JPH0335788B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0335788B2 JPH0335788B2 JP58080771A JP8077183A JPH0335788B2 JP H0335788 B2 JPH0335788 B2 JP H0335788B2 JP 58080771 A JP58080771 A JP 58080771A JP 8077183 A JP8077183 A JP 8077183A JP H0335788 B2 JPH0335788 B2 JP H0335788B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating element
- ptc heating
- wire
- polymer layer
- element layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 69
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 claims description 26
- 239000004020 conductor Substances 0.000 claims description 8
- 238000002844 melting Methods 0.000 claims description 8
- 230000008018 melting Effects 0.000 claims description 7
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 claims description 2
- 239000000843 powder Substances 0.000 claims description 2
- 238000013021 overheating Methods 0.000 description 9
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 6
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 5
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 5
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 5
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 239000012212 insulator Substances 0.000 description 3
- 229920001200 poly(ethylene-vinyl acetate) Polymers 0.000 description 3
- -1 polyethylene Polymers 0.000 description 3
- 239000004952 Polyamide Substances 0.000 description 2
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 229920002647 polyamide Polymers 0.000 description 2
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 2
- 239000002861 polymer material Substances 0.000 description 2
- 229920000098 polyolefin Polymers 0.000 description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 2
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 1
- 239000006229 carbon black Substances 0.000 description 1
- 239000012141 concentrate Substances 0.000 description 1
- 239000006258 conductive agent Substances 0.000 description 1
- 229920001577 copolymer Polymers 0.000 description 1
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 1
- 230000005611 electricity Effects 0.000 description 1
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 1
