JPH0330299Y2 - - Google Patents

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JPH0330299Y2
JPH0330299Y2 JP1983014442U JP1444283U JPH0330299Y2 JP H0330299 Y2 JPH0330299 Y2 JP H0330299Y2 JP 1983014442 U JP1983014442 U JP 1983014442U JP 1444283 U JP1444283 U JP 1444283U JP H0330299 Y2 JPH0330299 Y2 JP H0330299Y2
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JP
Japan
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sealant
container
cartridge
film
tube
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JP1983014442U
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JPS59121378U (ja
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  • Coating Apparatus (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建造物の外壁や内壁における隙間の充
填や防水、補修等に用いられるシーリング材を使
用時に専用ガンに容器ごと入れて用いるためのカ
ートリツジ式シーリング材用容器に関するもので
あり、柔軟性があつて、専用ガンにセツトして用
いるのに適するとともに、シーリング材の保存性
に優れた容器を提供するものである。
従来、ポリウレタン樹脂、シリコーン系樹脂、
エポキシ樹脂等がシーリング材或いはコーキング
材と呼ばれて、建造物の防水、補修等に用いられ
ている。以前はこれらは缶に入れて販売され、使
用直前に蓋を開けて、充填用の専用ガンに挿入し
て使用されていたが、使用後残存したシーリング
材は放置しておくと固化して使用できなくなるた
め一度に使い切つてしまうか、残りを廃棄するか
しなければならなかつた。このため最近では、ポ
リエチレン製、ポリプロピレン製、ポリエステル
製等のチユーブ状容器に専用ガン一回分に相当す
る分量ずつに小分けして充填したカートリツジ式
のものが販売されるようになつた。しかし、この
ようなチユーブ状容器は、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン又はポリエステル等の単層のフイルムか
ら成るため、ガスバリヤー性や水蒸気透過性に劣
るためチユーブ状容器への充填後数日以内に内部
のシーリング材が固化してしまい、保存性の点で
問題があるため、販売時にはチユーブ製品を数個
ずつアルミ箔等で更に包装する等の手段が採られ
なければならない。また、これら従来のポリエチ
レン製、ポリプロピレン製、ポリエステル製等の
容器は、専用ガンにセツトして用いた場合に、シ
ーリング材を押し出すためのおくり棒とケーシン
グとの間にかみ込みが生じてフイルムが破れた
り、適度な押し出しを可能とするためのチユーブ
側部の蛇腹の形成が不十分であつたりして、柔軟
性等専用ガンに使用する適性にも問題があり、場
合によつては網をかける必要があつた。
本考案は、以上の点から、シーリング材に対す
る保存性に優れるとともに、専用ガンにセツトし
て用いる適性としても、良好なカートリツジ式シ
ーリング材用容器を提供すべくなされたものであ
る。
本考案は、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物からなる厚さ3〜30μmの芯層の外側両面に
接着剤層を介して直鎖状低密度ポリエチレンから
なる厚さ15〜60μmの表面層を配した多層フイル
ムにより形成され、シーリング材封入時にチユー
ブ状に成型されて上部及び下部が密閉されてなる
カートリツジ式シーリング材用容器に関する。
以下、図面に従つて本考案の一実施例について
説明する。
第1図は、本考案において用いる多層フイルム
の拡大部分断面図であり、芯層1は、エチレン−
酢酸ビニル共重合体ケン化物の酸素ガス、水蒸
気、油脂等に対して遮断性を有するバリヤー性樹
脂から成り、その外側には、接着剤層2を介して
LLDPEすなわち直鎖状低密度ポリエチレンが表
面層3として配されているものである。接着剤
は、芯層1と表面層3とを良好に接合するもので
