JPH0341700Y2 - - Google Patents
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- JPH0341700Y2 JPH0341700Y2 JP1985068656U JP6865685U JPH0341700Y2 JP H0341700 Y2 JPH0341700 Y2 JP H0341700Y2 JP 1985068656 U JP1985068656 U JP 1985068656U JP 6865685 U JP6865685 U JP 6865685U JP H0341700 Y2 JPH0341700 Y2 JP H0341700Y2
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Landscapes
- Bedding Items (AREA)
- Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は寝具に使用されるシーツに関し、特に
病人や寝たきり老人用の寝具に好適に用いられる
吸水・消臭性に優れた新規な床ずれ防止シーツに
関するものである。
病人や寝たきり老人用の寝具に好適に用いられる
吸水・消臭性に優れた新規な床ずれ防止シーツに
関するものである。
(従来の技術)
長期にわたり横臥状態を余儀無くされる病人や
寝たきり老人の寝床は、その発汗作用或いは排
尿・排便により蒸れたり異臭を放つために本人は
勿論のこと看護する人等も大変な不快感を受け、
また寝具の洗濯等に多大の労力を要する。更に斯
かる寝床は雑菌が繁殖し易く、これと上記蒸れと
が相乗して所謂床ずれが生じ、上記病人等は非常
な苦痛に見舞われる。このような蒸れ、悪臭或い
は床ずれなどを防止するには、寝具を頻繁に取替
え洗濯する必要があるが、斯かる作業は看護人等
にとつてかなりの重労働を強いるものであり且つ
経済的負担も大きなものであつた。
寝たきり老人の寝床は、その発汗作用或いは排
尿・排便により蒸れたり異臭を放つために本人は
勿論のこと看護する人等も大変な不快感を受け、
また寝具の洗濯等に多大の労力を要する。更に斯
かる寝床は雑菌が繁殖し易く、これと上記蒸れと
が相乗して所謂床ずれが生じ、上記病人等は非常
な苦痛に見舞われる。このような蒸れ、悪臭或い
は床ずれなどを防止するには、寝具を頻繁に取替
え洗濯する必要があるが、斯かる作業は看護人等
にとつてかなりの重労働を強いるものであり且つ
経済的負担も大きなものであつた。
そこで本出願人等は、実願昭第59−179133号に
おいて脱臭剤及び吸水ポリマーを厚み内に封蔵し
た圧縮綿不織布から成る使い捨て可能なサニタリ
シーツを提案した。このシーツはその優れた吸水
性と脱臭性とにより寝床の蒸れや異臭が抑制さ
れ、且つ安価に入手出来ることから病人や看護人
などから好評を博し大幅な需要の増大が見込まれ
るようになつた。
おいて脱臭剤及び吸水ポリマーを厚み内に封蔵し
た圧縮綿不織布から成る使い捨て可能なサニタリ
シーツを提案した。このシーツはその優れた吸水
性と脱臭性とにより寝床の蒸れや異臭が抑制さ
れ、且つ安価に入手出来ることから病人や看護人
などから好評を博し大幅な需要の増大が見込まれ
るようになつた。
(考案が解決しようとする問題点)
本出願人は上記実績をもとにこの種シーツを一
層改良すべく鋭意研究を重ねてきたが、その研究
の過程で床ずれの発生原因が上述の如く寝床の蒸
れだけではなく雑菌の繁殖にも因ることを知見し
た。この意味では上記提案のシーツは雑菌繁殖を
抑制する機能を持たないために床ずれを防止する
には不充分と言わざるを得なかつた。また、最近
の急速な医療技術の進歩に伴つて非常に多数の寝
かされ高齢者が増えて性能の良い床ずれ防止シー
ツを大量に且つ安価に供給されることが待望され
ていた。
層改良すべく鋭意研究を重ねてきたが、その研究
の過程で床ずれの発生原因が上述の如く寝床の蒸
れだけではなく雑菌の繁殖にも因ることを知見し
た。この意味では上記提案のシーツは雑菌繁殖を
抑制する機能を持たないために床ずれを防止する
には不充分と言わざるを得なかつた。また、最近
