JPH03270701A - 遠心分離管および細胞の分離方法 - Google Patents

遠心分離管および細胞の分離方法

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JPH03270701A
JPH03270701A JP2069015A JP6901590A JPH03270701A JP H03270701 A JPH03270701 A JP H03270701A JP 2069015 A JP2069015 A JP 2069015A JP 6901590 A JP6901590 A JP 6901590A JP H03270701 A JPH03270701 A JP H03270701A
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JP
Japan
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adsorbent
cells
tube according
centrifuge tube
separation
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JP2069015A
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English (en)
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Hirofumi Yura
洋文 由良
Yuichi Yamamoto
雄一 山本
Junichi Ogawara
順一 大河原
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、特定のリンパ球サブクラスまたはその特定の
サブセットを分離、濃縮する遠心分離管およびこれを用
いた細胞の分離方法に関する。
〈従来の技術〉 免疫担当細胞の中心をなすのは、抗原特異的レセプター
を備えて抗原を認識し、体液性、細胞性の特異抗体を産
生ずるエフェクター細胞まで分化する能力を持つリンパ
球であり、免疫適格細胞(immunocompete
nt cell)と呼ばれる細胞である。 しかしなが
ら、生体内での免疫応答をリンパ球のみで行うことは不
可能であり、抗原を処理してリンパ球に提示する免疫反
応の上行脚では、マクロファージ亜群の樹状細胞が必要
である。 また、抗原抗体反応の最終効果である異物処
理や、血管反応を中心とした炎症反応は、免疫応答の平
行脚にあたり、マクロファージ(単球)の他、顆粒球、
肥満細胞等が関与している。
多様な免疫担当細胞は、複雑な免疫反応の要求に対して
、局所への動員と増殖により速やかに対応することが特
徴であり、刺激に対する増殖と分化は、生体の他の細胞
系における機能調節にあたる役割を持っている。
リンパ球には、サブクラスがある。 すなわち、胸腺の
影響を受けて成熟するTリンパ球と、ファブリキウス嚢
、あるいは哨乳類ではこれに相当する器官(肝、骨髄等
の造血巣)の影響を受けて成熟するBリンパ球と、ナチ
ュラルキラー(NK)系やラージグラニュラ−リンパ(
LGL)系等のその他のリンパ球とに大別される。
Bリンパ球の場合、抗原刺激を受けた後は、抗体産生細
胞への分化増殖と抗体の産生といういわば単一方向への
変化を示すのに対し、Tリンパ球のそれは単一ではなく
、1つの抗原刺激によって数種類の種々の機能を持つT
リンパ球に変化が起り、あるものはエフェクター細胞へ
、またあるものは制御(分化増殖の促進または抑制)細
胞として機能する。
すなわち、Tリンパ球には、その機能面においてサブセ
ットが存在する。 いわゆるヘルパー/インデューサー
Tリンパ球(TH/、)、サプレッサー/サイトドキシ
ツク下リンパ球(T、/C)、遅延型アレルギーに関与
するTリンパ球(T、、、)等のサブセットである。 
これらサブセットの存在は、これらサブセットのマーカ
ーとなる表面抗原に対する抗体(モノクローナル抗体)
によるTリンパ球の分類とその機能との相関によって示
されている。
また、Bリンパ球においても、その表面に存在する免疫
グロブリンのクラス(I gG、IgM、IgA、Ig
D、IgE)により分類されるサブセットがあると考え
られている。
近年、このように重要な機能を有するリンパ球を分離、
分画し、免疫科学的基礎研究あるいは各種の診断や治療
に利用する試みがなされているが、従来、リンパ球の分
離法としては以下に述べるような種々の方法が知られて
いる。
すなわち、[1]細胞の大きさの差を利用した速度沈降
法等の方法、[2]細胞の比重差を利用した比重遠心法
等の方法、[3]細胞表面電荷量の差を利用した細胞電
気泳動法等の方法、[4]貧食活性を利用したカルバニ
ール鉄による単球の除去、[5]細胞の非特異的付着活
性の差を利用した、ナイロンウール、ガラスウール等を
充填したカラムを用いる、あるいはガラス、プラスチッ
ク等のシャーレを用いる等の方法、[6]細胞の特異的
結合能を利用したアフィニティークロマトグラフィー、
[7]細胞のロゼツト形成を指標とするロゼツト浣降法
、[8]細胞膜表面の特異抗原、免疫グロブリンと標識
抗体との反応を利用したフルオレセインアクチベイテツ
ドセルソータ−(Fluorescence Acti
vating Ce11 SortingFACS1法
等である(例えば、矢田純−1藤原道夫編著、新リンパ
球機能探索法、1987年、中外医学柱等を参照)。 
また、支持体や固定相を使用しない多段分離の手段とし
て、[9〕フイールドフローフラクシヨネーシヨン(F
ield−Flow Fractionation、 
FFF)法が検討されている。
しかしながら、[1]〜[3]におけるように物理的な
細胞分離法は、Tリンパ球とBリンパ球との間に比重、
密度等の物理的諸物性に際だった差がないため、分離回
収された細胞の収率あるいは純度に高い精度が要求でき
ないものであり、特に、[3]の細胞電気泳動法におい
ては、細胞の成熟度によって移動度が異なること、細胞
機能に与える電場の影響が解明されていないこと、大量
処理が困難であるといった欠点も有するものであった。
また、[6]〜[8コにおけるような細胞膜表面の特異
抗原、レセプター、免疫グロブリン等を指標とする細胞
分離法は、いずれち処理細胞が生物学的に特異性の高い
強固な結合や刺激を受けるため、インタクトな状態で目
的細胞を回収するのが難しく、かつ大量処理に適さない
ものであり、特に、【6]のアフィニティークロマトグ
ラフィーは、高価な抗体を必要とし、また[8]のFA
C5法は、細胞を標識する等の前処理が煩雑であり、高
価な抗体と装置を必要とするといった欠点を有するもの
であった。
また、[9]のFFF法は、回転軸を介して溶離液を連
続的に流入、流出する装置的な困難さと共に、ローター
