JPH03254691A - 薬剤耐性癌に対するキメラ抗体およびその製造 - Google Patents

薬剤耐性癌に対するキメラ抗体およびその製造

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JPH03254691A
JPH03254691A JP2051563A JP5156390A JPH03254691A JP H03254691 A JPH03254691 A JP H03254691A JP 2051563 A JP2051563 A JP 2051563A JP 5156390 A JP5156390 A JP 5156390A JP H03254691 A JPH03254691 A JP H03254691A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 く技術分野〉 本発明は、薬剤耐性癌に対するキメラ抗体およびその製
造に関する。さらに具体的には、本発明は、マウス由来
のモノクローナル抗体の可変(V)領域とヒト由来の免
疫グロブリンの定常(c)領域とから成るキメラ抗体お
よびその生産方法に関する。
〈従来技術〉 各種の化学療法剤に対する腫瘍の耐性は、癌の治療にお
ける重要な問題となっている。腫瘍細胞は、単一薬剤で
治療した後にドキソルビシン(アドリアマイシン)、ビ
ンカアルカロイドおよびアドリアマイシンDのような薬
剤に対する耐性を獲得することができる(後記参考文献
1.2)。多剤耐性を引き起こす遺伝子、mdrは、細
胞から各種の細胞毒薬剤を輻送するポンプとして作用す
る膜糖タン白質(P−糖タン白質)をコードする(3)
。このP−糖タン白質は抗癌剤に結合しく4.5)、耐
性細胞の原形質膜に局在したATPase(6,7)で
あることか示されている(8.9)。クローニングした
mar配列のトランスフェクションにより、感受性細胞
に多剤耐性が付与される(10〜12)。
P−糖タン白質発現の量を腫瘍試料で測定し、本来的に
薬剤耐性の結腸癌、腎臓癌および副腎癌、および化学療
法の後に薬剤耐性を獲得した幾つかの種類の腫瘍で高く
なることが見出だされた(13〜15)。P−糖タン白
質はヒト癌の獲得多剤耐性および本来的薬剤耐性の両方
に関連していると思われるので、P−糖タン白質を発現
する腫瘍細胞を選択的に殺すことが癌の治療に極めて重
要である。ヒト薬剤耐性癌の効果的な治療法の検討で、
多剤輸送体P−糖タン白質に反応性のモノクローナル抗
体を開発した(16)。このモノクローナル抗体を静脈
内に投与したところ、薬剤耐性のヒト卵巣癌細胞を皮下
に接種した無胸腺マウスで腫瘍の発生が効果的に予防さ
れた(17)。
モノクローナル抗体の1種であるMRK16で治療した
ところ、定着した皮下腫瘍が速やかに退行し、ある種の
動物では冶癒した。これらのモノクローナル抗体はP−
糖タン白質を有する多剤耐性のヒト腫瘍の治療手段とし
ての可能性を有する(17)。このモノクローナル抗体
を包含する薬剤耐性癌に関するモノクローナル抗体につ
いては、本発明者らによってすでに出願されている(特
願昭60−201445号明細書、特開昭626159
6号公報参照)。
しかしながら、異種タン白質としてのマウス抗体はそれ
らの効果を破壊する反作用性免疫反応を引き起こすこと
があり、また、患者のアレルギー反応を引き起こすこと
がある(18.1つ)。
腫瘍細胞表面に対するモノクローナル抗体を癌治療に用
いることは、以前から期待されていた(36)。幾つか
の場合には、モノクローナル抗体は、単独で腫瘍細胞の
増殖を阻害することができるが(17,37〜3つ)、
他の系では、腫瘍の増殖阻止は抗体と各種の毒性物質と
の複合体によって遠戚される(40〜42)。モノクロ
ーナル抗体を用いると、インビトロでも残存する悪性細
胞を根絶することができる(43)。かかる処理には多
くの困難があるが(36)、幾つかの新しい成功例か報
告されており(44)、免疫療法は将来において重要な
臨床的価値を有するようになるであろう。
ネズミ由来のモノクローナル抗体の臨床的使用の主な制
限は、異種タン白質に対して誘発される免疫反応であり
、これにより抗体が無効になったり、患者を害すること
もある(18.1つ、36)。さらにマウスモノクロー
ナル抗体は、腫瘍の破壊を媒介するヒトエフェクター細
胞との相互作用の効率が低いことがある。ヒトモノクロ
ーナル抗体を用いる治療は研究中であるが、ヒトハイブ
リドーマ細胞系は大部分が人手不可能であり、存在する
にしても、通常は不安定であって、免疫グロブリンの産
生量は低い(45)。
〔発明の概要〕
本発明は、上記のような問題点を解決し、多剤耐性ヒト
