JPH0339701B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、注射装置に関し、特に、薬剤を流体
状溶液もしくは懸濁液として反芻動物に対し胃内
注入する装置に関する。より詳細には、本発明
は、ホスト動物に対する投与物を、目的とする投
与供給領域の外部に投与する可能性を実質的に排
除する注射装置に関する。

多くの自動作動式注射装置が従来技術、たとえ
ば米国特許第3016897号、第3051173号、第
3064650号、第3114370号、第3141583号、第
3430626号、第3494358号、第3677246号、第
3727614号および第3809083号の各明細書に記載さ
れている。これら従来の装置は典型的には注射装
置を、注射すべきホスト動物の表面と接触させた
時この注射装置を作動させるが、これら従来技術
は注射される表面の空間配向、および注入投与物
の供給が行なわれる最終位置を制御する注射装置
自身に関するものでない。薬剤投与物をホスト動
物の特定身体空孔部中に又はホスト動物における
特定の筋肉内部層に注射することが望ましい場
合、第１に重要なことは注射装置をホスト動物中
に入れる方向、ならびに注射表面と注射供給系と
の空間配向を制御することである。この種の装置
使用例は、たとえば駆虫薬のような薬剤をたとえ
ば、牛、羊などのような反芻動物の第１胃に直接
注射することである。それぞれ特定の反芻動物に
関し、第１胃の一般的位置は公知であり、外部皮
膚層を貫通する適当に指向された注入部材によ
り、注射を第１胃中へ直接に行なうことができ
る。しかしながら、針を第１胃中へ挿入するのを
確実にするには、ホスト動物に対する注入器具の
配向を注入に先立ち制御せねばならない。

本発明の目的は、注射されるべき動物に対して
注射針を適切な角度で保持し得る注射装置を提供
することにある。

本発明によれば、前述の目的は、円筒状のハウ
ジングと、ハウジングの内部において前記ハウジ
ングの一端側に配向された注射針と、ハウジング
の内部にハウジングの長手軸方向に沿つて移動自
在に設けられており、注射針を支持する支持手段
と、支持手段をハウジングの一端側に付勢する付
勢手段と、ハウジングに設けられており、支持手
段が一端側に移動するのを阻止する阻止手段と、
ハウジングの一端に設けられていると共に、注射
されるべき動物の部分に接触する面を有してお
り、面が注射針の中心軸方向に対して所定の角度
で角度付けられる場合にのみ、支持手段がハウジ
ングの一端側に移動して注射針がハウジングから
突出するのを許容すべく阻止手段を解除するよう
に構成された解除手段とを備える第１の注射装置
によつて達成される。

本発明の第１の装置によれば、解除手段の面が
注射針の中心軸方向に対して所定の角度で角度付
けられる場合にのみ、阻止手段による支持手段の
ハウジングの一端側への移動の阻止を解除手段に
よつて解除し、かつ支持手段をハウジングの一端
側に移動し得、その結果、動物の体内の所定の領
域に注射針が正しい角度で注入され得る。

本発明の第１の装置は、阻止手段が、ハウジン
グの周方向に関して互いに等角度間隔でハウジン
グの内周面に設けられた少なくとも３つのストツ
パからなり、解除手段が、ハウジングの周方向に
関してストツパに対応した位置においてハウジン
グの長手方向に伸長するように夫々ハウジングの
内周面に設けられていると共に、長手方向に沿つ
て移動自在であり、各一端がハウジングの一端か
ら突出している少なくとも３つのロツドと、ロツ
ドの各一端に夫々自在継手によつて接続された板
状部材とからなり、ロツドの他端は、ロツドがハ
ウジングの他端側に移動したときにストツパを解
除するように構成されていてもよい。

又、本発明によれば、前述の目的は、円筒状の
ハウジングと、ハウジングの内部においてハウジ
ングの一端側に配向された注射針と、ハウジング
の内部にハウジングの長手方向に沿つて移動自在
に設けられており、注射針を支持する支持手段
と、支持手段をハウジングの一端側に付勢する付
勢手段と、ハウジングに設けられており、支持手
段が一端側に移動するのを阻止する阻止手段と、
ハウジングの一端に設けられていると共に、注射
されるべき動物の部分に接触する面を有してお
り、面が注射針の中心軸方向に対して所定の角度
で角度付けられる場合にのみ、支持手段がハウジ
ングの一端側に移動して注射針がハウジングから
突出するのを許容すべく阻止手段を解除するよう
に構成された解除手段と、ハウジングの内部に設
けられていると共に、支持手段に接続されてお
り、注射針に投与物に供給するように構成された
供給手段と、解除手段によつて阻止手段が解除さ
れて付勢手段の作用によつて支持手段がハウジン
グの一端側に移動したときに供給手段を作動させ
る作動手段とを備える第２の注射装置によつて達
成される。

本発明の第２の装置によれば、解除手段の面が
注射針の中心軸方向に対して所定の角度で角度付
けられる場合にのみ、阻止手段による支持手段の
ハウジングの一端側への移動の阻止を解除し、か
つ支持手段をハウジングの一端側に移動し得、そ
の結果、動物の体内の所定の領域に注射針が正し
い角度で注入され得るのに加え、支持手段に接続
された供給手段が作動することによつて動物の体
内の所定の領域に投与物が正しく投与され得る。

