JPH0344021Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本案は自動巻取式のナイトカバーを備えたオー
プンシヨーケースに関する。

(ロ) 従来の技術 実開昭58−167882号公報（F25D23／02）には、
前面開口部の上部より下部に向けて保護気流と冷
気流からなる複数層のエアカーテンを形成するオ
ープンシヨーケースにおいて、前記保護気流の吹
出口と前記冷気流の吹出口の境にナイトカバーが
収納され、前記ナイトカバーはその使用時には前
記境と前記保護気流の吸込口と前記冷気流の吸込
口の境との間に張られることを特徴とするオープ
ンシヨーケースが開示されている。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 上記従来の技術によれば、ナイトカバーは保護
気流の吹出口と、冷気流の吹出口との間に巻取ら
れて収納されるために、ナイトカバーの交換時に
は冷気流の吹出口の整流装置や風向板を取り外さ
なければならず、極めて煩雑な作業を強いられる
問題点があるばかりでなく、この交換作業の度に
アルミ箔からなる前記整流装置を傷めるために、
この整流装置の多数の整流通路のうち一部が塞が
れ、これが原因となつてエアーカーテンの一部に
乱流域が形成される問題点も生じることになる。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本案は上記問題点を解決するために、前面に商
品収納及び取出用の開口３を形成した断熱壁２
と、この断熱壁の天壁２Ａに取付けられ、後下が
りに傾斜する広告板兼用の天板２１が前記天壁２
Ａの前方に位置するキヤノピー１８と、前記天壁
２Ａと天板２１との間に形成された収納部３１に
収納され、伸張時には大部分が前記収納部３１か
ら引き出されて前記開口３を覆う自動巻取式のナ
イトカバー３５と、前記天板２１の一部を用いて
構成され、前記収納部３１の下面を開閉自在に閉
塞する蓋２６とを具備してなるオープンシヨーケ
ース１を提供する。

(ホ) 作用 実施例によれば、ナイトカバー３５を収納する
収納部３１はキヤノピー１８の天板２１と、断熱
壁２の天壁２Ａとの間に位置し、且つキヤノピー
１８に形成されているので、展示広告効果を向上
させるためのキヤノピー１８をナイトカバー３５
の取付部材として作用させることができる。又、
広告板兼用の天板２１の一部を収納部３１の蓋２
６として作用させることができる。

(ヘ) 実施例 以下図面に基づいて本案の実施例を説明する
と、１は前面に商品収納及び取出用の開口３を形
成した断熱壁２にて本体を構成してなるオープン
シヨーケースで、前記断熱壁２の内面より適当間
隔を存して第１，第２両区画板４，５を配設して
冷却器６及び送風機７を設置する冷気流通路８
と、送風機９を設置する保護気流通路１０と、貯
蔵室１１とを形成すると共に、前記冷気流、保護
気流両通路の吹出口１２，１３を前記開口３の上
縁に沿つて並設する一方で吸込口１４，１５を前
記開口３の下縁に沿つて並設してなり、前記冷却
器６及び両送風機７，９を運転することに伴ない
第４図矢印の如く強制循環される冷気流及び保護
気流でもつて低温エアーカーテンCAと保護エア
カーテンGAとを形成することにより貯蔵室１１
の冷却を図る。尚、１６，１７はアルミ箔や樹脂
シートからなる整流装置で、前記両吹出口１２，
１３に設けられている。

１８は前記断熱壁２の天壁２Ａに取付けられた
キヤノピーで、夫々垂下片１９Ａを有する複数本
の主枠１９と、補助枠２０と、天板２１と、装飾
板２２とからなり、前記主枠１９は天壁２Ａに、
又補助枠２０、天板２１、装飾板２２は主枠１９
にネジ等の止め具２３でもつて夫々取付けられ
る。このキヤノピー１８は店舗の天井から空気調
和用として吹き出される冷気から両エアカーテン
CA，GAを天板２１により保護する一方で、天
板２１に設けた蛍光灯２４により貯蔵室１１及び
開口３付近の照明効果の向上を図るために、前記
天板２１が天壁２Ａの前方に位置する様に後下が
りに傾斜して設けられている。前記天板２１は反
射効果の優れたアルミニウム等からなるもので、
第３図に示す如く中央に広告部２５、下部に後述
する収納部の蓋２６を備えている。前記広告部２
５の上下両縁に沿つて一対の係止爪２７，２７が
形成されており、この両係止爪にて貯蔵商品名や
価格を記載した広告カード２８を保持する。又、
前記広告部２５の裏面下部には後方に延びる張出
片２９が形成されており、この張出片にはヒンジ
３０の一端及び収納部３１を画成する磁性の仕切
板３２の前端が取付けられている。前記蓋２６の
一端は前記ヒンジ３０の他端に取付けられ、又マ
グネツト３３を備えた他端はこのマグネツトによ
り前記仕切板３２の後部に吸着されるようになつ
ており、前記ヒンジ３０及びマグネツト３３によ
り蓋２６は開閉自在とされ、前記収納部３１の下
面を閉塞する。尚、前記蓋２６の後端にはこの蓋
を開けるときに使用する手掛部３４が形成されて
いる。又、前記仕切板３２の後壁は前記主枠１９
の垂下片１９Ａに取付けられている。