癌に対して特異的でしかも免疫原性の低い抗体を提供す
ることを目的とするものである。
ヒトでのネズミモノクローナル抗体の抗原性を防止する
一つの方法は、ネズミv/ヒトCキメラ免疫グロブリン
を構築することである。はとんどの免疫グロブリンの抗
原性はC領域にあるので、ネズミV/ヒトCキメラ免疫
グロブリンの作成によって、ネズミモノクローナル抗体
の特異性を有しながら、ヒト免疫反応(20,46,4
7)を誘発しない抗体が得られる。さらにこのようなキ
メラタン白質はそれらのヒトC(定常)領域のためにヒ
ト細胞性免疫系と一層効果的に相互作用するので、対応
するネズミ抗体(48)よりも有利な治療を行うことが
できる。マウス−ヒトキメラ抗体は、ハブテン抗原(4
9〜51)および幾つかの癌関連抗原(52〜55)と
反応する能力を保持することが示された。癌の免疫療法
において、これらのキメラ抗体を用いる幾つかの試みが
現在進行中である(56)。
く要 旨〉 本発明者らは、モノクローナル抗体MRK16の抗原認
識可変(V)領域がヒト抗体(20121)の定常(c
)領域と結合している組換えキメラ抗体を作成し、ヒト
エフェクター細胞を用いて薬剤耐性腫瘍細胞を死滅させ
る能力を抗体依存性細胞傷害性試験によって測定したと
ころ、このキメラ抗体がマウスMRK16よりも効果的
であることを見出し、この知見をもとに本発明を完成さ
せるに至った。
すなわち、本発明による薬剤耐性癌に対するキメラ抗体
は、薬剤耐性癌に対するマウスモノクローナル抗体にお
ける可変領域と実質的に相同なアミノ酸配列を有する可
変領域と、ヒト免疫グロブリンにおける定常領域と実質
的に相同なアミノ酸配列を有する定常領域と、からなる
こと、を特徴とするものである。
また、本発明による薬剤耐性癌に対するキメラ抗体の製
造法は、下記の工程(a)〜(f)を含むこと、を特徴
とするものである。
(a)  薬剤耐性癌に対するマウスモノクローナル抗
体のH鎖における可変領域と実質的に相同なアミノ酸配
列をコードする遺伝子の転写下流側に、ヒト免疫グロブ
リンのH鎖における定常領域と実質的に相同なアミノ酸
配列をコードする遺伝子の転写上流側を連結して、キメ
ラH鎖をコードする塩基配列を有するDNA鎖を調製す
ること。
(b)  薬剤耐性癌に対するマウスモノクローナル抗
体のL鎖における可変領域と実質的に相同なアミノ酸配
列をコードする遺伝子の転写下流側に、ヒト免疫グロブ
リンのL鎖における定常領域と実質的に相同なアミノ酸
配列をコードする遺伝子の転写上流側を連結して、キメ
ラL鎖をコードする塩基配列を有するDNA鎖を調製す
ること。
(c)  工程(a)および(b)より得られる各DN
A鎖を、同一のまたは別々の発現ベクターに、その遺伝
情報が発現可能な状態で挿入して組換え体DNAを作成
すること。
(d)  工程(c)より得られる組換え体DNAによ
って宿主細胞を形質転換して形質転換体を作成すること
(e)  工程(d)より得られる形質転換体を培養し
て培養物中に薬剤耐性癌に対するキメラ抗体を産生させ
ること。
(f)  必要に応じて、工程(e)で培養物中に産生
されたキメラ抗体を回収すること。
く効 果〉 本発明によるキメラ抗体は多剤耐性を示す癌細胞を選択
的に増殖阻害するか、あるいはその薬物に対する感受性
を高める能力を有しており、且つ定常領域がヒト由来の
C領域であるために、免疫原性が極めて低い、すなわち
ヒト免疫反応を誘発しにくい、という特長を有している
従って、本発明によるキメラ抗体は、副作用が極めて少
なくて選択性の高いかつ多剤耐性を示す癌細胞に対して
有効な薬剤あるいは方法の確立という重要な課題に対す
る優れた解決手段となりうるちのである。
〔発明の詳細な説明〕
くキメラ抗体〉 本発明によるキメラ抗体は、薬剤耐性癌に対するマウス
モノクローナル抗体における可変領域と実質的に相同な
アミノ酸配列を有する可変(V)領域と、ヒト免疫グロ
ブリンにおける定常(c)領域と実質的に相同なアミノ
酸配列を有する定常領域とからなることを特徴とするも
のであることは前記した通りであり、基本的に免疫グロ
ブリンのIgGに属するもの、すなわち可変領域と定常
領域とからなるそれぞれ相同な2本づつのH(重)鎖お
よびL(軽)鎖がS−3結合でつながった構造を有する
ものである。
ここで、上記可変領域の由来となる薬剤耐性癌に対する
モノクローナル抗体とは、具体的には下記の(イ)〜(
ニ)によって定義される前2p−糖タン白質に対するモ
ノクローナル抗体であり、本発明者らによる特許出願−
特願昭60201445号明細書に記載されているもの
である。
(イ) ヒト骨髄性白血病細胞株に562のアドリアマ
