JPH03266983A - 形質転換した精子細胞の人工受精を介した使用によるトランスジェニック脊椎動物の発生、およびそれによって発生したトランスジェニック脊椎動物 - Google Patents

形質転換した精子細胞の人工受精を介した使用によるトランスジェニック脊椎動物の発生、およびそれによって発生したトランスジェニック脊椎動物

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JPH03266983A
JPH03266983A JP2336857A JP33685790A JPH03266983A JP H03266983 A JPH03266983 A JP H03266983A JP 2336857 A JP2336857 A JP 2336857A JP 33685790 A JP33685790 A JP 33685790A JP H03266983 A JPH03266983 A JP H03266983A
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sperm
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ジョセフ、グルエンバウム
Abraham Fainsod
アブラハム、ファインソド
Elie Revel
エリー、レベル
Sinai Yarus
シナイ、ヤルス
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、外来DNA配列を含む、形質転換した脊椎動
物の精子細胞とそれを調製する方法、およびそのを椎動
物の卵子を本発明の形質転換した精子細胞で受精させる
ことによって発生したトランスジェニック動物およびそ
れを処理する方法に関する。また、本発明は、遺伝子工
学手法により、本発明のトランスジェニック動物により
蛋白質を生産する方法にも関する。また、本発明は、精
子細胞を保存し、本発明に係わるそれらの形質転換を行
うのに特に適した新規な緩衝溶液にも関する。
この緩衝溶液により、精子細胞を長期間保存することが
できる。
ここで使用する形質転換の用語は、精子細胞に外来DN
Aを導入することを意味する。
本明細書では、各種の文献を括弧付きのアラビア数字で
示しである。これらの文献の詳細については、本明細書
の末尾に記載しである。ここに記載し、特許請求する本
発明の時点で、当業者に公知の現状技術水準をより詳細
に記載するために、これらの文献の記載内容全体を本明
細書に参考として含める。
発明の背景 動物、特に飼育動物、例えば飼育される鶏の遺伝的性質
を変化させるために、トランスジェニック動物を発生さ
せることは非常に重要である。鶏に導入できる経済的に
重要な遺伝子の数は日毎に増えており、例えば、成長ホ
ルモン、成長ホルモン放出因子、あるいはウィルスエン
ベロープ遺伝子をコードする遺伝子は特に有益である。
このことに関しては、これまでのところ、トランスジェ
ニック動物の系統を発生させるのが困難なことが主な制
約になっている。外来遺伝子を鶏に導入することにより
、成長を促進し、特定のウィルスによる感染に対する免
疫を示すよりよい系を得ること、なとができる。
トランスジェニックを椎動物を生産するための、幾つか
の独立した技術が使用されている(1.2参照)。これ
らの技術には、(+)受精卵の前核中−2の外来DNA
のマイクロインジェクション法(3) 、(++)胚盤
胞に由来する胚幹細胞系の形質転換とそれに続く、キメ
ラ形成のための、発育する胚盤胞中への形質転換細胞の
注入(4) 、(Hi)初期胚のし)・ロウィルス感染
(5) 、(iv)外来DNAによる精子細胞の形質転
換に続く受精および胚細胞中への外来DNA挿入(6)
および動物における遺伝子の発現(7)がある。しかし
、ラビトラノら(7)により報告された結果を再現する
ために多くの研究所で行った実験は失敗したと報告され
ている(26)。
を椎動物ゲノムに外来DNA配列を挿入する技術により
、生体内遺伝子制御および動物に対するそれらの遺伝子
発現の影響に関する研究が容易になっている。誘導性プ
ロモーターの制御下で、ラットの成長ホルモンをコード
する遺伝子でマウスの形質転換を行うことにより、巨大
マウスが得られている(8)。他の場合では、発現した
遺伝子こより異常成長か起こり、多くの場合動物は早期
に死自している(9,1.0)。
最初の核分裂の際に雛胎児に到達するのは困難なので、
レトロウィルスに由来するベクターを使用してトランス
ジェニック鶏を生産している(5゜11 12 1B)
。外来DNA配列を含むレトロウィルスの組み入れが子
の2−8%で観察され(14)、これらの配列の発現か
観察された(15)が、レトロウィルス系のベクターに
は幾つかの大きな欠点がある(5.13)。これらの欠
点とは、(1)レトロウィルス系のベクターは幾つかの
鶏株には使用できるが、他のものには使用できない、(
N)レトロウィルスベクター中にクローン化できるDN
A部分の大きさが限られている(5)、および(iii
 )これらのレトロウィルスベクタに感染した鶏を農産
目的に使用することは、般に認められる必要がある、こ
とである。
発明の概要 本発明は、外来DNAを含む、形質転換したを椎動物の
精子細胞、例えば鳥類および哺乳動物の精子細胞に関す
る。鳥類に関しては、本発明は好ましくは、飼育される
鳥の形質転換した精子細胞に関する。
また、本発明は、哺乳動物の精子細胞および鳥類、好ま
しくは飼育する鳥の精子細胞を含む、を] 3 椎動物の精子細胞を形質転換するための方法に関する。
この精子細胞の形質転換方法には、やはり本発明の目的
である新規な緩衝溶液(以下、ER8緩衝剤と呼ぶ)を
使用する。
また、本発明は、動物の卵子を本発明の形質転換した精
子細胞で受精させることによって発生したトランスジェ
ニック動物、特に哺乳動物および鳥類、後者の場合には
好ましくは飼育する鳥、の発生にも関する。受精は一般
に人工授精により行う。
