JPH0334210Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0334210Y2 JPH0334210Y2 JP1985051910U JP5191085U JPH0334210Y2 JP H0334210 Y2 JPH0334210 Y2 JP H0334210Y2 JP 1985051910 U JP1985051910 U JP 1985051910U JP 5191085 U JP5191085 U JP 5191085U JP H0334210 Y2 JPH0334210 Y2 JP H0334210Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mallet
- rubber
- ball
- resilience
- low
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 claims description 36
- 239000005060 rubber Substances 0.000 claims description 36
- 239000011162 core material Substances 0.000 claims description 8
- 244000043261 Hevea brasiliensis Species 0.000 description 4
- 229920003052 natural elastomer Polymers 0.000 description 4
- 229920001194 natural rubber Polymers 0.000 description 4
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 3
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- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 2
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- 238000013016 damping Methods 0.000 description 1
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Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案はパチンコ機の弾球装置の改良に関する
ものである。
ものである。
(従来の技術)
パチンコ機の弾球装置には引ばねによつて揺動
される弾球槌を打出側の所定位置で停止させるた
めにゴム製の槌受ゴムが設けられているが、従来
は槌受ゴムとしてJIS K6301に規定される反発弾
性が20〜30%の天然ゴムが使用されているために
稼動中に「ビビリ」と呼ばれる弾球槌のはね反り
振動が生じていた。この結果発射された球の弾道
が不揃いとなるうえ振動によるベアリング部等の
機械的摩耗が大きく、また振動が直接機械に伝わ
り騒音の原因となる等の多くの問題が生じてい
た。そこで複数個の槌受ゴムを弾球槌の枢軸の上
下に対称に配置する等の対策が試みられている
が、未だ完全な解決策が得られない状況である。
される弾球槌を打出側の所定位置で停止させるた
めにゴム製の槌受ゴムが設けられているが、従来
は槌受ゴムとしてJIS K6301に規定される反発弾
性が20〜30%の天然ゴムが使用されているために
稼動中に「ビビリ」と呼ばれる弾球槌のはね反り
振動が生じていた。この結果発射された球の弾道
が不揃いとなるうえ振動によるベアリング部等の
機械的摩耗が大きく、また振動が直接機械に伝わ
り騒音の原因となる等の多くの問題が生じてい
た。そこで複数個の槌受ゴムを弾球槌の枢軸の上
下に対称に配置する等の対策が試みられている
が、未だ完全な解決策が得られない状況である。
(考案が解決しようとする問題点)
本考案はこのような従来の問題点を解決し、弾
球槌のはね反り振動をほとんど発生させることの
ないパチンコ機の弾球装置を目的として完成され
たものである。
球槌のはね反り振動をほとんど発生させることの
ないパチンコ機の弾球装置を目的として完成され
たものである。
(問題点を解決しようする手段)
本考案は弾球槌を打出側の所定位置で停止させ
るための槌受ゴムを、芯材の外側に反発弾性が3
%〜5%の低反発ゴムを層状に設けたものとした
ことを特徴とするものである。
るための槌受ゴムを、芯材の外側に反発弾性が3
%〜5%の低反発ゴムを層状に設けたものとした
ことを特徴とするものである。
(実施例)
以下に本考案を図示の実施例に基いて詳細に説
明すると、1は弾球装置の基板、2は軸受3によ
り基板1に枢支された弾球槌、4,5は弾球槌2
を打出側の所定位置で停止させるために軸受3の
上下位置において基板1に固定された槌受ゴムで
ある。これらの槌受ゴム4,5はいずれも合成樹
脂製のホルダ6,7に保持されたもので、各ホル
ダ6,7をその取付腕部の長孔8,9に挿通され
た取付ボルト10,11によつて基板1に位置調
節自在に固定することにより弾球槌2の停止位置
を調節できるようにされている。前述のとおり、
槌受ゴム4,5は従来は天然ゴムからなるもので
あつたが、本考案においては天然ゴム又は合成樹
脂から成る芯材12,13の外側に反発弾性が3
%〜5%の低反発ゴム14,15を厚さ1〜4mm
程度に層状に設けたものとされている。本考案に
おいて使用される低反発ゴムは転位温度付近にお
いて1を越える損失係数tanδを有し、極めて優れ