状分離セルと流路の材質が細胞の接着を招くために、細
胞の相互分離を実用化するところまでには至っていない
これに対し、[5]の細胞の非特異的付着特性を利用し
た方法は、処理細胞の機能を損傷するおそれが少なく、
また価格、操作性、および大量処理性の面でも適当なも
のであるが、目的細胞に対する選択性および回収率の面
では不十分なものであり、さらに前記したカラム法等に
おいては、分離操作を行う場合の経験的技術的習熟が必
須であるという課題も存在しているものであった。
さらに、上記[1]〜[9]のほとんどに共通する最大
の欠点は、目的細胞を得るのに多段階の分離操作を必要
とすることである。 すなわち、採血した末梢血から特
定のリンパ球サブクラスを分離する場合、まず、比重遠
心法を用いて赤血球および顆粒球を除去した後、数回の
操作を経て、目的とするリンパ球サブクラスの分離を行
う。
例えば、全血(ヒト末梢血)より前記NK系またはLG
L系のリンパ球分画を濃縮する場合には、下記の4段階
の操作が必要とされる。
1)比重遠心法により赤血球および顆粒球を分離除去し
、単核球を得る。
2)ポリスチレンシャーレへの付着、あるいはカルボニ
ル鉄の貧食等により、単核球の内がら単球を分離除去し
、リンパ球(リンパ球の全サブクラスを含む)を得る。
3)ナイロンウールカラム法等によりBリンパ球を除去
する。
4)アフィニティクロマトグラフィー、抗体を用いたパ
ンニング、ロゼツト形成法、密度勾配遠心分離法等によ
りTリンパ球を除去し、目的とするNK系、LGL系の
リンパ球を得る。
このような多段階の分離操作は多大な手間と時間を要す
る。 また、このような操作は熟練を要し、しかも操作
が多段階にわたるため、再現性が劣る。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明の目的は、細胞機能を損うことなく各種リンパ球
サブクラスまたはそのサブセットを高収率、高純度で分
離、濃縮することができ、しかもこれを1回の操作で簡
便かつ迅速に行うことができる遠心分離管および細胞の
分離方法を提供することにある。
く課題を解決するための手段〉 このような目的は、下記(1)〜(2o)の本発明によ
り達成される。
(1)遠心操作可能なチューブ状の容器本体内に、特定
のリンパ球サブクラスまたはその特定のサブセットを選
択的に捕捉しうる少なくとも1種の吸着剤と、単核球の
比重より高い比重の分離剤とを充填してなる遠心分離管
(2)前記容器本体は、前記吸着剤を保持する吸着剤保
持部と、回収する細胞を含む細胞浮遊液を貯溜する細胞
浮遊液貯溜部と、前記分離剤を充填する分離剤充填部と
を有する上記(1)に記載の遠心分離管。
(3)前記容器本体は、密栓可能な上部開口を有し、該
上部開口から底部へ向って、前記吸着剤保持部、前記細
胞浮遊液貯溜部および前記分離剤充填部がこの順に形成
されている上記(2)に記載の遠心分離管。
(4)前記上部開口に、菌不透過性を有する通気性フィ
ルターを備える栓体を装着した上記(3)に記載の遠心
分離管。
(5)前記容器本体は、複数の部材に分割可能なもので
ある上記(1)〜(4)のいずれかに記載の遠心分離管
(6)前記容器本体は、前記吸着剤保持部と前記分離剤
充填部とを分割することが可能なものである上記(3)
または(4)に記載の遠心分離管。
(7)前記吸着剤は、細胞は通過するが、吸着剤は通過
できない網目または細孔を有するフィルター部材により
保持されている上記(1)〜(6)のいずれかに記載の
遠心分離管。
(8)前記吸着剤は、特定のリンパ球サブクラスまたは
その特定のサブセットに対し親和性を有する物質を担体
に固定化したものである上記(1)〜(7)のいずれか
に記載の遠心分離管。
(9)前記物質は、Bリンパ球またはその特定のサブセ
ットに対し親和性を有する糖質である上記(8)に記載
の遠心分離管。
(10)前記物質は、Tリンパ球またはその特定のサブ
セットに対し親和性を有する脂質である上記(8)に記
載の遠心分離管。
(11)前記担体は、粒径が0.01〜1mmの粒状物
である上記(8)〜(10)のいずれかに記載の遠心分
離管。
(12)前記吸着剤保持部に、2種以上の吸着剤を准合
して保持する上記(2)〜(11)のいずれかに記載の
遠心分離管。
(13)前記吸着剤保持部に、2種以上の吸着剤を区画
して保持する上記(2)〜(11)のいずれかに記載の
遠心分離管。
(14)前記分離剤の比重が1.077付近である上記
(1)〜(13)のいずれかに記載の遠心分離管。
(15)前記分離剤は、高分子ゲルに比重調整剤を添加
したものである上記(1)〜(14)のいずれかに記載
の遠心分離管。
(16)前記比重調整剤は、無機微粉末である上記(1
5)に記載の遠心分離管。
(17)遠心分離管の内部に滅菌処理がなされている上
記(1)〜(16)のいずれかに記載の遠心分離管。
(18)上記(1)〜(17)のいずれかに記載の遠心
分離管を用いて被検液中に存在する細胞の分離を行う方
法であって、 前記容器本体内に被検液を注入し、次いで、遠心操作を
施して、被検液中の単核球より比重の高い細胞を前記分
離剤の下層に移行させるとともに、被検液を前記吸着剤
と接触させて被検液中の特定のリンパ球サブクラスまた
はその特定のサブセットを捕捉し、前記分離剤の下層に
移行せずかつ前記吸着剤で捕捉されなかった細胞を回収
することを特徴とする細胞の分離方法。
(19)上記(5)〜(17)のいずれかに記載の遠心
分離管を用いて被検液中に存在する細胞の分離を行う方
法であって、 前記容器本体内に被検液を注入し、次いで、遠心操作を
施して、被検液中の単核球より比重の高い細胞を前記分
離剤の下層に移行させるととちに、被検液を前記吸着剤
と接触させて被検液中の特定のリンパ球サブクラスまた
はその特定のサブセットを捕捉し、その後、前記容器本
体を分割して前記分離剤の下層に移行せずかつ前記吸着
剤で捕捉されなかった細胞を回収することを特徴とする
細胞の分離方法。
(20)前記被検液は、末梢血である上記(18)また
は(19)に記載の細胞の分離方法。
〈作用〉 本発明では、遠心分離管内の吸着剤により特定のリンパ
球サブクラス(例えば、Bリンパ球またはTリンパ球)
またはその特定のサブセット(例えば、Tリンパ球の亜
分画であるヘルパー/インデューサーTリンパ球または
サプレッサー/サイトドキシツク下リンパ球)を捕捉す
るとともに、比重が1.077を超える赤血球および顆
粒球(好中球、好酸球、好塩基球)を分離剤の下層に移
行させて分離し、目的とするリンパ球サブクラスまたは
そのサブセット(以下、目的細胞という)を得る。
このような複数の分画化は、1回の遠心操作で同時に達
成される。 すなわち、遠心分離管内に末梢血(抗凝固
剤添加)を注入し、市販の遠心器を用いて遠心処理を行
うだけで、ワンパッチで効率よく目的細胞を得ることが
できる。