本発明の第２の装置は、供給手段が、ハウジン
グの内部に設けられていると共に、一端が支持手
段に接続されており、注射針に連通するシリンダ
と、シリンダ内にシリンダの軸方向に移動自在に
設けられており、シリンダと協働してチヤンバを
形成するピストンとを備えていてもよく、作動手
段が、ピストンに連結された他のロツドと、シリ
ンダの他端とピストンとの間に設けられており、
ピストンを注射針に向かつて付勢する他の付勢手
段と、シリンダの他端に設けられており、他のロ
ツドの移動を阻止する他のストツパと、支持手段
にハウジングの長手方向に沿つて移動自在に設け
られていると共に、一端がハウジングの一端から
突出していると共に、長手方向に伸長するさらに
他のロツドとからなり、支持手段がハウジングの
一端に移動したときにさらに他のロツドの他端が
他のストツパを解除するように構成されていても
よく、他のストツパが、他のロツドに関して互い
に対向するように配置された２つの部材と、２つ
の部材の夫々を他のロツドに向かつて付勢するさ
らに他の付勢手段とからなり、他のロツドは、２
つの部材と係合する切欠部を２つの部材に対応し
た位置に有しており、さらに他のロツドの他端が
ハウジングの他端に向かつて移動して２つの部材
の間に嵌入したときにさらに他のロツドは２つの
部材を離間させるように構成されていてもよい。

更に、本発明によれば、前述の目的は、円筒状
のハウジングと、ハウジングの内部においてハウ
ジングの一端側に配向された注射針と、ハウジン
グの内部にハウジングの長手方向に沿つて移動自
在に設けられており、注射針を支持する支持手段
と、支持手段をハウジングの一端側に付勢する付
勢手段と、ハウジングに設けられており、支持手
段が一端側に移動するのを阻止する阻止手段と、
ハウジングの一端に設けられていると共に、注射
されるべき動物の部分に接触する面を有してお
り、面が注射針の中心軸方向に対して所定の角度
で角度付けられる場合にのみ、支持手段がハウジ
ングの一端側に移動して注射針がハウジングから
突出するのを許容すべく阻止手段を解除するよう
に構成された解除手段と、ハウジングの内部に設
けられていると共に、支持手段に接続されてお
り、注射針に投与物を供給するように構成された
供給手段と、供給手段に投与物を充填する充填手
段とを備える第３の注射装置によつて達成され
る。

本発明の第３の装置によれば、解除手段の面が
注射針の中心軸方向に対して所定の角度で角度付
けられる場合にのみ、阻止手段による支持手段の
ハウジングの一端側への移動の阻止を解除し、か
つ支持手段をハウジングの一端側に移動し得、ハ
ウジングの内部に設けられていると共に、支持手
段に接続された供給手段が作動し得、供給手段か
ら投与物が放出しきつた状態となるが故に、充填
手段により供給手段に投与物を充填し得る。

本発明の第３の装置は、充填手段が、解除手段
に設けられており、阻止手段を解除状態に保持す
る保持手段と、支持手段をハウジングの一端側に
おいてハウジングの中に保持する他の保持手段と
を備えていてもよく、保持手段が、解除手段に設
けられており、ハウジングの一端から突出した他
のロツドの一端に接触する接触部材を備えていて
もよく、他の保持手段が、ハウジングの内周面に
設けられており、ハウジングの長手方向に沿つた
溝部と、溝部に連通しており、溝部に交差した他
の溝部と、支持手段に設けられており、溝部又は
他の溝部と係合自在な突出部とを備えていてもよ
い。

以下、第１図および第２図を参照しながら、本
発明の注射装置の一実施例を説明する。注射装置
１０は、ハンドル１４上に支持されたハウジング
１２を備える。キヤツプ１６をハウジング１２の
端部に設置し、以下詳細に記載する機能を有する
ブレース板１５をキヤツプ１６の前方に設置す
る。ハウジング１２は針支持手段２２と、投与物
供給手段２６と、供給作動手段２８と、針作動手
段２４の一部とを包含する。トリガ２０を、使用
者による作動のためハンドル１４の前部表面に装
着する。ハウジング１２をキヤツプ１８により閉
鎖する。キヤツプ１８を貫通してコツキング手段
３０が延在しており、コツキング手段３０は使用
者により把持することのできるグリツプ１５０を
備える。使用の際ブレース板１５を薬剤を注入す
べきホスト動物の表面に対し押圧し、かつキヤツ
プ１６に対し押当てて、使用者によるトリガ２０
の作動に際し針支持手段２２と注射針５０とが注
入すべきホスト動物の表面中に突入するよう針支
持手段２２を作動させる。ホスト動物に注射した
後、注射装置１０をホスト動物から取りはずし、
そしてコツキング手段３０を使用者が作動させて
次の投与のため注射装置１０を準備せねばならな
い。

第２Ａ，２Ｂ図，及び第３Ａ，３Ｂ図を特に参
照して、ハウジング１２はハウジング１２内で滑
動自在に移動させうるピストン３４を収容すべく
構成される。フランジ３８と後方に延在するチユ
ーブ状のコネクタ４０とを形成させた針支持板３
６をピストン３４の前方端部に接続する。ブツシ
ング３９をフランジ３８とピストン３４の前方端
部との間に設置する。コネクタ４０には穴部４２
が形成されており、これはネジつきの前端部４４
とネジつきの後端部４６とを備える。前端部４４
はハブ４８を収容すべく構成され、このハブ４８
に針５０を慣用手段（たとえばルーエル−ロツク
またはネジつき接続）により取付けることができ
る。コネクタ４０の後端部４６は逆止弁５６のハ
ウジング５２を収容すべく構成され、このハウジ
ング５２内に逆止弁５６を保持する。逆止弁５６
は慣用の型式であり、Ｏ−リング５８とスプリン
グ６０とを備え、このスプリング６０はハウジン
グ５２の内側の穴部５３中に形成された逆止弁５
６の弁座６１に対して逆止弁５６を押圧する。

