JPH03284887A - 光導波路型レーザ媒体及び光導波路型レーザ装置 - Google Patents

光導波路型レーザ媒体及び光導波路型レーザ装置

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JPH03284887A
JPH03284887A JP2086142A JP8614290A JPH03284887A JP H03284887 A JPH03284887 A JP H03284887A JP 2086142 A JP2086142 A JP 2086142A JP 8614290 A JP8614290 A JP 8614290A JP H03284887 A JPH03284887 A JP H03284887A
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ion
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    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/05Construction or shape of optical resonators; Accommodation of active medium therein; Shape of active medium
    • H01S3/06Construction or shape of active medium
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、レーザ活性物質を含む光導波路によって光増
幅またはレーザ発振を行うようにした光導波路型レーザ
媒体及びこの光導波路型レーザ媒体を用いて光増幅また
はレーザ発振を行う光導波路型レーザ装置に関する。
[従来の技術] 光導波路型レーザ媒体及び光導波路型レーザ装置として
は、本願出願人が先に提案したものが知られている(特
開昭63−29986号公報参照)。
この提案にかかるレーザ媒体及びレーザ装置は、要する
に、基板にレーザ活性イオンを含んだ光導波路を形成し
、この光導波路に励起光を照射することによりこの光導
波路で光増幅またはレーザ発振を行わせるようにしたも
のである。
この提案にかかるレーザ媒体及びレーザ装置は、レーザ
活性イオンを含むレーザガラス基板の一部にイオン交換
を施し、屈折率の高い部分を形成してその部分を光導波
路とすることによって得られる。すなわち、レーザガラ
スに含まれるアルカリイオン(Aイオンとする)を、こ
のレーザガラスの屈折率をより高くするイオン(Bイオ
ンとする)で交換する。これにより、Bイオンに交換さ
れた部分が高屈折率部分となり、光導波路となる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、上述のイオン交換によって実際に所望の性能
のレーザ媒体及びレーザ装置を得るためには、次のよう
な条件を満たすことが必要である。
■ AイオンとBイオンのイオン交換が現実的な時間内
で効率よく行えること。
■ AイオンとBイオンのイオン半径が近似していて、
イオン交換の際、基板に割れ等を生じさせたり、あるい
は、イオン交換後に基板に歪みを生じさせたりするよう
なものでないこと。
■ イオン交換後にレーザ特性を劣化させないこと。
その後の研究によれば、このような条件を満たすなめに
は、上述のAイオン及びBイオンの種類や量並びにレー
ザガラスの種類等を厳選する必要のあることが判明した
本発明は、上述の背景のもとでなされたものであり、基
板に割れ等を生じさせることなく効率よくイオン交換を
行うことができるとともに、効率のよい光増幅またはレ
ーザ発振を行うことができる光導波路型レーザ媒体及び
光導波路型レーザ装置を提供することを目的としたもの
である。
[課題を解決するための手段] 本発明は、以下の各構成とすることにより、上述の課題
を解決している。
(1)レーザ活性イオン及びアルカリイオンを含むし山
ザガラス基板の所定部分のアルカリイオンをこのアルカ
リイオンよりもレーザガラスの屈折率を高くする他のイ