しかも、回収された目的細胞の収率は高く、その生存率
も極めて高い。
〈発明の構成〉 以下、本発明の遠心分離管および細胞の分離方法を添付
図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
第1図は、本発明の遠心分離管の構成例を示す縦断面図
である。 同図に示すように、遠心分離管1は、遠心操
作可能なチューブ状の容器本体2を有し、この容器本体
2は、上部カラム2aおよび下部カラム2bで構成され
ている。
これら両刃ラム2aおよび2bは、連結、分離自在であ
る。 すなわち、上部カラム2aの下端部と下部カラム
2bの上端部とは互いに嵌合する形状とされ、例えば第
1図に示すように、一方に雌ねじ、他方に雄ねじが形成
され、これらが螺合することにより両刃ラム2aおよび
2bが連結される。
なお、両刃ラム2aおよび2bの連結状態において、液
密性を保持するために、両刃ラム2a、2bの境界部に
弾性材料よりなるシールリング3を設置するのが好まし
い。
なお、両刃ラム2aおよび2bの連結部は、図示のごと
き螺合形状に限定されるものではない。
このような容器本体2内には、被検液を注入する被検液
注入部21、後述する吸着剤7を保持する吸着剤保持部
22、内径が他の部分より小さい縮径部23、回収する
目的細胞を含む細胞浮遊液を貯溜する細胞浮遊液貯溜部
24および後述する分離剤9を充填する分離剤充填部2
5が、容器本体2の図中上部から下部へ向ってこの順に
形成されている。
図示の構成例では、縮径部23の途中において容器本体
2が上部カラム2aと下部カラム2bとに分割される構
成となっている。
従って、上部カラム2a側に被検液注入部21および吸
着剤保持部22が形成され、下部カラム2b側に細胞浮
遊液貯溜部24および分離剤充填部25が形成されるこ
ととなる。
この場合、容器本体2を分割した際、細胞浮遊液貯溜部
24が縮径部23の一部を介して外部に連通するため、
細胞浮遊液を取り出し易いという利点がある。
なお、容器本体2の分割部位は縮径部の途中に限定され
ず、また2以上の分割部位を有し3以上の部材に分割す
るものでもよい。
また、容器本体2を分割する目的は、主に細胞浮遊液を
回収するためであるが、これに限定されず、例えば吸着
剤7を充填または取り出すために分割してちよい。
この場合には、吸着剤保持部22の一対のフィルター部
材8.8間に容器本体2の分割部位を形成するのが好ま
しい。
なお、分離操作を行った後、容器本体2を分割すること
等により吸着剤7を取り出し、この吸着剤7に捕捉され
ている特定のリンパ球サブクラスまたはその特定のサブ
セット(以下、特定のリンパ球等という)を吸着拮抗剤
で離脱させ、この特定のリンパ球を回収することちでき
る。
上部カラム2a内の下方に位置する吸着剤保持部22に
は、被検液中の各種細胞は通過するが、吸着剤7は通過
できない網目または細孔を有する一対のフィルター部材
8.8が設置され、両フィルター部8.8間に吸着剤7
が保持されている。
このフィルター部材8としては、例えばメツシュ、不織
布等が好適に使用され、その構成材料は、生理学的に不
活性で強度の高いものであればいかなるちのでもよく、
特にポリエステルやポリアミドで構成されたものが好ま
しい。
なお、吸着剤7の充填量は、特に限定されないが、0.
1〜100g程度、特に0.5〜50g程度とするのが
好ましい。
また、吸着剤7の保持方法は、図示のごときフィルター
部材8によるものに限定されない。
下部カラム2bの底部に位置する分離剤充填部25には
、後述する分離剤9が充填されている。
図示の例では、分離剤9表面(界面90)は平坦である
が、これと異なり、下部カラム2bの底部へ向って凹没
するような湾曲面としてもよい。
これにより、後述する赤血球および顆粒球の除去を効率
よく行うことができる。
なお、分離剤9の充填量は特に限定されないが、注入し
た血液のへマドクリットと同程度とするのが好ましい。
また、分離剤9の充填作業は、容器本体2を分割した状
態で行えば便利である。
容器本体2の図中上部(上部カラム2aの上部)には、
開口4が形成され、この間口4には、弾性材料よりなる
栓体5が嵌入されている。
この栓体5の構成材料としては、例えば、各種天然ゴム
、合成ゴムあるいは高分子エラストマー等が挙げられる
また、栓体5には、貫通孔51が形成され、この貫通孔
51には、通気性を有するが細菌は透過しない(菌不透
過性)フィルター6が装着されている。
このフィルター6としては、例えば、多孔質ポリプロピ
レン製フィルム、適当なかさ密度で充填された各種繊維
や不織布等を挙げることができる。
このフィルター6においては、後述する遠心分離管1を
滅菌する際に滅菌ガス(水蒸気、エチレンオキサイドガ
ス等)がフィルター6を介して遠心分離管1の内部と流
通し、また滅菌処理がなされた遠心分離管1に対し、そ
の菌不透過性により遠心分離管1内への細菌の侵入が阻
止され、滅菌状態が維持される。
なお、栓体5に貫通孔51およびフィルター6を設けず
、栓体5により容器本体2内部を気密状態で密封するよ
うな構成としてもよい。
この場合には、容器本体2内を減圧状態としておくこと
もでき、これにより血ン夜等の被検液の注入を容易に行
うことができる。
容器本体2の構成材料としては、成形が容易で、滅菌処
理に耐えつるものが好ましく、例えばポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ
メチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート等
の合成樹脂、ガラス、ステンレス、チタン、アルミニウ
ム等の金属、アルミナ、シリカ等の各種セラミックス、
または、これらのうちの任意を組み合わせたもの等が挙
げられるが、そのなかでも、オートクレーブ滅菌に適し
、取り扱い易い材料であるポリプロピレン、ポリカーボ
ネート、ポリエチレンテレフタレート等が特に好ましい
また、被検液注入部21、吸着剤保持部22、細胞浮遊
液貯溜部24および分離剤充填部25における内径は、
市販の遠心機を用いることができる程度のものであるの
がよく、この点で、それぞれ5〜50mm程度、特に7
〜35mm程度とするのが好ましい。 なお、各部21
.22.24.25の内径は、同一でも、異なっていて
もよい。
また、縮径部23の内径は、1〜35mm程度、特に3
〜20mm程度とするのが好ましい。
容器本体2の全長(遠心分離管軸方向)は、市販の遠心
機を用いることができる程度のものであるのがよく、こ
の点で、前記内径の範囲においては、45〜150+n
m程度、特に90〜130mm程度とするのが好ましい
被検液注入部21の長さ(遠心分離管軸方向)は、被検
液を注入するのに十分な容積を確保することができるも
のとし、前記内径の範囲においては、10〜100mm
程度、特に30〜60mm程度とするのが好ましい。
