JPH0331773A - 送配電線の現地事故区間標定システム - Google Patents

送配電線の現地事故区間標定システム

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JPH0331773A
JPH0331773A JP16742689A JP16742689A JPH0331773A JP H0331773 A JPH0331773 A JP H0331773A JP 16742689 A JP16742689 A JP 16742689A JP 16742689 A JP16742689 A JP 16742689A JP H0331773 A JPH0331773 A JP H0331773A
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JP
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JP16742689A
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Ryozo Morimoto
森本 亮造
Norichika Oomi
則親 大見
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は送配電線路の事故区間を標定するための装置
に関し、特に光ファイバ複合架空地線等の通信手段が設
けられていない架空送配電線路における事故発生区間を
特定するための装置に関する。
〔従来の技術〕
電力線等の送配電線は高電圧を搬送するために十分な耐
圧構成がとられている。しかしながら、このような十分
な耐圧構成がとられているにもかかわらず、送配電線短
絡や地絡等の事故が生じることがある。このような事故
発生時においては送配電線に大電流(事故電流)が流れ
、停電などが生じる。したがって、この発生したりf故
の区間を特定し、迅速に発生した事故に対処する必要が
あり、このような目的の事故区間および事故地点標定方
式が種々提案されかつ実用化されている。
第7図に従来の事故区間標定方式の1つであるP型フォ
ル−トロケータの構成を概略的に示す。
第7図を参照して、P型フォールトロケータにおいては
送配電線路1の所定の区間の両端地点X。
Yに親局L1と子局L2がそれぞれ設けられる。
親局L1から子局L2に時間基準パルス(走査パルス)
が送出される。親局Ll、子局L2はともにカウンタ手
段を含む。このカウンタは時間基準パルスCLに応答し
てリセットされ時間基準パルスCLの周期で繰返しカウ
ント動作を行なう。
今、送配電線路1における地点Pで事故が発生するとサ
ージ電流がそれぞれ地点X、 Yへ流れる。
この親局Ll、子局L2はそれぞれ与えられたサージ電
流に応答してカウンタにおけるカウント動作を停止する
。この親局Ll、子局L2におけるカウンタの計数値の
差はサージ電流がそれぞれに到達した時刻の差を表わし
ている。したがって、このカウンタにおけるカウント値
の差からサージ電流の到達時間(tl−t2)を求めら
れれば、送配電線1を流れるサージ電流の速度をVとす
ると、地点Xから事故地点Pまでの距flliQが、L
−(1/2)  tV (t 1.−t2) +Llで
与えられる。但しLは地点Xと地点Yとの間の距離であ
る。通常この第7図に示すP型フォールトロケータの構
成においては、送電線路1の途中の地点において通信手
段は設けられていないが、たとえば変電所である親局L
1および子局L2には通信手段が設けられており、この
各局における時間差情報が中央の監視所へ送出され、こ
の中央の監視所において複数区間におけるサージ電流の
到達時間差情報に基づいて11故区間およびIll故地
点を標定することが行なわれる。
上述のようなP型フォールトロケータの構成の他に、送
電線路の途中の所定の地点に通信手段が設けられるとと
もに送電線路を保持する鉄塔に対しサージ波形を検出す
るセンサを設け、このセンサ出力を光ファイバ複合架空