オンでイオン交換し、その部分の屈折率を他の部分より
高くして光導波路を形成し、この光導波路によって光増
幅またはレーザ発振を行うようにした先導波路型レーザ
媒体において、 前記レーザガラス基板がレーザ活性イオンとしてネオジ
ムイオンを含み、かつ、前記アルカリイオンとしてNa
  となる成分であるNa2Oをモル%で0.01〜8
.0%含んだリン酸塩系レーザガラスであり、 前記他のイオンかAg  であることを特徴とした構成
(2)レーザ活性イオン及びアルカリイオンを含むレー
ザガラス基板の所定部分のアルカリイオンをこのアルカ
リイオンよりもレーザガラスの屈折率を高くする他のイ
オンでイオン交換し、その部分の屈折率を他の部分より
高くして光導波路を形成し、この先導波路によって光増
幅またはレーザ発振を行うようにした光導波路型レーザ
媒体において、 前記レーザガラス基板がレーザ活性イオンとしてネオジ
ムイオンを含み、かつ、前記アルカリイオンとしてK 
となる成分であるK2Oをモル%で0.01〜18,0
%含んだリン酸塩系レーザガラスであり、 前記他のイオンがCs+であることを特徴とした構成。
(3)励起光源からの励起光を構成1または2に記載の
光導波路型レーザ媒体に入射させることにより、光増幅
またはレーザ発振を行うことを特徴とした構成。
[作用] 構成1によれば、前記レーザガラス基板に含まれるNa
2OのNaイオン(Na  )がAgイオン(Ag  
)によってイオン交換され、その部分の屈折率か他の部
分より高くなって光導波路が形成されている。この光導
波路にはレーザ活性イオンたるネオジムイオン(Nd3
”)が含まれている。
したがって、この光導波路によって光増幅またはレーザ
発振を行うことができる。
ここで、レーザガラス基板に含まれるNa2OのNa 
 のイオンは、Ag  のイオンとそのイオン半径が近
い。このため、イオン交換がスムーズに効率的に行われ
るとともに、イオン交換の際に基板に割れ等が生じたり
、あるいは、イオン交換後に基板に歪みを生じさせたり
することがない。
すなわち、形成された光導波路は構造的に均一である。
また、イオン交換によって形成された光導波路中には、
Na  のかわりにAg  が存在することになるが、
Ag  は、この光導波路においてネオジムイオンを活
性イオンとして光増幅またはレーザ発振を行う際、レー
ザ特性を劣化させることはない。
なお、レーザガラス基板に含ませるNa2Oをモル%で
0.01〜8.0%とした理由は以下の通りである。
Na2Oが0.01モル%未満では、Na  とAg+
どの間でイオン交換が起こり難くなり、また、仮に、イ
オン交換が起こったとしても、光導波路を構成するに充
分な程度に大きな屈折率差を得ることができなくなるか
らである。
一方、Na2Oが8.0モル%を超えると、ガラス基板
の耐久性が悪くなるとともに、Na  とAg  との
イオン交換量が過剰になって銀コロイドが生成し、先導
波路の伝送損失が多くなるからである。
構成2は、構成1におけるN a 20 (0,01〜
8.0モル%)のかわりにK2O (0,01〜18.
0モル%)を用い、Ag+のがわりにCs+を用いるも
のであるが、この構成によっても、構成1の場合とほぼ
同様の作用効果が得られる。
なお、構成2において、レーザガラス基板に含ませるK
2Oをモル%で0.01〜18.0%とした理由は以下
の通りである。
K2Oがo、 oiモル%未溝では、K+とCs+どの
間でイオン交換が起こり難くなり、また、仮に、イオン
交換が起こったとしても、先導波路を構成するに充分な
程度に大きな屈折率差を得ることができなくなるからで
ある。
一方、K2Oが18.0モル%を超えると、ガラス基板
の化学的耐久性が悪くなるとともに、K+とCs  の
イオン交換量が過剰になって基板に割れ等が生ずること
になるからである。
構成3によれば、基板上に他の光集積回路等とともに形
成可能な光導波路型レーザ装置を得ることができる。
[実施例] 策よ実施ヨ 第1図は本発明の第1実施例にがかる光導波路型レーザ
装置の全体構成を示す図、第2図は第1図の光導波路型
レーザ装置に用いられた光導波路型レーザ媒体の斜視図