吸着剤保持部22の長さは、前記内径の範囲においては
、5〜80mm程度、特に10〜40ff1m程度とす
るのが好ましい。
なお、吸着剤7による特定のリンパ球の吸着効率を高め
るために、吸着剤保持部22の内径を小さくシ(例えば
、縮径部23の内径程度)、かつその長さ、すなわち被
検液の通過経路長を長く(例えば、50〜80mm程度
)することもできる6 このような構成は、特に吸着剤
7の担体である水不溶性物質の粒径が比較的大きく、そ
のために吸着効率が低い場合や、それ自体吸着効率が低
い吸着剤を用いた場合等に適用するのが好ましい。
また、吸着剤保持部7に隔壁等を設け、被検液の実質的
な通過経路長を延長することも可能である。 ただし、
この場合にはチャネリングを生じないような配慮が必要
である。
縮径部23の長さは、2〜30111ffl程度、特に
3〜15mm程度とするのが好ましい。
細胞浮遊液貯溜部24の長さは、細胞浮遊液を貯溜する
のに十分な容積を確保することができるものとし、前記
内径の範囲においては、2〜100mm程度、特に30
〜60mm程度とするのが好ましい。
なお、このような構成の遠心分離管1は、その内部(血
液と接触する部分)が、その使用前に温熱滅菌(オート
クレーブ滅菌)、ガス滅菌(例えばEOG滅菌)または
放射線滅菌(特にγ線滅菌)等の滅菌法により滅菌処理
がなされているのが好ましい。
この場合、図示の遠心分離管1は、温熱滅菌またはガス
滅菌を施すのに好適な構成である。
すなわち、遠心分離管1を滅菌装置に入れて滅菌すると
、高温、高圧の水蒸気またはエチレンオキサイドガスが
フィルター6を介して容器本体2内に導入され、また容
器本体2外へ排出されるので、栓体5の着脱や容器本体
2の分割等を行うことなく容易かつ確実に滅菌処理を行
うことができる。
なお、本発明の遠心分離管は、前記滅菌処理をしても性
能の低下はみられず、安定した目的細胞の分離能を示す
ゆえに、性格な診断、安全な治療を行うことができる。
次に吸着剤7について説明する。
吸着剤7は、特定のリンパ球等を吸着しうるものであり
、好ましくは特定のリンパ球等に対し親和性を有する物
質を担体に固定化したものである。
この特定のリンパ球等に対し親和性を有する物質(以下
、単に物質という)としては、例えば次のようなものが
挙げられる。
■ Bリンパ球またはその特定のサブセットに対し親和
性を有する糖質 この糖質としては、多糖類あるいはその誘導体等が挙げ
られる。
多糖類としては、デンプン、デキストリン、グリコーゲ
ン、セルロース、カロニン、ラミナラン、デキストラン
、イヌリン、レバン、ガラクタン、キチン、アルギン酸
等の1種のみの構成単糖からなるホモ多糖類や、ペクチ
ン、アラビアゴム、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸
、ヘパリン、グアラン等の2種以上の構成単糖からなる
ヘテロ多糖類が挙げられる。
また、リボース、デオキシリボース、キシロース、アラ
ビノース、グルコース、ガラクトース、マンノース、フ
ルクトース、ウロン酸等の単糖類を用いて高分子化した
物や、デンプン、デキストリン、グリコーゲン、セルロ
ース、デキストラン、イヌリン、ガラクタン、キチン、
アルギンM等のホモ多糖類、ペクチン、アラビアゴム、
ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ヘパリン等のへテ
ロ多糖類を化学修飾した天然糖の誘導体も用いることが
できる。
■ Tリンパ球またはその特定のサブセット(ヘルパー
/インデューサーTリンパ球またはサプレッサー/サイ
トドキシツク下リンパ球)に対し親和性を有する脂質 この脂質としては、単純脂質、複合脂質および誘導脂質
が含まれるが、このうち特に細胞間相互作用において重
要な役割を示す複合脂質が好ましい。 この複合脂質と
しては、ホスファチジルコリン(レシチン)、ホスファ
チジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホス
ファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロール
、ジホスファチジルグリセロール、スフィンゴミエリン
等のリン脂質や、セレブロシド、ガングリオシド等の糖
脂質が挙げられる。
■ Tリンパ球またはその特定のサブセットに対し親和
性を有する配糖体 配糖体とは、糖と非糖成分であるアグリコンとが結合し
た化合物で、○−グリコシド、S−グリコシド、C−グ
リコシドおよびN−グリコシドに大別される。 これら
の内、O−グリコシドは狭義の配糖体で、環状アルドー
スまたはケトースのへミアセタール性水酸基とアグリコ
ンの水酸基との間で縮合し、酸素を介して結合したもの
である。 植物界に多く見い出され、植物の花、葉、種
子、樹皮等に含まれ、結晶性の固体として得られる。
O−グリコシドには、フェノール配糖体、クマリン配糖
体、フラボノイド配糖体、カルコン配糖体、アントシア
ニジン配糖体、アントラキノン配糖体、インドール配糖
体、青酸配糖体、ステロイド系配糖体、アルカロイド配
糖体等がある。
○−グリコシドの内でも、特にフラボノイド配糖体を用
いるのが好ましい。 このフラボノイド配糖体には、フ
ラボン配糖体、インフラボン配糖体、フラボノール配糖
体、フラバノン配糖体、フラバノノール配糖体、カテキ
ン配糖体、オーロン配糖体、アントシアニジン配糖体、
カルコン配糖体、ジヒドロカルコン配糖体、等が含まれ
るが、そのなかでもフラボノール配糖体またはフラバノ
ン配糖体が好ましく、さらには、これらのうち糖成分が
ルチノースである配糖体、すなわち、ルチン、ヘスベリ
ジン、ナリンギン、エリオシドリン等が特に好適である
■ Tリンパ球に対し親和性を有するペプチド(特願平
1−168542号) このペプチドとしては、胸腺ホルモン、胸腺ホルモンの
生物活性部位またはヒト免疫不全症ウィルス(Huma
n Immunodeficiency Virus。
8m皮膜タンパク(gp120)とエプスタイン−バー
ルウィルス(Epstein−Barr VirusE
BV)遺伝子の相同部分であるペプチドTが挙げられる
■ Tリンパ球に対し親和性を有するアルキル鎖を固定
化したもの アルキル鎖としては、種々の鎖長のアルキル鎖を用いる
ことができ、場合によっては分岐状のものであってもよ
いが、好ましくは、メチレンの繰返しが25以下の直鎖
状のもの、特にメチレンの繰返しが2〜14程度のもの
がより高い特性が得られ好ましい。 またその原料とし
てち、アルキルアミン類、脂肪酸類、アルコール類やこ
れらを含む単純脂質や複合脂質などの各種の化合物を用
いることができる。
■ 親木的な分子構造を含むスペーサーを介して■と同
様のアルキル鎖を固定化したもの(特願平1−1391
42号) ■ 免疫グロブリン(Bリンパ球)と親和性を有する有
