上 (1)  ヒト・トロンビン・アンチトロンビン■複合
体の含有液をヘパリンを固定化した不溶性担体と接触さ
せてヒト・トロンビン・アンチトロンビン■複合体を該
不溶性担体に吸着させ、(ii)  該不溶性担体を洗
浄し、 (1il)  次いで該不溶性担体に吸着したヒト・ト
ロンビン・アンチトロンビン■複合体を溶出せしめ、(
iv)  得られた溶出液からヒト・トロンビン・アン
チトロンビン■複合体を分離する、 ことを特徴とする前記含有液から精製ヒト・トロンビン
・アンチトロンビン■複合体の分離方法。
プロセス(■ン (i)  ヘパリンを固定化した不溶性担体の存在する
系中においてヒト・トロンビンとヒトアンチトロンビン
IIIとを反応させてヒト・トロンビン・アンチトロン
ビン■複合体を形成せしめ、(ii)  該不溶性担体
に吸着したヒト・トロンビン・アンチトロンビン■複合
体を取得し、 (++D  次いで該不溶性担体に吸着したヒト・トロ
ンビン・アンチトロンビン■複合体を離脱せしめ、M 
得られた溶液からヒト・トロンビン・アンチトロンビン
■複合体を分離する、 ことを特徴とする精製ヒト・トロンビン・アンチトロン
ビン■複合体の製造方法。
前記プロセス(I)およびNI>において、不溶性担体
としては、本発明の免疫測定系で使用しうる前記したも
のを同様に使用することができるので、ここでは具体的
説明を省略する。
前記プロセス(I)において、TAT含有液としては、
ヒト・トロンビンとヒト・アンチトロンビンIIIとを
、例えば1 : 2へ=2 : 1のモル比で反応させ
ることによって得られた反応液が好適に使用される。ま
たプロセス(1)および(II)において、TATを吸
着した不溶性担体からTATを溶出または離脱させるた
めに使用する媒体としては塩化ナトリウム水溶液を使用
するのが好ましく、その濃度としては0.15〜0.7
5Mの範囲が適当である。
さらにプロセス(II)の(1)において、ヘパリンを
固定化した不溶性担体の存在する系において、TATを
形成する場合、前記不溶性担体が存在する容器、例えば
前記不溶性担体ピースを充填したカラム容器中に、ヒト
・トロンビンを先ず供給し、次いでヒト・アンチトロン
ビン■を供給するか、その逆の順序で供給するかあるい
は同時に供給することができるが、予めヒト・トロンビ
ンを供給し、次いでヒト・アンチトロンビン■を供給し
て、形成したTATを前記不溶性担体に吸着させること
が好ましい。
前記プロセス(I)および(II)によれば、ヒト・ア
ンチトロンビン■、その分解物およびヒト・トロンビン
を実質的に含有しない高純度のTATを得ることができ
、これは前記免疫測定系における凛準物質として有利に
使用される。
以下実施例を掲げて本発明を詳述するが、本発明はこれ
らに同等限定を受けるものではない。
実施例1 トロンビンポリクローナル抗体の製造 a) ヒト・トロンビンによるウサギ免疫精製ヒト・ト
ロンビンを生理食塩水で希釈し、下記衣1の要領でウサ
ギ免疫を行った。
表1 全採血後、°ウサギ血液はガラス容器中に4°Cで一晩
放置し、抗血清を得た。ウサギ1羽から得られる抗血清
量は45〜50m1であった。
b) ウサギ抗血清から抗体精製 a)により得られたウサギ抗血清45m1をセファロー
ス4Bカラムに通した後、ヒト・トロンビン固定化セフ
ァロース(10mg )ロンビン/IO+n+セファロ
ース)に9ml/hrの流速で通した。
0、5M NaClを含む10mMリン酸緩衝液(pH
7゜4)300 mlでカラムを洗浄しな。次に0.2
M NaClを含む1M酢酸溶液(pH2,5)でカラ
ムに吸着している抗体を溶出しな。溶出抗体は、すぐに
Tris溶液で中和し、生理食塩水に対して充分透析し
た。抗体濃度はプロティン・アッセイキット(Bio−
