JPH0330842A - セメント系粉体材料の湿式微粒化装置 - Google Patents

セメント系粉体材料の湿式微粒化装置

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JPH0330842A
JPH0330842A JP16377289A JP16377289A JPH0330842A JP H0330842 A JPH0330842 A JP H0330842A JP 16377289 A JP16377289 A JP 16377289A JP 16377289 A JP16377289 A JP 16377289A JP H0330842 A JPH0330842 A JP H0330842A
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cement
piston
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Yutaka Yoshida
裕 吉田
Yasuaki Sato
佐藤 泰明
Sadao Nakada
仲田 貞夫
Kimiyoshi Nagao
永尾 公美
Sunao Nagao
長尾 直
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KAIHATSU KOJI KK
Electric Power Development Co Ltd
Kumagai Gumi Co Ltd
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KAIHATSU KOJI KK
Electric Power Development Co Ltd
Kumagai Gumi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、土木工事においてグラウト材として使用す
るセメント系スラリーあるいはプレキャストコンクリー
ト部材を製造する場合に使用するセメント系スラリーに
おける粉体材料を湿式で微粒化する装置に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
従来、セメント系スラリーにおける粉体材料の湿式微粒
化装置としては、第12図゛および第13図に示すよう
に、横方向に延長する円筒状ケーシング1の中間上部に
金属粒子供給口20が設けられ、前記ケーシング1内の
中心部に配置されて減速機付き電動機からなる電動式駆
動装置3により回転される回転軸4に、多数の撹拌用盤
体5が固定され、前記ケーシング1の一端部に被微粒化
セメント系スラリーを供給する被微粒化スラリー供給口
6が設けられると共に、前記ケーシング1の他端部に微
粒化処理済みセメント系スラリーを排出する排出口7が
・設けられ、下部シリンダ21および上部シリンダ22
からなる複合シリンダ23の下端部が、前記金属粒子供
給口20に接続され、中空ピストン杆24の下端部に固
着されている供給用ピストン25が下部シリンダ21に
昇降自在に嵌合されると共に、前記中空ピストン杆24
の上端部に固定されている上部ピストン26が上部シリ
ンダ22に昇降自在に嵌合され、下部シリンダ21の上
端部に通気孔27が設けられると共に上部シリンダ22
の下端部に通気孔28が設けられ、各通気孔27.28
は給排気用切換弁29を介して圧縮空気供給源に接続さ
れ、前記中空ピストン杆24の上端部の外周に、キャッ
プ30またはホッパ31を螺合連結するための雄ねじが
設けられ、また前記ケーシング1における長手方向の中
間上部に設けられた開口部に、筒体95の下端部が接続
され、その筒体95の上端部に蓋96がボルトにより着
脱自在に取付けられ、最初に金属粒子をケーシング1内
に装入する場合は、前記蓋96が取外されて、金属粒子
が前記筒体95からケーシング1内に供給され、その筒