の急速な医療技術の進歩に伴つて非常に多数の寝
かされ高齢者が増えて性能の良い床ずれ防止シー
ツを大量に且つ安価に供給されることが待望され
ていた。
本考案は上記知見をもとになされたものであつ
て、吸水・吸湿性及び消臭性を有すると共に体圧
分散性と抗菌性をも有し、蒸れや異臭の発生が抑
制される上に雑菌の繁殖が抑えられ床ずれの防止
が効果的になされ、しかも安価に連続的に大量生
産でき且つ殺菌状態で供給し得る使い捨て可能な
新規な床ずれ防止シーツを提供せんとするもので
ある。
て、吸水・吸湿性及び消臭性を有すると共に体圧
分散性と抗菌性をも有し、蒸れや異臭の発生が抑
制される上に雑菌の繁殖が抑えられ床ずれの防止
が効果的になされ、しかも安価に連続的に大量生
産でき且つ殺菌状態で供給し得る使い捨て可能な
新規な床ずれ防止シーツを提供せんとするもので
ある。
(問題点を解決する為の手段)
上記目的を達成するための本考案の構成を添付
の実施例図に基づき説明する。第1図は本考案シ
ーツの一実施例を示す部分切欠き斜視図、第2図
は第1図の−線拡大縦断面図、第3図イ,ロ
は同実施例における使用状態の一例を示す概略斜
視図である。即ち、本考案床ずれ防止シーツ吸水
吸湿性及び消臭性の層2の上に通気性及び抗菌性
特殊綿層3を重ね、更に透水性及び通気性保護層
4で覆つて、該保護層4から深部に及びエンボス
41…を伴う高温高圧のプレスにより圧縮されて
シート状とされた床ずれ防止シーツであつて、上
記吸水吸湿性及び消臭性の層2は、防水性の基層
1上に高吸水・吸湿性ポリマー21…を10g/m2
〜30g/m2及び天然植物消臭剤22…を10g/m2
〜20g/m2の割合で混合され散布されて成る混合
粉末層2で構成されたことを特徴とするものであ
る。上記基層1として例えばポリエチレンを上面
にラミネートした紙や合成樹脂シートなどが採用
される。また、該基層1上に散布される混合粉末
のうち高吸水・吸湿性ポリマー21…としてはア
クリル酸系の合成ポリマー、デンプン系ポリマー
或いはセルロース系ポリマー等が挙げられ、これ
らは自重の数倍〜2000倍もの水分を吸収するもの
である。一方天然植物消臭剤22…は、ツバキ科
植物の葉中、即ち、茶樹、山茶花、椿、榊等の生
葉中もしくはその乾燥物中に含有される消臭、脱
臭効果を有する成分を抽出して得た粉末である。
この両粉末21…,22…は互いにブレンドされ
て上記基層1上に、前者が10g/m2〜30g/m2、
後者が10g/m2〜20g/m2の割合で散布されて混
合粉末層2が構成される。そしてこの混合粉末層
2の上には抗菌性特殊綿層3が展延されるが、該
特殊綿は雑菌を遠ざけその繁殖を阻止すべく加工
されたもので、具体的には鐘紡株式会社製リブフ
レツシユAが好ましく採用される。この特殊綿に
はポリオレフイン系の低融点繊維が、特殊綿7に
対し略3(重量)の割合で混合され、上記混合粉
末層2上に65g/m2〜120g/m2となるよう展延さ
れる。更にこの特殊綿層3の上には上記同様に低
融点繊維を含む綿繊維から成る不織布もしくはガ
ーゼが覆設されて透水及び通気性保護層4とされ
る。これら各層は重層状態でスチーム加熱下のも
とエンボスプレスされて圧縮され保護層4の表面
に深部に及ぶエンボスが付される。。この加熱プ
レスによつて全体が薄手のドレープ性を有するシ
ート状のシーツSとされ、ロール状に巻装され或
いは平判状に加工されて出荷される。そして需要
者においてはこれを適宜寸法に切断するなどし
て、前記病人等の背中から臀部に位置するように
し〔第3図イ,ロ参照〕且つ保護層4が上になる
よう寝具上に敷いて用いる。
の実施例図に基づき説明する。第1図は本考案シ
ーツの一実施例を示す部分切欠き斜視図、第2図
は第1図の−線拡大縦断面図、第3図イ,ロ
は同実施例における使用状態の一例を示す概略斜
視図である。即ち、本考案床ずれ防止シーツ吸水
吸湿性及び消臭性の層2の上に通気性及び抗菌性
特殊綿層3を重ね、更に透水性及び通気性保護層
4で覆つて、該保護層4から深部に及びエンボス
41…を伴う高温高圧のプレスにより圧縮されて
シート状とされた床ずれ防止シーツであつて、上