下記の例および図面により本発明の詳細な説明する。
精子細胞の効率の高い形質転換を達成するために、人工
授精における高い受精率を維持し、且つDNA仲介によ
り遺伝子移入した後の精子の生存力を延ばす緩衝溶液を
まず開発する必要があった。
本発明者は、87mM 〜174mMのNaCl、17
、4mM〜34. 8mMのKCI  、 3.3mM
〜34,8mMのCa C12、]、、55mM〜3,
1mのMgSO4および21mM〜44mMのN a 
HCOsを含み、pHか約7.2である緩衝溶液が上記
の29の必要条件を非常に効果的に満たすことを発見し
た。好ましくは、緩衝溶液は約116mMのNaCl、
約23mMのKCl、約6mMのCaC1、約2mMの
MgSO4および約29mMのN a HC03を含み
、pHが約7.2のものを用いる。ER3緩衝剤の調製
方法は例1に記載する。例えば、ER8緩衝剤溶液で希
釈した雄鶏の精子細胞の生存性を例2および第1図に示
す。
したがって、本発明は、その特徴の一つにおいて、この
新規なER8緩衝剤溶液にも関する。さらに、長期間冷
凍保存するために、グリセロールの様な極低温保存剤を
ER8緩衝剤に加えることができる。その上、この緩衝
溶液は、所望により、アンピシリン、ストレプトマイシ
ンおよびカナマイシンの様な抗生物質を含むこともでき
る。下記の例で示すように、抗生物質の添加により、精
子細胞の生存性に対して悪影響を及ぼすことは無く、抗
生物質の添加は保存中の細菌汚染を防ぐために特に推奨
される。また、本発明は、外来DNA物質を含む、形質
転換したを椎動物の精子細胞にも関する。
本発明は、その特徴の一つにおいて、外来DNAを含む
、特に形質転換した鳥類の精子細胞、好ましくは飼育す
る鳥の精子細胞に関する。外来DNAは細菌、真核生物
またはウィルスに由来するものでよく、植物、植物ウィ
ルス、真核生物またはウィルス遺伝子調節因子に連結さ
れていてよい。各種の有用な外来遺伝子を精子細胞に導
入することかできる。これらの遺伝子としては、成長ホ
ルモンをコードする遺伝子、ウィルスエンベロープ遺伝
子、その他の多くの有益な遺伝子がある。
また、本発明は、外来DNA物質を含む、形質転換した
哺乳動物の精子細胞、例えばマウスまたはラットの精子
細胞にも関する。これに関連する他の特徴は鳥類の精子
細胞に関する特徴と同じである。
鳥類および哺乳動物の精子細胞はとちらもER3m衝剤
中で効率的に外来DNA配列を取り込むことかできる。
ER8緩衝剤中に存釈した精子細胞を、望まれるDNA
を含むプラスミドで処理し、環境温度で適当な時間培養
する。例3(A)に示すように、雄鶏の精子細胞を使用
する場合、外来DNAの取り込みは十分てあり、直線状
プラスミドを使用した場合の方が、閉じた環状プラスミ
ドを使用する場合よりも取り込み率が高い。マウス精子
細胞によるDNA取り込みでは、精子細胞にFM中でキ
ャパシテーションを行い、次いでER8緩衝剤中に再分
散した。このER8g衝剤中のマウスの細胞にDNAを
加え、室温で異なった時間培養した。例3(B)および
第4図に示すように、この様にして処理したマウスの精
子細胞は外来DNAを十分に取り込む。
この様に、本発明は、望まれる外来DNA物質を含む、
形質転換した精子細胞、特に哺乳動物の精子細胞および
鳥類、好ましくは飼育する鳥の精子細胞に関する。例え
ば、本発明は、成長ホルモンおよび/または成長ホルモ
ン放出因子をコードする遺伝子、ウィルスエンベロープ
遺伝子、あるいは他の望まれる遺伝子を含む鳥類の精子
細胞に関する。CAT (クロラムフェニコール アセ
チル トランスフェラーゼ)遺伝子またはlacZ遺伝
子で形質転換した精子細胞、並びにこれらの遺伝子のF
1世代への胚(germ)系伝達を、以下の例でより詳
細に説明する。
また、本発明は、脊椎動物の精子細胞、特に哺乳動物の
精子細胞および鳥類、好ましくは飼育する鳥の精子細胞
を形質転換する方法にも関する。
本方法では、精子細胞を動物から通常の方法により採取
し、該ER8緩衝剤溶液で望まれる濃度に希釈する。こ
の段階で、精子細胞は直ぢに使用することもできるし、
あるいは室温または低温、例えば4℃で保存することも
できる。これらの条件下で、すでに上に述べた様に、お
よび例1および第1図に記載するように、生存性は十分
に保存される。液体N2中でも、好ましくはグリセロー
ルの様な極低温保存剤を加えることにより、保存するこ
とができる。雄鶏の精子細胞を、約15%グリセロール
を含むER8緩衝剤中に希釈して保存した場合、4℃で
解凍した後、細胞の95%以上か生存していた。上記の
希釈に続いて、精子細胞を望まれるDNAで処理し、環
境温度で必要な時間培養する。DNAの取り込みは十分
である。
改良した、形質転換した飼育動物系が経済的に非常に重
要であることは、すでに序論で述べた。
本発明は、その大まかな特徴において、本発明に係わる
形質転換した精子細胞により発生したトランスジェニッ
ク脊椎動物に関する。特に、該動物は哺乳動物および鳥
であり、後者の場合には、好ましく飼育鳥、例えば飼育
雌鳥である。受精は、該形質転換した、ER8緩衝剤溶
液で希釈した精子細胞を使用した人工授精により行う。
本発明のER3緩衝剤を使用することにより、鳥の人工
授精効率は、希釈していない精子またはFM溶液で1・
10に希釈した精子(7)を使用する場合よりも高くな
る。例えば、ホワイトレグホーンの雌鳥を使用する場合
、ER8緩衝剤を使用する人工授精の成功率は、FM培
地に比較して4倍高く、新しい、希釈していない精子を
使用する場合に比較して20%高い。
下記の例は説明目的で記載しているたけてあって、請求
項の範囲によってのみ定義される本発明を制限するもの
ではない。
例I ER3緩衝剤の調製 約116mMのNaCl、約23mMのKCIおよび約
611IMのCa Cl 2を含む水溶液を、これらの
成分を水に溶解することによって調製する。次いで、こ
の溶液に、最終濃度約2mMのMgSO4および最終濃
度約29mMのN a HCOaを加える。
