JPH0337673Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案はコイン（硬貨または硬貨と似た形状の
メダルなどをいう。以下同じ）を用いるゲーム機
に関する。さらに詳しくは、コインをコイン投入
口から投入してゲームを行ない、そのゲームの景
品としてコイン払出口からコインを払い出すゲー
ム機に関する。

［従来の技術］ 従来のコインを用いるゲーム機、たとえば電動
式スロツトマシンなどは、コイン払出口から払い
出されたコインを受け皿で受けとめて収納するよ
うに構成されている。また実公昭51−36624号公
報は、パチンコ球が受け皿に一定量以上入つてい
るか否かを検出する装置が開示されており、受け
皿に一定量以上入つているときのみ遊技機に電源
を入れたり、あるいは使用球環元装置などの入賞
確率調整装置で確率を下げることが提案されてい
る。しかしこのものはゲームの途中経過における
残量を遊技者に時々刻々と知らせる機能はない。

［考案が解決しようとする問題点］ 従来のゲーム機では受け皿にたまつているコイ
ンは積み重なりの具合で嵩が増減し、そのため残
量は、概算しかわからない。そのためゲームを行
なつている遊戯者にとつてゲームの切り上げどき
や新たにコインを借り出すタイミングがつかみに
くいという問題がある。

そのような問題を解決するため、たとえば払い
出されたコインのトータル量を表示することも考
えられる。しかし受け皿からコインを取り出した
り、新たに借り出したコインを受け皿に入れるば
あいもあるため、残量の表示としては不正確とな
る。

本考案は受け皿にたまつているコインの正確な
残量を常時、または希望するときにゲームを行な
つている遊戯者に知らしめ、それにより遊戯者に
刻々と変化するゲームの進行情況に応じたタイム
リーな対策をとる機会を与えてゲームの興趣を一
層高めることを目的としている。

［問題点を解決するための手段］ 本考案のコインを用いるゲーム機は、コイン払
出口と、該コイン払出口の近辺に、コイン払出口
から出てくるコインの全部を受けるように固定さ
れた受け皿と、該受け皿内に上下方向に移動自在
に、かつコインの全重量を支持するように設けら
れたコイン受けと、該コイン受け内のコインの全
重量を測定するための、コイン受けを弾力的に支
持するスプリングおよびコイン受けの上下方向の
変位を検出する検出器からなる計量手段と、該計
量手段によつて計量された重量をコインの残り枚
数に換算して表示するための表示器とを有するこ
とを構成上の特徴としている。

［作用］ コイン払出口から払い出されたコインはコイン
受けによつて受けとめられて収容される。コイン
を収容しているコイン受け内のコインの重量は計
量手段で計量され、その重量がコイン受けに残つ
ているコインの枚数として表示器に表示される。

さらに本考案のゲーム機では、コイン受けを上
下方向に移動自在に設けると共に、コイン受けを
支持するためのスプリングと、コイン受けの上下
方向の変位を検出するための検出器とを設けるこ
とにより前記計量手段を構成しているので、その
コインの重量とスプリングの付勢力とがつりあう
位置まで下降したコイン受けの下降量、すなわち
変位が検出機で検出され、検出された変位がコイ
ン枚数に換算され、コインの残量として表示器で
表示される。

［実施例］ つぎに図面を参照しながら本考案のゲーム機を
説明する。

第１図は本考案のゲーム機の一実施例を示す要
部断面図、第２図は本考案のゲーム機の一実施例
を示す正面図、第３〜５図はそれぞれ本考案のゲ
ーム機における表示器の実施例を示す説明図であ
る。

第１〜２図において、１はゲーム機Ｇの正面の
枠材である。枠材１には景品のコインを払い出す
ための払出口２が設けられている。枠材１の払出
口２のまわり、すなわち払出口２から払出された
コインを受けとめることができる位置には、受け
皿３がビス２ａなどで固着されている。

受け皿３の内部にはコイン受け４が上下方向に
移動自在に設けられており、受け皿３とコイン受
け４の間にはスプリング５が介在されている。

前記ゲーム機Ｇの内部にはコイン受け４の位置
をたとえば電気信号に変換しうる検出器６が設け
られており、さらに枠材１の表面、または下部パ
ネル１ａ内にはその電気信号をアナログ表示また
はデジタル表示するための表示器７が設けられて
いる。

前記検出器６としては、たとえばコイン受け４
と枠材１にそれぞれたがいに向き合うように固定
された２枚の金属板の間の静電容量の変化あるい
は磁束密度の変化などを電気信号として取り出す
トランスデユーサなどを用いることができる。

また前記表示器７としては、第３〜５図に示す
ものなどが用いられる。

第３図に示される表示器７Ａは、前記電気信号
を針９の回転角度に変換し、コインの残量、たと
えば目盛×10がコインの枚数を示すような目盛目
盛１０により、アナログ的にコインの残量を表示
することができるものである。

第４図に示す表示器７Ｂは、前記電気信号をコ
インの枚数、または枚数の十分の一の数値で７セ
グメントLED１１などによりデジタル表示する
ものである。すなわちこのものは前記コインの重
量を表わす電気信号を、あらかじめ設定したコイ
ン１枚当りに対応する電気信号で除してコインの
枚数を計数する計算手段を有している。

第５図に示される表示器７Ｃには、LED１２
などの発光手段が一列に配列されたレベルメータ
であり、コインの残量を、発光しているLED１
２ａなどの個数によりコインの枚数の十分の一の
数値で、アナログとデジタルの中間的な表示で示
すことができる。

なお第１図において、コインの重量に対応する
コイン受け４の変位を、電気信号に変換せずに、
たとえばピニオンとラツクとを組みあわせた機械
的な変換手段などを介して表示してもよい。その
ばあいは、たとえば第３図または第５図に示すよ
うなアナログ的な表示手段などを採用しうる。

なお前記計量手段は常時機能している必要はな
く、遊戯者が希望するとき、たとえばスイツチを
入れたときだけ機能するように構成されていても
よい。

［考案の効果］ 本考案のゲーム機は、受け皿にたまつているコ
インの正確な残量を常時、または希望するときに
ゲームを行なつている遊戯者に知らせることがで
きるため、ゲームの切り上げどきや新たにコイン
を借り入れるタイミングがつかみやすい。そのた
め遊戯者は刻々と変化するゲームの進行情況に応
じてタイムリーな対策をとることができ、ゲーム
の興趣が一層高まる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のゲーム機の一実施例を示す要
部断面図、第２図は本考案のゲーム機の一実施例
を示す正面図、第３〜５図はそれぞれ本考案のゲ
ーム機における表示器の実施例を示す説明図であ
る。 図面の主要符号、２：払出口、４：コイン受
け、５：スプリング、７，７ａ，７ｂ，７ｃ：表
示器。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 コイン払出口と、 該コイン払出口の近辺に、コイン払出口から出
   てくるコインの全部を受けるように固定された受
   け皿と、 該受け皿内に上下方向に移動自在に、かつコイ
   ンの全重量を支持するように設けられたコイン受
   けと、 該コイン受け内のコインの全重量を測定するた
   めの、コイン受けを弾力的に支持するスプリング
   およびコイン受けの上下方向の変位を検出する検
   出器からなる計量手段と、 該軽量手段によつて計量された重量をコインの
   残り枚数に換算して表示するための表示器とを有
   するコインを用いるゲーム機。