JPH0328525Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は白熱球を用いた表示灯を、LED表示
灯に改良するLED表示灯接続用プラグ式金具に
関するものである。

「従来の技術」 従来、表示灯は種々使用されているが、その光
源に使用されている白熱球は寿命が短かつた。ま
た、高層建築物に設置したエレベータの各階を表
す表示灯や、各種産業機器の監視盤や配電盤等の
表示灯のように白熱球を多数使用する場合、一つ
でも切れると交換しなければならなかつた。

「考案が解決しようとする課題」 従来の白熱球は切れやすいため毎日のように電
球交換を行う必要があり、その保守点検は極めて
手数を要し、コストがかかる欠点があつた。又、
第６図に示す如く、光源にLED１を用いた口金
タイプのLEDランプ２も存するが、面照光の場
合、白熱球のような明るさがないので第５図に示
すように白熱球３を単にLEDランプ２に交換し
ただけでは、照光面全体が一様の明るさにはなら
ず、LEDランプの前面のみが明るくなる欠点が
あつた。更に又、第７図に示すようなLEDラン
プ６は、通電部分がピン接触又はコネクタ方式等
で出来ているため、それ専用にしか使用できず、
LEDの方向が規制される欠点があつた。

「課題を達成するための手段」 本考案はかかる従来の欠点に鑑みて成されたも
ので、その構成は後部に白熱球を取付けるソケツ
トを有したハウジング内に、取付板の正面に複数
のLEDランプを設けると共に、後部に複数のピ
ンプラグ及び該ピンプラグと同心状に外筒を夫々
取付けたLED表示灯を収容する表示灯において、
絶縁材からなる円筒体の正面中心に、前記LED
表示灯の一方の電極であるピンプラグ挿入用の挿
入筒を配設し、他方の電極である外筒接続用の接
続筒を該挿入筒の外側に絶縁筒を介して同心状に
設け、この円筒体の後部に前記ソケツトに螺合さ
せる螺条部を取付け、螺条部と前記接続筒を接続
し、且つ、螺条部の後部中心に絶縁材を介して設
けた接点と前記挿入筒を電気的に接続してなるも
のである。

「作用」 プラグ式口金の螺条部をソケツトに取付け、プ
ラグ式口金の挿入筒内に挿入されるピンプラグを
後面に有すると共に、前面にLEDランプを有し
たLED表示灯の該ピンプラグを前記プラグ式口
金の挿入筒に挿入させることにより、白熱球を使
用していた表示灯を簡単にLED表示灯にするこ
とができる。

「実施例」 本考案の実施例を第１図に基づいて説明する
と、絶縁材からなる円筒体１１の正面中心に、導
電材よりなる挿入筒１２を軸線方向に配設し、挿
入筒１２の外周には絶縁筒１８を介して導電材よ
りなる接続筒１３を同心状に取付け、接続筒１３
と円筒体１１の内面との間に環状凹部１４を設け
てある。円筒体１１の後方には、導電材からなり
周面に螺条を有した螺条部１５を固着し、螺条部
１５の後端中心部には絶縁後部体１９を介して接
点１６を設け、前記挿入筒１２と該接点１６を、
挿入筒１２に一体に形成した細片１２ａで電気的
に接続してある。また、接続筒１３と螺条部１５
とを連結片１５ａで電気的に接続してプラグ式口
金１７を形成してある。

LED表示灯２０について第２図により説明す
ると、任意形状をした取付板２１の表面に所望の
明るさを得るために必要な数のLEDランフ２２
を取付ける。取付板２１の裏面には、前記プラグ
式口金１７の挿入筒１２に挿入させるピンプラグ
２３と、ピンプラグと同心状に配置させると共
に、前記接続筒１３と接続する外筒２４を設け
る。２７はピンプラグ２３を外筒２４に固定させ
る絶縁材である。

２５は従来の白熱球（図示せず）を用いた表示
灯のハウジングで、後部に白熱球を取付けるソケ
ツト２６を取付けてあり、このハウジングの正面
に記名表示板２８を取付ける。

