JPH0326358Y2 - - Google Patents

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JPH0326358Y2
JPH0326358Y2 JP1985092720U JP9272085U JPH0326358Y2 JP H0326358 Y2 JPH0326358 Y2 JP H0326358Y2 JP 1985092720 U JP1985092720 U JP 1985092720U JP 9272085 U JP9272085 U JP 9272085U JP H0326358 Y2 JPH0326358 Y2 JP H0326358Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、湯水混合水栓に関するものである。
〔従来の技術〕
周知のごとく、例えば浴槽やシヤワーへ供給す
る目的で使用される湯水混合水栓は、浴室の湯水
配管の途中に装着し、湯・水を適当な割合で混合
することにより適温を得るようになつている。こ
の混合水栓には、ワンハンドル方式のものがある
が、このワンハンドル方式のものは、大別してシ
リンダーステム型、カムーコア型、および2枚板
からなる輪形弁等がある。
一方、セラミツクスは、フアインセラミツクス
のもつ耐蝕性や耐摩耗性を利用して、ポンプ、バ
ルブ部材等に使用されている。すなわち、前記2
枚板からなる輪形弁の各デイスクに、このセラミ
ツクスが使用されている。
ところが、セラミツクスよりなる2枚のデイス
クを密着させてワンハンドルでもつて適宜摺動さ
せ、当該湯水混合水栓の開閉操作をすると、セラ
ミツクスに湿潤性があることから、密着性が高
く、その操作が軽快にできないという不具合があ
る。
他方、有底円筒状ケース本体の底部に、湯導入
口、水導入口および湯水排出口をそれぞれ設け、
これらの湯導入口および水導入口内にスプリング
を介して、短筒状弁座を挿入し、これらの短筒状
弁座の開口端にデイスク状弁部材を摺動自在に密
接させ、このデイスク状弁部材の上面とケース本
体内との間の空間を湯水混合室に形成し、この湯
水混合室を前記湯水排出口に連通した湯水混合栓
は知られている(特公昭58−31507号公報参照)。
しかしながら、かかる湯水混合栓では、弁座およ
び弁部材は図示からすれば、明らかにセラミツク
ス材でないが、仮にこれらをセラミツクス材で構
成しても、弁部材の下面はケース本体の底部に接
しているので、摺動抵抗があつて、操作は依然と
して軽快にできず、しかも、湯・水が湯水混合室
へ導入されてそのまま弁部材等に突き当たつて湯
水排出口から排出されるので、騒音が高い、とい
う問題があつた。
勿論、短筒状弁座は他のシール材と同様の材料
で構成しているので、セラミツクス材でないこと
は明らかで、そのため耐久性が得られないばかり
でなく、ケース本体の底部より突設できないこと
から湯水混合室が形成できない、という問題があ
つた。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本考案は、かかる不具合を解消しようと
して案出されたもので、その要旨とするところ
は、プラスチツク製の有底円筒状ケース本体の底
部に、湯導入短管、水導入短管および湯水排出短
管を、外方に向けそれぞれ一体的に延設し、これ
らの湯導入短管および水導入短管内にスプリング
を介して、前記ケース本体内よりセラミツクス材
からなる短筒をそれぞれ着脱且つ摺動自在に挿入
して、これらの短筒をケース本体の底部より突設
させ、これらの短筒のケース本体内開口端に、貫
通孔が偏心位置に穿設されたセラミツクス材で且
つ前記ケース本体との間にドーナツ状湯水混合室
を形成するデイスクを摺動自在に密接させ、該貫
通孔を湯水混合室に形成すると共に、前記デイス
クを、ケース本体外より挿入された操作レバーの
先端にて前記スプリングにより付勢させた状態で
密接・摺動させることにより、これらの短筒と前
記貫通孔とを連通または閉塞するようにした湯水
混合栓にあつて、前記貫通孔を、短筒に比べ大口
径とし且つその外周肉厚部により前記短筒を閉塞
可能とすると共に前記湯水排出短管に向け開口さ
せ、前記デイスクを掴持した駆動円板に前記操作
レバーを連結すると共に、これらのデイスクと駆
動円板との間の空間で且つ前記短筒の直上近傍に
金網を介装し、該金網を介して前記ドーナツ状湯
水混合室と貫通孔とを連通させたことを特徴とす
る湯水混合栓にある。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を添付図面にしたがつて
