JPH0342474Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、デイスプレイ装置、特に各種イベン
ドで用いるに適したデイスプレイ装置に関する。

〔従来技術〕 従来公知のデイスプレイ装置は殆ど無数と言え
る程多彩なものがあるが、本考案にかかるデイス
プレイ装置のように、特殊な音響発生装置と、フ
アンタステイクな像を組合せたものは提案されて
いない。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は叙上の観点に立つて為されたもので、
本考案の目的は、実用新案登録請求の範囲に記載
したように特殊な音響発生装置とフアンタステイ
クな人魚像を組合せて斬新で集客力の強いデイス
プレイ装置を構成することにより達成される。

〔図面の簡単な説明〕

第１図は本考案にかかるデイスプレイ装置の全
体構成を示す斜視図、第２図はバツクパネルの構
成を示す断面図、第３図はその制御装置の構成を
示すブロツクダイヤグラムである。

〔実施例〕

第１図中、１はステージ、２はステージ１の後
縁に起立するバツクパネル、３はステージ１上に
回転自在に設けられる大型のグラス、４はステー
ジ１上に載置された人魚像、５は人魚像４の右手
に保持されている珠、６はワイヤ７によりグラス
３内に吊り下げられた半球形の錘、８はグラス３
内に貯留される水、９はマイクロホン、１０，１
０は照明用のスポツトライト、１１，１１はスピ
ーカ１１である。

ステージ１は、合板で作成した低い壇にミラー
処理したアクリル板を張り、メタリツク調に仕上
げる。

バツクパネル２は第２図に示す如く、合板等で
作成したボード２１の前面にミラー処理したアク
リル板２２を張り、その背面の要所に、デイスプ
レイすべき文字、図形その他のパターンを表した
透孔又は透明部を有する遮光板２３を張り付け、
更にその背面に半透明板２４を設け、更にその後
背部に光源ランプ２５を設けて成る。そのため、
光源ランプ２５が消えている間はバツクパネル２
には何もデイスプレイされないが、ランプ２５が
点灯すると、遮光板２３に設けた透孔又は透明部
が表す文字、図形その他のパターン２ａがバツク
パネル２の表面に表れる。

人魚像４の主体部はFRPで作成される。

その頭部４ａは左右に10度程度揺動可能に構成
されており、、胎内に設けられたモータ及び揺動
リンク装置により約３秒程度の周期で左右に往復
揺動せしめられる。又、目４ｂはLED等の発光
素子で形成され、適宜の調光装置を介して調光、
点滅される。

人魚像４の尾鰭４ｃの付け根の部分には関節機
構が設けられており、、尾鰭４ｃは胎内に設けら
れたモータ、クランク機構及びワイヤより成る揺
動装置により、上記関節部を中心として15〜30度
程度範囲内で設定される角度だけ、３秒前後の周
期で上下動せしめられる。

又この人魚像４の尾鰭関節部の近傍からワイヤ
７により錘６がグラス３の内部に吊り下げられて
おり、このワイヤ７は、上記尾鰭４ｃを揺動させ
るモータ及びクランク機構に連結されており、こ
のため、上記尾鰭４ｃの上下動と同期して錘６も
上下動せしめられることとなつており、この錘６
の上下動により、グラス３内の水８の水位が周期
的に変動せしめらる。

人魚像４の右手４ｄは、手首の関節部を中心に
して15度程度上下に揺動し得るよう構成され、胎
内に設けたモータ、カム及びワイヤより成る揺動
装置により、３秒前後の周期で上下動せしられ
る。

又この右手４ｄは、その掌中に珠５を保持して
おり、上記上下運動によりその珠５をグラス３の
縁に接離させるものである。

グラス３は、ステージ１の上に回転自在に設置
されており、ステージ１の内部に設けたモータ及
びプーリにより約84r.p.m.の速度で回転せしめら
れる。

人魚像４が右手４ｄが保持する珠５は、一部に
開口を有する合成樹脂製の中空の球体の内部に、
多孔質の皮革様被膜で覆われた弾性体を設けて成
るものであり、かつ、上記弾性体の一部は上記開
口から露出してその皮革様被膜を介して上記グラ
ス３の上縁に当接し得るように、又、その皮革様
被膜には、例えば人魚像４の頭部に設けた給水タ
ンク等から、適度の湿り気を与える程度の給水が
行われるよう構成されている。

而して、人魚像４の右手４ｄの上下に伴い、珠
５は上記皮革様被膜を介して弾性体部分で回転す
るグラス３の縁に当接され、、これを魔擦するの
で、ここに精妙な楽音が発生する。この音の高
さ、大きさ、音色は、グラス３の回転速度、珠５
の押圧力及びグラス３内の水位等を制御すること
により任意に制御されるので、見る者を楽しませ
ることが出来る。

