JPH03272083A - イオン打込み方式転送路を備えた磁気バブルメモリ素子 - Google Patents
イオン打込み方式転送路を備えた磁気バブルメモリ素子Info
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- JPH03272083A JPH03272083A JP2069776A JP6977690A JPH03272083A JP H03272083 A JPH03272083 A JP H03272083A JP 2069776 A JP2069776 A JP 2069776A JP 6977690 A JP6977690 A JP 6977690A JP H03272083 A JPH03272083 A JP H03272083A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
[産業上の利用分野]
本発明は、イオン打込み方式によるバブル転送路を備え
た磁気バブルメモリ素子に係わり、特に、磁気バブル検
出器あるいはゲート回路等を構成する機能部において、
余分な不要バブルが発生することに基づく誤動作対策に
好適な機能部を備えた磁気バブルメモリ素子に関するも
のである。 [従来の技v#] 磁気バブルメモリ素子として、高集積化を図るため、バ
ブル転送路(以下、磁気バブルを単にバブルと略称する
)に従来のパーマロイ薄膜パタンに代わり、イオン打込
み方式転送路を用いた素子が有望である。イオン打込み
方式転送路は、バブル磁性膜の表面に、H/、He”、
Ne”等のイオンを部分的に打込むことにより形成し、
このイオン打込み層を面内で回転する回転磁界HRで磁
化することにより、イオンの打込まれた領域の境界に移
動磁極を発生させ、この磁極でバブルを転送する。 なお、この種のイオン打込み方式転送路に関しては1例
えばアイ・イー・イー・イー・トランザアクション・オ
ン・マグネチックス、エムエージ−13,6(1977
年)第1744頁〜第1764頁(IE3Trans、
Magn、、MAG−13,No、6 (i977)
P、1744〜1764)等で知られている。 このようなイオン打込み転送路を用いて磁気バブルメモ
リ素子を構成する場合、情報の入出力を行なうために、
磁気バブルを電気信号に変換するバブル検出器や、 情
報を記憶するバブル転送路(マイナループと称される)
と情報の入出力を行なうための入出力転送路(メジャー
ラインと称される)の間でバブルの受は渡しを行なうゲ
ート回路や、磁気バブルを発生することにより情報の書
き込みを行なうバブル発生器等の要素が用いられる。通
常この種のバブル検出器やゲート回路やバブル発生器等
の要素を機能部と称している。 以下、図面によりバブル検出器の従来例につき説明する
。 第7図は、従来の電流ストレッチ型バブル検出器60の
東部平面図を示したものである。すなわち。 この検出器60は、パルス電流をコンダクタループに流
してバブルをひも状に伸長、拡大し、磁気抵抗効果パタ
ンを利用して、バブルの有無を電気信号に変換して検出
する、電流ストレッチ方式と呼ばれている周知の検出器
である。 同図において、10は磁気バブルを転送するイオン打込
み方式の転送路であり、その周囲はイオン打込み領域■
2で囲まれ、内部は非イオン打込み領域STRで構成さ
れている。 20は、バブルをひも状に伸長、拡大する
パルス電流を流すための第1の非磁性コンダクタパタン
で、通常、ヘアピン型のパタンを形成しており、Au等
の薄膜パタンを積層して形成される。転送路1oを外部
から与える回転磁界HRで磁化することにより、矢印P
方向に転送されてきたバブルがヘアピン型コンダクタパ
タン2oのギャップg内にきた時点で、このコンダクタ
パタン20にパルス電流を流しギャップgの長手方向に
沿ってバブルを伸長、拡大する。 30は、バブルの有無を電気信号に変換する磁気抵抗効
果パタンであり、通常パーマロイ等の400〜800大
の薄膜パタンからなり、磁気抵抗効果素子を構成する。 40は、第2の非磁性コンダクタパタンであり、検出さ
れた後のバブルを消滅させるためのパルス電流を流すコ
ンダクタパタンである。 この第2のコンダクタパタン40は、上記バブルを伸長
、拡大するコンダクタパタン20と共用することもでき
、この場合は、パタン40を省略することができる。 第8図は、従来のゲート回路70の要部平面図を示した
ものである。 同図において、11は情報を記憶するバブル転送路であ
るマイナループの一部を示すイオン打込み転送路、12
は入出力情報を転送するメジャーラインと称される入出
力転送路の一部を示すイオン打込み転送路である。50
は、バブルをひも状に拡大するパルス電流を流す非磁性
のヘアピン型コンダクタパタンで、Au等の薄膜パタン
を積層して形成され、基本的には前記第7図のコンダク
タパタン20.40と同一のものである。このコンダク
タパタン50にパルス電流を流すことにより、入出力し
たいバブルをギャップgに沿って伸長、拡大して、2つ
の転送j111と12にブリッヂさせる。このブリッヂ
されたバブルを、第2のヘアピン状コンダクタパタン(
図面が複雑になるのでここでは省略したが、パタン50
にクロスして配設されている)にパルス電流を流して、
2つに切断、分割することにより、バブルの受は渡しを
完了する。 [発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来のバブル検出器あるいはゲート
回路は次のような誤動作を起こす問題があった。 すなわち、第7図に例示した従来のバブル検出器60に
おいては、コンダクタパタン2oにバブルをひも状に拡
大するパルス電流を流すと、バブルが正常動作をする場
合には、第9図(a)のようにギャップg内に沿って一
本のひも状バブル100に拡大されるが、実際には同図
(b)に示したように不要な方向に枝分かれした部分1
00B を有した形状に拡大され、誤動作を起こす問
題があった。 なお、第9図(a)、(b)では、図面が複雑になるの
で、第7図に示した第2のコンダクタパタン4゜や磁気
抵抗効果パタン30を省略した。 このバブル検出I60と同様の構成部分を持ち、かつ同
様の動作を行なう第8図で述べたゲート回路70の場合
も、バブル検出器60について示した第9図(b)の場
合と同様の誤動作を起こす問題があった。すなわち、第
8図のコンダクタパタン5oにバブルをひも状に拡大す
るパルス電流を流すと。 バブルが不要な方向に枝分かれした部分を有した形状に
