JPH0340365B2 - - Google Patents

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JPH0340365B2
JPH0340365B2 JP55108611A JP10861180A JPH0340365B2 JP H0340365 B2 JPH0340365 B2 JP H0340365B2 JP 55108611 A JP55108611 A JP 55108611A JP 10861180 A JP10861180 A JP 10861180A JP H0340365 B2 JPH0340365 B2 JP H0340365B2
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/005Blur detection

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Focusing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は被写体像のコントラストの変化を利
用して自動的に焦点検出を行なうカメラの自動焦
点検出装置に関するものである。
レンズで結像される被写体の光学像は、焦点整
合(以下、合焦という)時にその像の明暗の差、
すなわちコントラストが最大になるという性質を
持つている。これは被写体像の各空間周波数にお
ける光強度(パワースペクトル)が合焦時に最大
になるために起こる現象であり、この現象を捕ら
えれば自動的に焦点を検出することができる。
従来、このようなコントラスト情報そのものを
抽出する方法には、CdS等の非直線性光導電素子
を用いる方法や、像面に多数の微小な光電素子を
並べて、それらの内の隣接した一対の素子間の光
電出力差を静的に検出する方法や、例えば本件出
願人による実開昭53−95830号、特開昭55−
298780号、および特開昭55−35317号等に開示さ
れているような複数個の微小光電素子からなる単
列の光電素子群と、この光電素子群に対応した走
査回路とからなる自己走査形光電変換部を用い
て、微小光電素子の光電出力から動的にコントラ
スト信号を得る方法等が提案されている。
また上記のようなコントラスト検出素子を用い
て合焦状態を検出する方法としては、例えば、特
開昭55−29832号、実開昭53−95830号等に開示さ
れているように、コントラスト検出素子を撮像面
と等価な位置に配置して、コントラスト信号が最
大値を示す検出素子を光軸上で撮像面と等価な面
の前後に機械的に振動させて、振動周期内のコン
トラスト出力の変化状態を解析する方法等が知ら
れている。
これらの被写体像のコントラスト情報を利用す
る自動焦点検出方式は、いわゆるTTL合焦検出
装置としての一眼レフカメラの自動焦点検出装置
に組み込むのに適している。
ところで一眼レフカメラなどの高級カメラはレ
ンズが交換できるので、そのために撮影できる被
写体距離の範囲が広く、又高性能のレンズを用い
るために鮮鋭な画像が得られ、さらには撮影でき
る被写体の輝度の範囲が広い。
このため自動焦点検出装置を上記のような一眼
レフカメラに適用するには、数々の厳しい条件を
満足しなければならない。即ち、第1には焦点検
出精度が高いこと、第2には適用できる被写体輝
度の範囲が広いこと、第3には手振れ存在下や動
きのある被写体に対しても適用できること、第4
には各種交換レンズに対して適用できることなど
が要求される。しかしながら、前記従来の装置な
いしは方法はこれらの条件に対して必ずしも満足
できるものではなく、適用できる被写体が限定さ
れてしまうという問題点があつた。また、従来の
カメラの自動焦点検出装置では、焦点しきい値レ
ベルを固定しているので、被写体のコントラスト
が低下すると、設定した合焦領域(第30頁の83f
参照)が広がり、このため、低コントラストの被
写体に対してレンズの合焦精度が悪くなり、ま
た、コントラストの変動により合焦領域が変動す
るので合焦位置近傍での合焦表示状態が不安定に
なる問題点があつた。
この発明は、上記の事情に鑑みて為されたもの
で、その目的とするところは、被写体のコントラ
ストにかかわらず、合焦領域の幅を一定に保つこ
とができると共に、低コントラストの合焦検出を
精度良好に行うことのできるカメラの自動焦点検
出装置を提供することにある。
以下、この発明を図面に基づいて説明する。
第1図は、この発明を一眼レフカメラ1に適用
した実施例を示す図である。
同図において、符号2はレンズ系、3はハーフ
ミラー、4は全反射ミラーで、この全反射ミラー
4の反射光の光路上に、この発明に係る自動焦点
検出装置Uにおける自己走査形光電変換部5が配
置されている。
また符号6は後述の合焦状態表示用の発光ダイ
オードで、図の紙面に垂直な方向に3個(後記の
6a,6b,6c)が配列され、カメラ本体1の
後方にその確認窓((図示せず)が設けられてい
る。
符号7はフイルム、8は焦点板、9はコンデン
サレンズ、10はペンタプリズム、11は接眼レ
ンズである。フイルム7への露光時には、ハーフ
ミラー3及び全反射ミラー4は図示しないミラー
移動機構によつて光路から退避させられる。
第2図は、上記のようなカメラにおける被写体
像の一般的なコントラスト分布の様子を示してい
る。
レンズ系2によつて結像される被写体12の像
のコントラスト値は、合焦位置で最大値となる単
峰状の分布を示している。この分布がピーク(尖
頭値)を示すという性質を利用するか、あるいは
その分布が左右対称であるという性質を利用する
かによつて、コントラスト情報を用いた焦点検出
方式は2種類に大別される。このうち、この発明
は後者の方式に係るものである。
次に第3図は、前記第1図におけるカメラの自
動焦点検出装置Uの全体構成例を示すものであ
る。
自己走査形光電変換部5を含む受光部U1の後
段には、順次にビデオ回路U2、コントラスト検
出回路U3、フオーカス(焦点)判定回路U4、
および表示駆動回路U5が連ねられ、さらに表示
駆動回路U5の出力線路が2分されて、一方は前
記の発光ダイオード6からなる焦点表示素子に接
続され、他方はレンズ駆動装置U6に接続されて
いる。レンズ駆動装置U6はレンズ駆動モーター
等で構成される。
そしてレンズ系2によつて結像される被写体像
が自己走査形光電変換部5に入射すると、この自
己走査形光電変換部5はビデオ回路U2によつて
駆動及び光電変換がなされ、被写体像の照度分布
に相当する時系列光電出力(以下ビデオ出力とい
う)が得られる。そのビデオ出力からコントラス
ト検出回路U3によつて光電変換部5における両
イメージセンサ(後述)の上のそれぞれの被写体
像のコントラスト値がコントラスト信号として抽
出される。そのコントラスト信号出力からフオー
カス判定回路U4によつて、合焦状態等を示す焦
点指示信号が得られ、その焦点指示信号に基づい
て、表示駆動回路U5を経て焦点表示素子6の点
滅制御やレンズ駆動装置U6によるレンズ系2の
繰り出し量制御がなされる。
以下、第3図における各構成回路等を更に詳し
く説明する。
まず、第4図及び第5図は受光部U1の構成例
を示している。
受光部U1は、図における下方からセンサパツ
ケージ14、光分割器16、および赤外カツトフ
イルタ17が順次に積層されている。
そして、センサパツケージ14には、次に述べ
るような一対の自己走査形光電変換部5a,5b
と、この自己走査形光電変換部5a,5bのそれ
ぞれに付設されたモニターセンサMa,Mb(以
下、MaをAモニターセンサ、MbをBモニター
センサという)とが一体に組み込まれたセンサ
ICチツプ15が装着されている。
上記一対の自己走査形光電変換部5a,5b
は、それぞれ複数個の微小光電素子からなる光電
素子Sa,Sb(以下、SaをAイメージセンサ,Sb
をBイメージセンンサという)と、それぞれのイ
メージセンサSa,Sbを走査駆動するためのシフ
トレジスタからなる走査回路SR1,SR2とで構
成されている。
イメージセンサSa,Sbとしては、具体的には
CCD(Charge Cupled Device),BBD(Bucket