pHは約7.2である。この溶液を0.22μmフィル
ターを通して濾過する。この濾過した溶液が、本発明に
係わるER8緩衝剤である。
希釈した精子を長期間低温保存するために、グリセロー
ルの様な通常の極低温保存剤をこのER8緩衝剤に加え
ることができる。例えば、グリセロールは約15%の濃
度で加え、精子を液体窒素中で保存するのに適した緩衝
剤にすることができる。
例2 (1)ER8緩衝剤中における精子の生存性(A)(i
)ホワイトレグホーン雄鶏の精子従来の方法により雄鶏
から精子を得た後、直ちにその精子をER8緩衝剤で1
:10に希釈する。
精子を直ちに使用しない場合は、4℃または室温で保存
することができる。精子をこの緩衝液中に4℃または室
温で2週間保存した後、その試料中の動いている精子細
胞の数の顕微鏡分析した結果、80%を超える精子の生
存が確認された(第1図)。ER3緩衝剤に約15%の
グリセロールを加えると、精子細胞を液体N2中に保存
し、4°Cで解凍した時に、95%を超える精子が生存
できる。外来DNAで精子を形質転換しても精子の生存
性はほとんど低下しなかった(第1図)。
このER8緩衝剤中に希釈した雄鶏精子による受精の効
率を確認するために、さらに実験を行った。
精子を下記のように希釈した。
第1グループ:希釈していない精子。40羽の雌鳥に人
工授精(A)。
第2グループ:精子をER3緩衝剤中に1=10で希釈
。80羽の雌鳥に人工授精(D)。
それぞれ、雄鶏のグループ(約10固体)全体から精子
を採取し、直ちに望まれる濃度に希釈し、直ちに、各雌
鳥にO,1mlの精子溶液で人工授精した。卵を採取し
、ビクトリアふ卵器中で、1rphで振りながら、最適
温度および湿度条件下でふ卵(培養)した。
24〜72時間のふ卵に続いて、これらの卵を開き、各
バッチにおける受精卵の百分率を確認した。
結果は次ぎの通りであった。
人工授精後2および3日 グループ         A      D卵の総数
        56   127未受精卵     
    38 受精卵%        94.6  93.7人工授
精後5および6日 卵の総数        58   123未受精卵 
        3   14受精卵%       
 94.8  88.6人工授精後2.3.5.6日−
全体の結果弁の総数       114   250
未受精卵         6   22受精卵%  
      94.7  91.2希釈した精子を使用
した場合の、5および6日の受精率か僅かに低下してい
るのは、受精後6日目に産んだ卵のためである。非希釈
精子で受精したグループDからの雌鳥の受精卵%に関し
ては比較がない。
(A)(ii)ダチョウ ダチョウの精子は、イスラエル、キブッ ハオンのダチ
ョウ農場で、雄のNo、80から採取した。
精子細胞密度は、測定の結果、5X109精子細胞/m
lであることが分った。この精子細胞を直ちにER8緩
衝剤で、最終体積が0. 3n+I〜1mlで、1:1
0.1:4および1:1に希釈した。未希釈精子細胞は
比較として使用した。室温で1時間培養した後、各希釈
からの4試料を氷上で保存し、他の29の試料は室温で
放置した。さらに4時間培養した後、氷上で保存した試
料の内の29にグリセロールを、最終濃度がそれぞれ1
0%および15%になる様に加え、これらの試料を液体
窒素中で保存した。
第3図に示すように、24時間の培養の後、室温で保存
したダチョウの精子細胞の生存率は、その能動性により
判定して、すべての希釈において65%を超えていた。
48時間の培養後では、]:1および1:4の希釈で精
子細胞の20%以上かなお生存していた。液体窒素中で
低温保存した精子細胞は、75%まで生存していた。最
良の結果は、グリセロールの濃度が10%で、ER8緩
衝剤中の希釈率が1=4の場合に得られた。
(A)(iii)ガチョウ 雄ガチョウの精子を、イスラエル、キブツ キルヤット
 アナヴイムの農場で、雄のガチョウから採取し、ER
3緩衝剤で下記のように希釈した。
雄ガチョウ 試料体積 精子細胞密度 最終体積No、
    ml     細胞/ m I    m 1
2002    0、 3       <104  
   3. 02032  0.5 1.3x10  
 5.01974  0.3    10”    3
.01322  1.0   5x10710.016
20  記録せず   10   記録せず緩衝液で希
釈した後、各試料の等部分を室温に、もう一つの等部分
を4℃(氷バケツ)に保持した。
これらの等部分を顕微鏡で観察したが、ゼロ時間のデー
タは無い。
5時間の培養後、室温および4℃に保持したすべての試
料で、95%を超える良好な運動性か観察された。精子
は形態学的に無傷の様であった。
4℃に保存した等部分にグリセロールを最終濃度10%
になる様に加え、これらの等部分を液体窒素中で冷凍し
、−80℃で保存した。
24時間の培養後、室温に保持した等部分は細菌で汚染
したので、緩衝液の精子保存能力を評価するのが困難で
あった。この条件下においても、No、 2032の精
子で50%の運動性が、No、 1974.1322お
よび1620の精子で25%の能動性が観察された。運
動性は、希釈後5時間で観察した運動性よりも弱かった
。低温冷凍したNo、 2032および1974の試料
は一80℃で4日間保存した後、解凍した。精子の運動
性は60%を超えていた。
したがって、ER8緩衝剤は、ガチョウの精子を希釈し
、少なくとも4時間保存するのに効果的に使用すること
ができ、保存は室温でも4℃でも可能であり、また、精
子は、ER8緩衝剤で希釈した場合、極低温条件下でも
効果的に保存されることが分かる。
(B)アウトブレッド サブラ マウスの精子アウトブ
レッド サブラ マウスの精子細胞は、マウスの副翠丸
を解剖して採取した。その精子細胞をFM (7)また
はER8緩衝剤中に移した。
4℃または室温で6時間培養した後、両緩衝液中で90
%を超える精子細胞の生存性が観察された。
さらに、6時間の培養後、精子細胞をER3緩衝剤中で
