JPH0340299Y2 - - Google Patents

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JPH0340299Y2
JPH0340299Y2 JP1987096945U JP9694587U JPH0340299Y2 JP H0340299 Y2 JPH0340299 Y2 JP H0340299Y2 JP 1987096945 U JP1987096945 U JP 1987096945U JP 9694587 U JP9694587 U JP 9694587U JP H0340299 Y2 JPH0340299 Y2 JP H0340299Y2
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【考案の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野 本考案は、示温材で内容物の温度を検測でき、
これによつて、常に適温のミルク等の内容物を乳
児に与えるようにすることができる上、高温、例
えば温度80℃以上、特に温度85℃以上での熱湯消
毒を繰り返しても示温材が安定で長期間に亙つて
使用可能な哺乳ビンに関するものである。
(b) 従来の技術 従来、哺乳ビンには、その内容物の温度を表示
する温度表示手段或いは測温手段などの示温材を
設けたものと、設けないものがある。
示温材を設けたものとしては、当該示温材を壁
部の表面或いは裏面に露出するように設けたもの
と、表裏いずれの面にも露出しないように設けた
ものとがある。
また、示温材として、サーモクロミツク液晶を
使用するものがある。
サーモクロミツク液晶を使用するものとして
は、1種類のサーモクロミツク液晶を使用するも
のと、複数種類のサーモクロミツク液晶の混合体
を使用するものとがある。
これらのサーモクロミツク液晶としては、コレ
ステリツク環を有するコレステリツク液晶が使用
されている。
このように、哺乳ビンの示温材としてコレステ
リツク液晶を用いるものとして以下のものが挙げ
られる。
即ち、実開昭50−79685号公報に開示されてい
るように、30℃〜45℃内の範囲内の温度で変化す
るコレステリツク結晶を直接塗布、またはコレス
テリツク結晶を塗布したテープを接着、かん着
し、液晶表面を透明保護膜で被覆し、数字表示ま
たはカラー表示することを特徴とする哺乳瓶が提
案されている。
(c) 考案が解決しようとする問題点 示温材を設けない従来の哺乳ビンでは、内容物
の温度は内容物を少量飲んだり、手で触れたりし
て確認されている。
従つて、内容物の温度は検温する人の体温や感
覚を基準にして検温されているので、その人の体
調によつて誤差がでる。このため、熱すぎる乳や
ぬるすぎる乳が乳児に与えられて、乳児が授乳し
なくなることがある。
示温材を設けた哺乳ビンでは、通常、温度に対
応する体積の増減が非常に少ない示温材が使用さ
れ、この場合、示温材は哺乳ビンの外面や内面に
塗着したり、哺乳ビンを形成する樹脂に示温材を
混練したりすることが考えられる。
しかしながら、外面に示温材を塗着した場合に
は、洗浄等によつて剥離したり、剥げたりして示
温材がなくなるという問題がある。
また、内面に示温材を塗着した場合には、この
問題に合わせて示温材が滲出して衛生上好ましく
ないという問題がある。
更に、示温材を混練する場合には、剥離等の問
題は生じないが、示温材が滲出するという問題は
残される。
ところが、示温材を哺乳ビンの壁部の表裏いず
れの面にも露出しないように設けた場合には、こ
れらの問題が解決される。
又、実開昭50−79685号公報に開示されている
ように、示温材としてコレステリツク液晶のよう
な結晶構造が変化するサーモクロミツク液晶を使
用すると、広い温度範囲にわたつて順次色彩が変
化するのであり、従つて、このものは内容物の温
度がある温度、例えば飲みごろとされる最高の温
度以上か、或いは以下かというだけではなく、飲
みごろとされる最高の温度と最低の温度との間で
あるかどうかを一目で判断できるので好ましい。
このサーモクロミツク液晶を使用する場合に
は、1種類のサーモクロミツク液晶を使用しても