体95の内部はケーシング1内の部分を点検する隙の点
検孔としても用いられるように構成されている湿式微粒
化装置が知られている。
そして被微粒化セメント系スラリーが、ポンプPにより
被微粒化スラリー供給口6からケーシング1内に連続し
て供給され、かつ通気孔28から上部ピストン26の下
部に供給される空気圧により、上部ピストン26.中空
ピストン杆24および供給用ピストン25が上限位置に
押上げられた状態で、中空ピストン杆24の上端部にホ
・ンパ31が連結され、そのホッパ31から中空ピスト
ン杆24および下部シリンダ21内に金属ビーズ等の金
属粒子が供給され、次いで中空ピストン24の上端部か
らホッパ31が取外されて、キャップ30が中空ピスト
ン杆24に取付けられたのち、通気孔27から供給用ピ
ストン25の上部に供給される空気圧により、供給用ピ
ストン25中空ピストン杆24および上部ピストン26
が下降されると共に、供給用ピストン25により下部シ
リンダ21内の金属粒子がケーシング1内に供給され、
そのケーシング1内で、多数の撹拌用盤体5の高速回転
により金属粒子とセメント系スラリーとが撹拌されて、
金属粒子によりセメント系スラリー中の粉体材料が微粒
化され、次いでそのセメント系スラリーはケーシング1
の排出口7からフィルタ32を通って排出されたのち、
グラウトに使用される。
前記フィルタ32は、ケーシング1の軸線方向に延長す
る模形断面の多数のスクリーンバーにより構成され、ス
クリーンバー間の間隙は外側に向かって拡開し、ワイヤ
ーブラシによる清掃が容易であるように構成されている
また第14図に示すように、横方向に延長する円筒状ケ
ーシングlの中間上部に金属粒子供給口20が設けられ
、前記ケーシング1内の中心部に配置されて減速機付き
電動機からなる電動式駆動装置3により回転される回転
軸4に、多数の撹拌用盤体5が固定され、前記ケーシン
グ1の一端部に、被微粒化セメント系スラリーを供給す
る被微粒化スラリー供給管85が接続され、その供給管
85はポンプPに接続され、前記ケーシング1の他端部
に微粒化処理済みセメント系スラリーを排出する排出口
7が設けられると共に、その排出口7にフィルタ32が
設けられ、垂直な金属粒子供給筒86の下端部が前記金
属粒子供給口20に接続され、金属粒子供給筒86の上
端部に開閉弁87を介して供給ホッパ88が接続されて
いる構造の微粒化装置も提案されている。
そしてこの微粒化装置において、ケーシング1内に金属
粒子を供給する方法について説明すると、ケーシング1
内に充満している金属粒子は撹拌用盤体5の回転に基づ
く遠心力の作用により金属粒子供給筒86内の金属粒子
と平衡を保つので、金属粒子供給筒86内の金属粒子は
ケーシング1内に落下することなく停滞している。
しかし、撹拌用盤体5の回転によりケーシング1内の金
属粒子が摩耗して、ケーシング1内の大径の金属粒子が
少なくなると、ケーシング内の金属粒子の充填率が減少
して駆動装置3の電動機の電流が低下するので、その電
流値が制御装置89の電流計90により検知され、その
電流計90の信号により作動するスイッチ91により駆
動装置3およびポンプPの運転が停止される。駆動装置
3の運転が停止されて撹拌用盤体5の回転が停止すると
、ケーシング1内の金属粒子の遠心力が無くなるので、
金属粒子供給筒86内の金属粒子がケーシング1内に落
下する。
前記駆動装置3における電動機の運転が停止される時間
をタイマー92により設定し、その停止時間中に金属粒
子をケーシング1内に供給し、次に駆“動装置3の電動
機およびポンプPを再起動し、微粒化装置の運転を再開
する。
〔発明が解決しようとする課題〕
第12図および第13図に示す従来の湿式微粒化装置に
おいて、円筒状ケーシング1内に金属粒子および被微粒
化セメント系スラリーを収容した状態で、駆動装置3に
より各撹拌用盤体5を高速回転させると、金属粒子の遠
心力により、円筒状ケーシングlの内周に半径方向の外
