JPH0340624Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はエンドレス状のインクリボンを収納す
るインクリボンカセツトに関するものである。

（従来技術） 従来のインクリボンカセツトでは、インクリボ
ン収容室の出口に設けた一対のロールの一方にイ
ンク供給片を介してインクを供給し、一対のロー
ル間をインクリボンを通過させながらリボンにイ
ンクを供給することが行なわれている。しかし、
インクリボンの使用に従つて（約半分の使用後）、
インク供給片はロールのギアによつて摩耗してイ
ンク供給片のロールへの接触状態が悪くなり、イ
ンクリボンへ一定量のインクの供給ができず印字
に濃淡むらを生ずる。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案はインク供給片がロールのギアによつて
摩耗してロールへの接触状態が悪くなることを改
良することにある。

（問題点を解決するための手段） この改良のために、インク供給片を弾性片で押
圧することにより、ロールへ接触させる。すなわ
ち、本考案は、一方のローラおよび側部にギアを
有する他方のローラを互いに接触させ、それぞれ
を一方の保持体および他方の保持体に回転可能に
保持してインクリボン収容室の出口に設け、イン
ク含有体をインク含有体収容室に収容し、インク
含有体に接触させたインク供給片を弾性片の押圧
により他方のローラのギアに接触させたインクリ
ボンカセツトである。

（作用） インク供給片が摩耗しても弾性片で押圧されて
いるため、ロールへの接触状態が悪くなることが
防止され、インクリボンへ長期にわたつてほぼ一
定量のインク供給ができ、印字に濃淡むらを生ず
ることがない。

（実施例） 本考案の実施例を図面において説明する。

ケース１は仕切壁２で仕切られたインクリボン
収容室３とインク含有体収容室４を有し、エンド
レス状のインクリボン５はインクリボン収容室３
に、インク含有体６はインク含有体収容室４にそ
れぞれ、収容されている。

インクリボン収容室３の出口において、一方の
ロール７および他方のロール８はそれぞれ、一方
の保持体９および他方の保持体１０に回転可能に
保持され、一方の保持体９および他方の保持体１
０はそれぞれ、インクリボン収容室３に設けた一
方のピン１１および他方のピン１２を挿入して取
付けられ、他方の保持体１０は揺動可能となつて
いる。

他方のロール８は側部にギア１３を有し、一方
のロール７も側部にギア（図示せず）を有する。

仕切壁２の切欠け１４に、インク供給片１５とイ
ンク供給片１５を押圧する弾性片１６を重ね合わ
せてそれぞれの中央部を挿入し、インク含有体収
容室４に挿入されたインク供給片１５の部分はイ
ンク含有体６に接触し、インクリボン収容室３に
挿入されたインク供給片１５の部分は他方のロー
ル８のギア１３に接触し、他方のロール８は一方
のロール７に接触している。

インクリボン５は一方のローラ７と他方のロー
ラ８の間に挿入されている。

インク含有体６のインクはインク供給片１５を
通つて他方のロール８のギア１３に供給され、イ
ンクリボン５は一方のロール７と他方のロール８
の間を通過する時に、ギア１３のインクが供給さ
れる。

（考案の効果） インクがインクリボンに長期にわたつてほぼ一
定して供給され、濃淡むらのない良好な印字が得
られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一部を切除した正面図、第２
図はロールの側面図である。 ３……インクリボン収容室、４……インク含有
体収容室、５……インクリボン、６……インク含
有体、７，８……ロール、９，１０……保持体、
１３……ギア、１５……インク保持片、１６……
弾性片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一方のローラ７および側部にギア１３を有する
   他方のローラ８を互いに接触させ、それぞれを一
   方の保持体９および他方の保持体１０に回転可能
   に保持してインクリボン収容室３の出口に設け、
   インク含有体６をインク含有体収容室４に収容
   し、、インク含有体６に接触させたインク供給片
   １５を弾性片１６の押圧により他方のローラ８の
   ギア１３に接触させたインクリボンカセツト。