培養した場合は、事実上細胞の凝集が見られなかったの
に対し、FM緩衝液中では、精子細胞の大部分が凝集し
た。
(2)グリセロールの異なった濃度の、冷凍後の精子の
生存性に対する影響 グリセロールの異なった濃度の、液体窒素中で冷凍した
後の精子細胞の生存性に対する影響を第2図に示す。精
子をER8緩衝剤で1:10に希釈し、グリセロールを
、最終体積1.5…1で望まれる濃度になる様に加えた
。0. 5%〜60%の濃度で、生存している精子細胞
を観察した。6%〜12%濃度のグリセロールで、90
%を超える生存率か確認された。
冷凍した精子細胞は人工授精に使用できる。冷凍した精
子細胞を、それらの液体窒素中における冷凍から数日間
または数週間後に解凍し、鶏の人工授精に使用した。卵
は生み付けられたその日に集め、培養した。生存できる
鶏がこれらの卵からふ化した。さらに、類似の冷凍精子
細胞を解凍し、DNAで培養し、鶏のトランスフェクシ
ョンに使用した。トランスフェクションの効率は、冷凍
しなかった精子細胞のそれと同等であった。
(3)抗生物質の影響 ER3緩衝剤中に500μg/m lまでの濃度に希釈
した、3種類の抗生物質、アンピシリン、ストレプトマ
イシンおよびカナマイシン、およびアンピシリンとスト
レプトマイシンの組合わせの、精子細胞の生存性に対す
る影響を分析した。これらの抗生物質の、雄鶏精子細胞
の生存性に対する悪影響は観察されなかった。結果を第
2(B)図に示す。したがって、精子細胞保存中に起こ
り得る細菌汚染を防ぐには、例えば50μg/mlまで
のアンピシリンおよびストレプトマイシンの添加を推奨
できる。
例3 精子細胞によるDNAの取り込み (A)ホワイトレグホーン雄鶏の精子 ER8緩衝剤中の精子細胞は、異DNA配列を効率的に
取り込むことができる。ER3緩衝剤中に約5x106
精子細胞/ tn lを含む溶液100μmを、50%
gの[32Pコー標識を付けたDNA(2,7xlO8
CPM/μg DNA)で処理した。室温で1時間培養
した後、半分量の精子細胞をER8緩衝剤中で5分ずつ
3回洗浄し、他の半分は1%硫酸デキストランを含むE
R8緩衝剤中で3回洗浄した。両試料をシンチレーショ
ン計数器で測定した。閉じた環状プラスミドを使用した
場合、両方の洗浄で、12%の計数が洗浄した精子に結
合したままであった。直線状のプラスミドを使用した場
合は、28%のプラスミドが精子に結合していた。
(B)アウトブレッド サブラ マウスの精子5%CO
2により37℃で平衡化したFM緩衝液中で精子細胞を
1.5時間培養することによる、精子細胞のキャパシテ
ーションに続いて、その細胞をER8緩衝剤中に移し、
lngの[32Pコー標識を付けたDNAにより、室温
で1時間培養した。
精子細胞を数回洗浄した後、細胞のそれぞれに約3.5
00個のDNA分子が結合しているのが分かった。ER
8緩衝剤中のDNAの取り込みは、FM緩衝液中の取り
込みと同等であった。結果を第4図に示す。
例4 遺伝子移入した鶏の発生 9つの異なったプラスミド構造物を使用し、形質転換し
た精子細胞を造り、さらに遺伝子移入した雛の胎児を発
生させるのに使用した。これらの構造物は多種多様の生
物、例えば植物ウィルス(カリフラワー モサイクウィ
ルスーCa、 M V )、動物ウィルス(ヘルペス単
(IH8V、SV40゜巨大細胞ウィルス−CMV)、
細菌(E、  コリ)およびを椎動物(マウス、ラット
)から得た。
(1)細菌lacZ遺伝子に結び付けたHSVtk最小
プロモーターを含むpHFBG2(16)、 (2)植物Ca M Vプロモーターにより動かされる
細菌CAT遺伝子を含む pCaMVCAT (17)、 (3)SV40早期プロモーターにより動かされ(19
)、 (4)SV40早期プロモーターにより動かされる細菌
lacZ遺伝子を含むpSV40β(19)、 (5)巨大細胞ウィルス プロモーターにより動かされ
る細菌lacZ遺伝子を含む pCMVβ(19)、 (6)マウスL7リポソーム性プロモーターにより動か
される細菌CAT遺伝子を含む 1)L7CAT3 (20)、 (7)マウスL7プロモーターにより動かされる細菌l
acZ遺伝子を含むpL7LACZ(この研究のために
、マウスL7プロモーター(20)をpNAssプラス
ミド (1つ)中にサブ−クローニングすることにより本発明
者が調製した)。
(8)ラットPEPCK組織特異性プロモーターにより
動かされる細菌CAT遺伝子を含むpCKCAT (2
1)および (9)ラット肝臓アルブミンプロモーターにより動かさ
れる細菌CAT遺伝子を含む pAl bCAT (22)。
精子の形質転換は、精子を無菌の管内に入れ、ER3緩
衝剤で約1:10に希釈し、約5X106精子細胞/m
lにして行う。次いで、DNAをこの精子溶液に、2〜
3μg/+n lの濃度になる様に加え、22℃で60
分間培養する。
各雌鳥に、約100μlの形質転換した精子細胞(約5
x1.06精子細胞/m1)を腟開口部を通して注入し
、その雌鳥をおりに戻した。毎朝、卵を集め、印しを付
け、37°Cの湿気のあるふ部器中でふ卵した。卵は、
1日歩なくとも1回回転させ、胎児が卵の殻に密着する
のを防いだ。2日間のふ卵後、胎児発生の有無を調べた
望ましい発生期間の後、胎児を含む卵を開き、胎児の形
態学的な奇形を調べ、直ちに液体窒素中で一80℃で保
存したが、または直ちにDNAおよび酵素分析に使用し
た。
例5 精子細胞による人工受精の効率 ER8緩衝剤を使用することにより、希釈していない精
子およびFM溶液(7)で1=10に希釈した精子細胞
と比較して、人工授精の効率か高くなる。ホワイトレグ
ホーンの雌、弓を使用した場合、ER8緩衝剤を使用し
た人工授精の成功率は、FM媒体の場合よりも4倍高く
、新しい、希釈していない精子の場合より20%高かっ
た。
例6 鶏胎児における異DNA発現の分析 クロラムフェニコール アセチル トランスフェラーセ
評価分析 CAT (クロラムフェニコール アセチル トランス
フェラーゼ)評価分析は、本質的に(17)に記載する