詳細に説明する。
第1図は本実施例の拡大した断面図、第2図は
第1図の分解斜視図を示す。
1は有底円筒状ケース本体、2はこのケース本
体1に被嵌する蓋体で、これらのものは、いずれ
もプラスチツク材で構成されていると共に、図示
しない鋳物製水栓本体に挿入され内蔵されてい
る。このケース本体1の底部には、湯導入短管3
と水導入短管4とが外方に一体的に突設されてい
る。これらの湯導入短管3および水導入短管4に
は、それぞれスプリング6,7、スプリング受
8,9およびゴムリング10,11を介して、小
径(例えば径10mmで肉厚tが2mmのもの)の短筒
12,13が挿入されている。これらの短筒1
2,13はセラミツクス材で構成され、ケース本
体1における短筒12,13はケース本体1の底
部より内方に突設されている。したがつて、この
底部と後述のデイスク15の下面とで混合室が形
成されている。これらの短筒12,13の開口端
には、その偏心位置に穿設された、比較的大口径
(例えば13mmのもの)の円形状の貫通孔14(第
1図示のものは誇張した径にしてある)を有する
デイスク15が載置・密着されている。このデイ
スク15もセラミツクス材で構成されていると共
に、デイスク15の上面縁部には、3個の係合凹
部16が凹設されている。なお、このデイスク1
5の径は、ケース本体1の内径より充分小さく、
ケース本体1内に遊星運動ができるようになつて
おり、したがつて、ドーナツ状湯水混合室が形成
されている。そして、この係合凹部16には駆動
円板17の足18がそれぞれ嵌入固着され、前記
デイスク15と駆動円板17とは空間19を介在
して一体化している。駆動円板17の中央には、
操作レバー20の先端に設けられた球頭21が嵌
合する孔22が穿設されている。また、駆動円板
17の上面一端には突起23が突設されている。
前記操作レバー20の途中に設けられた球体支持
用ボール体24は、円筒状ケース本体1内に嵌
入・固定された保持体25で支持されている。こ
の保持体25の下面には、半径方向に溝26′が
穿設され、この溝26′に、前記駆動円板17の
突起23が嵌入され、駆動円板17はこの溝2
6′に沿つて半径方向に摺動するようになつてい
る。また、保持体25の上面には規制溝27,2
7が設けられている。前記ボール体24の球表面
上には、操作レバー20軸心方向に直角方向に規
制棒26,26の一対が突出され、この規制棒2
6,26は規制溝27に嵌入されている。
なお、28はボール体24を支持すると共に、
貫通孔14からの湯・水をシールするOリングを
示し、29は円筒状ケース本体1と保持体25と
の間をシールするOリング、30は湯水排出短管
5に嵌合されたOリングを示し、31は、デイス
ク15と駆動円板17との間の空間19に介装し
た騒音防止の金網を示す。また、駆動円板17お
よび保持体25はそれぞれ耐熱性プラスチツク材
で構成され、また、操作レバー20、ボール体2
4、球頭17は一体化した鉄材で構成されてい
る。
本実施例の作用をいえば、矢印aに示す方向
に、ボイラー等から湯導入短管3より温水が導入
されると共に、矢印bに示す方向に、水導入短管
4より水道水が導入される。その結果、短筒1
2,13に導入された湯・水は、デイスク15の
貫通孔14内で混合され、その混合された湯水の
一部は直接、湯水排出短管5より矢印cに示す方
向に排出されるが、残りは、空間19より矢印d
に示すように放射状に流出されてドーナツ状湯水
混合室を迂回し、前記の矢印c′のところで合流し
て、湯水排出短管5より排出される。
次に、湯水の調節操作についていえば、操作レ
バー20の先端の把持部(図示せず)でもつて矢
印Aに示すように混合水栓の中心より適宜角度の
範囲で操作レバー20を往復動させると、操作レ
バー20はボール体24を支点として、その先端
の球頭21が往復動し、その結果、駆動円板17
が保持体25の下面に沿い滑動する。それ故、デ
イスク15は2個の短筒12,13の開口端でス
プリング6,7の弾力で押圧されて密着され摺動
するので、デイスク15の貫通孔14が短筒1
2,13と連通する断面積を変えながら連通した
り、閉塞したりする。したがつて、操作レバー2
0を操作することにより湯・水の混合割合を調節
したり、湯・水の止水を行う。
なお、本実施例の貫通孔14は円形に形成され
ているが、本考案ではこれに限らず、短筒13の
外径より若干小となる短径の長孔でもよく、この
場合、短筒13がこの長孔の直下にきても、長孔
内に落ち込むことがないので、短筒13の開口面
積がすべて長孔に臨んでいて、湯水の量を増大す