地線(OPGW)内の光ファイバを利用して通信手段対
応に設けられた判別装置へ伝送する構成も実用化されて
いる。
この判別装置においては複数のセンサからのサージ信号
を受信し、この各地点におけるサージ信号の到達時間差
を検出し、通信手段を介して中央の監視所へ伝達し、こ
れにより故障地点を標定することが行なわれている。
さらに、送配電線路途中に通信手段が設けられていない
送電線路における事故点標定装置としては、たとえば特
公昭63−6834号に示される「短絡事故点探査方式
」がある。この短絡事故点探査方式においては架空送配
電線の幹線に短絡電流表示器が設けられるとともに、こ
の分岐線に短絡電流通過表示器が設けられる。事故発生
時においてこの短絡電流表示器が表示する短絡電流は変
電所と事故点との間の線路インピーダンスにより決定さ
れる短絡電流値を示す。この方式においては、予め送配
電線幹線および分岐線の事故点までの距離に応じた短絡
電流値を線路パラメータに基づいて算出した電流分布図
を準備し、この分布図を参照してこの表示された短絡電
流値に基づいて事故点を標定することが行なわれる。
さらに、他の事故点標定方式としては、事故時に送配電
線を流れる大電流を検出し、この検出した大電流に応答
して内蔵の火薬に着火することにより“表示布″を掲げ
る“閃絡表示器°を送配電線の所定の鉄塔に設置する方
式もある。この場合、“閃絡表示器′が動作したことを
示す“表示布“を人間が望遠することにより閃絡を起こ
した鉄塔を発見することが行なわれる。
[発明が解決しようとする課題] 上述ようなサージ受信時間差を利用して行なう故障点標
定方式においては、監視区間両端に事故サージが到達し
た時間の差に基づいて事故点までの距離を算出する構成
がとられている。したがって、このサージ到着時刻を正
確に特定する必要がある。このため、この監視区間両端
に設けられた算出装置相互間で、測定基準となる時間情
報を同期させる必要があり、この時間情報を送出するた
めの伝送路を必ず設ける必要がある。
また、センサからのサージ信号を光フアイバ複合架空地
線内の光ファイバを介して伝送する構成においても、成
る特定の場所にサージ検出信号を集中させ、この集中さ
れた複数のサージ検出信号をたとえば中央の監視所へ通
信手段を用いて通信する必要がある。この場合にも、サ
ージ検出信号を伝送するための伝送路を確保する必要が
ある。
したがって、上述のようなサージ信号の到達時間差を利
用する事故点標定装置は、このような信号伝送路を確保
することのできない場所に対し適用することはできない
という欠点がある。
また前述のような送配電線幹線に設けられた短絡電流表
示器を用いてΔFl定された短絡電流値を予め準備され
た電流分布図を参照することにより事故点を標定する方
式においては、短絡電流表示器を送配電線路終端に位置
する変電所近傍に設け、この変電所から事故点までの距
離に従って事故点を標定することが行なわれている。し
たがってこの幹線に対し分岐路が複数個存在する場合、
この複数個の分岐路に対しすべての短絡電流通過表示計
の作動状態を巡回して確認する必要があり、11故点標
定までに労力および時間を要するという欠点がある。ま
た、この方式では、短絡電流が線路インピーダンスに応
じて減少するという原理に基づいて事故点の標定が行な
われている。したがって、この短絡電流に基づく検出方
式においては線路インピーダンスが小さいためこの短絡
電流差を生じさせる区間の距離としては大きな距離をと
る必要があり、正確な事故点標定を行なうことができな
いという問題がある。また、この構成の場合、短絡電流
の測定誤差をも含んで事故点を標定する必要があり、ま
た同様に事故点を正確に標定することができないという
欠点がある。
また、前述のごとく “閃絡表示器”を用いる場合、単
に鉄塔に“閃絡”が発生したか否かを示すだけであり、
地絡等の事故発生時において事故区間を行なうためには
この“表示布°が掲揚されている鉄塔区間をすべて巡回