よく、また、複数種類のコレステリツク液晶の混
合体を使用してもよい。
しかしながら、実開昭50−79685号公報に開示
されている哺乳ビンには、以下に述べる問題があ
る。
即ち、1種類の液晶を使用する場合には内容物
の好ましい温度に対応する温度領域(約40℃以
下)で変色するものがなく、また、変色が起こる
カラープレイ領域が比較的狭いので、内容物の好
ましい温度の近辺で変色が起こるものでは熱湯消
毒時に湯温が適当かどうかを判別するのには役立
たないのである。
このようなことから、通常は、複数種類のサー
モクロミツク液晶の混合体が使用される。
ところで、従来、哺乳ビンに使用されるサーモ
クロミツク液晶は、コレステリツク環を有するコ
レステリツク液晶が使用されており、このコレス
テリツク環を有するコレステリツク液晶は化学的
な安定性に難があり、煮沸或いは熱湯消毒を含む
温度変化を比較的頻繁に経験する哺乳ビンにあつ
ては液晶の変質によつて温度指示が不正確になる
という問題があつた。
このために、哺乳ビン本体の壁部にサーモクロ
ミツク液晶からなる示温材を設けた哺乳ビンは既
に幾つか提案されているものの実際に市場性を得
るには至つていない。
本考案は上記の事情を考慮してなされたもので
あつて、示温材が壁部内に埋設されており、且つ
示温材であるサーモクロミツク液晶が複数種類の
カイラルネマテイツク液晶の混合体で構成されて
いることにより、一目で簡単に内容物が飲みごろ
の温度か否かが検温でき、しかも、これによつ
て、常に適温のミルク等の内容物を乳児に与える
ようにすることができる上、高温、例えば温度80
℃以上、特に温度85℃以上での熱湯消毒を繰り返
しても示温材が安定で長期間に亙つて使用可能な
哺乳ビンを提供することを目的とする。
(d) 問題点を解決するための手段 本考案に係る哺乳ビンは、哺乳ビン本体の壁部
にサーモクロミツク液晶からなる示温材を設けた
哺乳ビンにおいて、上記の目的を達成するため
に、上記示温材が壁部内に埋設されており、且つ
上記サーモクロミツク液晶が複数種類のカイラル
ネマテイツク液晶の混合体で構成されている点に
特徴を有するのである。
以下、本考案を詳細に説明する。
哺乳ビン本体を構成する樹脂としては、安全衛
生上許された公知の樹脂が使用される。
代表的な樹脂としては、ポリエチレン、ポリエ
チレンテレフタレート等のポリエステル、ポリプ
ロピレン、無可塑ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリカーボネート等が挙げられるが、こ
れらのうち、特に、ポリエチレンテレフタレート
やポリカーボネートを用いたものが安全衛生及び
耐熱性の観点から好ましい上、体積収縮率が小さ
いなどの理由から好ましい。
これらのうち特にカイラルネマテイツク液晶の
ように広い温度範囲にわたつて順次色彩が変化す
るものは、内容物の温度がある温度、例えば飲み
ごろとされる最高の温度以上か、以下かというだ
けでなく、飲みごろとされる最高の温度と最低の
温度との間であるかどうかを一目で判断できる。
示温材としては、少なくとも飲みごろとされる
温度範囲を含む温度領域で変色が起こることが必
要とされる。
このような温度領域で変色が起こる最も好まし
い示温材としてはカイラルネマテイツク液晶の混
合体(共融混合体)が挙げられるが、この混合体
(共融混合体)としては、英国BHDケミカルズ社
のTM74A、TM74B、TM75A、TM75Bの混合
体をその例として挙げることができる。
また、示温材としては、少なくとも飲みごろと
される温度範囲を含む温度領域とともに熱湯消毒
或いは煮沸、煮沸の温度領域でも変色を起こすこ
とを要する。
このような温度領域で変色が起こるカイラルネ
マテイツク液晶混合体(共融混合体)としては、 (但し、AはCH3CH2CH(CH3)CH2−) からなる混合体を挙げることができる。
示温材は、例えば、変色温度を示す数字、液量
を示す目盛、適温であることを示す文字、記号、
図形等が現れたり、色が変化するようにすればよ
いのである。
示温材で目盛や数字を書く場合は、液量の多少
にかかわらず示温材の少なくとも一部分によつて
内容物の温度が表示されるので好ましい。
