JPH03297300A

JPH03297300A - ボイスキャンセル回路

Info

Publication number: JPH03297300A
Application number: JP2099691A
Authority: JP
Inventors: Toshimitsu Ando; 安藤　利光; Eiji Oga; 大賀　栄治; Masaaki Moriya; 正明森谷; Satoru Yamazaki; 悟山崎; Yasuhisa Nagashima; 靖久永島
Original assignee: Pioneer Electronic Corp
Current assignee: Pioneer Corp
Priority date: 1990-04-16
Filing date: 1990-04-16
Publication date: 1991-12-27

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、ステレオ入力信号から音声帯域信号を除去し
て出力するボイスキャンセル回路に関し、特にカラオケ
装置に好適なボイスキャンセル回路に関する。

〔従来の技術〕

ボーカルを含む音楽ソースが記録されたＣＤ。

カセットテープ等の記録媒体からボーカルのみを除去し
ていわゆるカラオケ用のテープを作成したり、上記記録
媒体から音楽ソースを再生しながらボーカルのみを除去
してリアルタイムでカラオケ再生する場合がある。その
ような場合に、ボイスキャンセル回路が使用される。

ボイスキャンセル回路は、一般に、記録媒体にはボーカ
ル成分がステレオ信号のＬ（左）信号およびＲ（右）信
号に均等の割合で、かつ、同相で記録されていることに
着目し、Ｌ信号とＲ信号の同相成分を相殺するように減
算処理を施すようにしたものである。

第１１図に従来のボイスキャンセル回路を示す。

このボイスキャンセル回路は、ＬチャンネルおよびＲチ
ャンネルのそれぞれにバイパスフィルタＨＰＦ　　　Ｈ
ＰＦ　　　バンドパスフィルターＬゝ　　　−ＲゝＢＰＦ　　　ＢＰＦ　　　ローパスフィルタＬ　Ｐ　Ｆ
　−ｔｓ−Ｌゝ　　　　　　　−ＲゝＬＰＦ　　を設け、バンドパスフィルタＢ　Ｐ　Ｆ　−
ｔｓＲＢＰＦ−Ｒの出力信号を互いに減算回路によって減算す
るようにしたものである。つまり、ボーカルに対応する
周波数帯域の同相成分をバンドパスフィルタＢＰＰ　　
　ＢＰＦ−ＲによってＬ信号、Ｒ信−Ｌゝ号のそれぞれから抽出し、それらを減算回路によって相
殺するものである。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記、従来のボイスキャンセル回路の問題点は、音楽ソ
ースから不必要にボーカル以外の成分（以下ミュージッ
ク成分と呼ぶ）をもキャンセルしてしまう恐れがあると
いう点にある。すなわち、従来のボイスキャンセル回路
においては、各バイパスフィルタＨＰＦ　　　ＨＰＦ−
Ｒおよび各ローパス−ＬゝフィルタＬＰＦ　　　ＬＰＦ、のカットオフ周波数、−
Ｌゝ各バンドパスフィルタＢＰＦ　　　ＢＰＦ、のカッ−Ｌ
ゝトオフ周波数、さらには減衰スロープ（傾き）が固定的
である。

このことは、ボーカル成分が必ずしも固定の周波数では
ないにもかかわらず、−律にある定まった周波数帯域の
同相成分を除去してしまうことになる。例えば、男性と
女性では、その音声周波数帯域が異なるのが普通である
し、同性であってもその周波数帯域は千差万別である。

そのような場合にボーカル成分を完全に除去しようとす
ると、予想される周波数帯域をカバーするために除去す
る周波数帯域を広く設定しなければならない。したがっ
て、音楽ソースによってボーカルの周波数帯域がそれぞ
れ異なることを考えると、不必要にミュージック成分を
除去してしまうことになる。

そこで、本発明は、音楽ソース中のボーカルの周波数帯
域に合わせて当該周波数帯域の同相成分を除去し得るボ
イスキャンセル回路を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

第１図に本発明の原理説明図を示す。

ボイスキャンセル回路１は、ステレオ信号に含まれる人
間の音声信号成分の周波数帯域を検出しその周波数帯域
を示す検出信号２を出力する音声信号成分検出手段３と
、検出信号２に基づいて前記ステレオ信号から検出信号
２が示す周波数帯域の同相信号成分を除去する音声信号
除去手段４と、を備えて構成する。

