JPH0326770B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は測定点をマークするための照準体に関
する。

最近測量用測角器で作業する大きい工業物体の
測量法が確立された。この場合測定点をそれぞれ
２つの異なる経緯儀によつて照準し、その測定値
から照準点の座標が決定される。

認識を容易にするため照準点をはり付マークま
たは光マークの投影によつて目立たせることは公
知である。しかしこの種のマーキングは照準線と
測定物体面が鋭角を形成する場合問題である。と
いうのはその際平面的に設置した照準マークが遠
近法的に歪み、測定装置の照準十字線と正確に重
ねることができないからである。それによつて測
定が不正確になる。

さらに鉱山の測量用に垂直に懸吊した下から照
明する球の形の照準体を使用することが公知であ
る（西独特許第441880号明細書参照）。しかしこ
のような照準体は下面のマーキングにしか使用し
得ず、懸吊しているため振動に敏感である。

本発明の目的は一般的に使用可能であり、照準
線に対して鋭角的に傾斜した表面も正確に測定し
うる、近づきにくい測定点または照準困難な測定
点をマーキングするための照準体を得ることであ
る。

この課題は、本発明により、照準体に少なくと
も２つの測定マーク４，５が、測定マークを結ぶ
線の延長線上に測定点Ｃがあるように取付けられ
ていて、その際測定マーク４，５は互いに固定距
離Ａに存在し、測定マーク４は測定点５に対して
固定距離Ｂに設けられており、かつ照準体は設置
面２を有し、それにより照準体１は測定物体に支
持され、その際上記結合線は設置面２と交わり、
測定点Ｃは結合線と設置面２との交点であること
によつて解決される。

この照準体は２つの照準マークを有し、その結
合線の延長線上に測定点があるので、照準マーク
の座標決定後、測定点の位置を簡単に決定するこ
とができる。同時にマークの照準精度は測定した
座標値の差を測定マークの所定の距離と比較する
ことによつて確認することができる。このように
測定過程のチエツクが行われ、誤測定はほとんど
避けられる。

測定マークが種々の方向から照準する際つねに
同じ形を示すように、測定マークは対称度の高い
３次元的物体とくに球体または円筒体として形成
される。たとえば良好な品質で市場から安価に入
手しうる酸化アルミニウムの球体を測定マークと
して使用することができる。

照準体の他の有利な形成は特許請求の範囲第２
〜１０項に記載される。次に本発明の実施例を図
面により説明する。

照準体は円筒体の棒１からなり、この棒は互い
に上下に配置された２つの切欠８および９を有
し、そこに球体４および５の形の酸化アルミニウ
ムからなる測定マークがピン１０，１１により固
定される。白色の球体４および５は切欠８および
９の着色塗装した壁部６，７と対照してきわめて
よく認められ、高精度をもつて照準することがで
きる。

棒１はその下端にねじボルト３を備える。この
ねじボルトは位置を測定すべきねじ孔に照準体を
固定するために使用される。

棒１はねじボルト３に対し回転可能であり、球
４，５を反対方向からも照準することができる。
ねじボルト３は交換可能に固定され、止めねじ１
３を弛めた後、他のねじ直径のボルト、心合せ円
錐、マグネツト脚等と交換できるので、種々に形
成された多数の測定点を同じ照準体でマークする
ことができる。

２つの球体４および５は正確に測定した距離Ａ
を有し、その延長線上に測定点Ｃすなわちねじ孔
の軸と測定物体１２の表面との測定すべき交点が
ある。測定点Ｃと下段の球４の距離Ｂは同様正確
に既知である。

測定過程で球体４および５の座標は２つの離れ
た測角器で求められる。それから結合線４−５の
方向が決定され、その際既知距離Ａとの比較によ
つて球体４または５を実際に正確に照準したがど
うかをチエツクすることができる。

このように求めた方向および既知距離Ｂにより
本来の測定点Ｃの座標を容易に計算することがで
きる。計算は測量に使用する測角器と結合した計
算機により、次の照準体の２つの球体を照準する
間に自動的に行われる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による照準体の側面図、第２図
はその第１図と直角方向の側面図である。 １……照準体、２……設置面、３……ねじボル
ト、４，５……球体、６，７……側壁、８，９…
…切欠、１０，１１……ピン、１２……測定物
体、１３……止めねじ、Ｃ……測定点。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 測定点をマークするための照準体において、
   照準体１に少なくとも２つの測定マーク４，５
   が、測定マークを結ぶ線の延長線上に測定点Ｃが
   あるように取付けられていて、その際測定マーク
   ４，５は互いに固定距離Ａに存在し、測定マーク
   ４は測定点Ｃに対して固定距離Ｂに設けられてお
   り、かつ照準体は設置面２を有し、それにより照
   準体１は測定物体に支持され、その際上記結合線
   は設置面２と交わり、測定点Ｃは結合線と設置面
   ２との交点であることを特徴とする測角器による
   測定のための照準器。 ２ 測定マーク４，５が対称性の高い３次元的な
   物体として形成されている特許請求の範囲第１項
   記載の照準体。 ３ 測定マークとして球体４，５を使用している
   特許請求の範囲第２項記載の照準体。 ４ 測定マークとして円筒体を使用している特許
   請求の範囲第２項記載の照準体。 ５ 測定マーク４，５が酸化アルミニウムからな
   る特許請求の範囲第１項から第４項までのいずれ
   か１項記載の照準体。 ６ 測定マーク４，５が円筒形支持体１の切欠
   ８，９に固定され、その内面６，７が測定マーク
   ４，５と対照的に着色されている特許請求の範囲
   第１項から第５項までのいずれか１項記載の照準
   体。 ７ 支持体１が設置部２，３に対し回転可能に支
   持されている特許請求の範囲第６項記載の照準
   体。 ８ 設置部が取りはずし可能のねじボルト３とし
   て形成されている特許請求の範囲第１項から第７
   項までのいずれか１項記載の照準体。 ９ 設置部が円錐として形成されている特許請求
   の範囲第１項から第７項までのいずれか１項記載
   の照準体。 １０ 設置部が吸着マグネツトとして形成されて
   いる特許請求の範囲第１項から第７項までのいず
   れか１項記載の照準体。