ところで、本考案においては、示温材が哺乳ビ
ン本体に埋設されるが、示温材が埋設されるとは
示温材が哺乳ビン本体の外表面或いは内表面に存
在する場合を除く趣旨である。
従つて、示温材を積層樹脂材間に塗着、印刷或
いは挟着されていてもよく、これに代えて、哺乳
ビン本体内に空間を設け、この空間部に示温材を
封入してもよい等、種々の手段を講ずることがで
きる。
哺乳ビン本体に示温材を埋設する方法は、特に
限定されないが、例えば、積層樹脂材で哺乳ビン
本体を構成し、この積層樹脂材を積層する前に、
あるいは、積層する際にその積層面に示温材を塗
着したり、示温材を挟着するという方法を採用す
ることができる。
(e) 作用 このように構成された哺乳ビンの中に乳児用ミ
ルク、湯、茶、温めた牛乳等の飲料を入れると、
示温材が変色するかしないか、あるいは、どのよ
うな色を示しているかを肉眼によつて観察するこ
とにより、その飲料が適温であるかどうかを至極
容易に検温することができる作用を有するのであ
る。
また、示温材が哺乳ビン本体に埋設されている
ので、洗浄等の際にすり減つてはげたりする恐れ
がないのである。
更に、示温材が哺乳ビン本体の表面部内に設け
られていることによつて示温材が哺乳ビンの内周
壁で隔離されているから、示温材が内容物中に滲
出して内容物内に混入する恐れがなく、極めて衛
生的である。
また、示温材としてカイラルネマテイツク液晶
を用いており、該カイラルネマテイツク液晶はコ
レステリツク環を有するコレステリツク液晶に比
べて遥かに化学的に安定なので、温度変化の繰り
返しに対する耐久性が高く、例えば、室温→40℃
→室温→煮沸(100℃、10分)→室温という温度
変化を500回以上繰り返しても正確に温度表示で
きる作用を有するのである。
(f) 実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明するが、本考案はこれに限定されるものでは
ない。
第1図に示すように、この哺乳ビンはポリエチ
レンテレフタレートやポリカーボネート等の安全
衛生上許される樹脂で形成された積層樹脂材から
なる哺乳ビン本体1とその口部2に螺着される蓋
3からなり、該蓋3には交換可能な乳首4が取り
付けられている。
又、上記哺乳ビン本体1の周壁には示温材5か
らなる目盛が設けられている。
上記示温材5としては可逆性の示温材5が使用
されるが、特に、コレステリツク環を有しないコ
レステリツク液晶、即ち、カイラルネマテイツク
液晶の混合体が使用される。
このカイラルネマテイツク液晶混合体は、英国
BHDケミカルズ社製TM74A、TM75A、
TM74Aのラセミ体を50%含有するTM74B、及
びTM75Aのラセミ体を50%含有するTM75Bを
成分とするものであつて、その配合割合は次のよ
うにして設定される。
即ち、この混合体は、TM74AとTM75Aとの
混合体であるA混合体と、TM74BとTM75Bと
の混合体であるB混合体とを混合して得られるも
のであつて、まず、第2図により求めるカラープ
レイ領域が得られるTM74AとTM75Aとの配合
割合を求める。
このA混合体のカラープレイ範囲を第3図によ
り求め、このTM74AとTM75Aとの混合割合と
同じ割合でTM74BとTM75Bとを混合すること
によりカラープレイ範囲が必要とされる温度範囲
に対応するA混合体とB混合体との混合比を決定
する。
このカラープレイ範囲は、B混合体の混合比が
10〜50%の間ではB混合体が10%増える毎に0.3
℃広がり、50%を超えると10%増える毎にカラー
プレイが起こる温度範囲が2倍に広げられる。
例えば、22℃〜40℃でカラープレイが起こるカ
イラルネマテイツク液晶混合体を作る場合には、
第2図より22℃からカラープレイが始まるA混合
体の混合比を求めると、TM74A:TM75A=
28.5:71.5となるので、この混合比でTM74Aと
TM75Aを混合してA混合体を作る。同じように
TM74BとTM75Bとを28.5:71.5の割合で混合し
てB混合体を作り、これをA混合体に次のように
して加えていく。
第3図によれば、この混合比のA混合体のカラ
ープレイ範囲は約0.8℃であるから、B混合体を
50%加えることによりカラープレイ範囲は0.3×
