JPH0343218Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は段ボール紙製造時における段ボール紙
継ぎ用として、紙継ぎ部の除去を極めて容易にし
うる両面接着テープに関するものである。

段ボール製造の際、原紙の継ぎに不織布を支持
体とした両面接着テープを使用するのが一般的で
ある。この継ぎ部分を取り除く際に、一般に継ぎ
部分の検知方法として金属探知機が使用されてい
るが、このため両面接着テープで継いだ部分の上
から更に何らかの方法で金属箔を貼り合せなけれ
ばならないのが現状である。一部に、両面接着テ
ープの中央部分にアルミ箔をあらかじめ貼り合せ
て巻回し、これを継ぎ用テープとすることで上記
問題を解決する方法が試みられているが、この方
法では中央のアルミ箔の部分に粘着層がないため
接着面積が少なくなり接着不良等の問題を起こし
やすい。また、テープの中央にアルミ箔が貼つて
あるためテープの中央と端部に段差を生じて、巻
巣が入りやすい上、テープの粘着性が損なわれる
いわゆる風邪ひき現象の原因となるなどの欠点が
ある。また、製造された両面粘着テープの中に後
からアルミ箔を挿入して巻回するため経済性の面
でも好ましくない。

このため、基材として、1μ〜20μの厚さの金属
箔と、５〜60g／m²の重量を有する紙又は不織布
をラミネートしたラミネート紙を用い、両側に粘
着層を設けた両面粘着テープとすることにより、
両面粘着テープの機能を全く損うことなく、金属
探知機の作動も可能にすることができる。金属探
知機を作動させるには単なる金属箔を基材にする
だけでもよいが、これだとテープ自体が堅くなり
すぎ、圧着しても紙によく接着しない、伸びがな
く引裂に弱いなど作業性に問題がある。金属箔が
20μ以上の場合も同様であり逆に1μ以下の場合は
金属探知機が作動しにくくなり、不適当である。

本考案の両面接着テープを使用することで、全
く接着性能を損なうことなく段ボール紙継ぎ作業
が可能であり、なおかつ金属箔をわざわざ小片に
切断し、これを紙に何らかの方法で貼り合せると
いつた手間を省くことができ、その実用効果は非
常に大きいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のテープの断面図、第２図は本
考案のテープの斜視図である。 符号の説明、 １……粘着剤、２……基材、３
……紙または不織布、４……ラミネート用接着
剤、５……金属箔、６……離型紙、７……両面接
着テープ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テープの基材に、厚さが１〜20μの金属箔と、
   ５〜60g／m²の紙又は不織布をラミネートした金
   属箔ラミネート紙を使用することを特徴とする段
   ボール紙継ぎ用両面接着テープ。