Rad■)により決定した。最終的に4.8mgの抗ト
ロンビンポリクローナル抗体を精製し得た。
実施例2 抗トロンビン抗体の解離定数の測定精製した
抗トロンビン抗体をImmunobeads (Bi。
−Rad社製)を用いて125J(ヨウ素−125)放
射標識化し、抗体溶液を調製した。
96ウエル・マイクロタイタープレート(FLOWLA
B、社製、Titertek) 、精製したヒト・トロ
ンビン、ヒト・プロトロンビン、ヒト・トロンビン・ア
ンチトロンビン■複合体の溶液各々を1μg/m1の濃
度で50μ、Q /ウェル加え、4℃で一晩吸着せしめ
た・。抗原溶液を除去後、1%B S A、 0.12
5M  NaClを含む10mMリン酸バッファ −(
pH7,2)100μ、1!/ウエルで加え、室温で2
時間放置した。
BSA溶液除去後、該プレートのウェルに0.01〜5
μg / mlの範囲で種々の濃度になるように調製し
な。125■標識化抗トロンビン抗体を加え、37℃で
2時間反応後、0.05%Tween 20を含む10
mMリン酸バッファー(pH7,2)を100μρ/ウ
ェル加え、3回ウェルを洗浄した。
ウェルをプレートから切抜き、プラスチック試験管に入
れて、ガンマカウンターで125■−放射活性を測定し
な(固相化抗原に結合した放射活性;、Bound (
cpm))。同時にウェルに加える前の抗トロンビン抗
体溶液の放射活性も併せて測定した(添加した抗体の全
放射活性; Total (cpm)l。
横軸に添加した抗トロンビン抗体の濃度を、縦軸にTo
tal −Bound  (固相化抗原に結合しなかっ
た放射活性; Free (cpm))とBoundと
の比をとり、5catchard plotから解離定
数(KD)を計算しな。
解離定数(KD) ヒト・トロンビン; 3.17X 10−7Mヒト・プ
ロトロンビン;5.0XIO’″7M以上ヒト・トロン
ビン・アンチトロンビン■複合体;]、 26X 10
−7M 実施例3 ヒト・プロトンビンに対する 差反応性 抗ヒト・トロンビン抗体5μg/mlヲ100μp/ウ
ェルで96ウエルプレートウエルに加え、4℃で一晩放
置し、抗体をウェル固相に吸着させた。
抗体溶液を除去後、1%BSAを含むPBSを150μ
!J/ウエルで加え、室温で2時間放置してウェル固相
をブロッキングした。続いて125■標識化したヒト・
トロンビン・アンチトロンビン■複合体(T A T 
) 10ng/ ml (一定濃度)と種々の濃度のヒ
ト・プロトンビンとを混合し、100μρ/ウエルで加
え、室温で4時間、固相上の抗ヒト・トロンビン抗体と
反応させた。0.05%Tween20および0,1%
BSAを含むPBSで3回洗浄後、ウェルをプレートか
ら切断し、試験管に入れてγカウンターで各々のウェル
の放射活性(cpm)を測定した。
5 XIO’  (500tt g/ml ) ng/
m1以上の濃度のヒト・プロトロンビンを添加すると、
プロトロンビンの影響を受は吸光度が上昇する。
すなわち換言すれば、ヒト・プロト白ンビンがTAT濃
度の5X10’倍程度の濃度まで共存しても固相上の抗
ヒト・トロンビン抗体は選択的にTATを認識し、結合
することが判明した。すなわち、該抗体のプロトロンビ
ンに対する交差反応性は0.05%以下である。
実施例4 抗体の固相への吸着量の決定 トロンビンに対するポリクローナル抗体0.5mgをE
nzymobeads法(Bio−Rad社製)を用い
て12J(ヨウ素)で放射標識化した。標識化された抗
体の割合は98%であった。
放射標識化した抗体の濃度は波長280nmにおける吸
光度を測定することにより0.86mg/mlと決定し
、比活性は5.OXIO8cpm/mgであった。
該抗体を0.5.1.2.5.5.10.20.40.