- 239000000155 melt Substances 0.000 description 1
- PNJWIWWMYCMZRO-UHFFFAOYSA-N pent‐4‐en‐2‐one Natural products CC(=O)CC=C PNJWIWWMYCMZRO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 1
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 1
- 229920006214 polyvinylidene halide Polymers 0.000 description 1
- 230000009466 transformation Effects 0.000 description 1
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Resistance Heating (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、採暖器具等に使用される発熱線の構
成に関するものである。
成に関するものである。
(従来例の構成とその問題点)
従来の正の抵抗温度係数を有する発熱線(以下
PTC発熱線と称す)は、たとえば第1図に示す
ように構成されていた。第1図において、aは
PTC発熱体層であり、その外表面に一対の電極
線b−1およびb−2がスパイラル状に巻つけら
れており、その外表面は絶縁体cでチユービング
されている。またPTC発熱体層aの内表面部に
は芯糸dを配している。本構成では、前記PTC
発熱体層aのPTCカーブによりある自己制御温
度に設定することができるが、外部よりの押圧、
屈曲、ねじり等により局部的に電極間距離が小さ
くなつたり、前記PTC発熱体層の一部に導電性
物質が誤つて混入していた場合など、PTC発熱
線全体の抵抗値がほとんど変らず、その局部に電
流が集中し、局部過熱、アーク発生、さらには電
極間短絡などが生じ、やけど、火災の発生などの
危険性を有していた。電極間の短絡に関しては、
PTC発熱線全体に流れる電流値に大きな変化が
あるので、電流ヒユーズ等により危険ではあるが
簡単に通電を停止させることができる。しかし、
PTC発熱線の抵抗値がほとんど変らず、変つて
もPTC発熱線自身の自己制御抵抗値範囲内であ
り、その局部に電流が集中した場合などは安全性
を確保することができない欠点を有していた。
PTC発熱線と称す)は、たとえば第1図に示す
ように構成されていた。第1図において、aは
PTC発熱体層であり、その外表面に一対の電極
線b−1およびb−2がスパイラル状に巻つけら
れており、その外表面は絶縁体cでチユービング
されている。またPTC発熱体層aの内表面部に
は芯糸dを配している。本構成では、前記PTC
発熱体層aのPTCカーブによりある自己制御温
度に設定することができるが、外部よりの押圧、
屈曲、ねじり等により局部的に電極間距離が小さ
くなつたり、前記PTC発熱体層の一部に導電性
物質が誤つて混入していた場合など、PTC発熱
線全体の抵抗値がほとんど変らず、その局部に電
流が集中し、局部過熱、アーク発生、さらには電
極間短絡などが生じ、やけど、火災の発生などの
危険性を有していた。電極間の短絡に関しては、
PTC発熱線全体に流れる電流値に大きな変化が
あるので、電流ヒユーズ等により危険ではあるが
簡単に通電を停止させることができる。しかし、
PTC発熱線の抵抗値がほとんど変らず、変つて
もPTC発熱線自身の自己制御抵抗値範囲内であ
り、その局部に電流が集中した場合などは安全性
を確保することができない欠点を有していた。
(発明の目的)
本発明は、安全で信頼性の高いPTC発熱線を
提供することを目的とする。
提供することを目的とする。
(発明の構成)
本発明の発熱線は、結晶性重合体中に導電性微
粉末を混合分散してなる大きな正の抵抗温度係数
を有する管状抵抗発熱体層(以下PTC発熱体層
と称す)と、互いに接触することなく巻き付けら
れる一対のスパイラル電極線と、前記PTC発熱
体層の発熱最高温度よりも高い融点を有する管状
熱溶融性高分子層と、中心から外周方向への投影
面で前記電極線と交叉する部分を有する少なくと
も一本の導体線を備え、前記PTC発熱体層の内
表面あるいは外表面のいずれかに前記一対のスパ
イラル電極線を形成し、前記電極線および前記
PTC発熱体層に接するように前記熱溶融性高分
子層を形成し、さらに前記熱溶融性高分子層の前
記電極線との反対面に、この高分子層が溶融する
ことにより前記電極線と電気的導通が得られるよ
うに前記導体線を形成した構成である。
粉末を混合分散してなる大きな正の抵抗温度係数
を有する管状抵抗発熱体層(以下PTC発熱体層
と称す)と、互いに接触することなく巻き付けら
れる一対のスパイラル電極線と、前記PTC発熱
体層の発熱最高温度よりも高い融点を有する管状
熱溶融性高分子層と、中心から外周方向への投影
