JPH0331722Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は、仕切用隔体の突出部をボツクス内に
配設された接合シユートに嵌合させることによつ
て、随意にボツクス内を仕切用隔体で仕切ること
ができる仕切自在ボツクスに関する。

（従来の技術） 産業の日進月歩につれ、各種精密機器、部品、
工具等（以下機器等という）も次から次へ発明お
よび生産され、機械の保守やエンジニアリング関
係に従事している人々は携帯用のボツクスにこれ
らの機器等を入れ各機械や電子製品の修理やテス
トをしている。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、各種の機器等を一つのボツクス内に収
納すると、これらの機器等が混乱し、見つけ出す
のにもひと苦労する場合がある。そのうえ、収納
された機器などがお互いにぶつかり合つて傷が生
じてしまうこともある。

本考案はこのような点に鑑みなされたものであ
り、内部に収納された機器等を随意に区別するこ
とができる仕切自在ボツクスを提供することを目
的としている。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本考案は、仕切用隔体の表裏両面およびボツク
ス本体とボツクス蓋の内壁に多数の突起部を設
け、突起部と突起部との間に形成された溝部から
なる接合シユートを縦方向および横方向に多数配
設するようにし、仕切用隔体の周縁三側に突出部
を設けるとともに、この突出部を前記ボツクス本
体とボツクス蓋の内壁または仕切用隔体の表裏両
面に配設された接合シユートに嵌合しうるよう構
成したことを特徴とする仕切自在ボツクスであ
る。

（作 用） 本考案によれば、隔体の周縁三側の突出部をボ
ツクス本体とボツクス蓋の内壁または隔体の表裏
両面に配設された嵌合シユートに嵌合することに
よつて、ボツクス内部を仕切ることができる。

（実施例） 以下図面を参照して本考案の実施例について説
明する。

第１図乃至第３図は本考案による仕切自在ボツ
クスの一実施例を示す図である。第１図および第
２図に示すように、本考案の隔体１は中身のプレ
ート１２とそのプレート表面に設けてある外側材
料１１とによつて一体成形され、プレート１２の
周縁三側には外側材料１１から突き出た突出部１
３が形成されている。また隔体１の表裏両面には
正方形状の突起部１４が多数設けられ、この突起
部１４と突起部１４との間に形成された溝部から
なる接合シユート１５が縦方向および横方向に多
数直交して配設されている。

第１図に示すように、ボツクス本体２およびボ
ツクス蓋３の内壁にも前記同様正方形状の突起部
２１，３１が多数設けられ、この突起部２１，３
１と突起部２１，３１との間に形成された溝部か
らなる接合シユート２２，３２が縦方向および横
方向に多数直交して配設されている。

隔体１は使用者の必要によつて、各種寸法の異
なる造型が設計できる。また、隔体１の外側材料
１１およびボツクス本体２とボツクス蓋３の内壁
はPE（ポリエチレン）またはEVA（エチレン−酢
酸ビニル共重合体）等の材質によつて製作され、
これらの材質を用いることによつて突起部１４，
２１，３１は精密機器および工具等の保護作用に
効果を奏する。

次にこのような構成からなる本実施例の作用に
ついて説明する。

第３図に示すように、隔体１の周縁三側の突出
部１３をボツクス本体２の両側内壁の接合シユー
ト２２に嵌合させて、ボツクス本体２の内部を隔
体１によつて仕切る。また寸法の異なる隔体１′
の突出部をボツクス本体２内の接合シユート２２
に嵌合させるとともに、他の隔体１の接合シユー
ト１５にも嵌合させて、ボツクス本体２の内部を
隔体１′によつて仕切る。ボツクス本体２内の仕
切り状態を変動する場合は、隔体１，１′の寸法
と嵌合させる位置を変えることによつて容易に変
動可能である。

次に本考案による仕切自在ボツクスの第２の実
施例を第４図で説明する。

隔体１は突出部をボツクス蓋３の接合シユート
３２に嵌合させることによつてボツクス蓋３内を
仕切つている。

次に本考案による仕切自在ボツクスの第３の実
施例を第５図で説明する。

隔体１は突出部をボツクス本体２の接合シユー
ト２２に嵌合させることによつてボツクス本体２
内を平行に仕切つている。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案によればボツクス
内を随意に仕切ることができ、この仕切つた内部
に機器等を収納することができるので、機器等が
ボツクス内で混乱して煩雑となつたり機器等に傷
が付いてしまうことはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による仕切自在ボツクスの一実
施例を示す立体分解図、第２図は本考案による仕
切自在ボツクスの隔体を示す構造図、第３図は本
考案による仕切自在ボツクスの作用を示す図、第
４図は本考案による仕切自在ボツクスの第２の実
施例を示す図、第５図は本考案による仕切自在ボ
ツクスの第３の実施例を示す図である。 １，１′……隔体、２……ボツクス本体、３…
…ボツクス蓋、１１……外側材料、１２……プレ
ート、１３……突出部、１４……突起部、１５…
…接合シユート、２１，３１……突起部、２２，
２３……接合シユート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 仕切用隔体の表裏両面およびボツクス本体とボ
   ツクス蓋の内壁に多数の突起部を設け、突起部と
   突起部との間に形成された溝部からなる接合シユ
   ートを縦方向および横方向に多数配設するように
   し、仕切用隔体の周縁三側に突出部を設けるとと
   もに、この突出部を前記ボツクス本体とボツクス
   蓋の内壁または仕切用隔体の表裏両面に配設され
   た接合シユートに嵌合しうるよう構成したことを
   特徴とする仕切自在ボツクス。