ようにして行った。胎児の組織を、0.25mMのトリ
ス−HCl  pH=7.8、]、mMのEDTA、お
よびDMSO中0.4MのPMSFの新しい原液から採
った0、5mHのPMSFを含む0. 5mlの緩衝液
中で均質化した。
この均質化した組織を30秒間超音波処理した。
分解質を氷上で5分間冷却し、微量遠心分離器中で4℃
で5分間遠心分離し、上澄み液を採取した。
この上澄み液を60℃で10分間培養し、室温に冷却し
てから5分間遠心分離した。 20μmの8mMアセチ
ル補酵素Aおよび20μmの3M)リス−HCl  p
H=7.8を含む管に、200μmの分解質および3μ
mの[’C]Cクーラムフェニコール(40−60mC
j/mmol、アメルシアム)を加え、この混合物を3
7℃で一晩培養した。この反応混合物を1体積の酢酸エ
チルで1回抽出し、有機相を別の管に移し、蒸発させ、
20μmの酢酸エチルでvortex処理した。これら
の試料をTLC板上に載せ、クロロホルム/メタノール
(1,9:1)を含むクロマトグラフィー容器に入れた
。溶液が板の最上部に達するまでTLCを行った。次い
で、これらの板をX線フィルムに晒した。
p L 7 CAT 3による形質転換の発現結果を第
5図に示す。比較用の胎児はCAT活性を全く示さなか
ったのに対し、4個の処理した胎児の一つは著しいCA
T活性を示した。5個の別の胎児を使用した第二の実験
でも同様の結果が得られた。
pSV2CATは、試験した5個の胎児の中の2個で、
CAT活性水準がより低かった。
pAlbcATによる形質転換の発現結果を第6図に示
す。トランスフェクションした鶏のふ化から約7日後、
腎臓、肝臓および心臓を解剖し、CAT評価分析を行う
のに使用した。分析した鶏の内の6羽で、CAT活性は
肝臓にのみ観察された。1羽の鶏では、CAT活性は肝
臓および心臓で観察された。処理していない鶏またはp
CMVβでトランスフェクションした鶏はCAT活性を
示さなかった。行ったすべての実験で好結果が得られた
予想した通り、ラットのアルブミンプロモーターは、C
AT遺伝子の発現を生後7日のひな鳥の肝臓に優先的に
向けている。ラットにおけるこのプロモーターの発現場
所は肝臓であるので、この結果は、導入した遺伝子の発
現の組織特異性を示している。
β−ガラクトシダーゼ活性 卵から胎児を分離した後、この胎児を、0.2%グルタ
ルアルデヒド、1%パラホルムアルデヒドおよび0,0
2%NP40をリン酸塩緩衝塩(P B S)中に含む
溶液中で4°Cで5〜30分間(胎児の大きさに応じて
)固定した。PBS中で5分ずつ3回洗浄した後、PB
S中に5mMのへキサシアノ鉄(II)酸カリウム、5
1℃Mのへキサシアノ鉄(II+)酸力IJ ’7ム、
2mMのMgCl2および1mg/mlのX−GALを
含む溶液中で、30℃で一晩染色した。次いで、この胎
児をPBS中で、室温で各5分ずつ3回洗浄し、水中に
70%エチルアルコールを含む溶液に移し、双眼顕微鏡
で観察した。別の組の実験では、パラホルムアルデヒド
とNP40を固定緩衝液に入れなかった。
これらの実験の結果を第7および8図に示す。
処理していない胎児では、本質的に染色か見られないの
に対し、pSV40βまたはpCMVβで形質転換した
胎児の約70%が強いβガラクトース染色を示している
。最初の組の実験では、合計63個の胎児を使用した。
比較用の、処理をしていない7個の胎児は、β−ガラク
トース活性を示さなかった。CMV−lacZ構造で形
質転換した26個の胎児の内6個がすべての胎児性組織
の中でβ−ガラクトース活性を示している。14個の胎
児は、組織の一部でのみβ−ガラクトース活性を示した
。残りの6個の胎児は、β−ガラクトース活性を示さな
かった。pSV40βで形質転換した30個の胎児の内
の8個が、すべての胎児性組織でβ−ガラクトース活性
を示した。10個の胎児はβ−ガラクトース活性を組織
の一部にたけ示し、残りの胎児はβ−ガラクトース活性
を示さなかった。
パラホルムアルデヒドおよびNP40を固定工程で使用
した場合、比較用胎児は黄色がかり、処理した胎児は緑
色になったが、これは恐らく、青色のX−GAL染色と
組織の色が組み合わされた結果であろう。パラホルムア
ルデヒドおよびNP40を固定工程で使用しなかった場
合、この実験で使用した2個の胎児は、すべての胎児組
織で強い青色染色を示した(第8図)。
例7 DNA分析 (1)胚性DNA分析 10mMのトリス−HCl  pH=7.8.0.4M
のNaCl、10mMのEDTA、0.2%のSDSお
よび100μg/m IのプロテイナーゼKを含む緩衝
液中で37°Cで組織を培養することによって、胎児か
らDNAを抽出した。DNAは、フェノール抽出1回、
フェノール/クロロホルム(1: 1 (V/V) )
抽出1回、その後2体積のエタノールで沈殿させること
によって精製した。
DNAの制限消化は、製造者の指示に従って行った。通
常、10μgのDNAを消化し、0.8%アガロースゲ
ルを使用して、アガロースゲル電気泳動にかけた。次い
で、DNAをナイロン薄膜(ハイボンドN1アメルシヤ
ム)に、ナイロンメカ−の指示によりプロットした。ハ
イブリダイゼーションに使用したプローブは、pHFB
G2プラスミド、HindllIで開裂した3、2kb
のlacZ遺伝子またはEcoRIで開裂した2、2k
bCAT遺伝子およびpSV2CATからのHindI
IIであった。プローブの標識付けは、アメルシャム(
英国)のマルチプライム標識キットを使用して、約11
09CP/μgの比活性を与えた。薄膜は、50%ホル
ムアミド、10mMリン酸ナトリウム、5xSSC,1
0xデンハルトの溶液、および250μg/+nlのシ
アリングしたサケの精子DNAにより、42℃で4時間
予備ハイブリッド化した。ハイブリダイゼーションは、
2 x 106CPM/mlの標識をイqけたプローブ
を含む同じ緩衝液中で、42℃で14〜16時間行った
。洗浄は、室温で、2 x S S C。
0.1%SDS中で各10分ずつ2回、55℃で、0.
