JPH0341759Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は透明の飾りケースに入れて置物とする
等の用途に供する飾り装置に関するものであつ
て、縦中央線２の上端に深さを同線２に四分の一
の長さとした縦切込３をまた横中央線４の左端に
深さを同線４の四分の一の長さとした横切込５を
夫々各線２，４に沿つて切設した正方形のいろ紙
１に於ける縦中央線２の上半分と横中央線４の左
半分とに挟まれた正方形個所６を以て折り上げら
れた折り鶴７と、上記のいろ紙１に於ける正方形
個所６以外の個所に所定の折曲および折畳手段を
加えるとによつて形成した扁平の逆円錐形状飾り
部２６，２７、一対の掛止用折爪３８，３９およ
び一対の折爪引掛用縁とを備えた複数個のパーツ
からなり、これ等パーツを掛止用折爪３８，３９
を折爪引掛用縁との所定の引掛手段によつて環状
に連結して構成されたことを特徴とする飾り装置
に係るものである。

〔従来の技術および考案が解決しようとする問題点〕

従来、この種の折紙細工で得た飾り装置はいろ
いろの形式のものが公知となつているが、これ等
はいずれも、飾り機能に特異性および斬新性が
不足している、組立に糊付加工があるため加工
時に糊で汚れた部分ができる危惧がある、パー
ツ同士を連結するのにホツチキス等の利器が必要
である、折り方に簡略さがなく生産性に劣る、
高コストである、等のうちの一つ以上の欠陥を
有している。

〔問題点を解結するための手段〕

本考案は縦中央線２の上端に深さを同線２の四
分の一の長さとした縦切込３をまた横中央線４の
左端に深さを同線４の四分の一の長さとした横切
込５を夫々各線２，４に沿つて切設した正方形の
いろ紙１に於ける縦中央線２の上半分と横中央線
４の左半分とに挟まれた正方形個所６を以て折り
上げられた折り鶴７と、上記のいろ紙１に於ける
正方形個所６以外の個所に所定の折曲および折畳
手段を加えることによつて形成した扁平の逆円錐
形状飾り部２６，２７、一対の掛止用折爪３８，
３９および一対の折爪引掛用縁とを備えた複数個
のパーツからなり、これ等パーツを掛止用折爪３
８，３９と折爪引掛用縁との所定の引掛手段によ
つて環状に連結して構成されたことを要旨とし当
該要旨によつて上記した欠陥の全てを解決した新
規の飾り装置を提供することを目的とするもので
ある。

〔実施例〕

図に示す実施例は正方形を呈するいろ紙１の縦
中央線２の上端に深さを同線２の四分の一の長さ
とした縦切込３を、同じく横中央線４の左端に深
さを同線４の四分の一の長さとした横切込５を
夫々各線２，４に沿つて切設すると共に当該いろ
紙１に於て縦中央線２の上半分と横中央線４の左
半分とに挟まれた正方形個所６を以て折り鶴７を
一般になされている手段によつて折り上げ（第３
図および第４図参照）、更に上記のいろ紙１に於
て縦中央線２の下端と横中央線４の右端とを結ぶ
線上個所を第１折曲線８として同第１折曲線８よ
り外側の個所９を同第１折曲線８より内側の個所
１０の外に折り重ねて第１折重部１１を形成する
と共に縦中央線２の下端と横中央線４の左端とを
結ぶ線の下側半分を第２折曲線１２として同第２
折曲線１２より外側の個所１３を同第２折曲線１
２より内側の個所１４の外に折り重ねて第２折重
部１５を、また縦中央線２の上端と横中央線４の
右端とを結ぶ線の下側半分を第３折曲線１６とし
て同第３折曲線１６より外側の個所１７を同第３
折曲線１６より内側の個所１８の外に折り重ねて
第３折重部１９を夫々形成すると共に当該第２折
重部１５および第３折重部１９の形成によつて縦
中央線２の下半分と横中央線４の左半分とに挟ま
れた正方形個所２０および縦中央線２の上半分と
横中央線４の右半分とに挟まれた正方形個所２１
に於ける右上り対角線２２，２３より上方の三角
形部分２４，２５を夫々扁平の逆円錐形状として
第１飾り部２６および第２飾り部２７を形成し
（第４図および第５図参照）、次いで上記の第１折
重部１１をいろ紙１の中心点と第１折曲線８の中
間点とを結ぶ第４折曲線２８を谷状を呈するよう
に折つて当該第１折重部１１を二つ折りとするこ
とによつて上記の第２折重部１５を含む左側四枚
重ね部２９および第３折重部１９を含む右側四枚
重ね部３０を夫々形成（第５図および第６図参
照）すると共に当該左側四枚重ね部２９をいろ紙
１の中心点と第２折曲線１２の中間点とを結ぶ第
５折曲線３１で第２折重部１５が内側となるよう
に折り畳んで左側八枚重ね部３２を、同じく右側
四枚重ね部３０をいろ紙１の中心点と第３折曲線
１６の中間点とを結ぶ第６折曲線３３で第３折重
部１９が内側となるように折り畳んで右側八枚重
ね部３４を夫々形成（第６図および第７図参照）
し、更に左側八枚重ね部３２および右側八枚重ね
部３４の形成によつてできた左側三角みみ部３５
および右側三角みみ部３６をその基端線３７，３
７′で同じ方向に折り倒して左右一対の掛止用折
爪３８，３９とし（第３図参照）たのち上記の折
り曲げ操作および折畳み操作の手を放すことによ
つて、左側八枚重ね部３２および右側八枚重ね部
３４の折りが半分まで戻つて同部３２，３４が二
本の下向き矢印を並べた断面形状を呈するように
なつた第１乃至第５パーツ４０−１乃至４０−５
を構成（第９図参照）し、第１パーツ４０−１に
於ける右側端に位置するレの字状谷溝個所４１内
に第２パーツ４０−２に於ける左側下向き矢印状
個所４２を嵌着すると共に第２パーツ４０−２に
於ける左側掛止用折爪３８を第１パーツ４０−１
の右側下向き矢印状個所４３に於ける垂直壁状部
４４の端縁に引つ掛け且つ第１パーツ４０−１に
於ける右側掛止用折爪３９を第２パーツ４０−２
の左側下向き矢印状個所４２に於ける右側傾斜壁
状部４６の端縁に引つ掛ける（第１０図および第
１１図参照）ことによつて第１パーツ４０−１と
第２パーツ４０−２とを連結し、更に同様にして
第２パーツ４０−２と第３パーツ４０−３、第３
パーツ４０−３と第４パーツ４０−４、第４パー
ツ４０−４と第５パーツ４０−５、第５パーツ４
０−５と第１パーツ４０−１を相互に連結して完
成品イ（第１図および第２図参照）を得たもので
ある。

