JPH0345189B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0345189B2 JPH0345189B2 JP59272613A JP27261384A JPH0345189B2 JP H0345189 B2 JPH0345189 B2 JP H0345189B2 JP 59272613 A JP59272613 A JP 59272613A JP 27261384 A JP27261384 A JP 27261384A JP H0345189 B2 JPH0345189 B2 JP H0345189B2
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- JP
- Japan
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- branch line
- lever
- tension
- adjusting
- fitting
- Prior art date
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- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 claims description 16
- 239000010959 steel Substances 0.000 claims description 16
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 5
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims description 5
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 3
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims 2
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 claims 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 4
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
- Fencing (AREA)
- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
a 産業上の利用分野
本発明は鉄柱等の支線張力調整装置に係り、特
に支線の下端部に分岐金具を介して仮支線を連結
し、上記仮支線をレバーおよび油圧ピストンによ
つて引張つて上記分岐金具の下側における支線を
いつたん緩め、ここに配設されているターンバツ
クル等の長さ調整金具を調整するようにした支線
張力調整装置に関する。
に支線の下端部に分岐金具を介して仮支線を連結
し、上記仮支線をレバーおよび油圧ピストンによ
つて引張つて上記分岐金具の下側における支線を
いつたん緩め、ここに配設されているターンバツ
クル等の長さ調整金具を調整するようにした支線
張力調整装置に関する。
b 従来の技術
空中線等を支持するトラス柱または円管柱(以
後、これらを総称して鉄柱という)は、複数本の
支線によつて支えられているが、これら支線の張
力は、鉄柱の建設直後あるいはその後定期的に調
整して規定値に保つておく必要がある。また、台
風等が通過すると一般的に支線の張力が緩むの
で、その都度支線張力を調整しなければならな
い。従来の支線の下端部にはターンバツクル等の
長さ調整金具が取付けられており、支線張力の調
整はこの長さ調整金具を調整することによりなさ
れる。
後、これらを総称して鉄柱という)は、複数本の
支線によつて支えられているが、これら支線の張
力は、鉄柱の建設直後あるいはその後定期的に調
整して規定値に保つておく必要がある。また、台
風等が通過すると一般的に支線の張力が緩むの
で、その都度支線張力を調整しなければならな
い。従来の支線の下端部にはターンバツクル等の
長さ調整金具が取付けられており、支線張力の調
整はこの長さ調整金具を調整することによりなさ
れる。
c 発明が解決しようとする問題点
しかし、鉄柱が大型になるとその支線の張力も
10t〜20tにも達するものがあり、このような大き
な張力が負荷したままで長さ調整金具を調整操作
することは操作力の点で非常に困難である。この