1%SSC,0,1%SDS中で、各30分ずつ2回行
った。
精子細胞の形質転換および人工受精により、生後4〜5
日の胎児の約80%が、lacZまたはCAT遺伝子を
プローブとして使用するサザーンブロット ハイブリダ
イゼーションから判定して、それらのゲノム中にlac
ZまたはCAT遺伝子を含んでいた(第9図)。
(2)成体DNA分析 (a)PCR分析 (27)に記載されている様にして、血液細胞からDN
Aを抽出した。このDNAを HindI I Iで消化し、ポリメラーゼ連鎖反応分
析(PCR)に使用した。約1100nの消化DNAを
、標準PCR反応混合物中で、文献に記載されているC
AT遺伝子配列またはLacZ配列に従って調製した合
成オリゴヌクレオチドで培養した。これらの合成オリゴ
ヌクレオチドの配列は、 CAT遺伝子については、 GCCACT CAT CGCAGT ACT GTT
CA GTCAGT TGCTCA ATCTAGLa
cZ遺伝子については、 TCA CAG ATG TGG ATT GGCGA
TTTG ACT GTA GCG GOT GAT 
GTである。
この緩衝液およびヌクレオチドは、メーカーから供給さ
れたものである。95℃で5分間変性した後、2.5単
位の酵素Taqポリメラーゼを加え、培養を、先ず56
°Cで10分間、次いで72℃で2分間行った。次にこ
れらの試料を、92°Cで1.5分間、55℃で1,5
分間、72°Cで2分間の25〜50サイクルにかけた
第10図に示すように、PCR生成物の約4分の1を1
.5%アガロースゲル上に載せた。
CAT遺伝子に対して陽性であった鶏中のPCR生成物
は、予想した571bpDNAバンドを与えた。この生
成物は、EcoR1部位を含んでいるはずである。PC
R生成物の別の4分の1は、EcorIで消化され、予
想した427bpおよび144bpバンドを与えた。
(b)サザーンプロット分析 数羽の性的に成熟した雄鶏の血液および精子細胞からD
NAを抽出した。このDNAをEcoRIで消化し、3
2[Pコー標識を付けたSV40βをプローブとして使
用し、サザーンブロット分析にかけた。第12図は、2
羽の成体雄鶏(翼No、 2045および2089)か
ら得た結果を示す。外来遺伝子は、No、 2089の
血液および精子中、およびNo、 2045の精子中に
のみ検出された。別の雄鶏(翼No、2006)中には
、切断された外来遺伝子が検出され、遺伝子の一部分の
みとの組換えが起きたこと、あるいは統合されたDNA
が統合前に部分的に消化されたことを示している(デー
タは示していない)。
例8 外来DNA配列のF1世代へのジャームライン伝達 (a)β−ガラクトシダーゼ活性 精子細胞をSV40βでトランスフェクションし、人工
受精に使用した。卵をふ化させ、雛を性的に成熟するま
で飼育した。LacZ配列を求めるためのPCR反応で
陽性であった、トランスフェクションした雄鶏(翼No
、 2089 )の1羽から採取した精子を、未処理の
雌に人工授精するのに使用した。これらの雌の卵を集め
、37°Cで5〜10日間培養した。次いで、胎児を解
剖し、染色してβ−ガラクトシダーゼ活性を調べた。未
処理の胎児も同し溶液で染色した。2個の比較用胎児お
よび5個のF1胎児の内の3個は、β−ガラクトンダー
セ活性に対して陰性であった。第1.1図に示すように
、2個の胎児(番号6f、10f)が、強いX−ga+
染色を示した。これらの胎児のすべての組織でこの染色
が観察された。異DNA配列の次世代への伝達の、最大
予測頻度は50%であるので、1つの統合部位を仮定し
て、得られた頻度は、この世代におけるpremord
ial生殖細胞の大部分が形質転換したことを示してい
る。
(b)ザザーンプロット分析 2個がX−gal染色評価分析で陽性であった、これら
の子である胎児の内の、4個の外部胎児組織からDNA
を抽出し、制限酵素で消化し、ザザーンブロット分析に
かけた。第13図に示すように、β−ガラクトシダーゼ
活性を含む2個の胎児(6fおよび10f)は、Lac
Z遺伝子も含んでいるのに対し、β−ガラクトシダーゼ
活性に対して陰性であった2個の胎児(8fおよび9f
)は、外来遺伝子を含んでいなかった。
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【図面の簡単な説明】
第1図は、精子の能動性により判定した、ER8緩衝剤
中の、4℃、室温(RT、約22°C)および37°C
における雄鶏精子細胞の生存性を精液中のそれと比較し
て示す。 第2A図は、異なったグリセロール濃度の、ER8緩衝
剤溶液の雄鶏精子細胞冷凍保存能力に対する影響を示す
。精子細胞の生存性は、能動性精子の百分率により判定
した。 第2B図は、アンピシリン、ストレプトマイシンおよび
カナマイシンの、ER8緩衝剤溶液の雄鶏精子細胞保存
能力に対する影響を示す。精子細胞の生存性は、能動性
精子の百分率により判定した。 第3図は、ER5緩衝剤溶液で1:1.1:4および1
:10に希釈したダチョウ精子細胞の、4℃、室温、1
0%グリセロールおよび15%グリセロールを加えて冷
凍して保存した後の生存性を示す。精液中で保存した精
子細胞は、4℃でも室温でも、5時間の培養後には事実
上死滅してい5ま た。 第4図は、精子細胞に結合しているカウント数により表
した、マウス精子細胞によるDNAの取り込みを示す。 第5図は、pL7CATでトランスフェクションした鶏
胎児におけるCAT (クロラムフェニコール アセチ
ル トランスフェラーゼ)活性を示すTLC後のX線写
真である。 異なったレーンは、 (1)   E、coli細胞中で発現したL7CAT (2)   トランスフェクションしていない胎児の比
較 (3−6)pL7CATでトランスフェクションした4
個の異なった胎児を示す。 第6図は、pAlbcATでトランスフェクションした
2羽の鶏におけるCAT活性を示すTLC後のX線写真
である。 (1) E、  co l i細胞中でトランスフェク
ションしたpSV40β (2−7)pAlbcATでトランスフェクションした
2羽の鶏の腎臓(K)、肝臓(L)および心臓(H)に
おけるCAT活性。 第7図は、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒドおよ
びNP40中に固定、染色した後の、鶏におけるβ−ガ
ラクトシダーゼ発現を示す生物(胎児)の形態の写真で
ある。 各パネルは、 (1)右:比較用のトランスフェクションしていない胎
児、左:pSV40βでトランスフェクションした胎児
を、同じ発生段階で並べて示す。 (2,3,6,7)pSV40βでトランスフェクショ