面で前記電極線と交叉する部分を有する少なくと
も一本の導体線を備え、前記PTC発熱体層の内
表面あるいは外表面のいずれかに前記一対のスパ
イラル電極線を形成し、前記電極線および前記
PTC発熱体層に接するように前記熱溶融性高分
子層を形成し、さらに前記熱溶融性高分子層の前
記電極線との反対面に、この高分子層が溶融する
ことにより前記電極線と電気的導通が得られるよ
うに前記導体線を形成した構成である。
(実施例の説明)
本発明の一実施例について、第2図ないし第4
図に基づいて説明する。
図に基づいて説明する。
第2図において、1はPTC発熱体層であり、
その外表面に一対のスパイラル電極線2−a,2
−bを配している。PTC発熱体層1および、ス
パイラル電極線2−a,2−bに接して熱溶融性
高分子層3を配し、その外表面にスパイラル導線
4を配している。5は芯糸、6は管状絶縁体であ
る。
その外表面に一対のスパイラル電極線2−a,2
−bを配している。PTC発熱体層1および、ス
パイラル電極線2−a,2−bに接して熱溶融性
高分子層3を配し、その外表面にスパイラル導線
4を配している。5は芯糸、6は管状絶縁体であ
る。
以上の構成により、局部的な異常過熱に対して
も十分な安全性を確保することができる。すなわ
ち外部よりの押圧、屈曲、ねじり等により局部的
に電極間距離が小さくなつたり、PTC発熱体層
1の中に、ある種の導電性物質が混入されていた
り、あるいは電極線2−a,2−b自身が断線す
るか、断線しかかつていたり、あるいは外的要因
で前記PTC発熱線が加熱されたりする場合、ア
ーク発生による過熱を溶融性高分子層3の溶融に
導き、電極線2−a,2−bとスパイラル導線4
とが接触し、スパイラル導線4を通じて異常過
熱、局部過熱を防止することができ、すぐれた特
徴を有するものである。また熱溶融性高分子層3
とPTC発熱体層1との間に密接して電極線2−
a,2−bを配しているので、どのような状態に
おいても電極線2−a,2−bの移動は非常に小
さく、発熱線温度の均一性を向上させることがで
きる。
も十分な安全性を確保することができる。すなわ
ち外部よりの押圧、屈曲、ねじり等により局部的
に電極間距離が小さくなつたり、PTC発熱体層
1の中に、ある種の導電性物質が混入されていた
り、あるいは電極線2−a,2−b自身が断線す
るか、断線しかかつていたり、あるいは外的要因
で前記PTC発熱線が加熱されたりする場合、ア
ーク発生による過熱を溶融性高分子層3の溶融に
導き、電極線2−a,2−bとスパイラル導線4
とが接触し、スパイラル導線4を通じて異常過
熱、局部過熱を防止することができ、すぐれた特
徴を有するものである。また熱溶融性高分子層3
とPTC発熱体層1との間に密接して電極線2−
a,2−bを配しているので、どのような状態に
おいても電極線2−a,2−bの移動は非常に小
さく、発熱線温度の均一性を向上させることがで
きる。
本PTC発熱線を電気毛布、電気カーペツト等
の採暖器具に用いた場合、その一実施例の回路図
を第3図に示す。第3図に示すように、ダイオー
ド7およびヒユーズ8を用いて簡単に安全回路を
構成することができる。9は交流電源である。
の採暖器具に用いた場合、その一実施例の回路図
を第3図に示す。第3図に示すように、ダイオー
ド7およびヒユーズ8を用いて簡単に安全回路を
構成することができる。9は交流電源である。
以下上記構成における作用を説明する。上記の
ように、各種異常状態により、異常過熱、局部過
熱が生じた場合、前記熱溶融性高分子層3が溶融
し、電極線2−a,2−bの抗張力により、電極
線2−a,2−bのスパイラル径が大きくなり、
スパイラル導線4と接触する。スパイラル導線4
と電極線2−a,2−bのいずれかと接触して
も、電極線2−a,2−bの両者に接触しても、
ヒユーズ8が断線し、通電が停止される、なお、
スパイラル導体を内側に用いた場合は、スパイラ
ル導体の抗張力により電極線と接触する形とな
り、同様の高い安全性が得られる。
ように、各種異常状態により、異常過熱、局部過
熱が生じた場合、前記熱溶融性高分子層3が溶融
し、電極線2−a,2−bの抗張力により、電極
線2−a,2−bのスパイラル径が大きくなり、
スパイラル導線4と接触する。スパイラル導線4
と電極線2−a,2−bのいずれかと接触して
も、電極線2−a,2−bの両者に接触しても、
ヒユーズ8が断線し、通電が停止される、なお、
スパイラル導体を内側に用いた場合は、スパイラ
ル導体の抗張力により電極線と接触する形とな
り、同様の高い安全性が得られる。
PTC発熱体層1はカーボンブラツクを中心と
する粒子状導電剤を含有させた高分子組成物であ
り、たとえば、これに用いる樹脂としてはポリエ
チレン−酢酸ビニール共重合体、ポリエチレン−
エチルアクリレート共重合体、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフインやポリアミド、
ポリハロゲン化ビニリデン、ポリエステル等の樹
脂があり、各々の結晶変態点付近で急激な正の温