する必要があり、迅速に事故区間および事故地点を標定
することができないという問題がある。また、“表示布
°を掲揚するために、火薬を用いているため安全性のお
よび保守の点からも問題がある。
さらに送配電線路の終端に位置する変電所においてサー
ジ検出を行なう構成がとられる場合もある。この場合事
故発生時に生じるサージが伝搬してくる線路が長い場合
、その伝搬途中において反射波の重畳、減衰等によりサ
ージ波形そのものに歪が生じ、サージ波形がなまること
になる。このため、このような装置においては、通常酸
るレベル以上の電流サージが検出されたときにサージが
到着したと判定している。しかし、上述のごとくサージ
波形が歪んでいる状態においては正確なサージ到着時間
を検出することができず、事故点標定を正確に行なうこ
とができないという問題があそれゆえ、この発明の目的
は、正確かつ迅速に少ない労力で事故発生点を標定する
ことのできる事故区間標定システムを提供することであ
る。
[課題を解決するための手段] この発明に係る送配電線事故区間現地標定システムは、
送配電線線路に沿って互いに間隔を隔てて設置される複
数の標定装置と、携帯可能な処理装置とを含む。標定装
置の各々は、対応の設置地点における送配電線を流れる
電流を検出する手段と、人工衛星から送信される時刻情
報を受信する手段と、その電流検出手段出力が事故発生
時の電流を導出しているときに、この事故電流値情報と
この受信手段からの時刻情報とを格納する手段とを含む
携帯可能な処理装置は、送配電線系統の事故発生区間l
こ応じて予め準備された送配電線路における事故電流値
分布テーブルおよび/または事故電流位相分布テーブル
を格納する手段と、複数の標定装置の各々に格納された
事故電流情報をそれぞれ読出し、その読出したづf放電
流情報に基づいて予め準備された事故電流値および/ま
たは事故電流位相分布テーブルを参照することにより送
配電線の事故区間を特定する手段とを含む。
〔作用〕
送配電線にたとえば地絡事故が発生した場合、この事故
電流は事故点の架空地線および大地を通って電源側へ流
れる。この事故電流は事故点の位置に応じて各標定装置
が設置された地点における架空地線を流れる電流分布の
様子が異なる。したがって、この電流の分布の特徴を事
故点に応じて見い出し、実際に測定された事故電流の分
布がどの特徴を有しているかを見い出すことにより事故
方向および事故′区間を標定することができる。
したがって、この送配電線系統において事故発生区間の
各々に応じて予め準備された事故電流値分布テーブルお
よび/または事故電流位相分布テーブルを準備しておき
、同一時刻に実測された事故電流情報に基づいてこの予
め準備されたテーブルを参照することにより事故区間お
よび事故地点を検出することができる。
[発明の実施例] まずこの発明の実施例について説明する前に、この発明
の事故区間標定原理について説明する。
まず第8図に、この発明の標定原理を説明するだめの図
を示す。第8図を参照して、電源側変電所Aと、負荷側
B変電所と負荷側C変電所とが配置され、電源側A変電
所と負荷側B変電所とは幹線となる送配電線2により結
合され、負荷側C変電所は分岐線3により電源側変電所
Aと接続されている場合を考える。今、分岐1i13に
おける地点Qで事故が発生した場合を考える。この場合
、11故電流は地点■と■に設けられた電流検出器S2
゜S4には大きく流れるが、地点■に設けられた電流検
出器S3には小さい事故電流しか流れない。
また、分岐点(幹線2と分岐線3との交点)より幹線側
負荷方向(負荷側B変電所)において事故が発生すれば
、地点■、■に設けられた電流検出器S2.S3を流れ
る事故電流が大きく、分岐線3の地点■に設けられた電
流検出器S4を流れる事故電流が小さい。さらに、分岐
点より電源側変電所A側において事故が発生した場合、
電流検出器S2.S3およびS4のいずれに対しても小
さな事故電流しか流れない。したがって実際にどのよう
な電流が各検出部S2.S3およびS4を流れたかを測