〔作用〕

音声信号成分検出手段３は、ステレオ信号に含まれる人
間の音声信号成分の周波数帯域を検出しその周波数帯域
を示す検出信号２を出力する。

音声信号除去手段４は、検出信号２に基づ０て前記ステ
レオ信号から検出信号２が示す周波数帯域の同相信号成
分を除去する。

したがって、入力されたステレオ信号に含まれる人間の
音声信号成分の周波数帯域に対応して、当該周波数帯域
の同相信号成分を容易に除去することができる。

〔実施例〕

第２図乃至第１０図を参照して本発明の実施例について
詳細に説明する。

第１実施例第２図に本発明の第１実施例を示す。

ボイスキャンセル回路１０は、大別して、検出部２０と
、同相成分除去部３０と、を備えて構成されている。

検出部２０は、Ｌチャンネル信号およびＲチャンネル信
号を加算して出力する加算回路２１と、加算回路２１の
出力信号の周波数帯域を複数の周波数帯域に分割するた
めの複数のバンドパスフィルタＢＰＦ、〜ＢＰＦｎと、
各パントノくスフィルタＢＰＦ、〜ＢＰＦ、の出力信号
の半波整流を行い検波信号を出力する複数の検波回路り
、−Ｄ。

と、各検波回路Ｄ１〜Ｄ、の出力信号および基準信号を
比較することにより後述の各スイ・ソチを制御するため
のコントロール信号ＣＬｌ〜ＣＬｎ、ＣＲ１〜ＣＲｎを
出力するレベル検出比較部２２と、を備えて構成されて
いる。

加算回路２１は、例えば、オペアンプを備えて構成され
ている。

レベル検出比較部２２は、第３図に示すように、一方の
入力端子に基準信号Ｖ　　が入力され、他ｅｌ方の入力端子に各検波回路Ｄ１〜Ｄ０の各検波信号Ｓ。

１〜ＳＤｎが入力され、その比較結果を比較結果信号と
して出力する複数のコンパレータ２３−１〜２３　と、
各比較結果信号に基づいてコントロｎ −ル信号ｃ　　−ｃ　　、ｃ　　−ｃ　　を出力する複
数ＬＩ　　　Ｌｎ　　　ＲＩ　　　Ｒｎのスイッチドライバ２４−１〜２４゜と、を備えて構成
されている。

同相成分除去部３０は、Ｌ信号処理部３１と、Ｒ信号処
理部３２と、減算回路３３と、を備えて構成されている
。

Ｌ信号処理部３２は、入力されたＬチャンネル信号の周
波数帯域を複数の周波数帯域に分割する複数のバンドパ
スフィルタＢ　Ｐ　Ｆ　Ｌ１〜ＢＰＦＬ、と、コントロ
ール信号ＣＬ１〜ＣＬｎに基づいて各検波信号ＳＤｉ〜
Ｓｏｏを減算回路３３または出力端子に選択的に切換え
て出力する複数のスイッチＳＬｌ〜ＳＬｎと、を備えて
構成されている。各コントロール信号ＣＬｌ〜ＣＬｎは
、それぞれ各スイッチＳ、１〜５ＬＩｌに対応している
。

Ｒ信号処理部３２は、Ｌ信号処理部３１と同構成となっ
ており、Ｒチャンネル信号の周波数帯域を複数の周波数
帯域に分割する複数のバンドパスフィルタＢＰＦ　　−
ＢＰＦＲ□と、コントロール信１号ｃ　　−ｃ　　に基づいて各検波信号Ｓ、１〜５Ｄｆ
ｌヲＲＩ　　　　　Ｒｎ減算回路３３は出力端子に選択的に切換えて出力する複
数のスイッチＳＲ１〜ＳＲｎと、を備えて構成されてい
る。各コントロール信号ＣＲ１〜ＣＲｎは、それぞれ各
スイッチＳＲ１”””’Ｒｎに対応している。

