JPH0346775A - 電気接点 - Google Patents

電気接点

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JPH0346775A
JPH0346775A JP18149289A JP18149289A JPH0346775A JP H0346775 A JPH0346775 A JP H0346775A JP 18149289 A JP18149289 A JP 18149289A JP 18149289 A JP18149289 A JP 18149289A JP H0346775 A JPH0346775 A JP H0346775A
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JP
Japan
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alloy
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pinholes
surface layer
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JP18149289A
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Hiroya Inaoka
宏弥 稲岡
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は自動車用コネクタターミナル等として使用さ
れる電気接点に関するものである。
従来の技術 自動車用コネクタターミナルの電気接点には、耐食性お
よび耐摩耗性が優れているとともに接触抵抗が小さくか
つ接触抵抗の経時的劣化も少ないことなどが要求される
。これらの特性を満たす従来の自動車コネクタターミナ
ルの電気接点としては、第7図に示すように黄銅やリン
青銅、ベリリウム銅なとのCu合金からなる導電基材1
上に下地メツキ層としてN1層2を形成し、さらにその
N1層2上に接触抵抗が少なくかつ耐食性の優れた表面
メツキ層としてALI層3を形成したものが知られてい
る。このような従来の電気接点において、導電基材1と
表面のAu層3との間にN1層2を介在させている理由
は、Ni層が存在しない場合には導電基材1中からCu
原子がAu層3中に拡散して表面に酸化膜を形成し、こ
れにより接触抵抗が低下してしまうおそれがあるからで
あり、Ni層を中間に介在させることによって導電基材
中からAtJIWへのCuの拡散を防止することができ
る。
ところで前述のような従来の電気接点においては、表面
層に高価なALJを用いている関係上、高コストとなら
ざるを得ない。コスト低減を図るためにはAu層の厚み
を薄くすれば良いと考えられるが、その場合には耐食性
が低下し、接触抵抗の経時的な劣化も大きくなる問題が
生じる。したがって従来の電気接点では、Au層の厚み
は少なくとも0.5顯以上は必要とされ、コスト低減に
も限界があったのが実情である。
そこで、耐食性の大幅な低下を沼くことなくAu層の厚
みを薄クシてコスト低減を図ることを目的とした電気接
点が、特開昭61−288384号公報にJ>いて提案
されている。この提案の電気接点は、第8図に示すよう
に、Cu合金からなる導電基材1上に下地層としてN1
層2を形成し、さらにそのNi層2上に中間層としてx
r−Pd合金層4を形成し、その上に表面層としてAL
I層3を形成したものであり、この場合の表面層のAL
I層3は、前記提案の明細間においては厚さ0.3m程
度で充分であるとされ、実施例では厚さ0.1顯とされ
ている。
発明が解決しようとする課題 前述の特開昭61−288384号公報においては、第
8図に示すように下地層のN1層2と表面のAu層3と
の間に中間層としてNi−Pd合金層4を設けておくこ
とによってAu層3の厚みを薄くしても耐食性があまり
低下しない旨記載されている。しかしながら実際に本発
明6等が第8図に示すような層構造の電気接点について
その耐食性を調べたところ、実際にはALJ層を0.4
/m程度以下まで簿りタれば耐食性が大幅に低下してし
まい、実用化できないことが判明した。すなわら前記提
案の電気接点でも、耐食性の大幅な低下を眉くことなく
Au層を充分に薄クシてコスト低減を図ることは実際に
は困難だったのである。
この発明は以上の事情を背景としてなされたもので、優
れた耐食性を得ながらも従来よりも大幅なコスト低減を
図った電気接点を提供することを目的するものである。
ところで電気接点における腐食の発生、進行の過程は次
