JPH0333321Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は一般家庭において使用する食器洗浄機
に関するものである。

従来の技術 従来の食器洗浄機の概略構造を第６図〜第８図
により説明すると、食器洗浄機の本体１内部には
洗浄槽２が設置され、この洗浄槽２内の洗浄水を
循環させる洗浄ポンプが設けられている。前記洗
浄水は排水孔４より吸い込まれ、洗浄ノズル５に
より噴射する。そして、食器６を配置するための
かご７が洗浄槽２内に設置されている。８はノズ
ル軸受けで、洗浄ノズル５とノズル軸受け８との
間には両者の摩擦を低減するための摺動リング９
が取り付けられている。１０はノズル軸受け８と
嵌合するキヤツプである。

考案が解決しようとする問題点 このような従来の構成において、洗浄ノズル５
の噴射口１１等に詰まつた異物を除去するため
に、洗浄ノズル５をノズル軸受け８から取り外す
とき、摺動リング９が洗浄ノズル５に吸着して外
れ、洗浄ノズル５を元に戻すときに、摺動リング
を装着し忘れてしまう場合があつた。

本考案はこのような問題点を解決するもので、
洗浄ノズルの脱着時の摺動リングの紛失、装着忘
れ等を防止することを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 この問題点を解決するために本考案の食器洗浄
機は、摺動リングとの摺接部よりも上部のノズル
軸受けの外周に、少なくとも１箇所以上の突起を
設け、ノズル軸受けをその中心軸で回転させたと
きに、突起先端部が描く円の径が、摺動リングの
内径よりも大となるようにしたものである。

作 用 この構成により、洗浄ノズルをノズル軸受けか
ら外すときに、摺動リングが洗浄ノズルの摺接面
に密着した場合でも、ノズル軸受けに設けた突起
が抜け止めの役目を果たして、洗浄ノズルと一諸
に外れてしまうことがなくなる。

実施例 以下、本考案の実施例について、第１図〜第５
図を参照して説明する。

図において、ノズル軸受け１２には摺動リング
９との摺接部よりも上部の外周に、突起１３が設
けられている。本実施例の場合、突起１３は２箇
所である。突起１３の高さはノズル軸受け１２を
その中心軸で回転させたときに、突起１３先端部
が描く円の径が、摺動リング９の内径よりも大と
なるようにしてある。すなわち、ｄ１＞ｄ２であ
る。洗浄ノズル５をノズル軸受け１２から外す場
合、第３図、第４図に示すように、洗浄ノズル５
に摺動リング９が密着していても、洗浄ノズル５
の摺接面が突起１３を通過する際に、摺動リング
９は突起１３を通過できないため、洗浄ノズル５
と分離されて、元の位置に戻る。よつて摺動リン
グ９はノズル軸受け１２から外れることがなくな
る。

また、摺動リング９は普通、肉厚が薄く、弾性
がある材質なので、少し変形させてやれば、容易
にノズル軸受け１２の突起１３を通過でき、装着
できる。

金属のように変形しにくい材質の場合、第５図
に示すように、突起１３をひとつずつ通加させて
やればよい。

考案の効果 以上のように、本考案によれば、ノズル軸受け
外周に突起を設けるという簡単な構成で、摺動リ
ングの紛失、装着忘れ等を防止できるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の要部拡大分解斜視
図、第２図は同拡大組立断面図、第３図〜第５図
は同分解断面図、第６図は従来の食器洗浄機の概
略構造を示す縦断面図、第７図は同要部拡大分解
斜視図、第８図は同組立断面図である。 ５……洗浄ノズル、９……摺動パツキン、１２
……ノズル軸受け、１３……突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体内部に配した洗浄槽と、前記洗浄槽底部に
   設けた洗浄ノズルと、この洗浄ノズルを支持する
   略多段円筒状のノズル軸受けと、前記洗浄ノズル
   とノズル軸受けとの間にあつて、両者と摺接する
   摺動リングとを備え、前記ノズル軸受けの外周に
   は前記摺動リングとの摺接部よりも上部の位置に
   少なくとも１箇所以上の突起を設け、ノズル軸受
   けをその中心軸で回転させたときに、前記突起先
   端部が描く円の径が、前記摺動リングの内径より
   も大となるようにした食器洗浄機。