Brigade Device)、またはMOS−FET等を適用
することができる。これらは、いずれも光電変換
機能に加えて光電変換により発生した信号電荷を
各単位セルで蓄積することができる信号電荷蓄積
機能を有している。
この発明においては、MOS−FET形を適用し
た場合について説明を続ける。なお各イメージセ
ンサSa,Sbの一端部には後述のように光遮断用
のマスクが取り付けられたマスクセンサが配設さ
れている。
またモニターセンサMa,Mbは光電素子で形
成され、平均照度を検出するために用いられ、対
応した各イメージセンサSa,Sbにできるだけ接
近して配置することが望ましい。そして図の例に
おいては、各イメージセンサSa,Sbにそれぞれ
1個づつで合計2個配設されているが、必ずしも
2個配設することは必要ではなく、1個のみを配
設し、これを両イメージセンサSa,Sbに対して
共用としてもよい。しかしAイメージセンサSa
上の光強度とBイメージセンサSb上の光強度と
が異なることがあるので、このような場合に備え
て、図示のように2個のモニターセンサMa,
Mbを配設する方がより効果的にモニター機能が
なされる。
次に光分割器16には、AイメージセンサSa
に対するハーフミラー16aと、Bイメージセン
サSbに対する全反射ミラー16bとが組み込ま
れており、第5図に示すようにハーフミラー16
aを透過した光はAイメージセンサSaおよびA
モニターセンサMaに入射し、ハーフミラー16
aで反射した光は全反射鏡16bで再び反射して
BイメージセンサSbに入射する。このように構
成することにより、AイメージセンサSaとBイ
メージセンサSbは光軸上で一定距離だけ離れた
位置に置かれたことと等価となり、受光部U1全
体を所定の位置に配置することにより、フイルム
等価面(レンズ系2の撮像面と等価な面)の前後
で、かつ等距離の2位置にA,Bイメージセンサ
Sa,Sbを位置させることができる。
ところでイメージセンサSa,Sbの電荷蓄積時
間は、モニターセンサMa,Mb上に入射した光
量に反比例する如く構成されている。
赤外カツトフイルタ17は、両イメージセンサ
Sa,SbやモニターセンサMa,Mbの分光感度が
赤外部にまで広がつている場合に不用な赤外光を
遮断するものであつて、その装着は必須とするも
のではない。
第6図および第7図A,Bは上記のように配設
された自己走査形光電変換部5a,5bによる焦
点の検出原理を示す概念図である。Aイメージセ
ンサSaとBイメージセンサSbがフイルム等価面
の前後に等距離の位置に置かれているので、両イ
メージセンサSa,Sbには光軸上で一定距離離れ
た像がそれぞれ入射することになる。被写体像の
コントラスト分布が左右対称であれば、第7図A
に示すように、それぞれのイメージセンサSa,
Sb上のコントラスト値が理論的には等しくなつ
たときにそのフイルム等価面と合焦位置が一致す
る。第7図Bに示すように、そのフイルム等価面
と合焦位置が一致しないと、それぞれのコントラ
スト値は差ΔCを生ずる。したがつて両イメージ
センサSa,Sb上のコントラスト値の一致、不一
致を検出することによつて、焦点検出を行うこと
ができるのである。
次にビデオ回路U2について説明する。
ビデオ回路U2は、上述の自己走査形光電変換
部5を駆動して、被写体像の照度分布に相当する
ビデオ出力を得るものであるから、第8図以下の
各図には自己走査形光電変換部5も併せ示して、
これとの関連においてビデオ回路U2を説明す
る。
まず第8図は、ブロツク図により原理的に示し
たものである。
ビデオ回路U2には、スタートパルス発生回路
18、イメージセンサ駆動回路19、クロツクパ
ルス発出回路20、およびアンプ21が具えられ
ている。
そして、モニターセンサMa,Mbから出力さ
れる光電流がスタートパルス発生回路18に入力
され、モニターセンサMa,Mb上の明るさに比
例した周波数のパルス列信号が作られる。このパ
ルス列信号とクロツクパルス発生回路20によつ
て作られるクロツクパルスがイメージセンサ駆動
回路19に入力され、イメージセンサSa,Sb走
査用の駆動パルスが作られる。一方イメージセン
サSa,Sbの出力信号はアンプ21によつて増巾
され、出力端22にビデオ信号が出力される。
ここでイメージセンサSa,Sbは前記のように
電荷蓄積形であるため、電荷蓄積時間を変化させ
ることによつて、その光電特性のダイナミツクレ
ンジを広げることができる。第9図はイメージセ
ンサSa,Sbそれぞれの光電特性を模式的に示し
ている。電荷蓄積時間T1,T2,T3のそれぞ
れに対し、その光電特性は分布23a,23b,
23cのように変化する。その電荷蓄積時間T1
<T2<T3という関係になつている。電荷蓄積
時間が例えばT2に固定されれば、その光電特性
の飽和しないダイナミツクレンジはdで表わされ
るが、蓄積時間をT1からT3まで変化させるこ
とにすればそのダイナミツクレンジd′まで広が
る。
したがつて、被写体像の明るさに応じて電荷蓄
積時間を変化させれば結果的にその光電特性のダ
イナミツク特性を広げることができる。さらに、
被写体像の平均的な明るさに反比例して電荷蓄積
時間を変化させることにすると、被写体の平均的
な明るさが変動しても、各イメージセンサSa,
Sbから読み出される時系列的な光電出力、言い
換えれば出力端22から出力されるビデオ出力は
変化せず、結果的には後述のコントラスト出力は
不変のものが得られる。
次に第10図は、前記スタートパルス発生回路
18およびイメージセンサ駆動回路19の具体的
な回路例である。
スタートパルス発生回路18中、符号Mはモニ
ターセンサダイオードで、前記モニターセンサ
Ma、またはMbを代表して示している。また2
5は定電流源、26はコンパレータ、S1はアナ
ログスイツチである。
一方、イメージセンサ駆動回路19における符
号FF1はDフリツプフロツプ回路、27はアン
ドゲート、28は8ビツトバイナリカウンタ、2
9〜31はオアゲート、32〜34はノアゲー
ト、および11〜13はインバータである。
そしてモニターセンサダイオードMからはイメ
ージセンサSa,Sbと同じように電荷蓄積モード
を利用して光電変換信号が抽出される。即ち、モ
ニターセンサダイオードMで生じた電荷はダイオ
ードMの内部出力線あるいは外部出力線等の容量
により蓄積され、ダイオードMのアノード端子に
第11図に示すような電圧Vmが生じる。この電
圧Vmと定電流源25によつて抵抗R1の端子に
生じるしきい値電圧Mtとがコンパレータ26で
比較される。コンパレータ26の出力MOは、
VmがMtに一致するとハイレベルになり、Dフ
リツプフロツプFF1の出力が後述する制御によ
りハイレベルとされたときに、アンドゲート27
の出力はハイレベルとなつてDフリツプフロツプ
FF1をリセツトする。このときDフリツプフロ
ツプFF1の出力はローレベルになつて、Dフリ
ツプフロツプFF1のリセツトは解除されるとと
もに、8ビツトバイナリカウンタ28のリセツト
も解除され、カウンタ動作を開始する。8ビツト
バイナリカウンタ28からはクロツクパルス発生
回路20によつて作られるクロツクパルスにした
がい、一連のデジタル波形が端子φ1〜φ8に出力
される。端子φ3〜φ7の出力はオアゲート29に
入力される。オアゲート29の出力はノアゲート
32,33の一入力端に入力される。端子φ8の
出力はノアゲート32の他入力端子とインバータ
12を介してノアゲート33の他入力端子とに入
力される。ノアゲート32,33はAイメージセ
ンサSaのスタートパルスAs、およびBイメージ
センサSbのスタートパルスBsを作る。スタート
パルスAsはアナログスイツチS1の制御端子に
入力されて、モニターセンサダイオードMの出力
をリセツトしてシヤーシ電位レベルに落とし、モ
ニターセンサダイオードMを再び電荷蓄積初期状
態に戻す。端子φ8に出力された信号は、インバ
ータ1を介してDフリツプフロツプFF1の出
力を再びハイレベルにして、次にモニターセンサ
ダイオードの出力VmがMtに一致する瞬間まで
待機させるとともに、AイメージセンサSaとB