イシン耐性株に562/ADMにより免疫されたマウス
から得られた脾細胞とマウスの骨髄腫細胞とを融合させ
て作成したハイブリドーマにより生産されるものである
こと。
(ロ) アドリアマイシン耐性株を特異的に識別する能
力があること。
(ハ) アドリアマイシン耐性株の細胞増殖を阻害する
かあるいはその細胞のビンクリスチンまたはアドリアマ
イシンDに対する感受性を高める能力があること。
(ニ)   IgC;イソタイプに属するものであるこ
と。
このようなモノクローナル抗体の具体的なものは、イソ
タイプがIgG2aであるMRK16およびイソタイプ
がIgG1であるMRK17がある。
なお、モノクローナル抗体MRK16およびMRK17
を産生するハイプリドーマMRK16およびMRK17
は、微工研条寄第2200号(FERM  BP−22
00)および第2201号(FERM  BP−220
1)として寄託されている。
モノクローナル抗体MRK16およびMRK17は、薬
剤耐性ヒト癌細胞に対して選択的な増殖阻害作用ないし
対薬剤感受性増加作用を有する(前記特願昭60−20
1445号参照)。
モノクローナル抗体MRK16のH鎖及びL鎖可変領域
のアミノ酸配列及びそれをコードする塩基配列は第4図
(aからb)および第5図(aからb)に示されている
本発明でいう可変領域とは、上記のようなマウスモノク
ローナル抗体の可変領域の他に、可変領域のポリペプチ
ドかマウスモノクローナル抗体としての特異的な抗原結
合能を有する限りこのポリペプチドのアミノ酸配列のい
くつかについて置換、欠失、追加等の修飾のある可変領
域をも包含するものである。
上記定常領域の由来となるヒト免疫グロブリンは、ヒト
の免疫反応によって生し、その構造の基本単位が相同な
2本づつのH(重)鎖およびL(軽)鎖がS−8結合で
つながったポリペプチド分子であると定義されるもので
ある。ヒト免疫グロブリンのH鎖の定常領域の遺伝子配
列およびアミノ酸配列は既に発表されている(IgM(
62)、IgD (6B)、I gGl(64)。
I g G 2(65) 、j g G 3 (66)
 、I g G4(67)、I gE (68)および
IgA(69)参照)。L鎖(に型)の定常領域の遺伝
子配列およびアミノ酸配列も公知である(70)。
本発明でいう定常領域とは、このようなヒト免疫グロブ
リンの定常領域の他に、定常領域のポリペプチドがヒト
免疫グロブリンの定常領域としての生理機能(たとえば
補体結合能など)を有する限りこのポリペプチドのアミ
ノ酸配列のいくつかについて置換、欠失、追−加等のあ
る定常領域をも包含するものである。
従って、本発明によるキメラ抗体の例は、マウスモノク
ローナル抗体MRK16における可変領域と実質的に相
同なアミノ酸配列を有する可変領域にヒト免疫グロブリ
ンIgG1における定常領域と実質的に相同なアミノ酸
配列を有する定常領域を連結させたもの、およびマウス
モノクローナル抗体MRK17における可変領域と実質
的に相同なアミノ酸配列を有する可変領域にヒト免疫グ
ロブリンIgG1における定常項域と実質的に相同なア
ミノ酸配列を有する定常項域を連結させたものである。
くキメラ抗体の製造〉 本発明によるキメラ抗体の製造法は、下記の工程(a)
〜(f)を含むこと、を特徴とするものであることは前
記した通りであり、これによって前述したような本発明
キメラ抗体か作成される。
(a)  薬剤耐性癌に対するマウスモノクローナル抗
体のH鎖における可変領域と実質的に相同なアミノ酸配
列をコードする遺伝子の転写下流側に、ヒト免疫グロブ
リンのH鎖における定常項域と実質的に相同なアミノ酸
配列をコードする遺伝子の転写上流側を連結して、キメ
ラH鎖をコードする塩基配列を有するDNA鎖を調製す
ること。
(b)  薬剤耐性癌に対するマウスモノクローナル抗
体のL鎖における可変領域と実質的に相同なアミノ酸配
列をコードする遺伝子の転写下流側に、ヒト免疫グロブ
リンのL鎖における定常領域と実質的に相同なアミノ酸
配列をコードする遺伝子の転写上流側を連結して、キメ
ラL鎖をコードする塩基配列を有するDNA鎖を調製す
ること。
(c)  工程(a)および(b)より得られる各DN
A鎖を、同一のまたは別々の発現ベクターに、その遺伝
情報が発現可能な状態で挿入して組換え体DNAを作成
すること。
(d)  工程(c)より得られる組換え体DNAによ
って宿主細胞を形質転換して形質転換体を作成すること
(e)  工程(d)より得られる形質転換体を培養し
て培養物中に薬剤耐性癌に対するキメラ抗体を産生させ
ること。
(f)  必要に応じて、工程(e)で培養物中に産生
されたキメラ抗体を回収すること。