のように考えられる。すなわち、例えば第9図に示すよ
うにCu合金からなる導電基材1上に下地層としてN1
層2が形成されさらにその上に表面層としてAu層3が
形成されてなる電気接点(この構造は第7図に示した従
来技術と同じ4M造)においては、表面層のALIに対
して下地層のNiが卑の金属であり、この場合、腐食電
位を推定する一手段である各合金の固有電位(第1表参
照)から理解できるように、AuとNiとの固有電位差
は1.25 Vと極めて大きい。そのため表面のAu層
3にピンホール5が存在1れば、そのピンホール部で局
部電池が形成されて、大気中の電解質(802−、OH
″″など)により腐食物6がピンホール部およびその周
囲に析出し、腐食が進行する。そしてこのようにして発
生した腐食物は、抵抗を増大させ、遂には接点不良を引
起すことになる。
第  1  表 したがって電気接点における腐食の発生、進行には、表
面層であるAu層のピンホールと、局部電池を形成する
金属同士の固有電位差との2つの因子が大きな影響を与
えている。
すなわち先ず第1の因子であるピンホールに関しては、
ピンホールは腐食の発生場所となるから、ピンホールの
数が多いほど、腐食が光生し易くなる。本発明者等が下
地層としてのNi層上に通常の電気メツキ法によりAu
層を形成した場合におけるAu層の厚みと硝酸噴霧試験
によるピンホール発生数との関係を調べたところ、第1
0図に示すような結宋が得られた。第10図に示すよう
に、Auメツキ層のピンホールは、Auメツキ層の膜厚
が0.41Ia以下となれ、ば急激に増大することが判
明した。
次に第2の因子である固有電位差に関しては、局部電池
を形成する金属同士の固有電位差が大きいほど、移動す
る電子の量が多くなって、発生する腐食物の量が多くな
る。すなわち腐食の進行が速くなる。なおここで固有電
位差と発生する腐食物の量とはほぼ比例関係にあること
が知られている。
このような腐食因子の観点から前述の第8図の電気接点
、すなわち表面層としてのALJ層と下地層としてのN
i層との間にNi−Pd合金層を介在させた電気接点に
djIブる耐食性について検討すれば、この場合は表面
層のAu層にピンホールが存在した場合、表面のAu層
とその下側のNiPd層との間に局部電池が形成されて
ryJllが進行することになる。この場合、Ni−P
d合金の固有電位1tN+の固有電位とPdの固有電位
との中間となり、例えばl i 25wt%、P d 
75wt%の場合\1−Pd合金の固有電位は約0.6
8 Vとなる。
したがって表面のAu層とその下側のN1−Pd合金層
との固有電位差は約0.8Vとなって、第7図に示す従
来技術の場合よりも小さくなり、したがって固有電位差
の点のみから考えれば、腐食が生じにくくなって耐食性
が良好となる筈である。
しかしながら、既に述べたように腐食の発生因子には固
有電位差のほかピンホールの数があり、第8図の従来技
術でも表面のAIJ層の厚みが0.44以下と薄くなれ
ばピンホールの数が急激に低下してしまう。すなわち第
8図の従来技術でも、表面のALJ層の厚みを簿<シよ
うとすれば、腐食に対しては固有電位差の減少によるr
g4食抑制作用よりもピンホールの増加による腐食増大
作用が大きな影響を与えてしまい、そのため実際上は耐
食性が低下ぜざるを得なかったものと考えられる。
したがってこの発明においては、表面層のピンホールの
数を減らすと同時に、表面層とその下側の層との間の固
有電位差を小さくし、これによって充分な耐食性を確保
しつつ低コスト化を図った電気接点を提供する。
課題を解決するための手段 前述のような課題を解決するため、請求項1に記載の発
明の電気接点においては、基本的にはCu合金からなる
導電基材上に、Pdを65〜85wt%含有し残部が実
質的にN+よりなるPd−N1合金層が0゜5uaR上
の厚みで形成されていることを特徴としている。
また請求項2に記載の発明の電気接点においては、Cu
合金からなる導電基材上に下地層としてNi層が形成き
れ、そのNi層上に、Pdを65〜P+wt%含有し残
部が実質的にNiよりなるPd−Ni合金層が0.1趨
以上の摩みで形成されていることを特徴としている。
作   用 従来技術では表面層にALJ層を設番ブでおり、このA
u層は、コスト低減のため薄肉化を図ろうと1れば前述
のようにピンホールの急激な増加を招く。そこでこの発
明の電気接点では、AC3層を全く設けずに、表面層と
して所定の範囲内の成分組成、厚みのPd−Ni合金を
用いることとした。
すなわち、請求項1の発明の電気接点では、CLI合金
からなる導電基材上に、表面層としてPd含有量が65
〜85wt%のPd−Ni合金層を0.3趨以上の犀み