向き圧力が発生する。そのため供給用ピストン25を空
気圧により押下げて、下部シリンダ21内の金属粒子を
円筒状ケーシング1内に供給する場合、空気圧が低過ぎ
ると、供給用ピストン25が下降しないので、金属粒子
を円筒状ケーシング1内に供給することができず、また
空気圧が高過ぎると、供給用ピストン25が急速に下降
して、−度に多量の金属粒子が円筒状ケーシング1内に
供給されるので、排出口7に取付けられたフィルタ32
が破損することがある。
湿式微粒化装置の連続運転中は、金属粒子の摩耗による
消費量が一定であるので、単位時間当り一定微少量の金
属粒子を円筒状ケーシング1内に補充供給すればよいが
、空気圧により供給用ピストン25を制御する場合は、
その供給用ピストン25の下降速度を微小制御すること
ができないので、前述のような弊害が発生する。
また第12図および第13歯に示す従来の湿式微粒化装
置の場合、撹拌用盤体5の回転中に、供給用ピストン2
5の上部に作用する空気圧により、その供給用ピストン
25を押下げて、下部シリンダ21内の金属粒子をケー
シング1内に供給しようとすると、−度に大量に金属粒
子がケーシング内に供給されて、前記盤体5の回転トル
クが大きくなり過ぎるので、再起動が不可能になること
がある。
さらにまた、前記第12図および第14図に示す従来の
微粒化装置の場合は、駆動装置3にょる撹拌用盤体5の
回転を停止した時、下部シリンダ21または金属粒子供
給筒86内の金属粒子を下降しないように保持しておく
装置を備えておらず、かつ微粒化装置の運転停止時には
ケーシング1内に遠心力が発生していないので、ケーシ
ング1内の空隙の分だけ下部シリンダ21または金属粒
子供給筒86内の金属粒子が自重により円筒状ケーシン
グl内に落下し、そのため微粒化装置を再起動するとき
撹拌用盤体5に作用する抵抗が大きくなって駆動装置3
にオーバーロードが作用するという問題がある。
また円筒状ケーシングl内に金属粒子が前記の理由で入
り過ぎた場合、ケーシング1の内圧が上昇し、金属粒子
がフィルタ32に強(押付けられ、スクリーンが目詰ま
りを起こし易くなる。スクリーンが目詰まりを起こすと
、ケーシング1の内圧がますます上昇してスクリーンを
破損することがあり、そのためスクリーンの目詰まりを
強制的に解除する装置を付属させる必要があり、また通
常の場合でも、フィルタが目詰まりを起こし易いので、
フィルタの掃除を頻繁に行なう必要があった。
さらにまた、第14図に示す従来の微粒化装置の場合は
、駆動装置3の電動機の電流値を設定し、その電流値を
検知する電流計90の電気信号により駆動装置3の運転
を停止し、かつタイマー92の作動により再起動させ、
駆動装置3の停止時間内に金属粒子をケーシング1内に
自由落下させているが、停止時間の設定は、ケーシング
内の金属粒子の充填度合および金属粒子供給筒86内の
金属粒子の自重との相関関係により決まるものであるの
で、駆動装置の停止時間の設定が非常に難しく、ケーシ
ングl内に金属粒子が入り過ぎるために、再起動すると
き駆動装置3にオーバーロードが作用することが度々発
生しでいた。そのため駆動装置3の停止時間が長くなっ
て運転効率が悪くなるという問題がある。
この発明は、駆動装置3の運転を停止させることなく、
撹拌用盤体の回転中に、金属粒子をケーシング内に微少
量ずつ連続して自動的に供給することができ、かつ撹拌
用盤体の回転を停止したとき、金属粒子を収容している
縦筒から金属粒子がケーシング内に落下するのを防止で
きるセメント系スラリーの微粒化装置を提供することを
目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、この発明のセメント系スラ
リーの微粒化装置においては、横方向に延長する円筒状
ケーシング1の中間上部に磁性金属粒子供給口2が設け
られ、前記ケーシング1内の中心部に配置されて駆動装
置3により回転される回転軸4に、多数の撹拌用盤体5