本発明キメラ抗体は1、基本的には、マウスモノクロー
ナル抗体のH鎖およびL鎖における可変領域をコードす
る遺伝子を、マウス由来の適当な遺伝子源から回収・ク
ローニングおよび適当な制限酵素の使用により取得し、
一方ヒト免疫グロブリンのH鎖およびL鎖における定常
項域をコードする遺伝子を、同様にしてヒト由来の適当
な遺伝子源から取得し、上記可変領域および定常領域の
両遺伝子断片をリガーゼによって連結してキメラH鎖お
よびL@遺伝子を作成し、この両遺伝子を、別々のまた
は同一の適当な発現ベクターに連結した状態で宿主細胞
に導入して形質転換体を作威し、この形質転換体を培養
することにより製造することができる。
このようなキメラ抗体ないしはキメラタン白質あるいは
組換えタンパク質は、これらの分野において公知の組換
技術に関する文献、たとえばマニアナイス(Mania
tis)等、モレキュラー・クローニング:実験室マニ
ュアル、第2版、コールド・スプリング・ハーバ−・ラ
ボラトリ−(1989)(Molecular Clo
ning : A Loboratory manua
l、 2nd Ed、 (1989) Co1d Sp
ring Harbor Laboratory)など
、を参照して製造することができる。
本発明においては、工程(a)と(c)、および(b)
と(c)をそれぞれ別々に実施(すなわちキメラH鎖お
よびL鎖遺伝子を調製した後にこれらの遺伝子を発現ベ
クターに挿入)してもよいが、より好ましい態様は、工
程(a)および(b)において、二つの領域遺伝子のう
ちの一方、たとえばヒト免疫グロブリンの定常領域をコ
ードする遺伝子を工程(c)の発現ベクターにあらかじ
め連結させたものを使用することである。この場合には
工程(a)および(b)の段階で組換え体DNAが構築
されるので、別々の発現ベクターに挿入して組換え体D
NAを作成する工程(c)は不必要となる。
以下は、本発明によるキメラ抗体の製造法を好ましい態
様に基づいて更に説明するものである。
1) キメラH鎖遺伝子および組換え体DNAの構築 (i)  可変領域の遺伝子 可変領域をコードする遺伝子は、具体的にはP−糖タン
白質に対するマウスモノクローナル抗体を産生ずる細胞
、たとえば前記モノクローナル抗体MRK16を産生ず
るハイブリドーマMRK16およびモノクローナル抗体
MRK17を産生ずるハイブリドーマMRK17Cいず
れも前記のように寄託されている)の染色体遺伝子のラ
イブラリーから遺伝子工学の分野で慣用されている方法
、たとえば適当なプローブによるノ\イブリダイゼーシ
ョン法、により得ることができる。好ましいプローブと
しては、たとえばマーカー遺伝子(マウスIgGのH鎖
可変領域中のJ領域をコードする遺伝子)含有フラグメ
ント(JHプローブ、(26))があげられる。
(11)  定常領域の遺伝子 定常領域をコードする遺伝子は、ヒト胎盤DNAより遺
伝子ライブラリーを作成し、遺伝子工学の分野で慣用さ
れている方法、たとえば適当なプローブによるハイブリ
ダイゼーション法、により得ることができる。
上記(i)および(ii)の遺伝子は、必要があれば通
常の核酸合成の方法に従って鎖長の少なくとも一部を化
学合成することもできる。また、これらの遺伝子として
は、縮重コドンにおいてのみ異なるその縮重異性体、の
他に可変領域および定常領域の各領域におけるポリペプ
チドの前記アミノ酸配列の変化(置換、欠失、追加など
)に対応する塩基配列を持つものまたはその異性体であ
ってもよい。
実際に(i)と(ii)の遺伝子を連結させてキメラH
鎖遺伝子を構築する場合、定常領域の遺伝子をあらかじ
め発現ベクターに連結しておいたものを用いると、前記
したように組換え体DNAの作成のためにより都合がよ
い。
発現ベクターは、そこに含有される所望の遺伝子を宿主
細胞中で発現できるものであればよく、プラスミドの形
態が一般的である。また形質転換細胞選択のためのマー
カー遺伝子(たとえば薬物耐性、栄養要求性などに関す
るもの)を有していることが必要である。
定常領域(ヒト由来)の遺伝子をあらかじめ連結した発
現ベクターの好ましい具体例としては、たとえばヒト由
来Cγ1領域を有するpSV2−HGI−gp t (
(24)参照)があげられる。
遺伝子ライブラリーから適当な制限酵素を使用して得ら
れる(i)の可変領域遺伝子の転写下流側(3′側)に
、(it)の遺伝子が連結された発現ベクターの定常領
域遺伝子の転写上流側(5′側)を連結することにより
、キメラH鎖遺伝子が構築されると共に組換え体DNA
が構築される。
正しい塩基配列を確保するため、必要があれば(i)あ