80゜100μz / mlの濃度になるようにPBS
で希釈し、96ウエルプレー) (Titertek■
、high activated。
PvCプレート〉に100μm/ウェルの割合で加えた
。4℃で一晩放置後、PBSで2回、ウェルを洗浄した
各ウェルはプレートからカッターナイフ等で切り離し、
栄研チューブに入れγ−カウンターにより125■の放
射活性を測定した。その放射活性からウェルの固相に吸
着している抗体量〈8g)を計算しな。また、抗体の不
溶性担体(ウェル)に対する飽和結合量は、0.632
μgであり、各々の吸着量に関して飽和結合量に対する
割合〈%)を示し7た(表2)。
表 実施例5 至適抗体固相吸着量の決定 実施例4と同様に、放射標識化していない抗トロンビン
抗体を吸着させな96ウエ、ルプレートを用いて、実験
を行った。1亥。B S A、−1月−ζ3を15(1
μg、/ウェル加えて室温で2時間プロツギ〉′りしな
後、抗原溶?ff1(A溶液; T A T 10ng
/ mlのみ、。
B溶液; TAT10ng/ml+ATIff50μg
 /’ml+プロトロンビン50ALg/ml)をそれ
ぞれ100 μfJ /ウェル加え、室温で1時間反応
させた。0405%Tween 20および0.1%B
SAを含むPBSで3回ウェルを洗浄後、パーオキシダ
ーゼ標識化した抗AT■抗体(Fab’ )を100μ
ρ/ウエルでウェルに加え、室温で1時間反応させた。
3回ウェルを洗、浄後基質溶液(ABTS)を100μ
fJ/ウエルで加えて、30分後の吸光度(波長415
nm)を測定しな。
抗原A溶液の吸光度をa、抗原B溶液の吸光度をbとし
てTATの濃度精度Cを下のよう・に定義した。
C=     X100  (%) Cは100に近ければ、より精度が高いことになる。逆
に低ければTAT測定の際、共存するA、T■、プロト
ロンビンの影響を受けていることになる。
結果を図1に示す。
図1のように抗体の固相・\の吸着量が4.0〜ハ%の
範囲であればT A ′T’を精度よく:測定すること
ができる。この吸着量は少なずさては測定感瓜か出す、
多すぎてはATIIIとプロ1〜ロンビンの影響を受け
る。
表面を研磨していないビーズ(以下、粗面ビーズAと表
記、φ6.28mm、表面積未知)と表面を充分に研磨
したビーズ(以下、開面ビーズBと表記、φ6.28m
m、表面積1.24co! >を各々125■標識1ヒ
した抗ヒト・トロンビン抗体溶液(0,5〜80μg/
ml)に入れ、4℃で一晩放置し、抗体をビーズ固相へ
吸着させた。
ビーズをPBSで2回洗浄後、試験管に入れてビーズに
吸着している抗体の放射活性(cpm)を測定した。該
活性(cpm)と抗体溶液の比活性(cpm/μg)か
らビーズ固相への抗体吸着量(8g)を計算した。その
結果、粗面ビーズAの抗体吸着量は鏡面ビーズBの1.
60倍であることが判明した。
鏡面ビーズBの表面積は1.24aliであり、一方粗
面ビーズAの表面積は表面に凹凸があるため不明である
。抗体吸着量の比から、粗面ビーズAの見かけ上抗体が
吸着しうるのに有効な表面積は鏡面ビーズBの表面積の
1.60倍、すなわち1.24a& X 1.60= 
1.982と計算できる。
抗体の固相(不溶性担体)に対する飽和吸着量は、図2
に示すように抗体溶液100μg / mlの時に、鏡
面ビーズBでは0.633μg、粗面ビーズAでは1.