で設けたものとしている。ここで、Pd−Ni合金層は
、本来Au層の場合と比較して格段にピンホールが生じ
にくいものであり、しかもその犀みを0.3m以上とす
ることによって、ピンホールを著しく減少プることがで
きる。″もちろんPd−Ni合金はALJと比較して格
段に安価であり、したがってPd−Nr合金層の厚みを
ある程度厚くしても」ストの増大は招かず、したがって
コスト低減と表面層のピンホールの減少とを同時に図る
ことができるのである。
さらに表面のPd  N1合金層のピンホールによって
Pd−N i合金層とその下側のCu合金からなる導電
基材との間で形成される局部電池に関しては、Cu合金
の固有電位がCuと同じ<0.35■であると仮定し、
またPd−N!金合金お【ブるPd含有量が75wt%
であってそのPdNi合金の固有電位が0.68 Vと
仮定すれば、固有電位差は0.33 Vと極めて小さく
、そのため局部電池の固有電位差による腐食生成因子も
小さい。
このように、Au層を設けずに表面層をPd−Ni合金
層とすることによって、コスト増大を招くことなく表面
層のピンホールを著しく減少させることができるととも
に下側の金属との固有電位差も小さくすることができ、
そのため低コストで優れた耐食性を有jる電気接点を得
ることができるようになった。
またPd−Ni合金はそれ自体では接触抵抗がAuより
も大きいが、r14M化性が優れているため、高411
化により接触抵抗の低下を招くおそれが少なく、ソのた
め初期の接触抵抗はAUを用いた場合より大きいが、そ
の後の接触抵抗はAuを用いた場合のように増大するこ
となく、安定した値を小づ。
なお耐摩耗性は従来のものよりも若干劣るが、自動車用
コネクタの如く数回の摺動嵌合のみが行なわれる用途で
は特に実用上支障はない。
ここで、Pd−Ni合金層におけるPd含有量が多いほ
ど耐食性は良好となり、Pd含有吊が65wt%未満で
は充分な耐食性を得ることが困難となるから、Pd含有
量の下限はeswt%に限定した。
一方Pd含有量が85wt%を越えればPd−Ni合金
層の水素吸蔵量が極端に増加して脆くなるから、Pd含
有量の上限は85wt%とじた。
またPd−Ni合金層の厚みが0.31Ja未満てはピ
ンホールを少なくする効果が充分に得られないから、請
求項1の発明の電気接点の場合はPdNi合金層の厚み
は0.3趨以上とした。なお厚みの上限は特に規定しな
いが、11Jaを越えてもコスト増大を4& <だけで
あるから、通常は111In以下で充分であり、特に0
.5〜11J11の範囲内が好ましい。
一方、請求項2の発明の電気接点では、65〜85wt
%Pd  Ni合金層に対する下地層としてNi層をC
u合金からなる導電基材上に形成している。
このように下地層としてNi層を設番ブだ場合、表面層
であるPd  Nf合金層とその下側の層(Ni層)と
の固有電位差は請求項1の発明の電気接点の場合よりも
大きくなる。しかしながら、下地層としてのN1層を設
けておくことによって、Pd−Ni合金層を形成させる
下地面の粗さを小さくすることができ、そのためPd−
Ni合金層のピンホールをより一層少なくすることがで
き、その結果耐食性は請求項1の発明の電気接点の場合
よりもさらに向上させることができる。またNi層はC
u合金からなる導電基材中からCu原子が+〕d−xr
合金層に拡散づることを防止(るためのバリヤ層として
も橢能するから、耐酸化性をさらに向上させ、接触抵抗
の低下を防11することがでさるとともに、Pd−Ni
合金層を薄クシても充分な耐酸化性を確保づることが可
能となる。
すなわら、自動車等に使用される電気接点では高温にさ
らされることがあり、この場合導電基材中のCu原子が
Pd−Ni合金層に拡散し、表面に酸化膜を生成して接
触抵抗を低下させるおそれがあるが、Cu合金からなる
導電基材と表面のPdNi合金層どの間にN+層を設け
てJメくことによってこのような事態の発生を有効に防
止できる。
なお請求項2の光明の電気接点では、前述のようにNi
fMを設【ブておくことによって表面のPdNi合金層
のピンホールをより少なくし、耐食性を一層向上させる
ことができるから、表面のPd−N1合金層の厚みが請
求項1の電気接点の場合よりも薄くても良好な耐食性を
得ることができる。具体的には、Pd−Ni合金層の厚
みは、0.1趨以上であれば良い。また下地層であるN
i層の厚みは特に限定しないが、通常は1〜2趨程度で
充分である。
実  施  例 第1図に請求項1の発明の電気接点の一例を模式的に示
し、第2図に請求項2の発明の電気接点の一例を模式的
に示す。第1図の電気接点では、Cu合金からなる々電
基材1上に表面層としてPd含有量が65〜85wt%