イメージセンサSbの出力を結合させるためにセ
ンサICチツプ15に入力される信号となる。端
子φ1,φ2に出力される信号から、オアゲート3
0,31およびインバータI3によつて、A,B
イメージセンサSa,Sbを走査するための走査パ
ルスφa,φbが作られる。端子φ1に出力される信
号とDフリツプフロツプFF1の出力信号とから、
A,BイメージセンサSa,Sbの各ビツトの光電
出力をリセツトするためのビデオリセツトパルス
φrが作られる。
上述のようにコンパレータ26の出力MOのパ
ルス信号に基づきAイメージセンサSaを駆動す
るスタートパルスAsが作られ、走査パルスφa,
φbによつて、AイメージセンサSaの走査が行な
われ、その走査が終了すると引続いてBイメージ
センサSbの走査が行なわれる。Aイメージセン
サSaの電荷蓄積時間はスタートパルスAsの間隔、
BイメージセンサSbの電荷蓄積時間はスタート
パルスBsの間隔で決められる。このようにする
と、ビデオ出力videoは第11図最下段の如くに
なり、電荷蓄積時間が異なつてもビデオ出力の各
ピツト間の間隔は常に等しいため、後段の光電出
力抽出回路の構成を簡単にすることができる。
次に第12図は、上記のようの各信号の出力端
子が導出されたビデオ回路U2とセンサICチツ
プ15との接続関係を、さらに示したものであ
る。
センサICチツプ15内には、公知のノイズ補
償ダイオード(図示せず)を組み込み、ビデオ出
力からのノイズを除去して焦点検出を一層正確な
らしめるようにしてもよい。
次いで第13図は、イメージセンサSa,Sb部
を電気回路的に例示したもので、ビデオ回路U2
から導出された各出力端子との接続関係をさらに
具体的に示したものである。同図中符号35a〜
35n,36a,36b,37a,37bはそれ
ぞれFETゲート、4はインバータである。
そして、スタートパルスAsと走査パルスφa,
φbはAシフトレジスタSR1に入力され、FETゲ
ート35a,35b〜35nを順次オンしてい
き、AイメージセンサSaの各微小光電素子(以
下単にビツトという)に蓄積された電荷を順次出
力線38aに取り出していく。同様に、スタート
パルスBsと走査パルスφa,φbはBシフトレジス
タSR1に入力され、FETゲート35a′,35
b′〜35n′によつてBイメージセンサSbの各ビツ
トに蓄積された電荷が出力線38bに取り出され
る。それらのA,BイメージセンサSa,Sbの出
力は、φ8端子からの信号によつて制御される
FETゲート37a,37bおよびインバータ1
4によつて切換えられ、一個の時系列光電出力
Viとなつて出力される。このイメージセンサの
出力は微小光電素子(フオトダイオード)の内部
の接合容量あるいは外部出力線のビデオライン容
量に充電された充電電圧として取り出されるため
に、各ビツト毎に、信号φrによつて制御される
FETゲート36a,36bを用いてリセツトす
ることにより、初期状態に戻される。
走査パルスφa,φbとリセツトパルスφrと時系
列光電出力Viのタイミングチヤートを第14図
に示す。
このようにして検出された光電出力は、ビデオ
回路U2におけるアンプ21によつて増巾されて
ビデオ出力videoとなり、後段の処理回路に入力
される。
次に第15図は、コントラスト検出回路U3の
回路構成例を示している。以下、その構成を作動
と共に説明する。このコントラスト検出回路U3
はイメージセンサSa,Sbの一定間隔を持つた任
意の2個づつのビツト間、例えば1ビツトおきの
2ビツト間の光電出力差をコントラスト出力とす
るものである。端子39に入力されたビデオ出力
は第1〜第4の4個のサンプルホールド回路4
0,41,42,43に同時に入力する。第1の
サンプルホールド回路40は第17図に示すよう
に離散的なビデオ出力の4ビツト毎の出力を保持
するようにサンプルパルスが設定されている。第
2のサンプルホールド回路41は第1のサンプル
ホールド回路40のサンプルパルスから1ビツト
遅れてサンプルパルスが設定され、同じく4ビツ
ト毎の出力が保持される。同様に、第3のサンプ
ルホールド回路42は第2のサンプルホールド回
路41から、第4のサンプルホールド回路43は
第3のサンプルホールド回路42からそれぞれ1
ビツト分遅れてサンプルパルスが設定され、同じ
く4ビツト毎の出力が保持される。
第1のサンプルホールド回路40と第3のサン
プルホールド回路42から出力された信号の差が
第1の差動回路44によつて抽出される。同様
に、第2のサンプルホールド回路41とサンプル
ホールド回路43から出力された信号の差が第2
の差動回路45によつて抽出される。これらの第
1、第2の差動回路44,45の出力信号は第1
スイツチ回路46によつて、イメージセンサの1
ビツト毎に切換えられ、一個の時系列光電出力信
号に変換される。この合成された差分信号は絶対
値回路47によつて、正または負の絶対値信号に
変換される。次に、第2スイツチ回路48によつ
て、その絶対値信号はAイメージセンサSaの部
分とBイメージセンサSbの部分に分けられる。
それぞれの絶対値信号はA尖頭値検出回路49お
よびB尖頭値検出回路50に入力され、それぞれ
の絶対値波形の一走査周期内の尖頭値が検出さ
れ、次の走査周期の開始時まで保持される。
これらの尖頭値信号が被写体像のコントラスト
信号を表わし、AイメージセンサSaのコントラ
スト信号が端子51に、BイメージセンサSbの
コントラスト信号が端子52に出力される。以
下、それぞれのコントラスト信号をAコントラス
ト信号及びBコントラスト信号という。
第16図は、第15図の回路構成図のさらに具
体的な回路例を示している。図中S2〜S11は
アナログスイツチ、C1〜C6はコンデンサであ
る。第17図はビデオ出力が処理される様子を表
わしている。
第18図は第16図の回路で使用されるアナロ
グスイツチS2〜S11の制御パルスとイメージ
センサSa,Sbのビデオ出力のタイミングScを表
わすタイミングチヤートである。端子39に入力
されたビデオ出力はアナログスイツチS2,S
3,S4,S5に同時に入力され、コンデンサC
1,C2,C3,C4によつてサンプルホールド
信号に変換される。それぞれのアナログスイツチ
S2,S3,S4,S5を制御するために、端子
53にはサンプルパルスP1が、端子54にはサ
ンプルパルスP2が、端子55にはサンプルパル
スP3が、端子56にはサンプルパルスP4が第
18図に示しているようなタイミングで入力され
る。アナログスイツチS2と、アナログスイツチ
S4を用いてサンプルホールドされた信号は、バ
ツフアアンプとなる演算増巾器57a,57cを
介して差動アンプとなる演算増巾器44aに入力
され、両者の差分出力が抽出される。同様に、ア
ナログスイツチS3とアナログスイツチS5を用
いてサンプルホールドされた信号は演算増巾器5
7b,57dを介して差動アンプとなる演算増巾
器45aに入力され、両者の差分出力が抽出され
る。演算増巾器57aの出力は第17図bの如く
になり、同様に、演算増巾器57b,57c,5
7dの出力はそれぞれ第17図c,d,eの如く
になる。第17図aはビデオ出力を表わしてい
る。演算増巾器44aの出力は第17図fの如く
になり、演算増巾器45aの出力は第17図gの
如くになる。それら2個の差分出力は端子58,
59にそれぞれ制御パルスP5,P6が入力され
るアナログスイツチS6,S7によつて1ビツト
毎に交互に切換えられ、1個の時系列信号に合成
される。その合成された差分出力は演算増巾器4
7aとダイオードD1,D2によつて正の絶対値
信号に変換される。このようにして変換された絶
対値信号は第17図hのようになり、第17図
f,gの斜線部の信号の絶対値を抽出したものと
なつている。この絶対値信号は丁度、ビデオ出力
の1ビツトおきの2ビツト間の光電出力差に相当
している。次に、その絶対値信号は演算増巾器4
7bによつて増巾された後、2個のアナログスイ
ツチS8,S9に同時に入力する。アナログスイ
ツチS8の端子60には第18図の如き制御パル
スP7が入力し、演算増巾器49aとダイオード
D3とコンデンサC5によつて、Aイメージセン