010μgである。これらの量を100%として各吸着
量の割合(%)を求め、実施例5と同様にTATの測定
精度を計算した。その結果を図3に示す。粗面ビーズA
と鏡面ビーズBは共に吸着量の割合が4.0〜20%で
TATを精度よく検出できることが判明した。
実施例7 抗    相の一価方法 1μg / mlおよび5μm/ml濃度の抗体溶液を
96ウエルプレートのウェルに添加し、実施例4に示し
た如くプレート固相に抗体を吸着させた。ここでプレー
ト固相に対する抗体の飽和結合量は0、630μgであ
った。また別に抗トロンビン抗体が吸着しである(吸着
量未知)プレートを用意した。以下実施例5に示したよ
うにBSAでブロッキング後T A T 10 n g
/ mlを反応させ、パーオキシダーゼ標識化抗ATl
l[抗体(Fab’ )で検出した。基質(ABTS)
を加えて発色後、30分の吸光度(A4G!l)を検定
し、表3に示しな。
表   3 上記の如く吸光度が0.286〜0.494の範囲にあ
るものは抗体の飽和結合量に対する割合が4.0〜19
.7%の範囲にあるものと考えられ、本発明の要領と同
じである。本実施例で使用した吸着量未知のプレートは
吸光度が0.583であり、0.286〜0、494の
範囲を超えているため、抗体の固相吸着量が異なるもの
である。
実施例8 TAT標準物質の製造(1) 試験管にヒトATII[溶液(0,5mg/mf、1m
120m1l Tris−HCI 、0.15M Na
Cl pH7,4溶液)を入れ、室温でマグネティック
スターラーで攪拌しながら、精製トロンビン溶液(0,
5mg /ml、 Oj ml  20mMTris−
HCI、 0.15M Nael pH7,4溶液)を
加えた。この際、トロンビン溶液は滴加し、約10分程
度かけてATl[溶液と混入した。その後、37℃恒温
槽中で30分間反応させ、TATを生成させた。最後に
40単位/ mlのアプロチニン(トラジロール)を添
加し、反応を停止し、氷の中(0℃)に試験管を入れた
。続いてヘパリン−5PWカラム(東ソー製)を用いる
高速液体クロマトグラフィーにより未反応のトロンビン
、ATll[と生成したTATとを分離し、精製した。
分離の条件は下記の通りである。
1) 流速; 0.5 ml/m1n 21  NaCl濃度勾配 A液: 20mM Tris−HCI pl(7,4B
液: 20mM Tris−HCI−1,5M Mai
l pH7,4図4− (1)にTAT溶出パターンを
示す。図4−(2)に精製したTATの5DS−PAG
E結果を示す。
3)38〜39分に溶出するピークを分取分取しなTA
T溶液は0.15M NaClを含む10mMリン酸I
ff液(pH7,4)に対して充分に透析後、濃縮した
。複合体の濃度はプロティン・アッセイ キット(Bi
o−Rad■)を用いて決定した。
40°C冷凍庫中に保存した。
精製TATの純度指 一精製TATの5DS−ポリアクリルアミド電気泳動(
SDS−PAGE)− ヘパリンカラムから溶出・分取しなTAT溶液を1μg
及び2μg相当を5DS−ポリアクリルアミドゲル(ゲ
ル濃度10〜20%、第一化学薬品■)にApply 
L、電気泳動を行った。泳動後ゲルはCBB(クマジー
・ブリリアント・ブルー)染色しな。ゲル・スキャナー
(SPV−9000,島津■)を用いて染色した蛋白バ
ンドの検出を行った結果、TAT蛋白の染色バンド(分
子量95に〜100K)以外には検出されなかった。
ヘパリン−5PWカラム(東ソー製)に精製ヒト・トロ
ンビン溶液< 0.5 w/ ml 、 0.3 ml
 、 20mMTris−HCI、 0.15M  N
aCl pH7,4溶液)を流入し、トロンビンをヘパ
リンに結合させた。続いて、ヒト・アンチトロンビン■
溶液(0,5■/ml、1.0ml、 20mM Tr
is−HCI 、 0.15M  Nael pH7,
4溶液)をヘパリン−5PWカラムに流入し、室温で2
時間放置し、カラム中でトロンビン・アンチトロンビン
■複合体を形成させた。20mM Tris−)ICI
 p)I 7.4でヘパリン−5PWを洗浄後、NaC
I濃度勾配を用いて、TATを分離、精製した。
ヘパリン−5PWカラムからのTATの分離・溶出パタ
ーンを図5に示す。
実施例9 パーオキシダーゼ標識化抗ATI[[ポリクローナルF