〔作用および考案の効果〕

本考案は上記のように縦中央線２の上端に深さ
を同線２の四分の一の長さとした縦切込３をまた
横中央線４の左端に深さを同線４の四分の一の長
さとした横切込５を夫々各線２，４に沿つて切設
した正方形のいろ紙１を以て折つたパーツの複数
個を連結することに完成品を得ることが可能であ
るので低コストで提供できるものであり、また全
体の完成はいろ紙１に折曲および折畳手段を加え
て多数個のパーツを構成しこれ等パーツに予め設
けた掛止用折爪および引掛用縁を係止することに
よつて可能であるのでホツチキス等利器は必要で
はなく糊付等も不要であり、更にパーツの折り方
には煩瑣な部分がないと共にパーツの折り上げ作
業とパーツの連結作業とは分業で可能であるので
生産性がよく、また図によつても明かであるよう
に飾り機能に特異性および斬新性があつて商品性
が高い等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案飾り装置の実施例を示すものであつ
て、第１図は上から見た全体の斜視図、第２図は
下から見た全体の斜視図、第３図乃至第１１図は
製造工程の状態を順に示す斜視図である。 １……いろ紙、２……縦中央線、３……縦切
込、４……横中央線、５……横切込、６……正方
形個所、７……折り鶴、８……第１折曲線、９…
…外側個所、１０……内側個所、１１……第１折
重部、１２……第２折曲線、１３……外側個所、
１４……内側個所、１５……第２折重部、１６…
…第３折曲線、１７……外側個所、１８……内側
個所、１９……第３折重部、２０……正方形個
所、２１……正方形個所、２２，２３……対角
線、２４，２５……三角形部分、２６……第１飾
り部、２７……第２飾り部、２８……第４折曲
線、２９……左側四枚重ね部、３０……右側四枚
重ね部、３１……第５折曲線、３２……左側八枚
重ね部、３３……第６折曲線、３４……右側八枚
重ね部、３５……左側三角みみ部、３６……右側
三角みみ部、３７，３７′……基端線、３８，３
９……折爪、４０−１〜４０−５……パーツ、４
１……谷溝個所、４２，４３……矢印状個所、４
４……垂直壁状部、４６……傾斜壁状部、イ……
完成品。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦中央線２の上端に深さを同線２の四分の一の
   長さとした縦切込３をまた横中央線４の左端に深
   さを同線４の四分の一の長さとした横切込５を
   夫々各線２，４に沿つて切設した正方形のいろ紙
   １に於ける縦中央線２の上半分と横中央線４の左
   半分とに挟まれた正方形個所６を以て折り上げら
   れた折り鶴７と、上記のいろ紙１に於ける正方形
   個所６以外の個所に所定の折曲および折畳手段を
   加えることによつて形成した扁平の逆円錐形状飾
   り部２６，２７、一対の掛止用折爪３８，３９お
   よび一対の折爪引掛用縁とを備えた複数個のパー
   ツからなり、これ等パーツを掛止用折爪３８，３
   ９と折爪引掛用縁との所定の引掛手段によつて環
   状に連結して構成されたことを特徴とする飾り装
   置。