サSaの部分の一走査周期内の前記絶対値信号の
尖頭値が保存される。同様に、アナログスイツチ
S9の端子61には制御パルスP8が入力し、演
算増巾器50aとダイオードD4とコンデンサC
6によつて、BイメージセンサSbの部分の尖頭
値が保存される。アナログスイツチS10,S1
1は端子62,63に制御パルスP9を入力させ
ることによつて、一走査周期毎にコンデンサC5
およびC6の電荷を放電するために設けられてい
る。それらの尖頭値はバツフアアンプとなる演算
増巾器49b,50bを通して、端子51にAコ
ントラスト信号、端子52にBコントラスト信号
として出力される。
次いで第19図A,B、第20図および第21
図A,Bは、前記コントラスト信号の特徴を説明
するための図である。合焦時に被写体像が分布6
5aの如き照度分布を持つていたとすると、非合
焦時には分布65bの如き照度分布となる。ここ
で、横軸は光軸に垂直な面内における移動距離l
(フイルム等価面からのずれ量)である。これら
の照度分布が縦、横の長さがそれぞれy,w、ピ
ツチpの受光開口を持つイメージセンサにおける
各ビツトSa1〜Sa7に入射すると、各ビツトは
wxyの面積内の光が受光されて光電出力に変換さ
れ、間隔pの2ビツト間の光電出力差が検出され
る。実線66aは分布65aに対応する光電出力
差の分布を示していて、点線67aは分布65b
に対応する光電出力差の分布を示している。これ
らの光電出力差の分布の尖頭値がコントラスト信
号66b,67bとなり、被写体像が合焦状態か
ら外れるにつれて、そのコントラスト信号は低下
していく。なお、第19図Bにおいて実線66
a、点線67aが階段上に示されているのは、た
とえば、暗電流に基づく出力の変動分を考慮した
からである。
イメージセンサSaのビツト列に、第20図に
示すように明部と暗部を持つエツヂチヤート68
が投影されていて、そのエツヂチヤート68が横
に速度vで移動したとする。もし隣接ビツト間の
光電出力差を検出する方式であれば、第21図A
のようにエツヂチヤートの像68aのエツヂ部が
イメージセンサにおける各ビツトの開口部に入つ
た時コントラスト信号は低下する。たとえば、エ
ツジチヤートの像のエツジ部がビツトの中央に位
置していたとすると、そのビツトの出力は理論的
には明部のみが位置してきたときの光電出力の半
分になる。時間を固定して考えると、エツジチヤ
ートの像のエツジ部がビツト間にあるときと例え
ばビツトの中央にあるときとで、その光電出力差
が異なることになる。従つて、徐々にエツジチヤ
ートの像のエツジ部があるビツトを横切つて隣の
ビツトにかかつて行く状態を考えると、光電出力
差(コントラスト信号)はビツトの左側に像のエ
ツジ部がかかりはじめると徐々に減少し、像のエ
ツジ部が中央に位置するときに最小となり、像の
エツジ部が右に移るに伴つてコントラスト信号は
再び増加し、結果として第21図Aのようにな
る。エツジチヤートの像の移動は、被写体そのも
のの移動もあるが、手振れによるものもあり、つ
まり、これらによつてコントラスト信号が変動
し、従つて、精度の良い焦点検出を行なうことが
できないことになる。一方、前記の1ビツトおき
の光電出力差を検出する方式にすると、エツジチ
ヤートの像68aのエツジ部が、あるビツトを基準
にしたとき手ぶれ等によつて一ビツト隣の微小光
電素子に入るとは考えられず、エツジ部が隣のビ
ツトに入る確率よりも一ビツト隣の微小光電素子
に入る確率の方が低いと考えられ、第21図Bに
示す如く、エツヂチヤートの像68aが移動して
も、コントラスト信号は変動せずに安定したもの
となる。従つて、結果的に精度の良い焦点検出を
行なうことができる。
なお、第21図A,Bの横軸はエツヂチヤート
の像68aのエツヂ部の移動位置に対応した時間
である。
次に、第22図〜第25図A,Bを参照して前
記のAコントラスト信号とBコントラスト信号か
ら合焦状態を検出方法について説明する。
エツヂチヤート68の像が第22図に示すよう
に、明部に対して照度がJ1、暗部に対して照度
がJ2となつて、照度の差がΔJであれば、それ
らに対する光電出力V1,V2は照度J1,J2
にそれぞれ比例する。したがつて、それらの光電
出力差Δv=V1−V2=k・ΔJ=k(J1−J2)とな
る。ここで、kは比例定数である。第23図に示
すように、光分割器16によつて被写体像が2分
されれば、Eのエネルギーの光がAイメージセン
サSa上ではτaE、BイメージセンサSb上ではτbE
となる。τa,τbは2つの光路に対する光分割器
16の透過率である。これら2つの光路の透過率
τa,τbが異なれば、第24図A,Cに示すよう
に、AイメージセンサSaに対してエツヂチヤー
ト68が結像された時、光電出力差ΔvaはΔva=
V1a−V2a=k・τa・ΔJ=k・τa(J1−J2)とな
る。一方、第24図B,Dに示すように、Bイメ
ージセンサSbに対してエツヂチヤート68が結
像された時、光電出力差ΔvbはΔvb=V1b−V2b
=k・τb・ΔJ=k・τb(J1−J2)となる。第24
図C,Dに示すようなビデオ出力であると、合焦
位置での光電出力差の信号は第24図Eの如くに
なり、A,BイメージセンサSa,Sb部の尖頭値
であるAコントラスト信号およびBコントラスト
信号は一致せず、それらのコントラスト信号の比
はτa/τbとなる。レンズ繰り出し量leに対する
A,Bコントラスト信号は第25図Bの如くにな
り、もしAコントラスト信号分布70aとBコン
トラスト信号分布70bが同形であれば、それら
の分布の交点の位置71が合焦位置となつてフイ
ルム等価面72に焦点が合わされる。しかし、第
24図Eに示したように、AイメージセンサSa
に結像された時(位置73)のAコントラスト信
号の値と、BイメージセンサSbに結像された時
(位置73′)のBコントラスト信号の値が異なれ
ば、例えばAコントラスト信号70cの如くにな
つて、それらの分布の交点は位置74になり、合
焦位置から外れてしまう。
したがつて、正確な焦点検出を行なうには、A
コントラスト信号分布70aおよびBコントラス
ト信号分布70bの如く、両者が対称であること
が必要となる。このためには、光分割器16の透
過率の不均衡によつて生じる弊害を解決する方法
の一つとして、AイメージセンサSaおよびBイ
メージセンサSbのそれぞれの光電変換出力を
別々の増巾器に入力し、それらの増巾器のゲイン
を適当に調節することによつて両者のビデオ出力
の平衡をとつてもよい。
この発明では、前記のコントラスト信号がτa
あるいはτbに比例することに着目して、Aコン
トラスト信号あるいはBコントラスト信号のいず
れかの信号を増巾あるいは減衰させることによ
り、互いに対称なABコントラスト信号分布を
得、それらの透過率の不均衡の問題を解決してい
る。
例えば、Aイメージセンサの光電出力差ΔVa
をΔVa′=ΔVa・(τb/τa)となるように増巾あ
るいは減衰させれば、ABコントラスト信号分布
は対称形となる。これらは、実測により測定可能
である。
次にフオーカス(焦点)判定回路U4について
説明する。この回路U4は、前記Aコントラスト
信号70aとBコントラスト信号70bから、合
焦位置、前ピン状態、後ピン状態および合焦検出
不可を表わす状態を示す焦点指示信号を得るもの
である。
まず第26図は、フオーカス判定回路U4の構
成例を示している。
図において、符号75はAコントラスト信号7
0aの入力端子、76はBコントラスト信号70
bの入力端子、77はコントラスト補償回路、7
8はフオーカス検出回路、79は方向検出回路、
80は不可(以下NGという)検出回路、81は
フオーカス有効域判定回路、82はフオーカス状
態判定回路、83は合焦表示信号の出力端子、8
4は前ピン表示信号出力端子、85は後ピン表示
信号出力端子である。
そして、端子75に入力されたAコントラスト
信号70aと端子76に入力されたBコントラス
ト信号70bはコントラスト補償回路77に入力
され、互いに合焦位置にあるときに対称なコント
ラスト信号分布となるようにそれらのコントラス
ト信号が調整され、フオーカス検出回路78およ
びフオーカス有効域判定回路81に入力される。