定することにより事故区間を標定することが可能である
。今、具体的な事故電流分布を考える。
第9図に第8図の送配電線系統を模式化した図を示す。
第9図を参照して区間Iは、電源側変電所Aと地点■と
の間の区間を示す。地点■と地点■との間の区間は区間
■、地点■と負荷側変電所Bとの間の区間は区間■、地
点■と負荷側変電所Cとの間の区間は区間■とする。各
地点■〜■の各々には、架空地線を流れる電流を検出す
る検出器81〜S4がそれぞれ設けられる。検出器81
〜S4の各々は、送配電線路を保持する鉄塔近傍の架空
地線に配設される。したがって、送配電線路の分岐点H
の鉄塔近傍には、3個の検出器S2゜S3およびS4が
設置される。通常、地絡等の事故が発生した場合、事故
発生点から電源側変電所Aへ向けて大きな事故電流が流
れる。
したがって事故発生区間が区間1の場合、第10A図に
示すように地点■に設置されたセンサS1を流れる電流
が比較的大きく、残りの地点■。
■および■にそれぞれ設けられた検出器S2.S3およ
びS4を流れる事故電流は小さい。
また事故発生区間が区間■の場合には、第10B図に示
すように地点■に設けられたセンサS1を流れる事故電
流が最も大きく、その事故発生点から遠ざかる地点■、
■に設置された検出器S2゜Sを流れるりf放電流値が
小さくなる。また、このとき分岐線に対して設けられた
検出器S4を流れる事故電流は最も小さくなる。
事故発生区間が区間■の場合には、事故発生地点に最も
近い地点■に設けられたセンサS3を流れる事故電流が
最も大きく、地点■、■と事故発生地点から遠ざかるに
つれて各検出器S2.Slが検出する事故電流値が小さ
くなる。またこのとき分岐線に対して設けられた検出器
S4を流れる電流値が最も小さくなる。
さらに、事故発生区間が分岐線の区間■のような場合、
第10D図に示すように検出器S4から検出器S2.S
lに向かって検出される事故電流値が小さくなる。この
場合、地点■に対し設けられた検出器S3を流れる事故
電流が最も小さくなる。
上述のように事故発生区間において各検出器81〜S4
を流れる電流値の分布には極めて顕著な特徴が見い出さ
れる。したがって、各地点■〜■の各々に対して設けら
れた検出器81〜S4の検出電流値を予め準備されてい
る事故電流分布値および/または事故電流位相分布図と
比較参照することにより事故区間の標定を行なうことが
できる。
この場合、検出器により検出された事故電流値を予め準
備された分布テーブルと比較参照するためには、同一時
刻に測定された電流値情報を用いる必要がある。なぜな
らば異なる時刻に測定された電流値情報を用いた場合、
たとえ検出器を実効値表示する構成としても、事故電流
の経時変化の影響を免れないからである。
しかしながら、各送電線路に設けられた各検出器出力を
δP[定する時刻を送電線路全体にわたって同一とする
ためには、同期を与えるクロック信号を伝達する通信経
路を送電線路全体にわって設ける必要がある。しかしな
がらこのようなタロツク信号伝送路が設けられていない
場合、送電線路全体にわたって各検出器出力のΔp1定
時刻の同期をとることは不可能である。
そこで、本発明においてはこのような場合にλ・l処す
るために第1図に示すように人工衛星から送信される時
刻情報を基準時刻信号として用いる。
すなわち第1図に示すように、所定の鉄塔PYに対して
設けられた標定装置FLには、人工衛星ASからの時刻
情報を受信するためのアンテナANが設けられる。この
標定装置FLは、架空地線GWに流れる電流を検出する
検出器S出力を監視し、この検出器Sの出力が事故電流
に対応するものとなったときに、アナテナANから与え
られた時刻情報とともにこの事故電流情報を格納する。
上述のように、人工衛星からの時刻情報を常に受信し、
これを標定装置FL地震の時刻信号とすることにより、
送電線路にわたって複数個設置された標定装置FLすべ
てに対し同一時刻の同期のとれた時計を、クロック信号
送TI線路を設けることなく内蔵させることが可能とな