5=1.5℃広げられて2.3℃となる。
B混合体の混合比をこれから更に10%増加する
と2.3×2=4.6℃、20%増加すると4.6×2=9.2
℃、30%増加すると9.2×2=18.4℃となり40−
22=18℃の範囲をカバーするカラープレイ範囲を
得られる。
即ち、A混合体とB混合体の混合比を30:70と
すればよい。
示温材5は、例えば、次のようにして哺乳ビン
本体1を形成する途中で本体1の壁部に、その壁
部の表裏いずれの面にも露出しないように埋め込
まれる。
即ち、哺乳ビン本体1を積層樹脂材でブロー成
形する場合を例にとれば、壁部を構成する2枚の
積層樹脂材を積層する際にその一方の積層面に示
温材5からなる目盛を塗着して積層し、この積層
樹脂材を2枚重ねにしてブロー成形の金型の間に
そのキヤビテイを覆うようにして挿入し、金型を
閉じて、積層樹脂材の間に圧縮空気または蒸気を
圧入して成形される。この後金型を開いて取り出
された本体のバリ取り等の必要な処理をして本体
1が得られる。
これを図面により説明すると、上記哺乳ビン本
体1は例えば、第4図1〜第4図3に示すように
して製造される。
即ち、第4図1に示すように、例えば、2枚の
積層樹脂材1a,1bを積層する際にその一方の
積層面に示温材5からなる目盛を塗着して積層
し、第4図2に示すように、その積層樹脂材を2
枚重ねにして吹出し成形の金型6a,6bの間に
そのキヤビテイを覆うようにして挿入し、次い
で、金型を閉じて、第4図3に示すように2枚の
積層樹脂材の間に圧縮空気または蒸気を圧入して
成形される。
この後金型を開いて取り出された哺乳ビン本体
1のバリ取り等の必要な処理をして、第1図に示
す哺乳ビン本体1が得られる。
尚、ここで示温材5が液量を示す目盛を構成し
ているが、示温材5は、例えば、変色温度を示す
数字、適温であることを示す文字、図形又は記号
等が現れるように形成されていてもよい。
このように構成された哺乳ビン本体1の中に乳
児用ミルク、湯、茶、温めた牛乳等の飲料を入れ
ると、示温材5のうち、飲料に接近する部分が飲
料の温度によつて変色し、その温度に対応する色
彩を呈する。
この色の変化を肉眼により観察することによつ
て、その飲料が適温であるかどうか、また何℃で
あるかをその都度検温することができる。
示温材5の外側は本体1の一部によつて覆われ
ているので、洗浄等の際に剥離したり、すり減つ
て剥げたりする恐れがない。
また、示温材5の内側の本体1の一部によつて
示温材5が哺乳ビンの内周面から隔離されている
ので、示温材5が剥離したり、剥げたりする恐れ
がなく、また、示温材5が内容物に滲出して混入
する恐れがなく、衛生的である。
上記の実施例では、22〜40℃の範囲で内容物の
検温ができるようになつているが、上記カイラル
ネマテイツク液晶混合体の混合比を変更すれば検
温範囲を更に拡大したり、縮小したりすることは
可能である。
また、次のような成分のカイラルネマテイツク
液晶混合体を使用すると、39℃〜97℃の温度範囲
で検温が可能となる。
即ち、カイラルネマテイツク液晶の混合体が、 (但し、AはCH3CH2CH(CH3)CH2−) をこれらの各成分のモル比0.24:0.16:0.32:
0.15:0.07:0.06の割合で混合したものは、次の
ようなカラープレイを39℃〜97℃の間で示す。
赤 39.0℃ 黄 41.0 緑 43.0 青(Turquoise) 43.3 藍(Blue) 43.7 青 58.7 緑 60.0 黄 67.0 赤 69.0 (スメクテイツク相−コレステリツク相変換) 赤 74.5 黄 74.8 緑 77 青 85 藍 90 藍/紫 97 この示温材5によれば飲み頃の温度である40℃
以下、例えば、最適温度39.0℃で赤色が、飲み頃
の中では高温41℃で黄色がそれぞれ観察される。
従つて、その色によつて内容物の温度が飲み頃
か飲み頃の中では高温か検温できる。同じような
黄色或いは赤色が観察される67.0〜74.8℃と飲み
頃の温度とは明確に体感温度が異なるので温度を
誤ることはない。
また、この示温材5によれば85℃で青、90℃で
藍に変色することから、熱湯消毒に必要とされる
温度(例えば80℃)以上になつているか否かを判