フオーカス検出回路78では合焦位置を示す信号
が、NG検出回路80では合焦検出不可を示す信
号がそれぞれフオーカス有効域判定回路81の出
力信号とともに、フオーカス状態判定回路82に
入力され、論理処理された後、端子83に合焦表
示信号を、端子84に前ピン表示信号を、そして
端子85に後ピン表示信号を出力する。合焦検出
不可表示信号は端子84と端子85に同時に出力
される。
コントラスト補償回路77は前述の如く光分割
器16の透過率の平均衡に起因するA,B両コン
トラスト信号分布の不均衡を補正するために、A
コントラスト信号70aあるいはBコントラスト
信号70bのどちらか、あるいは両方の出力を増
巾あるいは減衰させる。このコントラスト補償回
路77は、例えば第27図に示すような回路を適
用する。端子86にAまたはBコントラスト信号
が入力されると、抵抗R19,R20,R21の
値を予め適宜選んでおき、可変抵抗R22を調節
することによつて、端子87に増巾あるいは減衰
されたコントラスト信号が得られる。この増巾率
あるいは減衰率を光分割器16の透過率の比に合
わせることによつて、合焦位置にあるときに、均
衡のとれたAおよびBのコントラスト信号分布を
得ることができる。
ここでフオーカス判定回路U4によつて合焦状
態を判別する原理を第28図A,B,Cを用いて
説明する。第28図Aに示すように、レンズ繰り
出し量leに対してAコントラスト信号分布70a
とBコントラスト信号分布70bがあり、これら
の交点71が正確な合焦位置である。但し、これ
らのコントラスト信号70aまたは70bはコン
トラスト補償回路77によつて補正されている。
フオーカス有効域制限レベル88が設定されてい
て、両コントラスト信号70a,70bがこのレ
ベル88より大きい時のみ合焦表示信号の出力が
許される。フオーカス有効域制限レベル88はコ
ントラスト信号が所定以上の大きさであるかを判
断するために用いる。コントラスト信号が余りに
低いと合焦判定を正確に行うことができないから
である。
両コントラスト信号70a,70bは、第28
図Bに示すように両者の差がとられ、そのコント
ラスト差信号70dが正の時に前ピン状態84
a、負の時に後ピン状態85aを表わす信号が出
力される。そして第28図Cに示すように両コン
トラスト信号70a、70bの差の絶対値70e
がフオーカス(焦点)検出しきい値レベル89よ
り小さくて、かつ、前記合焦表示の有効域88に
ある場合に合焦表示域83aがあり、合焦表示信
号が出力される。又、その絶対値70eが前記合
焦表示有効域88になくて、NGレベル90より
小さい場合にNG表示域90a,90bがあり、
合焦検出不可表示信号が出力される。これらの合
焦表示域83aとNG表示域90a、90b以外
の部分で前記の前ピンおよび後ピン表示信号がそ
れぞれ前ピン表示域84bおよび後ピン表示域8
5bにおいて出力される。この合焦表示域83a
は第28図Bのコントラスト差信号でしきい値8
4a,85aに挟まれた部分に相当し、正確な合
焦位置71からやや外れた部分でも合焦表示信号
が出力されることになるが、その合焦表示域83
aを実用上、焦点が合つているとみなせる位に狭
くすることができる。
このように合焦表示域83aにある程度の巾を
持たせることによつて、実際の撮影時には安定し
た合焦表示を行なうことができるようになる。
Aコントラスト信号70a分布とBコントラス
ト信号70b分布が均衡を保つたまま増減して
も、それらの交点71(合焦点)の位置は変わら
ない。
すなわち、被写体のコントラストの高低にかか
わらず、正確な焦点検出が行なえることを意味し
ている。この効果がフイルム等価面を挟んだ2個
のビツトを用いる方式の利点である。
しかし、前述の如く、合焦位置近傍である巾を
持つた合焦表示域(合焦領域)83aを設定する
場合には、フオーカス検出しきい値レベル89が
固定であると、被写体のコントラストの高低によ
つて、その合焦表示域83aの巾が変化するとい
う問題が生じる。例えば第29図に示すように、
被写体のコントラストが変動し、ビデオ出力が分
布91から分布92に変化したとすると、光電出
力差91aから光電出力差92aに変化する。こ
の時のABコントラスト信号70a,70bの差
の絶対値は第30図の分布70eから分布70f
のように低下する。もし、フオーカス検出しきい
値レベル89が固定であるとすると、分布70e
に対して合焦表示域(合焦領域)83eが分布7
0fに対しては合焦表示域83fが得られる。す
なわち、被写体のコントラストが低くなると合焦
表示域83aの巾は広くなる。
このような方式であると、低コントラストの被
写体に対して合焦精度が悪くなるとともに、合焦
位置近傍で合焦表示状態が不安定になつてしま
う。
上記欠点を解消するために、この発明では、前
記フオーカス検出しきい値レベル89をAおよび
Bコントラスト信号の和に比例したレベルとする
ことによつて、被写体のコントラストに依存しな
い合焦表示域を得ている。第31図AはAおよび
Bコントラスト信号70a,70bの分布を示
し、第31図Dは第31図Aの場合よりも低いコ
ントラスト信号分布70a′,70b′を示してい
る。第31図Bは第31図AのABコントラスト
信号70a,70bの和70a+70bを示して
いて、同様に、第31図Eは第31図DのABコ
ントラスト信号70a′,70b′の和70a′+70
b′を示している。これらの和に比例した値を第3
1図C,Fの如くフオーカス検出しきい値レベル
89a,89bとしてそれぞれ設定する。高いコ
ントラスト信号に較べて相対的に低いコントラス
ト信号の場合には、分布の幅が広がるために、か
つ、コントラスト信号の出力も小さくなるため、
絶対値信号を評価するためのフオーカス検出閾値
レベル89a,89bが固定であると、合焦域が
広がることになるが、このようにすると、合焦表
示域83aと83a′とはほとんど変わらない巾を
持つことになり、被写体のコントラストにかかわ
らず精度が良く、且つ安定した焦点検出を行なう
ことができる。
次に第32図は、前記第26図に示したフオー
カス判定回路U4のさらに詳細な構成例を示した
ものである。
即ち、フオーカス判定回路78は、差動回路9
0、加算回路91、絶対値回路92、減衰回路9
3、および比較回路94で構成されている。
またNG検出回路80は、NGレベル発生回路
95、および比較回路96で構成され、さらにフ
オーカス有効域判定回路81は、フオーカス有効
域制限レベル発生回路97および比較回路98で
構成されている。
そして、端子75に入力されたAコントラスト
信号70aはコントラスト補償回路77によつて
Bコントラスト信号70bと均衡を保つように補
正され、このBコントラスト信号70bとともに
差動回路90に入力され、補正されたAコントラ
スト信号70a′とBコントラスト信号70bの差
が検出される。その差分出力(コントラスト差信
号)から方向検出回路79によつて前ピン、後ピ
ンの状態を示す信号が抽出される。その差分出力
は同時に絶対値回路92に入力されて、AB両コ
ントラスト信号の差の絶対値に相当する信号が出
力される。
一方、補正されたAコントラスト信号70a′と
Bコントラスト信号70bは加算回路91に入力
され、その加算出力は減衰回路93によつて一定
の比率で減衰させられ、フオーカス検出しきい値
レベルとなり、前記絶対値回路92からの絶対値
出力と比較回路94で比較される。その絶対値出
力はNGレベル発生回路95で作られたNGレベ
ルと比較回路96で比較される。さらに、補正さ
れたAコントラスト信号70a′とBコントラスト
信号70bは、フオーカス有効域制限レベル発生
回路97で作られたフオーカス有効域制限レベル
と比較回路98で比較される。方向検出回路79
と比較回路94,96,98の出力はフオーカス
状態判定回路82に入力され、端子83,84,
85に前記フオーカス状態を示す信号が出力され
る。
第33図は、上記の第32図に示した方向検出
回路79とフオーカス検出回路78およびNG検
出回路80のさらに具体的な回路例である。
以下この回路の動作を説明することにより併せ