減算回路３３は、例えば、差動増幅器を備えて構成され
ている。

次に、動作について説明する。

Ｌチャンネル信号は、検出部２０およびＬ信号処理部３
１に入力される。Ｒチャンネル信号は、検出部２０およ
びＲ信号処理部３２に入力される。

検出部２０に入力されたしおよびＲチャンネル信号は、
加算回路２１により加算され、各バンドパスフィルタＢ
ＰＦ、〜ＢＰＦ、に出力される。

各バンドパスフィルタＢＰＦ、〜ＢＰＦ、は、対応する
音声周波数帯域成分のみを通過させ、各検波回路Ｄ１〜
Ｄ、に出力する。

各検波回路Ｄ１〜Ｄ、は、入力信号の半波整流を行い、
検波信号ＳＤ１〜ＳＤｏとして各コンパレータ２３１〜
２３−ｏに出力する。

各コンパレータ２３　、〜２３−ｎは、基準信号Ｖ　　
および各検波信号ＳＤ１〜ＳＤｎの電圧レベルｅｌを比較することにより、検波信号の電圧レベルが基準信
号Ｖ　　信号の電圧レベルよりも高い場合＋ｅ［には、“Ｈ″レベル信号比較結果信号として出力し、逆
の場合には、“Ｌ”レベル信号を比較結果信号として８
力する。

各スイッチドライバ２４−１〜２４□は、比較結果信号
が“Ｈ”レベルの場合には、スイッチを減算回路３３側
に切換えるためのコントロール信号を対応する各スイッ
チに出力する。

すなわち、検波信号の電圧レベルが基準信号Ｖ　　の電
圧レベルよりも高い場合には、Ｌ信号＋ｅｌ処理部３１およびＲ信号処理部３２の対応するバンドパ
スフィルタの出力信号が減算回路３３側に出力される。

また、検波信号の電圧レベルが基準信号Ｖ　　の電圧レ
ベルよりも低い場合には、Ｌｅｆ信号処理部３１およびＲ信号処理部３２の対応するバン
ドパスフィルタの出力信号が出力端子側に出力されるこ
ととなる。

このようにして、基準信号Ｖ　　の電圧レベルｅｌよりもある周波数帯域の入力信号の電圧レベルが高い場
合には、当該周波数帯域の同相成分を除去する処理が行
われることとなる。したがって、ボーカル成分の含まれ
る周波数帯域は、伴奏等のミュージック成分のみの周波
数帯域よりも一般に入力信号の電圧レベルが高いので、
基準信号■ｒｅｆの電圧を適当に設定すれば、ボーカル
成分が含まれる周波数帯域を検出することができ、容易
に同相成分であるボーカル成分を除去することができる
。

また、男声、女声のように周波数帯域が異なるような場
合でも検出部２０により、自動的に除去すべき同相成分
を含む周波数帯域を判別し、容易に同相成分を除去する
ことができる。

第４図にボイスキャンセル回路の処理説明図を示す。説
明の簡略化のため、一つのバンドパスフィルタの系統（
バンドパスフィルタＢＰＦ２の系統）についてのみ説明
する。

バンドパスフィルタＢＰＦ２に（Ｌ＋Ｒ）チャンネル信
号が入力されると、バンドパスフィルタの特性に伴う通
過帯域成分のみが検波回路Ｄ２に出力される。検波回路
Ｄ２は、半波整流を行い、当該通過帯域成分の平均電圧
に対応する検波信号ＳＤ２をコンパレータ２３−２に出
力する。

コンパレータ２３−２の一方の端子に入力された検波信
号Ｓ。２の電圧レベルは、基準信号Ｖｔｅｌの電圧レベ
ルと比較され、検波信号ＳＤ２の電圧レベルが基準信号
ｖ０）電圧レベルよりも高い場合ｅｌには、“Ｈ”レベル信号が比較結果信号としてスイッチ
ドライバ２４−２に出力される。逆に検波信号Ｓ　の電
圧レベルが基準信号■　　の電圧レベＤ２　　　　　　
　　　　　　　「ｅｌルよりも低い場合には、“Ｌ”　
レベル信号が比較結果信号としてスイッチドライバ２４
２に出力される。