円筒状注射器本体６２はピストン３４内に装着
され、ほぼその長さ全体に延在する。注射器本体
６２には、コネクタ４０の近傍の端部に隣接する
その内方周辺部にリツプ部６３を設ける。注射器
本体６２の前方端部はコネクタ４０の端部の囲り
に嵌合し、ハウジング５２の作用によりそこに保
持される。Ｏ−リング５４をハウジング５２と注
射器本体６２のリツプ部６３との間に介装してそ
こにシールを施こす。チヤンバ６４は、ハウジン
グ５２のヘツドと注射器本体６２の内側孔部５３
内に滑動自在に収容されたピストンアセンブリ６
６とにより規定される。ピストンアセンブリ６６
はハウジング６８と、ピストン本体７４の両側に
位置する一対のシール７０および７２とを備え
る。ハウジング６８はロツド８４の端部に形成さ
れたヘツド８６内に螺着収容される。逆止弁７６
をハウジング６８内に設け、これはＯ−リング７
８と逆止弁７６をロツド８４の後方端部の方向へ
バイアスさせるスプリング８０とを備える。弁座
８２をヘツド８６に設けて、その上にＯ−リング
７８を着座させ、それにより逆止弁７６を通る後
方向への流れを防止する。

ロツド８４には、その長さにわたつて延在し、
かつその後方端部をコネクタ９０と連通させた穴
部８８を設ける。コネクタ９０は流体供給管に接
続すべく構成され、この供給管は典型的には流体
溶液もしくは懸濁液として供給される薬剤の多量
供給源に接続することができる。ロツド８４に
は、さらにその後方端部に隣接するその長さの実
質的部分にわたり複数の切頭ネジ部９４を設け
る。これら切頭ネジ部９４はフラツト部９６によ
り分離され、これらフラツト部９６はロツド８４
をブツシング９８内でのその移動の際安定化させ
る作用をする。

ブツシング９８にはロツド８４上のフラツト部
９６を補なう平滑な表面１０２を備えた穴部１０
０を形成させる。さらに、ブツシング９８にはス
ロツト１０４を設けて、ロツド８４がブツシング
９８中を前方および後方に移動する際このロツド
８４の切頭ネジ部９４を収容する。ほぼ円筒状の
保持具１０６を設けてブツシング９８を注射器本
体６２の後方端部に保持する。この保持は、保持
具１０６における穴部１０８とブツシング９８に
おける穴部１１０とを貫通するネジ１１２によつ
て達成される。保持具１０６の前方端部を注射器
本体６２の後端部上に滑動自在に収容し、たとえ
ばネジ１１３のような慣用手段により穴部１０９
および１１１を介してそこに固定させる。

案内リング１１４を穴部１１６を貫通するネジ
１１８により注射器本体６２の後方端部へ固定す
る。穴部１２２を案内リング１１４に設けてロツ
ド８４を収容する。ブツシング９８にはその前方
表面にステツプ状の凹部１０７を形成して、ロツ
ド８４上にまたがる一対の歯止め部１２８を収容
する。歯止め部１２８は案内リング１１４とブツ
シング９８との間に捕捉される。しかしながら、
後記に詳細に説明するように、或る程度の歯止め
部１２８の移動が可能である。歯止め部１２８に
は、その前面に垂直延在するリブ１３２を設け、
このリブ１３２は案内リング１１４内に設けられ
たスロツド１２４内に収容されかつ滑動自在に移
動すべく構成される。歯止め部１２８には、さら
にそれぞれロツド８４の切欠部９２内に収容すべ
く構成されたタブ１３４を設ける。カラー部１４
０を各歯止め部１２８にその後方に面する表面上
に形成させ、歯止め部１２８を閉鎖位置の方向に
バイアスさせるスプリング１４２を収容する。各
歯止め部１２８には、注射装置１０の前方端部に
面するベベル表面１４４を設ける。さらに、案内
リング１１４に一対の穴部１２０を設け、そのお
のおのは注射器本体６２を介して針支持板３６の
フランジ３８の前方端部から後方へ案内リング１
１４まで延在するロツド１７０を収容すべく構成
される。ロツド１７０の機能および歯止め部１２
８およびロツド８４とのその相互作用を以下に説
明する。

ロツド８４の後方端部には検量リング１４８を
装着し、そこにグリツプ１５０を取付ける。検量
リング１４８とグリツプ１５０とをロツド８４上
の切頭ネジ部９４へ、好ましくはグリツプ１５０
内に固定されたネジ付きの挿入部材１５６により
螺着する。又、これらのネジ部をグリツプ１５０
の内側孔部に形成することもできる。グリツプ１
５０の前方端部には、表面１５２を設け、この表
面１５２は投与物をホスト動物に供給する際ブツ
シング９８の外部表面上に形成された表面１５４
と接触すべく構成される。表面１５２と表面１５
４との間の距離は、場合場合により、検量リング
１４８およびグリツプ１５０をロツド８４上に前
方または後方へ螺着することにより変化させるこ
とができる。検量リング１４８は保持具１０６の
外部表面とピストン３４の後方端部に形成された
伸長部３５の内側表面との間に形成された環状空
間１５５の内部で滑動すべく構成される。投与物
がホスト動物に供給されている際ピストンアセン
ブリ６６の急速な移動を確保するには、通気穴１
５８はグリツプ１５０内に設けて、表面１５２お
よび１５４と検量リング１４８の内壁部との間に
形成された空間を、表面１５２が表面１５４の方
向へ移動する際通気する。