ンした胎児。 (4,5)I)CMVβでトランスフェクションした胎
児。 (8)pSV40cATでトランスフェクションした比
較用胎児。 第8図は、グルタルアルデヒド中に短時間固定して染色
した後の、鶏胎児におけるβ−ガラクトシダーゼ発現を
示す生物(胎児)の形態の写真である。 各パネルは、 (9)T)SV40βでトランスフェクションした胎児
。 (10)pCMVβでトランスフェクションした胎児。 (11)l−ランスフェクションしていない比較用胎児
。 第9図は、pHFBG2で形質転換した12個の独立し
た遺伝子移入鶏胎児から得た、HindIIIで消化し
たDNAのサザーンプロット分析を示す電気泳動の写真
である。 第10図は、pAlbCATまたは pCKCATで形質転換した、生後5箇月の鶏の血液細
胞から抽出したDNAに対して行ったポリメラーゼ連鎖
反応(PCR)を示す電気泳動の写真である。 (1,26)Hae I I Iで消化したΦX  D
NA  のサイズマーク、 (2,4,12、]4.16.18.20)翼番号がそ
れぞれ2116.2124.2187.2195.22
12.2213および 2225の、pAlbcATでトランスフェクションし
た鶏から得たDNAのPCR生成物。 (3,5,13,15,17,19,21)EcoRI
で消化した同じPCR生成物。 (6,8,10)翼番号がそれぞれ2129.2171
および2173の、pCKCATでトランスフェクショ
ンした鶏から得たDNAのPCR生成物。 (7,9,11)EcoRIで消化した同じPCR生成
物。 (22,23)CAT遺伝子を含む細胞系統から得たD
NAのPCR生成物。 (24,25)CAT遺伝子を含まない細胞系統から得
たDNAのPCR生成物。 (27,28)トランスフェクションしていない鶏のD
NAから得たPCR生成物。 第11図は、SV40βでトランスフェクションした雄
鶏の精子細胞で、未処理の雌に人工授精して得た染色後
の3個のF1胎児(ASB、C)を示す生物(胎児)の
形態の写真である。 強いβ−ガラクトシダーゼ発現が2個の胎児(A、B)
で観察される(胎児(B)の頭は染色時に切断した)。 胎児(C)には発現は見られない。 第12図は、SV40βで形質転換した精子細胞から得
た2羽の性的に成熟した雄鶏(翼番号がそれぞ゛れ20
45および2089)に由来する、未消化およびEco
RIで消化した、血液(b)および精子(s)DNA試
料のサザーンプロット分析を示す電気泳動の写真である
。 比較用レーンは、形質転換していない雄鶏に由来する、
EcoRIで消化した精子DNAを示す。 No、 2045では、精子DNAだけが異遺伝子を含
んでいたことが分かる。サイズマーカーはパネルの間に
示してあり、両方のパネルに適用される。 第13図は、雄鶏No、 2089の血液(b)および
精子(S)、およびその子である4個の外部胎児組織(
6f、8f、9f、10f)に由来する、EcoRIお
よびBglIIで消化したDNAのサザーンプロット分
析を示す電気泳動の写真である。 胎児No、6f(第11a図に示す)および10f(第
1.1 b図に示す)は、第11図にみられる様に、強
いβガラクトシダーゼ活性を示したのに対し、胎児No
、8f(第11c図)および9fは、β−ガラクトシダ
ーゼ活性を示さなかった。サイズマーカーは左側にある
。 %ミA鑞t %ηI罎r L月日 %優薙1 %湿俺j El 塘壜θチr8?(刺 FIG、4 FIG、5 FIG、6 FIG、7 FIG、IIa coR 参・1王′1′生

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、外来DNA配列を含む、形質転換した脊椎動物の精
    子細胞。 2、前記外来DNAが望まれる遺伝子を含むことを特徴
    とする、請求項1に記載する形質転換した精子細胞。 3、前記DNA配列が真核生物またはウィルス遺伝子調
    節因子に連結されていることを特徴とする、請求項1に
    記載する形質転換した精子細胞。 4、前記DNA配列が、動物の特性を変える能力を有す
    る遺伝子を含むことを特徴とする、請求項3に記載する
    形質転換した精子細胞。 5、鳥類の精子細胞であることを特徴とする、請求項1
    〜4のいずれか1項に記載する形質転換した精子細胞。 6、請求項5に記載する、形質転換した、飼育される鳥
    の精子細胞。 7、請求項6に記載する、形質転換した、飼育雄鶏の精
    子細胞。 8、哺乳動物の精子細胞であることを特徴とする、請求
    項1〜4のいずれか1項に記載する形質転換した精子細
    胞。 9、請求項8に記載する、形質転換した、ネズミの精子
    細胞。 10、精子細胞中に外来DNAを組み入れることにより
    、脊椎動物の精子細胞を形質転換する方法であって、 (a)その動物から精子細胞を採取し、その精子細胞を
    好適な生存力を保存する緩衝溶液中に、望まれる濃度に
    希釈し、所望により、続いてその精子溶液を好適な温度
    で、所望により保存剤を加えて、保存する工程、および (b)その精子細胞溶液を望まれるDNAで処理し、そ
    の混合物を好適な温度で、好適な期間培養する工程 を含むことを特徴とする、方法。 11、前記緩衝溶液が、87mM〜174mMのNaC
    l、17.4mM〜34.8mMのKCl、3.3mM
    〜34.8mMのCaCl_2、1.5mM〜3.1m
    MのMgSO_4および21mM〜44mNのNaHC
    O_3を含み、pHが約7.2であり、所望によりさら
    に通常の添加剤を含むことを特徴とする、請求項10に
    記載する精子細胞を形質転換する方法。 12、前記緩衝溶液が、約116mMの NaCl、約23mMのKCl、約6mMのCaCl_
    2、約2mMのMgSO_4および約29mMのNaH
    CO_3を含み、pHが約7.2であり、所望によりさ
    らに通常の添加剤を含むことを特徴とする、請求項11
    に記載する精子細胞を形質転換する方法。 13、緩衝剤により希釈した精子細胞を室温〜4℃の温
    度で保存することを特徴とする、請求項10〜12のい
    ずれか1項に記載する精子細胞を形質転換する方法。 14、DNAによる培養を環境温度で行うことを特徴と
    する、請求項10〜13のいずれか1項に記載する精子
    細胞を形質転換する方法。 15、前記外来DNAが、細菌、真核生物またはウィル
    スに由来する望まれる遺伝子を含むことを特徴とする、
    請求項10〜14のいずれか1項に記載する精子細胞を