ab’の作成 ATI[[に対する市販のウサギ抗血清10m1をAT
■固定化セファロースに通し、抗ATIII抗体1.5
mgを精製した。
精製抗ATI[[抗体を石川らの方法に従い、酵素清化
およびゲル濾過を行い、Fab’画分0.3mgを得た
。次いでSH化した酵素パーオキシダーゼ0.3mgと
Fab’画分を混合し、ゲルア過法によってパーオキシ
ダーゼ標識化抗ATI[[ポリクローナルFab’を精
製した。濃度はプロティン・アッセイキットを用いて決
定した。
実施例10 ヒト血漿 のTATの測定 a) プロトロンビンの測定系に及ぼす影響の検定抗ト
ロンビンポリクローナル抗体を2μg/m1の濃度で9
6ウエルのマイクロタイタープレートに加え、固相に吸
着させた。該抗体のプレート表面固相への飽和吸着量は
、0.630μgであり、また固相への飽和結合量に対
する割合は7.8%である。
牛血清アルブミンで固相をブロッキング後、TATを種
々の濃度になるように、プロトロンビン(25μg/m
lおよび50μs/ml>を含む溶液(希釈液; 20
mM  TriS−)fcI −1,5M NaCl。
0.05%Tween 20.1単位/mlヘパリン;
 pH7−41で希釈し、ウェルに加えて37℃で1時
間反応させた。1%BSAおよび 0.05%Twee
n 20を含む20mM Tris−HCI−0,12
5MNaCl pH7,4(洗浄液)で3回洗浄した。
希釈液で200ng /mlの濃度に希釈したパーオキ
シダーゼ標識抗A T m Pab’をウェルに加え、
37℃で1時間反応させた。洗浄液で3回洗浄後、基質
溶液を加え発色させて、ELISA ANALYZER
(東洋測器■、ETY−96)により、各ウェルの吸光
度を測定した。その結果を図6に示した。プロトロンビ
ンを25μg/ml、50Mg/ml添加しても複合体
の測定にはほとんど影響を及ぼさなかった。
b)血漿中の夾雑蛋白の測定系に及ぼす影響a)でプロ
トロンビンの代りに、希釈液で種々の濃度になるように
希釈した血漿を用い、TATの測定を行った。その結果
を図7に示した。
1.5モル濃度のNaCIを含む緩衝液を用いて171
6〜1/4に希釈した血漿中では夾雑蛋白の影響を受け
ずTATの検出は可能であった。
以下、本発明の実施態様を示す。
(1)不溶性担体に抗ヒト・トロンビンポリクローナル
抗体を固定化した第1抗体および抗ヒト・アンチトロン
ビン■抗体に標識物質を結合した第2抗体とを用いるヒ
ト検体中のヒト・トロンビン・アンチトロンビン■複合
体の免疫学的測定方法において、 (1)該抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体は、 (a)ヒト・トロンビンに対する解離定数が2.5 ×
10−9M〜3.5 ×10−9Mの範囲であり、(b
)ヒト・プロトロンビンに対する解離定数が4.5 ×
10−7M〜5.5 ×10−7Mの範囲であり、 (e)ヒト・トロンビン・アンチトロンビン■複合体に
対する解離定数が0.5 ×10−7M〜1.5 ×1
0−7Mの範囲であって且つ(d)ヒト・プロトロンビ
ンに対する交差反応性が0.05%以下であり、 (ii)  該抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体
は、不溶性担体に対し、その不溶性担体に対する該ポリ
クローナル抗体の飽和結合量の2〜25%の範囲の割合
で結合している、ことを特徴とする免疫学的測定方法。
(2)該抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体は、不
溶性担体に対して、その不溶性担体に対する該ポリクロ
ーナル抗体の飽和結合量に対して4〜20%の範囲の割
合で結合している、前記(1)による測定方法。
(3)該抗ヒト・アンチトロンビン■抗体は、抗ヒトア
ンチトロンビン■ポリクローナル抗体また。
はそれと同等のフラグメントである前記(1)による測
定方法。
(4)該ヒト検体は、0.6〜1.5モル/fJ濃度の
塩化ナトリウムを含有する緩衝液に希釈して使用する前
記(1)による測定方法。
(5)該ヒト検体が、血清または血漿である前記(1)
による測定方法。
(6)不溶性担体に抗ヒト・トロンビンポリクローナル
抗体を固定化した第1抗体および抗ヒト・アンチトロン