るいは(ii)の遺伝子の連結側端部について適当な長
さ分欠失させたり、適当な塩基配列を付加させてもよい
。上記発現ベクターとしてヒト由来Cγ1領域を有する
pSV2−HGI−gptを使用し、これにMRK−1
6由来の可変領域をコードする遺伝子を結合させること
による、キメラ抗体H鎖のための発現ベクターpSV2
−VH16−HG1gptの作成を第1A図に示した(
後記実験例〔2〕参照)。
発現ベクターは、上記のキメラH鎖遺伝子の遺伝情報を
宿主細胞中で発現させるための、すなわちそのDNAを
mRNAへ転写させるための適当なプロモーターを有し
ている必要がある。更に大量の抗体を発現させるために
は、エンノ\ンサーを含むことが必要である。
薬剤耐性癌に対するマウスモノクローナル抗体のH鎖可
変領域をコードする遺伝子をゲノムDNAから採取する
ときは、その遺伝子の上流にあるプロモーター及びその
下流にあるエンI\ンサーを含むフラグメントとして切
り出すことができる。このようなフラグメントを用いれ
ば、プロモーター及びエンハンサ−を別途組み、込む必
要がないため便利である。
2) キメラL鎖遺伝子および組換え体DNAの構築 (i)  可変領域の遺伝子 可変領域をコードする遺伝子は、具体的には1)で前記
したように、たとえばノ\イブリドーマMRK16およ
びMRK17の染色体遺伝子のライブラリーから適当な
プローブによるノ1イブリダイゼーション法により得る
ことができる。好ましいプローブとしてはたとえばマウ
スJに遺伝子(マウスIgGのに型り鎖の可変領域中の
J領域をコードする遺伝子)含有フラグメント(Jにプ
ローブ、(25))があげられる。
(it)  定常領域の遺伝子 り鎖の定常領域をコードする遺伝子は、H鎖の場合と同
様、前記ヒト胎盤染色体遺伝子のライブラリーから得る
ことができる。
上記(i)および(11)において、1)の可変領域の
場合と同様、この遺伝子の鎖長の少なくとも一部を化学
合成することができ、またこの遺伝子としては縮重異性
体の他、可変領域および定常領域の各領域におけるアミ
ノ酸配列の変化(置換、欠失、追加など)に対応する塩
基配列を持つものまたはその異性体であってもよい。
実際に(i)と(11)の遺伝子を連結させてキメラL
鎖遺伝子を構築するには、キメラH鎖遺伝子の場合と同
様、定常領域の遺伝子をあらかじめ発現ベクターに連結
しておいたものを用いると都合がよい。定常領域(ヒト
由来)の遺伝子をあらかじめ連結した発現ベクターの好
ましい具体例としては、たとえばヒト由来Ck領域を有
するpSV2−HC−neo ((24)参照)かあに げられる。
遺伝子ライブラリーから適当な制限酵素を使用して得ら
れる(i)の可変領域遺伝子の転写下流側(3′側)に
、(11)の遺伝子が連結された発現ベクターの定常領
域遺伝子の転写上流側(5′側)を連結することにより
、キメラL鎖遺伝子が構築されると共に組換え体DNA
が構築される。
正しい塩基配列を確保するため、必要があれば(i)あ
るいは(11)の遺伝子の連結側端部について適当な長
さ分欠失させたり適当な塩基配列を付加させてもよい。
上記発現ベクターとしてヒト由来Cに領域を有するpS
V2−HC−ne。
に を使用し、これにMRK−16由来の可変領域をコード
する遺伝子を結合させることによる、キメラ抗体り鎖の
ための発現ベクターpSV2−V16−HCneoの作
成を第1B図に示しに            に た(後記実験例〔2〕参照)。
発現ベクターは、上記のキメラL鎖遺伝子の遺伝情報を
宿主細胞中で発現させるための適当なプロモーターを有
している必要がある。更に大量の抗体を発現させるため
には、エンl\ンサーを含むことが必要である。
薬剤耐性癌に対するマウスモノクローナル抗体のL鎖可
変領域をコードする遺伝子をゲノムDNAから採取する
ときは、プロモーター及びエンハンサ−を含むフラグメ
ントとして切り出し、それを使用することが便利である
。またヒトL鎖の定常領域をコードする遺伝子の上流に
あるエンハンサ−を使用することもできる。
3) 形質転換 上記のようにして得られるキメラH鎖遺伝子およびL鎖
遺伝子を一般的な生物工学的手法によって適当な宿主細
胞に導入して形質転換体をつくり、この宿主細胞に両キ
メラ鎖遺伝子の発現産物、すなわち本発明によるキメラ
抗体、をつくらせることができる。
形質転換するための宿主細胞は、大量の抗体を産生させ
る目的のため、B細胞系腫瘍であるミエローマが好まし
い。この例として、NS1、P3U1、S P 210
等、ミエローマ由来であるが、すでに抗体を産生じない
変異株が最も有効である。
上記キメラ鎖遺伝子が挿入された発現ベクターすなわち