    形質転換する方法。 16、前記外来DNA配列が、植物または植物ウィルス
    または真核生物またはウィルス遺伝子調節因子に連結さ
    れていることを特徴とする、請求項15に記載する精子
    細胞を形質転換する方法。 17、前記精子細胞が鳥類の精子細胞であることを特徴
    とする、請求項10〜16のいずれか1項に記載する精
    子細胞を形質転換する方法。 18、請求項17に記載する、飼育される鳥の精子細胞
    を形質転換する方法。 19、請求項18に記載する、飼育される雄鶏の精子細
    胞を形質転換する方法。 20、前記DNAが、植物CaMVプロモーターにより
    御されるCAT遺伝子を含む pCaMVCATであることを特徴とする、請求項17
    に記載する鳥類の精子細胞を形質転換する方法。 21、前記DNAが、SV40初期プロモーターにより
    御されるCAT遺伝子を含む pSV_2CATであることを特徴とする、請求項17
    に記載する鳥類の精子細胞を形質転換する方法。 22、前記DNAが、マウスL7リボソームプロモータ
    ーにより御されるCAT遺伝子を含むpL7CAT3で
    あることを特徴とする、請求項17に記載する鳥類の精
    子細胞を形質転換する方法。 23、前記DNAが、ラットPEPCK組織特異性プロ
    モーターにより御されるCAT遺伝子を含むpCKCA
    Tであることを特徴とする、請求項17に記載する鳥類
    の精子細胞を形質転換する方法。 24、前記DNAが、ラット肝臓アルブミンプロモータ
    ーにより御されるCAT遺伝子を含むpAlbCATで
    あることを特徴とする、請求項17に記載する鳥類の精
    子細胞を形質転換する方法。 25、前記DNAが、lacZ遺伝子に連結されている
    HSV−tkミニマルプロモーターを含むpHFBG2
    であることを特徴とする、請求項17に記載する鳥類の
    精子細胞を形質転換する方法。 26、前記DNAが、サイトメガロウィルスプロモータ
    ーにより御されるlacZ遺伝子を含むpCMVβであ
    ることを特徴とする、請求項17に記載する鳥類の精子
    細胞を形質転換する方法。 27、前記DNAが、SV40初期プロモーターにより
    御されるlacZ遺伝子を含む pSV40βであることを特徴とする、請求項17に記
    載する鳥類の精子細胞を形質転換する方法。 28、前記DNAが、マウスL7リボソームプロモータ
    ーにより御されるlacZ遺伝子を含むpL7lacZ
    であることを特徴とする、請求項17に記載する鳥類の
    精子細胞を形質転換する方法。 29、前記精子細胞が哺乳動物の精子細胞であることを
    特徴とする、請求項10〜16のいずれか1項に記載す
    る精子細胞を形質転換する方法。 30、請求項29に記載するマウスの精子細胞を形質転
    換する方法。 31、脊椎動物の卵子を、請求項1〜4のいずれか1項
    に記載する形質転換遺伝子で受精させることにより発生
    した、トランスジェニック脊椎動物。 32、脊椎動物の卵子を、請求項10〜16のいずれか
    1項に記載する方法により得た、形質転換遺伝子で受精
    させることにより発生した、トランスジェニック脊椎動
    物。 33、鳥の卵子を、請求項5〜7のいずれか1項に記載
    する形質転換した精子細胞で受精させることにより発生
    した、トランスジェニック鳥。 34、鳥の卵子を、請求項17〜28のいずれか1項に
    記載する方法により得た、形質転換精子細胞で受精させ
    ることにより発生した、トランスジェニック鳥。 35、請求項33または請求項34に記載する、トラン
    スジェニックな飼育される鳥。 36、哺乳動物の卵子を、請求項8または請求項9に記
    載する形質転換した精子細胞で受精させることにより発
    生した、トランスジェニック哺乳動物。 37、哺乳動物の卵子を、請求項29の方法により得た
    、形質転換した精子細胞で受精させることにより発生し
    た、トランスジェニック哺乳動物。 38、マウスの卵子を、請求項30の方法により得た、
    精子細胞で受精させることにより発生した、トランスジ
    ェニックマウス。 39、前記卵子が、前記形質転換した精子細胞で人工授
    精により受精することを特徴とする、請求項31〜38
    のいずれか1項に記載するトランスジェニック動物を発
    生させる方法。 40、87mM〜174mMのNaCl、 17.4mM〜34.8mMのKCl、3.3mM〜3
    4.8mMのCaCl_2、1.5mM〜3.1mMの
    MgSO_4および21mM〜44mMのNaHCO_
    3を含み、pHが約7.2であり、所望によりさらに通
    常の添加剤を含むことを特徴とする水性緩衝溶液。 41、約116mMのNaCl、約23mMのKCl、
    約6mMのCaCl_2、約2mMのMgSO_4およ
    び約29mMのNaHCO_3を含み、pHが約7.2
    であることを特徴とする、請求項40に記載する水性緩
    衝溶液。 42、MgSO_4およびNaHCO_3を、溶解した
    前記の他の成分に、最終希釈において加え、得られた溶
    液を0.22μmフィルターを通して濾過することによ
    って調製する、請求項40または41に記載する緩衝溶
    液。 43、さらに所望により保存剤を含むことを特徴とする
    、請求項40〜42のいずれか1項に記載する緩衝溶液
    。 44、前記保存剤が、0.5〜60%濃度のグリセロー
    ルであることを特徴とする、請求項43に記載する緩衝
    溶液。 45、グリセロールの濃度が6〜30%であることを特
    徴とする、請求項44に記載する緩衝溶液。 46、さらに抗生物質を含むことを特徴とする、請求項
    40〜45のいずれか1項に記載する緩衝溶液。 47、前記抗生物質がアンピシリン、ストレプトマイシ
    ンまたはカナマイシンまたはそれらの混合物であること
    を特徴とする、請求項47に記載する緩衝溶液。
JP2336857A 1989-12-03 1990-11-30 形質転換した精子細胞の人工受精を介した使用によるトランスジェニック脊椎動物の発生、およびそれによって発生したトランスジェニック脊椎動物 Pending JPH03266983A (ja)

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