機合成されたリガンド(特開昭63−252252号) ■ Bリンパ球に対し親和性を有するスルホン基または
カルボキシル基からなる酸性官能基(特公昭59−17
387号) このような物質の担体への担持量は、物質の。
種類や分子構造に応じてその好適な範囲が異なるが、通
常の目安としては、3〜80011moj/g程度が好
ましく、50〜300 umoR/g程度がより好まし
い。
このような物質を固定化する担体としては、水不溶性物
質が好ましく、この水不溶性物質としては、親水性のも
のであっても、あるいは疎水性のものであってもよい。
 具体的には例えば、アガロース系、デキストラン系、
キトサン系、セルロース系等の多糖類、ポリアクリルア
ミド系、ポリビニルアルコール系、ポリビニルピロリド
ン系、ポリアクリロニトリル系、スチレン−ジビニルベ
ンゼン共重合体、ポリスチレン系、アクリル酸エステル
系、メタクリル酸エステル系、ポリエチレン系、ボリブ
ロピレン系、ポリ4−フッ化エチレン系、エチレン−酢
酸ビニル共重合体系、ポリアミド系、ポリカーボネート
系、ポリフッ化ビニリデン系、ポリビニルホルマール系
、ボリアリレート系、ポリエーテルスルフォン系等の有
機合成高分子、ガラス系、チタン系、活性炭系、あるい
はアルミナ、シリカ、ヒドロキシアパタイト等の各種セ
ラミックス系等の無機物等が挙げられるが、通常、固定
化酵素法、アフィニティークロマトグラフィー等におい
て用いられる公知の担体は特別の限定なく使用すること
ができる。
このような水不溶性物質の形態としては、特に限定され
ず、粒子状、繊維状、中空糸状、膜状、あるいは平板状
等の公知のいずれの形状のものち用いることができるが
、被検液の通液性、吸着剤調製時の取り扱い簡便性等の
点から、粒子状のものが好ましい。
この場合、被1?12液注入部21の被検液が遠心によ
り比較的速い速度で吸着剤7中を通過するので、十分な
有効面積を確保する必要があり、そのため、粒子状水不
溶性物質の平均粒径は、0.01〜1 m+n程度、特
に0.03〜0.3mm程度とするのが好ましい。
すなわち、粒径が0.01mm未満では通液性が低下し
、また、1mmを超えると十分な有効表面積を確保し難
しくなる6 さらに、粒子形状は細胞に物理的な損傷を与えにくいこ
と、クダケ、カケ等が生じにくいこと、均一な粒子を得
易い等の点から球形のものが好ましい。
また、このような担体は、多孔質あるいは緻密質のいず
れであってもよい。
このような水不溶性物質の表面に前記物質を固定化する
方法としては、共有結合、イオン結合、物理的吸着、疎
水結合、生化学的特異結合等の担体結合法、あるいは架
橋法、包括法、複合法等あらゆる公知の方法を用いるこ
とができる。
また、前記■のように、必要に応じて、前記物質と水不
溶性物質表面との間に任意の長さのスペーサー分子を導
入して使用することも可能である。 このスペーサー分
子としては、ヘキサメチメンジアミン等のジアミン類、
ヘキサメチレングリコール等のジオール類等が好ましい
ちのとして挙げることができる。
また、本発明において使用可能なその他の吸着剤7とし
ては、ナイロン繊維、テトロン繊維、綿繊維等の繊維類
を挙げることができる。
この場合、繊維径としては、l〜1000−程度のもの
が十分な有効表面積の確保という点で好ましい。
また、このような繊維類の吸着剤保持部22への充填密
度は、0.05〜1、0g/cm”程度とするのが好ま
しい。
また、吸着剤7として、ガラスピーズや前述したヒドロ
キシアパタイト等のセラミックス粉末そのちのを用いる
こともできる。 この場合の粒径も前記水不溶性物質と
同様である。
本発明においては、前述の吸着剤を1種または2種以上
用いることができる。
例えば、目的細胞がNK系リンパ球である場合、Bリン
パ球を選択的に吸着する吸着剤(例えば前記■、■、■
)およびTリンパ球を選択的に吸着する吸着剤(例えば
前記■、■、■、■、■)の2種を遠心分離管内に充填
すれば、NK系リンパ球をより高濃度に濃縮することが
できる。
この場合、吸着剤の充填形態としては、2種以上の吸着
剤をd合、好ましくは均一に混合し、これを第1図に示
すようにして吸着剤保持部22に保持することができる
また、2種以上の吸着剤のそれぞれを1または2以上の
層状にし、これらを容器本体2の長手方向に積層し、こ
の積層体を一対のフィルター部材8.8で保持すること
もできる。
また、第2図に示す遠心分離管1゛のように、例えば2
種の吸着剤7aおよび7bを一対のフィルター部材8.
8で保持するとともに、それらの境界を同様のフィルタ
ー部材81で区画した構成とすることもできる。
なお、2種(またはそれ以上)の吸着剤は、それぞれ異
なる特定のリンパ球等を捕捉するものであるのが好まし
いが、同一の特定のリンパ球等を選択的に吸着するもの
でもよい。
なお、本発明における特定のリンパ球等に対する親和性
については、その特異的相互作用力を物理化学的に解析
すると、リンパ球に親和性を有する配糖体と細胞膜表面
とは、ファン・デル・ワールスカ(この力の中身として
、配向効果、誘電効果および分散効果の三つの効果が考
えられている)を基本にして、水素結合、イオン結合(
クーロン力)、イオン−双極手間力、配位結合および疎
水結合の分子間力が組み合わさって相互作用し、さらに
表面分子が形成する空間的構造が鍵と鍵穴のごとく、立
体的に適合しているものと推測されるものである。
次に、分離剤9について説明する。
分離剤9は、単核球の比重より高い比重を有するもので
ある。 これにより、遠心を施した際、該分離剤9は流
動化して、管壁に沿ってせり上がるように変形し、分離
剤9より高い比重の細胞である赤血球および顆粒球の層
と、低い比重の細胞である単核球の層との間に移動し、
これらの各細胞層に分離することができるものである。
分離剤9の比重は、1,077付近、特に1.070〜
1.079程度のものが好ましい。
分離剤9を構成する物質としては、α−オレイン酸とマ
レイン酸ジエステルとの共重合体等の高分子ゲルや、ジ
アドリゾ酸ナトリウムーフィコール混液のような液体が
挙げられるが、界面90を乱さず、簡便に目的細胞を回
収できるという点で、高分子ゲルを用いるのが好ましい
また、分離剤9は、それ自体で所望の比重(例えば、1
.077)を有しているもの(例えば、ファルマシア社
製フィコールパック)、前記高分子ゲルや液体に比重調
整剤を添加して所望の比重に調整したもの、あるいは比
重調整が可能な高分子ゲルのいずれでもよい。
この場合、比重調整剤としては、比重調製に有効なもの
であればいかなるものでもよく、例えばシリカ、ベント
ン、珪藻土等の無機微粉末が好適に使用される。
このような分離剤9の具体例としては、α−オレフィン
−マレイン酸ジエステル共重合体(三菱化成■製部品名
:α−マテリアル)にベントンおよびシリカを重量比で
100:2:1の割合で混合したもの(比重′=F1.