の範囲内のPd−N1合金7が0.3m以上の厚みに形
成されており、また第2図の電気接点では、同じ<Cu
合金からなる3#電基材上に下地層としてN1層8が形
成され、そのNi層8上に表面層としてPd−N+合金
層7が0.1趨以上の厚みで形成されている。
ここで、導電基材1は従来からコネクタ等に使用される
通常の導電用Cu合金を用いることができ、例えば黄銅
、リン青銅、ベリリウム銅等を任意に用いることができ
る。
またPd−Ni合金層およびNi層はいずれも通常の電
気メツキあるいは無電解メツキ等により形成すれば良い
この発明の実施例の電気接点および従来技術による比較
例の電気接点について、各種特性を調べた結果を以下に
示す。ここで、試験に供した電気接点試料は次の5種で
ある。
本発明実施例量1: Cu合金からなる導電基材上に、
表面層としてPdを80w[%含有量るPd−Ni合金
層を1.7N岸で形成した(請求項1の発明に対応)。
本発明実施例量2:  CLI合金からなる導電基材上
に、下地層としてNi層を1.3#厚で形成し、さらに
その上に表面層としてPdを80w【%含有するPd−
Nr合金層を0.4趨厚で形成した(請求項2の発明に
対応)。
比較量1:Cu合金からなる導電基材上に、下地層とし
てNi層を1.3#厚で形成し、その上に中間層として
80wt%Pd−N’合金層を0.3#厚で形成し、さ
らにその上に表面層としてAu層を0.1趨厚で形成し
たく特開昭61288384号に対応)。
比較量2:  Cu合金からなる導電基材上に下地層と
してNi層を1.3−厚で形成し、その上に表面層とし
てALJ層を0.4趨厚で形成した(従来の通常のAu
メッキ品)。
比較量3:  Cu合金からなる導電基材上に下地層と
してCu層を1.0趨厚で形成し、その上に表面層とし
て3n層を3.Otsmで形成した(従来の3 nメッ
キ品)。
なお各層はいずれも通常の電気メツキによって形成した
以上の実施例量1,2および比較量1〜3の電気接点に
ついて、耐食性を評価プるために塩水噴霧試験を行なっ
た。この塩水噴霧試験における各経過時間ごとに表面の
腐食生成物面積率を調べたところ、第3図に示す結果が
得られた。
第3図に示すように、本発明実施例量1.2はいずれも
長時間の塩水噴霧でも腐食物生成面積が比較量1〜3よ
りも格段に少なく、耐食性が著しく優れていることが明
らかである。
また実施例量1.2および比較量1〜3の電気接点につ
いて耐酸化性を評価するため、150℃の大気中に放置
する実験を行ない、接触抵抗の変化を調べた。その結果
を第4図に示す。第4図に示づように、本発明実施例量
1.2は、接触抵抗の変化が少なく、比較量1.2と同
等の耐酸化性を有していることが明らかである。
さらに、表面層としてPd−Ni合金層を形成した電気
接点の耐摩耗性を調べるために、次のような試験を行な
った。すなわち、Cu合金からなる導Ti基材上に、種
々のPd含有量のPd−Ni合金層を5趨厚で形成した
もの、および比較量としてCu合金からなる導電基材上
にAC3層を5#厚で形成したものを用意し、コネクタ
の摩耗モードである摺動摩耗試験を行なった。その結果
を第5図に示す。
第5図に示すように、Pd−Ni合金層を形成した場合
、そのPd−Ni合金のPd含有量が40wt%から8
0wt%まで増加づるにしたがって耐摩耗性は向上する
が、80wt%を越え、特に85wt%を越えれば、既
に述べたようにPd  Ni合金層の水素吸!a量が増
加して脆くなり、耐摩耗性も低下する。このような実験
結果から、既に述べたようにPd  N!合金層のPd
含有量は65〜85wt%の範囲内に限定した。なおP
d−N+合金層の場合、AC3層の場合と比較ダれば耐
摩耗性は1.′33種と低い値しか示さない。しかしな
がらコネクタとして用いる場合、実用上はコネクタの挿
抜回数は数回程度に過ぎず、したがって実用上は全く支
障がない程度のレベルであるとさえる。
さらに、この発明の電気接点における表面層のPd−N
i合金層の厚さとピンホールとの関係を調べるため、次
のような実験を行なった。すなわちCu合金からなる導
電基材上に表面層として80wt%Pd−Ni合金層を
0.1顯厚て形成したもの、同じく4電基材上に表面層
として80wt%Pd−Ni合金層を0.−1で形成し
たもの、さらに導電基材上に下地層としてNi層を51
1In厚で形成してその上に表面層として80W【%P
d−Ni合金層を0.1#厚で形成したもの、同じく下
地層としてNi層を51Ja厚で形成してその上に表面
層として80wt%Pd−Ni合金層を0.5#厚で形
成したもの、以上4種類の電気接点を用意し、これらに
ついて硝酸噴霧試験を行ない、表面層であるPd・−N
