JPH0342251Y2 - - Google Patents
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- JPH0342251Y2 JPH0342251Y2 JP5669287U JP5669287U JPH0342251Y2 JP H0342251 Y2 JPH0342251 Y2 JP H0342251Y2 JP 5669287 U JP5669287 U JP 5669287U JP 5669287 U JP5669287 U JP 5669287U JP H0342251 Y2 JPH0342251 Y2 JP H0342251Y2
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- Expired
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Landscapes
- Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
〈産業上の利用分野〉
本考案は合成樹脂製釘（連結釘及び単独釘を問
わず）に関し、防湿機能を付与したものに関す
る。 〈従来の技術〉 近年、合成樹脂製釘は錆びないという特性が評
価され、金属製、特に鉄製の釘に替り多量に使用
されるようになつてきた。 ところで、合成樹脂製釘には、剛性、曲げ強
度、剪断強度及び成形性等の観点から、ポリアミ
ド系樹脂またはポリビニルアルコール系樹脂に、
ガラス繊維を40〜60wt％混入したものが実用に
供されている。 〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしながら、上記ポリアミド系樹脂やポリビ
ニルアルコール系樹脂は吸湿し易く、このため経
時的に剛性及び曲げ強度が低下するという問題を
有しており、湿潤環境下で使用するのには問題が
あつた。 本考案は上記の実情に鑑みてなされたもので、
湿潤環境下においても絶乾時の特性を維持するこ
とのできる合成樹脂製釘を提供することを目的と
する。 〈問題点を解決するための手段〉 このため本考案は、合成樹脂で成形した釘本体
表面に防湿被膜を設ける構成とした。 〈作用〉 上記の構成によれば、合成樹脂製釘の基材とし
て従来用いられている樹脂の吸湿作用を、防湿被
膜によつて阻止することによつて、基材樹脂の有
利な特性をそのまま活かし、欠点である耐吸湿性
のみを改善でき、吸湿に起因する強度低下を防止
できるようになる。 〈実施例〉 以下に、本考案の一実施例を説明する。 本考案の実施例を示す第１図及び第２図におい
て、１は本実施例の合成樹脂製釘で、釘本体２と
該釘本体２表面に設けた防湿被膜３とで形成され
ている。 前記釘本体２には、ナイロン６やナイロン６，
６、ナイロン10、ナイロン11、ナイロン12、ナイ
ロン４，６、ナイロン６，10、ナイロン６，12、
EPDM等によるゴム変性ナイロン、芳香族ジア
ミドと脂肪族ジカルボン酸との重縮合物及び芳香
族を主鎖に一部導入した所謂アモロフアスナイロ
ン等のポリアミド系樹脂またはエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体けん化物等のポリビニルアルコール
系樹脂２Ａにガラス繊維２Ｂを40〜60wt％混入
した従来と同様の合成樹脂材を用いる。 また、前記防湿被膜３は、塩化ビニリデン系樹
脂（ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデンを主体
とする共重合体）、塩化ビニル系樹脂（ポリ塩化
ビニル、塩化ビニルを主体とする共重合体）及び
オレフイン系樹脂（ポリエチレン、ポリプロピレ
ン）等で形成し、その膜厚としては3μ〜数＋μ
とする。 かかる構成の合成樹脂製釘によれば、釘本体２
に使用される合成樹脂材の吸湿作用を、その表面
に形成した防湿被膜によつて防ぐことができる。
このため、湿潤環境下でも合成樹脂製釘材として
有利な強度特性を維持することができ、十分使用
に耐えることができるようになる。 以下に、本考案と従来のものの比較実験結果に
つて述べる。 実験試料としては、ナイロン６（ノバミツド
1010（商品名）を用いた）に径13μ、長さ３mmの
ガラス繊維を55wt％混合し、押出機によりペレ
ツトを作成した後、射出成形機を用い長さ30mm、
径２mmの釘を成形し、デシケータ内に保管して乾
燥させたもの（従来）と、上述の乾燥させた釘の
一部をデシケータより取出し、ポリ塩化ビニリデ
ンエマルジヨン液（クレハロンラテツクス
DO813（商品名）を用いた）に浸漬した後、オー
ブン内に85℃で24時間放置して乾燥させ直ちにデ
シケータに保管して約5μの防湿被膜を表面に形
成したもの（本考案）とを用いた。 そして、両試料に対して、デシケータから取出
した直後（絶乾時）のものと、デシケータから取
出し23℃の水中に24時間浸漬した後のものとの曲
げ強さを測定した。その結果を表１に示す。尚、
スパン間隔を2.0cmとして曲げ試験を行つた。
わず）に関し、防湿機能を付与したものに関す
る。 〈従来の技術〉 近年、合成樹脂製釘は錆びないという特性が評
価され、金属製、特に鉄製の釘に替り多量に使用
されるようになつてきた。 ところで、合成樹脂製釘には、剛性、曲げ強
度、剪断強度及び成形性等の観点から、ポリアミ
ド系樹脂またはポリビニルアルコール系樹脂に、
ガラス繊維を40〜60wt％混入したものが実用に
供されている。 〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしながら、上記ポリアミド系樹脂やポリビ
ニルアルコール系樹脂は吸湿し易く、このため経
時的に剛性及び曲げ強度が低下するという問題を
有しており、湿潤環境下で使用するのには問題が
あつた。 本考案は上記の実情に鑑みてなされたもので、
湿潤環境下においても絶乾時の特性を維持するこ
とのできる合成樹脂製釘を提供することを目的と
する。 〈問題点を解決するための手段〉 このため本考案は、合成樹脂で成形した釘本体
表面に防湿被膜を設ける構成とした。 〈作用〉 上記の構成によれば、合成樹脂製釘の基材とし
