JPH0325696Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

蝶番芯金を露出させない、しかも美麗なコンパ
クトに関する。

【従来の技術】

従来の板金成形コンパクトの蝶番部は、その端
部に芯金の切断面が露出するのを普通としてい
た。しかしながら、近来該露出をきらい、蝶番の
端面部を袋状に折曲加工したものが、見られるよ
うになつたが、袋状にして孔を閉してしまつたの
で、従来の物のごとく、外側から、芯金を挿入す
ることが出来ず、便法として、袋状に折曲する部
分は、筒状に折曲せず、概Ｕ字状にとどめ、芯金
を該Ｕ字状部の底部に「押へ金具」等の別途の部
品を使用して、押し付け、従来の筒状に折曲した
内側に芯金を圧入した状態に近い状態を作り上げ
ていた、又、もつとも新しい方法として、本考案
に採用した、内側に挟設される蝶番を２つに分け
しかも間に間隔を持たせ該間隔から、芯金を挿入
する方法は、たしかに、芯金の露出は、防げる
が、不必要な空間が、出来見ぐるしかつた。

【考案が解決しようとする問題点】

この従来の板金成形のコンパクトの蝶番には次
のような問題点があつた。 ａ：空間が気に成る。 この考案は、以上のような、欠点を取り除いた
板金成形コンパクトを提供することを目的とす
る。

【問題点を解決するための手段】

この考案は、その目的を達成させるために、次
のような構成としている。すなわち、この考案に
係る板金成形コンパクトは、本体２に不慮抜脱の
ないよう嵌着される、中枠の蝶番当接側をいづれ
か内側に位置する蝶番部の間隔を埋るべく、見せ
掛けの蝶番を突出させた。

【実施例】

この考案の一実施例を別紙添付の図面に依り詳
述する。 １：は蓋体、四角で、縁に周壁を立設した盆状
体に板金加工され、一体で、成形される蝶番部１
１ａ，１１ｂ芯金６、を挿入するのに充分な間隔
を持たせて、１対、巻設し、これを内包してい
る。 ２：は本体、四角で、縁に周壁を立設した盆状
体に板金加工され、一体で、成形される蝶番部、
２１ａ，２１ｂを蓋体１の蝶番部、１１ａ，１１
ｂの外側に当接するような間隔を持たせて、１
対、巻設し、これを内包している。又、蝶番、２
１ａ，２１ｂの間は、該間の長さで、該蝶番の基
部よりやゝ深めから、上開、コ字状に切欠２２さ
れている。 ３：は、中枠板金加工で、成され本体２の内側
に不慮抜落ちのないよう嵌着される。四角で、縁
に、周壁を垂設させ表面概中央の周壁垂設方向
に、化粧料を収納する、凹部を、凹設し、蝶番に
当接する、側の周壁の１部を蓋体１、及び本体２
の蝶番部と、同軸、同径で、あるように、折曲し
て、蓋体１の蝶番部１１ａ，１１ｂの間隔を埋る
べく突設してある。

【考案の効果】

ａ：芯金の露出が、まつたくなくなつた。 ｂ：コンパクトの開蓋時に蝶番部に手が触れる
が、蝶番部の中央の比較的大きな部分が動か
ない部分の為、安定して、操作しやすくなつ
た。

【図面の簡単な説明】

第１図から第２図は、この考案の図で、第１図
は、開蓋した１部抽出斜視図。第２図は、１部抽
出、分解斜視図。 符号の簡単な説明、１……蓋体、１１ａ……蓋
体蝶番部、１１ｂ……蓋体蝶番部、２……本体、
２１ａ……本体蝶番、２１ｂ……本体蝶番、２２
……本体切欠部、３……中枠、３１……中枠見せ
掛け蝶番。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体２と蓋体より成り、それぞれ一体に成形さ
   れる蝶番部を内包し、蓋体１の一端に比較的大き
   な間隔をおいて、一体に巻設された一組の蝶番
   部、１１ａ，１１ｂ、と本体２の一端に、比較的
   大きな間隔をおいて一体に巻設された、一組の蝶
   番部２１ａ，２１ｂ、を、それぞれの蝶番部１１
   ａ，２１ａ、と１１ｂ，２１ｂが互いに、その対
   向面が接触するように成形した、板金成形コンパ
   クトに於て、本体２の内側に嵌着された中枠３
   の、本体２の蝶番、巻設端側に該蝶番と同軸で、
   しかも同径になされた、見せ掛け蝶番をいづれか
   内側に位置する蝶番部の間隔を埋るべく突出させ
   た事を特徴とする板金成形コンパクト。