、第3図は第2図のm−■線断面図、第4図は第3図の
X方向における屈折率分布を示す図、第5図は第3図に
おけるX方向における屈折率分布を示す図である。以下
これらの図面を参照しながら第1実施例を詳述する。
図において、符号1は光導波路型レーザ媒体、符号2は
レーザガラス基板、符号3はレーザガラス基板2の表面
部に形成された光導波路、符号4は光導波路3の一方の
端面に形成された第1の高反射ミラー、符号5は光導波
路3の他方の端面に形成された第2の高反射ミラー、符
号6は先導波路3の一方の端面(第1の高反射ミラー4
側)から励起光を導入する励起光導入用光ファイバ、符
号7は光導波路3の他方の端面(第2の高反射ミラー5
側)から射出される発振レーザ光を外部に取り出す発振
レーザ光取出用光ファイバ、符号8は励起光源たるレー
ザダイオード、符号9はレーザダイオード8から射出さ
れる励起光を集光して励起光導入用光ファイバ6に入射
させる集光レンズ、符号10はフィルタ、符号11は光
パワーメータである。
光導波路型レーザ媒体1は、第2図に示されるように、
レーザガラス基板2の表面部に、断面が略半円形をなし
た光導波路3が形成されたものである。
レーザガラス基板2は、レーザ活性イオンとしてネオジ
ム(Nd)イオンを1wt%含むリン酸塩系ガラスであ
り、主な組成は以下の通りである。
Po、75モル% 5 Ag203  ; 5モル% Yo    、5モル% 3 Na20   ;  3モル% また、レーザガラス基板2の寸法は、幅30m m、長
さ5mm、厚さ3mmである。
光導波路3は、レーザガラス基板2の長手方向に沿って
レーザガラス基板2の一方の端面2aから他方の端面2
bにわたって長さ5mmの直線状に形成されている。ま
た、その半径は90μmである。
この光導波路3は、レーザガラス基板2中に含まれるN
a20(7)Na  をAg  でイオン交換すること
によって形成されたものである。
第3図は光導波路3の断面図であるが、いま、この図に
おいて、レーザガラス基板2の表面を含み、光導波路3
の長手方向と直行する方向にX軸を取る。また、この図
の紙面内にあって光導波路3の中心部0を通り、X軸に
直行する方向にy軸を取る。そうした場合、光導波路3
は、その屈折率の値が第4図及び第5図に示すような分
布を有している。すなわち、第4図は縦軸にy軸を取り
、横軸に光導波路3の屈折率nを取ったグラフであり、
又、第5図は、縦軸に屈折率nを、横軸にX軸をそれぞ
れ取ったグラフである。
これらのグラフに示されるように、先導波83はその中
心部Oに於いては屈折率がnlである。
そして、中心部Oから離れるに従って、屈折率が次第に
減少して該中心部Oからの距離がaとなる境界線にの近
傍にいたってレーザガラス基板2の屈折率n。とばば同
一の値となっている。
それゆえ、周知の光ファイバの原理とほぼ同様の原理に
より、光導波路3内に入射した光は、光導波路3内に閉
じこめられてこの先導波路3内を伝搬することになる。
この光導波路3は、次のようにして形成される。
まず、レーザガラス基板2の表面に数μm程度の厚さの
Ti膜を形成する。このTiwAの形成は、蒸着法、あ
るいは、スパッタリング法等の周知の成膜法によって行
うことができる。
次に、形成すべき光導波路のパターンに沿ってこのTi
膜の一部を除去し、このパターンに沿ってレーザガラス
基板2の表面を露出させる(パターン幅:10μm程度
)。この作業は、周知のフォトリソグラフィー法等を利
用することによって遂行できる。
次いで、このTi膜をマスクとして、このマスク上に厚
さ数μm程度のAg膜を形成する。これにより、レーザ
ガラス基板2の表面には、結果的に上述のパターンに沿
ってAg膜が形成されたことになる。なお、このAgM
の形成は、蒸着法、あるいは、スパッタリング法等の周
知の成膜法によって行うことができる。
しかる後、このレーザガラス基板2を電気炉等によって
400℃になるまで加熱し、400℃に維持した状態で
、Ag膜を十極とし、レーザガラス基板2の裏面を一極
として6Vの電圧を3時間印加する。これによって、レ
ーザガラス基板2におけるAg膜に接した部分の表面部
近傍のNa  イオンがAg  イオ/にイオン交換さ