ため、従来は支線の張力を調整する際に長さ調整
金具の上側位置における支線にワイヤを連結し、
このワイヤをウインチで引張つて長さ調整金具に
かかつている張力を充分に減少させ、その後長さ
調整金具を調整操作していた。このため作業が非
常に煩雑であるとともに、大掛かりな工事段取り
を必要としていた。
10t〜20tにも達するものがあり、このような大き
な張力が負荷したままで長さ調整金具を調整操作
することは操作力の点で非常に困難である。この
ため、従来は支線の張力を調整する際に長さ調整
金具の上側位置における支線にワイヤを連結し、
このワイヤをウインチで引張つて長さ調整金具に
かかつている張力を充分に減少させ、その後長さ
調整金具を調整操作していた。このため作業が非
常に煩雑であるとともに、大掛かりな工事段取り
を必要としていた。
本発明は、このような事情に鑑みて発明するに
至つたものであつて、その目的は、鉄柱等の建設
後に支線の張力を多くの人手を要することなく、
簡単かつ迅速に調整することのできる支線張力調
整装置を提供することにある。
至つたものであつて、その目的は、鉄柱等の建設
後に支線の張力を多くの人手を要することなく、
簡単かつ迅速に調整することのできる支線張力調
整装置を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明では、上
端部が鉄柱等に連結されるとともに、下端部が長
さ調整金具を介してアンカーに連結された支線の
張力を調整する装置において、上記アンカーの側
方に、上下方向に回動可能なレバーを配設し、上
記レバーの一端部と、上記長さ調整金具の上側位
置における支線に取付けた分岐金具とを、仮支線
によつて相互に連結するとともに、上記レバーの
他端部を、油圧にて駆動されるピストン装置によ
つて支持するようにしている。
端部が鉄柱等に連結されるとともに、下端部が長
さ調整金具を介してアンカーに連結された支線の
張力を調整する装置において、上記アンカーの側
方に、上下方向に回動可能なレバーを配設し、上
記レバーの一端部と、上記長さ調整金具の上側位
置における支線に取付けた分岐金具とを、仮支線
によつて相互に連結するとともに、上記レバーの
他端部を、油圧にて駆動されるピストン装置によ
つて支持するようにしている。
また、本発明では、上端部が鉄柱等に連結され
るとともに、下端部が長さ調整金具を介してアン
カーに連結された支線の張力を調整する装置にお
いて、上記アンカーの側方に、上記支線を含む垂
直平面に沿つて回動可能なレバーを配設し、上記
レバーの一端部と、上記長さ調整金具の上側位置
における支線に取付けた分岐金具とを、仮支線に
よつて相互に連結するとともに、上記レバーの他
端部を、油圧を検知する検知手段を備えた油圧式
ピストン装置によつて支持した、かつ、上記レバ
ーを回動自在に支持する保持板に、上記レバーの
他端部の傾斜角度を測定するための目盛板を配設
するとともに、上記レバーの一端部に、上記レバ
ーの一端部と上記仮支線とのなす角度を測定する
ための目盛板を配設するようにしている。
るとともに、下端部が長さ調整金具を介してアン
カーに連結された支線の張力を調整する装置にお
いて、上記アンカーの側方に、上記支線を含む垂
直平面に沿つて回動可能なレバーを配設し、上記
レバーの一端部と、上記長さ調整金具の上側位置
における支線に取付けた分岐金具とを、仮支線に
よつて相互に連結するとともに、上記レバーの他
端部を、油圧を検知する検知手段を備えた油圧式
ピストン装置によつて支持した、かつ、上記レバ
ーを回動自在に支持する保持板に、上記レバーの
他端部の傾斜角度を測定するための目盛板を配設
するとともに、上記レバーの一端部に、上記レバ
ーの一端部と上記仮支線とのなす角度を測定する
ための目盛板を配設するようにしている。
d 問題点を解決するための手段
第1図は本発明の装置を用いて支線の張力調整
を行う場合の模様を示す。同図で1は鋼鉄製の厚
板より作られるへ字形(第1図では逆へ字形)の
レバー1であつて、このレバー1は台板20上に
おいて互いに狭い間隔で平行に固定された一対の
保持板3の間に挿入され、支点ピン5によつて回
動自由に保持されている。そしてレバー1は支線
10を含む垂直な平面に沿つて回動できるように
なつている。レバー1の長い方のアーム部1aの
先端は、油圧式ピストン装置2のピストン2aの
先端とピン7によつて回転自由に結合されてい
る。このピストン装置2のシリンダー2bの基部
は、保持板3の中央面と同一平面上に位置するよ
うに台板20上に固定された別の保持板4にピン
6によつて回転自由に結合されている。なお、保