が固定され、前記ケーシングlの一端部に被微粒化セメ
ント系スラリーを供給する被微粒化スラリー供給口6が
設けられると共に、前記ケーシング1の他端部に微粒化
処理済みセメント系スラリーを排出する排出口7が設け
られ、前記磁性金属粒子供給口2に下端部が接続されて
いる縦筒8内に、供給用ピストン9が昇降自在に嵌設さ
れ、その供給用ピストン9は昇降用縦螺杆10の下端部
に取付けられ、前記縦筒8の上部に固定された支持部材
11に、ピストン下降用駆動装置12によりウオーム1
3を介して回転されるウオーム歯車14が取付けられ、
そのウオーム歯車14の中心の雌ねじ孔に前記縦螺杆l
Oが螺合され、前記縦筒8の下部に、磁性金属粒子を落
下許容状態および落下防止状態に切換える磁石装置が設
けられている。
またフィルタの目詰まりを防止するために、駆動装置1
6により回転される円筒体17の全周に多数のスリット
18を設けて、回転フィルタ19を構成し、その回転フ
ィルタ19を円筒状ケーシング1の排出口7内に配置す
る。
〔作 用〕
ピストン下降用駆動装置12によりウオーム13を介し
てウオーム歯車14が回転されると共に、そのウオーム
歯車14の回転により、これに螺合された縦螺杆10お
よびその縦螺杆10に取付けられた供給用ピストン9が
低速度で下降移動され、その供給用ピストン9の下降移
動により磁性金属粒子供給用縦筒8内の磁性金属粒子が
円筒状ケーシングl内に微量ずつ連続して供給され、被
微粒化セメント系スラリーはポンプにより被微粒化スラ
リー供給口6から円筒状ケーシング1内に連続して供給
され、円筒状ケーシング1内で回転される多数の撹拌用
盤体5により、円筒状ケーシング1内の磁性金属粒子お
よび被微粒化セメント系スラリーが撹拌され、その磁性
金属粒子によりセメント系スラリー中の粉体材料が微粒
化処理され、円筒状ケーシング1内で微粒化処理された
セメント系スラリーは、排出口7および回転フィルタ1
9を通って排出される。
また微粒化装置の運転を停止する場合は、磁石装置によ
り磁性金属粒子供給用縦筒8内の磁性金属粒子を落下し
ないように保持する。
〔実施例〕
次にこの発明を図示の例によって詳細に説明する。
第1図ないし第9図はこの発明の一実施例に係るセメン
ト系スラリーの湿式微粒化装置を示すものであうで、両
端を閉塞した水平な円筒状ケーシング1およびこれを囲
む冷却ジャケット形成用外筒33の中間上部に円形の磁
性金属粒子供給口2が設けられ、かつ外筒33は支持フ
レーム34に固定され、前記円筒状ケーシング1の中心
線上に配置された回転軸4は、ケーシング1の端板に設
けられたゴム製シールリングに挿通されると共に、支持
フレーム34に固定された軸受35により支承され、前
記支持フレーム34に固定された減速機付き電動機から
なる電動式駆動袋?l[3の出力軸に駆動プーリ36が
固定され、さらに前記回転軸4に固定された従動プーリ
37と駆動プーリ36とにわたって伝動用ベルト3日が
巻掛けられている。
前記円筒状ケーシング1内において、回転軸4に多数の
撹拌用盤体5が嵌合され、各盤体5は回転軸4に対し回
動しないようにボルトにより固定され、各盤体5の周囲
に、円筒状ケーシング1の長手方向の中央側から端部側
に向かって拡大する多数のテーパー孔39が設けられ、
かつ前記ケーシングlの一端部に被微粒化セメント系ス
ラリーを供給する被微粒化スラリー供給口6が設けられ
ると共に、前記ケーシングlの他端部に微粒化処理済み
セメント系スラリーを排出する排出口7が設けられ、前
記磁性金属粒子供給口2に下端部が接続されている縦筒
8内に、供給用ピストン9が昇降自在に嵌設され、その
供給用ピストン9は昇降用縦螺杆lOの下端部の外周に
嵌合固定されている。
磁性金属粒子供給用線?J8の上端部に固定された支持
部材11に、ウオーム13およびこれに噛み合つウオー
ム歯車14を支承しているハウジング40と、可変速減
速機42および電動機41からなるピストン下降用駆動
装置12と、電動機からなるピストン急速上昇用駆動装