拡大される誤動作である。 このようにバブルが枝分かれした部分100B は、バ
ブル検出器60やゲート回路70の動作に続く次の動作
等で取り残されて、第9図(C)に示すように、余分な
不要バブルEBとして存続し、メモリ動作を繰り返すう
ちに、記憶した情報を破壊する誤動作を引き起こす原因
となる。 なお、第9図(C)は、不要バブルが残留する状態を模
式的に示したもので、図面が複雑になるので第7図や第
8図おいて示したコンダクタパタンや磁気抵抗効果パタ
ンを省略した。 したがって、本発明の目的は、上記従来の問題点を解消
することにあり、バブル検出器60やゲート回路70に
おいて発生する余分な不要バブルEBによる誤動作を防
止することのできる改良された機能部を備えた磁気バブ
ルメモリ素子を提供することにある。 [課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本発明者等は、機能部を
構成するバブル検出器60やゲート回路70につき種々
実験検討したところ、バブル拡大動作時に、余分な不要
バブルの発生原因となるバブルが枝だ分かれする現象は
、後述するように、コンダクタパタン周辺のイオン打込
み領域にバブルを吸引する不要磁極が存在するためであ
るという知見を得た。そこで、本発明者等は、かかる知
見に基づき、この不要磁極の影響を少なくするためには
、イオン打込み層のパタンとコンダクタパタンとの相対
値を関係及びそのパタン形状を、適正な位置関係及び形
状に改良すればよいということを実験的に確かめた。 本発明はこのような検討結果から威されたものであり、
以下、図面を用いてこれらの検討結果とそれに基づく本
発明の具体的な目的達成手段について順次説明する。 第10図は、先に示した第7図と同様のバブル検出器6
0の要部平面図を示したものであが、第8図のゲート回
路70の場合に対しても全く同様であるので、ゲート回
路70の説明はこの第10図を代表して省略する。 第10図は、コンダクタパタン20にパルス電流を流し
てバブルを拡大する時の誤動作の原因を説明したもので
ある。バブルを伸長、拡大するためコンダクタパタン2
0に流したパルス電流により、同図(、)に示すように
、コンダクタパタン20のヘアピン内部(ギャップg内
)には、バブルを吸引する電流磁界HcURが生じる。 この磁界に沿ってバブルBがギャップg内に沿って上方
に引き延ばされて、第9図(a)で述べたようにひも状
バブル100に拡大される訳である。バブルをヘアピン
型コンダクタパタン20内のギャップgに沿って完全に
引き延ばす(フルストレッチと呼ぶ)ためには、ある有
限の時間が必要となる。これは、バブルが引き延ばされ
る速度が有限であるためである。 例えば、転送路lO上のヘアピン型コンダクタパタン2
0のギャップg内に直径1μmのバブルが転送され、こ
れを検出器する場合、通常50〜100μmの長さに拡
大する必要がある。なお、ゲート回路70の場合には、
これより短く10〜20μlの長さに拡大する。 この場合、フルストレッチに必要な時間は、1〜2μs
ecである。なお、ゲート回路70の場合には、0.3
〜0.6μsecの拡大時間が必要となる。 すなわち、バブル検出時におけるフルストレッチのため
には、バブル拡大のパルス電流のパルス幅τを1〜2μ
secにする必要がある。 一方、このバブル拡大動作時にも、バブルを転送するた
めにイオン打込み方式転送路を磁化する面内回転磁界H
Rが、外部から印加されている。 この回転磁界HRの回転周波数fは、メモリ動作の動作
速度とも呼ばれ、通常100kHz〜200kHz程度
である。 さて、今、回転磁界HRの周波数fが200kHzであ
り、バブル拡大のパルス電流のパルス幅τを2μsec
に設定して動作させた場合を考える。この場合、バブル
拡大用のパルス電流をコンダクタパタン20に流して、
バブルを拡大している途中において、回転磁界HRの方
向(位相θ)は、360’ X(パルス電流のパルス幅
で)÷(回転磁界の1回転に要する時間)=360″’
X2μsec÷5μ5ec=144°と広い範囲に渡り
回転し、変化する。 第10図において、回転磁界HRの方向が上向きになっ
たときに(θ=08)、パルス電流を流し始めた場合、
パルス電流が流れている間に、回転磁界は、同図(b)
に示したようにθ= 144’まで進む。 その途中に、θ=90°となり、回転磁界が横方向を向
く状態を通る。このとき、第10図(c)に示すように
、イオン打込み層■2が回転磁界HRで磁化され、位[
Aに強力なバブル吸引磁極H1を発生する。この吸引磁
極H1により、ひも状に引き延ばされたバブル100は
影響を受け、第1O図(d)に示すように枝分かれし、
枝100B を出した形状となり、誤動する。 そこで、本発明においては、この枝分かれバブル100
B による誤動作を防止するために、このバブル吸引
磁極H1の影響を低減するようにイオン打込み層I2の
パタン形状を改善した点に特徴がある。具体的には、コ
ンダクタパタンのヘアピンギャップgの長平方向に沿っ
てバブルを拡大する領域を形成している非イオン打込み
領域パタンSTRの形状を工夫した点に特徴がある。な
おSTR領域は、非イオン打込み領域であるが、実際に
は、ハードバブルを抑制するためのイオンだけは打込ま
れている(転送路を形成するためのイオン打込み量に対
比して桁はずれに少ない量である)。 したがって、上記本発明の目的は、 (1)イオン打込み方式による磁気バブル転送路と、こ
の転送路の一部に機能部の一つとして設けられたパルス
電流によりコンダクタパタンのギャップ内に沿って磁気
バブルを伸長、拡大して拡大バブルを形成する機能を有
するヘアピン型コンダクタパタンとを具備して成る磁気
バブル素子において、前記磁気バブル転送路の非イオン
打込み領域に接続され、かつ前記磁気バブルの拡大領域
を形成する非イオン打込みパタン部を備えると共に。 前記パルス電流により前記非イオン打込みパタン部にお
いて拡大される磁気バブルが、面内回転磁界により前記
磁気バブルの拡大領域を形成する非イオン打込みパタン
部において発生する吸引磁極により枝分かれする影響を
実質的に受けない手段を有して成り、これにより拡大し
たひも状バブルの枝分かれを防止した機能部を具備して
成るイオン打込み方式転送路を備えた磁気バブル素子に
より、また、 (2)イオン打込み方式による磁気バブル転送路と、こ
の転送路の一部に機能部の一つとして設けられたパルス
電流によりコンダクタパタンのギャップ内に沿って磁気