あれば特に限定されないが、望ましくはポリエチ
レン、ポリプロピレン又はエチレン−酢酸ビニル
共重合体のいずれかの不飽和カルボン酸グラフト
重合物等である。
第2図は、第1図に示す多層フイルムにより形
成された本考案に係るカートリツジ式シーリング
材用容器4の平面図であり、シーリング材を封入
した状態を示している。第3図と第4図は本考案
に係る容器に封入されたシーリング材カートリツ
ジの使用状態を示す図である。
本考案に係るシーリング材用容器は予め円筒形
に形成されるか或いはシート状のものがチユーブ
状に成型されてセンターシールされ、その中にシ
ーリング材を充填してチユーブの上部と下部をワ
イヤクリツプ又は熱シール等の手段によつて密閉
されて製造される。例えば、フオーミングプレー
トと呼ばれるチユーブ状の成型のためのガイドに
多層フイルムのシートが導びかれてチユーブ状に
成型されるとともに内部にシーリング材が充填さ
れ、ただちに密閉されるので(一般に、フオーム
−フイル−シール;Form−Fill−Sealと呼ばれ
る)、このような製造手段に適した強度を多層フ
イルムが有することが必要となる。また、第3図
と第4図に示すように容器に封入されたカートリ
ツジ式のシーリング材を専用ガン5に入れ、容器
の先端部6を切り落として後、専用ガン5にノズ
ルキヤツプ7をかぶせて、おくり棒8によりシー
リング材を押し出して使用されるので、おくり棒
8によりシーリング材が押し出される際に、容器
の側部9が適切な蛇腹を形成し、おくり棒8とケ
ーシングとの間に容器を構成しているフイルムが
かみ込まないような柔軟性がフイルムに要求され
る。
本考案において使用される多層フイルムは、先
ず、バリヤー性樹脂から成る芯層が酸素ガス、水
蒸気、油脂等に対して十分な遮断機能を有するた
めに、3μm以上の厚さとし、チユーブ形成時の熱
シールの容易さ等を考慮して30μm以下の厚さと
し、望ましくは5〜15μmの厚さとする。また、
前記したように、フオーム−フイル−シール方式
に用いられるために必要な物理的強度や、専用ガ
ンに使用される際に要求される柔軟性のために表
面層の厚さをそれぞれ15〜60μmとし、多層フイ
ルム全体としての厚さを40〜160μmとするのが望
ましい。尚、接着剤層の厚さは1〜3μm程度であ
る。
本考案に係る容器は、バリヤー性樹脂を芯層と
する多層フイルムによつて構成されているため、
酸素ガス、水蒸気及び油脂等に対する遮断機能を
有し、シーリング材を長期間保存することが可能
であり、更にアルミ箔等で包装しなくてもカート
リツジ1本ずつ個別に取引することもできる。ま
た、多層フイルムを適切な厚みとすることによ
り、シーリング材充填時に必要とされる強度や専
用ガンに用いられる場合の柔軟性等の特性を有す
るので、シーリング材を押し出して使用する際に
チユーブ側部に適当な蛇腹が形成される等使用時
にも扱いやすいという効果を有する。また、チユ
ーブの内外層となるフイルムの表面層には、耐寒
性や、落体強度を十分具備する材料を選んである
ので、落下破袋を防止することができる。
実施例 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(クラ
レ社製 商品名エバール)から成る厚さ15μm
の芯層の外側両面にそれぞれ厚さ2.5μmの接着剤
としてのポリエチレンの不飽和カルボン酸グラフ
ト重合物(三井石油化学社製 商品名アドマー
)を介して、LLDPEすなわちlinear low
density polyethylene:直鎖状低密度ポリエチレ
ン(三井石油化学社製 商品名ウルトゼツクス
)から成る厚さ30μmの表面層を配して全体と
して厚さ80μmの多層フイルムを形成した。この
多層フイルムは、破断強さが2.8〜3.2Kg/mm2、破
断伸びが290〜330%、ヤング率が50〜60Kg/mm2
酸素ガス透過性が3c.c./m2・dey・atm(23℃乾燥
状態)、水蒸気透過性が7g/m2・day(40℃、90%
RH)であつた。
このフイルムにより、フオーム−フイル−シー
ル方式で、チユーブ状に成型するとともに内部に
シーリング材としてポリウレタン樹脂を充填し、
チユーブを熱によりセンターシールし、且つ、チ
ユーブの上部と下部をワイヤクリツプで密閉し
て、シーリング材用容器の製造とシーリング材の
封入を同時に行い、シーリング材のカートリツジ
を得た。このカートリツジは1ケ月半以上放置し
ても内部のシーリング材の固化や変性は見られな
かつた。また、専用ガンに入れてシーリング材の
押し出しを10回行なつたところ、適切な押し出し
がなされるとともに、専用ガンのおくり棒とケー
シングとの間にフイルムがかみ込むようなことは
全くなかつた。また、1mの高さから落下させる