置43とが固定され、前記ウオーム13の一端部にピス
トン下降用駆動装置12の出力軸が電磁クラッチ44を
介して接続され、かつ前記ウオーム13の他端部にピス
トン急速上昇用駆動装置43の出力軸が電磁クラッチ4
5を介して接続され、各電磁クラッチ44.45は、一
方が結合されているとき他方が分離される。
前記縦螺杆10はウオーム歯車14の中央部に設けられ
た雌ねじ孔に螺合され、かつ縦螺杆10にその長手方向
に延長する回り止め用縦溝46が設けられ、その縦溝4
6に嵌入された回り止め部材47はハウジング40に固
定され、さらに縦螺杆10内に挿入された支持杆48の
下端部に、縦螺杆10内の下端部を開閉する栓体49が
固定され、また支持杆48の上端部に、把手50が取付
けられると共に、雌ねじを有するキャップ51が回転自
在に取付けられ、そのキャップ51は縦螺杆10の上端
の外周に設けられた雄ねじに螺合されている。
前記縦螺杆lOの上部に設けられた縦溝52に、ハウジ
ング40に固定された上限リミットスイッチLSIおよ
び下限リミットスイッチLS2の操作片が挿入され、ピ
ストン下降用駆動装置12の運転によりウオーム13を
介してウオーム歯車14が正方向に低速回転されて、縦
螺杆10が下限位置まで下降移動されると、前記キャッ
プ51により下限リミットスイッチLS2が操作され、
その下限リミットスイッチLS2の信号によりピストン
下降用駆動装置12の運転が停止されると共に電磁クラ
ッチ44の結合が解かれる。またピストン急速上昇用駆
動装置43の運転によりウオーム13を介してウオーム
歯車14が逆方向に高速回転されて、縦螺杆lOが上限
位置まで上昇移動されると、縦溝52の下端部により上
限りミントスイッチLSIが操作され、その上限リミッ
トスイッチLSIの信号によりピストン急速上昇用駆動
装置43の運転が停止されると共に電磁クラッチ45の
結合が解かれる。
前記ケーシング1および外筒33の中央下部に設けられ
た金属粒子排出口54に底蓋53が着脱自在に嵌入され
てボルト等により固定され、かつ金属粒子排出口54の
下部に取出口55を有する受皿56が配置され、その受
皿56は前記支持フレーム34に固定され、さらに前記
磁性金属粒子供給用縦筒8の下部の外側に一対の磁性金
属粒子停止用磁石15が配置され、各磁性金属粒子停止
用磁石15を保持している保持部材57は、磁性金属粒
子供給用縦筒8の直径に平行に配置された一対のガイド
部材58に摺動自在に嵌設され、各ガイド部材58の両
端部は前記外筒33に対しブラケット59を介して固定
され、また外筒33に固定された支持部材60と保持部
材57とは磁石進退移動用流体圧シリンダ61を介して
連結され、その流体圧シリンダ61により磁性金属粒子
停止用磁石15が磁性金属粒子供給用縦筒8に向かって
進退移動されるように構成され、前記流体圧シリンダ6
1によって進退移動される一対の磁石15により、磁性
金属粒子を落下許容状態および落下防止状態に切換える
ための磁石装置が構成されている。
周壁に多数の流通孔62を備えている円筒体63に複数
の円板状フランジ64が一体に設けられてフィルタ保持
部材65が構成され、そのフィルタ保持部材65は、前
記排出口7内に配置されると共に水平な回転軸66に嵌
合されてボルト67により固定され、かつ前記ケーシン
グ1における排出口7の部分の周囲に、排出部ボックス
68がボルト69により固定され、前記回転軸66は排
出部ボックス68により軸受70を介して支承され、全
周に多数のスリット18を備えているステンレス鋼製円
筒体17は、前記フィルタ保持部材65における各円板
状フランジ64の外面にわたって嵌合されて、ビス71
により帯状押え金具72を介して締付固定されている。
電動機73および減速機74からなる駆動装置16は前
記排出部ボックス68の上部に固定され、その駆動装置
j16の出力軸に固定された駆動スプロケット75と前
記回転輪66に固定された従動スプロケット76とにわ