記吸水吸湿性及び消臭性の層2は、防水性の基層
1上に高吸水・吸湿性ポリマー21…を10g/m2
〜30g/m2及び天然植物消臭剤22…を10g/m2
〜20g/m2の割合で混合され散布されて成る混合
粉末層2で構成されたことを特徴とするものであ
る。上記基層1として例えばポリエチレンを上面
にラミネートした紙や合成樹脂シートなどが採用
される。また、該基層1上に散布される混合粉末
のうち高吸水・吸湿性ポリマー21…としてはア
クリル酸系の合成ポリマー、デンプン系ポリマー
或いはセルロース系ポリマー等が挙げられ、これ
らは自重の数倍〜2000倍もの水分を吸収するもの
である。一方天然植物消臭剤22…は、ツバキ科
植物の葉中、即ち、茶樹、山茶花、椿、榊等の生
葉中もしくはその乾燥物中に含有される消臭、脱
臭効果を有する成分を抽出して得た粉末である。
この両粉末21…,22…は互いにブレンドされ
て上記基層1上に、前者が10g/m2〜30g/m2、
後者が10g/m2〜20g/m2の割合で散布されて混
合粉末層2が構成される。そしてこの混合粉末層
2の上には抗菌性特殊綿層3が展延されるが、該
特殊綿は雑菌を遠ざけその繁殖を阻止すべく加工
されたもので、具体的には鐘紡株式会社製リブフ
レツシユAが好ましく採用される。この特殊綿に
はポリオレフイン系の低融点繊維が、特殊綿7に
対し略3(重量)の割合で混合され、上記混合粉
末層2上に65g/m2〜120g/m2となるよう展延さ
れる。更にこの特殊綿層3の上には上記同様に低
融点繊維を含む綿繊維から成る不織布もしくはガ
ーゼが覆設されて透水及び通気性保護層4とされ
る。これら各層は重層状態でスチーム加熱下のも
とエンボスプレスされて圧縮され保護層4の表面
に深部に及ぶエンボスが付される。。この加熱プ
レスによつて全体が薄手のドレープ性を有するシ
ート状のシーツSとされ、ロール状に巻装され或
いは平判状に加工されて出荷される。そして需要
者においてはこれを適宜寸法に切断するなどし
て、前記病人等の背中から臀部に位置するように
し〔第3図イ,ロ参照〕且つ保護層4が上になる
よう寝具上に敷いて用いる。
(作 用)
上記構成のシーツSにおいて、その上に横臥し
た病人等から出る汗や尿などの水分は保護層4、
特殊綿層3を通り混合粉末層2に達する。該層2
に達した水分はポリマー21…に速やかに吸収さ
れ、保水され、この上に重量が付加されても斯か
るポリマーの特性上水分が滲出することがない。
従つて長期にわたり使用しても寝具と人体との間
で蒸れたりすることがない。また、上記水分中に
保有される様々な臭いは消臭剤21…によつて可
及的に消臭されるから、その周囲に悪臭が発散す
ることもない。そして抗菌性特殊綿層3の存在に
より、上記水分中に含まれる雑菌が忌避され且つ
その繁殖が阻止され、更には他からの侵入も抑止
されるので、寝具上の病人等の周辺は斯かる雑菌
の存在しない雰囲気が確保され、更に体圧分散性
も得られ、上記蒸れないこととも相俟つて床ずれ
の防止が効果的になされる。更に該シーツSをロ
ール状に巻装されたものとして用いる場合は、第
3図イに示す如くベツドBの側部に該シーツSの
ロールRを備え付け、使用の際にこれを繰り出
し、汚れた時にはその部分を切除して再び繰り出
すと云つた要領で使用すると極めて便利である。
勿論第3図ロの如く平判状のものをベツド上の所
定部位に敷くようにすることも自由である。ま
た、本考案のシーツSはプレスにより保護層4か
ら深部に及ぶエンボス41…が付されているか
ら、シーツSの面域方向が実質的に多くの小室S1
…に区画され、これにより基層1上に散布された
粉末21…,22…が該小室内S1…に閉じ込めら
れることになり切断端部よりこぼれ出ることも回
避される。特に保護層4及び特殊綿層3に低融点
の繊維が含まれていると各層が熱プレスの断熱融
着し且つエンボス41…部分で強く融着するか
ら、この閉じ込めが有効になされる。なお、第1
図に示す如くシーツSの側辺部S2が圧偏されてい
るのは、プレスの際この部分を強く圧縮すること
により各層を互いに熱融着させ、これにより側辺
部S2からの上記粉末21…,22…のこぼれ出し
を防止せんとするものである。