スイッチドライバ２４−２に“Ｈ”レベル信号が入力さ
れた場合には、スイッチドライバ２４−２は、スイッチ
ＳＬ２およびスイッチＳＲ２を減算回路３３側に切換え
るためのコントロール信号０１ｃＬ２　　　　　Ｒ２を出力する。したがって、バンドパスフィルタＢ　Ｐ　
Ｆ　Ｌ２を通過したＬチャンネル信号およびバンドパス
フィルタＢ　Ｐ　Ｆ　Ｒ２を通過したＲチャンネル信号
より同相成分が除去され、出力端子に出力されることと
なる。

スイッチドライバ２４−２に″Ｌルベル信号が入力され
た場合には、スイッチドライバ２４−２は、スイッチＳ
　およびスイッチＳＲ２を出力端子側にＬ２切換えるためのコントロール信号ＣＣを出Ｌ２’　　Ｒ
２力する。したがって、バンドパスフィルタＢ　Ｐ　Ｆ　
Ｌ２を通過したＬチャンネル信号およびバントパスフィ
ルタＢ　Ｐ　Ｆ　Ｒ２を通過したＲチャンネル信号はそ
れぞれそのまま出力端子に出力されることとなる。

このように、検出部２０のバンドパスフィルタの出力信
号の電圧レベルが基準信号■　　の電圧ｅｊレベルよりも高いときには、当該周波数帯域には、人間
の声の周波数帯域成分か含まれていることがわかる。し
たかって、当該周波数帯域のＬチャンネル信号およびＲ
チャンネル信号の減算処理を行うことにより、当該周波
数帯域の同相成分、すなわちボーカル成分が除去される
ことなる。

第２実施例第５図に本発明をＣＤカラオケ装置に適用した場合の概
要ブロック図を示す。第２図の実施例と同一の部分には
同一の符号を付し詳細な説明は省略する。

ＣＤカラオケ装置には、ＣＤのステレオ再生を行うＣＤ
再生回路４０と、ＣＤの再生信号にマイクロホンＭ　　
、Ｍ　　などからの信号を重畳するた２めのカラオケ回路４１と、ＣＤ再生回路出力側およびカ
ラオケ回路出力側を切換える第１切替スイツチ４２と、
を備えて構成されている。

カラオケ回路４１は、ミキシング回路４３およびエコー
回路４４等を備えた付加回路４５と、音声帯域の同相成
分を除去するボイスキャンセル回路４６と、ボイスキャ
ンセル回路４６を接続するための第２切替スイツチ４７
と、を備えている。

第１切替スイツチ４２がカラオケ回路４１の出力側、第
２切替スイツチ４７がボイスキャンセル回路４６側に接
続されている場合について説明する。

ＣＤ再生回路４０から出力されたＬおよびＲチャンネル
信号成分は、第２切替スイツチ４７を介して、ボイスキ
ャンセル回路４６に入力される。

ボイスキャンセル回路４６において、検出部２０が人間
の声の含まれる周波数帯域を自動的に判別し、同相成分
除去部３０により当該周波数帯域の同相成分を除去した
後、付加回路４５の出力信号を重畳して、出力すること
になる。

第６図に、このカラオケ装置におけるボイスキャンセル
回路の処理説明図を示す。

入力されたＬチャンネル信号成分およびＲチャンネル信
号成分の周波数特性がそれぞれ第６図（ａ）および（ｂ
）に示すようなものであるとすれば、検出部２０は、周
波数１１〜１２間の電圧レベルが基準信号■　　の電圧
レベルよりも高いｅｌので、この周波数帯域には人間の声の周波数帯域成分が
含まれていることを検出する（第６図（Ｃ））。したが
って、当該周波数帯域ｆ１〜ｆ２の信号は、各信号処理
部３１．３２により減算回路３３に出力され、減算処理
が行われ、同相成分が除去された信号（第６図（ｅ））
となる。

ここで、第６図（ｅ）に示したものは、（Ｌ−Ｒ）成分
または（Ｒ−Ｌ）成分を示している。

一方、周波数帯域ｆ　　−ｆ２以外の周波数帯域の信号
は、そのまま通過し、Ｌチャンネル信号およびＲチャン
ネル信号はそれぞれ第６図（ｄ）および第６図（ｆ）に
示すようなものとなる。

その後、Ｌチャンネル側の出力端子では、第６図（ｇ）
に示すように第６図（ｄ）および（ｅ）を合成した信号
成分が出力され、Ｒチャンネル側出力端子では、第６図
（ｈ）に示すように第４図（ｅ）および（ｆ）を合成し
た信号成分が出力されることとなる。実際のカラオケ回
路では、さらに上記信号成分の他に、付加回路４５側の
信号成分が重畳されて出力されることとなる。

