JPH03264045A - 心拍出量測定用カテーテル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、心機能検査を行う場合に用いられる心拍出量
測定装置に接続される心拍出量測定用カテーテルに関す
る。

〈従来の技術〉 心機能検査のため、心拍出量を測定するには、熱希釈法
が用いられている。

この熱希釈法を使用するためには、心拍出量測定用カテ
ーテルを右心カテーテル法により挿入留置することが通
常行われている。

右心カテーテル法では、第６図に示されるように、頚静
脈、大腿静脈、肘帯静脈等から心拍出量測定用カテーテ
ル１が導管され、上大静脈あるいは上大静脈、右心房９
１、右心室９３を経て、その先端が肺動脈幹９５に位置
するよう留置される。

心拍出量測定用カテーテル１には、右心房９１に位置す
るように吐出口５と、肺動脈幹９５に位置するように感
温素子としてのサーミスタ４１が配置される。

この場合、吐出口５はサーミスタ４１より基端側に設け
られており、吐出口５から血液温度より高温もしくは低
温の液体が注入される。

このとき、液体の温度が右心房９１、右心室９３におい
て拡散され、希釈される。

この希釈された温度を肺動脈幹９５に位置したサーミス
タ４１によって検知し、その希釈曲線温度の時間変化か
らスチュワート・ハミルトン法により、心拍出量を算出
する。

しかし、この熱希釈法を用いた心拍出量測定では、測定
を間欠的にしかできず、連続的な心拍出量の計測には使
用できない。　また、複数回測定しようとすると、注入
する液体の総量が増え、被検者の負担が増大するととも
に、操作による感染の危険性も増大する。

そこで、特開昭６２−２０７４３５号公報には、心拍出
量の連続的計測が可能な心拍出量測定用カテーテルが提
案されている。

このものは、熱希釈心拍出量測定用および血流速量測定
用に適用可能な２つの感温素子を備え、血流速心拍出量
を連続的に測定してこれから算出しようというものであ
る。

このような連続心拍出量測定用カテーテルの代表例が１
、第４図および第５図に示される。

第４図および第５図に示される心拍出量測定用カテーテ
ル１は、カテーテル本体２内に、４つのルーメンを有す
るものである。

より詳細には、カテーテル本体２の先端には、圧力口６
と、先端から数ｍｍ後方までカテーテルチューブ全体を
被覆するように取付けられた柔軟弾性体からなるバルー
ン８とを有するまた、カテーテル本体２には、バルーン
８を拡張、収縮させるために、バルーン内チューブ側面
に設けられたバルーン側孔７と、先端から１０〜２０ｍ
ｍの位置に設けられた第２のサーミスタ４５と、そこか
らさらに１０〜１５ｍｍ基端部に配置された第１のサー
ミスタ４１と、さらにサーミスタ４１．４５から離間（
８，５〜３０ｃｍ）シた位置であって、先端より１２〜
４０ｃｍの位置に設けられた吐出口５とを有する。

なお、このものは動脈用として使用するものであるため
、吐出口５より血液の流れ方向の下流側であるカテーテ
ルの先端側に、サーミスタ４１．４５が設けられている
が、静脈にて使用するものでは、吐出口５より血液の流
れ方向の下流側であるカテーテルの基端側にサーミスタ
４１．４５が配置されることになる。

圧力口６、バルーン側孔７、サーミスタ４１．４５、吐
出口５はそれぞれ独立した４つのルーメンと連通ずる すなわち、圧力口６は肺動脈圧等の圧力測定用ルーメン
２６と、バルーン側孔７はバルーンルーメン２７と、サ
ーミスタ４１．４５はサーミスタルーメン２４と、吐出
口５は注入用の指示液注入用ルーメン２５とそれぞれ連
通している。

さらに、カテーテル本体２の後端部２９において、サー
ミスタルーメン２４はコネクタ１４１．１４５と、チュ
ーブを介してそれぞれ接続されており、それぞれのサー
ミスタ４１．４５に接続されたリード線はサーミスタル
ーメン２４からチューブ内を通って、コネクタ１４１．
１４５と電気的に接続されている。

また、カテーテル本体２の後端部において、圧力測定用
ルーメン２６、指示液注入用ルーメン２５、バルーンル
ーメン２７は、それぞれチューブを介して、コネクタ１
６．１５．１７と接続されている。

なお、感温素子としての第１のサーミスタ４１は、熱希
釈心拍出量測定用のものであり、第２のサーミスタ４５
は、自己発熱型ないし傍熱型等の発熱型のサーミスタで
あり、通電加熱やヒータ加熱されるとともに自己の温度
を加熱温度信号として出力して、血流速量を検知するも
のである。