ビン■抗体に標識物質を結合した第2抗体からなるヒト
検体中のヒト・トロンビン・アンチトロンビン■、複合
体を測定するための免疫学測定試薬であって、 (1)該抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体は、 (a)ヒト・トロンビンに対する解離定数が2.5 ×
10−9M〜3.5 ×10−7Mの範囲であり、(b
l ヒト・プロトロンビンに対する解離定数が4.5X
10−7M〜5.5 ×10−7Mの範囲であり、 (c)ヒト・トロンビン・アンチトロンビン■複合体に
対する解離定数が0.5 ×10−7M〜1.5 ×1
0−7Mの範囲であって且つ(d)ヒト・プロトロンビ
ンに対する交差反応性が0.05%以下であり、 (It)  該抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体
は、不溶性担体に対し、その不溶性担体に対する該ポリ
クローナル抗体の飽和結合量の2〜25%の範囲の割合
で結合している、ことを特徴とする免疫学的測定試薬。
(7)該抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体は、不
溶性担体に対して、その不溶性担体に対する該ポリクロ
ーナル抗体の飽和結合量に対して4〜20%の範囲の割
合で結合している、前記(6)による測定試薬。
(8)該抗ヒト・アンチトロンビン■抗体は、抗ヒト・
アンチトロンビン■ポリクローナル抗体またはそれと同
等のフラグメントである前記(6)による測定試薬。
<9H11不溶性担体に抗ヒト・トロンビンポリクロー
ナル抗体を固定化した第1抗体、 (2)抗ヒト・、アンチトロンビン■抗体に標識物質を
結合した第2抗体、 (3)溶解剤 (4)洗浄剤 (5)標準物質及び (6)標識物質が酵素である場合には、酵素活性を測定
するための基質及び反応停止剤 を組合せてなるヒト検体中のヒト・トロンビンアンチト
ロンビン■複合体を測定するためのキットであって、 (1)該抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体は、 (alヒト・トロンビンに対する解離定数が2.5 ×
10−9M〜3.5 ×10−9Mの範囲であり、(b
)ヒト・プロトロンビンに対する解離定数が4.5 ×
10−7M〜5.5X10−7Mの範囲であり、 (e)ヒト・トロンビン・アンチトロンビン■複合体に
対する解離定数が0.5 ×10−7M〜1.5 ×1
0−7Mの範囲であって、且つ(dlヒト・プロトロン
ビンに対する交差反応性が0.05%以下であり、 (ii)  該抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体
は、不溶性担体に対し、その不溶性担体に対する該ポリ
クローナル抗体の飽和結合量の2〜25%の範囲の割合
で結合している、ことを特徴とする免疫学的測定キット
(10)該抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体は、
不溶性担体に対して、その不溶性担体に対する該ポリク
ローナル抗体の飽和結合量に対して4〜20%の範囲の
割合で結合している、前記(9)による測定キット。
(ii)該抗ヒト・アンチトロンビン■抗体は、抗ヒト
・アンチトロンビン■ポリクローナル抗体またはそれと
同等のフラグメントである前記(9)による免疫学的測
定キット。
(12) (a)ヒト・トロンビンに対する解離定数が
2.5 ×10−7M〜3.5 ×10−9Mの範囲で
あり、(b)ヒト・プロトロンビンに対する解離定数が
4.5 ×10−7M〜5.5 ×10−7Mの範囲で
あり、 (e)ヒト・トロンビン・アンチトロンビン■複合体に
対する解離定数が0.5 ×10−7M〜1.5 ×1
0−7Mの範囲であって、且つ(d)ヒト・プロトロン
ビンに対する交差反応性が0.05%以下である、 ことによって特徴付けられる抗ヒト・トロンビンポリク
ローナル抗体。
(13)ウサギポリクローナル抗体である前記(12)
による抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体。
(14)ウサギに対し1回当りの免疫量が0.05〜0
.25mg/kgの範囲であり且つ合計の免疫量が0.
