JPH0348124B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、赤燐を収得するための回転するボー
ルミル内への流動状の黄燐を配量する装置であつ
て、ボールミルに不動に接続された内側の管を備
えており、内側の管が定置の外側の管によつて部
分的にかつ同軸的に取囲まれており、黄燐を供給
するために内側の管に接続された供給管及び、内
側の管のボールミルに向いた側の端部内に差しは
められた弁を備えており、弁が内側の管に対して
平行に延びる弁ロツドを有している形式のものに
関する。

赤燐を収得する公知の方法（西ドイツ国特許出
願公開第2907059号）においては、流動状の黄燐
を、あらかじめ加熱され閉じられたボールミル内
へこのボールミル内の反応熱が外部からの別の熱
供給なしに維持される時間単位量で供給する。こ
の方法を実施するために、ボールミルの中空軸に
配量装置が配置されており、この配量装置は黄燐
のための折曲げられた不動の供給管を有してお
り、この供給管の一方の管区分がボールミルに回
転可能に結合された２重壁の管によつて取囲まれ
ている。この場合供給管の一方の管区分と回転可
能な管との間のシールはパツキン箱によつて行わ
れている。回転可能な管の回転ドラムに存在する
端部には弁が設けられており、この弁は回転可能
な管並びに供給管の一方の管区分を貫通してピス
トンによつて操作される配量ロツドを用いて開閉
され得る。回転可能な２重壁の管の一部分は２つ
のベローズによつて形成されており、これらのベ
ローズは配量ロツドに対して同軸的に互いに間隔
をおいて配置されており、これによつて配量ロツ
ドの行程が補償される。

このような公知の配量装置においては運転に際
してベローズが伸張、圧縮だけではなくねじりを
も受けて、これによつて寿命が著しく低下せしめ
られる。この場合には内側のベローズが破損して
熱水と黄燐とが混合されると特に運転にとつて妨
げとなる。

従つて本発明の目的は、付加的にねじりを受け
るベローズを用いることなしに流動状の黄燐をボ
ールミル内へ配量する装置を提供することであ
る。

構成では、黄燐のための供給管がリング室内に
開口しており、リング室と内側の管の内室との接
続のために内側の管がリング室の範囲に弁ロツド
に対して垂直に延びる孔を有しており、内側のボ
ールミルと逆の側の端部内に栓状体が差しはめら
れており、栓状体の中心孔内に弁ロツドを摺動可
能に支承してあり、弁ロツドが内側の管内で部分
的にベローズによつて同軸的に取囲まれており、
このベローズが栓状体及び弁ロツドにシールされ
た状態で結合されているようにした。

さらに本発明の有利な実施例では； 外側の管が該管に堅く結合された内側の管を同
軸的に取囲む水容器を備えており、該水容器を黄
燐のための供給管が貫通しており、 リング室が同軸的にパツキン箱によつて取囲ま
れており、 外側の管が、内側の管内に存在する中空室を熱
水で負荷するためのリング通路を備えており、 調節駆動装置がスペーサを用いて外側の管に取
付けられており、 調節駆動装置の押し棒が連結部に結合されてお
り、この連結部内に弁ロツドのプレートを備えた
端部が回転運動可能に配置されており、 水容器の下側が、基部に固定された回転モーメ
ント支持部に取付けられており、 弁がばね負荷されている。

本発明による配量装置は、弁ロツドの行程を補
償するために伸張若しくは圧縮しか受けない１つ
のベローズしか有していない。

以下において図面を用いて本発明による配量装
置を具体的に説明する： 不動の外側の管１及びこれに堅く結合された水
容器２が、水容器２の下側に取付けられかつ基部
に固定された回転モーメント支持部２０によつて
保持され位置決めされている。不動の外側の管１
内には内側の管３がころがり支承部４を介して回
動可能に支承されている。内側の管３は前端部の
近くにフランジ５を有しており、このフランジは
ボールミル・フランジ６と結合されている。内側
の管３内に存在する中空室は外側の管１内に形成
されたリング通路７を介して熱水で負荷されるよ
うになつており、中空室内に流入した熱水は内側
の管３から水容器２内へ流れ、そこから接続部８
を介して流出する。この場合リング通路７と内側
の管３との間並びに内側の管と水容器２との間の
シールはラジアルシーリング９によつて行われ
る。内側の管３内への黄燐の供給は、熱水ジヤケ
ツト加熱装置を備えた供給管１０、外側の管１に
形成されたリング室１１及び内側の管３内の孔１
２を介して行われ、この場合リング室１１と孔１
２との間のシールはパツキン箱１３によつて行わ
れる。内側の管３はボールミルと向かい合う側に
はばね負荷された弁１４を有しているのに対し
て、逆の側においては中心孔を備えた栓状体１５
によつて閉じられており、この栓状体を貫いて弁
ロツド１６が案内されている。内側の管３の内部
で弁ロツド１６は部分的にベローズ１７によつて
取囲まれており、このベローズは一方では弁ロツ
ド１６にかつ他方では栓状体１５にシールされた
状態で結合されている。弁ロツド１６の、栓状体
１５から突出する端部は連結部１８を介して、ス
ペーサ２１によつて外側の管１に取付けられた調
節駆動装置１９に力を伝達できるように結合され
ている。