て構成も説明する。端子75′に補正されたAコ
ントラスト信号70a′,端子76にBコントラス
ト信号70bが入力され、差動回路となる演算増
巾器90aによつて両者の差が抽出され、同時に
加算回路となる演算増巾器91aによつて両者の
和が抽出される。
そして演算増巾器90aの出力信号たるコント
ラスト差信号は演算増巾器92a、ダイオードD
5,D6および演算増巾器92bによつて、その
差の絶対値信号に変換されて、コンパレータ94
aとコンパレータ96aに入力される。
また上記の演算増巾器90aの出力信号たるコ
ントラスト差信号はコンパレータ79aに入力さ
れて、そのコントラスト差信号が正であるか、負
であるかを示すデジタル信号が端子99に出力さ
れる。一方演算増巾器91aによつて加算された
信号は抵抗R39,R40,R41によつて一定
の比率で減衰させられて、フオーカス検出しきい
値レベルとなる。スイツチ93aはこのフオーカ
ス検出しきい値レベルを2段階に切換えるために
設けられていて、このスイツチ93aによつて焦
点検出精度を調整することができる。この回路で
は2段階の切換えを行つているが、同様にして多
段階に切換えることもできる。そしてこのフオー
カス検出しきい値レベルはコンパレータ94aに
入力され、端子100に前記差の絶対値信号との
大小関係を表わすデジタル信号が出力される。ま
たNGレベルは抵抗R42とR43で作られ、コ
ンパレータ96aで前記差の絶対値信号と比較さ
れ、それらの大小関係を表わすデジタル信号が端
子101に出力される。
第34図A〜Eは、端子99および端子101
に出力されるデジタル信号の様子を示している。
まず第34図Aは補正されたAコントラスト信号
70a′とBコントラスト信号70bとを、第34
図Bはそれらの差信号を、第34図Dはその差信
号の絶対値を示している。端子99に出力される
デジタル信号は第34図Cのようになり、ハイレ
ベルの時が前ピン状態、ローレベルの時が後ピン
状態を示している。第34図Eは端子101に出
力されるデジタル信号を表わしていて、前記差の
絶対値信号よりもNGレベル90の方が大きい時
にハイレベルとなる。フオーカス有効域制限レベ
ルに基づくデジタル信号との誤解を避けるため
に、重ねて説明するが、この第34図Eに示すデ
ジタル信号は端子101から出力され、第41図
に示すアンド回路126の一入力端子に入力され
る。一方、フオーカス有効域制限レベルに基づく
デジタル信号は第41図に示すアンド回路アンド
回路125の一入力端子に入力される。この第4
1図に示すフオーカス状態判定回路については後
述する。
第34図Cに示したようなデジタル信号は、焦
点外れ量が大きくなつた時には補正されたAコン
トラスト信号70a′とBコントラスト信号70b
は第35図Aのすその部分でほぼ一致するので、
両コントラスト信号の大小関係が逆になり易く、
第35図Bに示すように前ピン状態であつてもロ
ーレベルを示すことが多い。このため、70a′お
よび70bのコントラスト信号の差がNGレベル
90より小さくなつた時、NG表示域90aとし
て、前ピン、後ピンの表示を行なわないようにす
ることが前記NG検出回路80の目的の一つであ
る。
第36図と第37図a〜hは、前記フオーカス
有効域判定回路81の動作を説明するための図で
ある。
前述の如く、フオーカス有効域制限レベル88
よりも70a′および70bの両コントラスト信号
が大きい時のみ合焦表示信号の出力が許されるの
であるが、それらのコントラスト信号は被写体に
よつて高くなつたり低くなつたりするので、その
フオーカス有効域制限レベル88が固定であると
合焦状態でない所で合焦表示がされることがあ
る。第37図aは比較的高いコントラスト信号分
布を示し、第37図eは比較的低いコントラスト
信号分布を示している。第37図b,fはそれぞ
れコントラスト差信号の絶対値信号を表わしてい
る。固定されたフオーカス有効域制限レベル10
2およびフオーカス検出しきい値レベル103,
103′が図のように設定されているとすると、
フオーカス有効域104,104′が得られ、こ
の時には、第37図c,gのように合焦表示信号
が得られる。第37図gでは斜線部の偽合焦信号
が現われている。このように、フオーカス有効域
制限レベル102,88が固定されていると、コ
ントラスト信号が高い時には合焦判定可能領域が
広くなつて全ての領域で合焦可能と判断され、偽
合焦表示信号がでるという問題が起こる。そこ
で、この発明に係る装置では、コントラスト信号
が高くなる状態の時にそのフオーカス有効域制限
レベル88を高くすることにより、合焦判定可能
領域を狭くし、偽合焦表示信号の発生を防止して
いる。この可変フオーカス有効域制限レベル設定
方式はビデオ出力のピーク値に比例してフオーカ
ス有効域制限レベルが定められる。第36図に示
すように、ビデオ出力105からビデオ出力10
5aに変化すれば、コントラスト信号も高くなる
と同時にBイメージセンサ部のピーク値106は
ピーク値106aに変化し、やはり高くなる。こ
のピーク値に比例してフオーカス有効域制限レベ
ルが変化すれば、第37図a,eのフオーカス有
効域制限レベル107,108の如くなり、フオ
ーカス有効域107a,108aが得られ、この
時には第37図d,hのように正確な合焦表示信
号が得られる。このように、可変フオーカス有効
域制限レベル設定方式では偽合焦表示の発生を防
ぐことができる。第36図ではBイメージセンサ
部のビデオ信号のピーク値を利用しているが、A
イメージセンサ部のビデオ信号のピーク値でもよ
く、両者の平均値でも同様の効果を得ることがで
きる。固定フオーカス有効域制限レベル設定方式
でも、そのレベルを高くすれば前記偽合焦表示を
防止することができるが、低いコントラストの被
写体に対して焦点検出ができなくなつてしまう。
この可変フオーカス有効域制限レベル設定方式で
は低いコントラストの被写体に対しても焦点検出
が可能で、且つ偽合焦表示を防止できる。
次に第38図は、上記の可変フオーカス有効域
制限レベル設定方式を適用したフオーカス有効域
判定回路81の回路構成例である。同図におい
て、符号110はビデオ信号入力端子、111は
減算回路、112はピークホールド回路、113
は暗レベル検出回路、114は差動回路、115
は減衰回路、および116は判定回路である。。
そして端子110からビデオ信号が入力される
と、まず減算回路111によつて一定レベルがこ
のビデオ出力から差し引かれ、ピークホールド回
路112によつてビデオ出力のピーク値が検出さ
れる。一方、暗レベル検出回路113によつて前
記第12図に示したマスクセンサ35aまたは3
5bの出力が検出され、このマスクセンサ出力
と、前記ピーク値とが差動回路114に入力され
る。そしてその差分出力が減衰回路115に入力
されて、フオーカス有効域制限レベル88が作ら
れる。次いでこのフオーカス有効域制限レベル8
8と、端子75aに入力された70a′および端子
75bに入力された70bのコントラスト信号が
判定回路116によつて比較され、端子117に
フオーカス有効域を示す矩形信号が出力される。
この矩形信号はAコントラスト信号とBコントラ
スト信号とが両方ともフオーカス有効域制限レベ
ルよりも大きいときにハイレベルとなる。その詳
細な説明を以下に行う。
第39図は第38図に示したフオーカス有効域
判定回路のさらに具体的な回路例である。以下動
作を説明することにより併せてその構成を説明す
る。
フオーカス有効域制限レベルが抽出される過
程、および第39図の回路に適用するアナログス
イツチS12〜S15の制御パルスのタイミング
が第40図に示してある。第40図に示すタイミ
ングによる制御パルスP10が入力されるアナロ
グスイツチS12とコンデンサC7とによつて端
子110に入力されたビデオ出力中からマスクセ
ンサ35aまたは35bの出力12が抽出され
て、これがサンプルホールドされ、バツフアアン
プとなる演算増巾器113aを介して差動アンプ
となる演算増巾器114aの一方の端子に入力さ
れる。このサンプルホールドされた出力Vdは、
イメージセンサSaまたはSbの暗電流によつて生