組換え体DNAによる宿主細胞の形質転換は、遺伝子工
学の分野で慣用されている合目的的な任意の方法によっ
て行うことができる。このような方法の好ましい例とし
て、たとえばリン酸カルシウムあるいは塩化カルシウム
を使用するトランスフェクション法、エレクトロポレー
ションによるトランスフェクション法あるいはりポフェ
クション法などがある。
形質転換体は、上記両キメラ鎖遺伝子によって導入され
る新たな形質(すなわちIgGキメラ鎖の産生能)およ
び使用ベクター由来の形質ならびに場合によって生じて
いるかもしれない遺伝子組換時の使用ベクターからの一
部の遺伝情報の欠落を除けば、そのシュツタイブないし
フェノタイプあるいは菌学的性質において使用宿主細胞
と同じである。
4) キメラ鎖遺伝子の発現/キメラ抗体の産生 上記のようにして得られる形質転換体のクローンを培養
することにより、培養物(細胞内および/または培地)
中にキメラ抗体(IgG)が産生される。
形質転換体の培養条件は、使用するもとの宿主細胞の場
合と本質的に変わらない。
5) キメラ抗体の単離 上記培養物からのキメラ抗体の単離は、タン白質あるい
は抗体の単離に関する常法に従って行うことかできる。
このような方法の好ましい例として、たとえばプロティ
ンA−セファロースカラムによるアフィニ゛ティクロマ
トグラフィーを用いる方法がある(文献(33)参照)
−旦作成したキメラ抗体を発現している形質転換株から
このキメラ抗体をコードするm−RNAを常法により分
離精製することができる。このmRNAから、さらに常
法によりcDNAを作成し得られたこのキメラ抗体をコ
ードするc DNAの上流に適当なプロモータ又はエン
ハンサ−領域を組み込むことにより、ミエローマ細胞以
外の宿主細胞、例えば酵母やカイコあるいは植物、でも
このキメラ抗体を発現生産することができる。
後記実験例に示すように、キメラ性のマウス■/ヒトC
免疫グロブリン遺伝子を含む発現ベクターをマウスミエ
ローマ細胞にトランスフェクションしたところ、元のハ
イブリドーマ抗体と同じ親和性および結合特異性を有す
る機能性キメラIgGを産生じた。このキメラ抗体は、
マウス抗体よりも免疫原性が遥かに低い。さらに、キメ
ラ抗体のヒトC領域は、ヒトエフェクター機能を一層効
果的に実行することができる。
〔実 験 例〕
〔1〕 材料および実験方法 (a)ベクター、クローン、プローブおよび細胞:薬剤
耐性癌に対するマウスモノクローナル抗体の可変領域を
コードする遺伝子源としては、MRK16を産生ずるハ
イブリドーマMRK16(F E RM−B P −2
200)を用いた。
EcoRIて切り出した、マウスモノクローナル抗体の
H鎖の可変領域を含むサブクローニングベクターとして
λファージλgtlO(22)を用いた。またBamH
Iで切り出したマウスモノクローナル抗体のL鎖の可変
領域を含むサブクローニングベクターとしてλEMBL
3 (23)を用いた。
マウスモノクローナル抗体のL鎖の可変領域のプローブ
としては、クローンIg146から単離したマウスJに
遺伝子含有フラグメント(Jにプローブ)(25)を用
いた。マウスモノクローナル抗体のH鎖の可変領域のプ
ローブとしては、MEP203から単離したマウスJH
プローブ(26)を用いた。
ヒトIgGのH鎖の定常領域をコードする遺伝子が連結
されている発現ベクターとしてpsV2HG1gptを
、またトIgGのL鎖の定常領域をコードする遺伝子が
連結されている発現ベクターとし、pSV2H(、cn
eo (24)を用いた。
発現ベクターの宿主細胞としてATCC(ロツクヴイル
、メリーランド(Rockville 、 HD)から
人手したマウスミエローマS p 210 (S p 
210−Ag14)を用いた。
抗体依存性細胞傷害試験に用いたヒト薬剤耐性細胞系(
K562/ADMおよび2780 AD)とそれらの患
者薬剤感受性細胞系(それぞれに562およびA278
0)は既報の方法で保持した(27)。
(b)サイズ分画DNAのクローニング:マウスモノク
ローナル抗体のH鎖の可変領域をコードする遺伝子を含
有するフラグメントは、EcoRIで消化したゲノムD
NAをJHプローブでササンアナリシスして同定した。
L鎖の可変領域をコードする遺伝子を含有するフラグメ
ントは、BamHIで消化したゲノムDNAをJにプロ
ーブでササンアナリシスして同定した。これらの遺伝子
は再編成されていることが確認された。
それぞれのフラグメントは、アガロースゲル上で同定さ
れた部分から溶出し、λgtloアーム及びλEMBL
3と連結してλファージにパッケージングした。
プラークハイブリダイゼーションは、ベントン(Ben
ton)−デービス(Davis )の方法によって行