落体テストを10回行つても一度も破袋することは
なかつた。
比較例 1 実施例で用いた多層フイルムの代わりに厚さ
40μmの塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体フ
イルムを用いてチユーブ状に成型し、実施例と同
様にしてシーリング材のカートリツジを作製し
た。このカートリツジは1ケ月半以上放置しても
内部のシーリング材の固化や変性は見られなかつ
たが、専用ガンに入れてシーリング材の押し出し
を行つたところ、適切な蛇腹の形成ができず、シ
ーリング材の送り出しは良好ではなく、10回のテ
ストのうち、フイルムの咬み込みが5回、フイル
ムの破れが3回生じた。また、常温において高さ
1mからの落体テスト10回のうち5回は破袋した。
比較例 2 実施例で用いた多層フイルムの代わりに厚さ
80μmのポリエチレンフイルムを用いてチユーブ
状に成型し、実施例と同様にしてシーリング材の
カートリツジを作製した。このカートリツジは1
ケ月の放置で内部のシーリング材が固化してい
た。専用ガンに入れてシーリング材の押し出しを
行つたところ、適切な蛇腹の形成ができず、シー
リング材の送り出しは良好ではなく、10回のテス
トのうち、フイルムの咬み込みが3回、フイルム
の破れが3回生じた。また、常温において高さ
1mからの落体テスト10回のうち3回は破袋した。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案において用いる多層フイルム
の拡大部分断面図である。第2図は、第1図に示
す多層フイルムにより形成された本考案に係るカ
ートリツジ式シーリング材用容器の平面図であ
り、シーリング材を封入した状態を示す。第3図
と第4図は、本考案に係る容器に封入されたシー
リング材カートリツジの使用状態を示す図であ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物からな
    る厚さ3〜30μmの芯層の外側両面に接着剤層を
    介して直鎖状低密度ポリエチレンからなる厚さ15
    〜60μmの表面層を配した多層フイルムにより形
    成され、シーリング材封入時にチユーブ状に成型
    されて上部及び下部が密閉されてなるカートリツ
    ジ式シーリング材用容器。
JP1444283U 1983-02-04 1983-02-04 カ−トリツジ式シ−リング材用容器 Granted JPS59121378U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1444283U JPS59121378U (ja) 1983-02-04 1983-02-04 カ−トリツジ式シ−リング材用容器

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JP1444283U JPS59121378U (ja) 1983-02-04 1983-02-04 カ−トリツジ式シ−リング材用容器

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Publication Number Publication Date
JPS59121378U JPS59121378U (ja) 1984-08-15
JPH0330299Y2 true JPH0330299Y2 (ja) 1991-06-26

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ID=30145805

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2534939Y2 (ja) * 1990-10-03 1997-05-07 住友ゴム工業株式会社 クラック充填剤の注入具

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51139136A (en) * 1976-02-25 1976-12-01 Asahi Chemical Ind Unit for packing sealing material for cauking gun

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JPS51139136A (en) * 1976-02-25 1976-12-01 Asahi Chemical Ind Unit for packing sealing material for cauking gun

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