尚、上記弾性体としては例えば硬度40前後の合
成ゴムを、皮革様被膜としては不織布、人造セー
ム皮革を用いることが推奨される。

而して、上記楽音はマイクロホン９によりピツ
クアツプされ、図示されていない増幅装置により
増幅され、バツクグラウンドミージツク、シンセ
サイザー演奏音その他の効果音等とミツクスさ
れ、スピーカ１１から放送される。

又、これらの音響効果を高めるため、スポツト
ライト１０，１０や、人魚像４の目４ｂその他の
調光と点滅が行われる。

第３図は、制御装置の構成を示すブロツク図で
あり、３１はCPU、３２は出力回路、３３はグ
ラス３を回動するモータ、３４，３５及び３６
は、それぞれ人魚像４の首４ａ、尾鰭４ｃ及び手
４ｄを動かすモータ、３４′は人魚像４の首４ａ
のホームポジシヨンを規定するリミツトスイツ
チ、３５′及び３６′はそれぞれ尾鰭４ｃ及び右手
４ｄの移動範囲を限定するリミツトスイツチ、３
７はデイスプレイ用のランプ２５用の調光装置、
３７はデイスプレイ用のランプ２５用の調光装
置、３８，３９，４０はスポツトライト１０，１
０用及び背景用その他の照明装置用の調光装置、
４１は人魚像４の目４ｂのため用いられる調光装
置、４２はバツクグラウンドミージツク、ナレー
シヨンその他を収録したカセツトをドライブする
ためのカセツトデツキ、４３はそのアンプ、４４
は音響出力回路、４５はシーケンス制御用のタイ
マ切換回路、４６はスタートスイツチである。

この図の作用は説明する迄もなく既に明らかで
あるから、その説明は省略する。

本考案は叙上の如く構成されるから、、本考案
によるときは、極めてアトラクテイブで集客力が
強く、見る者に強い印象を与えるデイスプレイ装
置を提供し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかるデイスプレイ装置の全
体構成を示す斜視図、第２図はパツクパネルの構
成を示す断面図、第３図はその制御装置の構成を
示すブロツクダイヤグラムである。 １……ステージ、２……バツクパネル、３……
グラス、４……人魚像、５……珠、６……錘、７
……ワイヤ、８……水、９……マイクロホン、１
０……スポツトライト、１１……スピーカ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下記(a)項乃至（ｏ）項記載の構成要素から成る
   デイスプレイ装置。 (a) 全面がミラー処理されたアクリル樹脂板によ
   り覆われたステージ。 (b) デイスプレイすべき文字又はパターンの形状
   を表す透孔又は透明部を有する遮光板と、上記
   遮光板の前面に少なくとも上記透孔又は透明部
   を覆うように設けられたミラー処理されたアク
   リル板と、上記遮光板の後背部に設けれた光源
   とから成り、上記ステージの後縁に起立するバ
   ツクパネル。 (c) 上記ステージ上に回動自在に設けられる大型
   のグラス。 (d) 上記グラスを回動する装置。 (e) 上記ステージ上に設けられ、その頭部が発光
   素子から成る目を具備し左右に傾動可能に構成
   され、一方の手及び尾鰭が上下に揺動可能に構
   成された人魚像。 (f) 上記人魚像の上下動する腕の掌中に設けら
   れ、一部に開口を有する中空体と、多孔質の皮
   革様被膜で覆われ、一部が上記開口から露出す
   るように上記中空体内部に設けられる弾性体と
   から成り、上記人魚像の手の上下動に応じて上
   記グラスの縁に接離する珠。 (g) 上記珠の皮革様被膜に適度の湿り気を与える
   給水装置。 (h) 上記人魚像の尾鰭の付け根部分から上記グラ
   スの内部に昇降自在に吊り下げられる錘。 (i) 上記人魚像の内部に設けられ、その頭部を左
   右に揺動させる装置。 (j) 上記人魚像の内部に設けられ、上記一方の手
   を上下に揺動させる装置。 (k) 上記人魚像の内部に設けられ、上記尾鰭を上
   下に揺動させると共に、上記吊り下げられた錘
   を、上記尾鰭の上下動と同期して昇降させる装
   置。 (l) 上記グラスと珠の摩擦により発生する音響を
   収録するマイクロホン。 （ｍ） 上記マイクロホンの収録した音響を再生
   すると共に、予め記録したバツクグラウンドミ
   ユージツクを再生、演奏する装置。 （ｎ） 上記バツクパネル及び人魚像を照明する
   光源装置。 （ｏ） 上記光源装置の光量を調節する調光装
   置。 （ｐ） 上記各構成要素の作動を制御する装置。