持板3にはピストン装置2を無理に押込まないた
めにピン9を差込んでレバー1のストツパーとし
てある。
を行う場合の模様を示す。同図で1は鋼鉄製の厚
板より作られるへ字形(第1図では逆へ字形)の
レバー1であつて、このレバー1は台板20上に
おいて互いに狭い間隔で平行に固定された一対の
保持板3の間に挿入され、支点ピン5によつて回
動自由に保持されている。そしてレバー1は支線
10を含む垂直な平面に沿つて回動できるように
なつている。レバー1の長い方のアーム部1aの
先端は、油圧式ピストン装置2のピストン2aの
先端とピン7によつて回転自由に結合されてい
る。このピストン装置2のシリンダー2bの基部
は、保持板3の中央面と同一平面上に位置するよ
うに台板20上に固定された別の保持板4にピン
6によつて回転自由に結合されている。なお、保
持板3にはピストン装置2を無理に押込まないた
めにピン9を差込んでレバー1のストツパーとし
てある。
一方、レバー1の短い方のアーム部1bの先端
には、張力を調整せんとする支線10に対して、
地上に近い点で挿入された分岐金具としての三つ
目板11に取付けられた仮支線13の下端が回転
自由に取付けられている。仮支線13にはターン
バツクル16、シンブル15およびシヤツクル1
4が図示のように取付けられている。
には、張力を調整せんとする支線10に対して、
地上に近い点で挿入された分岐金具としての三つ
目板11に取付けられた仮支線13の下端が回転
自由に取付けられている。仮支線13にはターン
バツクル16、シンブル15およびシヤツクル1
4が図示のように取付けられている。
また支線10の三つ目板11には、支線10と
同じ線種のワイヤーよりなる支線部分12の上端
部が連結され、この支線部分12は、ターンバツ
クル16を経てコンクリートアンカ19に碇着さ
れたアンカープレート17に連結ピン18により
止められている。
同じ線種のワイヤーよりなる支線部分12の上端
部が連結され、この支線部分12は、ターンバツ
クル16を経てコンクリートアンカ19に碇着さ
れたアンカープレート17に連結ピン18により
止められている。
台板20は出来るだけアンカープレート17に
接近して置かれるのが望ましいので、一端は基礎
19上に、他端は丈夫な仮設台21の上に置き移
動しないよう固定する。
接近して置かれるのが望ましいので、一端は基礎
19上に、他端は丈夫な仮設台21の上に置き移
動しないよう固定する。
なお、第1図ではレバー1をアンカープレート
17よりも鉄柱寄りの方向(第1図では右側)に
位置せしめた所を示したが、レバー1を第1図で
アンカープレート17の左側に位置せしめてもよ
い。
17よりも鉄柱寄りの方向(第1図では右側)に
位置せしめた所を示したが、レバー1を第1図で
アンカープレート17の左側に位置せしめてもよ
い。
e 作用
以上のように構成された支線張力調整装置によ
つて鉄柱建設後に支線10の張力を調整するに
は、まずピストン装置2のピストン2aを最も短
くなるように短縮させ、次に仮支線13のターン
バツクル16を回して、仮支線13のたるみを取
除く。この状態でピストン装置2に油圧(油圧機
は第1図では図示していない)をかけてピストン
2aを伸張させれば、仮支線13は強く引張ら
れ、支線10の張力が全部仮支線13によつて負
担されるようになり、この結果、支線部分12は
緩められ、これに連結された支線部分12のター
ンバツクル16の負荷は減少され、支線部分12
のターンバツクル16を、容易に回し得るように
なる。支線部分12のターンバツクル16の長さ
を適当に調節し終われば、ピストン2aを再び短
縮し、支線10の張力が全部支線部分12に移つ
た段階で仮支線13以下のターンバツクル16や
レバー装置を取外して支線張力調整作業を終え
る。
つて鉄柱建設後に支線10の張力を調整するに
は、まずピストン装置2のピストン2aを最も短
くなるように短縮させ、次に仮支線13のターン
バツクル16を回して、仮支線13のたるみを取
除く。この状態でピストン装置2に油圧(油圧機
は第1図では図示していない)をかけてピストン
2aを伸張させれば、仮支線13は強く引張ら
れ、支線10の張力が全部仮支線13によつて負
担されるようになり、この結果、支線部分12は
緩められ、これに連結された支線部分12のター
ンバツクル16の負荷は減少され、支線部分12
のターンバツクル16を、容易に回し得るように
なる。支線部分12のターンバツクル16の長さ
を適当に調節し終われば、ピストン2aを再び短
縮し、支線10の張力が全部支線部分12に移つ
