JPH0343661A - 燃料噴射ポンプのタイミングセット装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、燃料噴射ポンプのタイミングセット装置に関
する。

し従来の技術］ 従来より、ディーゼル機関の排気ガス規制の対策として
、燃料噴射時期の調整が行われている。

これは、燃料噴射ポンプの燃料圧送開始に合わせて、あ
らかじめ燃料噴射ポンプに設けられたポインタの刻線と
一致するように、燃料噴射ポンプの駆動軸に連結された
タイマの外周面に合わせマークを刻印することで、燃料
噴射時期の調整を行うものである（実公昭５８−５２３
７３号公報参照）。

［発明が解決しようとする課題］ 寒冷地などでのエンジンの始動を容易にするため、始動
時にある程度進角させておく始動時進角タイマでは、エ
ンジンの低速回転域から通常回転域に移行するにつれて
タイマの進角度が減少し、通常回転域では進角しないよ
うに設定されている。

従って、タイマの進角しない通常回転域では合わせマー
クを刻印することができないため、燃料噴射ポンプの停
止状態で合わせマークを刻印する必要がある。

ところが、燃料噴射ポンプの停止状態ではすでにタイマ
が進角しているため、従来では、あらかじめタイマ単体
での調整時に始動時進角量を実測しておき、その実測量
分だけタイマの回転角を補正して刻印していた。

その結果、タイマ進角量の測定誤差により、燃料噴射ポ
ンプの通常回転域において、噴射タイミングのずれが発
生する課題を有していた。

本発明は上記事情に基づいてなされたもので、その目的
は、燃料噴射ポンプの回転時に合わせマークを印すこと
のできる燃料噴射ポンプのタイミングセット装置を提供
することにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明は上記目的を達成するために、燃料噴射ポンプか
ら送られた高圧燃料を噴射する噴射ノズルの燃料噴射開
始時期を検知する噴射開始時期検知手段と、前記燃料噴
射ポンプの駆動軸に連結されたタイマと前記燃料噴射ポ
ンプとの噴射タイミングを合わせるために、前記タイマ
および前記燃料噴射ポンプに合わせマークを印す自動付
印手段と、前記噴射開始時期検知手段の検知信号に基づ
いて、前記自動付印手段を作動させる制御装置とからな
ることを技術的手段とする。

［作用および発明の効果］ 上記構成よりなる本発明のタイミングセット装置は、制
御装置により、噴射開始時期検知手段の検知信号に基づ
いて自動付印手段を作動させ、タイマと燃料噴射ポンプ
に合わせマークを印すものである。

従って、燃料噴射ポンプの回転時でも、噴射ノズルの燃
料噴射開始時期に合わせて精度良く合わせマークを印す
ことができる。

この結果、従来のように、タイマの回転角を補正して刻
印する必要がなく、従って、測定誤差による噴射タイミ
ングのずれをなくすことができる。

［実施例］ 次に、本発明の燃料噴射ポンプのタイミングセット装置
を図面に示す一実施例に基づき説明する。

第１図は燃料噴射ポンプのタイミングセット装置の概略
構成図である。

本実施例の燃料噴射ポンプ１は、ポンプ駆動軸であるカ
ムシャフト２の軸端（第１図右側）に、ポンプ回転数に
応じて燃料噴射時期を調整するタイマ３が組み付けられ
ており、そのタイマ３が、カップリング４を介してエン
ジン側の駆動軸５に連結されている。

この燃料噴射ポンプ１は、カムシャフト２がエンジン側
の駆動軸５に同期して回転することにより、燃料供給ポ
ンプ６から送られた燃料を、図示しないプランジャの往
復運動によって噴射ノズル７に圧送する。

タイマ３は、エンジンの低温始動性を向上させるため、
エンジンの低速回転域においてあらかじめ進角させる始
動時進角タイマである。

このタイマ、３の進角特性は、第４図に示すように、低
速回転域から通常回転域に移行するに伴って進角度が減
少し、通常回転域では進角せず、さらに通常回転域から
高速回転域に移行するに伴って進角度が大きくなり、高
速回転域では進角度が最大となる。