次に、本実施例の作用について説明すると、第
４図に示すハウジング２５の背面に設けたソケツ
ト２６から白熱球（図示せず）を取り外した後、
該ソケツト内に、本願にかかるプラグ式金１７の
螺条部１５を夫々螺合させる。この場合、プラグ
式口金１７の停止位置に何ら制約はない。

ついで、第３図に示すように複数のLEDラン
プ２２を正面に装着させたLED表示灯２０の裏
面で、且つ、前記ソケツト２６に螺着させたプラ
グ式口金１７の挿入筒１２内に挿入できる位置
に、ピンプラグ２３を取付ける（第２図）。ピン
プラグ２３を前記挿入筒１２に挿入させると共
に、ピンプラグ２３と同心状に設けた外筒２４を
前記接続筒１３に挿入させて夫々電気的に接続
し、ハウジング２５の正面に記名表示板２８を装
着すればよい。この場合、LED表示灯２０のピ
ンプラグ２３を挿入筒１２から出し入れして該
LED表示灯２０と記名表示板２８との距離を調
節することにより、LED表示灯２０の明るさを
調整することができる。

ソケツト２６内に螺合させたプラグ式口金１７
の挿入筒１２内にピンプラグ２３を単に挿入する
だけで、LEDランプ２２を有したLED表示灯２
０を回転させる必要がないため、ハウジング２５
の形状や取付板２１の形状に何ら制約はなく、特
に、四角形をした面照光明示部に便利である。ピ
ンプラグ２３は、プラグ式口金１７の挿入筒１２
と電気的に接続すると共に、LED表示灯２０を
保持する機能も有している。

尚、外筒２４を有するピンプラグ２３は、
LEDランプ２２を取付けた取付板２１に固着さ
せる必要はなく、LEDランプ２２とピンプラグ
２３を線で接続してもよい。この場合、ピンプラ
グ２３の位置が自由であるため、プラグ式口金１
７の位置に何らの制約を受けることがない。

「考案の効果」 本考案は以下のような効果を有している。

ハウジングのソケツトに取付けるプラグ式口
金の挿入筒内に、LED表示灯のピンプラグを
単に挿入するだけで白熱球を用いていた表示灯
をLED表示灯に変えることができる。

プラグ式口金の挿入筒内に挿入するピンプラ
グの挿入量を調節することにより、表示灯と記
名表示板との距離を調整し、記名表示板の照光
面の明るさを調節することができる。

白熱球を取付けていたソケツトをそのまま利
用できるので、部品を無駄にすることがなく、
また、電力消費量が少ないためエネルギーの節
約が図れる。

白熱球に比べて耐久性のあるLED表示灯を
使用できるので、保守管理がほとんど不要とな
り、コストを節約できる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はプラグ式口金の拡大断面図、第２図は
一部破断したLED表示灯の断面図、第３図は同
表示灯の正面図、第４図は一部破断した使用状態
の断面図、第５図は従来の表示灯の正面図、第６
図は従来のLED表示灯の平面図、第７図は同じ
く他のLED表示灯の平面図である。 １１…円筒体、１２…挿入筒、１３…接続筒、
１５…螺条部、１６…接点、１８…絶縁筒、２０
…LED表示灯、２１…取付板、２２…LEDラン
プ、２３…ピンプラグ、２４…外筒、２５…ハウ
ジング、２６…ソケツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 後部に白熱球を取付けるソケツトを有したハウ
   ジング内に、取付板の正面に複数のLEDランプ
   を設けると共に、後部に複数のピンプラグ及び該
   ピンプラグと同心状に外筒を夫々取付けたLED
   表示灯を収容する表示灯において、絶縁材からな
   る円筒体の正面中心に、前記LED表示灯の一方
   の電極であるピンプラグ挿入用の挿入筒を配設
   し、他方の電極である外筒接続用の接続筒を該挿
   入筒の外側に絶縁筒を介して同心状に設け、この
   円筒体の後部に前記ソケツトに螺合させる螺条部
   を取付け、螺条部と前記接続筒を接続し、且つ、
   螺条部の後部中心に絶縁材を介して設けた接点と
   前記挿入筒を電気的に接続してなるLED表示灯
   取付用プラグ式口金。