バブルを伸長、拡大して拡大バブルを形成する機能を有
するヘアピン型コンダクタパタンとを具備して成る磁気
バブル素子において、前記磁気バブル転送路の非イオン
打込み領域に接続され、かつ前記磁気バブルの拡大領域
を形成する非イオン打込みパタン部を備えると共に、前
記非イオン打込みパタン部の幅Wを前記ヘアピン型コン
ダクタパタン外側の幅Yより大きくシ。 パルス電流により前記非イオン打込みパタン部において
拡大される磁気バブルが、面内回転磁界により前記磁気
バブルの拡大領域を形成する非イオン打込みパタン部に
おいて発生する吸引磁極により枝分かれする影響を実質
的に受けない構成として成り、これにより拡大したひも
状バブルの枝分かれを防止した機能部を具備して成るイ
オン打込み方式転送路を備えた磁気バブル素子により、
さらにまた。 (3)イオン打込み方式による磁気バブル転送路と、こ
の転送路の一部に機能部の一つとして設けられたパルス
電流によりコンダクタパタンのギャップ内に沿って磁気
バブルを伸長、拡大して拡大バブルを形成する機能を有
す“るヘアピン型コンダクタパタンとを具備して成る磁
気バブル素子において、前記磁気バブル転送路の非イオ
ン打込み領域に接続され、かつ前記磁気バブルの拡大領
域を形成する非イオン打込みパタン部を備えると共に、
前記非イオン打込みパタン部の幅Wを前記ヘアピン型コ
ンダクタパタン外側の幅Yよりも小さくシ。 しかも前記非イオン打込みパタン部の幅Wを前記ヘアピ
ン型コンダクタパタンのギャップ内として成り、パルス
電流により前記非イオン打込みパタン部において拡大さ
れる磁気バブルが、面内回転磁界の影響により枝分かれ
するのを防止した機能部を具備して成るイオン打込み方
式転送路を備えた磁気バブル素子により、そしてまた、
(4)上記非イオン打込みパタン部の幅Wを、使用磁気
バブル径の4倍以下として成る上記(3)記載の磁気バ
ブル素子により、遠戚される。 特に、上記(3)及び(4)の場合は、パルス電流によ
り前記非イオン打込みパタン部において拡大される磁気
バブルが、面内回転磁界の影響により枝分かれすること
は殆ど無く、ギャップ内の転送路に近いところで僅かに
変形する程度で実用上は全く影響無く、むしろ枝分かれ
バブルが発生しないという点で好ましい。 また、上記(2)の場合は、面内回転磁界の影響により
枝分かれバブルの発生を防止できないとしても、誤動作
防止は完全に可能であり、バブル情報として拡大される
磁気バブルが1面内回転磁界により前記磁気バブルの拡
大領域を形成する非イオン打込みパタン部において発生
する吸引磁極による影響を実質的に受けない。 [作用] 第10図で述べた回転磁界HRにより発生するバブル吸
引磁極H1の影響を減少させるか、もしくは′これを発
生させない構成とすることにより、バブル拡大時に2バ
ブルが枝分かれした形に拡大される誤動作を防止するこ
とができる。 [実施例] 以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。 実施例1゜ 第1図は、バブルメモリ素子の機能部を構成する検出器
に本発明を適用した場合の実施例を示したもので、第7
図と同様その要部平面図を示す。 図において、第7図と同じものには同じ記号を付してい
る。 この実施例では、図示のようにバブルを拡大する領域を
形成している非イオン打込み領域(STR)パタン部の
幅Wを広くした点に特徴があり。 この幅Wを、バブル拡大用のパルス電流を流すヘアピン
型コンダクタパタン20の外側の幅Yより広くした点(
W> Y )に特徴がある。 こうすることにより、第10図で述べた位NAに発生す
るバブル吸引磁極H1により、拡大したバブルが吸引さ
れて枝分かれして、枝分かれバブル100 B を出
した形状による誤動作が1次述べる理由により、防止で
きる。 すなわち、回転磁界により発生する吸引磁極H1の位置
が、非イオン打込み領域(STR)のパタンWを広げる
ことにより、情報として拡大されたひも状バブルの位置
から遠ざかるために、バブルを引き寄せる力が弱まる。 さらに、吸引磁極H,の位置Aが、ヘアピン型コンダク
タパタン20の外部のイオン打込み領域工2側に出る。 また、ヘアピン型コンダクタパタン20の外側の位置に
は、バブル拡大用パルス電流による磁界として、バブル
を反発する磁界Houtを発生する。したがって。 本発明による第1図の実施例では、誤動作の原因となっ
た上記吸引磁極H1とひも状バブル(図面は省略したが
ギャップg内)の中間位置にバブルを反発する電流磁界
Houtが形成される構造となる。そして、この電流磁
界Houtは、問題の吸弓磁極H1を弱める働きをし、
誤動作防止に好ましい作用をする。 なお、同図に破線で示した非イオン打込み領域は、回転
磁界による吸引磁極H1の影響がもろにでて枝分かれバ
ブルが発生した第1O図の非イオン打込み領域(STR
)パタン部のレイアウトを参考までに記入したものであ
る。 以上述べた理由により、拡大バブルが枝分かれする誤動
作を防止することができた。 具体的な一例を示すと、バブル径d=0.8μmのバブ
ルを用い、Y=7μ膳において、Wを破線で示した比較
例の5μ厘から8μ朧に拡大したパタンを作製したとこ
ろ、誤動作がバブル転送範囲内において起こらないこと
を確認した6 実施例2゜ 第2図は、本発明をバブル検出器に適用した他の実施例
の一例を示す図である。 この実施例では、バブルを拡大する非イオン打込み領域
(STR)パタン部の幅Wを、第1図の場合とは逆に狭
くし、ヘアピンギャップg内のレイアウトとした点に特
徴がある。そして、このパタン部の幅Wは、好ましくは
使用バブル径dの4倍以下、実用的には1〜4倍内に狭
くすることが望ましい。なお、この幅Wは、バブルを安
定に拡大するために、あまり小さくすることができず。 その最小幅は約バブル径d程度である。 幅Wを狭くすることにより、バブルが枝分かれする誤動
作は、次の理由により防止できる。 誤動作の発生原因となった第1O図で述べた吸引磁極H
,は、第1@とは逆に拡大したひも状バブルのすぐ近傍
に出来ることになる。この結果、この吸引磁極H1がひ
も状バブルに作用して引き寄せたとしても、ひも状バブ
ルが僅かに変位するだけである。枝分かれするだけの空
間的な余裕が無いためである。 なお、同図において破線で示した非イオン打込み領域は
、回転磁界による吸引磁極H1の影響がもろにでて枝分
かれバブルが発生した第10図の非イオン打込み領域(
STR)パタン部のレイアウトを参考までに記入したも
のである。 以上述べた理由により、拡大バブルが枝分かれする誤動