れ、Ag  イオンがレーザガラス基板2内に拡散移入
される。
その後、必要に応じてTi膜やAg膜を除去する。
なお、このような光導波路3を製造する方法としては、
上述の方法のほかに、いわゆる自然拡散法(例えば、特
開昭58−167453号公報参照)、湿式電界移入法
(例えば、特開昭59−35042号公報参照)、ある
いは、乾式電界移入法(Appl、 Phys、 Le
tt、 51 、296(1987)参照〉等がある。
第6図は、このような方法で形成された光導波路3のy
軸方向のイオン濃度分布をEPMA (Eectron
 Probe Micro Analysis )によ
って実際に測定した実測チャート例を示す図である。な
お、図の横軸がレーザガラス基板2の表面から内部への
距離(深さ)であり、縦軸がイオン濃度を表す。
また、第7図は、y軸方向の屈折率分布の実測値を示す
グラフである。図の縦軸が光導波路3以外のレーザガラ
ス基板2の屈折率(no)との屈折率差であり、横軸が
表面からの深さ(単位;μm)である。第8図は、その
屈折率分布を実測した際に用いた屈折率分布の実測方法
の説明図である。第8図(a)に示されるように、まず
、レーザガラス基板2を光導波路3の長手方向に直交す
る方向から切断してスライス片を得る。次に、第8図(
b)に示されるように、このスライス片の一方の切断面
にAg膜を蒸着する。次いで、第8図(C)に示される
ように、Ag膜を形成した面と反対の面側からナトリウ
ムランプ光を照射する。
これにより、第8図(d)に示されるように、屈折率に
対応した干渉縞が観察される。この干渉縞から屈折率差
を求めることができる。
また、第9図は光導波路3の螢光スペクトルの実測チャ
ートを示す図であり、第10図は先導波路3を形成する
前、すなわち、イオン交換前のレーザガラス基板2の螢
光スペクトルの実測チャートを示す図である。図の縦軸
が光強度(単位;相対値=a、u、)、横軸軸が波長(
単位; nm)である。これらの図から明らかなように
、イオン交換の前後において、螢光スペクトルのピーク
波長、半価幅等に変化はない。このことは、イオン交換
後のAgイオンがネオジムイオンのエネルギーレベルに
影響を与えていないことを意味する。
さて、レーザガラス基板2の一方の端面2a、すなわち
、光導波路3の一方の端面には第1の高反射ミラー4が
取り付けられている。この高反射ミラー4は、波長80
0nmの励起光を85%以上透過し、波長11054n
の発振レーザ光を99.9%以上反射するものである。
この第1の高反射ミラー4の光導波路3との接合部位と
反対側の部位には、励起光導入用光ファイバ6の一端部
が接合され、この励起光導入用光ファイバ6の他端部に
レーザダイオード8から射出されて集光レンズ9を介し
て入射された励起光LOが光導波路3内に導入されるよ
うになっている。なお、レーザダイオード8から射出さ
れる励起光は中心波長が802nmである。
励起光導入用光ファイバ6は、コア径が80μm、クラ
ツド径が125μmの石英ガラスファイバである。
また、レーザガラス基板2の他方の端面2b、すなわち
、光導波83の他方の端面には第2の高反射ミラー5が
取り付けられている。この高反射ミラー5は、波長11
054nの発振レーザ光を0.3%透過するものである
。この第2の高反射ミラー5の光導波路3との接合部位
と反対側の部位には、発振レーザ光取出用光ファイバ7
の一端部が接合されて、この発振レーザ光取出用光ファ
イバ7の他端部から外部に発振レーザ光L1を取出すよ
うになっている。この発振レーザ光取出用光ファイバ7
は、コア径が80μm、クラツド径が125μmの石英
ガラスファイバである。
なお、この実施例では、発振レーザ光取出用光ファイバ
7の他端部から外部に出射した発振レーザ光L1  (
実際には、励起光LOも含んでいる)は、励起光LOを
カットするフィルタ10を介して光パワーメータ11に
導かれ、発振レーザ光L1の強度を測定できるようにな
っている。
さて、上述の構成において、レーザダイオード8から射
出された励起光LOを集光レンズ9、励起光導入用光フ
ァイバ6及び第1の高反射ミラー4を通じて光導波F!