ることができる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、 耐久性等弁材料に好都合のセラミツクス材で
ありながら、短筒とデイスクとの摺動であるの
で、摺動抵抗が小さくてすみ、ひいては、弁操
作が軽快にでき、湯水の微調節の位置も確保で
きる。
短筒とデイスクとの摺動面は、2枚のデイス
ク同志の摺動面(2枚のセラミツクス材デイス
ク同志を密接させるには、その面の加工精度を
向上させなければならず、加工困難)と比べ、
その密接性が確保され、漏水が回避できるので
止水の切れも向上する。
セラミツクス材の短筒は、研磨加工ですむた
めその加工が容易となり、したがつて、生産費
が安くなり、安価に構成される短筒と併せて低
コストになる。
貫通孔、ドーナツ状湯水混合室、および短筒
の突設によるケース体の底部とデイスク下面と
の間の空間による3箇所によつて湯水混合室を
形成したので、この湯水混合室は、同一径のケ
ース本体を基準にすれば、セラミツクス材であ
る短筒の突出部(シール材用短筒は突出できな
い)だけ多くとれ、したがつて、混合による騒
音が上昇しない。
水および湯導入用短管の直上近傍の空間に金
網を容易に介装でき、この金網を介してドーナ
ツ状湯水混合室へ導くので、湯・水の圧力が緩
和され、ひいては、前記と相俟つて騒音が低
減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の断面図、第2図は第
1図の分解斜視図を示す。 1……ケース本体、3……湯導入短管、4……
水導入短管、5……湯水排出短管、6,7……ス
プリング、12,13……短筒、14……貫通
孔、15……デイスク、20……操作レバー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 プラスチツク製の有底円筒状ケース本体の底部
    に、湯導入短管、水導入短管および湯水排出短管
    を、外方に向けそれぞれ一体的に延設し、これら
    の湯導入短管および水導入短管内にスプリングを
    介して、前記ケース本体内よりセラミツクス材か
    らなる短筒をそれぞれ着脱且つ摺動自在に挿入し
    て、これらの短筒をケース本体の底部より突設さ
    せ、これらの短筒のケース本体内開口端に、貫通
    孔が偏心位置に穿設されたセラミツクス材で且つ
    前記ケース本体との間にドーナツ状湯水混合室を
    形成するデイスクを摺動自在に密接させ、該貫通
    孔を湯水混合室に形成すると共に、前記デイスク
    を、ケース本体外より挿入された操作レバーの先
    端にて前記スプリングにより付勢させた状態で密
    接・摺動させることにより、これらの短筒と前記
    貫通孔とを連通または閉塞するようにした湯水混
    合栓にあつて、 前記貫通孔を、短筒に比べ大口径とし且つその
    外周肉厚部により前記短筒を閉塞可能とすると共
    に前記湯水排出短管に向け開口させ、前記デイス
    クを掴持した駆動円板に前記操作レバーを連結す
    ると共に、これらのデイスクと駆動円板との間の
    空間で且つ前記短筒の直上近傍に金網を介装し、
    該金網を介して前記ドーナツ状湯水混合室と貫通
    孔とを連通させたことを特徴とする湯水混合栓。
JP1985092720U 1985-06-18 1985-06-18 Expired JPH0326358Y2 (ja)

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JP1985092720U JPH0326358Y2 (ja) 1985-06-18 1985-06-18

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JPS62868U JPS62868U (ja) 1987-01-07
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CN107701760A (zh) * 2017-09-26 2018-02-16 开平市怀特阀芯有限公司 一种拨键式分水阀芯

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5831507A (ja) * 1981-08-19 1983-02-24 Toshiba Corp 交流電磁石

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