作を防止することができた。 具体的な一例を示すと、バブル径0.8μ鳳のバブルを
用いて、コンダクタパタン20の@Y=7μ量において
、Wを破線で示した比較例の5μ園から2μ璽に狭くし
たパタンを作製したところ、誤動作がバブル転送範囲内
において起こらないことを確認した。 以上、第1図、第2図の実施例は、いずれも機能部の一
つを構成するバブル検出器60について本発明を適用し
た例を示したが、検出器と類似の構成部を有する第8図
に例示のゲート回路70に対しても、全く同様に適用す
ることができる。 したがって、以下の実施例3及び4はいずれもゲート回
路70に本発明を適用した例を示す。 実施例3゜ 第3図はゲート回路70の要部平面図を示したもので、
基本的には前記第1図に示した実施例1と同様にバブル
拡大用非イオン打込み領域(STR)パタン部のIiW
をコンダクタパタン50の@yよりも広いレイアウトと
したものである。バブル拡大時における。枝分かれバブ
ルによる誤動作防止効果は、実施例1の場合と同様であ
った。 実施例4゜ 第4図はゲート回路70の要部平面図を示したもので、
基本的には前記第2図に示した実施例2と同様に非イオ
ン打込み領域(STR)パタン部の*Wをコンダクタパ
タン50の@Yよりも狭くシ。 ヘアピンギャップg内のレイアウトとしたものである。 バブル拡大時における、枝分かれバブルによる誤動作防
止効果は、実施例2の場合と同様であった。 実施例5゜ 上記いずれの実施例においてもバブル拡大領域である非
イオン打込み領域(STR)パタン部の幅Wが、その拡
大方向に一定の幅を有する場合を示した。しかし、必ず
しも一定の幅にする必要は無く、第10図の吸引磁極H
1の発生に基づく問題部分A位置のみに本発明を適用し
てもよい。 例えば、非イオン打込み領域(STR)パタン部を、前
記実施例1及び2の第1図及び第2図の代わりに第5図
に例示したように、パタン幅Wが一定でなく台形状にし
ても本発明は同様に適用することができ、有効であった
。すなわち、パタン部(S、T R)のつけ根の幅Wが
1本発明の条件を満足すればよい、実験事実からしても
、第5図(a)は、第1図の場合と、そして第5図(b
)は、第2図の場合とそれぞれ実質的に同様な誤動作防
止効果を示した。 なお、第5図において、破線で示した領域はいずれも第
1図、第2図のバブル拡大用非イオン打込み領域(ST
R)パタン部を示しており、また。 W′は比較例として第10図に示した従来のパタン部の
幅を示している。 実施例6゜ 第6図は、ヘアピン型コンダクタパタン20(50)の
形状に関するもので、上記いずれの実施例にも共通して
適用できるパタン構成を示したものである。つまり、こ
れまでの実施例ではヘアピン型コンダクタパタンの形状
を、いずれも例えば第1図に示したような突起の無いヘ
アピン型としたが。 本実施例では、第6図に例示したように放熱パタンとな
る突起部30を設けたヘアピン型コンダクタパタンとし
たにれによりパルス電流を流したときの放熱効果を向上
させるものである。この場合にも実効的なコンダクタパ
タンの幅Yは1図面に記入したようにこれまでの実施例
と同様に突起部30の根もとの部分である。 [発明の効果コ 以上説明したように1本発明によれば、検出器やゲート
回路を構成する機能部において、バブル拡大動作時に、
従来素子の問題であった枝分かれバブルの発生に基づく
誤動作を防止することができ、極めて信頼性の高いバブ
ルメモリ素子を実現することが可能となった。 4)
た磁気バブルメモリ素子に係わり、特に、磁気バブル検
出器あるいはゲート回路等を構成する機能部において、
余分な不要バブルが発生することに基づく誤動作対策に
好適な機能部を備えた磁気バブルメモリ素子に関するも
のである。 [従来の技v#] 磁気バブルメモリ素子として、高集積化を図るため、バ
ブル転送路(以下、磁気バブルを単にバブルと略称する
)に従来のパーマロイ薄膜パタンに代わり、イオン打込
み方式転送路を用いた素子が有望である。イオン打込み
方式転送路は、バブル磁性膜の表面に、H/、He”、
Ne”等のイオンを部分的に打込むことにより形成し、
このイオン打込み層を面内で回転する回転磁界HRで磁
化することにより、イオンの打込まれた領域の境界に移
動磁極を発生させ、この磁極でバブルを転送する。 なお、この種のイオン打込み方式転送路に関しては1例
えばアイ・イー・イー・イー・トランザアクション・オ
ン・マグネチックス、エムエージ−13,6(1977
年)第1744頁〜第1764頁(IE3Trans、
Magn、、MAG−13,No、6 (i977)
P、1744〜1764)等で知られている。 このようなイオン打込み転送路を用いて磁気バブルメモ
リ素子を構成する場合、情報の入出力を行なうために、
磁気バブルを電気信号に変換するバブル検出器や、 情
報を記憶するバブル転送路(マイナループと称される)
と情報の入出力を行なうための入出力転送路(メジャー
ラインと称される)の間でバブルの受は渡しを行なうゲ
ート回路や、磁気バブルを発生することにより情報の書
き込みを行なうバブル発生器等の要素が用いられる。通
常この種のバブル検出器やゲート回路やバブル発生器等
の要素を機能部と称している。 以下、図面によりバブル検出器の従来例につき説明する
。 第7図は、従来の電流ストレッチ型バブル検出器60の
東部平面図を示したものである。すなわち。 この検出器60は、パルス電流をコンダクタループに流
してバブルをひも状に伸長、拡大し、磁気抵抗効果パタ
ンを利用して、バブルの有無を電気信号に変換して検出
する、電流ストレッチ方式と呼ばれている周知の検出器
である。 同図において、10は磁気バブルを転送するイオン打込
み方式の転送路であり、その周囲はイオン打込み領域■
2で囲まれ、内部は非イオン打込み領域STRで構成さ
れている。 20は、バブルをひも状に伸長、拡大する
パルス電流を流すための第1の非磁性コンダクタパタン
で、通常、ヘアピン型のパタンを形成しており、Au等
の薄膜パタンを積層して形成される。転送路1oを外部
から与える回転磁界HRで磁化することにより、矢印P
方向に転送されてきたバブルがヘアピン型コンダクタパ
タン2oのギャップg内にきた時点で、このコンダクタ
パタン20にパルス電流を流しギャップgの長手方向に
沿ってバブルを伸長、拡大する。 30は、バブルの有無を電気信号に変換する磁気抵抗効
果パタンであり、通常パーマロイ等の400〜800大