一般に符号２２で示した本発明の針支持手段２
２は、ハウジング１２内に滑動自在に取付けたピ
ストン３４から構成される。針支持板３６をピス
トン３４の前方端部に取付け、ピストン３４の後
方端部をキヤツプ１８に貫通延在させる。キヤツ
プ１８はハウジング１２に取付けられ、ブツシン
グ１６４をハウジング１２の後方端部とキヤツプ
１８に形成されたシヨルダ部１６２との間に保持
する。さらに、ピストン３４にもシヨルダ部１６
０を形成し、スプリング１６６をブツシング１６
４とシヨルダ部１６０との間に保持する。ピスト
ン３４は、針５０がキヤツプ１６に隣接するかま
たはその後方に位置する第１後退位置から、針５
０がブレース板１５の前方に延在する第２伸長位
置まで移動すべく構成される。ピストン３４の第
１後退位置において、スプリング１６６は圧縮さ
れて、ピストン３４をコツクされた位置、または
離脱し易い位置にする。以下に詳細に記載する
が、針作動手段２４が解放されると、スプリング
１６６はその圧縮された形状から膨脹したピスト
ン３４をハウジング１２内で前方へ押進させる。
ピストン３４の完全に伸長した状態において、ブ
レース板１５とキヤツプ１６が好適な相対位置す
なわち互いに直接に隣接すると仮定すれば、投与
物供給手段２６は供給作動手段２８により作動さ
れて、薬剤投与物をホスト動物へ供給する。

針作動手段２４は、前記のブレース板１５とこ
のブレース板１５を針支持手段２２に作用結合さ
せる手段とを備え、かくして針支持手段２２はブ
レース板１５とハウジング１２の前方端部および
キヤツプ１６とが好適配向にある際たとえば互に
ほぼ垂直である時のみ、その第１後退位置からそ
の第２伸長位置まで前方に移動することができ
る。ブレース板１５を作用結合する手段は、注入
されるべきホスト動物の表面に接触すべく構成さ
れ、ほぼヘツド１８８と長手方向に延在する軸部
１８９とを備える３本のロツド１８６により示さ
れる。リンググリツプ１９０をヘツド１８８と軸
部１８９の端部との中間に設け、これはカラー１
９２の作用により各ロツド１８６をスロツト２１
０中に保持する作用をする。ロツド１８６はカラ
ー１９２の周囲に約120゜のほぼ等間隔で配置され
たスロツト１９４内に存在し、かつこれらスロツ
ト１９４を貫通して延在する。スロツト１９４は
配置的にブレース板１５におけるスロツト１８２
に対応し、そこへロツド１８６が突入する。リン
グ伸長部１９３をカラー１９２の前面部に設けて
停止手段として作用させ、それによりピストン３
４が注射装置１０の前方端部から抜け出るのを防
止する。各ロツド１８６のヘツド１８８をブレー
ス板１５内のほぼ球状のチヤンバ１８４の内部に
収容する。カバー１９８を穴部２００を貫通する
ネジ２０２によつてブレース板１５の前方端部に
固定する。

穴部もしくはスロツト２１２を、ハウジング１
２内のスロツト２１０の前方端部に形成する。ス
ロツト２１２は、リンググリツプ１９０とスロツ
ト２１０および２１２の接合部により形成される
シヨルダ部との間の延在するスプリング２０４を
収容する。スプリング２０４はロツド１８６のそ
れぞれを注射装置１０の前方端部の方向へバイア
スさせる。スロツト２１０のそれぞれの端部には
カム２１６と歯止め部２２２とを収容する凹部２
１４を設ける。カム２１６はその後方端部から延
在するタング２１８と、その底部表面に形成され
た切欠部２３２とを備える。カム２１６は、スロ
ツトもしくは凹部２１４内で前方および後方に滑
動すべく構成される。スプリング２２０はタング
２１８の囲りに設置されて、カム２１６を注射装
置１０の前方端部の方向へバイアスさせる。歯止
め部２２２はほぼＵ字状の断面形状で形成され、
側壁部と底壁部とを備える。歯止め部２２２はピ
ン２２８によりハウジング１２に枢動自在に接続
され、このピン２２８はハウジング１２の穴部２
２６と歯止め部２２２の穴部２２８を貫通して、
歯止め部２２２をハウジング１２上へ保持する。
さらにピン２３０および２３４を歯止め部２２２
内に設けて、カム２１６および針支持板３６の前
端部とそれぞれ連携させ、適当な条件下でピスト
ン３４を捕捉し或いは解放する。

第２Ａ図から最もよく判かるように、歯止め部
２２２におけるピン２３４は針支持板３６上のフ
ランジ３８により設けられるようなピストン３４
の前部表面と接触する。歯止め部２２２の１個の
みをその作動状態で示したが、他の２つのロツド
１８６と共に対応して設けた他の２つの歯止め部
２２２の構造および機能も前記の歯止め部２２２
と同じであることが理解される。針作動手段２４
がその非作動位置にある時、カム２１６はスプリ
ング２２０の作用下で凹部２１４の前方端部の近
傍に位置する。その位置において、カム２１６の
底部表面はピン２３０および歯止め部２２２のす
ぐ上に存在し、歯止め部２２２がそのピン２２８
の周りに枢動するのを防止し、これはスプリング
１６６の作用下でピストン３４を前進移動させる
であろう。しかしながら、第４図に示したよう
に、ブレース板１５をホスト動物の注入表面に圧
接すると、ハウジング１２およびキヤツプ１６の
前方表面とはブレース板１５の方向へ前進移動
し、その結果ロツド１８６はスロツト２１０内で
後方に滑動しかつカム２１６と接触し、それによ
りカム２１６をハウジング１２の後方端部の方向
へ押進させる。カム２１６が後方へ押進される
と、カム２１６における切欠部２３２がピン２３
０の上方の位置まで移動する。この位置におい
て、歯止め部２２２はピン２２８を中心として枢
動し始め、切欠部２３２の前方表面上に乗る。こ
の運動はピン２３４を針支持板３６の前部表面か
ら解放する。しかしながら、指摘すべきことは、
歯止め部２２２が針支持板３６の前部表面との接
触から解放されるであろうが、針支持手段２２に
対する他の保持具がトリガ２０上のリツプ部２４
６により与えられて、トリガ２０が作動されるま
で発射位置に針支持手段２２を保持する。

