JPH0335901Y2 - - Google Patents

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JPH0335901Y2
JPH0335901Y2 JP1984145718U JP14571884U JPH0335901Y2 JP H0335901 Y2 JPH0335901 Y2 JP H0335901Y2 JP 1984145718 U JP1984145718 U JP 1984145718U JP 14571884 U JP14571884 U JP 14571884U JP H0335901 Y2 JPH0335901 Y2 JP H0335901Y2
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valve
seat surface
valve seat
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discharge
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Description

【考案の詳細な説明】
[考案の技術分野] 本考案は密閉形圧縮機の弁構造に係り、環状の
吐出弁が着座する内周側弁座面と外周側弁座面の
磨耗を均一化させると共に密閉性も改善し、信頼
性の向上を達成し得る密閉形圧縮機の弁構造に関
する。 [考案の技術的背景とその問題点] 従来、比較的大型の密閉形圧縮機には環状の吐
出弁が採用されている。その理由は、環状の吐出
弁は、他の形状の弁に比べ、リフト量が小さく、
且つ吐出口の開口面積が大きく採れると共に、高
速追随性にも優れているからである。 ところで、この環状の吐出弁は環状に形成され
た吐出口に、これを開閉するように設けられる。 具体的に示すと、第5図のように環状の吐出弁
10は、その内周側縁部11と外周側縁部13と
がそれぞれ内周側弁座面12と外周側弁座面14
上に吐出口4を閉塞するようにして着座してい
る。ここで、従来は、図示するように環状の吐出
弁10が実質的に着座する内周側弁座面と吐出弁
の内周側縁部との接触巾及び外周側弁座面と吐出
弁の外周側縁部との接触巾t1,t2が略等しくなる
ように設けていた。 ところが、このような従来の構成によると、図
示しない圧縮機のピストンが吸込行程に入りシリ
ンダ外との圧力差により環状の吐出弁10の内周
側縁部11と外周側縁部13がそれぞれ内周側弁
座面12及び外周側弁座面14にぶつかるように
強く押し当てられたとき、内周側弁座面12の方
が外周側弁座面14に比べより大きな単位面積当
りの抗力を受けることになるため、内周側弁座面
12の方が磨耗が激しいと共に、吐出弁一体とし
て密着性が悪く、更には吐出弁の破損を招来する
という欠点が在つた。 また更に、近年、圧縮機に掛かる負荷が増大し
ていると共に、インバータ駆動等における高速運
転が要求されるようになつてきているため、上述
したような従来のものにあつては、それらに充分
対応できないという問題があつた。 [考案の目的] 本考案は、上記問題点を有効に解決すべく創案
されたものであり、その目的は、密閉形圧縮機に
設けられる環状の吐出弁が実質的に着座する内周
側弁座面及び外周側弁座面の磨耗量を可及的に減
少及び均一化させると共に吐出弁との密着性を向
上させて、高負荷、高回転にも充分対応し得る密
閉形圧縮機の弁構造を提供することである。 [考案の構成] 本考案は上記目的を達成するために、環状に形
成された吐出口にこれを開閉するように環状の吐
出弁を設けた密閉形圧縮機において、上記吐出口
に形成され上記吐出弁が実質的に着座する内周側
弁座面と外周側弁座面の磨耗量が単位面積当りの
外圧による抗力に基づくことを見出し、内周側弁
座面と吐出弁の内周側縁部との接触幅を外周側弁
座面と吐出弁の外周側縁部との接触幅の1.2〜2.0
倍とし、内周側弁座面と吐出弁の内周側縁部との
接触面積と外周側弁座面と吐出弁の外周側縁部と
の接触面積を略同一にして、上記外圧による抗力
が内周側弁座面及び外周側弁座面に単位面積当り
略等しく掛かるようにさせてその磨耗量を可及的
に減少及び均一化させると共に、吐出弁との密着
性を向上させて高負荷、高回転にも充分対応し得
るようにしたものである。 [考案の実施例] 次に、本考案の好適一実施例を添付図面に基づ