の薄膜パタンからなり、磁気抵抗効果素子を構成する。 40は、第2の非磁性コンダクタパタンであり、検出さ
れた後のバブルを消滅させるためのパルス電流を流すコ
ンダクタパタンである。 この第2のコンダクタパタン40は、上記バブルを伸長
、拡大するコンダクタパタン20と共用することもでき
、この場合は、パタン40を省略することができる。 第8図は、従来のゲート回路70の要部平面図を示した
ものである。 同図において、11は情報を記憶するバブル転送路であ
るマイナループの一部を示すイオン打込み転送路、12
は入出力情報を転送するメジャーラインと称される入出
力転送路の一部を示すイオン打込み転送路である。50
は、バブルをひも状に拡大するパルス電流を流す非磁性
のヘアピン型コンダクタパタンで、Au等の薄膜パタン
を積層して形成され、基本的には前記第7図のコンダク
タパタン20.40と同一のものである。このコンダク
タパタン50にパルス電流を流すことにより、入出力し
たいバブルをギャップgに沿って伸長、拡大して、2つ
の転送j111と12にブリッヂさせる。このブリッヂ
されたバブルを、第2のヘアピン状コンダクタパタン(
図面が複雑になるのでここでは省略したが、パタン50
にクロスして配設されている)にパルス電流を流して、
2つに切断、分割することにより、バブルの受は渡しを
完了する。 [発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来のバブル検出器あるいはゲート
回路は次のような誤動作を起こす問題があった。 すなわち、第7図に例示した従来のバブル検出器60に
おいては、コンダクタパタン2oにバブルをひも状に拡
大するパルス電流を流すと、バブルが正常動作をする場
合には、第9図(a)のようにギャップg内に沿って一
本のひも状バブル100に拡大されるが、実際には同図
(b)に示したように不要な方向に枝分かれした部分1
00B を有した形状に拡大され、誤動作を起こす問
題があった。 なお、第9図(a)、(b)では、図面が複雑になるの
で、第7図に示した第2のコンダクタパタン4゜や磁気
抵抗効果パタン30を省略した。 このバブル検出I60と同様の構成部分を持ち、かつ同
様の動作を行なう第8図で述べたゲート回路70の場合
も、バブル検出器60について示した第9図(b)の場
合と同様の誤動作を起こす問題があった。すなわち、第
8図のコンダクタパタン5oにバブルをひも状に拡大す
るパルス電流を流すと。 バブルが不要な方向に枝分かれした部分を有した形状に
拡大される誤動作である。 このようにバブルが枝分かれした部分100B は、バ
ブル検出器60やゲート回路70の動作に続く次の動作
等で取り残されて、第9図(C)に示すように、余分な
不要バブルEBとして存続し、メモリ動作を繰り返すう
ちに、記憶した情報を破壊する誤動作を引き起こす原因
となる。 なお、第9図(C)は、不要バブルが残留する状態を模
式的に示したもので、図面が複雑になるので第7図や第
8図おいて示したコンダクタパタンや磁気抵抗効果パタ
ンを省略した。 したがって、本発明の目的は、上記従来の問題点を解消
することにあり、バブル検出器60やゲート回路70に
おいて発生する余分な不要バブルEBによる誤動作を防
止することのできる改良された機能部を備えた磁気バブ
ルメモリ素子を提供することにある。 [課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本発明者等は、機能部を
構成するバブル検出器60やゲート回路70につき種々
実験検討したところ、バブル拡大動作時に、余分な不要
バブルの発生原因となるバブルが枝だ分かれする現象は
、後述するように、コンダクタパタン周辺のイオン打込
み領域にバブルを吸引する不要磁極が存在するためであ
るという知見を得た。そこで、本発明者等は、かかる知
見に基づき、この不要磁極の影響を少なくするためには
、イオン打込み層のパタンとコンダクタパタンとの相対
値を関係及びそのパタン形状を、適正な位置関係及び形
状に改良すればよいということを実験的に確かめた。 本発明はこのような検討結果から威されたものであり、
以下、図面を用いてこれらの検討結果とそれに基づく本
発明の具体的な目的達成手段について順次説明する。 第10図は、先に示した第7図と同様のバブル検出器6
0の要部平面図を示したものであが、第8図のゲート回
路70の場合に対しても全く同様であるので、ゲート回
路70の説明はこの第10図を代表して省略する。 第10図は、コンダクタパタン20にパルス電流を流し
てバブルを拡大する時の誤動作の原因を説明したもので
ある。バブルを伸長、拡大するためコンダクタパタン2
0に流したパルス電流により、同図(、)に示すように
、コンダクタパタン20のヘアピン内部(ギャップg内
)には、バブルを吸引する電流磁界HcURが生じる。 この磁界に沿ってバブルBがギャップg内に沿って上方
に引き延ばされて、第9図(a)で述べたようにひも状
バブル100に拡大される訳である。バブルをヘアピン
型コンダクタパタン20内のギャップgに沿って完全に
引き延ばす(フルストレッチと呼ぶ)ためには、ある有
限の時間が必要となる。これは、バブルが引き延ばされ
る速度が有限であるためである。 例えば、転送路lO上のヘアピン型コンダクタパタン2
0のギャップg内に直径1μmのバブルが転送され、こ
れを検出器する場合、通常50〜100μmの長さに拡
大する必要がある。なお、ゲート回路70の場合には、
これより短く10〜20μlの長さに拡大する。 この場合、フルストレッチに必要な時間は、1〜2μs
ecである。なお、ゲート回路70の場合には、0.3
〜0.6μsecの拡大時間が必要となる。 すなわち、バブル検出時におけるフルストレッチのため
には、バブル拡大のパルス電流のパルス幅τを1〜2μ
secにする必要がある。 一方、このバブル拡大動作時にも、バブルを転送するた
めにイオン打込み方式転送路を磁化する面内回転磁界H
Rが、外部から印加されている。 この回転磁界HRの回転周波数fは、メモリ動作の動作
速度とも呼ばれ、通常100kHz〜200kHz程度
である。 さて、今、回転磁界HRの周波数fが200kHzであ
り、バブル拡大のパルス電流のパルス幅τを2μsec
に設定して動作させた場合を考える。この場合、バブル
拡大用のパルス電流をコンダクタパタン20に流して、
バブルを拡大している途中において、回転磁界HRの方
向(位相θ)は、360’ X(パルス電流のパルス幅
で)÷(回転磁界の1回転に要する時間)=360″’