じる暗レベルに相当している。コンデンサC7に
蓄積された電荷は、端子120に第40図に示す
制御パルスP11が入力されるアナログスイツチ
S13によつて放電され、リセツトされる。一
方、上記のビデオ出力は抵抗R44と定電流源1
18によつて、一定レベルが差し引かれ、端子1
21に第40図に示す制御パルスP12が入力さ
れるアナログスイツチS14と、演算増巾器11
2aと、ダイオードD7とコンデンサC8によつ
て、BイメージセンサSb部のビデオ出力のピー
ク値が抽出される。そしてこのピーク値はバツフ
アアンプとなる演算増巾器112bを介して、演
算増巾器114aの他方の端子に入力される。コ
ンデンサC8に蓄積された電荷は、端子122に
第40図に示す制御パルスP13が入力されるア
ナログスイツチS15によつて放電されリセツト
される。次いで演算増巾器114aからの差分出
力が、抵抗R50,R51,R52によつて減衰
させられ、フオーカス有効域制限レベルが作られ
る。スイツチ115aはそのフオーカス有効域制
限レベルを2段階に切り換えるために設けられ、
このスイツチ115aによつてレンズのF値の変
化等によるコントラスト信号分布の変化に対応し
て、適切な値からなるフオーカス有効域制限レベ
ルを選択することができる。図においては2段階
の切り換えを行なつているが、2以上の多段階に
切り換えるようにしてもよい。このフオーカス有
効域制限レベルは、一方は端子75aに入力され
たコントラスト信号70a′と116aによつて比
較され、他方は端子75bに入力されたコントラ
スト信号70bとコンパレータ116bによつて
比較され、アンドゲート116cによつて、70
a′および70bの両コントラスト信号が前記フオ
ーカス有効域制限レベルより大きい時に、ハイレ
ベルとなる信号が端子117に出力される。第4
0図のVp−Qの信号波形は、演算増巾器112
bの出力を示していて、ビデオ出力のピークホー
ルド波形Vpから一定量Qを差し引いた波形に相
当している。Vp−Q−Vdの波形は演算増巾器1
14aの出力を示し、前記Vp−Qの波形から暗
レベルVdを差し引いた波形に相当している。こ
のように暗レベルVdを差し引くと、電荷蓄積時
間が長くなる時や温度のために暗レベルが高くな
ることができるので、被写体の輝度変化あるいは
温度の変化の影響を受けない適切なフオーカス有
効域制限レベル124が得られる。ここで一定量
Qを差し引くことは必ずしも必要ではなく、ビデ
オ出力のピーク値に比例したフオーカス有効域制
限レベルであれば同様の効果が得られる。
第41図は、フオーカス状態判定回路82の具
体的な回路例である。第42図には、上記のフオ
ーカス状態判定回路82に用いる制御パルス等が
示されている。また第43図には、フオーカス状
態判定回路82に入力される信号、および出力さ
れる表示信号の様子が示されている。端子99に
は第43図eに示すような前記方向検出回路79
の出力信号(第34図のCに示す信号を参照)が
入力される。端子100には第43図Cに示すよ
うな前記フオーカス検出回路78の出力信号(第
37図のc,d,g,hに示す信号を参照)が入
力される。端子101には第43図fに示すよう
な前記NG検出回路80の出力信号(第34図の
Eに示す信号を参照)が入力され、端子117に
は第43図dに示すような前記フオーカス有効域
判定回路81の出力信号(頁13行から頁20行まで
の記載を参照)が入力される。これらの信号は、
アンドゲート125,126、ノアゲート12
7,128、オアゲート132,133、および
インバータ15,16,17によつて論理処理が
なされ、DフリツプフロツプFF2,FF3,FF
4のQ端子に3種の信号が出力される。それら3
個のDフリツプフロツプのクロツク端子Cには、
端子135から第42図に示すような制御パルス
P14が入力される。したがつて、これら3個の
信号は、一旦処理されると一走査期間Tsの間保
持される。このため安定した表示信号が得られ
る。これら3個のDフリツプフロツプFF2,FF
3,FF4のQ出力端子は、それぞれノアゲート
129,130,131の一方の端子に接続さ
れ、これらのノアゲート129,130,131
を介して合焦表示信号の出力端子83、前ピン表
示信号の出力端子84、後ピン表示信号の出力端
子85にそれぞれ連ねられている。そして第41
図においては図示を省略したが、第3図に示した
ように、3個の出力端子83,84,85は表示
駆動回路U5を介して焦点表示素子たる発光ダイ
オード6a,6b,6cに接続されると共にレン
ズ駆動装置U6に連ねられている。
また前記の各ノアゲート129,130,13
1の他方の入力端子には、2個の端子136,1
37が、オアゲート134を通じて共通に接続さ
れていて、この2個の端子136,137からの
入力信号が同時にローレベルの場合にだけ発光ダ
イオード6a,6b,6c等を発光表示させる。
そして上記の2個の端子のうち、一方の端子1
36には、第42図に示すような一走査期間Ts
毎に切換わるデジタル信号P15が入力されて、
発光ダイオード6a〜6cに対しては、これらの
点灯を点滅状態とする。このようにすることによ
つて、被写体の輝度に比例した周波数の点滅発光
が実現でき、低輝度時に点滅周波数が遅くなるこ
とでこれの警告を行なうことができる。また他方
の端子137には、シヤツタレリーズ時にハイレ
ベルとなるようなデジタル信号P16が入力さ
れ、シヤツタレリーズ時に焦点表示用の発光ダイ
オード6a〜6cの光が露出制御のための測光に
影響するのを防止している。したがつて測光への
影響が他の手段によつて防げるならば、端子13
7は特に必要としない。
また発光ダイオード6a〜6cの点灯区間は第
42図の信号P17の如くになる。
そしてこのフオーカス状態判定回路82によつ
て、発光ダイオード6aには第43図gの如き信
号が、また発光ダイオード6bには第43図hの
如き信号が、さらに発光ダイオード6cには第4
3図iの如き信号が与えられて、合焦表示域では
発光ダイオード6aが点灯し、前ピン状態では発
光ダイオード6bが点灯し、さらに後ピン状態で
は発光ダイオード6cが点灯し、さらにはまた合
焦検出不可状態では発光ダイオード6bおよび6
cが同時に点灯する。
また上記のような、各発光ダイオード6a〜6
cによる表示動作とともに、前記のように上記の
前ピンないしは後ピン信号によりレンズ駆動装置
U6が制御され、レンズ系2の繰り出し量が制御
されて合焦操作が自動的になされるのである。
補足的に説明すると、NG検出回路の端子10
1からの出力信号はアンド回路126の一入力端
子に入力され、有効域判定回路の端子117から
の出力信号はインバータ5を介してアンド回路
126の他入力端子に入力されている。第34図
のEについて考えれば、両端のデジタル信号がハ
イレベルのときに、アンド回路126はハイレベ
ルとなるが、第34図のEの中央のハイレベル出
力に対しては、アンド回路126の他入力端子に
有効域判定回路の出力信号が反転入力されるた
め、アンド回路126の出力はローレベルとな
り、従つて、第34図のEの中央のハイレベルに
対しては、合焦不可表示が行われないことにな
る。
次に、アンド回路125の一入力端子にはフオ
ーカス検出回路の出力信号が偽合焦信号も含めて
入力されている。アンド回路125の他入力端子
には有効域判定回路の出力信号がそのまま入力さ
れている。従つて、アンド回路125は双方の入
力端子に入力される出力信号がハイレベルのとき
にハイレベルとなり、アンド回路125は偽の合
焦信号を除去して合焦表示信号を出力することに
なる。残余のことは、論理回路を順に追つて行け
ば明かになるので、その詳細な説明は省略する。
本発明に係わるるカメラの自動焦点検出装置
は、以上説明したように、複数個の微小光電変換
素子からなる光電素子列と該光電素子列に対応す
る走査回路とをそれぞれ備えた一対の自己走査形
光電変換部がレンズ系の撮像面に等価な位置の前
後に対して等距離にそれぞれ配置され、 一方の自己走査形光電変換部の所定の二個づつ
の微小光電素子間の光電出力差の一走査周期内に
おける尖頭値のレンズの繰り出し量に伴つての連