この場合において、各カットオフ周波数ｆ１、ｆ２は、
検出部２０の比較結果に基づいて変更されるので、例え
ば、女性ボーカルの曲の場合には、第７図（ａ）に示す
ように、カットオフ周波数（ｆ　−ｆ２）が全体に高域
側にずれ、男性ボーカルの曲の場合には、第７図（ａ）
に示すように、カットオフ周波数ｆ　１ｆ２が全体に低
域側にずれるので、音声帯域の同相成分、すなわち、女
性または男性ボーカルの音声のみを容易に除去すること
ができる。また、デユエツト曲のような場合には、同相
成分を除去する音声帯域が自動的に広がる。すなわち、
カットオフ周波数ｆ１を低域側に、カットオフ周波数ｆ
２を高域側に同時にずらすことにより容易に所望の音声
帯域の同相成分を除去することができる。

第３実施例第８図に本発明の第３実施例を示す。

ボイスキャンセル回路５０は、大別して、発振回路制御
部５１、逐次検出部５２および逐次同相成分除去部５３
を備えて構成されている。

発振回路制御部５１は、図示しないＣＰＵを有しており
、第１および第２クロツク制御信号５４．５５を出力す
るとともに、ボイスキャンセル回路５０全体の制御を行
う。

逐次検出部５２は、第１クロツク制御信号５４に基づい
て、クロック信号ＣＫ１を出力する第１クロック発振回
路５６と、Ｌチャンネル信号およびＲチャンネル信号を
加算して出力する加算回路５７と、加算回路５７の出力
信号のうちクロック信号ＣＫ１に対応する周波数帯域成
分のみを出力する可変バンドパスフィルタＶＢＰＦ、と
、可変バンドパスフィルタＶＢＰＦ、の出力信号を基準
信号■　　と比較することにより制御信号を出力す＋ｅ
［るレベル検出比較部５８と、を備えて構成されている。

逐次同相成分除去部５３は、第２クロツク制御信号５５
に基づいて複数のクロック信号ＣＫ２１、ＣＳＣ、Ｃを
出力する第２クロツクに２２　　　Ｋ２３　　　Ｋ２４発振回路５９と、Ｌチャンネル信号を処理するし信号処
理部６０と、Ｒチャンネル信号を処理するＲ信号処理部
６１と、Ｌチャンネル信号およびＲチャンネル信号の同
相成分を除去する減算回路６２と、を備えて構成されて
いる。

Ｌ信号処理部６０は、各クロック信号”Ｋ２＋’Ｃに基
づいて特定の周波数帯域成分のみを通に２２過させる可変バンドパスフィルタＶＢＰＦと、可変バン
ドパスフィルタＶＢＰＦとは逆特性を持たせた可変バン
ドイリミネーションフィルタ（ＢａｎｄＥｌｉｍｉｎａ
ｔｉｏｎ　Ｆｉｂｅｒ）　Ｖ　Ｂ　Ｅ　Ｆと、を備えて
構成されている。

Ｒ信号処理部は、Ｌ信号処理部と同構成となっており、
各クロック信号ＣＳＣに基づいに２３　　　Ｋ２４て特定の周波数帯域成分のみを通過させる可変バンドパ
スフィルタＶＢＰＦと、可変バンドパスフィルタＶＢＰ
Ｆとは逆特性を持たせた可変バンドイリミネーションフ
ィルタＶＢＥＦと、を備えて構成されている。

可変バンドパスフィルタＶＢＰＦ　　５ＶＢＰＦ。

可変バンドイリミネーションフィルタＶＢＥＦとしては
、与えるクロック周波数によりカットオフ周波数を変更
可能なスイッチトキャパシタフィルタを用い、第１およ
び第２クロック発振回路としではクロック周波数可変の
発振器を用いている。