り、これにより各検出器Sの検出した事故電流情報を時
刻情報とともに記録することにより同一時刻における事
故電流情報の比較および予め準備されたテーブルとの参
照が可能となる。
さらに前述のように人工衛星ASからの時刻情報を標定
装置FLにおける時刻信号として用いる場合、検出器S
からの事故電流信号受信時刻を他の場所に設置されてい
る検出器Sの事故電流受信時刻と直接比較することがで
き、この受信時刻の時間差により事故電流の位相差を得
ることが可能となる。したがって、事故電流値情報のみ
ならず、!1r故電流の位相分布をも得ることが可能と
なり、より正確な事故区間の標定を行なうことができる
ここで“事故電流の位相の差°は、事故電流の流れてい
る方向と同様の意味を有する。すなわち、たとえば第8
図に示す送電線系統において地点■と地点■では同一方
向の事故電流が流れる。一方、地点■においてはこの地
点■および■と反対方向の事故電流が流れる。この反対
方向に電流が流れるということは、電流位相が180゛
異なっていることを意味する。この送電線を伝搬する電
流の周波数が60Hzの場合、位相が180°異なるこ
とは、 (1/60)  (1/2)−0,00833秒−8,
3ミリ秒 の時間差と同じ意味を有する。すなわち、地点■。
■における事故電流の受信時刻を基準として地点■にお
ける事故電流の受信時刻が8.3ミリ秒の奇数倍ずれて
いる場合には地点■、■と地点■とは事故電流位相が1
80°ずれていることを示すことになる。
通常、人工衛星から送信される時刻信号は1゜0XIO
−8秒の精度を有しているため、数ミリ秒の時間精度は
十分に実現することができる。
このような事故電流信号受信時間差を用いれば、事故電
流の位相分布をも得ることができるのみならず、事故発
生区間と発生された区間両端に設けられた検出器の事故
電流受信時刻情報に基づいてすを数発生地点をメートル
単位程度まで正確に検出することが可能となる。したが
って複雑な送配電線配置形態を有するような線路におい
ても、電流値情報のみならず位相差情報をも用いること
が可能となるため正確な事故区間の標定を行なうことが
できる。
第2図に電流検出器および標定装置を鉄塔に取付ける際
の設置形態の一例を示す。第2図においては、送配電線
系統の分岐点に設けられた鉄塔PYに対する事故点標定
装置の設置形態が代表的に示される。第2図を参照して
、この発明に従う事故点標定装置は、架空地線GW上の
電流を流れる電流を検出するための電流検出器S2.S
3.S4と、この電流検出器82〜54出力を監視し、
事故発生時における事故電流情報値を格納するとともに
人工衛星からの時刻情報を併せて格納する標定装置FL
とを備える。電流検出器82〜S4の各々はたとえば光
斐成器(光CT)と呼ばれる架空地線GW上を流れる電
流が誘起する磁場を監視し、この磁場に対応する強度を
有する光信号を送出する構成を有している。この電流検
出器82〜S4からの検出電流信号は光ファイバOFを
介して光フアイバ接続箱JBへ伝達される。光フアイバ
接続箱JBは、電流検出器82〜S4出力を合波した後
光ファイバOFを介して標定装置FLへ伝達する。
この電流検出器82〜S4および標定装置FLの動作電
源を与えるために、太陽電池SCと、この太陽電池SC
出力を蓄電するバッテリBAとが設けられる。バッテリ
BAは、電源ケーブルBCを介して標定装置FL、電流
検出器82〜S4に接続される。
時刻情報を受信するためにアンテナANと、このアンテ
ナANからの時刻情報を受信し、標定装置FLへ伝達す
る受信装置REが設けられる。
標定装置FLの構成を第3図に示す。第3図を参照して
標定装置FLは、電流検出器82〜S4の各出力を予め
定められた基準値と比較し、事故電流が生じているか否
かを判別する電流値判別回路11と、受信装置REを介
して与えられる人工衛星からの時刻信号を常時受信する
時刻信号受信回路12と、電流値判別回路11から出力
される事故電流と時刻信号受信回路12が受信している
時刻情報とをメモリ14へ書込む制御装置13とを含む