25〜1.25■/ kgの範囲でヒト・トロンビンを
免疫し、そのウサギから抗ヒト・トロンビンポリクロー
ナル抗体を取得することを特徴とする前記(12)に記
載の抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体の製造方法
(15)ヒト・アンチトロンビンIIIの分解物及びヒ
ト・トロンビンを実質的に含有しないヒト・トロンビン
・アンチトロンビン■複合体。
(16)(i)  ヒト・トロンビン・アンチトロンビ
ン■複合体の含有液をヘパリンを固定化した不溶性担体
と接触させてヒト・トロンビン・アンチトロンビン■複
合体を該不溶性担体に吸着させ、 (ii)  該不溶性担体を洗浄し、 +iiD  次いで該不溶性担体に吸着したヒト・トロ
ンビン・アンチトロンビン■複合体を溶出せしめ、 (iv)  得られた溶出液からヒト・トロンビン・ア
ンチトロンビン■複合体を分離する、ことを特徴とする
前記含有液から精製ヒト・トロンビン・アンチトロンビ
ン■複合体の分離方法。
(17)該含有液が、ヒト・トロンビンとヒト・アンチ
トロンビンIIIとを反応させて得られた反応液である
前記(16)による分離方法。
(18)該溶出を塩化ナトリウム水溶液を用いて行う前
記(16)による分離方法。
(19)(i)ヘパリンを固定化した不溶性担体の存在
する系中においてヒト・°トロンビンとヒトアンチトロ
ンビンIIIとを反応させてヒト・トロンビン・アンチ
トロンビン■複合体を形成せしめ、 (ii)  該不溶性担体に吸着したヒト・トロンビン
・アンチトロンビン■複合体を取得し、(iii>  
次いで該不溶性担体に吸着したヒト・トロンビン・アン
チトロンビン■複合体を離脱せしめ−1 O■  得られた溶液からヒト・トロンビン・アンチト
ロンビン■複合体を分離する、 ことを特徴とする精製ヒト・トロンビン・アンチトロン
ビン■複合体の製造方法。
【図面の簡単な説明】
図1は抗体の固相吸着割合とTAT測定精度との関係を
表わしなものである。図2は抗体の固相への吸着量を表
わしたものである。図3は抗体の固相吸着割合とTAT
測定制度との関係を表わしたものである0図4(1)は
、トロンビンとアンチトロンビン■との反応物をヘパリ
ン−5PWカラム(TO8O製)にかけて得られた溶出
パターンであり、図4(2)は、精製したTATの5D
S−PAGE (10〜20%)電気泳動写真である。 図5はヘパリン−5PWカラム(TOSO製)中で生成
したTATのカラムからの溶出パターンである。図6は
TAT測定系に及ぼすプロトンビンの影響について示し
たものである0図7はTAT測定系に及ぼす血漿中夾雑
蛋白の影響について示したちのである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)不溶性担体に抗ヒト・トロンビンポリクローナル
    抗体を固定化した第1抗体及び抗ヒト・アンチトロンビ
    ンIII抗体に標識物質を結合した第2抗体とを用いるヒ
    ト検体中のヒト・トロンビン・アンチトロンビンIII複
    合体の免疫学的測定方法において、 (i)該抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体は、 (a)ヒト・トロンビンに対する解離定数が2.5×1
    0^−^9M〜3.5×10^−^9Mの範囲であり、
    (b)ヒト・プロトロンビンに対する解離定数が4.5
    ×10^−^7M〜5.5×10^−^7Mの範囲であ
    (c)ヒト・トロンビン・アンチトロンビンIII複合体
    に対する解離定数が0.5×10^−^9M〜1.5×
    10^−^9Mの範囲であって、且つ(d)ヒト・プロ
    トロンビンに対する交差反応性が0.05%以下であり
    、 (ii)該抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体は、
    不溶性担体に対し、その不溶性担体に対する該ポリクロ
    ーナル抗体の飽和結合量の2〜25%の範囲の割合で結
    合している、 ことを特徴とする免疫学的測定方法。 (2)不溶性担体に抗ヒト・トロンビンポリクローナル
    抗体を固定化した第1抗体及び抗ヒト・アンチトロンビ
    ンIII抗体に標識物質を結合した第2抗体からなるヒト
    検体中のヒト・トロンビン・アンチトロンビンIII複合
    体を測定するための免疫学的測定試薬であって、 (i)該抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体は、 (a)ヒト・トロンビンに対する解離定数が2.5×1
