JPH033241Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は指輪等のリング類を係止するリングス
タンドに関するものである。

（従来の技術） 従来、指輪類はリングの一部を挿入できる軟か
いビロード等をカバーとした凹陥溝に挿入したも
のが利用されてきた。しかしこの台の作製は手間
がかかり結局コスト高とならざるを得なかつた。

（考案の目的と問題点） 本考案は上記の欠点を解決するためになされた
もので、剛性と弾性のあるプラスチツク成形によ
り安価に多量生産できデザイン的にも優れたリン
グスタンドとすることにより問題点を解決した。

（問題点を解決するための手段） 本考案の要旨とするところは、剛弾性のプラス
チツク成形によるスタンド本体とリング係止部材
とからなり、前記リング係止部材は、リング係止
部と、その下部に続くＶ字形のアームと、該アー
ムの先端に爪を有し、一方スタンド本体は、上面
平滑水平面と、その前面にこれと続くオーバーハ
ングの壁と、この壁下縁に扇形の下方にやや傾斜
した面を有し、該扇形面のかなめ位置下方に下が
る凹陥溝を有する脚を上記扇形面の下方に設け、
本体裏面壁中央に縦長方形の凹陥部を設け、その
中央部分に上記係止部材の爪を係止する段差部を
設け、上記係止部材のＶ字形アームをスタンド本
体の前面の上記凹陥溝と裏面の方形凹陥部に嵌め
こみ、爪を本体裏面の方形凹陥部内に設けた段差
部に係止するようにしたものである。

（作用） 本考案は上述の構成となつておりリング係止部
材のＶ字構造はその底部を中心とした強固なバネ
作用を呈し、スタンド本体の表裏の凹陥部に嵌す
るとしても、爪部はスタンド本体の裏面の段差に
係止し、この部分を支点としてＶ字部の表面下部
を奥に回転させながらスタンド本体に嵌入できて
強固に一体となるのでＶ字部の上部の係止部と本
体上部前面との間に指輪を挟むことができる。

（実施例） 本考案について以下図示の実施例により詳しく
説明する。第１図はリング係止部材Ａとスタンド
本体Ｂとが一体に嵌合し合つた状態を示す外観説
明図で第２図はこの状態でリングＣをリング係止
部材Ａとスタンド本体との間に挟んで展示できる
状態の説明図である。第３図はリング係止部材Ａ
の外観図で１はリング係止部、２はその下に続く
Ｖ字状アームで３はその先端の爪である。第４図
はスタンド本体Ｂの前面からの外観図で、第５図
はその裏面の外観図である。すなわち上面に平滑
平面４と、その前面に続くオーバーハングの壁５
と、その下縁に扇形の下方にやゝ傾斜した面６が
設けてありその扇形のかなめ位置に下方に下がる
凹陥溝７を有する脚８を有する。裏面中央に縦長
の長方形凹陥部９があり、その中間部に上記係止
部材の爪３が係止する段差部１０がある。第１図
または第２図外観図に示すように指輪を展示でき
るようにリング係止部材Ａとスタンド本体を一体
に組立てるには、スタンド本体Ｂの中央下部にリ
ング係止部材ＡのＶ字部のアームの底をこじ入れ
スタンド本体の段差部１０の上面にアームの爪３
を係止して、こゝを軸としてリング係止部１を上
方に押し上げるようにスタンド本体中央の凹陥溝
７の中にＶ字形アームの前面を強く押し込むと、
Ｖ字形アームの剛性と弾性とによりスタンド本体
に第１図のように嵌り込むことができる。このよ
うにして係止部１とスタンド本体のオーバーハン
グ壁５との間にリングＣを第２図のように挟んで
係止することができるものである。

（効果） 本考案は上記の構成となつておりリング係止部
材ＡのＶ字形アームはスタンド本体の表裏面の凹
陥溝と凹陥部に嵌入し、爪３がスタンド裏面の縦
長方形凹陥部９内の段差部１０に係止してリング
係止部材Ａとスタンド本体はスプリング作用で密
に一体となりＶ字形アーム上部の係止部１とスタ
ンド本体オーバーハング壁５との間に第２図に示
すように指輪そのスプリング作用で密に挟持する
ことができ、プラスチツク成形の両部材Ａ，Ｂは
安価に大量生産が可能で、指輪はプラスチツク部
材で挟持されるので傷がつきにくく、従来展示方
法とは異つた方法が出現することになつた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のリングスタンドの組立外観
図、第２図は第１図の状態で指輪を挟持した状態
の説明図、第３図はリング係止部材の外観図、第
４図はスタンド本体の前面からの外観図、第５図
は同じくその裏面からの外観図である。 Ａ……リング係止部材、Ｂ……スタンド本体、
Ｃ……指輪、１……係止部、２……Ｖ字形アー
ム、３……爪、４……スタンド本体の上面、５…
…オーバーハング壁、６……扇形面、７……凹陥
溝、８……脚、９……裏面凹陥部、１０……段差
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 剛弾性のプラスチツク成形によるスタンド本体
   とリング係止部材とからなり、前記リング係止部
   材は、リング係止部と、その下部に続くＶ字形の
   アームと、該アームの先端に爪を有し、一方スタ
   ンド本体は、上面平滑水平面と、その前面にこれ
   と続くオーバーハングの壁と、この壁下縁に扇形
   の下方にやや傾斜した面を有し、該扇形面のかな
   め位置下方に下がる凹陥溝を有する脚を上記扇形
   面の下方に設け、本体裏面壁中央に縦長方形の凹
   陥部を設け、その中央部分に上記係止部材の爪を
   係止する段差部を設け、上記係止部材のＶ字形ア
   ームをスタンド本体の前面の上記凹陥溝と裏面の
   方形凹陥部に嵌めこみ、爪を本体裏面の方形凹陥
   部内に設けた段差部に係止してなることを特徴と
   するリングスタンド。