いて説明する。 先ず、第2図に示すように、密閉形圧縮機に設
けられる圧縮流体を排出するための排出装置1
は、円盤状に形成された弁プレート2と、この弁
プレート2の外径より大きい内径を有する環状の
弁プレート3とが環状の開口部である吐出口4を
形成するよう同心円状に並設されると共に、上記
両プレート上面部に跨つて上記両プレートをボル
ト6,7により固定支持する略環状の弁ガイド5
により主に構成されている。また第1図及び第2
図に示すように上記弁ガイド5の下側面には、上
記吐出口4に沿つてこれを覆うように環状の段部
8が設けられている。そしてこの段部8と上記弁
プレート2,3により、吐出された圧縮流体を径
方向外方に導き排出するための吐出通路9がその
外周部が開口されて環状に形成されている。 一方、この吐出通路9内には吐出口4を開閉す
る環状に形成された吐出弁10がその内周側縁部
11を内周側弁座面12に、外周側縁部13を外
周側弁座面14にそれぞれ密着させて設けられて
いる。尚、この吐出弁10は、上記段部8とこの
吐出弁10間に嵌装された吐出弁ばね15,16
により常時吐出口4を閉塞するよう付勢されてい
る。 特に本実施例においては、第3図に示すように
吐出弁10が実質的に着座する内周側弁座面と吐
出弁の内周側縁部との接触面積S1と外周側弁座面
と吐出弁の外周側縁部との接触面積S2とが略等し
くなるように内周側弁座面と吐出弁の内周側縁部
との接触巾t1と外周側弁座面と吐出弁の外周側縁
部との接触巾t2とを選択し形成したものである。
このように構成することで、内周側弁座面17と
外周側弁座面18とが受ける単位面積当りの抗力
を均一化でき、その磨耗量を可及的に減少させ得
るのである。 ここで、第3図に示すような吐出弁において、
その内径及び外径をそれぞれD1,D2としたとき、
D1=19mm、D2=33mmの実際の弁における弁座磨
耗試験の結果を第4図に示す。このグラフの縦軸
は、従来の吐出弁構造における内周側弁座面の磨
耗量を100としたときの弁座面の磨耗量を、横軸
は内周側弁座面と吐出弁の内周側縁部との接触巾
t1と外周側弁座面と吐出弁の外周側縁部との接触
巾t2との比を表わしている。又、グラフ中、実線
Aは内周側弁座面17の磨耗量を、点線Bは外周
側弁座面18の磨耗量を示している。この実験結
果によれば、内周側弁座面と吐出弁の内周側縁部
との接触巾t1と外周側弁座面と吐出弁の外周側縁
部との接触巾t2の1.2〜2.0倍としたときが最もそ
の磨耗量を均一化させ得ると共に、トータル的に
も減少させ得ることが解る。 次に、外径及び内径の異なる2種類の弁につい
て、従来の弁構造と本考案を実施した弁構造とに
おける各寸法対照表を以下に示す。
【表】 上記表から解るとおり、内周側弁座面と吐出弁
の内周側縁部との接触触巾t1と外周側弁座面と吐
出弁の外周側縁部との接触巾t2の1.2〜2.0倍とし
たとき、内周側弁座面と吐出弁の内周側縁部との
接触面積S1と外周側弁座面と吐出弁の外周側縁部
との接触面積S2とが略等しくなる。 但し、吐出弁10の内径D1と外径D2との比率
が上記弁と異なる場合には、S1とS2とが略等しく
なるようなt1とt2の比は上記表の限りでなくなる
ので、その都度計算により算出する必要がある。 また上記表において、本考案の実施における
t1,t2の値が記入されていないが、これはt1/t2
を1.2〜2.0にするt1とt2の組合せが無制限に有り
得るからである。しかしながら現実には、t1,t2
とも必要最小限巾確保されなければならないこと
は言うまでもない。 尚、t1/t2を2.0より大きくしようとすると吐出
口4の面積が狭められ、圧縮流体の流通低抗が増
えるため好ましくない。 次に本実施例における作用について説明する。 図示しないシリンダ内で圧縮された冷媒等の圧
縮流体は、外圧及び吐出弁ばね15,16の付勢
力に打ち勝つて環状の吐出弁10を押上げて、吐
出口4より吐出通路9内に流れ込んだ後、吐出通
路9の外周側開口部19より排出される。この
後、図示しないピストンが吸込行程に入ると、シ
リンダ外の圧力と吐出弁ばね15,16の付勢力
との和とシリンダ内の圧力との差による圧力によ
り、吐出弁10は吐出口4を閉塞するよう閉じ、
排出された圧縮流体のシリンダ内への逆流が阻止
される。このとき、吐出弁10の内周側縁部11
が内周側弁座面12に、外周側縁部13が外周側