@3内に導入すると、光導波路3内のNdイオンが励起
され、それによって発光した光が第1の高反射ミラー4
と第2の高反射ミラー5との間で繰り返し往復して発振
し、発振レーザ光L1が発振レーザ光取出用光ファイバ
7の他端部から外部に出射する。
第11図は、この実施例のレーザ装置によって発振実験
を行って、発振レーザ光の強度を実測した結果を示す図
である。なお、発振レーザ光強度の測定は、第1図にお
ける光パワーメータ11によって行った。また、第11
図における横軸は励起光の強度、すなわち、レーザダイ
オード8の出力(単位;mW)、縦軸が発振レーザ光の
強度(単位;mW)である。
第11図に示されるように、発振閾値がレーザダイオー
ド8の出力で200mW、発振レーザ光の最大出力が1
mW(レーザダイオードの出力が900 mWの時)、
効率が0.14%であった。
策旦尖施ヨ この実施例は、レーザガラス基板2に含むネオジムイオ
ンを3wt%とした外は、上述の第1実施例と同一の構
成を有する(第1実施例ではネオジムイオンが1wt%
であった)ので、詳細説明は省略する。
第12図は、この実施例を第1実施例と同様のレーザ装
置によって発振実験を行って、発振レーザ光の強度を実
測した結果を示す図である。なお、発振レーザ光強度の
度の測定は、第1図における光パワーメータ 11によって行った。また、第12図における横軸は励
起光の強度、すなわち、レーザダイオード8の出力(単
位;mW>、縦軸が発振レーザ光の強度(単位;mW)
である。
第12図に示されるように、発振閾値がレーザダイオー
ド8の出力で100 mW、発振レーザ光の最大出力が
7mW(レーザダイオードの出力が900 mWの時)
、効率が0.88%であった。
第13図は、上述の各実施例におけるレーザガラス基板
2として、Na2Oの含有量の異なるものを用いた場合
について、光導波路3の屈折率と他の部位の屈折率との
屈折率差を測定した結果を示す図である。図の横軸が第
3図のy軸方向における表面からの距離(深さ)であり
、縦軸が屈折率差である。図から明らかなように、Na
2Oの含有量が多くなるにしたがって屈折率差が大きく
なり、入射光の集束性は良くなるが、8モル%を超える
と、イオン交換の際に、基板に割れや歪みが生ずる場合
があることが確認されている。また、o、 oi%未満
では、屈折率差が小さ過ぎて、先導波路としての機能を
十分に果たさなくなることが確認されている。
免ユ叉施舅 この実施例は、上述の第1及び第2実施例が、レーザガ
ラス基板2に光導波Nr3を形成する際にイオン交換す
るアルカリイオンとしてNa+を用いたのに対し、K+
を用い、さらに、このに+とイオン交換するイオンとし
てCs  を用いている点で上述の第1及び第2実施例
と相違するが、その外の点ではほぼ第1及び第2実施例
と同一の構成を有するので、説明のための図面は第1及
び第2実施例の図面を用い、以下では、相違点のみを説
明する。
この実施例で用いるレーザガラス基板2の主な組成は以
下の通りである。
Po、60モル% 5 A、l!203   ;  8モル% BaO;  12モル% K2O    ; 16モル% この実施例では、先導波路を形成するなめにレーザガラ
ス基板に含まれるK2Oのに+をcs+でイオン交換す
る。その際、Ti膜のマスクの上に蒸着する拡散源とし
ての膜は、CsC,l!膜である。
第14図はこうして形成された先導波H3の断面図であ
るが、この実施例では光導波路3の半径は10μmであ
る。
また、第15図は第14図におけるy軸方向における屈
折率分布の実測値を示すグラフであるが、このグラフに
示されるように、レーザガラス基板2との最大屈折率差
は0.04であった。なお、先導波路3の長さは第1及
び第2実施例と同じ<5mmである。さらに、光導波路
3の半径にあわせて励起光導入用光ファイバ6及び発振
レーザ光取出用光ファイバ7は、コア径10μm(クラ
ツド径125μm)のものを用いた。
第1及び第2実施例の場合と同様にして発振実験を行っ
たところ、発振閾値が30mW、最大出力が0.5mW
(レーザダイオードの出力が50m Wの時)、効率が
2.5%であった。
なお、以上の各実施例では、本発明のレーザ媒体をレー
ザ装置に適用した例を掲げたが、このレーザ媒体を光増
幅装置として用いることもできることは勿論である。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明は、要するに、レーザガラ
ス基板がレーザ活性イオンとしてネオジムイオンを含み
、かつ、前記アルカリイオンとしてNa++となる成分
であるNa2Oをモル%で0.01〜8.0%含んだリ
ン酸塩系レーザガラスであり、 前記他のイオンがAg+であることを特徴とした構成、 または、 前記レーザガラス基板がレーザ活性イオンとしてネオジ
ムイオンを含み、かつ、前記アルカリイオンとしてに+
+となる成分であるK2Oをモル%で0.01〜18.