続的変化量を一のコントラスト信号として出力す
ると共に、他方の自己走査形光電変換部の所定の
二個づつの微小光電素子間の光電出力差の一走査
周期内における尖頭値のレンズの繰り出し量に伴
つての連続的変化量を他のコントラスト信号とし
て出力するコントラスト検出回路と、 一のコントラスト信号と他のコントラスト信号
との差分をとつてレンズの繰り出し量に伴つての
連続的変化量をコントラスト差信号として生成す
ると共に、そのコントラスト差信号の絶対値信号
を生成する一方、その一のコントラスト信号と他
のコントラスト信号との和をとつてその和に比例
した焦点閾値レベルを設定し、前記絶対値が前記
焦点閾値レベルよりも小さいときに合焦表示信号
を出力する焦点回路と、を具備しているので、被
写体のコントラストに拘わらず、合焦領域の幅を
一定に保つことができると共に、低コントラスト
の被写体でも合焦検出を精度良好に行うことがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るカメラの自動焦点検出
装置を一眼レフカメラに組み込んだ実施例を示す
模式図、第2図は被写体像のコントラスト分布を
表わす模式図、第3図はこの発明に係るカメラの
自動焦点検出装置の実施例を示すブロツク線図、
第4図は同上装置における受光部の分解斜視図、
第5図は同上受光部の光路等の説明図で側面図を
以つて示す、第6図および第7図A,Bは第3図
の装置の焦点検出原理の説明図、第8図は第3図
の装置におけるビデオ回路の一例を示すブロツク
線図、第9図はイメージセンサの光電変換特性を
示す特性図、第10図は第8図におけるスタート
パルス発生回路およびイメージセンサ駆動回路の
具体的な構成例を示すブロツク線図、第11図は
第10図の回路に適用する制御パルスのタイミン
グチヤート、第12図は第8図をさらに詳細に示
すブロツク線図、第13図は第3図の受光部にお
けるイメージセンサの回路図、第14図は同上イ
メージセンサを駆動するためのパルスのタイミン
グチヤート、第15図は第3図におけるコントラ
スト検出回路の一例を示すブロツク線図、第16
図は第15図の具体的な回路図、第17図a〜h
は第15図の回路によるコントラスト信号の抽出
過程を示す図、第18図は第16図の回路に適用
する制御パルスのタイミングチヤート、第19図
A,B、第20図、および第21図A,Bは第1
5図の回路によるコントラスト信号の特徴を説明
するための模式図、第22図、第23図、第24
図A〜Eおよび第25図A,Bは2個のコントラ
スト信号の不均衡によつて生じる問題の説明図、
第26図は第3図におけるフオーカス判定回路の
一例を示すブロツク線図、第27図は第26図の
回路におけるコントラスト補償回路の一例を示す
回路図、第28図A,B,Cは第26図の回路に
よるフオーカス判別動作を説明するための特性曲
線図、第29図、第30図、および第31図A〜
Fは第3図によるフオーカス検出作用を説明する
ための特性線図、第32図は第26図のフオーカ
ス判定回路をさらに具体化した一例を示すブロツ
ク線図、第33図は第32図の具体的な回路例を
示す図、第34図A〜Eおよび第35図A,Bは
第32図による方向検出信号および合焦検出不可
表示信号を説明するための特性図、第36図およ
び第37図a〜hは第32図の回路におけるフオ
ーカス有効域判定回路の作用を説明するための
図、第38図は可変フオーカス有効域制限レベル
設定方式による第32図中のフオーカス有効域判
定回路の一構成例を示すブロツク線図、第39図
は第38図の具体的な回路例を示す図、第40図
は第39図の回路による信号処理過程の説明図、
第41図は第32図によるフオーカス状態判定回
路の具体的な回路例を示す図、第42図は第41
図の回路に適用する制御パルスのタイミングチヤ
ート、第43図a〜iは第41図の回路による信
号処理過程を説明するための特性図である。 2…レンズ系、5…自己走査形光電変換部、6
a,6b,6c…発光ダイオード、16…光分割
器、19…イメージセンサ駆動回路、77…コン
トラスト補償回路、78…フオーカス検出回路、
79…方向検出回路、80…NG検出回路、81
…フオーカス有効域判定回路、82…フオーカス
状態判定回路、Ma,Mb…モニターセンサ、Sa,
Sb…イメージセンサ、SR1,SR2…走査回路、
U1…受光部、U2…ビデオ回路、U3…コント
ラスト検出回路、U4…フオーカス判定回路、U
5…表示駆動回路、U6…レンズ駆動装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数個の微小光電変換素子からなる光電素子
    列と該光電素子列に対応する走査回路とをそれぞ
    れ備えた一対の自己走査形光電変換部がレンズ系
    の撮像面に等価な位置の前後に対して等距離にそ
    れぞれ配置され、 一方の自己走査形光電変換部の所定の二個づつ
    の微小光電素子間の光電出力差の一走査周期内に
    おける尖頭値のレンズの繰り出し量に伴つての連
    続的変化量を一のコントラスト信号として出力す
    ると共に、他方の自己走査形光電変換部の所定の
    二個づつの微小光電素子間の光電出力差の一走査
    周期内における尖頭値のレンズの繰り出し量に伴
    つての連続的変化量を他のコントラスト信号とし
    て出力するコントラスト検出回路と、 一のコントラスト信号と他のコントラスト信号
    との差分をとつてレンズの繰り出し量に伴つての
    連続的変化量をコントラスト差信号として生成す
    ると共に、そのコントラスト差信号の絶対値信号
    を生成する一方、その一のコントラスト信号と他
    のコントラスト信号との和をとつてその和に比例
    した焦点閾値レベルを設定し、前記絶対値が前記
    焦点閾値レベルよりも小さいときに合焦表示信号
    を出力する焦点回路と、 を具備してなることを特徴とするカメラの自動焦
    点検出装置。 2 焦点判定回路は、合焦指示信号が非出力状態
    のときに、2個のコントラスト信号の差信号の極
    性が正であるか負であるかによつて、前ピン又は
    後ピン状態を指示する信号を出力する方向検出回
    路を備えている特許請求の範囲第1項に記載のカ
    メラの自動焦点検出装置。 3 焦点判定回路は、合焦指示信号が非出力状態
    で、2個のコントラスト信号の差信号の絶対値が
    焦点検出閾値レベルよりも低く設定された検出不
    可レベルよりも小さいときに合焦検出不可指示信
    号を出力する不可検出回路を備えている特許請求
    の範囲第1項又は第2項に記載のカメラの自動焦
    点検出装置。 4 焦点判定回路は、焦点検出しきい値レベルを
    切り換えるための可変減衰回路を備えていること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のカメ
    ラの自動焦点検出装置。
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DE3131053A DE3131053C2 (de) 1980-08-07 1981-08-05 Automatische Fokussierungsermittlungseinrichtung für eine Kamera
US06/290,415 US4410258A (en) 1980-08-07 1981-08-06 Automatic focus detecting device for camera
GB8124181A GB2082010B (en) 1980-08-07 1981-08-07 Automatic focus detecting devices for cameras
GB08412315A GB2141892B (en) 1980-08-07 1984-05-14 Automatic focus detecting devices for cameras

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