て従来用いられている樹脂の吸湿作用を、防湿被
膜によつて阻止することによつて、基材樹脂の有
利な特性をそのまま活かし、欠点である耐吸湿性
のみを改善でき、吸湿に起因する強度低下を防止
できるようになる。 〈実施例〉 以下に、本考案の一実施例を説明する。 本考案の実施例を示す第１図及び第２図におい
て、１は本実施例の合成樹脂製釘で、釘本体２と
該釘本体２表面に設けた防湿被膜３とで形成され
ている。 前記釘本体２には、ナイロン６やナイロン６，
６、ナイロン10、ナイロン11、ナイロン12、ナイ
ロン４，６、ナイロン６，10、ナイロン６，12、
EPDM等によるゴム変性ナイロン、芳香族ジア
ミドと脂肪族ジカルボン酸との重縮合物及び芳香
族を主鎖に一部導入した所謂アモロフアスナイロ
ン等のポリアミド系樹脂またはエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体けん化物等のポリビニルアルコール
系樹脂２Ａにガラス繊維２Ｂを40〜60wt％混入
した従来と同様の合成樹脂材を用いる。 また、前記防湿被膜３は、塩化ビニリデン系樹
脂（ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデンを主体
とする共重合体）、塩化ビニル系樹脂（ポリ塩化
ビニル、塩化ビニルを主体とする共重合体）及び
オレフイン系樹脂（ポリエチレン、ポリプロピレ
ン）等で形成し、その膜厚としては3μ〜数＋μ
とする。 かかる構成の合成樹脂製釘によれば、釘本体２
に使用される合成樹脂材の吸湿作用を、その表面
に形成した防湿被膜によつて防ぐことができる。
このため、湿潤環境下でも合成樹脂製釘材として
有利な強度特性を維持することができ、十分使用
に耐えることができるようになる。 以下に、本考案と従来のものの比較実験結果に
つて述べる。 実験試料としては、ナイロン６（ノバミツド
1010（商品名）を用いた）に径13μ、長さ３mmの
ガラス繊維を55wt％混合し、押出機によりペレ
ツトを作成した後、射出成形機を用い長さ30mm、
径２mmの釘を成形し、デシケータ内に保管して乾
燥させたもの（従来）と、上述の乾燥させた釘の
一部をデシケータより取出し、ポリ塩化ビニリデ
ンエマルジヨン液（クレハロンラテツクス
DO813（商品名）を用いた）に浸漬した後、オー
ブン内に85℃で24時間放置して乾燥させ直ちにデ
シケータに保管して約5μの防湿被膜を表面に形
成したもの（本考案）とを用いた。 そして、両試料に対して、デシケータから取出
した直後（絶乾時）のものと、デシケータから取
出し23℃の水中に24時間浸漬した後のものとの曲
げ強さを測定した。その結果を表１に示す。尚、
スパン間隔を2.0cmとして曲げ試験を行つた。
【表】
上記の測定結果から明らかなように、防湿被膜
のない従来のものでは、曲げ強度が1/2以下に低
下するのに対して、防湿被膜を有する本実施例の
場合は、水浸漬処理したものでも曲げ強度の低下
はほとんどなく、吸湿に起因する特性劣化を著し
く改善することができる。 〈考案の効果〉 以上述べたように本考案によれば、合成樹脂製
釘本体表面に防湿被膜を設け、釘の基材となる合
成樹脂材の吸湿作用を抑制したので、吸湿による
釘材の強度低下を防止でき、従来使用するのに問
題があつた湿潤環境下でも、十分使用できるよう
になる。
のない従来のものでは、曲げ強度が1/2以下に低
下するのに対して、防湿被膜を有する本実施例の
場合は、水浸漬処理したものでも曲げ強度の低下
はほとんどなく、吸湿に起因する特性劣化を著し
く改善することができる。 〈考案の効果〉 以上述べたように本考案によれば、合成樹脂製
釘本体表面に防湿被膜を設け、釘の基材となる合
成樹脂材の吸湿作用を抑制したので、吸湿による
釘材の強度低下を防止でき、従来使用するのに問
題があつた湿潤環境下でも、十分使用できるよう
になる。
第１図は本考案の一実施例の外観図、第２図は
第１図の−矢視断面拡大図を示す。 １……合成樹脂製釘、２……釘本体、２Ａ……
樹脂、２Ｂ……ガラス繊維、３……防湿被膜。
第１図の−矢視断面拡大図を示す。 １……合成樹脂製釘、２……釘本体、２Ａ……
樹脂、２Ｂ……ガラス繊維、３……防湿被膜。
Claims (1)
- 合成樹脂で成形した釘本体の表面に防湿被膜を
設けて形成したことを特徴とする合成樹脂製釘。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5669287U JPH0342251Y2 (ja) | 1987-04-16 | 1987-04-16 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5669287U JPH0342251Y2 (ja) | 1987-04-16 | 1987-04-16 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63164609U JPS63164609U (ja) | 1988-10-26 |
| JPH0342251Y2 true JPH0342251Y2 (ja) | 1991-09-04 |
Family
ID=30885735
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5669287U Expired JPH0342251Y2 (ja) | 1987-04-16 | 1987-04-16 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0342251Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-04-16 JP JP5669287U patent/JPH0342251Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63164609U (ja) | 1988-10-26 |
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