X2μsec÷5μ5ec=144°と広い範囲に渡り
回転し、変化する。 第10図において、回転磁界HRの方向が上向きになっ
たときに(θ=08)、パルス電流を流し始めた場合、
パルス電流が流れている間に、回転磁界は、同図(b)
に示したようにθ= 144’まで進む。 その途中に、θ=90°となり、回転磁界が横方向を向
く状態を通る。このとき、第10図(c)に示すように
、イオン打込み層■2が回転磁界HRで磁化され、位[
Aに強力なバブル吸引磁極H1を発生する。この吸引磁
極H1により、ひも状に引き延ばされたバブル100は
影響を受け、第1O図(d)に示すように枝分かれし、
枝100B を出した形状となり、誤動する。 そこで、本発明においては、この枝分かれバブル100
B による誤動作を防止するために、このバブル吸引
磁極H1の影響を低減するようにイオン打込み層I2の
パタン形状を改善した点に特徴がある。具体的には、コ
ンダクタパタンのヘアピンギャップgの長平方向に沿っ
てバブルを拡大する領域を形成している非イオン打込み
領域パタンSTRの形状を工夫した点に特徴がある。な
おSTR領域は、非イオン打込み領域であるが、実際に
は、ハードバブルを抑制するためのイオンだけは打込ま
れている(転送路を形成するためのイオン打込み量に対
比して桁はずれに少ない量である)。 したがって、上記本発明の目的は、 (1)イオン打込み方式による磁気バブル転送路と、こ
の転送路の一部に機能部の一つとして設けられたパルス
電流によりコンダクタパタンのギャップ内に沿って磁気
バブルを伸長、拡大して拡大バブルを形成する機能を有
するヘアピン型コンダクタパタンとを具備して成る磁気
バブル素子において、前記磁気バブル転送路の非イオン
打込み領域に接続され、かつ前記磁気バブルの拡大領域
を形成する非イオン打込みパタン部を備えると共に。 前記パルス電流により前記非イオン打込みパタン部にお
いて拡大される磁気バブルが、面内回転磁界により前記
磁気バブルの拡大領域を形成する非イオン打込みパタン
部において発生する吸引磁極により枝分かれする影響を
実質的に受けない手段を有して成り、これにより拡大し
たひも状バブルの枝分かれを防止した機能部を具備して
成るイオン打込み方式転送路を備えた磁気バブル素子に
より、また、 (2)イオン打込み方式による磁気バブル転送路と、こ
の転送路の一部に機能部の一つとして設けられたパルス
電流によりコンダクタパタンのギャップ内に沿って磁気
バブルを伸長、拡大して拡大バブルを形成する機能を有
するヘアピン型コンダクタパタンとを具備して成る磁気
バブル素子において、前記磁気バブル転送路の非イオン
打込み領域に接続され、かつ前記磁気バブルの拡大領域
を形成する非イオン打込みパタン部を備えると共に、前
記非イオン打込みパタン部の幅Wを前記ヘアピン型コン
ダクタパタン外側の幅Yより大きくシ。 パルス電流により前記非イオン打込みパタン部において
拡大される磁気バブルが、面内回転磁界により前記磁気
バブルの拡大領域を形成する非イオン打込みパタン部に
おいて発生する吸引磁極により枝分かれする影響を実質
的に受けない構成として成り、これにより拡大したひも
状バブルの枝分かれを防止した機能部を具備して成るイ
オン打込み方式転送路を備えた磁気バブル素子により、
さらにまた。 (3)イオン打込み方式による磁気バブル転送路と、こ
の転送路の一部に機能部の一つとして設けられたパルス
電流によりコンダクタパタンのギャップ内に沿って磁気
バブルを伸長、拡大して拡大バブルを形成する機能を有
す“るヘアピン型コンダクタパタンとを具備して成る磁
気バブル素子において、前記磁気バブル転送路の非イオ
ン打込み領域に接続され、かつ前記磁気バブルの拡大領
域を形成する非イオン打込みパタン部を備えると共に、
前記非イオン打込みパタン部の幅Wを前記ヘアピン型コ
ンダクタパタン外側の幅Yよりも小さくシ。 しかも前記非イオン打込みパタン部の幅Wを前記ヘアピ
ン型コンダクタパタンのギャップ内として成り、パルス
電流により前記非イオン打込みパタン部において拡大さ
れる磁気バブルが、面内回転磁界の影響により枝分かれ
するのを防止した機能部を具備して成るイオン打込み方
式転送路を備えた磁気バブル素子により、そしてまた、
(4)上記非イオン打込みパタン部の幅Wを、使用磁気
バブル径の4倍以下として成る上記(3)記載の磁気バ
ブル素子により、遠戚される。 特に、上記(3)及び(4)の場合は、パルス電流によ
り前記非イオン打込みパタン部において拡大される磁気
バブルが、面内回転磁界の影響により枝分かれすること
は殆ど無く、ギャップ内の転送路に近いところで僅かに
変形する程度で実用上は全く影響無く、むしろ枝分かれ
バブルが発生しないという点で好ましい。 また、上記(2)の場合は、面内回転磁界の影響により
枝分かれバブルの発生を防止できないとしても、誤動作
防止は完全に可能であり、バブル情報として拡大される
磁気バブルが1面内回転磁界により前記磁気バブルの拡
大領域を形成する非イオン打込みパタン部において発生
する吸引磁極による影響を実質的に受けない。 [作用] 第10図で述べた回転磁界HRにより発生するバブル吸
引磁極H1の影響を減少させるか、もしくは′これを発
生させない構成とすることにより、バブル拡大時に2バ
ブルが枝分かれした形に拡大される誤動作を防止するこ
とができる。 [実施例] 以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。 実施例1゜ 第1図は、バブルメモリ素子の機能部を構成する検出器
に本発明を適用した場合の実施例を示したもので、第7
図と同様その要部平面図を示す。 図において、第7図と同じものには同じ記号を付してい
る。 この実施例では、図示のようにバブルを拡大する領域を
形成している非イオン打込み領域(STR)パタン部の
幅Wを広くした点に特徴があり。 この幅Wを、バブル拡大用のパルス電流を流すヘアピン
型コンダクタパタン20の外側の幅Yより広くした点(
W> Y )に特徴がある。 こうすることにより、第10図で述べた位NAに発生す
るバブル吸引磁極H1により、拡大したバブルが吸引さ
れて枝分かれして、枝分かれバブル100 B を出
した形状による誤動作が1次述べる理由により、防止で
きる。 すなわち、回転磁界により発生する吸引磁極H1の位置
が、非イオン打込み領域(STR)のパタンWを広げる
ことにより、情報として拡大されたひも状バブルの位置
から遠ざかるために、バブルを引き寄せる力が弱まる。 さらに、吸引磁極H,の位置Aが、ヘアピン型コンダク