電流値判別回路11は、電流検出器82〜S4から光フ
ァイバOFを介して与えられる光信号を光−電気変換器
15a、15bおよび15cを介して受ける。電流値判
別回路11は通常、しきい値処理を行なう比較器を用い
て構成されており光−電気変換器15a〜15cの出力
が所定の比較基準値を越えたときに事故電流が与えられ
たと判定し、この与えられた電流情報を制御装置13に
与える。
制御装置13はたとえば中央演算処理装置(CPU)な
どのようなマイクロコンピュータを用いて構成されてお
り、電流値?+1別回路11から事故電流信号が与えら
れると、その与えられた事故電流を時幻)信号受信回路
12が受信している時刻情報とともにメモリ14へ書込
む。
電流値判別回路11は、それぞれ電流検出器S対応の事
故電流を監視し、それぞれに対する事故電流情報を発生
する。
時刻信号受信回路12は受信装置REが受信している人
工衛星からの時刻情報をデジタル信号の形態で導出する
ことができる構成であればよく、任意の形態を用いるこ
とができる。
タトエばパーソナルコンピュータを用いて構成される携
帯可能な処理装置PRは、予め送配電線経路における線
路インピーダンス等のパラメータに従って算出された、
事故発生区間に応じた各センサ電流検出器出力の分布を
示す情報をたとえばテーブルの形態で格納している。こ
の携帯可能な処理装置PRに格納されている・バ故電流
値分布テーブルの形態においては、たとえば第10A図
ないし第10D図に示すようなデータが各電流検出器対
応に事故発生区間に応じて格納されている。
制御装置13と制御装置PRとは互いにデータの通信を
行なうことが可能である。これは、単純には制御装置1
3と処理装置PRとに同一ファミリーのCPUを用いれ
ば容易に実現可能である。次に動作について簡単に説明
する。
電流値判別回路11へは、電流検出器Sからの架空地線
GWを流れる電流情報が光−電気変換器15a〜15C
を介して常時送出される。電流値判別回路11は、この
与えられた電流値信号を予め定められた比較基準値(事
故が発生しているが否かを示す比較基準値)と比較し、
艷j1故が発生しているか否かを監視する。一方、時刻
信号受信回路12は、受信装置REが常時受信している
人工衛星からの時刻情報をデジタル信号の形態で制御装
置13へ与えている。
今、成る区間において事故が発生し、架空地線GWに事
故電流が流れたとする。このとき電流値判別回路11へ
与えられる電流値情報は比較基準値を越える。電流値判
別回路11は、与えられた電流値が比較基準値を越える
と、事故発生と判定しこの与えられた電流信号を制御装
置13へ与える。制御装置13は電流値判別回路11が
ら事故発生を示す信号が与えられると電流値判別回路1
1が出力する電流値情報を時刻信号受信回路12から与
えられている時刻情報とともにメモリ14に書込む。こ
のとき、単に一時点における電流値情報のみをメモリ1
4へ書込むのではなく、事故発生から複数の時刻にわた
って電流値情報をメモリ14に書込むように構成すれば
より正確な標定動作が可能となる。
上述のように事故が発生し、変電所における遮断器が導
通状態となり、送電の停止が行なわれると、保守巡視型
WAが携帯用処理装置PRを持って標定装置FLが設置
されている鉄塔へ行き、その鉄塔に設置されている標定
装置FLの制御装置13と携帯用処理装置PRとを連結
し、メモリ14に格納されている事故電流情報および時
刻情報を読出す。
処理装置PRは、予め事故電流分布データをたとえばテ
ーブルの形態で格納しており、この各電流検出器情報と
その時刻情報とを読出し、この読出した電流値情報を予
め格納されている電流値と比較し、その分布テーブルに
基づいて事故発生区間、または次にどの地点に設けられ
た71f流検出器′の7I−1定値との比較を行なえば
よいかを指示する。
このときメモリ14から読出された実測電流値情報およ
び時刻情報は処理装置PRに格納される。
保守巡視型WAは、この処理装置の指示に従い隣接する