次に、動作について説明する。

発振回路制御部５１は、第１クロック発振回路５６に、
可変バンドパスフィルタＶＢＰＦ１の通過帯域を周期的
に変更させるように第１クロツク制御信号５４を出力す
る。例えば、通過帯域幅を１０Ｈｚとすれば、第１クロ
ック発振回路５６に対し、可変バンドパスフィルタＶＢ
ＰＦｌの通過帯域を１０〜２０Ｈｚ、２．０〜３０Ｈｚ
、−のように順次変更させるための第１クロツク制御信
号５４を出力する。

第１クロック発振回路５６は、第１クロツク制御信号に
５４対応するクロック信号ＣＫ１を可変バンドパスフィ
ルタＶＢＰＦ、に出力する。

可変バンドパスフィルタＶＢＰＦ、は、クロック信号Ｃ
Ｋ１に基づいて、上述の例の場合、通過帯域を１０〜２
０　Ｈｚ　、　２０〜３０　Ｈｚ　、　＝・のように順
次変更しながら、通過周波数帯域信号をレベル検出比較
部５８に出力する。

レベル検出比較部５８は、通過帯域信号および基準信号
Ｖ　　の電圧レベルを比較し、その結果ｅｌを制御信号として発振回路制御部５１に出力する。

発振回路制御部５１は、制御信号に基づいて、第２クロ
ツク制御信号５５を第２クロック発振回路５９に出力す
る。

第２クロック発振回路は、第２クロツク制御信号５５に
基づいて、クロック信号Ｃ”Ｋ２２に２１をし信号処理部６０に出力し、クロック信号Ｃ１ＣをＲ
信号処理部６１に出力する。

Ｋ２３　　　Ｋ２４Ｌ信号処理部６０およびＲ信号処理部６１の可変バント
パスフィルタＶＢＰＦは、それぞれクロック信号ＣＳＣ
に基づいて動作し、当該に２２　　　Ｋ２３周波数帯域の同相成分を除去する場合には、当該周波数
帯域成分を通過させるように動作し、同相成分を除去し
ない場合には、全帯域を通過させないように動作する。

これに対し、各可変バンドイリミネーションフィルタＶ
ＢＥＦは、それぞれクロック信号Ｃ・、Ｃに基づいて動
作し、当に２１　　　Ｋ２４該周波数帯域の同相成分を除去する場合には、当該周波
数帯域成分を除去するように動作し、同相成分を除去し
ない場合には、全帯域を通過させるように動作する。

したがって、可変バンドパスフィルタＶＢＰＦ、の出力信号の電圧レベルが基準信号Ｖ　　の
電圧レベルよりも高い場合には、Ｌ信号ｅｆ処理部６０およびＲ信号処理部６１のバンドパスフィル
タＶＢＰＦは、当該周波数帯域成分を通過させる。した
がって、減算回路６２により、同相成分が除去されるこ
ととなる。一方、各信号処理部６０．６１の可変バンド
イリミネーションフィルタＶＢＥＦは、当該周波数帯域
成分のみを除去して出力することとなる。このようにし
て、各出力端子には、同相成分が除去されたＬチャンネ
ル信号およびＲチャンネル信号がそれぞれ出力されるこ
ととなる。

他方、可変バンドパスフィルタＶＰＦｌの出力信号の電
圧レベルが基準信号■＋ｅｆの電圧レベルよりも低い場
合には、Ｌ信号処理部６０およびＲ信号処理部６１の可
変バンドパスフィルタＶＢＰＦは、全帯域にわたって、
信号を通過させないように動作する。このため、減算回
路６２は実質的に動作しないこととなる。一方、各信号
処理部６０．６１の可変バンドイリミネーションフィル
タＶＢＥＦは、全周波数帯域成分を通過させる。このよ
うにして、各出力端子には、入力信号そのままのＬチャ
ンネル信号およびＲチャンネル信号がそれぞれ出力され
ることとなる。