た病人等から出る汗や尿などの水分は保護層4、
特殊綿層3を通り混合粉末層2に達する。該層2
に達した水分はポリマー21…に速やかに吸収さ
れ、保水され、この上に重量が付加されても斯か
るポリマーの特性上水分が滲出することがない。
従つて長期にわたり使用しても寝具と人体との間
で蒸れたりすることがない。また、上記水分中に
保有される様々な臭いは消臭剤21…によつて可
及的に消臭されるから、その周囲に悪臭が発散す
ることもない。そして抗菌性特殊綿層3の存在に
より、上記水分中に含まれる雑菌が忌避され且つ
その繁殖が阻止され、更には他からの侵入も抑止
されるので、寝具上の病人等の周辺は斯かる雑菌
の存在しない雰囲気が確保され、更に体圧分散性
も得られ、上記蒸れないこととも相俟つて床ずれ
の防止が効果的になされる。更に該シーツSをロ
ール状に巻装されたものとして用いる場合は、第
3図イに示す如くベツドBの側部に該シーツSの
ロールRを備え付け、使用の際にこれを繰り出
し、汚れた時にはその部分を切除して再び繰り出
すと云つた要領で使用すると極めて便利である。
勿論第3図ロの如く平判状のものをベツド上の所
定部位に敷くようにすることも自由である。ま
た、本考案のシーツSはプレスにより保護層4か
ら深部に及ぶエンボス41…が付されているか
ら、シーツSの面域方向が実質的に多くの小室S1
…に区画され、これにより基層1上に散布された
粉末21…,22…が該小室内S1…に閉じ込めら
れることになり切断端部よりこぼれ出ることも回
避される。特に保護層4及び特殊綿層3に低融点
の繊維が含まれていると各層が熱プレスの断熱融
着し且つエンボス41…部分で強く融着するか
ら、この閉じ込めが有効になされる。なお、第1
図に示す如くシーツSの側辺部S2が圧偏されてい
るのは、プレスの際この部分を強く圧縮すること
により各層を互いに熱融着させ、これにより側辺
部S2からの上記粉末21…,22…のこぼれ出し
を防止せんとするものである。
(実施例)
次に実施例について述べる。
(i) 本考案によるシーツを以下の要領で製した。
(−1) 上面にポリエチレンをラミネート
した紙の上に、高吸水・吸湿性ポリマー〔日
本触媒化学工業(株)製、商品名“アクアリツク
CA″〕と消臭剤〔白井松新薬(株)製、商品名
“フレツシユシライマツ”〕とを重量比で2対
1でブレンドした混合粉末を略30g/m2とな
るよう散布した。
した紙の上に、高吸水・吸湿性ポリマー〔日
本触媒化学工業(株)製、商品名“アクアリツク
CA″〕と消臭剤〔白井松新薬(株)製、商品名
“フレツシユシライマツ”〕とを重量比で2対
1でブレンドした混合粉末を略30g/m2とな
るよう散布した。
(−2) 鐘紡(株)製抗菌綿リブフレツシユA
と大和紡績(株)製熱融着繊維NBFとを70対30
(重量)で混合し、上記混合粉末層上に略
65g/m2となるよう展延した。
と大和紡績(株)製熱融着繊維NBFとを70対30
(重量)で混合し、上記混合粉末層上に略
65g/m2となるよう展延した。
(−3) 旭化成工業(株)製、商品名“SAB
不織布”に上記熱融着繊維NBFを混紡させ
た不織布を上記抗菌綿上に覆設した。
不織布”に上記熱融着繊維NBFを混紡させ
た不織布を上記抗菌綿上に覆設した。
(−4) 上記各層を重層したものをスチー
ムによつて50〜180℃の範囲に加熱しつつ
1000〜20000Kg/cm2の高圧力下で厚み方向に
強圧縮し、同時に亀甲状のエンボスを付与し
て長尺のシーツを得た。
ムによつて50〜180℃の範囲に加熱しつつ
1000〜20000Kg/cm2の高圧力下で厚み方向に
強圧縮し、同時に亀甲状のエンボスを付与し
て長尺のシーツを得た。
(ii) 上記シーツのテストピースについてその消臭
性及び抗菌性のテストを行なつた。
性及び抗菌性のテストを行なつた。
(−1) 上記テストピースを一定の大きさ
に切つたものを複数準備し、これを夫々容器
内に入れ、更にトリメチルアミン、アンモニ
ア、酢酸等の悪臭発散物質を夫々の容器に入
れて密封し、2時間放置後ガスクロマトグラ
フイーにて悪臭発散物質の残留濃度を測定し
た。此の時同時に通常の綿不織布を比較例と
