JPH0326340Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、レコードプレーヤ等の音響機器に
使用するインシユレータに関する。

［従来の技術］ 従来レコードプレーヤ等の音響機器において床
等の設置面からの振動がレコードプレーヤに伝達
するのを抑制するため床面と機器との間にインシ
ユレータを介在せしめることがおこなわれる。

第２図はその一例で略椀状のゴム成型体０１の
頂部に埋設された金具０２を貫通した、取付ネジ
０３が機器０４の底面に螺合され、前記椀状ゴム
成型体の外周部はケース０５に結合された構造を
有する。

そして、椀状ゴム成型体の変形による振動吸収
作用により床面からの振動を遮断するように作用
する。

［考案が解決しようとする問題点］ ところで、ゴム成型体の振動吸収性がもつとも
顕著に現出できる形状は略太鼓状の形状であるこ
とが知られている。

ところが、当該太鼓状形状のゴム成型体はケー
ス内にその特徴を損うことなく支持できる支持構
造がなかつたため、従来例のごとく振動吸収性の
小さい椀状の形状を取らざるを得ない問題があつ
た。

［問題を解決するための手段］ この考案は有底円筒断面を有するケースと、当
該ケースの底部に結合された下面と支持すべき機
器が結合された上面部とを有する太鼓状形状のゴ
ム成形体と、当該ゴム成形体の周壁に一体形成さ
れその外周縁が前記ケースの内側壁に固定された
環状薄肉部とを具備するインシユレータである。

［実施例］ この考案実施例を以下説明する。

第１−ａ図において、１は略太鼓状形状を有す
るゴム成型体であり周壁に環状薄肉部６が一体に
形成されている。

２は前記太鼓状ゴム成型体１の頂部に埋設した
金具であり、当該金具２を貫通した取付ビス３に
より頂部に機器４が当接結合され、前記太鼓状ゴ
ム成型体１の周壁に形成した前記薄肉部６の外周
縁６１は上部ケース５１と下部ケース５２とより
なるケース５に挟持されて支持される。

又、前記太鼓状ゴム成形体の下面は下部ケース
５２の底部に立設したフランジ部５３に係止され
ている。

なお、７は下部ケース５２の底面に接着したフ
エルト、１１は太鼓状ゴム成型体１の中心に穿設
した貫通孔であり当該孔１１から取付ビス３及び
ドライバーを挿通して、前記太鼓状ゴム成型体１
と機器４との結合を達成する。

又、第１−ｂ図は太鼓状ゴム成型体１に一体形
成した環状薄肉部６の略中心部分に環状コルゲー
シヨン６２を形成したものである。

［考案の効果］ 上記のこの考案のインシユレータによれば、床
面からの振動は太鼓状ゴム成型体１の変形により
吸収されるわけであるが、、太鼓状ゴム成型体１
はその直径が増減するように変形する。

そして、太鼓状ゴム成型体１は極めてコンプラ
イアンスの大きい環状薄肉部６により支持されて
いるので、当該環状薄肉部６の前記太鼓状ゴム成
型体１の変形を疎外せしめる作用が極めて小さ
く、その結果、太鼓状ゴム成型体１は充分なる変
形が得られるので振動吸収性が極めて大きくなつ
た。

又、環状薄肉部６にコルゲーシヨン６２を形成
すれば、更にコンプライアンスを大きくすること
ができ、又ゴムの材質により充分に薄肉形成でき
ない場合、当該コルゲーシヨンを設けることは、
コンプライアンスを高める上で極めて有効であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１−ａ図及び第１−ｂ図はこの考案実施例の
インシユレータの切断面図及び太鼓状ゴム成型体
の断面図、第２図は従来のインシユレータの一部
破断断面図である。 ４は機器、１は太鼓状形状のゴム成型体、６は
環状薄肉部、５はケースである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 有底円筒断面を有するケース５と、当該ケース
   ５の底部５３に結合された下面と支持すべき機器
   ４が結合された上面部とを有する太鼓状形状のゴ
   ム成形体１と、当該ゴム成形体１の周壁に一体形
   成されその外周縁が前記ケース５の内側壁に固定
   された環状薄肉部６とを具備することを特徴とす
   るインシユレータ。