電流検出器が設けられている地点の鉄塔へ赴き、その地
点における標定装置にアクセスして、実測電流値情報を
読出す。この動作は事故区間が特定されるまで行なわれ
る。事故区間が特定された場合には、この事故発生区間
両端における電流値情報および時刻情報から、この事故
電流の到達時間差を検出し、この時間差情報に基づいて
その事故発生地点までの距離を算出し、表示する。
これにより、保守巡視型WAは迅速に事故発生地点へ到
達することができる。
なお上述の説明においては、事故地点発生時において単
に同一時刻における事故電流値をもとにして事故地点を
標定するように説明している。しかしながら、このとき
時刻情報を用いて事故電流位相をも併せて算出し、これ
に合わせて事故電流位相分布テーブルをも格納しておけ
ば、より正確にかつ迅速に事故区間の標定を行なうこと
が可能となる。すなわち、単に事故電流値情報のみを用
いた場合、その事故発生態様によっては複数の区間が事
故発生地点として特定されるような場合も生じることが
あるからである。このような状態を避けるために電流値
情報および電流位相情報両者を併せて事故地点を標定す
るようにすれば、正確に事故発生地点を特定することが
できる。上述のようなシステム構成をとることにより、
近年の人員削減の要請から保守作業に従事する人員を減
少させるとともに、保守作業員の常駐する場所を統合化
し、減少させる傾向においても、少ない人員で適確に事
故発生地点を標定することができ、保守作業の時間短縮
を行なうことが可能となる。すなわち、上述のようなシ
ステム構成をとることにより、送電線路全線にわたって
多人数の保守巡視aを派遣してこの多人数により事故地
点を特定する探索方式や、鉄塔全てに対して閃絡表示器
を取付けて、この閃絡表示器の作動状態を人間またはヘ
リコプタ−で調査する必要もなく迅速に事故発生地点を
標定することができる。
なお上記実施例においては事故電流を検出する構成とし
て、架空端!IGWを流れる電流を光変成器を用いて監
視し、この光変成器出力を光ファイバを用いて電流値判
別回路へ導出する構成が示されている。しかしながら、
この構成に代えて第4図に示すように電流検出器Sに送
信機能を持たせて近傍に設けられた標定装置FLへこの
電流情報を無線で送信するように構成してもよい。
すなわち、第4図を参照して電流検出器S′は、送配電
線を流れる電流を監視し、この送電線を流れる電流に対
応する電流情報を導出するとともに、アンテナATIを
介してこの電流値情報を送信する。標定装置FLは、ア
ンテナAT2を介してこの電流検出器S′からの電流情
報を受け、事故発生の有無の監視およびjlG故電流情
報の格納を行なう。この電流検出器S′が行なう無線通
信の形態はアナログおよびデジタルのいずれでもよく、
近距離間のデータ送信を行なうだけであるため、アナロ
グ信号での送信形態として、事故電流値に応じた振幅変
調を行なって送信するのが最も簡単であり、またデジタ
ル信号形態で送出する場合に、事故電流値に応じたパル
ス幅を有するパルス信号を送出する形態が容易に実施可
能である。
なお上記実施例においては、架空地線GWを流れる誘導
電流により事故電流を監視している。しかしながら、第
5図に示すように、電力線に電流検出器Sを設置し、こ
の電力線を流れる電流を直接監視する構成としても上記
実施例と同様の効果を得ることができる。
さらに、電力線を直接監視する構成の場合、電力線の3
相の送電線すなわちR相、T相、S相合々を流れる電流
を監視する構成としてもよい。
さらに、第6図に示すように、この電流検出器Sとして
送信機能を有する電子電流検出器S′を配置し、この3
相各々の電流検出器S′からの情報を無線電波で標定装
置FLへ送出する構成としても上記実施例と同様の効果
を得ることができる。
[発明の効果] 以上のよう幌、この発明によれば送配電線路における事
故発生時に、事故電流を検出し、この事故電流を格納す
るとともに、この事故電流の発生時刻を示す時刻情報を
人工衛星から受信して事故電流とともに格納し、この格