本発明の特に有利な面は、ホスト動物の注入表
面に接触しているブレース板１５が針支持手段２
２およびそれに内蔵するハウジング１２に対し垂
直に配向されている場合を除き、針支持手段２２
を解放しないことである。針作動手段２４と針支
持手段２２との間において望ましい好適な配向が
垂直である場合には、ロツド１８６はそれぞれ等
しい長さに形成される。かくして、２本のロツド
１８６は後方へ充分に伸びて、２つのカム２１６
と歯止め部２２２とを作動させうるが、もしブレ
ース板１５が第８図に示すように垂直の面から外
れると、ロツド１８６の一方が充分に後方へ伸び
ず、ピン２３０が切欠部２３２内に突入する位置
までカム２１６を前進させない。したがつて、た
とえ２つの歯止め部２２２が針支持板３６の前方
端部から解放されても、これら歯止め部２２２の
一方は依然としてその係合位置に留まる。この場
合、歯止め部２２２はピストン３４の前進運動に
抗する。ブレース板１５がキヤツプ１６とハウジ
ング１２と針支持手段２２とに対し垂直である好
適配向にある場合、歯止め部２２２のそれぞれは
針支持板３６の前方端部から解放され、ピストン
３４の移動に対する唯一の残存拘束力がトリガ２
０上のリツプ部２４６により与えられる。次い
で、針支持手段２２はリツプ部２４６を針支持板
３６の前部表面から取り外すための使用者による
トリガ２０の作動により解放することができ、そ
れによりこれを解放することができると共に、ス
プリング１６６によりピストン３４をハウジング
１２内で前進させて針５０をブレース板１５中に
貫通させしかも第５図に示すように注入すべきホ
スト動物の注入表面を貫通させることができる。

注射装置１０に使用されるトリガ機構は第３Ａ
図から特に明瞭に見ることができる。ピン２３６
はトリガ２０中の穴部２３７を貫通し、各端部に
おいてトリガ２０がピン２３６を中心として枢動
するようにハウジング１２に接続される。凹部２
４０をトリガ２０中に形成して、スプリング２３
８を収容する。トリガ２０を案内する案内２４２
をスロツト２４４内においてハンドル１４上に載
るように設ける。案内２４２とスロツト２４４と
は、ピン２３６の周りのトリガ２０の制御運動を
行なうための協同機構を提供する。スプリング２
３８はトリガ２０をそのコツク位置へ復帰させる
のに役立ち、この位置において、トリガ２０のリ
ツプ部２４６は針支持板３６の前面と接触してピ
ストン３４の前進運動を停止する。

特に第５，６および７図を参照すれば、針支持
手段２２がスプリング１６６の作用下で前方位置
まで前進されると、ロツド１７０のヘツド１７４
がブレース板１５の内部表面と接触し、かつロツ
ド１７０はスプリング１７８の作用に抗して後方
へ押圧され、かくしてロツド１７０の後端部１７
２はブツシング９８内に形成された凹部１０７の
内部に位置する歯止め部１２８のベベル表面１４
４に接触する。ロツド１７０の後端部１７２が第
６図に示すように歯止め部１２８のベベル表面１
４４の間を通過すると、歯止め部１２８は互にス
プリング１４２の作用に抗して離間し、その結果
タブ１３４はロツド８４中の切欠部９２との係合
から外される。この配置において、ロツド８４は
スプリング１２６の作用下で自由に前進移動し、
ピストンアセンブリ６６を注射器本体６２内で前
進させて、第７図に示すようにチヤンバ６４内に
含有された液体薬剤投与物を絞り出す。逆止弁５
６は一方向弁であり、これは薬剤投与物の流れを
ハウジング１２の前方端部の方向へ流し、かつ穴
部４２および針５０を介して注入すべきホスト動
物中へ流入させ、反対方向への流れを防止するよ
うに作動する。

注入が完了し、かつ注射装置１０およびブレー
ス板１５がホスト動物の注入表面との接触から外
された後、スプリング２０４はロツド１８６をス
ロツト２１０内で前進させ、かつブレース板１５
をカラー１９２の前部表面から突出させるように
作動する。次いで、注射装置１０は次の注入操作
のため使用者によりコツクすることができる。注
射装置１０のコツキングは、使用者がロツド８４
に取付けられたグリツプ１５０を把持しかつこれ
を後方へ引つ張ることによりロツド８４をハウジ
ング１２から後方へ引き抜くことにより行なわれ
る。ロツド８４が後方に抜かれると、フラツト部
９６がブツシング９８に形成された平滑な表面１
０２上を滑動する。この後方移動は、ロツド８４
中の切欠部９２が歯止め部１２８のタブ１３４に
対向するまで継続する。この時点で、歯止め部１
２８はスプリング１４２の作用下で圧縮され、タ
ブ１３４が切欠部９２と係合する。ロツド８４と
ピストンアセンブリ６６との移動は注射器本体６
２のチヤンバ６４内に部分減圧をもたらし、液体
をロツド８４の穴部８８を介して薬剤供給源から
抜き取り、逆止弁７６を介してチヤンバ６４中へ
流入させる。