このような場合、カテーテル本体２は、ポリ塩化ビニル
やポリウレタン等から形成されている。

そして、その外径は１〜３ｍｍ程度とし、上記のとおり
、第５図に示されるように、複数のルーメンを有するも
のである。

〈発明が解決しようとする課題〉 ところで、このような心拍出量測定用カテーテルでは、
複数のルーメンのそれぞれの断面積は、できるだけ大き
く取ることが望ましい。

なぜならば、指示液注入用ルーメン２５では、所定量の
液を注入する必要があるためであり、またサーミスタル
ーメン２４では、リード線４７が断線しないように、リ
ード線４７を弛ませた状態で収納する必要があり、その
ためにも断面積を大きくとる必要がある。

さらに、圧力測定用ルーメン２６やバルーンルーメン２
７でも必要径を確保する必要がある。

一方、心拍出量測定においては、測定用カテーテルの挿
入に伴なう不整脈を防止するため、柔軟なカテーテルで
あることが望ましい。

しかし、三尖弁逆流、心室肥大、高肺動脈圧等の症例で
は、挿入が困難であり、ブツシャビリティ（押込性）の
高いカテーテルが望まれている。

上記のとおり、カテーテル本体２の材質としては、ポリ
塩化ビニルやポリウレタン等の柔軟樹脂材質を用いてい
る。

しかし、これら通常の柔軟樹脂材質では、上記のような
症例の場合には、それ自体ブツシャビリティ−が不足す
る。

しかも、上記のとおり、小径のカテーテル本体２内に形
成される複数のルーメン断面積はできるだけ太き（する
必要がある。

しかし、このようにルーメン断面積を大きくすると、腰
がなくなってしまいブツシャビリティはより一層劣るも
のとなってしまう。

本発明の主たる目的は、ブツシャビリティ−が高（、し
かも柔軟な物性を示し、操作性の高い心拍出量測定用カ
テーテルを提供することにある。

〈課題を解決するための手段〉 このような目的は下記（１）および（２）の本発明によ
って達成される。

（１）複数のルーメンを有するカテーテル本体内に芯材
を埋設したことを特徴とする心拍出量測定用カテーテル
。

（２）前記芯材は、前記カテーテルの断面中央部に埋設
されている上記（１）に記載の心拍出量測定用カテーテ
ル。

く具体的構成〉 以下、本発明の具体的構成を詳細に説明する。

本発明の心拍出量測定用カテーテル１の代表例の外観構
造は第４図に示されるものと同様であり、カテーテル本
体２内に埋設した芯材３を除いては、その構成、作用等
は、特開昭６２−２０７４３５号に開示されているもの
と同様である。

また、本発明の心拍出量測定用カテーテルは、サーミス
タルーメン内に第１のサーミスタ４１のみを有する間欠
的心拍出量測定用のものであってもよい。

本発明の心拍出量測定用カテーテル１は、第１図および
第２図に示されるように、カテーテル本体２の内部に棒
状ないし線状の芯材３をその長手方向に亘って埋設した
ものである。

芯材３の材質としては、Ｎｉ−Ｔｉ合金等の超弾性金属
、エリンバ−合金等の線材、ステンレス線、ピアノ線等
の弾性を示す金属線であることが好ましい。

これにより、柔軟性とブツシャビリティ−とを高め、必
要なルーメン断面積を確保することができる。

このような芯材３は、第２図に示されるように、カテー
テル本体２の中央ないし中心部に、長手方向のほぼ全域
に亘って埋設されることが好ましい。

中央部に芯材３が存在することによって、どの方向にも
湾曲が可能となり、湾曲動作が等方性をもち、操作性が
向上する。

さらに、第１図に示されるように、カテーテル本体２の
先端から、先端側のサーミスタ４５の位置付近まで、芯
材３を設けない部分をもたせることが好ましい。　好ま
しくは上述の位置に芯材３を設けない先端部分を設ける
ことにより先端部が柔軟性をもち、心臓内の通過が容易
になり、血管内壁、心臓内壁へのダメージがなくなり、
操作性も向上する。

また、サーミスタの位置には芯材が存在することにより
、カテーテルのキンクを防止できて、サーミスタに接続
されたリード線の断線が防止できる。　またサーミスタ
をカテーテルに固定する部材、例えば充填材の剥離も防
止できる。

なお、カテーテル本体２の基端側はその端部まで芯材３
が存在することが好ましい。

以上では、芯材３は線材である場合ついて述べてきたが
、この他、芯材３は線材の集束体やより線等であっても
よい。　あるいは場合によってば、長尺の連続線パ体で
ある他、線材等を断続的に設けたものであってもよい。

一方、カテーテル本体２の材質としては、ポリウレタン
、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリ
エチレン、ポリプロピレンなとの樹脂が用いられる。