た衝撃吸収性を持つものであり、例えば内外ゴム
(株)から「ハネナイト(登録商標)」の名称で市販
されているものである。ここでtanδは第3図に示
すように粘弾性体に周期的応力を加えたときに生
ずる応力Fを同位相で生ずる弾性成分Feと90゜の
位相差を持つて生ずる粘性成分Fvとのベクトル
和で表現したとき、ベクトルFeと合成応力Fと
の間の角度δの正接で、この値はまた損失弾性率
E2/貯蔵弾性率E1としても定義される。本考案
において用いられる低反発ゴムはtanδ即ちエネル
ギの内部吸収が大きく、また反発弾性が3%〜5
%という極めて小さい値を取るものである。しか
しこの種の低反発ゴムは10℃以下の低温において
硬化してこのような優れた特性が失われるもので
あるため、槌受ゴム4,5の全体をこの材質から
なるものとすると冬季においては店内に暖房を入
れても槌受ゴム全体が温まるまでに1時間以上を
要し、この間は大きい騒音を生ずる問題がある。
本考案はこの問題を内部に天然ゴム、合成樹脂の
ような芯材12,13を入れ、低反発ゴム14,
15を薄くその熱容量を小さくすることにより解
決したものである。槌受ゴム4,5は芯材12,
13と低反発ゴム14,15の2重構造体として
もよいが、図示のように更にその外側を皮16,
17で包んで保護してもよい。また、槌受ゴム
4,5は図示のような芯材の外周面全体を低反発
ゴム14,15で包んだものとするほか、芯材1
2,13の一方の外表面のみに低反発ゴム14,
15を貼着したものとしてもよい。なお、図中1
8は引ばね、19はその張力調整器である。ま
た、第2図に示されるように弾球槌2を枢支する
軸受3はボールベアリング20と含油メタル軸受
21とからなるものとしてコストダウンを図るこ
ともできる。
明すると、1は弾球装置の基板、2は軸受3によ
り基板1に枢支された弾球槌、4,5は弾球槌2
を打出側の所定位置で停止させるために軸受3の
上下位置において基板1に固定された槌受ゴムで
ある。これらの槌受ゴム4,5はいずれも合成樹
脂製のホルダ6,7に保持されたもので、各ホル
ダ6,7をその取付腕部の長孔8,9に挿通され
た取付ボルト10,11によつて基板1に位置調
節自在に固定することにより弾球槌2の停止位置
を調節できるようにされている。前述のとおり、
槌受ゴム4,5は従来は天然ゴムからなるもので
あつたが、本考案においては天然ゴム又は合成樹
脂から成る芯材12,13の外側に反発弾性が3
%〜5%の低反発ゴム14,15を厚さ1〜4mm
程度に層状に設けたものとされている。本考案に
おいて使用される低反発ゴムは転位温度付近にお
いて1を越える損失係数tanδを有し、極めて優れ
た衝撃吸収性を持つものであり、例えば内外ゴム
(株)から「ハネナイト(登録商標)」の名称で市販
されているものである。ここでtanδは第3図に示
すように粘弾性体に周期的応力を加えたときに生
ずる応力Fを同位相で生ずる弾性成分Feと90゜の
位相差を持つて生ずる粘性成分Fvとのベクトル
和で表現したとき、ベクトルFeと合成応力Fと
の間の角度δの正接で、この値はまた損失弾性率
E2/貯蔵弾性率E1としても定義される。本考案
において用いられる低反発ゴムはtanδ即ちエネル
ギの内部吸収が大きく、また反発弾性が3%〜5
%という極めて小さい値を取るものである。しか
しこの種の低反発ゴムは10℃以下の低温において
硬化してこのような優れた特性が失われるもので
あるため、槌受ゴム4,5の全体をこの材質から
なるものとすると冬季においては店内に暖房を入
れても槌受ゴム全体が温まるまでに1時間以上を
要し、この間は大きい騒音を生ずる問題がある。
本考案はこの問題を内部に天然ゴム、合成樹脂の
ような芯材12,13を入れ、低反発ゴム14,
15を薄くその熱容量を小さくすることにより解
決したものである。槌受ゴム4,5は芯材12,
13と低反発ゴム14,15の2重構造体として
もよいが、図示のように更にその外側を皮16,
17で包んで保護してもよい。また、槌受ゴム
4,5は図示のような芯材の外周面全体を低反発
ゴム14,15で包んだものとするほか、芯材1
2,13の一方の外表面のみに低反発ゴム14,
15を貼着したものとしてもよい。なお、図中1
8は引ばね、19はその張力調整器である。ま
た、第2図に示されるように弾球槌2を枢支する
軸受3はボールベアリング20と含油メタル軸受
21とからなるものとしてコストダウンを図るこ
ともできる。
(作用)
このように構成されたものは、弾球槌2を打出
側の所定位置で停止させる槌受ゴム4,5を外側
に反発弾性が3%〜5%の低反発ゴム14,15
を層状に設けたものとしたので、弾球槌2の運動
エネルギはこの低反発ゴム14,15によつて完
全に吸収されて「ビビリ」と呼ばれるはね反り振
動はほとんど発生することがない。従つて弾球の
弾道が一定となるうえ振動による機械的摩耗が防
止され、また騒音が著しく低減される。しかも本
考案においては芯材12,13の外側に低反発ゴ
ム14,15を層状に設けて低反発ゴム14,1
5の熱容量を少くしたので、高価な低反発ゴムの
使用量を削減できるとともに冬季においても暖房
を開始すれば直ちに低反発ゴム14,15が暖ま
り、所定の性能をを発揮させることができること
となる。なお、前記の実施例においては上下2箇
所に槌受ゴム4,5を設けたが、本考案において
使用される低反発ゴムを用いた槌受ゴムは振動減
衰性能に優れるので、その一方、例えば上方の槌
受ゴム4を省略してもさしつかえないものであ
り、また、前記の実施例では槌受ゴム4,5をホ
ルダ6,7に保持させているが、槌受ゴム4,5
を釘等により直接パチンコ台盤に固定してもよい
ことは勿論である。