弁座面14にそれぞれ勢いよく押当てられる。そ
してこれが反復継続されると弁座はしだいに磨耗
してくるのである。 ここで、従来のように、内周側弁座面と吐出弁
の内周側縁部との接触巾t1と外周側弁座面と吐出
弁の外周側縁部との接触巾t2とが等しいと、内周
側弁座面と吐出弁の内周側縁部との接触面積S1
方が外周側弁座面と吐出弁の外周側縁部との接触
面積S2よりも狭いため、単位面積当りの抗力が大
きく掛り、内周側弁座面12の磨耗がより早く進
行してしまう。 このため、吐出弁10と弁座との密着性が悪く
なり、性能の低下や吐出弁10及び内周側弁座面
12の破損を招来していた。 しかし、本実施例のように内周側弁座面と吐出
弁の内周側縁部との接触巾t1及び外周側弁座面と
吐出弁の外周側縁部との接触巾t2を内周側弁座面
と吐出弁の内周側縁部との接触面積S1と外周側弁
座面と吐出弁の外周側縁部との接触面積S2とが略
等しくなるよう選択構成すれば、内周側弁座面1
2にも外周側弁座面14にも単位面積当り略同一
の抗力が掛かるため、内周側弁座面12が早期に
磨耗することはなく均一化されると共に、その絶
対量においても減少し、吐出弁10及び内周側弁
座面12の破損を招くことなくその性能及び信頼
性の向上を達成し得る。 [考案の効果] 以上要するに本考案によれば次のような優れた
効果を発揮する。 (1) 環状の吐出弁が着座する内周側弁座面と外周
側弁座面の磨耗量を均一化させると共に、その
絶対量も可及的に減少させて、性能劣化のない
長寿命、高信頼性を有する弁構造と成し得る。 (2) また、内周側弁座面と外周側弁座面とに掛か
る単位面積当りの抗力を等しくできるので、吐
出弁及び弁座の破損を防止し得ると共に、吐出
弁と弁座との高い密着性が確保でき、圧縮機の
高負荷、高回転運転時にも充分対応し得る弁構
造と成し得る。 (3) 上記(1)及び(2)で述べたことから明らかなよう
に本考案に係る弁構造を採用すれば効率の良い
高信頼性の圧縮機と成し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案に係る密閉形圧縮機
の弁構造の一実施例を示すものであつて、第1図
は弁構造の要部拡大側断面図、第2図は弁構造の
側断面図、第3図は環状の吐出弁の平面図であ
る。また、第4図は内周側弁座面と吐出弁の内周
側縁部との接触巾と外周側弁座面と吐出弁の外周
側縁部との接触巾との比と、それぞれの弁座面の
磨耗量との関係を示す図、第5図は密閉形圧縮機
の従来の弁構造の要部側断面図である。 図中、4は吐出口、10は環状の吐出弁、S1
びS2はそれぞれ吐出弁が実質的に着座する内周側
弁座面と吐出弁の内周側縁部との接触面積及び外
周側弁座面と吐出弁の外周側縁部との接触面積で
ある。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 環状に形成された吐出口にこれを開閉するよう
    に環状の吐出弁を設けた密閉形圧縮機において、
    上記吐出弁が着座する内周側弁座面と吐出弁の内
    周側縁部との接触幅を外周側弁座面と吐出弁の外
    周側縁部との接触幅の1.2〜2.0倍とし、内周側弁
    座面と吐出弁の内周側縁部との接触面積と外周側
    弁座面と吐出弁の外周側縁部との接触面積を略同
    一にしたことを特徴とする密閉形圧縮機の弁構
    造。
JP1984145718U 1984-09-28 1984-09-28 Expired JPH0335901Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1984145718U JPH0335901Y2 (ja) 1984-09-28 1984-09-28

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JPS6162288U JPS6162288U (ja) 1986-04-26
JPH0335901Y2 true JPH0335901Y2 (ja) 1991-07-30

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JPS6162288U (ja) 1986-04-26

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