た段階で仮支線13以下のターンバツクル16や
レバー装置を取外して支線張力調整作業を終え
る。
支線10のアンカー部の構造は、第1図に示し
たもののほか第2図に示すものでもよい。第2図
では、支線10および10′の下端をコンクリー
トブロツク19に埋込まれたガーダ22に対して
大型ナツト23により止着し、この大型ナツト2
3を回転させて、支線10,10′の長さ、すな
わち支線張力を調整するものである。この場合に
は台板20を支線10および10′の側に図の如
く傾斜して置けばよい。その他は第1図と何ら変
る所がないので第2図についてその他の説明は省
略する。
たもののほか第2図に示すものでもよい。第2図
では、支線10および10′の下端をコンクリー
トブロツク19に埋込まれたガーダ22に対して
大型ナツト23により止着し、この大型ナツト2
3を回転させて、支線10,10′の長さ、すな
わち支線張力を調整するものである。この場合に
は台板20を支線10および10′の側に図の如
く傾斜して置けばよい。その他は第1図と何ら変
る所がないので第2図についてその他の説明は省
略する。
支線アンカー建設の際、台板20を取付ける場
所を前もつて作つておけば、作業は非常に容易か
つ迅速に行なえる。
所を前もつて作つておけば、作業は非常に容易か
つ迅速に行なえる。
なお、本発明の装置は支線張力の調整に役立つ
ばかりでなく、支線の張力を数量的に測定する測
定装置としても応用できる。支線の張力測定装置
には従来より種々の装置があるが、支線が太く張
力が大きい場合には、支線に油圧装置を取付けて
測定する方法が、最も正確な値が得られる。しか
し、油圧装置を直接支線に挿入することは困難で
ある。従つて何らかの機構で支線張力を油圧計に
かけるようにしなければならない。
ばかりでなく、支線の張力を数量的に測定する測
定装置としても応用できる。支線の張力測定装置
には従来より種々の装置があるが、支線が太く張
力が大きい場合には、支線に油圧装置を取付けて
測定する方法が、最も正確な値が得られる。しか
し、油圧装置を直接支線に挿入することは困難で
ある。従つて何らかの機構で支線張力を油圧計に
かけるようにしなければならない。
本発明の装置を用いて支線張力を測定するに
は、第3図に示す如く装置を構成すればよい。詳
しくは、レバー1の支点ピン5の中心Aを中心と
する円弧状の目盛板24を保持板3に固定する。
そして、レバー1の長い方のアーム部1aの先端
とピストン2a先端とを連結する連結ピン7の中
心をPとし、ピストン装置2のシリンダ2b基部
と保持板4とを回転自在に連結する連結ピン6の
中心をBとすると、直線APが直線ABとなす角
αを上記目盛板24で測定できるようにする。
は、第3図に示す如く装置を構成すればよい。詳
しくは、レバー1の支点ピン5の中心Aを中心と
する円弧状の目盛板24を保持板3に固定する。
そして、レバー1の長い方のアーム部1aの先端
とピストン2a先端とを連結する連結ピン7の中
心をPとし、ピストン装置2のシリンダ2b基部
と保持板4とを回転自在に連結する連結ピン6の
中心をBとすると、直線APが直線ABとなす角
αを上記目盛板24で測定できるようにする。
他方、レバー1の短い方のアーム部1bの先端
と仮支線13の下端部とを連結する連結ピン8の
中心Qを中心とする円弧状の目盛板25を、一対
の支持アーム26によつてアーム部1bの先端に
取付け、この目盛板25によつて直線QAと仮支
線13とがなす角βを測定できるようにする。
と仮支線13の下端部とを連結する連結ピン8の
中心Qを中心とする円弧状の目盛板25を、一対
の支持アーム26によつてアーム部1bの先端に
取付け、この目盛板25によつて直線QAと仮支
線13とがなす角βを測定できるようにする。
支線張力調整装置を上述の如く構成しておき、
ピストン装置に対して油圧機械27からの油を輸
送用チユーブ29を通じて圧入すれば、ピストン
2aが徐々に伸張してレバー1が第3図で反時計
方向に回転し、仮支線13が下方に強く引張られ
る。そして第1図に示す支線部分12がわずかに
たるんだ瞬間のピストンの伸長せんとする力Pを
油圧機械に装置された圧力計28によつて読みと
る。これと同時に、目盛板24および25により
前記した角度αおよびβを測定する。
ピストン装置に対して油圧機械27からの油を輸
送用チユーブ29を通じて圧入すれば、ピストン
2aが徐々に伸張してレバー1が第3図で反時計
方向に回転し、仮支線13が下方に強く引張られ
る。そして第1図に示す支線部分12がわずかに
たるんだ瞬間のピストンの伸長せんとする力Pを
油圧機械に装置された圧力計28によつて読みと