して同様に測定した。その結果比較例の除去
率(即ちブランクを100として残留濃度を差
し引いた率)は0であつたのに対し、上記テ
ストピースはいずれも60〜100と云う高い除
去率を得た。
に切つたものを複数準備し、これを夫々容器
内に入れ、更にトリメチルアミン、アンモニ
ア、酢酸等の悪臭発散物質を夫々の容器に入
れて密封し、2時間放置後ガスクロマトグラ
フイーにて悪臭発散物質の残留濃度を測定し
た。此の時同時に通常の綿不織布を比較例と
して同様に測定した。その結果比較例の除去
率(即ちブランクを100として残留濃度を差
し引いた率)は0であつたのに対し、上記テ
ストピースはいずれも60〜100と云う高い除
去率を得た。
(−2) 上記テストピースについて菌減少
率試験及びハロー試験を行なつた。
率試験及びハロー試験を行なつた。
(イ) 菌減少率試験;AATCC−100−1981に
準拠し、黄色ブドウ状球菌を用いて菌の減
少率を試験した。その結果菌は99.9%以上
減少することが知見された。
準拠し、黄色ブドウ状球菌を用いて菌の減
少率を試験した。その結果菌は99.9%以上
減少することが知見された。
(ロ) ハロー試験;AATCC−90−1982に準拠
し、白癬菌を用いてハロー試験を行なつ
た。その結果明瞭なハロー現象が観測され
菌が完全に忌避されることが明らかとなつ
た。
し、白癬菌を用いてハロー試験を行なつ
た。その結果明瞭なハロー現象が観測され
菌が完全に忌避されることが明らかとなつ
た。
その他、人口尿にて吸水試験を行なつたとこ
ろ、大量の尿が吸収されしかもこれに4Kg/cm2の
圧を加えても吸収された尿の滲出は見られなかつ
た。
ろ、大量の尿が吸収されしかもこれに4Kg/cm2の
圧を加えても吸収された尿の滲出は見られなかつ
た。
尚、本考案を逸脱しない限りの他の変更は可能
であり、例えばエンボス41…の模様を亀甲模様
に代えサザンクロス状とすることも除外するもの
ではない。また、本考案シーツは床ずれ防止に際
立つた効果を奏するものであるが、これを通常の
寝具用シーツとして或いは使い捨ておしめとして
用いればそれ相応の効果が得られることは自明で
あり、従つて需要者における使用法を規制するも
のではない。
であり、例えばエンボス41…の模様を亀甲模様
に代えサザンクロス状とすることも除外するもの
ではない。また、本考案シーツは床ずれ防止に際
立つた効果を奏するものであるが、これを通常の
寝具用シーツとして或いは使い捨ておしめとして
用いればそれ相応の効果が得られることは自明で
あり、従つて需要者における使用法を規制するも
のではない。
(考案の効果)
叙述の如く、本考案の床ずれ防止シーツは吸水
性、消臭性、体圧分散性に加え雑菌を遠ざけ或い
は繁殖を阻止する機能を有しているから、該シー
ツ上で長期間横臥しても蒸れと雑菌との相乗作用
による床ずれが生じる懸念がなく、また悪臭が周
囲に発散する事もない。従つて使用者及び周囲の
者はその苦痛や不快感から解放され、しかも連続
的に大量生産されて安価に又エンボス加工用の高
温高圧プレスによつて殺菌状態で供給されるもの
であり、更に使い捨てが可能であるから、長期の
病人や寝たきり老人などの看護にあたる者にとつ
て極めて至便である。このような数々の利点を有
する本考案シーツはその実用価値頗る大である。
性、消臭性、体圧分散性に加え雑菌を遠ざけ或い
は繁殖を阻止する機能を有しているから、該シー
ツ上で長期間横臥しても蒸れと雑菌との相乗作用
による床ずれが生じる懸念がなく、また悪臭が周
囲に発散する事もない。従つて使用者及び周囲の
者はその苦痛や不快感から解放され、しかも連続
的に大量生産されて安価に又エンボス加工用の高
温高圧プレスによつて殺菌状態で供給されるもの
であり、更に使い捨てが可能であるから、長期の
病人や寝たきり老人などの看護にあたる者にとつ
て極めて至便である。このような数々の利点を有
する本考案シーツはその実用価値頗る大である。
第1図は本考案床ずれ防止シーツの一例を示す
部分切欠き斜視図、第2図は第1図−線拡大
縦断面図、第3図イ,ロは同実施例の使用状態を
示す概略斜視図である。 符号の説明、1……基層、2……混合粉末層、