った(2つ)。
(c)マウスS p 210ミエローマ細胞のDNAト
ランスフェクション: プラスミドpSV2−VH16−HG1gptとpSV
2−V/C16−H(、cneo (第1図を参照)の
それぞれ200μgを、エレクトロポレーション(30
,31)によって107のマウス5p210細胞(cR
L1581、ATCC)に共トランスフェクションした
。形質転換体は、10%ウシ胎児血清と0.8mg/m
1G418 (ギプコ(GIBCO) 、グランド・ア
イランド、ニューヨーク(Grand l5land 
NY ) )を補足したRPM41640倍地中で選択
した。増殖培地中のキメラ抗体を、酵素結合イムノソル
ベントアッセイ(ELISA )法(16,27)によ
って検出して、抗体産生細胞を採取した。
d)キメラ抗体の単離: 抗体産生細胞は、プロティンA−セファロースCL−4
B (ファルマシアCPhartxacia ) 、ウ
プサラ、スウェーデン)を用いるアフィニティクロマト
グラフィによってプロティンA結合ウシ免疫グロブリン
を予め除去した1、0%ウシ胎児血清を補足したRPM
11640培地で増殖させた(32)。抗体の精製はプ
ロティンA−セファロースCL−4Bでのアフィニティ
クロマトグラフィを用いて、既報の通りに行った(33
)。
(e)SDS−PAGE : 変性ゲル電気泳動は、4〜20%ポリアクリルアミド直
線勾配ゲルを用いて、レムリ(Laes*Ii )(3
4)の方法によって行い、ゲルは0.05%クマシーブ
リリアントブルーで染色した。
(f)抗体依存性細胞傷害性試験(^ntibody−
dependent Cell−mediated C
ytolysls ) :正常な志願者の末梢血からの
単核細胞をエフェクター細胞源として用いた。標的細胞
は、既報の1 通りに Crで標識した(17)。104個の標識した
標的2780AD細胞を含む細胞懸濁液(100μl)
を、96ウエルのマイクロカルチャープレートで各種の
濃度のモノクローナル抗体と共に37℃で30分間イン
キュベーションした。
次いで、エフェクター単核細胞を含む細胞懸濁液100
μlを、それぞれのウェルに加えた。プレートを、加湿
した5%CO2雰囲気中で37℃で6時間インキュベー
ションした。溶解しなかった2780ADを遠心分離に
より除去した後、上清100μm中の放射能をガンマ−
カウンターで計数した。測定は3回行った。パーセント
比細胞溶解は、次のようにして、試験試料と対照試料の
51Cr放出量から算出した。
%化成出量−[(E−5)/ (M−S)コX 100
、但しE−実験的放出量(エフェクター細胞と実験抗体
とでインキュベーションした標的細胞がらの上清のcp
l)、S−自然放出ff1(培地のみでインキュベーシ
ョンした標的細胞からの上清のcpIl)、およびM−
最大放出jl(1%トライトン(Tri ton)X−
100で溶解した標的細胞から放出されたcps  )
  。
〔2〕 実験例 〔1〕の材料および方法を用いて、以下キメラ抗体の作
成およびその性質の確認試験を行った。
1)キメラ抗体の作成 (a)キメラH鎖遺伝子の構築: マウスH鎖の可変領域遺伝子をMRK16産生ハイブリ
ドーマ細胞からEcoRIにより3.〇−kbフラグメ
ントとして切り出し、λgHOにサブクローニングした
。これをマウスJHプローブとハイブリダイズして同定
した。可変領域遺伝子はJ3分節(V−D−J)に再編
成していた。このようにして得たマウス可変領域遺伝子
を、キメラH鎖遺伝子構築用のEcoRIフラグメント
として用いた(第1A図)。マウス可変領域遺伝子を、
同じ転写方向でヒト定常領域の5′部位に連結して、p
SV2−VH16−HGlgp tを構築した(第1A
図)。
(b)キメラL鎖遺伝子の構築: L鎖の可変領域遺伝子を、MRK16産生ハイブリドー
マのゲノムDNAから1l−kbのBawHIフラグメ
ントとして切り出し、λE M B L3にサブクロー
ニングした。これをマウスJ ブに ローブとハイブリダイズして同定した。可変領域遺伝子
は、11分節に再編成していた。
+ p Bluescript S K M 13  (ス
トラタジーン(Stratagene) 、う・ホヤ(
La Jolla) 、カルフォルニア)からの多重ク
ローニング部位を切り出して、pSV2HCにneoの
Hindm部位に入れた(第1B図)。次いで、マウス
可変領域遺伝子を7−kbのBamHI−Xb a I
 7ラグメントになるようにトリミングして、p Bl
uescript S KM1B+のBa5HI−Xb
a1部位にサブクローニングした。生成するマウス可変