る。これと同時に、目盛板24および25により
前記した角度αおよびβを測定する。
この場合の幾何学的関係は第4図に示す如くで
ある。同図においてA,B,P,Qの諸点は第1
図に示した同一符号の諸点に対応する。なおQR
は仮支線13の方向を示す。また、 QAの長さ=a ABの長さ=L APの長さ=l BPの長さ=p とする。a、L、lは不変であるが、pはピスト
ン2aの伸縮により変化する。ピストン2aの伸
長せんとする力FをAPに直角な方向とAP方向と
に分解した力をXおよびYとし、図示の角度を用
いてXを表わせば、 X=FcosΨ=Fcos(90°−ψ)=Fsinψ である。ピストン2aがレバー1を第3図で反時
計方向に回さんとするモーメントと、仮支線QR
の張力Tがレバー1を時計方向に回さんとするモ
ーメントは互いに等しいので、 T・asinβ=X・l=Flsinψ ……(1) である。然るにΔABPにおいて sinψ/L=sinα/p ……(2) p=√2+2−2 が成立するので、(2)を使つて(1)よりTを求めれば となる。従つて、Fを圧力計で計り、α、βを目
盛板から読取れば(3)式よりTを算出することがで
きる。(3)式のFに掛かる係数をKとすれば、Kは
L:l:aの比で定まる数で、作つた装置につい
てα、βについてKの値を求めるグラフをあらか
じめ作つておけば、TはF、Kから直ちに算出さ
れる。第5図はL:l:pnio:aを5:4:3:
1.6とした場合のKの値を求めるチヤートの例を
示す。上記のpnioはピストン装置2の最小の長さ
とする。同図のチヤートでα=60°で止めてある
のは、pの長さがpnioの約1.5倍以上になるとピス
トンが不安定になる恐れがあるので、αを60°以
上にしない方がよいからである。
ある。同図においてA,B,P,Qの諸点は第1
図に示した同一符号の諸点に対応する。なおQR
は仮支線13の方向を示す。また、 QAの長さ=a ABの長さ=L APの長さ=l BPの長さ=p とする。a、L、lは不変であるが、pはピスト
ン2aの伸縮により変化する。ピストン2aの伸
長せんとする力FをAPに直角な方向とAP方向と
に分解した力をXおよびYとし、図示の角度を用
いてXを表わせば、 X=FcosΨ=Fcos(90°−ψ)=Fsinψ である。ピストン2aがレバー1を第3図で反時
計方向に回さんとするモーメントと、仮支線QR
の張力Tがレバー1を時計方向に回さんとするモ
ーメントは互いに等しいので、 T・asinβ=X・l=Flsinψ ……(1) である。然るにΔABPにおいて sinψ/L=sinα/p ……(2) p=√2+2−2 が成立するので、(2)を使つて(1)よりTを求めれば となる。従つて、Fを圧力計で計り、α、βを目
盛板から読取れば(3)式よりTを算出することがで
きる。(3)式のFに掛かる係数をKとすれば、Kは
L:l:aの比で定まる数で、作つた装置につい
てα、βについてKの値を求めるグラフをあらか
じめ作つておけば、TはF、Kから直ちに算出さ
れる。第5図はL:l:pnio:aを5:4:3:
1.6とした場合のKの値を求めるチヤートの例を
示す。上記のpnioはピストン装置2の最小の長さ
とする。同図のチヤートでα=60°で止めてある
のは、pの長さがpnioの約1.5倍以上になるとピス
トンが不安定になる恐れがあるので、αを60°以
上にしない方がよいからである。
f 発明の効果
以上説明したように、本発明に係る鉄柱等の支
線張力調整装置によれば、鉄柱等の建設後に大型
の支線式鉄柱の強大な張力を調整する場合にも、
またその張力を測定する場合にも、従来の如き大
仕掛けの段取りを必要とせず、支線張力の調整を
簡単かつ迅速に行なうことができる。
線張力調整装置によれば、鉄柱等の建設後に大型
の支線式鉄柱の強大な張力を調整する場合にも、
またその張力を測定する場合にも、従来の如き大
仕掛けの段取りを必要とせず、支線張力の調整を
簡単かつ迅速に行なうことができる。
第1図および第2図は本発明に係る支線張力調
整装置の概要を示す側面図、第3図は本発明を支
線張力の測定に応用した場合の装置の概要を示す
側面図、また第4図は本装置の作用を説明するた
めの説明図、第5図は装置を支線張力の測定用に
使用するとき、用いられるチヤートの例を示す。 1……レバー、2……ピストン装置、3……レ
バーの保持板、5……支点ピン、10……支線、
11……三つ目板(分岐金具)、13……仮支線、
19……コンクリートアンカ、20……台板、2
1……仮設台、24,25……目盛板、27……
油圧機、28……圧力計(検知手段)。