0%含んだリン酸塩系レーザガラスであり、 前記他のイオンがCs  であることを特徴とした構成
を有し、 この構成により、 イオン交換を基板に割れ等を生じさせることなく効率よ
く行うことができるとともに、効率のよい光増幅または
レーザ発振を行うことができる光導波路型レーザ媒体及
び光導波路型レーザ装置を得ることを可能としているも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例にがかる光導波路型レーザ
装置の全体構成を示す図、第2図は第1図の光導波路型
レーザ装置に用いられた光導波路型レーザ媒体の斜視図
、第3図は第2図の■−■線断面図、第4図は第3図の
X方向における屈折率分布を示す図、第5図は第3図に
おけるX方向における屈折率分布を示す図、第6図は第
1実施例における光導波路のEPMAによるイオン濃度
実測チャート例を示す図、第7図は第1実施例の屈折率
分布の実測値を示すグラフ、第8図は屈折率分布の実測
方法の説明図、第9図は第1実施例の光導波路の螢光ス
ペクトルを示す図、第10図は第1実施例のイオン交換
前のレーザガラス基板の螢光スペクトルを示す図、第1
1図は第1実施例の発振レーザ光強度の測定結果を示す
グラフ、第12図は第2実施例の発振レーザ光強度の測
定′結果を示すグラフ、第13図はN a 20濃度と
屈折率差との関係を示す図、第14図は第3実施例の光
導波路の断面図、第15図は第3実施例の屈折率分布の
実測値を示すグラフ。 1・・・光導波路型レーザ媒体、2・・・レーザガラス
基板、3・・・光導波路、4・・・第1の高反射ミラー
5・・・第2の高反射ミラー、6・・・励起光導入用光
ファイバ、7・・・発振レーザ光取出用光ファイバ、8
・・・励起光源たるレーザダイオード、9・・・集光レ
ンズ、10・・・フィルタ、11・・・光パワーメータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)レーザ活性イオン及びアルカリイオンを含むレー
    ザガラス基板の所定部分のアルカリイオンをこのアルカ
    リイオンよりもレーザガラスの屈折率を高くする他のイ
    オンでイオン交換し、その部分の屈折率を他の部分より
    高くして光導波路を形成し、この光導波路によって光増
    幅またはレーザ発振を行うようにした光導波路型レーザ
    媒体において、 前記レーザガラス基板がレーザ活性イオンとしてネオジ
    ムイオンを含み、かつ、前記アルカリイオンとしてNa
    ^+となる成分であるNa_2Oをモル%で0.01〜
    8.0%含んだリン酸塩系レーザガラスであり、 前記他のイオンがAg^+であることを特徴とした光導
    波路型レーザ媒体。
  2. (2)レーザ活性イオン及びアルカリイオンを含むレー
    ザガラス基板の所定部分のアルカリイオンをこのアルカ
    リイオンよりもレーザガラスの屈折率を高くする他のイ
    オンでイオン交換し、その部分の屈折率を他の部分より
    高くして光導波路を形成し、この光導波路によつて光増
    幅またはレーザ発振を行うようにした光導波路型レーザ
    媒体において、 前記レーザガラス基板がレーザ活性イオンとしてネオジ
    ウムイオンを含み、かつ、前記アルカリイオンとしてK
    ^+となる成分であるK_2Oをモル%で0.01〜1
    8.0%含んだリン酸塩系レーザガラスであり、 前記他のイオンがCs^+であることを特徴とした光導
    波路型レーザ媒体。
  3. (3)励起光源からの励起光を請求項1または2に記載
    の光導波路型レーザ媒体に入射させることにより、光増
    幅またはレーザ発振を行うことを特徴とした光導波路型
    レーザ装置。
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