1合金層に発生したピンホールの数を調べた。
その結果を第6図に示プ。
既に第10図についで述べたように、N1W4上にAu
層を形成した場合のAu1Hのピンホール数は、AC3
層が0.4#以下で急激に増加するが、Auの厚みが0
.4伽ではピンホール数は30〜40@/ cIIとな
っている。したがってピンホール数が30個/ci程度
より少な(プればピンホールの化生が従来技術よりも少
ないと称し得る。このような観点から第6図を検討づれ
ば、下地層どして\1@を形成していない場合は、Pd
−Ni合金層の厚みが0.31H以上でピンホール数が
30個/cI!以下となり、したがってPdNi合金層
の厚みが0.3伽以上でピンホールの発生が従来技術よ
りも少ないと言うことができる。一方、下地層としてN
1層を形成している場合は、ピンホールのn1がより少
なくなり、Pd−Ni合金lilの厚みがO,1mでも
ピンホールの数が10i11/CI!程度と浸れた特性
を示す。したがって既に述べたように、下地層としてN
i層を形成しない場合はPd−Ni合金層の厚みを0.
3伽以上、N1層を形成づる場合はPd−Ni合金層の
厚みを0. IIJJn以上と規定したのである。
発明の効果 #述の実施例からも明らかなように、請求項1の光間の
電気接点は、Cu合金からなる導電基材上に、表面層と
して65〜85W[%Pd−Ni合金層が0,3伽以上
の厚みで形成されたものであり、このように表面層をP
d−、Ni合金層とすることによって、表面層のピンホ
ール数が著しく少なくかつ表面層とその下側に接する層
とのIIの固有電位差を少なくして、腐食要因を減じ、
耐食性を向上させることができると同時に、耐酸化性も
優れているため接触抵抗の増大も少なく、しかも高価な
AUを使用しないことにより従来のAuを用いた電気接
点よりも格段に低コスト化を図ることが可能となった。
また請求項2の発明の電気接点の場合は、表面の1)d
−N i合金層とCu合金からなる導電基材との間に下
地層としてNi層が介在しているため、Ni層が導電基
材からのCu原子の拡散のバリヤとして作用し、耐酸化
性を一層向上さゼることができるとと8に、λ面1Nで
あるPdN+合金層のピンホール数をdらに少なくして
、耐食性をより一層向上8することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は請求項1の光間の電気接点の一例を模式的に示
1縦断面図、第2図は請求項2の発明の電気接点の一例
を模式的に示す縦断面図、第3図は実施例および比較例
についての耐食性試験結果を示プグラフ、第4図は実施
例および比較例についての耐酸化性試験結果を示すグラ
フ、第5図はPd−Ni合金層のPd含有吊と耐摩耗性
との関係を示Tグラフ、第6図はPd−Ni合金層の厚
みとPd−N1合金層のピンホール数(有孔度)との関
係を承りグラフ、第7図は従来の電気接点の一例を模式
的に示す1!!li面向、第8図は従来の電気接点の他
の例を模式的に示す縦断面図、第9図は従来の電気接点
におGブる腐食の発生、進行状況を説明するだめの模式
図、第10図は従来の電気接点にお【ブる表面のAu層
の厚みとピンホール数(有孔度)との関係を承りグラフ
である。 1・・・4電基材、  7・・・Pd−Ni合金層、 
8・・・入 1層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) Cu合金からなる導電基材上に、Pdを65〜
    85wt%含有し残部が実質的にNiよりなるPd−N
    i合金層が0.3μm以上の厚みで形成されていること
    を特徴とする電気接点。
  2. (2) Cu合金からなる導電基材上に下地層としてN
    i層が形成され、そのNi層上に、Pdを65〜85w
    t%含有し残部が実質的にNiよりなるPd−Ni合金
    層が0.1μm以上の厚みで形成されていることを特徴
    とする電気接点。
JP18149289A 1989-07-13 1989-07-13 電気接点 Pending JPH0346775A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0773769A (ja) * 1993-09-03 1995-03-17 Ngk Spark Plug Co Ltd 半導体パッケージの外部接続端子及びその製造方法
US6006430A (en) * 1993-09-16 1999-12-28 Nippondenso Co., Ltd. Aluminum heat exchanger

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