    0^−^9M〜3.5×10^−^9Mの範囲であり、
    (b)ヒト・プロトロンビンに対する解離定数が4.5
    ×10^−^7M〜5.5×10^−^7Mの範囲であ
    り、 (c)ヒト・トロンビン・アンチトロンビンIII複合体
    に対する解離定数が0.5×10^−^9M〜1.5×
    10^−^9Mの範囲であって、且つ(d)ヒト・プロ
    トロンビンに対する交差反応性が0.05%以下であり
    、 (ii)該抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体は、
    不溶性担体に対し、その不溶性担体に対する該ポリクロ
    ーナル抗体の飽和結合量の2〜25%の範囲の割合で結
    合している、 ことを特徴とする免疫学的測定試薬。 (3)(1)不溶性担体に抗ヒト・トロンビンポリクロ
    ーナル抗体を固定化した第1抗体、 (2)抗ヒト・アンチトロンビンIII抗体に標識物質を
    結合した第2抗体、 (3)溶解剤 (4)洗浄剤 (5)標準物質及び (6)標識物質が酵素である場合には、酵素活性を測定
    するための基質及び反応停止剤 を組合せてなるヒト検体中のヒト・トロンビン・アンチ
    トロンビンIII複合体を測定するためのキットであって
    、 (i)該抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体は、 (a)ヒト・トロンビンに対する解離定数が2.5×1
    0^−^9M〜3.5×10^−^9Mの範囲であり、
    (b)ヒト・プロトロンビンに対する解離定数が4.5
    ×10^−^7M〜5.5×10^−^7Mの範囲であ
    り、 (c)ヒト・トロンビン・アンチトロンビンIII複合体
    に対する解離定数が0.5×10^−^9M〜1.5×
    10^−^9Mの範囲であって、且つ(d)ヒト・プロ
    トロンビンに対する交差反応性が0.05%以下であり
    、 (ii)該抗ヒト・トロンビンポリクローナル抗体は、
    不溶性担体に対し、その不溶性担体に対する該ポリクロ
    ーナル抗体の飽和結合量の2〜25%の範囲の割合で結
    合している、 ことを特徴とする免疫学的測定キット。 (4)(a)ヒト・トロンビンに対する解離定数が2.
    5×10^−^9M〜3.5×10^−^9Mの範囲で
    あり、(b)ヒト・プロトロンビンに対する解離定数が
    4.5×10^−^7M〜5.5×10^−^7Mの範
    囲であり、 (c)ヒト・トロンビン・アンチトロンビンIII複合体
    に対する解離定数が0.5×10^−^9M〜1.5×
    10^−^9Mの範囲であって、且つ(d)ヒト・プロ
    トロンビンに対する交差反応性が0.05%以下である
    、 ことによって特徴付けられる抗ヒト・トロンビンポリク
    ローナル抗体。 (5)ヒト・アンチトロンビンIIIの分解物及びヒト・
    トロンビンを実質的に含有しないヒト・トロンビン・ア
    ンチトロンビンIII複合体。 (6)(i)ヒト・トロンビン・アンチトロンビンIII
    複合体の含有液をヘパリンを固定化した不溶性担体と接
    触させてヒト・トロンビン・アンチトロンビンIII複合
    体を該不溶性担体に吸着させ、 (ii)該不溶性担体を洗浄し、 (iii)次いで該不溶性担体に吸着したヒト・トロン
    ビン・アンチトロンビンIII複合体を溶出せしめ、 (iv)得られた溶出液からヒト・トロンビン・アンチ
    トロンビンIII複合体を分離する、 ことを特徴とする前記含有液から精製ヒト・トロンビン
    ・アンチトロンビンIII複合体の分離方法。 (7)(i)ヘパリンを固定化した不溶性担体の存在す
    る系中においてヒト・トロンビンとヒト・アンチトロン
    ビンIIIとを反応させてヒト・トロンビン・アンチトロ
    ンビンIII複合体を形成せしめ、 (ii)該不溶性担体に吸着したヒト・トロンビン・ア
    ンチトロンビンIII複合体を取得し、 (iii)次いで該不溶性担体に吸着したヒト・トロン
    ビン・アンチトロンビンIII複合体を離脱せしめ、 (iv)得られた溶液からヒト・トロンビン・アンチト
    ロンビンIII複合体を分離する、 ことを特徴とする精製ヒト・トロンビン・アンチトロン
    ビンIII複合体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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