JPH033256Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ 本案の技術分野 本案は、石けん容器の構造、とくに該容器の石
けんを載せる収容部位の構造に関する。

ロ 従来の技術 従来用いられている石けん容器について述べる
と、第１図に断面図として示されているように、
石けん容器Ｅの内部に形成された石けん収容部の
底面Ｂに、複数個の連続する波形が形成されてい
るもの、更に、同図左方に示すよう、各波形部と
の中間に透孔ｈの穿孔されているものもあり、こ
れら波形状部の上面に石けんを載置収納してい
る。

ハ 従来技術の問題点 然るに、斯かる構造では、通常、使用後の石け
ん表面に水滴が付着しているため、該表面が潤ん
で軟弱な状態となり、底面Ｂが波形としてあつて
も、更に、各波形部中間に透孔ｈが穿孔されてい
ても、表面張力の関係で水はけが悪く、折角の透
孔も目詰まりし、折角の石けん自体も次回の使用
時に「ぬめり」がでて、不快感を味わうばかり
か、表面にできた潤みが、波形部に付着凝縮し、
次回の使用時に当該部位に接触する石けんが面状
に広く剥離し、石けん自体に無駄がでる、のみな
らず、容器Ｅの底面Ｂに付着凝縮した石けんの除
去は厄介で、とくに、この傾向は、湿気の多い浴
室などで多発する、等々の欠点を備える。

ニ 本案の目的 本案は、叙上の欠点を可及的に解消せんとする
もので、水はけが良く、常時、石けんを乾燥した
状態に保つ石けん容器を提供せんとすることを目
的とする。

ホ 本案の要点 本案は、石けん容器に形成した収容部底面の両
側を低くし、中央部に向けて湾曲させた球状と
し、該湾曲部に先端を尖頭状に形成した複数本の
ピンを植設させ、前記両側に複数個の透孔を穿孔
した点に特徴を有する。

ヘ 本案の実施例 第２図は、本案による石けん容器の石けん収容
部のみの拡大断面図を示すが、同図中、Ｂは、石
けん収容部に形成した底面で、その両側を低く、
中央部に向けて湾曲させて球状に形成されてい
る。Ｐは、前記底面の上部に植設された、各先端
を尖頭状ｔ（同図ｘ部位を拡大した左側上方を参
照）に形成した複数本のピンで、各先端の尖頭状
部は略平面状に形成されている。ｈは、前記両側
の低い部位に穿孔した排水のための複数個の透孔
を示す。

ト 本案の効果 本案は、以上の構成よりなり、次いで、本案構
成に基づく作用効果について述べると、石けん
が、尖頭状ｔに各先端が形成され、且つ、略平面
状を呈するよう配設された複数本のピンＰの上に
載置されているので、該石けん表面に付着した水
滴が、各尖頭状部を形成する斜面を伝い、更にピ
ンＰの周側を流下してゆくが、底面Ｂが、両側を
低くした球面状形成してあるので、該球面上を流
下し、複数個の透孔ｈより滴下する、即ち、その
構造を、付着した水滴が透孔ｈに至るまで積極的
に流下し易いよう形成してあるので、加えて各ピ
ンＰの尖頭状部が、略平面状となるよう配設され
ているため、載置される石けん表面と点状に接触
し、その接触面積を小さくしてあるので、従来型
式のものにみられるような、水滴停滞による石け
ん表面に生ずる「ぬめり」や、「剥離」が極力軽
減され、石けん自体が、常に乾燥した快適な状態
に保たれるもので、斯くして本案狙いとする目的
が充分達成される優れた効果を奏する好感を受け
る製品を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来型式のものを示す断面図で、第２
図は本案実施例の要部である底面のみを示す拡大
断面図である。 Ｂ……底面、Ｅ……石けん容器Ｅ、ｈ……透
孔、Ｐ……ピン、ｔ……尖頭状部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. その底面Ｂが両側を低く中央に向けて湾曲させ
   て球状に形成されていて、該底面には各先端が略
   平面状に配設され且つ該各先端を尖頭状に形成さ
   れた複数本のピンＰが植設され、前記底面の両側
   低部には複数個の透孔ｈが穿孔されていることを
   特徴とする石けん容器。