たって伝動用チェーン77が巻掛けられ、前記フィルタ
保持部材65とこれに取付けられたスリット18を有す
る円筒体17とからなる回転フィルタ19は、前記駆動
装置16により回転軸66を介して回転される。
前記回転輪66に、フィルタ保持部材65の内側部分か
ら回転軸66の一端部にわたって延長する排出孔78が
設けられ、かつ前記フィルタ保持部材65における円筒
体63の中間部と回転軸66との間に筒状室79が設け
られ、さらに回転軸66には、排出孔78と筒状室79
とを連通させる多数の流通孔80が設けられ、前記排出
部ボックス68内の上部には円筒体17の上部外面に接
触するフィルタ清掃用ブラシ81が取付けられている。
また円筒状ケーシング1と冷却ジャケット形成用外筒3
3との間のウォータージャケットには冷却用水が循環さ
れる。
前記磁性金属粒子供給用縦筒8内に鋼球等の磁性金属粒
子を供給する場合は、第9図に示すように、上限位置に
置かれている縦螺杆10の上端部にホッパ82が螺合連
結され、多数の磁性金属粒子がホッパ82から縦螺杆l
O内を通って縦筒8における供給用ピストン9よりも下
側の部分に供給され、次いで縦螺杆10の上端部からホ
ッパ82が取外されたのち、第4図に示すように、支持
杆48が縦螺杆10内に挿入されると共に、その支持杆
48の下端に取付けられている栓体49が縦螺杆lO内
の下端部に嵌合されて、その縦螺杆10内の下端部が閉
塞される。また前記縦筒8の上端部に通気弁89が接続
されている。
前記ケーシング1における長手方向の中間上部に設けら
れた開口部に、筒体95の下端部が接続され、その筒体
95の上端部に196がボルトにより着脱自在に取付け
られ、最初に金属粒子をケーシング1内に装入する場合
は、前記蓋96が取外されて、金属粒子が前記筒体95
からケーシングl内に供給される。
前述のように構成された湿式微粒化装置を使用してセメ
ント系スラリーの微粒化処理を行なう場合は、ピストン
下降用駆動装置12にょリウォーム13を介してウオー
ム歯車14が回転されると共に、そのウオーム歯車14
の回転により、これに螺合された縦螺杆1oおよびその
縦螺杆10に取付けられた供給用ピストン9が低速度で
下降移動され、その供給用ピストン9の下降移動により
磁性金属粒子供給用縦筒8内の磁性金属粒子が円筒状ケ
ーシング1内に微量ずつ連続して供給され、被微粒化セ
メント系スラリーはポンプにより被微粒化スラリー供給
口6から円筒状ケーシング1内に連続して供給され、円
筒状ケーシング1内で回転される多数の撹拌用盤体5に
より、円筒状ケーシング1内の磁性金属粒子および被微
粒化セメント系スラリーが撹拌され、その磁性金属粒子
によりセメント系スラリーの粗粒子が微粒化処理され、
円筒状ケーシング1内で微粒化処理されたセメント系ス
ラリーは、排出口7内に設けられた回転フィルタ19に
おけるスリット18から回転フィルタ19内に侵入し、
次いで流通孔62.筒状室79、流通孔80および排出
孔78を通って排出される。
この場合、回転フィルタ19は回転されているので、微
粒化されたセメント系スラリーの流れに対し、スリット
18を有する円筒体17の全周を均一に当たらせて、広
い面積のフィルタにより濾過することができ、かつ前記
スリット18を通過して円筒体17内に侵入したセメン
ト系スラリーは円筒体17の回転により撹拌されて流動
性が保持されるので、微粒化処理されたセメント系スラ
リーの流れの停滞を防止してスムースに排出することが
でき、またスリット18を有する円筒体17の外周面は
、回転フィルタ19の回転により前記微粒化されたセメ
ント系スラリーに接触した状態で、そのスラリーの流れ
に交差する方向に移動するので、フィルタの目詰まりを
少なくする2とができ、しかもスリット18を有する円
筒体17の外面は、その円筒体17の上部に配置された
フィルタ清掃用ブラシ81により清掃されるので、フィ
ルタの目詰まりをさらに少なくすることができ、そのた
