JPH0331357Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はブラジヤーを模した樹脂製人形用装飾
部材に関する。

（考案の目的） 最近、人形遊びは非常に細かい部分にまで及ん
できており、衣服もさることながら下着までおし
やれ感覚を楽しむことが傾向にある。

これに応じ、ブラジヤーを模した装飾部材も製
品化が考えられた。

しかしながら、このような装飾部材は人形に着
装しても、人形をもつて遊んでいるうちにずり落
ちてしまう欠点があつた。

（考案の目的） 本考案はこのような事情に鑑み、特に、フアツ
シヨン性に優れるとともに吸着効果を有し、ずり
落ちが生じるのを有効に防止できるブラジヤー状
の樹脂製人形用装飾部材を提案することを目的と
する。

（目的を達成するための技術的手段） 上記目的を達成するため、本考案に係る樹脂製
人形装飾部材は、１対のカツプ部とこれらのカツ
プ部を連結するひも部とをブラジヤー状に形成し
て樹脂製人形の体表の一部を覆い飾る装飾部材で
あつて、軟質合成樹脂から構成し、且つ上記カツ
プ部の裏側に吸盤部を設けたことを特徴とする。

（考案の作用、効果） 上記構成のように、本考案に係る樹脂製人形用
装飾部材は軟質合成樹脂により構成され、カツプ
部の裏側には吸盤部が形成されている。したがつ
て、この装飾部材を樹脂製人形の胸部に当てた場
合、吸盤部の吸着効果により、装飾部材がずり落
ちるのを有効に防止することができる。

（実施例） 以下、図面によつて本考案の実施態様の一例に
ついて説明する。

図において、符号Ａは本考案に係る樹脂製人形
用装飾部材を示す。この装飾部材Ａは軟質合成樹
脂製形体から成る人形のブラジヤー１を模して形
成されるとともに、このブラジヤー１は所定間隔
をもつて設けられた一対のカツプ部２，２と、こ
のカツプ部２，２を連結するひも部３とから一体
に形成されている。そして、上記カツプ部２，２
の裏面には、凹部４，４が形成されるとともに、
この凹部４，４の先端には環状の支持壁５，５が
突設されており、これによつて、吸盤部６，６が
構成される。また、上記ひも部３の一端近傍には
嵌合突起７が、他端近傍にはこの嵌合突起７が嵌
合される嵌合孔８が形成されている。

上記装飾部材Ａを成形するにあたつては、例え
ば第３図に示すように、流動性のあるゾル状と化
した塩化ビニール１０を通常射出成形機１５のホ
ツパー１１からシリンダー１２内に射出ラム１３
の往復運動によつて送り、その先端のノズルを通
過させて金型１４内に流入させることによつて得
ることができる。

樹脂製人形用装飾部材Ａは上述のように構成さ
れているので、これを人形９の胸部９ａに装着し
たときに、このブラジヤー１は軟質塩化ビニール
１０によつて形成されているので柔軟性があり、
確実にフイツトする。また、カツプ部２，２の裏
側は凹部４，４と支持壁５，５とにより構成され
た吸盤部６，６が形成されているので、吸盤部
６，６の吸着力によつてずり落ちが防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る樹脂製人形用装飾部材の
実施態様の一例を示すもので、同図ａはブラジヤ
ーを模して形成された装飾部材の表面から見た状
態の斜面図、同図ｂは同図ａを裏面から見た状態
の斜視図、同図ｃはカツプ部の拡大断面図、第２
図ａ，ｂは人形に装飾部材を装着した状態の正面
図及び側面図、第３図は装飾部材の成形方法を示
す説明図である。 符号Ａ……装飾部材、１……ブラジヤー、２…
…カツプ部、３……ひも部、６……吸盤部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １対のカツプ部とこれらのカツプ部を連結する
   ひも部とをブラジヤー状に形成して樹脂製人形の
   体表の一部を覆い飾る装飾部材であつて、軟質合
   成樹脂から構成し、且つ上記カツプ部の裏側に吸
   盤部を設けたことを特徴とする樹脂製人形用装飾
   部材。