後方向へのロツド８４の移動の際、ロツド１７
０の後端部１７２は歯止め部１２８から外され
て、タブ１３４と切欠部９２との係合を可能にす
る。グリツプ１５０をさらに後方移動させると、
ピストン３４がハウジング１２内で後方へ滑動し
てスプリング１６６を圧縮し、かくしてピストン
３４は歯止め部２２２中のピン２３４が再び針支
持板３６上のピストン３４の前部表面に係合しう
る位置に達する。ピストン３４の後方移動の際、
カム２１６上のタング２１８にわたつて延在する
スプリング２２０はカム２１６をスロツト２１２
もしくは凹部２１４内で前進させ、それによりピ
ン２３０を歯止め部２２２の上部表面にて下方へ
押圧し、かつ歯止め部２２２をピン２２８の周り
で下方へ枢動させる。さらに、スプリング２３８
はトリガ２０をピン２３６の周りで前方へ枢動さ
せ、かくしてトリガ２０の上部表面に形成された
リツプ部２４６は再び針支持板３６の前部表面に
てピストン３４に係合することができる。注射装
置１０が上記のように充分にコツクされた後、こ
の注射装置１０はホスト動物に対する次の注入を
行なうことができる。

胃内注入に対する好適な配向は、針支持手段２
２と針作動手段２４とをホスト動物の注入表面に
対し垂直にすることであるが、注射装置１０の特
定用途に応じて他の配向も同様に使用しうること
が明らかである。たとえば、ブレース板１５をホ
スト動物の注入表面に対し平滑に押圧する場合、
針５０をこのホスト動物の注入表面を通して或る
角度をもつて注入することが望ましければ、針支
持手段２２がこの注入表面に対し好適な角度配向
に或る時のみ、歯止め部２２２を解放するような
ロツド１８６の長さに調節するだけでよい。針支
持手段２２が注入表面に対し或る角度の配向にあ
る場合、針支持板３６の表面に対する歯止め部２
２２の解放は、注入を望む場合トリガ２０により
ピストン３４を含む針支持手段２２の作動を可能
にする。

ホスト動物に投与する薬剤投与物の量は、前記
したように表面１５２および１５４の間の距離に
より調節される。投与物放出手段２６の作動の際
ロツド８４とピストンアセンブリ６６との移動の
程度は、表面１５２と１５４との間の距離に依存
し、チヤンバ６４内のピストン６６の移動長さと
薬剤投与量との間には直線関係が存在する。ロツ
ド８４に対する前方へのグリツプ１５０の螺動は
表面１５２と１５４との間の距離を減少させ、そ
れに応じてホスト動物に対して投与される投与物
の量を減少させる。ロツド８４に対する後方への
グリツプ１５０の螺動は表面１５２と１５４との
間の距離を増大させると共に、ホスト動物に投与
される投与物の量を増大させる。検量標識を検量
リング１４８の上に適当に施して、投与される投
与量を示すことができる。

グリツプ１５０をロツド８４に沿つて前進およ
び後退させるためのその他の手段を設けることも
できる。たとえば、グリツプ１５０は、ロツド８
４上の切頭ネジ部９４の代りにグリツプ１５０上
に載置された着脱自在な固定ピンにより種々の位
置に係合させうる単一のトラツクを使用して、ロ
ツド８４上を滑動自在にすることもできる。

ホスト動物に対する薬剤投与物の適正な供給を
確保するには使用前に注射装置１０に充填する必
要があるであろう。注射装置１０の充填は、典型
的にはこの注射装置１０がその薬剤供給源から切
り離されている場合に必要であり、かくして空気
を薬剤供給源から液体移動経路中へ注入させるこ
とができ、又新鮮な薬剤供給源を注射装置１０へ
接続する場合必要となるであろう。この目的で、
一対の円弧状のランプ２５０を第２Ａ図および３
Ａ図に最も明瞭に示すように、ブレース板１５の
内表面上に形成する。ランプ２５０はその端部２
５１にてブレース板１５と合体し、かつその他端
部にてランド領域２５２に終端する。ランプ２５
０は、注射装置１０の正常な注入様式においてラ
ンプ２５０の端部２５１が実質的にヘツド１７４
に対向するように、ロツド１７０のヘツド１７４
に対し配向させる。ピストン３４を約90゜だけ反
時計方向に回転させると、ランド領域２５２はヘ
ツド１７４に対向する。

注射装置１０の充填を容易にするには、キヤツ
チ部２５４をピストン３４の外表面上にその後端
部にて形成し、便利にするには蝶番などによりこ
れに枢動自在に取付ける。キヤツチ部２５４が押
し下げられかつピストン３４がハウジング１２内
で前進移動させられると、キヤツチ部２５４はキ
ヤツプ１８に形成された切欠部２５６を貫通す
る。ピストン３４が前進移動すると、ピストン３
４の外表面上にその前方端部近傍に形成されたタ
ブ伸長部２６０（第２Ａ図において破線で示す）
は、ハウジング１２の内表面上にリブ２６４で形
成された縦溝もしくはスロツト２６２の内部を滑
動する。円周方向に延在するリブ２６６はハウジ
ング１２内表面上に円弧状のスロツト２６２もし
くは溝部２６８を形成する。溝部２６８は、ピス
トン３４の反時計方向の回転の際タブ伸長部２６
０を収容すべく構成される。