21……高吸水・吸湿性ポリマー、22……天然
植物消臭剤、3……抗菌性特殊綿層、4……保護
層、41……エンボス。
部分切欠き斜視図、第2図は第1図−線拡大
縦断面図、第3図イ,ロは同実施例の使用状態を
示す概略斜視図である。 符号の説明、1……基層、2……混合粉末層、
21……高吸水・吸湿性ポリマー、22……天然
植物消臭剤、3……抗菌性特殊綿層、4……保護
層、41……エンボス。
Claims (1)
- 吸水吸湿性及び消臭性の層2の上に通気性及び
抗菌性特殊綿層3を重ね、更に透水性及び通気性
保護層4で覆つて、該保護層4から下部層深部に
及ぶエンボス41…を伴う高温高圧のプレスによ
り圧縮されてシート状とされた床ずれ防止シーツ
であつて、上記吸水吸湿性及び消臭性の層2は、
防水性の基層1上に高吸水・吸湿性ポリマー21
…を10g/m2〜30g/m2及び天然植物消臭剤22
…を10g/m2〜20g/m2の割合で混合され散布さ
れて成る混合粉末層2で構成されたことを特徴と
する床ずれ防止シーツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985068656U JPH0341700Y2 (ja) | 1985-05-08 | 1985-05-08 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985068656U JPH0341700Y2 (ja) | 1985-05-08 | 1985-05-08 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61182723U JPS61182723U (ja) | 1986-11-14 |
JPH0341700Y2 true JPH0341700Y2 (ja) | 1991-09-02 |
Family
ID=30603604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985068656U Expired JPH0341700Y2 (ja) | 1985-05-08 | 1985-05-08 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0341700Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002371494A (ja) * | 2002-03-11 | 2002-12-26 | Daiki:Kk | 衛生用紙 |
JP7275766B2 (ja) * | 2019-03-29 | 2023-05-18 | 大日本印刷株式会社 | 抗菌性消臭防汚シート材料 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5924028B2 (ja) * | 1977-09-19 | 1984-06-06 | 株式会社クボタ | 歩行型移動農機 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5924028U (ja) * | 1982-08-06 | 1984-02-15 | 株式会社コレホ− | 保健・看護用シ−ト |
JPS59137719U (ja) * | 1983-03-08 | 1984-09-13 | 旭硝子株式会社 | 床ずれ防止又は治療具 |
-
1985
- 1985-05-08 JP JP1985068656U patent/JPH0341700Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5924028B2 (ja) * | 1977-09-19 | 1984-06-06 | 株式会社クボタ | 歩行型移動農機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61182723U (ja) | 1986-11-14 |
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