JPH03270780A - 汚泥の常圧浮上法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、常圧Ｆにおいて汚泥を浮上分離させる方法
に関するものである。

Ｅ従来の技術ｊ 常圧浮上分離方法としては、処理対象水中に空気及び凝
集剤を混入させた後、超音波分散器で分散させて浮上分
離する方法（特公昭５８−４５３７７公報参照）が知ら
れているか、エジェクターや超音波分散器を必要としコ
スト高となるという問題点かある。

また、処理水の一部を再度循環させ、循環ライン中の調
整帯域において前記循環処理水に起泡剤（界面活性剤）
を加え、次の起泡帯域において、気体を吹き込んで混合
攪拌することによって泡沫を発生させ、この発生した泡
沫を、次の混合帯域において、流入してくる汚泥に混合
して汚泥中の固形物を吸着させ、浮上分離槽に送って汚
泥を浮上分離する方法（特開昭５６−４０４９９公報参
照）も知られているが、浮上分離によって折角得られた
清澄な処理水の一部を再度循環させる必要があり、循環
ポンプのための動力や、起泡帯域における気体吹き込み
のために要するコンプレッサないしブロワ等の動力、さ
らには、混合帯域における混合攪拌のための動力として
大動力を消費し不経済であるという問題点が残されてい
た。

［この発明が解決しようとする課題］ この発明は、上記従来公知の常圧浮上法における問題点
を解決することを課題としてなされたものであって、エ
ジェクターや超音波分散器等高価な機械設備を用いるこ
となく、また、気泡発生のために清澄な処理水を循環使
用することなく、循環ポンプや気体吹き込みに要するコ
ンプレッサブロワ等のａ器及びその動力を不要とし、小
動力で効率よく常圧分離できる方法を提供しようとする
ものである。

二課題を解決するための手段］ この発明は、前記課題を解決するための手段を提供しよ
うとするものであって、請求項１）の発明は、汚泥に界
面活性剤を混入後、空気溶解槽に流入させ、該空気溶解
槽において高分子凝集剤を加え、常圧下で空気を取り入
れながら混合攪拌させることによって汚泥中に気泡を発
生させ、次いで、浮上分離槽に導いて液体と汚泥を浮上
分離させることを特徴とする請求項２）の発明は、汚泥
を直接空気溶解槽に流入させ、該空気溶解槽において界
面活性剤及び高分子凝集剤を加え、常圧下て゛空気を取
り入れなから混合攪拌させることによって汚泥中に気泡
を発生させ、次いで、浮上分離槽に導いて液体と汚泥を
浮上分離させることを特徴とする請求項３〉の発明は、
前記１）又は２）の方法において、空気溶解槽において
気泡を発生させた汚泥を、混合槽に導いてゆるやかに攪
拌した後、浮上分離槽に導いて液体と汚泥を浮上分離さ
せることを特徴とする請求項４）の発明は、同じく前記
ｌ〉又は２）の方法において、空気溶解槽において気泡
を発生させた汚泥を、混合槽に導いて高分子凝集剤を少
量添加しながらゆるやかに攪拌した後、浮上分離槽に導
いて液体と汚泥を浮上分離させることを特徴とする汚泥
の常圧分離法を要旨とするものである。

［作用］ 本発明によれば、界面活性剤と高分子凝集剤を添加した
汚泥を、空気溶解槽において常圧下で空気を取り入れな
がら混合攪拌することによって、汚泥中に直接多量の微
細気泡を発生させ、発生した気泡に汚泥を接触付着させ
、そのまま又はさらにゆるやかに攪拌した後、次工程の
浮上分離槽に導いて液体と汚泥を浮上分離させるように
したため、清澄な処理水を循環させる必要がなく、低動
力で汚泥を濃縮することができる。

［実施例コ 第１図は、請求項１）の発明方法を示す工程図である。

、 汚泥１に界面活性剤２を注入して混合しながら空気溶解
槽３に流入させる。該空気溶解槽３において高分子凝集
剤４を加え、気泡発生装置５により、常圧下で空気を取
り入れながら混合攪拌することによって汚泥中に気泡を
発生させ、次いで、浮上分離槽７に導いて液体と汚泥を
浮上分離させる。浮上した濃縮汚泥は汚泥掻寄ｆｉ８に
よって掻き寄せ、濃縮汚泥９と清澄な処理水１０とに分
離することができる。