タパタン20の外部のイオン打込み領域工2側に出る。 また、ヘアピン型コンダクタパタン20の外側の位置に
は、バブル拡大用パルス電流による磁界として、バブル
を反発する磁界Houtを発生する。したがって。 本発明による第1図の実施例では、誤動作の原因となっ
た上記吸引磁極H1とひも状バブル(図面は省略したが
ギャップg内)の中間位置にバブルを反発する電流磁界
Houtが形成される構造となる。そして、この電流磁
界Houtは、問題の吸弓磁極H1を弱める働きをし、
誤動作防止に好ましい作用をする。 なお、同図に破線で示した非イオン打込み領域は、回転
磁界による吸引磁極H1の影響がもろにでて枝分かれバ
ブルが発生した第1O図の非イオン打込み領域(STR
)パタン部のレイアウトを参考までに記入したものであ
る。 以上述べた理由により、拡大バブルが枝分かれする誤動
作を防止することができた。 具体的な一例を示すと、バブル径d=0.8μmのバブ
ルを用い、Y=7μ膳において、Wを破線で示した比較
例の5μ厘から8μ朧に拡大したパタンを作製したとこ
ろ、誤動作がバブル転送範囲内において起こらないこと
を確認した6 実施例2゜ 第2図は、本発明をバブル検出器に適用した他の実施例
の一例を示す図である。 この実施例では、バブルを拡大する非イオン打込み領域
(STR)パタン部の幅Wを、第1図の場合とは逆に狭
くし、ヘアピンギャップg内のレイアウトとした点に特
徴がある。そして、このパタン部の幅Wは、好ましくは
使用バブル径dの4倍以下、実用的には1〜4倍内に狭
くすることが望ましい。なお、この幅Wは、バブルを安
定に拡大するために、あまり小さくすることができず。 その最小幅は約バブル径d程度である。 幅Wを狭くすることにより、バブルが枝分かれする誤動
作は、次の理由により防止できる。 誤動作の発生原因となった第1O図で述べた吸引磁極H
,は、第1@とは逆に拡大したひも状バブルのすぐ近傍
に出来ることになる。この結果、この吸引磁極H1がひ
も状バブルに作用して引き寄せたとしても、ひも状バブ
ルが僅かに変位するだけである。枝分かれするだけの空
間的な余裕が無いためである。 なお、同図において破線で示した非イオン打込み領域は
、回転磁界による吸引磁極H1の影響がもろにでて枝分
かれバブルが発生した第10図の非イオン打込み領域(
STR)パタン部のレイアウトを参考までに記入したも
のである。 以上述べた理由により、拡大バブルが枝分かれする誤動
作を防止することができた。 具体的な一例を示すと、バブル径0.8μ鳳のバブルを
用いて、コンダクタパタン20の@Y=7μ量において
、Wを破線で示した比較例の5μ園から2μ璽に狭くし
たパタンを作製したところ、誤動作がバブル転送範囲内
において起こらないことを確認した。 以上、第1図、第2図の実施例は、いずれも機能部の一
つを構成するバブル検出器60について本発明を適用し
た例を示したが、検出器と類似の構成部を有する第8図
に例示のゲート回路70に対しても、全く同様に適用す
ることができる。 したがって、以下の実施例3及び4はいずれもゲート回
路70に本発明を適用した例を示す。 実施例3゜ 第3図はゲート回路70の要部平面図を示したもので、
基本的には前記第1図に示した実施例1と同様にバブル
拡大用非イオン打込み領域(STR)パタン部のIiW
をコンダクタパタン50の@yよりも広いレイアウトと
したものである。バブル拡大時における。枝分かれバブ
ルによる誤動作防止効果は、実施例1の場合と同様であ
った。 実施例4゜ 第4図はゲート回路70の要部平面図を示したもので、
基本的には前記第2図に示した実施例2と同様に非イオ
ン打込み領域(STR)パタン部の*Wをコンダクタパ
タン50の@Yよりも狭くシ。 ヘアピンギャップg内のレイアウトとしたものである。 バブル拡大時における、枝分かれバブルによる誤動作防
止効果は、実施例2の場合と同様であった。 実施例5゜ 上記いずれの実施例においてもバブル拡大領域である非
イオン打込み領域(STR)パタン部の幅Wが、その拡
大方向に一定の幅を有する場合を示した。しかし、必ず
しも一定の幅にする必要は無く、第10図の吸引磁極H
1の発生に基づく問題部分A位置のみに本発明を適用し
てもよい。 例えば、非イオン打込み領域(STR)パタン部を、前
記実施例1及び2の第1図及び第2図の代わりに第5図
に例示したように、パタン幅Wが一定でなく台形状にし
ても本発明は同様に適用することができ、有効であった
。すなわち、パタン部(S、T R)のつけ根の幅Wが
1本発明の条件を満足すればよい、実験事実からしても
、第5図(a)は、第1図の場合と、そして第5図(b
)は、第2図の場合とそれぞれ実質的に同様な誤動作防
止効果を示した。 なお、第5図において、破線で示した領域はいずれも第
1図、第2図のバブル拡大用非イオン打込み領域(ST
R)パタン部を示しており、また。 W′は比較例として第10図に示した従来のパタン部の
幅を示している。 実施例6゜ 第6図は、ヘアピン型コンダクタパタン20(50)の
形状に関するもので、上記いずれの実施例にも共通して
適用できるパタン構成を示したものである。つまり、こ
れまでの実施例ではヘアピン型コンダクタパタンの形状
を、いずれも例えば第1図に示したような突起の無いヘ
アピン型としたが。 本実施例では、第6図に例示したように放熱パタンとな
る突起部30を設けたヘアピン型コンダクタパタンとし
たにれによりパルス電流を流したときの放熱効果を向上
させるものである。この場合にも実効的なコンダクタパ
タンの幅Yは1図面に記入したようにこれまでの実施例
と同様に突起部30の根もとの部分である。 [発明の効果コ 以上説明したように1本発明によれば、検出器やゲート
回路を構成する機能部において、バブル拡大動作時に、
従来素子の問題であった枝分かれバブルの発生に基づく
誤動作を防止することができ、極めて信頼性の高いバブ
ルメモリ素子を実現することが可能となった。 4)
第1図及び第2図は、いずれも本発明の異なる一実施例
となる検出器の要部平面図、第3図及び第4図は、いず
れも本発明のさらに異なる一実施例となるゲート回路の
要部平面図、第5図は、本発明のさらに異なる実施例を
示すバブル拡大領域である非イオン打込み領域(STR
)パタン平面図、第6図は本発明のさらに異なる実施例
を示すヘアピン型コンダクタパタンの平面図、第7図は
。 従来のバブル検出器、第8図は、従来のゲート回路の要
部平面図、第9図は、誤動作の内容を説明する検出器の