側の所定位置で停止させる槌受ゴム4,5を外側
に反発弾性が3%〜5%の低反発ゴム14,15
を層状に設けたものとしたので、弾球槌2の運動
エネルギはこの低反発ゴム14,15によつて完
全に吸収されて「ビビリ」と呼ばれるはね反り振
動はほとんど発生することがない。従つて弾球の
弾道が一定となるうえ振動による機械的摩耗が防
止され、また騒音が著しく低減される。しかも本
考案においては芯材12,13の外側に低反発ゴ
ム14,15を層状に設けて低反発ゴム14,1
5の熱容量を少くしたので、高価な低反発ゴムの
使用量を削減できるとともに冬季においても暖房
を開始すれば直ちに低反発ゴム14,15が暖ま
り、所定の性能をを発揮させることができること
となる。なお、前記の実施例においては上下2箇
所に槌受ゴム4,5を設けたが、本考案において
使用される低反発ゴムを用いた槌受ゴムは振動減
衰性能に優れるので、その一方、例えば上方の槌
受ゴム4を省略してもさしつかえないものであ
り、また、前記の実施例では槌受ゴム4,5をホ
ルダ6,7に保持させているが、槌受ゴム4,5
を釘等により直接パチンコ台盤に固定してもよい
ことは勿論である。
(考案の効果)
本考案は以上の説明からも明らかなように、弾
球槌のはね反り振動を防止することによりこれに
伴う球の弾道の不揃い、摩耗、騒音等を一掃した
ものであり、また温度変化による低反発ゴムの性
能劣化をたくみに防止したものであるから、従来
の問題点を解決したものとしてその実用的価値は
極めて大である。
球槌のはね反り振動を防止することによりこれに
伴う球の弾道の不揃い、摩耗、騒音等を一掃した
ものであり、また温度変化による低反発ゴムの性
能劣化をたくみに防止したものであるから、従来
の問題点を解決したものとしてその実用的価値は
極めて大である。
第1図は本考案の実施例を示す一部切欠正面
図、第2図は弾球槌の軸受部分の断面図、第3図
は低反発ゴムの周期的応力に対する動的挙動を示
すグラフである。 1:基板、2:弾球槌、4,5:槌受ゴム、1
2,13:芯材、14,15:低反発ゴム。
図、第2図は弾球槌の軸受部分の断面図、第3図
は低反発ゴムの周期的応力に対する動的挙動を示
すグラフである。 1:基板、2:弾球槌、4,5:槌受ゴム、1
2,13:芯材、14,15:低反発ゴム。
Claims (1)
- 弾球槌2を打出側の所定位置で停止させるため
の槌受ゴム4,5を、芯材12,13の外側に反
発弾性が3%〜5%の低反発ゴム14,15を層
状に設けたものとしたことを特徴とするパチンコ
機の弾球装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985051910U JPH0334210Y2 (ja) | 1985-04-08 | 1985-04-08 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985051910U JPH0334210Y2 (ja) | 1985-04-08 | 1985-04-08 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61168879U JPS61168879U (ja) | 1986-10-20 |
JPH0334210Y2 true JPH0334210Y2 (ja) | 1991-07-19 |
Family
ID=30571384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985051910U Expired JPH0334210Y2 (ja) | 1985-04-08 | 1985-04-08 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0334210Y2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5361444A (en) * | 1976-11-12 | 1978-06-01 | Sankyo Co | Motor driven pachinko machine |
JPS54110038A (en) * | 1978-02-15 | 1979-08-29 | Meiyu Sangyo | Method of projecting ball on pinball machine |
JPS582382U (ja) * | 1981-06-30 | 1983-01-08 | 三菱重工業株式会社 | 密閉形電動圧縮機 |
-
1985
- 1985-04-08 JP JP1985051910U patent/JPH0334210Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5361444A (en) * | 1976-11-12 | 1978-06-01 | Sankyo Co | Motor driven pachinko machine |
JPS54110038A (en) * | 1978-02-15 | 1979-08-29 | Meiyu Sangyo | Method of projecting ball on pinball machine |
JPS582382U (ja) * | 1981-06-30 | 1983-01-08 | 三菱重工業株式会社 | 密閉形電動圧縮機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61168879U (ja) | 1986-10-20 |
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