第２図は、請求項２〉の発明方法を示す工程図である。

前記第り区の工程においては、汚泥Ｉに界面活性剤２を
注入して混合しながら空気溶解槽３に流入させ、該空気
溶解槽３において高分子凝集剤４を加えるように゛して
いたが、第２図の工程においては、汚泥１を直接空気溶
解槽３に流入させ、該空気溶解槽３において界面活性剤
２及び高分子凝薬剤４を加えるようにしたものである。

第３図は、請求項３〉及び４〉の発明方法を示す工程図
である。

気泡発生装置５によって常圧下で空気を取り入れながら
混合攪拌させることによって汚泥中に気泡を発生させる
までの工程は、前記第１図及び第２図に示した工程と同
じであるが、空気溶解槽３において気泡を発生させた汚
泥を、直接浮上分離槽７に導くことなく、−旦、混合槽
６に専いて、少量の高分子凝集剤４を加え又は加えるこ
となく攪拌翼６′によってゆるやかに攪拌し、凝集効果
を高めた後、浮上分離槽７に導いて浮上分離させるよう
にしたものである。

第４図に、常圧下で空気を取り入れながら混合攪拌させ
ることができる気泡発生装Ｗ５の一例を示す− １１はロータであって、モータ１２によって減速機構１
３．支軸１４を経て回転駆動される。

１５は下部にスカート部１５°を備えたスタンドパイプ
であって、上部は空気取入口１６に連通し、大気圧に開
放されている、 前記ロータ］■は、スタンドパイプ１５のスカート部１
５゛内に位置している。このロータ１１を回転させると
、槽内の汚泥は矢符Ａの方向に吸い込まれ、遠心力によ
ってスカート部■５′に沿って矢符Ｂの方向に押し出さ
れる。このとき、スタンドパイプ１５が空気取入口１６
に連通し大気圧に開放されているため、常圧下で、空気
は矢符Ｃで示すように吸い込まれ、気泡はロータ１１に
よって粉砕され微細気泡となって汚泥中に混入するので
ある。

［効果］ 本発明によれば、界面活性剤と高分子凝集剤を添加した
汚泥を、空気溶解槽において常圧下で空気を取り入れな
がら混合攪拌することによって、汚泥中に直接多量の微
細気泡を発生させ、発生した気泡に汚泥を接触付着させ
、そのまま又はさらにゆるやかに攪拌した後、次工程の
浮上分離槽に導いて液体と汚泥を浮上分離させるように
したため、エジェクターや超音波分散器等高価な機械設
備を用いることなく、また、気泡発生のために、系外か
ら水を入れたつ清澄な処理水を循環させたり、さらには
、気体を吹き込んだりする必要がなく、得られた処理水
は全量取水することができ、循環用のポンプや気体吹き
込みに要するコンプレッサ、ブロワ等の機器及びその動
力を不要とし、小動力で効率よく常圧分離でき、省エネ
ルギ効果極めて大である。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明方法の工程を示すブロック
図、第４図は気泡発生装置の一例を示す断面図である。 工：汚泥 ２：界面活性剤 ３、空気溶解槽 ４、高分子凝集剤 ５：気泡発生装置 ６・混合槽 ６゛：攪拌翼 ７：浮上分離槽 ８：汚泥掻寄機 ９：濃縮汚泥 ０：処理水 １：ロータ ２、モータ ３：減速機構 ４：支軸 ５ニスタンドパイブ ５゛ニス力−ト部 ６、空気取入口

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）汚泥に界面活性剤を混入後、空気溶解槽に流入させ
   、該空気溶解槽において高分子凝集剤を加え、常圧下で
   空気を取り入れながら混合攪拌させることによって汚泥
   中に気泡を発生させ、次いで、浮上分離槽に導いて液体
   と汚泥を浮上分離させることを特徴とする汚泥の常圧浮
   上法 ２）汚泥を直接空気溶解槽に流入させ、該空気溶解槽に
   おいて界面活性剤及び高分子凝集剤を加え、常圧下で空
   気を取り入れながら混合攪拌させることによって汚泥中
   に気泡を発生させ、次いで、浮上分離槽に導いて液体と
   汚泥を浮上分離させることを特徴ととする汚泥の常圧浮
   上法 ３）空気溶解槽において気泡を発生させた汚泥を、混合
   槽に導いてゆるやかに攪拌した後、浮上分離槽に導いて
   液体と汚泥を浮上分離させることを特徴とする、請求項
   １）又は２）記載の汚泥の常圧浮上法 ４）空気溶解槽において気泡を発生させた汚泥を、混合
   槽に導いて少量の高分子凝集剤を添加しつつゆるやかに
   攪拌した後、浮上分離槽に導いて液体と汚泥を浮上分離
   させることを特徴とする、請求項１）又は２）記載の汚
   泥の常圧浮上法