第４実施例第９図に本発明の第４実施例を示す。

本実施例は、ボイスキャンセル回路をデジタル段に設け
ており、ＣＤから読出したデジタルデータから直接、音
声帯域の同相成分データを除去している。

デジタルボイスキャンセル回路７０は、Ｌチャンネルデ
ータおよびＲチャンネルデータを加算し、加算データを
出力するデジタル加算機７１と、デジタル加算機７１の
加算データを制御信号ＣＫ４に基づいて、対応するデー
タのみを通過させるデジタルバンドパスフィルタ７２と
、デジタルバンドパスフィルタの出力データの出力信号
としてのレベルの大きさを基準データと比較するレベル
検出比較部７３と、レベル検出比較部７３の比較結果に
基づいて、後述の各フィルタのカットオフ周波数を制御
する制御信号ＣＫ１〜ＣＫ３を出力する制御部７４と、
デジタルローパスフィルタ７５およびデジタルバイパス
フィルタ７６を備えた第１および第２バンドイリミネー
シヨンフィルタ回路７７．７７Ｒと、Ｌチャンネルデー
タおよびＲチャンネルデータの差データを求めるデジタ
ル減算器７８と、デジタル減算器７８の出力データの音
声帯域に相当するデータのみを通過させるデジタルバン
ドパスフィルタ７９と、２個のデジタル加算器８０．８
０と、を備えて構成されている。

ＣＤから読み出されたデジタルデータはデータ分離器８
１により、ＬチャンネルデータとＲチャンネルデータに
分離され、Ｌチャンネルデータは第１デジタルバンドイ
リミネーシヨンフィルタ回路７７Ｌへ入力され、Ｒチャ
ンネルデータは第２デジタルバンドイリミネーシヨンフ
ィルタ回路７７、へ入力され、ＬおよびＲチャンネルデ
ータはデジタル減算器７８に入力され、同相成分データ
が除去される。デジタル減算器７８の出力データはデジ
タルバンドパスフィルタ７９へ入力され、音声帯域のみ
の成分のみが出力される。第１または第２デジタルバン
ドイリミネーシヨンフィルタ７７．７７Ｒの出力はデジ
タル加算器８０によりそれぞれデジタル／アナログコン
バータ８２．８２、ローパスフィルタ８３．８３を通過
してそれぞれＬチャンネル出力信号、Ｒチャンネル出力
信号として出力される。

これにより音質を劣化させること無く、かつ自動的に音
声帯域の同相成分を除去することが可能である。

第５実施例第１０図に本発明の第５実施例を示す。第５図の実施例
と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明は省略す
る。

第３図の実施例と異なる点は、マイクロホンからの音声
の入力の有無を検出して検出信号を出力する音声検出回
路を設け、ボイスキャンセル回路は、検出信号に基づい
て、音声入力時にのみ動作するように構成した点である
。

これによりボイスキャンセル回路は、マイクロホンから
の入力音声がある場合についてのみ動作することとなり
、曲間等においては、ボイスキャンセル回路は動作せず
、正しい位相の再生信号を再生することができることと
なる。

以上の第２〜第５実施例においては、一系統のボイスキ
ャンセル回路を有する場合について説明したが、複数の
ボイスキャンセル回路を構成し、各ボイスキャンセル回
路にボイスキャンセル動作を行うべき周波数帯域を分割
して割り当て、それぞれ対応する周波数帯域のみのボイ
スキャンセル動作を行うように構成することも可能であ
る。