納された時間情報および電流値情報とに基づいて、予め
準備された電流値分布テーブルおよび/または事故電流
位相分布テーブルを参照することにより事故区間および
事故地点を特定するように構成しているため、少ない保
守巡視dで短時間で確実に事故発生地点を特定すること
ができ、迅速に発生した事故に対し対応することができ
、送電線路における保守作業の時間短縮および省力化を
実現することが可能である。
したがって、本発明における事故地点標定システムを、
たとえば架空地線に流れる事故電流を電流変成器により
測定し、この実4p1事故電流値から送配電線における
事故箇所を検知する送配電線事故点検出装置に適用すれ
ば大きな効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例である送配電線の現地事故
区間標定システムの構成を概略的に示す図である。第2
図はこの発明の一実施例である事故区間標定システムに
おいて用いられる各装置の鉄塔への取付態様の具体的−
例を示す図である。 第3図はこの発明による事故区間標定システムにおいて
用いられる標定装置の構成および・J(故区間標定動作
を示す図である。第4図はこの発明の他の実施例である
標定装置および電流検出器の設置態様を示す図である。 第5図はこの発明のさらに他の実施例である事故区間標
定システムの構成を示す図である。第6図はこの発明の
さらに他の実施例である標定システムにおいて用いらる
電流検出器および標定装置の設置形態を概略的に示す図
である。第7図は従来の事故区間標定方式の−例を示す
図である。第8図はこの発明の原理を例示する図である
。第9図はこの発明による事故電流値分布テーブルを得
るための送配電線路の一例を模式的に示す図である。第
1OA図ないし第10D図は第9図に示す送配電線路系
統における事故発生区間と各電流検出器における検出さ
れた事故電流との関係を示す図であり、準備される事故
電流テーブルの形態の一例を示す図である。 図において、GWは架空地線、ASは人工衛星、ATS
ANは人工衛星からの時刻情報を受信するためのアンテ
ナ、FLは標定装置、S、  Sl、  S2、  S
3.  S’は電流検出器、PRは携帯可能な処理装置
、FLは標定装置、11は電流値判別回路、12は時刻
信号受信回路、13は制御装置、14はメモリである。 なお、図中、同一参照符号は同一または相当部分を示す
。 第4図 第7図 第8図 第6図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 送配電線系統の事故発生時に、前記送配電線の事故発生
    区間を特定するためのシステムであって、前記送配電線
    線路に沿って互いに間隔を隔てて設置される複数の標定
    装置を含み、 前記標定装置の各々は、 該設置地点における前記送配電線を流れる電流を検出す
    る手段、 人工衛星から送信される時刻情報を受信する手段、 前記電流検出手段出力を受けて前記電流検出手段出力が
    前記送配電線の事故発生時に前記送配電線を流れる事故
    電流を示しているとき、前記電流検出手段出力の事故電
    流値と前記受信手段からの時刻情報とを格納する手段と
    を含み、 前記システムはさらに、 携帯可能な処理装置を含み、 前記処理装置は、前記送配電線路の事故発生区間に応じ
    て予め準備された前記送配電線路における事故電流値分
    布および/または事故電流位相分布テーブルを格納する
    手段、 複数の標定装置の各々にアクセス可能であり、標定装置
    各々に格納された事故電流情報を読出し、この読出し情
    報に基づいて前記予め準備された事故電流値分布および
    /または事故電流位相分布テーブルを参照して前記送配
    電線路における事故発生区間を特定する手段とを含む、
    送配電線の現地事故区間標定システム。
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