077)が挙げられる。
なお、本発明における分離剤としては、前述した滅菌処
理が可能であり、この滅菌処理等により変質、特に比重
変化が生じないものが好ましい。
次に、本発明の細胞の分離方法について説明する。
本発明の細胞の分離方法は、前述した遠心分離管を用い
て実施される。 以下、その手順について述べる。
■ まず、内部に滅菌処理がなされた遠心分離管1の細
胞浮遊液貯溜部24および縮径部23には、予め平衡塩
溶液を浦たしておく。
この状態で被検液注入部21に被検?夜を注入する。 
この注入方法は、例えば針管を備えたシリンジに被検液
を採取し、その針管を栓体5に穿刺、貫通し、この針管
を通じてシリンジ内の被検酸を被検液注入部21に注入
する。
前述した内部を減圧状態とした遠心分離管を用いる場合
には、例えば針管の一端を採血者の血管に穿刺し、他端
を栓体に穿刺、貫通させると、針管を介して血液が減圧
状態の遠心分離管内に吸引される。 この方法では、直
接採血者の血管から遠心分離管内へ血液を導入すること
ができ、また細菌感染も防止されるので好ましい。
被検液としては、全血、特に末梢血が好ましい。 すな
わち、本発明では、末梢血からでも1回の操作で目的細
胞を直接分離、濃縮することができることに特徴を有す
る。
ただし、被検液が、末梢血の希釈物または濃縮物、末梢
血に抗凝固剤等を添加したもの、末梢血から特定の細胞
(例えば、赤血球)を除去したもの、末梢血以外の体液
、その地番種細胞懸濁液等、細胞を含む液体であれば、
いかなるものでもよいことは言うまでもない。
なお、被検液、特に末梢血の被検液注入部21への注入
量としては、特に限定されないが、0.5〜10.0m
ff1程度とするのが好ましい。
■ 次に、被検液が注入された遠心分離管1に対し、遠
心器を用いて遠心操作を施す。 これにより、被検液注
入部21の被検液は容器本体2の底部方向への力を受け
、移動する。
すなわち、第1図に示す遠心分離管1の場合には、被検
液は、まず上段のフィルター部材8を透過し、吸着剤7
中を通過し、下段のフィルター部材8を透過して縮径部
23に至り、平衡塩溶液と混合される。 被検液が吸着
剤7中を通過する際に、その吸着剤7に応じて被検液中
の特定のリンパ球等が選択的に吸着、除去される。
また、第2図に示す遠心分離管1°の場合には、被検液
は、上段のフィルター部材8、吸着剤7a、中段のフィ
ルター部材81.吸着剤7bおよび下段のフィルター部
材8を順次通過し、吸着剤7aおよび7bにそれぞれ応
じた特定のリンパ球等が選択的に吸着、除去される。
なお、これらの場合、目的細胞は、吸着剤7.7a、7
bに捕捉されずに通過する。
遠心により分離剤9は流動化して、管壁に沿ってせり上
がるよう変形し、目的細胞の層と赤血球および顆粒球の
層との間に移動するために、目的細胞は細胞浮遊液貯溜
部24にとどまり、かつ分離剤9が赤血球および顆粒球
の層を封止した状態となる。
この状態で、細胞浮遊液貯溜部24には、目的細胞が濃
縮された細胞浮遊液が得られる。
なお、遠心操作の条件は、被検液の種類、注入量、吸着
剤7等の粒径、充填量、充填密度、分離剤9の比重、充
填量等に応じて適宜決定されるが、通常は200〜20
00Gで10〜30分程度回程度せるのが好ましい。
図示の遠心分離管1.1゛では、被検液中の細胞が分離
剤の下層に移動するのに先立って被検液が吸着剤と接触
するが、遠心処理中は、これらは大部分並行して行われ
る。
本発明では、被検液の吸着剤との接触と細胞の分離剤の
下層への移動は、いずれが先行しても、また同時であっ
てもよく、これらの間にタイムラグがあってもよい。
■ 上部カラム2aと下部カラム2bとを相対的に回転
して両刃ラム2aおよび2bを離反し、容器本体2を分
割する。
この分割により、細胞浮遊液貯溜部24は縮径部23の
一部を介して外部へ開放し、この部分より目的細胞を含
む細胞浮遊液を他の容器等に回収する。
細胞浮遊液の回収は、下部カラム2bを傾けて細胞浮遊
液を直接取り出すか、またはスポイトやシリンジ等を用
いて吸引する等の方法により行うことができる。
なお、容器本体2が分割可能なものでない場合には、例
えば容器本体2の側部に細胞浮遊液貯溜部24に連通す
る開口およびこの開口を気密的に封止する蓋体(いずれ
も図示せず)を設け、該開口より蓋体を取り外して細胞
浮遊液を回収することもできる。
く実験例〉 (実施例1) A)ガラスピーズへの多糖類の固定 まず、濃硝酸で洗浄された清浄な表面平滑ガラスピーズ
(平均粒径0.05mm)を水酸化カリウムでpH9,
0に調製された1、0%γ−グリシドキシプロビルトリ
メトキシシラン(GOPTS)(東芝シリコーン■製)
溶液に添加し、室温下で20分間撹拌した。
次に、過剰なGOPTS溶液を除き、150℃で45分
間キユアリングを行った。
この後、充分な蒸留水で処理ビーズを洗浄し、pH10
,0,2M炭酸緩衝液を用いて調製された1%ペクチン
溶液中にビーズを添加した。 これを80℃で3時間加
熱し、さらに約20時間撹拌した後、ビーズを蒸留水で
洗浄してBリンパ球を選択的に捕捉しうる吸着剤である
多糖類固定化ビーズを得た。
B)遠心分離管の製造 第1図に示す構造の遠心分離管を製造した。
容器本体は、縮径部において螺合可能なアクリル樹脂製
の上、下部カラムより構成されたものである。
容器本体の内径は9mm、縮径部の内径は5mm、全長
125mm、上部カラムの長さは60mm(被検液注入
部の長さ45mm、吸着剤保持部の長さ15nrm)、
下部カラムの長さは60mm、縮径部の長さは5mmと
した。
下部カラムの丸底部内には1.5mjの高比重ゲル(比
重”Fl、077、α−マテリアル(三菱化成■社製)
:ベントン:シリカニ100:2:1)を充填し、分離
剤充填部を形成した。
その長さは20mmであった。 さらに上部カラムの吸
着剤保持部には、ポリエステル製のメツシュにより、平
均粒径0.05mmの前述のようにして得た多糖類固定
化ガラスピーズを1.5g保持、充填した。 また、縮
径部および細胞浮遊液貯溜部には二価カチオンフリーの
ハンフス平衡塩溶液を満たした。
この状態で容器本体2上部開口にポリエステル製の通気
性フィルターを有するゴム栓を嵌入し、121℃で20
分間、オートクレーブ滅菌を施した。