めフィルタによる濾過面積を広くすると共にフィルタの
目詰まりを殆んどなくして、微粒化装置を安定状態で長
時間運転することができる。
なお前記回転輪66の排出孔78とスイベルジヨイント
83とホース84とを通って排出される微粒化処理済み
セメント系スラリーは、各種の土木工事において、基礎
地盤や岩盤等の間隙に充填されるか、あるいはプレキャ
ストコンクリート部材の製造に用いられる。
また微粒化装置の運転を停止する場合は、第6図および
第7図に示すように、各磁石進退移動用流体圧シリンダ
61により各磁性金属粒子停止用磁石15が縦筒8に向
かって前進移動され、その磁石15の吸引力により縦筒
8内の磁性金属粒子がケーシング1内に落下しないよう
に保持される。
この発明を実施する場合、前記スリット18の寸法は、
例えば巾0.6mm、長さ20閣に設定され、かつスリ
ット18のピッチは例えば3■に設定され、さらに前記
磁性金属粒子としては、例えば粒径0.8〜2.0mの
鋼球あるいは直径1.0〜2.0閣鋼線が用いられる。
また流体圧シリンダ61により進退移動される磁石15
としては、永久磁石または電磁石の何れを使用してもよ
い。
第10図および第11図は、磁性金属粒子を落下許容状
態および落下防止状態に切換える磁石装置の他の例を示
すものであって、縦筒8がボルトにより連結された上部
縦筒8Aと下部縦筒8Bとにより構成され、かつ下部縦
筒8B内の下端部に、間隔をおいて水平方向に平行に延
長する多数の磁性材料製杆体93が架設固定され、下部
縦筒8Bの外周に前記磁製材料製杆体93を磁化するた
めの磁化用コイル94が嵌設され、このコイル94はス
イッチを介して電源に接続される。
〔発明の効果〕
この発明は前述のように構成されているので、以下に記
載するような効果を奏する。
ピストン下降用駆動装置12によりウオーム13を介し
てウオーム歯車14が回転されると共に、そのウオーム
歯車14の回転により、これに螺合された縦螺杆10お
よびその縦螺杆1oに取付けられた供給用ピストン9が
低速度(磁性金属粒子の消耗量と等しい供給量になる送
り速度)で機械力により下降移動されるので、駆動装置
3により円筒状ケーシング1内の撹拌用盤体5を連続回
転しながら、前記供給用ピストン9を一定の低速で下降
移動させて、磁性金属粒子供給用縦筒8内の磁性金属粒
子を円筒状ケーシング1内に微量ずつ連続して安定供給
することができ、そのため−度に多量の金属粒子が円筒
状ケーシングl内に供給されることはないので、駆動装
置3にオーバ−ロードが作用するのを防止できると共に
、排出口7に設けたフィルタが破損するのを防止するこ
とができ、さらに微粒化装置の運転を停止する場合は、
単に磁石装置を作動させることにより、磁石装置の吸引
力によって縦筒8内の磁性金属粒子を落下しないように
保持することができ、そのため簡単な手段によって縦筒
8内の磁性金属粒子の落下を防止して、微粒化装置の運
転を長時間停止することができ、また駆動装置16によ
り回動される円筒体17の全周に多数のスリット18を
設けて構成した回転フィルタ19を、前記ケーシング1
の排出口7内に配置することにより、セメント系スラリ
ーと金属粒子との混合液の流れに対し、スリット18を
有する円筒体17の全周を均一に当たらせて、広い面積
のフィルタにより濾過することができ、かつ前記スリッ
トエ8を通過して円筒体17内に侵入したセメント系ス
ラリーは円筒体17の回転により撹拌されて流動性が保
持されるので、微粒化処理されたセメント系スラリーの
流れの停滞を防止してスムースに排出することができ、
またスリット18を有する円筒体17の外周面は、回転
フィルタ19の回転により前記混合液に接触した状態で
、その混合液の流れに交差する方向に移動するので、フ
ィルタの目詰まりを少なくすることができ、そのためフ
ィルタによる濾過面積を広くすると共にフィルタの目詰
まりを少なくして、微粒化装置を安定状態で長時間運転