上記した燃料噴射ポンプ１のタイミングセット装置は、
噴射ノズル７の開弁時期を検知する圧力センサ（本発明
の噴射開始時期検知手段）８と、タイマ３と燃料噴射ポ
ンプ１との噴射タイミングを合わせるために、タイマ３
と燃料噴射ポンプ１とに合わせマークＭを印す自動付印
手段９と、圧力センサ８の検知信号を受けて自動付印手
段９を作動させる制御装置１０とから槽底されている。

圧力センサ８は、第２図に示すように、ピエゾ素子を用
いた受圧部８ａで、噴射ノズル７の開弁による圧力変化
を検出し、その圧力変化を電気信号の変化に置き換えて
出力するものである。

自動付印手段９は、第３図にも示すように、タイマ３の
外周面、および燃料噴射ポンプ１のタイマ３側端面に固
設されたタイミングニードル１ａの表面に、レーザビー
ム、ペンキ等による塗料吹付、または写真印刷などの方
法により、合わせマークＭを印すものである。

制御装ｆｉ１０は、燃料噴射ポンプ１の回転数が、エン
ジン回転速度の通常回転域にセットされた状態で作動さ
せる。

次に、タイミングセット装置の作動を説明する。

まず、燃料噴射ポンプ１の回転数を、エンジン回転速度
の通常回転域にセットする。

そして、圧力センサ８で噴射ノズル７の開弁による圧力
変化を検知する。つまり、燃料噴射ポンプ１の燃料圧送
開始により、噴射ノズル７のノズル室圧力が上昇するこ
とで燃料の噴射が行われるため、第５図のノズル室圧力
の立１・、り時期（図中Ａ点〉が、噴射ノズル７の燃料
噴射開始時期となる。なお、第５図はノズル室の圧力変
化を示す。

圧力センサ８は、噴射ノズル７の開弁による圧力変ｆヒ
を検知した際に、その圧力変化を電気信号の変化に置き
換えて出力する。

制御装置１０は、圧力センサ８から出力される電気信号
を受けて、自動付印手段９を作動させるための作動信号
を出力する。

自動付印手段９は、制御装置１０からの作動信号を受け
て、タイマ３の外周面およびタイミングニードル１ａの
表面に、同時に合わせマークＭを印す。

このように、本実施例では、燃料噴射ポンプ１の回転時
でも、噴射ノズル７の燃料噴射開始時期に合わせて、精
度良く合わせマークＭを印すことができる。

この結果、従来のように、燃料噴射ポンプ１の停止状態
の時にタイマ３の回転角を補正して刻印する必要がなく
、従って、測定誤差による噴射タイミングのずれをなく
すことができる。

また、燃料噴射ポンプ１を回転させた状態で、瞬時に、
且つ自動的に合わせマークＭを印すことができるため、
各燃料噴射ポンプ１でのタイミングのバラツキがなく、
しかも、作業時間を短縮することができる。

なお、上記した実施例では、噴射ノズル７での圧力変化
によって、燃料噴射開始時期を検知する例を示したが、
燃料噴射ポンプ１の内部（エレメント、デリバリバルブ
）、あるいは、燃料噴射ポンプ１から噴射ノズル７に至
る噴射パイプでの圧力変化によって燃料噴射開始時期を
検知するようにしてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は燃料噴射ポンプのタイミングセット装置の概略
構成図、第２図は圧力センサの取り付は状態図、第３図
はタイマおよびタイミングニードルと自動付印手段との
関係を示す状態図、第４図はタイマの進角特性を示すグ
ラフ、第５図はノズル室の圧力変化を示すグラフである
。 図中 １・・・燃料噴射ポンプ ２・・・カムシャフト（駆動軸） ３・・・タイマ ７・・・噴射ノズル ８・・・圧力センサ（噴射開始時期検知手段）９・・・
自動付印手段 １０・・・制御装置 Ｍ・・・合わせマーク

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）（ａ）燃料噴射ポンプから送られた高圧燃料を噴射
   する噴射ノズルの燃料噴射開始時期を検知する噴射開始
   時期検知手段と、 （ｂ）前記燃料噴射ポンプの駆動軸に連結されたタイマ
   と前記燃料噴射ポンプとの噴射タイミングを合わせるた
   めに、前記タイマおよび前記燃料噴射ポンプに合わせマ
   ークを印す自動付印手段と、 （ｃ）前記噴射開始時期検知手段の検知信号を受けて、
   前記自動付印手段を作動させるための作動信号を出力す
   る制御装置と からなる燃料噴射ポンプのタイミングセット装置。