ピストン３４がハウジング１２内で前進移動し
かつ反時計方向に約90゜回転すると、キヤツチ部
２５４は切欠部２５８内に位置しかつタブ伸長部
２６０は溝部２６８中に上方に回転する。タブ伸
長部２６０はリブ２６６の間に捕捉されて、充填
操作の際、ピストン３４の軸線方向の移動を防止
する。さらに、ピストン３４の反時計方向の回転
はロツド１７０のヘツド１７４をランプ２５０上
に上方から載せ、かくしてヘツド１７４はピスト
ン３４が反時計方向へ90゜回転した後、ランド領
域２５２上に位置する。この運動はロツド１７０
を後方向へ押動させて、歯止め部１２８をロツド
８４との係合から解放する。

歯止め部１２８は上記の配置で解放されるの
で、ロツド８４は自由に往復運動して空気を注射
器本体６２とチヤンバ６４とを介して、針５０か
ら外方向へ液体系から排出することができる。ロ
ツド８４の各往復運動は、薬剤をその供給源から
注射装置１０の後方端部を介して流入させ、かつ
空気をチヤンバ６４が液体薬剤で充填されるまで
注射装置１０の前方端部から空気を排出する。

注射装置１０が充填されたら、ピストン３４を
時計方向へ約90゜回転させてランド領域２５２を
ロツド１７０のヘツド１７４との係合から外すよ
うに移動させる。同時に、タブ伸長部２６０を溝
部２６８から解放させる。次いで、スプリング１
７８は、注射装置１０が前記したようにコツクさ
れた後、歯止め部１２８が解放されかつロツド８
４の切欠部９２と係合するまで、ロツド１７０を
前方へ押進させる。

本発明の装置における円筒形ハウジングは、ハ
ウジング１２、キヤツプ１２及びキヤツプ１８で
構成されており、同支持手段は、支持手段２２及
び支持板３６で構成されており、同付勢手段はス
プリング１６６に対応している。本発明の装置に
おける阻止手段は、歯止め部２２２に対応してお
り、同解除手段はブレース板１５、針作動手段２
４、ロツド１８６、ヘツド１８８及び軸部１８９
で構成されている。本発明の装置における供給手
段は、投与物供給手段２６、ピストン３４及びピ
ストンアセンブリ６６で構成されており、同作動
手段は、供給作動手段２８、ロツド８４，１７
０、切欠部９２、スプリング１２６，１４２、歯
止め部１２８及びタブ１３４で構成されている。