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第9図はこの発明の一実施例を示すもので
あって、第1図はセメント系粉体材料の湿式微粒化装置
の一部縦断側面図、第2図は第1図の一部を拡大して示
す縦断側面図、第3図は磁性金属粒子停止用磁石を後退
させたときの湿式微粒化装置を示す縦断正面図、第4図
は第3図のA−A線拡大断面図、第5図は湿式微粒化装
置の一部を示す側面図、第6図は磁性金属粒子停止用磁
石を前進させたときの湿式微粒化装置を示す縦断正面図
、第7図は第6図のB−B線断面図、第8図は排出口内
に設けられた回転フィルタを示す縦断側面図、第9図は
縦螺杆の上端にホッパを取付けた状態を示す一部縦断側
面図である。第10図は異なる例の磁石装置を備えてい
る湿式微粒化装置の縦断正面図、第11図は第10図の
C−C線拡大断面図である。第12図は従来の湿式微粒
化装置の一例を示す一部縦断側面図、第13図はその湿
式微粒化装置における金属粒子供給装置を示す縦断側面
図、第14図は従来の湿式微粒化装置の他の例を示す一
部縦断側面図である。 図において、1は円筒状ケーシング、2は磁性金属粒子
供給口、3は駆動装置、4は回転軸、5は撹拌用盤体、
6は被微粒化スラリー供給口、7は排出口、8は磁性金
属粒子供給用縦筒、9は供給用ピストン、lOは縦螺杆
、11は支持部材、12はピストン下降用駆動装置、1
3はウオーム、14はウオーム歯車、15は磁性金属粒
子停止用磁石、16は駆動装置、17は円筒体、18は
スリット、19は回転フィルタ、34は支持フレーム、
43はピストン急速上昇用駆動装置、44および45は
電磁クラッチ、46は回り止め用縦溝、47は回り止め
部材、48は支持杆、49は栓体、50は把手、51は
キャップ、52は縦溝、57は保持部材、58はガイド
部材、59はプラケット、60は支持部材、61は磁石
進退移動用流体圧シリンダ、62は流通孔、63は円筒
体、64は円板状フランジ、65はフィルタ保持部材、
68は排出部ボックス、70は軸受、71はビス、72
は帯状押え金具、78は排出孔、79は筒状室、80は
流通孔、81はフィルタ清掃用ブラシ、82はホッパで
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)横方向に延長する円筒状ケーシング1の中間上部
    に磁性金属粒子供給口2が設けられ、前記ケーシング1
    内の中心部に配置されて駆動装置3により回転される回
    転軸4に、多数の撹拌用盤体5が固定され、前記ケーシ
    ング1の一端部に被微粒化セメント系スラリーを供給す
    る被微粒化スラリー供給口6が設けられると共に、前記
    ケーシング1の他端部に微粒化処理済みセメント系スラ
    リーを排出する排出口7が設けられ、前記磁性金属粒子
    供給口2に下端部が接続されている縦筒8内に、供給用
    ピストン9が昇降自在に嵌設され、その供給用ピストン
    9は昇降用縦螺杆10の下端部に取付けられ、前記縦筒
    8の上部に固定された支持部材11に、ピストン下降用
    駆動装置12によりウォーム13を介して回転されるウ
    ォーム歯車14が取付けられ、そのウォーム歯車14の
    中心の雌ねじ孔に前記縦螺杆10が螺合され、前記縦筒
    8の下部に、磁性金属粒子を落下許容状態および落下防
    止状態に切換える磁石装置が設けられているセメント系
    粉体材料の湿式微粒化装置。
  2. (2)駆動装置16により回転される円筒体17の全周
    に多数のスリット18が設けられて、回転フィルタ19
    が構成され、その回転フィルタ19が円筒状ケーシング
    1の排出口7内に配置されている請求項1記載のセメン
    ト系粉体材料の湿式微粒化装置。
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