定することができ、安全な消毒が行なわれている
かどうかを判定できると共に、必要以上に加熱さ
れていないかどうかを判定でき、過度の加熱に伴
うエネルギの無駄使いをなくすことができる。
このように消毒温度領域と飲料温度領域とにお
いて検温するためには、必ずしもその中間の温度
領域での検温ができることは必要でない。従つ
て、カラープレイ範囲が消毒温度領域をカバーす
る示温材5と、カラープレイ範囲が飲料温度領域
をカバーする示温材5との2つの示温材5を別々
に設けてもよい。
尚、ここでは示温材5によつて目盛りが形成さ
れているが、該示温材5は、例えば、変色温度を
示す数字、適温であることを示す文字、記号等が
表われたり、色が変化するように形成してもよい
のである。
このように構成された哺乳ビンの本体1の中に
乳児用ミルク、湯、茶、温めた牛乳等の飲料を入
れると、示温材5のうち、飲料に接近する部分が
飲料の温度によつて変色し、その温度に対応する
色彩を呈する。この色を肉眼により観察すること
によつて、その飲料が適温であるかどうかをその
都度検温することができる。
本考案では、上記カイラルネマテイツク液晶の
混合体を示温材5に用い、これを哺乳ビンに適用
し、室温→40℃→室温→煮沸(100℃、10分)→
室温という温度変化を500回以上繰り返したが、
500回後でも正確に温度表示ができるのであり、
しかもこの温度変化を繰り返しても示温材5に変
化は認められなかつた。
又、このように温度変化を繰り返した後、哺乳
ビン内の水を分析したところ、示温材5の滲出は
認められず、衛生上好ましいものであつた。
(g) 考案の効果 以上のように本考案によれば、本体に固定され
た示温材の変色の有無、あるいは、その色彩を観
察することによつて、一目で簡単に内容物の検温
ができ、その結果、常に適温のミルクや湯、更に
お茶等を乳児に与えることができる上、カイラル
ネマテイツク液晶混合物で示温材を形成している
ので80℃以上、特に85℃以上で熱湯消毒を繰り返
しても安定であるだけでなく、その温度も検温で
きるので信頼性が高い効果を有するのである。
また、示温材が表面に露出していないので、示
温材が剥離したり、はげたり、滲出したりする恐
れがなく、長期間にわたつて示温効果が得られ、
しかも至極衛生的であるなどの効果を有するので
ある。
その上、カイラルネマテイツク液晶混合体で示
温材を構成すると、周期的な、或いは不規則な温
度変化の繰り返しに対しても示温材の変質が長期
間にわたつて防止され、長期間にわたつて正確な
検温を行える効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る哺乳ビンの斜
視図、第2図は英国BHDケミカルズ社のA混合
体の混合比とカラープレイ領域及び相との関係を
示す特性図、第3図はそのA混合体の混合比とカ
ラープレイ領域の関係を示す特性図、第4図1〜
第4図3はその哺乳ビンを製造する工程を示す説
明図である。 図において、1は哺乳ビン本体、5は示温材で
ある。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 哺乳ビン本体の壁部にサーモクロミツク液晶
    からなる示温材を設けた哺乳ビンにおいて、該
    示温材が壁部内に埋設されており、且つ上記サ
    ーモクロミツク液晶が複数種類のカイラルネマ
    テイツク液晶の混合体で構成されていることを
    特徴とする哺乳ビン。 (2) 上記カイラルネマテイツク液晶の混合体が、 (但し、AはCH3CH2CH(CH3)CH2−) からなる実用新案登録請求の範囲第1項に記載
    の哺乳ビン。
JP1987096945U 1986-12-03 1987-06-24 Expired JPH0340299Y2 (ja)

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JP18649786 1986-12-03
JP1987096945U JPH0340299Y2 (ja) 1986-12-03 1987-06-24

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