JPH0343975Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、播種機の灌水装置における給水制
御装置の改良に関するもので、その目的は、灌水
装置の給水系路を通つて灌水ノズルに送給される
水の中の異物を灌水ノズルに送給される前に取り
除いて灌水ノズルの吐出孔の目詰りを防止し、又
前記給水系路内の水圧を制御して該給水系路を構
成する接続用ビニールホースの破裂を防止すると
共に流量調整弁の一次側の水圧の変化を減少させ
該弁の通過流量の変化を減少させ、ひいては灌水
量の安定化を図ることにある。

上記した目的を達成すべく改良した本考案は、
水源から灌水ノズルに至る灌水装置の給水系路中
にストレーナ、リリーフ弁及び流量調整弁を装備
すると共に、前記リリーフ弁は前記流量調整弁の
一次側に配備してあることを特徴とするものであ
る。

以下、本考案の一実施例装置について、添付図
面を参照しながら詳述する。

Ａは、水源で、大般の場合、水道である。

Ｂは、播種機で、該播種機Ｂは苗箱ａを自動的
に搬送しながら、その過程において床土供給、播
種、灌水、覆土等の作業を連続して行なう形式の
ものである。

ｂは、前記した灌水作業を行なう灌水装置であ
る。

該灌水装置ｂは、前記播種機Ｂの機枠１上に設
置する。

該灌水装置ｂは、灌水ケース２、給水コントロ
ールユニツト３、電磁弁４、流量計５、灌水ノズ
ル６，６、給水ホース７、排水ホース８及び接続
パイプ９などにより構成する。

ｃは、灌水装置ｂの給水系路で、該給水系路ｃ
は前記水源Ｂ（水道の蛇口）から灌水ノズル６，
６に至るものである。

前記灌水ケース２内には灌水ノズル６，６への
給水を電源スイツチ（図示省略）の入・切操作に
より管路を開閉し、送・断水切換する電磁弁４を
支着し、該電磁弁４の二次（出口）側には前記灌
水ノズル６，６への流量を計測する流量計５を接
続し、該流量計５の出口側には前記接続管９を連
結し、前記電磁弁４から灌水ノズル６，６に至る
管路Ｃ１を形成する。

他方、前記電磁弁４の一次（入口）側には、ホ
ースジヨイント３ｅを入口とし前記電磁弁４との
接続口3mを出口とする〓形の管路３ａを形成せ
る前記給水コントロールユニツト３を接続し、該
給水コントロールユニツト３のホースジヨイント
３ｅには水道の蛇口に連結せる前記給水ホース７
を連結して水源Ａから前記電磁弁４に至る管路Ｃ
２を形成し、該管路Ｃ２と前記管路Ｃ１を連通し
て水源Ａから灌水ノズル６，６に至る灌水装置ｂ
の給水系路Ｃを形成する。

この給水コントロールユニツト３の構造につい
て特に第１図及び第３図を参照しながらされに詳
述すると、該ユニツト３は前記〓形の管路３ａの
ほか、ストレーナ３ｂ、リリーフ弁３ｃ及び流量
調整弁３ｄを装備する。

前記ストレーナ３ｂは、給水ホース７から送給
される水の中に混入せる異物を取り除いて清浄な
水を前記電磁弁４に送給するもので、前記〓形の
管路３ａ内に金網を円筒状に巻装したものを嵌装
させて構成しさらにキヤツプ３ｆを外し、ストレ
ーナ３ｂを前記管路３ａから取り出せるように構
成し、洗浄若しくは交換に適するようにする。

前記リリーフ弁３ｃは流量調整弁３ｄの一次
（入口）側の給水系路ｃ内の水圧が作動圧以上に
上昇した場合に給水系路ｃから水を外部に溢出さ
せて水圧を制御するもので、前記ストレーナ３ｂ
の出口から前記流量調整弁３ｄの入口に至る〓形
の管路３ａに入口を連通し、出口を外部放出とす
ると溢出管路３ｇを形成し、該管路３ｇの入口に
は該口の連通状態を常時閉塞すべくボール弁３ｉ
をバネ３ｈにより弾圧し、前記管路３ａ内の水圧
が上昇し、前記ボール弁３ｉがバネ３ｈの弾性に
抗して下降した場合に両管路３ａ、３ｇは閉塞状
態から連通状態へ自動的に移行し前記〓形の管路
３ａ内の水を排水ホース８より外部へ溢出させる
ように成す。

このリリーフ弁３ｃによる〓形の管路３ａ内の
圧力制御は流量調整弁３ｄの一次側水圧をも制御
することと成るが、図例の場合、前記給水コント
ロールユニツト３の本体に螺着するホース継手３
ｊの螺子込み度合を調節することにより設定水圧
を可変制御できるように構成している。

さらに、前記〓形の管路３ａには、上記リリー
フ弁３ｃの配設位置より出口側に流量調整弁３ｄ
を配備する。該流量調整弁３ｄは前記〓形の管路
３ａの通過断面積を拡縮して流量を調節するもの
で、摘まみ３ｋの回動操作によりこれと一体化せ
る弁３ｌを前記〓形の管路３ａ内に進退移動すべ
く螺着して構成する。

前記灌水ノズル６，６は苗箱ａの進行方向に対
して略平行に二連に配設する。又、該ノズル６，
６は丸パイプの軸方向に多数の小孔を穿設し、そ
の一端は前記接続管９に連結し、他端は止栓し構
成する。

以上の如き構成を有する本考案によれば、先
ず、給水系路ｃ内を送給された水の中に異物が混
入した場合に、その異物は前記給水系路ｃ中に装
備されたストレーナ３ｂの除塵作用によつて流出
を阻止され、そのまま灌水ノズル６，６迄送り込
まれノズルの小孔を目詰りすることが確実に防止
でき、苗箱ａの幅方向における灌水が恒常的に均
分化できる。

又、灌水作業時若しくは非灌水時において、水
源Ｂから流量調整弁３ｄに至る給水系路ｃ中の水
圧が上昇し、前記リリーフ弁３ｄの作動圧力以上
となつた場合は、ボール弁３ｉが作動し前記給水
系路ｃ中の水を溢出管路３ｇを通して外部に溢出
させることにより、前記給水系路ｃ中の水圧を異
常に上昇させることが無く、給水ホース７がビニ
ール製のホースでも破裂させる危険が防止できる
と共に、灌水量の制御という点について見れば、
このリリーフ弁３ｄによつて流量調整弁３ｄの一
次側水圧が制御されることとなつて水源Ｂからの
吐出圧力に大きな変化が生じても該流量調整弁３
ｄへの影響は減つて一度セツトした通過流量の変
化を減少させ、灌水ノズル６，６から吐出される
灌水量の安定化を達成することができる、という
実用的効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の一実施例を示したもので、第
１図は、播種機の正断面図で、第２図は、同上要
部の平面図、第３図は、給水コントロールユニツ
トの拡大正断面図である。 図面の主な符号の説明、Ａ……水源、Ｂ……播
種機、ｂ……灌水装置、Ｃ……給水系路、３……
給水コントロールユニツト、３ｂ……ストレー
ナ、３ｃ……リリーフ弁、３ｄ……流量調整弁、
６……灌水ノズル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水源から灌水ノズルに至る灌水装置の給水系路
   中にストレーナ、リリーフ弁及び流量調整弁を装
   備すると共に、前記リリーフ弁は前記流量調整弁
   の一次側に配備してあることを特徴とする播種機
   の灌水装置における給水制御装置。