そして、カテーテル本体２の外径は１〜３ｍｍ程度であ
る。

このようなカテーテル本体２と、上記の芯材３とにより
、所望のブツシャビリティ−と柔軟性とが得られるもの
である。

本発明の心拍出量測定用カテーテルは、カテーテル本体
２内に、さらにサーミスタルーメン２４と指示液注入用
ルーメン２５とを、必須ルーメンとして有するものであ
る。

本発明の心拍出量測定用カテーテル１の内腔ルーメン構
造については、芯材３が埋設できる限りにおいて特に制
限はないが、例えば第２図に示される例では、カテーテ
ル本体２の外表面と芯材３間に、サーミスタルーメン２
４と、指示液注入用ルーメン２５と、圧力測定用ルーメ
ン２６と、バルーンルーメン２７とが形成されている。

この他、ルーメン数、ルーメン断面形状、ルーメン配置
構造等は種々変更可能であり、第３図に示される例では
、サーミスタルーメン２４と、指示液注入用ルーメン２
５と、圧力測定用ルーメン２６とが形成されている。

このような場合、サーミスタルーメン２４は、外側に貫
通する側孔（図示せず）と連続し、この側孔内に液密に
サーミスタ４１．４５が配置され、サーミスタルーメン
２４内には、それぞれのリード線４７が収納されている
。

そして、これらサーミスタ４１．４５は、それぞれ前記
の熱希釈心拍出量測定用の第１のサーミスタ４１、およ
び液流速量測定用の発熱型、より好ましくは自己発熱型
の第２のサーミスタ４５として用いられる。　これらサ
ーミスタ４１．４５の構成および作動等の詳細について
は、特開昭６２−２０７４３５号公報を参照されたい。

サーミスタルーメン２４は通常１つであるが、例えば、
第１および第２のサーミスタ４１．４５とそのリード線
４７を別々のルーメンに収納するような場合であっても
よい。

指示液注入用ルーメン２５は、第１図に示されるように
、サーミスタ４１．４５より基端側に配置された吐出口
５と接続されている。

さらに、カテーテル本体２には、先端部に形成した肺動
脈圧等の圧力測定用の圧力口６と連通ずる圧力測定用ル
ーメンを設けることが好ましい。

また、本発明の心拍出量測定用カテーテルにおいて、バ
ルーン８と、このバルーン８に連通ずる側孔７と、この
側孔７に連通ずるバルーンルーメン２７を設けることが
好ましい。

圧力測定用ルーメン２６は、先端部にて開口する開口部
としての圧力口６と連通している。

そして、この圧力測定用ルーメン２６を介して圧力測定
を行うものであるが、この圧力測定用ルーメンを介して
輸液剤等を持続的に投与できるようにすることもできる
。

なお、カテーテル本体２は、これら樹脂に酸化ビスマス
、次炭酸ビスマス、酸化タングステン、硫酸バリウム等
のＸ線造影剤を混練して形成し、それ自体造影性をもた
せることもできる。

また、バルーン８の材質としては、ラテックスゴム、シ
リコンゴムなどが用いられる。

さらに、カテーテル本体２の血管内に留置される部分の
外表面には、抗血栓性材料を被覆することが好ましい、
　これより長時間連続的に心拍出量を測定する際の血栓
の発生を防止することができる。

このような抗血栓材料としては、ハイドロキシエチルメ
タクリレート重合体とスチレン重合体の共重合体が好適
に用いられる。

この他、本発明の心拍出量測定用カテーテルの構成およ
び作用については、前記特開昭６２−２０７４３５号公
報に詳述されている。

〈作用効果〉 本発明の心拍出量測定用カテーテルは、吐出口から液体
の注入を行いながら、心拍出量の測定を行う。

この際、きわめて良好な柔軟性と、ブツシャビリティ−
とを示し、操作性が良好である。

しかも、必要なルーメン断面積も確保することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の心拍出量測定用カテーテルの１例を
示す正面図である。 第２図は、第１図の■−ｎ線拡大横断面図である。 第３図は、本発明の心拍出量測定用カテーテルの異なる
例を示す拡大横断面図である。 第４図は、従来の心拍出量測定用カテーテルの外観構成
を示す正面図である。 第５図は、第４図のＶ−■線拡大横断面図である。 第６図は、心拍出量測定用カテーテルを心臓に留置した
ときの模式図である。 ９３・・・右心室 ９５・・・肺動脈幹 符号の説明 １・・・心拍出量測定用カテーテル ２・・・カテーテル本体 ２４・・・サーミスタルーメン ２５・・・指示液注入用ルーメン ２６・・・圧力測定用ルーメン ２７・・・バルーンルーメン ３・・・芯材 ４１．４５・・・サーミスタ ４７・・・リード ５・・・吐出口 ６・・・圧力口 ７・・・側孔 ８・・・バルーン ９１・・・右心房

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数のルーメンを有するカテーテル本体内に芯材
   を埋設したことを特徴とする心拍出量測定用カテーテル
   。
2. （２）前記芯材は、前記カテーテルの断面中央部に埋設
   されている請求項１に記載の心拍出量測定用カテーテル
   。