かくして得られた遠心分離管の被検液注入部に、正常人
より採血したクエン酸−リン酸−デキストロース(CP
D)加血液1.5+njを針管付シリンジを用いて注入
し、25℃下で約700G、20分間遠心を施した。
この後、遠心分離管を上、下カラムに分割し、下部カラ
ム内の細胞浮遊液を回収した。
回収された細胞浮遊液中の細胞数、血球の種類、リンパ
球サブクラス比等を多目的自動血球計数装置Sysme
x NE6000  (東亜医用電子工業■製)、フロ
ーサイトメーターCyto ACE 150 (日本分
光■製)およびBリンパ球と特異的に反応する抗Leu
 12抗体(CD19相当)を用いたフローサイトメト
リーにより測定し、赤血球および血小板の除去率と、白
血球分画の存在率を求めた。
その結果を下記衣1に示す。
なお、遠心処理前の被検液中の白血球分画の存在率につ
いても併せて表1に示す。
(実施例2) ガラスピーズに固定化される多糖類をアルギン酸に代え
た以外は実施例1と同様にして実験を行った。
その結果を下記衣1に示す。
(実施例3) 分離剤として、高比重ゲルに代え、ジアドリゾ酸ナトリ
ウムーフィコール漬戚(ファルマシア社製、商品名:フ
ィコールパック)を用いた以外は実施例1と同様にして
実験を行った。
その結果を下記衣1に示す。
表1に示すように、本発明の実施例1〜3では、いずれ
も、Bリンパ球に対し親和性を有する物質を固定化した
吸着剤と、比重の高い細胞を分離する分離剤とが、それ
ぞれBリンパ球と、赤血球および顆粒球とを効果的に分
画化し、高精度にTリンパ球を濃縮していることがわか
る。
(実施例4) 遠心分離管の上部カラムに充填される吸着剤として、担
体である疎水化キトサンビーズに直鎖アルキルを固定化
したものを用いた以外は実施例1と同様にして実験を行
った。
平均粒径0.1+nmのキトサンビーズ(富士紡#l■
製)を0.2M炭酸緩衝液(pH1O)を用いて調製さ
れた5%1.4−ブタンジオールジグリシジルエーテル
溶液に添加し、これを80℃で3時間加熱した。
次に、室温下で約20時間撹拌した後、蒸留水で活性化
されたキトサンを洗浄し、ジメチルホルムアミド(DM
F)を用いて調製された0、1Mテトラデシルアミン溶
液中にこの反応物を添加し、60℃で20時間振盪、撹
拌した。
蒸留水で過剰のDMFを洗浄後、ジメチルスルホキシド
およびpH7,4リン酸緩衝液を用い、121℃で20
分間オートクレーブ処理し、Tリンパ球を選択的に捕捉
しうる吸着剤である直鎖アルキル固定化ビーズを得た。
なお、フローサイトメトリーにおいては、前記抗Leu
 12抗体に加え、Tリンパ球と特異的に反応する抗L
eu 4抗体(CD3相当)を用いて評価を行った。
その結果を下記表1に示す。
なお、遠心処理前の被検液中の白血球分画の存在率につ
いても併せて表1に示す。
表1に示すように、本発明例4では、Tリンパ球に対し
親和性を有する物質を固定化した吸着剤と、比重の高い
細胞を分離する分離剤とが、それぞれTリンパ球と、赤
血球および顆粒球とを効果的に分画化し、高精度にBリ
ンパ球を濃縮していることがわかる。
(実施例5) 遠心分離管の上部カラムに充填される吸着剤を以下に示
すリン脂質固定化アクリルビーズに代えた以外は実施例
4と同様にして実験を行った。
平均粒径0.15mmのオキシランアクリルビーズ(フ
ァルマシア社製、商品名:オイバーギットC)をジメチ
ルホルムアミドを用いて調製されたO、LMテトラデシ
ルアミン溶ン夜に添加し、60℃で20時間振盪、撹拌
した。
蒸留水で過剰のDMFを洗浄後、ジメチルスルホキシド
およびpi(7,4リン酸緩衝液を用い、121℃で2
0分間オートクレーブ処理し、このビーズをクロロホル
ムを用いて25mg/itに調製されたジパルミトイル
ホスファチジルグリセロール溶液に添加し、室温下で約
1時間撹拌した。
この後、過剰の脂質溶液を除き、減圧乾燥し、約100
倍量の蒸留水で洗浄後、生理食塩水中に保存してTリン
パ球を選択的に捕捉しうる吸着剤であるリン脂質固定化
ビーズを得た。
なお、フロサイトメトリーにおいて、抗Leu2a抗体
(C0g相当)および抗Leu 3a抗体(CD4相当
)を用いた評価を追加した。
その結果を下記表2に示す。
なお、遠心処理前の被検液中の白血球分画の存在率につ
いても併せて表2に示す。
(実施例6) 固定化するリン脂質をジパルミトイルホスファチジルコ
リンに代えた以外は実施例5と同様にして実験を行った
その結果を下記表2に示す。
(実施例7) 固定化するリン脂質をホスファチジルイノシトールに代
えた以外は実施例5と同様にして実験を行った。
その結果を下記表2に示す。
(実施例8) 固定化する脂質を糖脂質であるガングリオシドに代えた
以外は実施例5と同様にして実験を行った。
その結果を下記表2に示す。
表2に示すように、Tリンパ球に対し高い親和性を有す
る脂質を固定化した吸着剤と、比重の高い細胞を分離す
る分離剤とが、それぞれTリンパ球の主要なサブセット
であるヘルパー/インデューサーTリンパ球およびサプ
レッサー/サイトドキシツク下リンパ球と、赤血球およ
び顆粒球とを効果的に分画化し、極めて高精度にNK系
リンパ球を濃縮していることがわかる。
なお、特定のリンパ球等に対し親和性を有する物質とし
て、ヘスベリジン(配糖体)、ルチン(配糖体)、サイ
モシンalの23〜28アミノ酸残基(ペプチド)、サ
イモボエチンエの32〜36アミノ酸残基(ペプチド)
、ペプチドT、胸腺血清因子の9アミノ酸残基(ペプチ
ド)、スペーサーとしてトリエチレンテトラミンとブタ
ンジオールを介在したメチレンの繰り返しが12である
アルキル鎖をそれぞれ固定化した吸着剤や、ガラスピー
ズ、ヒドロキシアパタイト粉末、ナイロン繊維、テトロ
ン繊維による吸着剤を用いて、前記各実施例と同様の実
験を行ったところ、やはり同様の結果が得られた。
また、前記各吸着剤のうちからBリンパ球を選択的に吸
着する吸着剤とTリンパ球を選択的に吸着する吸着剤と
を適宜選定し、これら2種の吸着剤を第2図に示す構成
の遠心分離管に区画充填した遠心分離管、およびこれら
2種の吸着剤を第1図に示す構成の遠心分離管に混合充
填した遠心分離管を用いて、それぞれ同様の実験を行っ
たところ、いずれも、実施例5〜8に比べ、NK系リン
パ球の収率(白血球分画の存在率)がより向上した。