要部平面図、そして第10図は、誤動作のメカニズムを
示す検出器の要部平面図である。 〈符号の説明〉 1O112・・・イオン打込み方式バブル転送路、11
・・・マイナループ(イオン打込み方式バブル転送路〉
、 20.40.50・・・ヘアピン型コンダクタパタ
ン。 30・・・磁気抵抗効果パタン、 60・・・バブル
検出器、70・・・ゲート回路、 ■2・・・イ
オン打込み領域、STR・・・非イオン打込み領域、 g・・・ヘアピン型コンダクタパタンのギャップ、HR
・・回転磁界、 Hl・・・吸引磁極、
W・・・バブル拡大用非イオン打込み領域(STR)パ
タン部の幅、 Y・・・コンダクタパタンの幅。
となる検出器の要部平面図、第3図及び第4図は、いず
れも本発明のさらに異なる一実施例となるゲート回路の
要部平面図、第5図は、本発明のさらに異なる実施例を
示すバブル拡大領域である非イオン打込み領域(STR
)パタン平面図、第6図は本発明のさらに異なる実施例
を示すヘアピン型コンダクタパタンの平面図、第7図は
。 従来のバブル検出器、第8図は、従来のゲート回路の要
部平面図、第9図は、誤動作の内容を説明する検出器の
要部平面図、そして第10図は、誤動作のメカニズムを
示す検出器の要部平面図である。 〈符号の説明〉 1O112・・・イオン打込み方式バブル転送路、11
・・・マイナループ(イオン打込み方式バブル転送路〉
、 20.40.50・・・ヘアピン型コンダクタパタ
ン。 30・・・磁気抵抗効果パタン、 60・・・バブル
検出器、70・・・ゲート回路、 ■2・・・イ
オン打込み領域、STR・・・非イオン打込み領域、 g・・・ヘアピン型コンダクタパタンのギャップ、HR
・・回転磁界、 Hl・・・吸引磁極、
W・・・バブル拡大用非イオン打込み領域(STR)パ
タン部の幅、 Y・・・コンダクタパタンの幅。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)イオン打込み方式による磁気バブル転送路と、この
転送路の一部に機能部の一つとして設けられたパルス電
流によりコンダクタパタンのギャップ内に沿って磁気バ
ブルを伸長、拡大して拡大バブルを形成する機能を有す
るヘアピン型コンダクタパタンとを具備して成る磁気バ
ブル素子において、前記磁気バブル転送路の非イオン打
込み領域に接続され、かつ前記磁気バブルの拡大領域を
形成する非イオン打込みパタン部を備えると共に、前記
パルス電流により前記非イオン打込みパタン部において
拡大される磁気バブルが、面内回転磁界により前記磁気
バブルの拡大領域を形成する非イオン打込みパタン部に
おいて発生する吸引磁極により枝分かれする影響を実質
的に受けない手段を有して成り、これにより拡大したひ
も状バブルの枝分かれを防止した機能部を具備して成る
イオン打込み方式転送路を備えた磁気バブル素子。 2)イオン打込み方式による磁気バブル転送路と、この
転送路の一部に機能部の一つとして設けられたパルス電
流によりコンダクタパタンのギャップ内に沿って磁気バ
ブルを伸長、拡大して拡大バブルを形成する機能を有す
るヘアピン型コンダクタパタンとを具備して成る磁気バ
ブル素子において、前記磁気バブル転送路の非イオン打
込み領域に接続され、かつ前記磁気バブルの拡大領域を
形成する非イオン打込みパタン部を備えると共に、前記
非イオン打込みパタン部の幅Wを前記ヘアピン型コンダ
クタパタン外側の幅Yより大きくし、パルス電流により
前記非イオン打込みパタン部において拡大される磁気バ
ブルが、面内回転磁界により前記磁気バブルの拡大領域
を形成する非イオン打込みパタン部において発生する吸
引磁極により枝分かれする影響を実質的に受けない構成
として成り、これにより拡大したひも状バブルの枝分か
れを防止した機能部を具備して成るイオン打込み方式転
送路を備えた磁気バブル素子。 3)イオン打込み方式による磁気バブル転送路と、この
転送路の一部に機能部の一つとして設けられたパルス電
流によりコンダクタパタンのギャップ内に沿って磁気バ
ブルを伸長、拡大して拡大バブルを形成する機能を有す
るヘアピン型コンダクタパタンとを具備して成る磁気バ
ブル素子において、前記磁気バブル転送路の非イオン打
込み領域に接続され、かつ前記磁気バブルの拡大領域を
形成する非イオン打込みパタン部を備えると共に、前記
非イオン打込みパタン部の幅Wを前記ヘアピン型コンダ
クタパタン外側の幅Yよりも小さくし、しかも前記非イ
オン打込みパタン部の幅Wを前記ヘアピン型コンダクタ
パタンのギャップ内として成り、パルス電流により前記
非イオン打込みパタン部において拡大される磁気バブル
が、面内回転磁界の影響により枝分かれするのを防止し
た機能部を具備して成るイオン打込み方式転送路を備え
た磁気バブル素子。 4)上記非イオン打込みパタン部の幅Wを、使用磁気バ
ブル径の4倍以下として成る請求項3記載の磁気バブル
素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2069776A JPH03272083A (ja) | 1990-03-22 | 1990-03-22 | イオン打込み方式転送路を備えた磁気バブルメモリ素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2069776A JPH03272083A (ja) | 1990-03-22 | 1990-03-22 | イオン打込み方式転送路を備えた磁気バブルメモリ素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03272083A true JPH03272083A (ja) | 1991-12-03 |
Family
ID=13412520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2069776A Pending JPH03272083A (ja) | 1990-03-22 | 1990-03-22 | イオン打込み方式転送路を備えた磁気バブルメモリ素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03272083A (ja) |
-
1990
- 1990-03-22 JP JP2069776A patent/JPH03272083A/ja active Pending
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