度係数を示す。
する粒子状導電剤を含有させた高分子組成物であ
り、たとえば、これに用いる樹脂としてはポリエ
チレン−酢酸ビニール共重合体、ポリエチレン−
エチルアクリレート共重合体、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフインやポリアミド、
ポリハロゲン化ビニリデン、ポリエステル等の樹
脂があり、各々の結晶変態点付近で急激な正の温
度係数を示す。
一対のスパイラル電極線2−a,2−b間の距
離は0.3mmないし1mm程度であり、PTC発熱体層
1は高比抵抗の組成物で、自己温度制御性のため
のPTC特性は容易に得られる。
離は0.3mmないし1mm程度であり、PTC発熱体層
1は高比抵抗の組成物で、自己温度制御性のため
のPTC特性は容易に得られる。
第4図に本実施例でのPTC発熱体層1の抵抗
温度特性を示す。第4図においてT方向に温度
℃、R方向に1mあたりの各温度による抵抗値
kΩを示す。初期においては、Aの特性を示して
おり、本発熱線は一般に考えられる最大の断熱を
行なつても発熱線の温度は約80℃の最大の自己発
熱温度以上には上昇しない。
温度特性を示す。第4図においてT方向に温度
℃、R方向に1mあたりの各温度による抵抗値
kΩを示す。初期においては、Aの特性を示して
おり、本発熱線は一般に考えられる最大の断熱を
行なつても発熱線の温度は約80℃の最大の自己発
熱温度以上には上昇しない。
しかし、一般に上記のような材料構成からなる
PTC発熱体は、長期間使用後、Bの方向に変化
していく傾向にある。このような場合、最大自己
発熱温度は長期経年とともにしだいに高くなり、
危険な面も有してくるが、このような場合にも熱
溶融性高分子層3の溶融温度に達すれば、完全に
通電を停止させることができるので、非常に安全
である。この熱溶融性高分子層3は前記最大自己
発熱温度以上で、各種異常高温になつた場合、安
全であるとみなせる温度以下の適切な温度に設定
する。この適切な溶融温度範囲は各種採暖器具に
よつても異なるが、90℃ないし200℃位に存し、
したがつて、90℃ないし200℃に融点を有する結
晶性高分子、たとえば、ポリエチレン、ポリオレ
フイン、ポリアミドの組成物を用いる。
PTC発熱体は、長期間使用後、Bの方向に変化
していく傾向にある。このような場合、最大自己
発熱温度は長期経年とともにしだいに高くなり、
危険な面も有してくるが、このような場合にも熱
溶融性高分子層3の溶融温度に達すれば、完全に
通電を停止させることができるので、非常に安全
である。この熱溶融性高分子層3は前記最大自己
発熱温度以上で、各種異常高温になつた場合、安
全であるとみなせる温度以下の適切な温度に設定
する。この適切な溶融温度範囲は各種採暖器具に
よつても異なるが、90℃ないし200℃位に存し、
したがつて、90℃ないし200℃に融点を有する結
晶性高分子、たとえば、ポリエチレン、ポリオレ
フイン、ポリアミドの組成物を用いる。
次に、第5図は、PTC発熱体層の内表面に電
極線を形成した実施例であるが、10はPTC発
熱体層であり、この内表面に一対のスパイラル電
極線11,12が形成され、さらにこの内側に
PTC発熱体層10、及び電極線11,12に密
着するように熱溶融性樹脂13が形成され、この
内表面には導線14が構成されている。なお、1
5は絶縁外被である。この実施例においても同様
の効果を奏するものである。
極線を形成した実施例であるが、10はPTC発
熱体層であり、この内表面に一対のスパイラル電
極線11,12が形成され、さらにこの内側に
PTC発熱体層10、及び電極線11,12に密
着するように熱溶融性樹脂13が形成され、この
内表面には導線14が構成されている。なお、1
5は絶縁外被である。この実施例においても同様
の効果を奏するものである。
特許請求の範囲第2項のものは芯糸上に本
PTC発熱線を形成するものであり、引張強度、
各種折曲げ強度を向上させることができる。
PTC発熱線を形成するものであり、引張強度、
各種折曲げ強度を向上させることができる。
特許請求の範囲第3項のものは前記PTC発熱
体層1と前記熱溶融性高分子層3に相溶性をもた
せたことを特徴とするが、長期間経年ののち、し
だいに前記熱溶融性高分子層3の高分子材料が
PTC発熱体層へ移行し、最終的には第4図に示
すC特性の方向へと変化していくため最後には発
熱しなくなるので大きな安全性を確保できる。こ
の移行速度は、前記PTC発熱体層1の第4図に
示すB方向への変化速度と本発熱線の寿命等から
設定し、適当な熱溶融性高分子材料を選定すれば
よい。
体層1と前記熱溶融性高分子層3に相溶性をもた
せたことを特徴とするが、長期間経年ののち、し
だいに前記熱溶融性高分子層3の高分子材料が
PTC発熱体層へ移行し、最終的には第4図に示
すC特性の方向へと変化していくため最後には発
熱しなくなるので大きな安全性を確保できる。こ
の移行速度は、前記PTC発熱体層1の第4図に
示すB方向への変化速度と本発熱線の寿命等から