次に本発明による配量装置の機能について述べ
る：まず内側の管３の中空室にリング通路７を介
して熱水（ほぼ60度）が供給され、この熱水は水
容器２内に達しかつそこに設けられた接続部８を
通つて流出する。次いで黄燐が供給管１０、リン
グ室１１及び孔１２を介して内側の管３内にポン
プによつて供給され、弁ロツド１６及び調節駆動
装置１９を用いた弁１４の周期的な開放によつ
て、あらかじめ加熱された回転するボールミル内
へ配量される。その際弁１４の開放及び閉鎖時間
は、ボールミル内において外部からの熱導入なし
に、あらかじめ与えられた温度が維持されるよう
に制御される。

図面において回転する部分には図面の右下に示
す部分Ａに示すハツチングが施されているのに対
して不動の部分には部分Ｂに示すハツチングが施
されている。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明による配量装置の縦断面図であ
る。 １……管、２……水容器、３……管、４……こ
ろがり支承部、５……フランジ、６……ボールミ
ル・フランジ、７……リング通路、８……接続
部、９……ラジアルシールリング、１０……供給
管、１１……リング室、１２……孔、１３……パ
ツキン箱、１４……弁、１５……栓状体、１６…
…弁ロツド、１７……ベローズ、１８……連結
部、１９……調節駆動装置、２０……回転モーメ
ント支持部、２１……スペーサ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 赤燐を収得するための回転するボールミル内
   へ流動状の黄燐を配量するための装置であつて、
   ボールミルに不動に接続された内側の管を備えて
   おり、内側の管が定置の外側の管によつて部分的
   にかつ同軸的に取囲まれており、黄燐を供給する
   ために内側の管に接続された供給管及び、内側の
   管のボールミルに向いた側の端部内に差しはめら
   れた弁を備えており、弁が内側の管に対して平行
   に延びる弁ロツドを有している形式のものにおい
   て、黄燐のための供給管１０がリング室１１内に
   開口しており、リング室１１と内側の管３の内室
   との接続のために内側の管３がリング室１１の範
   囲に弁ロツド１６に対して垂直に延びる孔１２を
   有しており、内側の管３のボールミルと逆の側の
   端部内に栓状体１５が差しはめられており、栓状
   体の中心孔内に弁ロツド１６を摺動可能に支承し
   てあり、弁ロツド１６が内側の管３内で部分的に
   ベローズ１７によつて同軸的に取囲まれており、
   このベローズが栓状体１５及び弁ロツド１６にシ
   ールされた状態で結合されていることを特徴とす
   る流動状の黄燐を配量する装置。 ２ 外側の管１が該管に堅く結合された内側の管
   ３を同軸的に取囲む水容器２を備えており、該水
   容器を黄燐のための供給管１０が貫通している特
   許請求の範囲第１項記載の装置。 ３ リング室１１が同軸的にパツキン箱１３によ
   つて取囲まれている特許請求の範囲第１項記載の
   装置。 ４ 外側の管１が、内側の管３内に存在する中空
   室を熱水で負荷するためのリング通路７を備えて
   いる特許請求の範囲第１項から第３項のいずれか
   １項記載の装置。 ５ 調節駆動装置１９がスペーサ２１を用いて外
   側の管１に取付けられている特許請求の範囲第１
   項から第４項のいずれか１項記載の装置。 ６ 調節駆動装置１９の押し棒が連結部１８に結
   合されており、この連結部内に弁ロツド１６のプ
   レートを備えた端部が回転運動可能に配置されて
   いる特許請求の第１項から第５項のいずれか１項
   記載の装置。 ７ 水容器２の下側が、基部に固定された回転モ
   ーメント支持部２０に取付けられている特許請求
   の範囲第１項から第６項のいずれか１項記載の装
   置。 ８ 弁１４がばね負荷されている特許請求の範囲
   第１項から第７項のいずれか１項記載の装置。