整装置の概要を示す側面図、第3図は本発明を支
線張力の測定に応用した場合の装置の概要を示す
側面図、また第4図は本装置の作用を説明するた
めの説明図、第5図は装置を支線張力の測定用に
使用するとき、用いられるチヤートの例を示す。 1……レバー、2……ピストン装置、3……レ
バーの保持板、5……支点ピン、10……支線、
11……三つ目板(分岐金具)、13……仮支線、
19……コンクリートアンカ、20……台板、2
1……仮設台、24,25……目盛板、27……
油圧機、28……圧力計(検知手段)。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 上端部が鉄柱等に連結されるとともに、下端
部が長さ調整金具を介してアンカーに連結された
支線の張力を調整する装置において、上記アンカ
ーの側方に、上下方向に回動可能なレバーを配設
し、上記レバーの一端部と、上記長さ調整金具の
上側位置における支線に取付けた分岐金具とを、
仮支線によつて相互に連結するとともに、上記レ
バーの他端部を、油圧にて駆動されるピストン装
置によつて支持したことを特徴とする鉄柱等の支
線張力調整装置。 2 上端部が鉄柱等に連結されるとともに、下端
部が長さ調整金具を介してアンカーに連結された
支線の張力を調整する装置において、上記アンカ
ーの側方に、上記支線を含む垂直平面に沿つて回
動可能なレバーを配設し、上記レバーの一端部
と、上記長さ調整金具の上側位置における支線に
取付けた分岐金具とを、仮支線によつて相互に連
結するとともに、上記レバーの他端部を、油圧を
検知する検知手段を備えた油圧式ピストン装置に
よつて支持し、かつ、上記レバーを回動自在に支
持する保持板に、上記レバーの他端部の傾斜角度
を測定するための目盛板を配設するとともに、上
記レバーの一端部に、上記レバーの一端部と上記
仮支線とのなす角度を測定するための目盛板を配
設してなることを特徴とする鉄柱等の支線張力調
整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27261384A JPS61151378A (ja) | 1984-12-24 | 1984-12-24 | 鉄柱等の支線張力調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27261384A JPS61151378A (ja) | 1984-12-24 | 1984-12-24 | 鉄柱等の支線張力調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61151378A JPS61151378A (ja) | 1986-07-10 |
JPH0345189B2 true JPH0345189B2 (ja) | 1991-07-10 |
Family
ID=17516369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27261384A Granted JPS61151378A (ja) | 1984-12-24 | 1984-12-24 | 鉄柱等の支線張力調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61151378A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5811918B2 (ja) * | 1979-03-15 | 1983-03-05 | 工業技術院長 | 石炭の移動床水添ガス化法及びガス化炉 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5811918U (ja) * | 1981-07-14 | 1983-01-25 | 内藤工業株式会社 | 支線用クランプ |
-
1984
- 1984-12-24 JP JP27261384A patent/JPS61151378A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5811918B2 (ja) * | 1979-03-15 | 1983-03-05 | 工業技術院長 | 石炭の移動床水添ガス化法及びガス化炉 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61151378A (ja) | 1986-07-10 |
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