以上の各実施例においては、基準信号■　　を＋＋１固定としていたが、必要に応じ、可変とするように構成
することも可能である。

〔発明の効果〕

本発明は、以上のように構成したので、ステレオ信号に
含まれる人間の音声信号成分の周波数帯域に追従して、
当該音声信号成分のみを除去することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理説明図、第２図は第１実施例のブロック図、第３図はレベル検出比較部のブロック図、第４図はボイ
スキャンセル回路の動作説明図、第５図は第２実施例の
ブロック図、第６図はボイスキャンセル回路の詳細処理説明図、第７図はボイスキャンセル回路の処理説明図、第８図は
本発明の第３実施例のブロック図、第９図は本発明の第
４実施例のブロック図、第１０図は本発明の第５実施例
のブロック図、第１１図は従来のボイスキャンセル回路
のブロック図である。１・・・ボイスキャンセル回路２・・・検出信号３・・・音声信号成分検出手段４・・・同相成分除去手段１０・・・ボイスキャンセル回路２０・・・検出部２１・・・加算回路２２・・・レベル検出比較部２３−１〜２３□・・・コンパレータ２４−１〜２４□・・・スイッチドライバ３０・・・同
相成分除去部３１・・・Ｌ信号処理部３２・・・Ｒ信号処理部３３・・・減算回路４０・・・ＣＤ再生回路４１・・・カラオケ回路４２・・・第１切替スイツチ４３・・・ミキシング回路４４・・・エコー回路４５・・・付加回路４６・・・第２切替スイツチ５０・・・ボイスキャンセル回路５１・・・発振回路制御部５２・・・逐次検出部５３・・・逐次同相成分除去部５４・・・第１クロツク信号５５・・・第２クロツク信号５６・・・第１クロック発振回路５７・・・加算回路５８・・・レベル検出比較部５９・・・第２クロック発振回路６０・・・Ｌ信号処理部６１・・・Ｒ信号処理部６２・・・減算回路７０・・・デジタルボイスキャンセル回路７１・・・デ
ジタル加算器７２・・・デジタルバンドパスフィルタ７３・・・レベ
ル検出比較部７４・・・制御部７５・・・デジタルローパスフィルタ７６・・・デジタルバイパスフィルタ７８・・・デジタル減算器８０・・・デジタル加算器８１・・・データ分離器８２・・・デジタル／アナログコンバータ８３・・・ロ
ーパスフィルタ９０・・・音声検出回路９１・・・検出信号ＢＰＦ、〜ＢＰＦ、・・・バンドパスフィルタ１：亦オ
ス’ｅｘＩ：／’ヒル回亡４杢鉋明の原理訛明国第１図ＢＰＦ　　−ＢＰＦＬｌｌ・・・バンドパスフィルタＩＢＰＦ　　−ＢＰＦＲ，・・・バンドパスフィルタＩ

Claims

【特許請求の範囲】１、ステレオ信号に含まれる人間の音声信号成分の周波
数帯域を検出し、その周波数帯域を示す検出信号を出力
する音声信号成分検出手段と、前記検出信号に基づいて
前記ステレオ信号から前記検出信号が示す周波数帯域の
同相信号成分を除去する音声信号除去手段と、を備えたことを特徴とするボイスキャンセル回路。２、請求項１記載のボイスキャンセル回路において、前記音声信号除去手段は、前記検出信号に基づいて、通
過帯域を変更可能な特性を有するフィルタ回路と、前記フィルタ回路の前記周波数帯域の出力信号に含まれ
る同相成分を除去する減算回路と、を備えたことを特徴
とするボイスキャンセル回路。３、請求項２記載のボイスキャンセル回路において、前記フィルタ回路は、前記ステレオ信号のＬ信号から前
記周波数帯域成分を除去して出力する通過帯域可変の第
１帯域消去フィルタと、前記ステレオ信号のＲ信号から前記周波数帯域成分を除
去して出力する通過帯域可変の第２帯域消去フィルタと
、前記Ｌ信号の前記周波数帯域成分のみを通過させる通過
帯域可変の第１帯域フィルタと、前記Ｒ信号の前記周波数帯域成分のみを通過させる通過
帯域可変の第２帯域フィルタと、を備え、前記減算回路
は、前記第１帯域フィルタおよび前記第２帯域フィルタ
の出力信号の一方から他方を減算することにより同相成
分を除去した信号を出力することを特徴とするボイスキ
ャンセル回路。４、請求項１乃至請求項３のいずれかに記載のボイスキ
ャンセル回路において、前記音声信号成分検出手段は、前記ステレオ信号を複数
の周波数帯域に分割し、分割した前記各周波数帯域成分
に比例する電圧信号を生成し、前記各電圧信号と基準電
圧信号との比較動作を行うことにより前記検出信号を出
力する比較回路を備えたことを特徴とするボイスキャン
セル回路。５、請求項４記載のボイスキャンセル回路において、前記比較回路は、前記分割した各周波数帯域について、
同時に前記比較動作を行うことを特徴とするボイスキャ
ンセル回路。６、請求項４記載のボイスキャンセル回路において、前記比較回路は、前記分割した各周波数帯域について、
順次前記比較動作を行うことを特徴とするボイスキャン
セル回路。７、請求項１乃至請求項６のいずれかに記載のボイスキ
ャンセル回路において、前記フィルタ回路の出力信号に重畳すべき音声信号の有
無を検出して音声検出信号を出力する音声検出回路を有
し、前記フィルタ回路は、前記音声検出信号に基づいて、前
記音声信号がある場合に前記周波数帯域の同相成分を除
去することを特徴とするボイスキャンセル回路。