本発明の装置における充填手段は、ランプ２５
０、タブ伸長部２６０、スロツト２６２及び溝部
２６８で構成されている。

本発明を特定実施例につき説明したが、本発明
はその理念および範囲を逸脱することがなく種々
の設計変更をなしうることおよび等価物に置換し
うることが当業者には了解されるであろう。これ
ら全ての形も本発明の範囲内に包含させることを
意図する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明注射装置の一実施例の斜視図、
第２図、第２Ａ図および第２Ｂ図は、第１図の注
射装置の頂部断面の側面図、第３Ａ図および第３
Ｂ図は、第１図の注射装置の各部品の分解図、第
４図は針支持手段の解放前の注射装置の正面部の
断面図、第５図は解放された後の注射装置の正面
部の断面図、第６図は供給作動手段の歯止め保持
機構の部分断面図、第７図は投与物供給手段の解
放後における注射装置の頂部の断面図、第８図は
ホスト動物に対する針支持手段の好適でない配向
における注射装置の正面部の断面図である。 １０……注射装置、１２……ハウジング、１４
……ハンドル、１５……ブレース板、１６，１８
……キヤツプ、２０……トリガ、２２……針支持
手段、２４……針作動手段、２６……投与物供給
手段、２８……供給作動手段、３０……コツキン
グ手段、３４……ピストン、５０……針、６６…
…ピストンアセンブリ、８４……ロツド、１５０
……グリツプ、１７０……ロツド、２２２……歯
止め部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 円筒状のハウジングと、前記ハウジングの内
   部において前記ハウジングの一端側に配向された
   注射針と、前記ハウジングの内部に前記ハウジン
   グの長手軸方向に沿つて移動自在に設けられてお
   り、前記注射針を支持する支持手段と、前記支持
   手段を前記ハウジングの前記一端側に付勢する付
   勢手段と、前記ハウジングに設けられており、前
   記支持手段が前記一端側に移動するのを阻止する
   阻止手段と、前記ハウジングの前記一端に設けら
   れていると共に、注射されるべき動物の部分に接
   触する面を有しており、前記面が前記注射針の中
   心軸方向に対して所定の角度で角度付けられる場
   合にのみ、前記支持手段が前記ハウジングの前記
   一端側に移動して前記注射針が前記ハウジングか
   ら突出するのを許容すべく前記阻止手段を解除す
   るように構成された解除手段とを備える注射装
   置。 ２ 前記阻止手段が、前記ハウジングの周方向に
   関して互いに等角度間隔で前記ハウジングの内周
   面に設けられた少なくとも３つのストツパからな
   り、前記解除手段が、前記ハウジングの前記周方
   向に関して前記ストツパに対応した位置において
   前記ハウジングの前記長手方向に伸長するように
   夫々前記ハウジングの前記内周面に設けられてい
   ると共に、前記長手方向に沿つて移動自在であ
   り、各一端が前記ハウジングの前記一端から突出
   している少なくとも３つのロツドと、前記ロツド
   の各一端に夫々自在継手によつて接続された板状
   部材とからなり、前記ロツドの他端は、前記ロツ
   ドが前記ハウジングの他端側に移動したときに前
   記ストツパを解除するように構成されている特許
   請求の範囲第１項に記載の装置。 ３ 円筒状のハウジングと、前記ハウジングの内
   部において前記ハウジングの一端側に配向された
   注射針と、前記ハウジングの内部に前記ハウジン
   グの長手方向に沿つて移動自在に設けられてお
   り、前記注射針を支持する支持手段と、前記支持
   手段を前記ハウジングの前記一端側に付勢する付
   勢手段と、前記ハウジングに設けられており、前
   記支持手段が前記一端側に移動するのを阻止する
   阻止手段と、前記ハウジングの一端に設けられて
   いると共に、注射されるべき動物の部分に接触す
   る面を有しており、前記面が前記注射針の中心軸
   方向に対して所定の角度で角度付けられる場合に
   のみ、前記支持手段が前記ハウジングの前記一端
   側に移動して前記注射針が前記ハウジングから突
   出するのを許容すべく前記阻止手段を解除するよ
   うに構成された解除手段と、前記ハウジングの内
   部に設けられていると共に、前記支持手段に接続
   されており、前記注射針に投与物を供給するよう
   に構成された供給手段と、前記解除手段によつて
   前記阻止手段が解除されて前記付勢手段の作用に
   よつて前記支持手段が前記ハウジングの一端側に
   移動したときに前記供給手段を作動させる作動手
   段とを備える注射装置。 ４ 前記供給手段が、前記ハウジングの内部に設
   けられていると共に、一端が前記支持手段に接続
   されており、前記注射針に連通するシリンダと、
   前記シリンダ内に前記シリンダの軸方向に移動自
   在に設けられており、前記シリンダと協働してチ
   ヤンバを形成するピストンとを備える特許請求の
   範囲第３項に記載の装置。 ５ 前記作動手段が、前記ピストンに連結された
   他のロツドと、前記シリンダの他端と前記ピスト
   ンとの間に設けられており、前記ピストンを前記
   注射針に向かつて付勢する他の付勢手段と、前記
   シリンダの他端に設けられており、前記他のロツ
   ドの移動を阻止する他のストツパと、前記支持手
   段に前記ハウジングの前記長手方向に沿つて移動
   自在に設けられていると共に、一端が前記ハウジ
   ングの前記一端から突出していると共に、前記長
   手方向に伸長するさらに他のロツドとからなり、
   前記支持手段が前記ハウジングの前記一端に移動
   したときに前記さらに他のロツドの他端が前記他
   のストツパを解除するように構成されている特許
   請求の範囲第４項に記載の装置。 ６ 前記他のストツパが、前記他のロツドに関し
   て互いに対向するように配置された２つの部材
   と、前記２つの部材の夫々を前記他のロツドに向
   かつて付勢するさらに他の付勢手段とからなり、
   前記他のロツドは、前記２つの部材と係合する切
   欠部を前記２つの部材に対応した位置に有してお
   り、前記さらに他のロツドの前記他端が前記ハウ
   ジングの他端に向かつて移動して前記２つの部材
   の間に嵌入したときに前記さらに他のロツドは前
   記２つの部材を離間させるように構成されている
   特許請求の範囲第５項に記載の装置。 ７ 前記他のロツドは、前記チヤンバと前記ハウ
   ジングの外部とを連通する前記長手方向の貫通孔
   を有している特許請求の範囲第５項又は第６項に
   記載の装置。 ８ 円筒状のハウジングと、前記ハウジングの内
   部において前記ハウジングの一端側に配向された
   注射針と、前記ハウジングの内部に前記ハウジン
   グの長手方向に沿つて移動自在に設けられてお
   り、前記注射針を支持する支持手段と、前記支持
   手段を前記ハウジングの前記一端側に付勢する付
   勢手段と、前記ハウジングに設けられており、前
   記支持手段が前記一端側に移動するのを阻止する
   阻止手段と、前記ハウジングの一端に設けられて
   いると共に、注射されるべき動物の部分に接触す
   る面を有しており、前記面が前記注射針の中心軸
   方向に対して所定の角度で角度付けられる場合に
   のみ、前記支持手段が前記ハウジングの前記一端
   側に移動して前記注射針が前記ハウジングから突
   出するのを許容すべく前記阻止手段を解除するよ
   うに構成された解除手段と、前記ハウジングの内
   部に設けられていると共に、前記支持手段に接続
   されており、前記注射針に投与物を供給するよう
   に構成された供給手段と、前記供給手段に前記投
   与物を充填する充填手段とを備える装置。 ９ 前記充填手段が、前記解除手段に設けられて
   おり、前記阻止手段を解除状態に保持する保持手
   段と、前記支持手段を前記ハウジングの前記一端
   側において前記ハウジングの中に保持する他の保
   持手段とを備える特許請求の範囲第８項に記載の
   装置。 １０ 前記保持手段が、前記解除手段に設けられ
   ており、前記ハウジングの前記一端から突出した
   他のロツドの一端に接触する接触部材を備える特
   許請求の範囲第９項に記載の装置。 １１ 前記他の保持手段が、前記ハウジングの内
   周面に設けられており、前記ハウジングの前記長
   手方向に沿つた溝部と、前記溝部に連通してお
   り、前記溝部に交差した他の溝部と、前記支持手
   段に設けられており、前記溝部又は前記他の溝部
   と係合自在な突出部とを備える特許請求の範囲第
   １０項に記載の装置。