設定し、適当な熱溶融性高分子材料を選定すれば
よい。
(発明の効果)
本発明によれば、次の各種の効果を得ることが
できる。即ち、PTC発熱体層では、PTC材料へ
の異物混入、外部からの押圧、屈曲、ねじり等に
よる電極間距離の変化、電極線の断線等により、
異常過熱、局部過熱、スパーク等が発生するが、
PTC発熱体層と熱溶融性高分子層を熱的に密着
させ一体化させることにより、局部に至るまでこ
うした危険性を非常に速い応答速度で防止でき、
安全で信頼性の高い発熱線を実現できる。また、
一対の電極線は、PTC発熱体層と熱溶融性高分
子層とが密着しているため、各種押圧、屈曲、ね
じり等に対しても移動することなく、常に均一な
発熱が得られるものである。さらには、前記電気
的なヒユーズ機能と電極線の固定機能とを熱溶融
性高分子層で機能させることにより、配線等容易
で、異物感のない細くてシンプルなPTC発熱線
形状を構成できるものであり、実用上極めて効果
的なものである。
できる。即ち、PTC発熱体層では、PTC材料へ
の異物混入、外部からの押圧、屈曲、ねじり等に
よる電極間距離の変化、電極線の断線等により、
異常過熱、局部過熱、スパーク等が発生するが、
PTC発熱体層と熱溶融性高分子層を熱的に密着
させ一体化させることにより、局部に至るまでこ
うした危険性を非常に速い応答速度で防止でき、
安全で信頼性の高い発熱線を実現できる。また、
一対の電極線は、PTC発熱体層と熱溶融性高分
子層とが密着しているため、各種押圧、屈曲、ね
じり等に対しても移動することなく、常に均一な
発熱が得られるものである。さらには、前記電気
的なヒユーズ機能と電極線の固定機能とを熱溶融
性高分子層で機能させることにより、配線等容易
で、異物感のない細くてシンプルなPTC発熱線
形状を構成できるものであり、実用上極めて効果
的なものである。
第1図は従来のPTC発熱線の構成図、第2図
は本発明の一実施例によるPTC発熱線の構成図、
第3図は同PTC発熱線を用いた回路構成図、第
4図は同PTC発熱線の特性図、第5図は本発明
の他の実施例の発熱線の構成図である。 1……PTC発熱体層、2−a,2−b……ス
パイラル電極線、3……熱溶融性高分子層、4…
…スパイラル導線、5……芯糸、6……管状絶縁
体、7……ダイオード、8……ヒユーズ、9……
交流電源、10……PTC発熱体層、11,12
……スパイラル電極線、13……熱溶融性樹脂、
14……導線、15……絶縁外被。
は本発明の一実施例によるPTC発熱線の構成図、
第3図は同PTC発熱線を用いた回路構成図、第
4図は同PTC発熱線の特性図、第5図は本発明
の他の実施例の発熱線の構成図である。 1……PTC発熱体層、2−a,2−b……ス
パイラル電極線、3……熱溶融性高分子層、4…
…スパイラル導線、5……芯糸、6……管状絶縁
体、7……ダイオード、8……ヒユーズ、9……
交流電源、10……PTC発熱体層、11,12
……スパイラル電極線、13……熱溶融性樹脂、
14……導線、15……絶縁外被。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 結晶性重合体中に導電性微粉末を混合分散し
てなる大きな正の抵抗温度係数を有する管状抵抗
発熱体層(以下PTC発熱体層と称す)と、互い
に接触することなく巻き付けられる一対のスパイ
ラル電極線と、前記PTC発熱体層の発熱最高温
度よりも高い融点を有する管状熱溶融性高分子層
と、中心から外周方向への投影面で前記電極線と
交叉する部分を有する少なくとも一本の導体線を
備え、前記PTC発熱体層の内表面あるいは外表
面のいずれかに前記一対のスパイラル電極線を形
成し、前記電極線および前記PTC発熱体層に接
するように前記熱溶融性高分子層を形成し、さら
に前記熱溶融性高分子層の前記電極線との反対面
に、この高分子層が溶融することにより前記電極
線と電気的導通が得られるように前記導体線を形
成した発熱線。 2 PTC発熱体層あるいは熱溶融性高分子層が
芯糸上に形成された特許請求の範囲第1項記載の
発熱線。 3 PTC発熱体層と熱溶融性高分子層に相溶性
をもたせた特許請求の範囲第1項記載の発熱線。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8077183A JPS59207586A (ja) | 1983-05-11 | 1983-05-11 | 発熱線 |
CA000454007A CA1235450A (en) | 1983-05-11 | 1984-05-10 | Flexible heating cable |
DE8484303231T DE3482159D1 (de) | 1983-05-11 | 1984-05-11 | Flexibler heizdraht. |
EP84303231A EP0125913B1 (en) | 1983-05-11 | 1984-05-11 | Flexible heating wire |