〈発明の効果〉 以上述べたように、本発明の遠心分離管およびこれを用
いた細胞の分離方法によれば、細胞の機能を損なうこと
なく目的とするリンパ球のサブクラスまたはそのサブセ
ットを高収率、高純度で分離、濃縮することができ、し
かも、従来側われていた多段階の分離操作を1回の遠心
操作によるワンパッチ処理で行うことができるので、分
離操作が極めて簡便かつ迅速となり、再現性にも優れ、
誤操作も防止される。
特に、分割可能な遠心分離管を用いる場合には、目的細
胞の回収をも簡便に行うことができる。
従って、例えば、免疫機能に関連したリンパ球の機能解
析等の基礎研究、各種臨床検査、免疫疾患の診断や治療
、特に、養子免疫療法(特定の細胞を体外で活性化した
後、体内に戻す療法)に応用した場合、より信頼性の高
い結果、より効果的な治療、あるいはより効率的な処理
操作が期待できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、それぞれ、本発明の遠心分離管
の構成例を示す縦断面図である。 符号の説明 1.1゛・・・遠心分離管 2・・・容器本体 2a・・・上部カラム 2b・・・下部カラム 21・・・被検液注入部 22・・・吸着剤保持部 23・・・縮径部 24・・・細胞浮遊液貯溜部 25・・・分離剤充填部 3・・・シールリング 4・・・開口 5・・・栓体 6・・・フィルター 7.7a、7b・・・吸着剤 8.81・・・フィルター部材 9・・・分離剤 90・・・界面 FIG、1 出  願  人 代  理  人 同 テルモ株式会社

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)遠心操作可能なチューブ状の容器本体内に、特定
    のリンパ球サブクラスまたはその特定のサブセットを選
    択的に捕捉しうる少なくとも1種の吸着剤と、単核球の
    比重より高い比重の分離剤とを充填してなる遠心分離管
  2. (2)前記容器本体は、前記吸着剤を保持する吸着剤保
    持部と、回収する細胞を含む細胞浮遊液を貯溜する細胞
    浮遊液貯溜部と、前記分離剤を充填する分離剤充填部と
    を有する請求項1に記載の遠心分離管。
  3. (3)前記容器本体は、密栓可能な上部開口を有し、該
    上部開口から底部へ向って、前記吸着剤保持部、前記細
    胞浮遊液貯溜部および前記分離剤充填部がこの順に形成
    されている請求項2に記載の遠心分離管。
  4. (4)前記上部開口に、菌不透過性を有する通気性フィ
    ルターを備える栓体を装着した請求項3に記載の遠心分
    離管。
  5. (5)前記容器本体は、複数の部材に分割可能なもので
    ある請求項1〜4のいずれかに記載の遠心分離管。
  6. (6)前記容器本体は、前記吸着剤保持部と前記分離剤
    充填部とを分割することが可能なものである請求項3ま
    たは4に記載の遠心分離管。
  7. (7)前記吸着剤は、細胞は通過するが、吸着剤は通過
    できない網目または細孔を有するフィルター部材により
    保持されている請求項1〜6のいずれかに記載の遠心分
    離管。
  8. (8)前記吸着剤は、特定のリンパ球サブクラスまたは
    その特定のサブセットに対し親和性を有する物質を担体
    に固定化したものである請求項1〜7のいずれかに記載
    の遠心分離管。
  9. (9)前記物質は、Bリンパ球またはその特定のサブセ
    ットに対し親和性を有する糖質である請求項8に記載の
    遠心分離管。
  10. (10)前記物質は、Tリンパ球またはその特定のサブ
    セットに対し親和性を有する脂質である請求項8に記載
    の遠心分離管。
  11. (11)前記担体は、粒径が0.01〜1mmの粒状物
    である請求項8〜10のいずれかに記載の遠心分離管。
  12. (12)前記吸着剤保持部に、2種以上の吸着剤を混合
    して保持する請求項2〜11のいずれかに記載の遠心分
    離管。
  13. (13)前記吸着剤保持部に、2種以上の吸着剤を区画
    して保持する請求項2〜11のいずれかに記載の遠心分
    離管。
  14. (14)前記分離剤の比重が1.077付近である請求
    項1〜13のいずれかに記載の遠心分離管。
  15. (15)前記分離剤は、高分子ゲルに比重調整剤を添加
    したものである請求項1〜14のいずれかに記載の遠心
    分離管。
  16. (16)前記比重調整剤は、無機微粉末である請求項1
    5に記載の遠心分離管。
  17. (17)遠心分離管の内部に滅菌処理がなされている請
    求項1〜16のいずれかに記載の遠心分離管。
  18. (18)請求項1〜17のいずれかに記載の遠心分離管
    を用いて被検液中に存在する細胞の分離を行う方法であ
    って、 前記容器本体内に被検液を注入し、次いで、遠心操作を
    施して、被検液中の単核球より比重の高い細胞を前記分
    離剤の下層に移行させるとともに、被検液を前記吸着剤
    と接触させて被検液中の特定のリンパ球サブクラスまた
    はその特定のサブセットを捕捉し、前記分離剤の下層に
    移行せずかつ前記吸着剤で捕捉されなかった細胞を回収
    することを特徴とする細胞の分離方法。
  19. (19)請求項5〜17のいずれかに記載の遠心分離管
    を用いて被検液中に存在する細胞の分離を行う方法であ
    って、 前記容器本体内に被検液を注入し、次いで、遠心操作を
    施して、被検液中の単核球より比重の高い細胞を前記分
    離剤の下層に移行させるとともに、被検液を前記吸着剤
    と接触させて被検液中の特定のリンパ球サブクラスまた
    はその特定のサブセットを捕捉し、その後、前記容器本
    体を分割して前記分離剤の下層に移行せずかつ前記吸着
    剤で捕捉されなかった細胞を回収することを特徴とする
    細胞の分離方法。
  20. (20)前記被検液は、末梢血である請求項18または
    19に記載の細胞の分離方法。
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