３５はプラスチツクフイルム乃至シートからな
る自動巻取式のナイトカバーで、その一端は図示
しないコイルバネを内蔵した回転軸３６に取付け
られ、又遊端となる他端には細長いサツシユ３７
及びこのサツシユに止着された把手３８が取付け
られている。このナイトカバー３５には前記コイ
ルバネによつて常に巻取方向への力が加えられて
いる関係上、巻取られたときには筒状をなし、又
第４図の如く伸張され前記把手３８が前記断熱壁
２の前壁２Ｂに設けられた図示しない止め具に係
止されている状態、即ち開口３を覆つている状態
のときにもナイトカバー３５には巻取方向への力
が加わつており、従つて止め具との係止関係を解
除することによりナイトカバー３５はコイルバネ
の復帰力によつて自動的に巻取られることにな
る。３９は前記回転軸３６の両端を支える支持具
で、前記収納部３１に収納される。尚、前記ナイ
トカバー３５としては実公昭60−8630号に示され
るようなダブルアクシヨン式のものを採用しても
よい。

かゝる構成によれば、ナイトカバー３５を収納
する収納部３１はキヤノピー１８の天板２１と、
断熱壁２の天壁２Ａとの間に位置し、且つキヤノ
ピー１８に形成されているので、展示広告効果を
向上させるためのキヤノピー１８をナイトカバー
３５の取付部材として作用させることができ、こ
の結果、吹出口１２，１３の構成部品の取外し、
取付けを一切行うことなくオープンシヨーケース
１の吹出口１３の前方でナイトカバー３５の交換
作業を行なうことができる。又、広告板兼用の天
板２１の一部を収納部３１の蓋２６として作用さ
せることに伴ない、天板２１の有効利用が図れキ
ヤノピー１８の構成部品点数も少なくなるばかり
でなく、巻取状態におけるナイトカバー３５の垂
れ下がりをなくして外観上も好ましく、しかもナ
イトカバー３５の表面に少量の露が付いたまゝ巻
取られた様な場合にはこの露を受ける露受皿とし
ても利用することができる等、使い勝手も良くな
る。

(ト) 考案の効果 上述した本案によれば、下記に列挙する効果が
生じる。

ナイトカバーの収納部は展示広告効果を向上
させるためのキヤノピーに形成されているの
で、キヤノピーをナイトカバーの取付部材とし
て使用することができ、この結果、オープンシ
ヨーケースの性能に支障をきたすことなくナイ
トカバーの交換が行なえる。

広告板兼用の天板の一部を収納部の蓋として
利用することにより、巻取状態におけるナイト
カバーの垂れ下がりの防止を図ることができる
と共に、キヤノピーの構成を外観上好ましいも
のにできる。

【図面の簡単な説明】

図面は何れも本案オープンシヨーケースの実施
例を示し、第１図は蓋の開放状態を示す拡大縦断
面図、第２図は蓋の閉鎖状態を示す拡大縦断面
図、第３図はキヤノピーの要部縦断面図、第４図
は全体縦断面図、第５図はキヤノピーの分解斜視
図である。 ２……断熱壁、２Ａ……天壁、１８……キヤノ
ピー、２１……天板、３１……収納部、３５……
ナイトカバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面に商品収納及び取出用の開口を形成した断
   熱壁と、この断熱壁の天壁に取付けられ、後下が
   りに傾斜する広告板兼用の天板が前記天壁の前方
   に位置するキヤノピーと、前記天壁と天板との間
   に形成された収納部に収納され、伸張時には大部
   分が前記収納部から引き出されて前記開口を覆う
   自動巻取式のナイトカバーと、前記天板の一部を
   用いて構成され、前記収納部の下面を開閉自在に
   閉塞する蓋とを具備してなるオープンシヨーケー
   ス。