JPH0347247Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、蓄電池における連結式液口栓の取付
装置に関する。

（従来の技術） 出願人は、先に、従来の蓄電池は、その電池容
器とは別個に液口栓を付属させているため、その
出荷、運搬する不便を解消するため、実願昭59−
184942号、実願昭60−9882号において、蓄電池容
器に１体に連結式液口栓を着脱自在に取付けた蓄
電池を提案した。

その蓄電池は、その容器の蓋体に一列に液口栓
仮装着用孔を配置し、これに、長手の連結板の片
面に一列に複数の液口栓を突出配設して成る連結
式液口栓をその液口栓において、着脱自在に装着
した状態に取付けたもので、使用時、該連結式液
口栓は、その仮装着用孔からその各液口栓を抜き
出して取りはづし、蓋体頂面の各液口を密栓する
べく使用されるようにし、上記の従来の問題点を
解決したものである。

（考案が解決しようとする問題点） 上記に提案の蓄電池の、連結式液口栓は、不使
用時の運搬時の取扱いにおける振動、衝撃などで
容易に脱落しないように、その各液口栓をその対
応する仮装着用孔に嵌着せしめておくことが必要
であるが、使用時にその抜き出し取りはづし作業
が比較的困難である嫌いがある。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、上記の問題を解消した蓄電池におけ
る連結式液口栓の取付装置を提供するもので、蓄
電池容器の蓋体の一側面に一列に配設した複数の
液口栓仮装着用孔に、長手の連結板とその片面に
一列に突出配設した複数の液口栓とから成る連結
式液口栓の各液口栓を、着脱自在に装着した状態
に取付けて成る蓄電池における連結式液口栓の取
付装置において、該蓋体の前記１側面と直交する
両側面の少なくとも１方の面にこの面と前記１側
面側に開口する凹部空間を形成し、該連結式液口
栓の配列液口栓の１端の液口栓を該凹部空間内に
臨ませた状態でその残る液口栓をその対応する各
液口栓仮装着用孔に着脱自在に装着して成る。

（作用） 本考案は、上記のように構成したので、連結式
液口栓は、その複数の液口栓が、その対応する各
液口栓仮装着用孔にかたく装着されるので容易に
脱落することがない１方その１端は凹部空間側
で、その液口栓仮装着用孔のある蓋体の側面から
外方へ遊離しているので、その遊離端を充分に把
持できて強く容易に抜き出し取りはづし操作がで
きると同時に、その遊離端の液口栓は凹部空間内
に遊離しているので、前記提案の全ての液口栓を
その対応する各液口栓仮装着用孔に挿着する式の
ものに比し、それだけ連結式液口栓の抜き出し取
りはづしに対する抵抗がなく、取りはづし作業が
容易である。

（実施例） 本考案の実施の１例を添附図面につき説明す
る。

図面で、１は蓄電池容器、１ａはその電槽、１
ｂはその蓋体、２は方形蓋体１ｂの頂面に設けた
６個の液口、３はその全液口２を密封した長手の
シール材、４は蓋体１ｂの比較的長手の両側面の
１方の側面１ｃに一列に配設した複数の液口栓仮
装着用孔、５は長手の連結板５ａとその片面に前
記の複数の液口栓仮装着用孔４，４…と同じ間隔
に一列に突出設定した６個の液口栓５ｂとから成
る合成樹脂製の１体成形の連結式液口栓を示す。

上記の構成は、先に提案の蓄電池の構成と変り
がない。

本考案によれば、該蓋体１ｂの液口栓仮装着用
孔４，４…を設けた長手の側面１ｃに直交する比
較的短い両側面１ｄ，１ｄの少くとも１方の側面
に側面１ｄと側面１ｃ側に開口する液口栓５ｂ収
容用の凹部空間６を設け、上記の液口栓仮装着用
孔４，４…には、連結式液口栓５の６個の液口栓
５ｂのうち、５個を着脱自在に装着し、その残る
１端の液口栓５ｂを前記凹部空間６内に臨ませた
状態に、該連結式液口栓５を該電池容器１の蓋体
１ｂの側面に取付けるようにした。

然るときは、その連結式液口栓５の該凹部空間
６側の端は、長手の該側面１ｃの端から外方へ遊
離し指で容易に把持できる効果をもたらす。該凹
部空間６は該液口栓５ｂを収容し且つ指の挿入で
きる程度の小さい空間があれば足りるが、図示の
場合は、水平に延びる凹溝状の凹部空間とした。
かかる形状の凹部空間６の上縁６ａはその凹部空
間６内に収容した液口栓５ｂを外界との当接から
保護するに役立つ。勿論上縁６ａのない上面が開
放した凹部空間６としてもよい。かくして、蓋体
１ｂの側面１ｃに設ける液口栓仮装着用孔４の数
は、６個設けた場合は、１つ遊ぶことになるが、
図示のように５個設ければ足り、この場合は、成
形時の樹脂の節約になる。

尚、図示のように、その短い側面のもう一方に
も凹部空間６を設けて、そのいずれかの１側の凹
部空間６を利用して連結式液口栓５の取付け及び
取りはずしができるようにした。

かくして、その連結式液口栓６は、その５個の
液口栓５ｂがその対応する液口栓仮装着用孔４に
かたく装着して安定した取付状態が得られる１
方、その使用時は、該凹部空間６のある側の１端
を充分に把持してこの状態で外方へ強く引つぱる
ことができ、その５個の液口栓５ｂを容易に抜き
出しできて取りはづし作業が容易となる。

（考案の効果） このように本考案によるときは、電池容器の蓋
体の側面に一列に複数の液口栓仮装着用孔を配設
すると共にその側面に直交する側面に両側面側に
開口する凹部空間を設け、連結式液口栓を、これ
に一列に突出配設した複数の液口栓のうちの１端
の液口栓を前記の凹部空間内に臨ませて、残る液
口栓を対応する各液口栓仮装着用孔に装着した状
態としたので、該連結式液口栓が該電池容器にか
たく取付けられる１方、その取りはづし作業を容
易になし得る等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案実施の１例を示し、第１図は電
池容器と連結式液口栓との分離状態の斜面図、第
２図は電池容器に連結式液口栓を取付けた状態の
上面図、第３図は第２図の状態のその端面図を示
す。 １……蓄電池容器、１ａ……電槽、１ｂ……蓋
体、２……液口、３……シール材、４……液口栓
仮装着用孔、５……連結式液口栓、５ａ……長手
の連結板、５ｂ……液口栓、６……凹部空間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 蓄電池容器の蓋体の１側面に一列に配設した複
   数の液口栓仮装着用孔に、長手の連結板とその片
   面に一列に突出配設した複数の液口栓とから成る
   連結式液口栓の各液口栓を着脱自在に装着した状
   態に取付けて成る蓄電池における連結式液口栓の
   取付装置において、該蓋体の前記１側面と直交す
   る両側面の少なくとも１方の面にこの面と前記１
   側面側に開口する凹部空間を形成し、該連結式液
   口栓の配列液口栓の１端の液口栓を該凹部空間内
   に臨ませた状態でその残る液口栓をその対応する
   各液口栓仮装着用孔に着脱自在に装着して成る蓄
   電池における連結式液口栓の取付装置。