US06/609,216 US4575620A (en) | 1983-05-11 | 1984-05-11 | Flexible heating wire |
US06/797,155 US4742212A (en) | 1983-05-11 | 1985-11-12 | Flexible heating wire |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8077183A JPS59207586A (ja) | 1983-05-11 | 1983-05-11 | 発熱線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59207586A JPS59207586A (ja) | 1984-11-24 |
JPH0335788B2 true JPH0335788B2 (ja) | 1991-05-29 |
Family
ID=13727678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8077183A Granted JPS59207586A (ja) | 1983-05-11 | 1983-05-11 | 発熱線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59207586A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5457241A (en) * | 1977-10-14 | 1979-05-08 | Sharp Corp | Heat-sensitive body |
-
1983
- 1983-05-11 JP JP8077183A patent/JPS59207586A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5457241A (en) * | 1977-10-14 | 1979-05-08 | Sharp Corp | Heat-sensitive body |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59207586A (ja) | 1984-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0125913B1 (en) | Flexible heating wire | |
US5801914A (en) | Electrical safety circuit with a breakable conductive element | |
US4547658A (en) | Multiple heat fusing wire circuit for underblankets | |
US4101862A (en) | Current limiting element for preventing electrical overcurrent | |
MXPA97003836A (en) | Electric device security circuit | |
US7566849B2 (en) | Self-regulating electrical heating cable | |
US3386063A (en) | Temperature responsive fuses and apparatus embodying such fuses | |
US4278874A (en) | Heating circuits | |
JP2007531203A (ja) | ヒーティング・ブランケット | |
JPH0335788B2 (ja) | ||
JPH0425679B2 (ja) | ||
JP2950056B2 (ja) | シーズヒータ及びシーズヒータを有する加熱装置 | |
KR200496208Y1 (ko) | 퓨즈 박스 | |
IE47636B1 (en) | Heating circuits | |
JPS6089089A (ja) | 可撓性発熱体 | |
EP0570246A1 (en) | Improvements in or relating to electrically-powered heating panels | |
JP3796936B2 (ja) | 広面積暖房装置 | |
JPS61239582A (ja) | 感熱線 | |
JPH0494027A (ja) | 電気ヒータの接続構造 | |
JPS6016405A (ja) | 安定器 | |
JPS5836108Y2 (ja) | 温度ヒユ−ズ | |
JPH06188067A (ja) | コード状ヒータとコード状ヒータ組立品 | |
JPH03219520A (ja) | 回路を瞬時に開放する温度ヒューズ | |
JPH0410196B2 (ja) | ||
JP2005285420A (ja) | 電気採暖具の電流制御方法と電気採暖具 |