領域の7−kbのフラグメントをNotI/5ail消
化によって切断してpSV2HCにneoの多重クロー
ニング部位にクローニングした。こうして、マウスL鎖
可変領域遺伝子を同じ転写方向でヒト定常領域の5′部
位に連結して、p 5V2−Vtc 16−HCにne
oを構築した(第1B図)。
(c)マウスミエローマ細胞の形質転換:S P 21
0すなわち非生産体マウスミエローマ細胞系をエレクト
ロポレーション法(30,31)を用いてキメラH鎖お
よびL鎖遺伝子により共トランスフェクションした。形
質転換細胞は、G418で選択した。生成する安定な形
質転換体で、エレクトロポレーションの約2週間後に得
られたものをスクリーニングして多剤耐性細胞系に56
2/ADMに特異的な抗体を産生ずるクローンを選択し
た。スクリーニングは、陰性コントロールとして親に5
62細胞(アドリアマイシン感受性株)を用いて酵素結
合イムノツルバントアッセイ法によって行った(16)
。キメラ抗体を産生ずる2種類の陽性クローンをI×1
07個の細胞から確立した。再クローニングした形質転
換体のうち、より高い産生量のクローンの生成物をMH
162と名付け、それを用いて、更に分析を行った。
S P 210形質転換体は、十分な量のキメラ抗体を
産生じた(プロティンA結合免疫グログリンを取り去っ
た1%血清を補足した培地で5〜10μg/ml)。キ
メラ抗体(MH162)のに562/ADM細胞抗原に
対する見掛けの親和性は、酵素結合イムノソルベントア
ッセイ法によって測定したところ、マウス抗体(MRK
16)の親和性と類似していた。
2)キメラ抗体の性質 (a)抗体特異性の試験: 抗体(MH162)の特異性を、酵素結合イムノソルベ
ントアッセイ法によって試験した(データは示されてい
ない)。多剤耐性細胞系に562/ADMおよび278
0ADは、元のマウスMRK16とほぼ同程度にキメラ
抗体に結合した。他方、親の薬剤感受性系に562およ
びA2780は、いずれも結合しなかった。したがって
、このMH162はMRK16 (16,35)と同じ
結合特異性を有している。
(b)キメラ抗体の5DS−PAGE分析:キメラ抗体
MH162を、プロティンA−セファロースを用いた−
段階アフィニティクロマトグラフィによって見掛上均質
になるまで精製した(第2図)。モノクローナル抗体M
RK16(レーン1)とMH162(レーン2)のそれ
ぞれ0.5μgをメルカプトエタノール処理を行って(
A)、または行わずに(B)SDS−PAGE分析に付
した。分子量マーカはアメルシャム(A+gersha
a) 、日本から人手した。
(c)キメラ抗体による抗体依存性細胞傷害性試験: エフェクターとしてヒト単核細胞を用いる抗体依存性細
胞傷害性試験(ADCC)分析法で、キメラMH162
を用いた。第3図は2780AD細胞を抗体1μg/m
lおよびヒトエフェクター細胞の各種の投与量に暴露し
た実験の知見を示す。キメラMH162は、エフェクタ
一対標的細胞の比率が10=1でも有意な細胞毒性を生
じるが、マウスMRK16モノクローナル抗体のADC
C活性の水準は微々たるものであった。親A2780系
からの細胞は、キメラMH162またはマウスMRK1
6によって溶解されなかった(データは示されていない
)。ここでADCCは、1μg/mlのMH162(・
) 、1 u g/ml  MRK 16(ム)を用い
て、またはモノクローナル抗体なしで(■)、材料およ
び方法に記載した通りに行った。測定は3回行なった。
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986゜(5):7−ンウエル、エム・エム(corn
well、 M。
Hl)、サファ、エイ・アール(Safa、 A、R,
)、フェルスチット、アール・エル(Felsted、
 R,L、) 、ボッラマン、エム・エム(Gotte
sn+an、 M、M、)およびパスタン、アイ(Pa
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耐性と関連した170−から180−キロダルトンの脱
糖タン白質はATPアーゼである、J、 Biol、 
chem、+ 263  : 1454−1458゜1
988゜ (7)ハマダ、エイチ()Ianada、H,)および
ツルオ、ティー (Tsuruo、 T、)、多剤耐性
と関連した170−か、ら180−キロダルトンの脱糖
タン白質(P−糖タン白質)のATPアーゼ活性の特性
決定、CancerRes、、  48: 492B−
4932,1988゜(8)  ライリンガム、エム・
シー(Willingham。
M、C,) 、リチェート、エヌ・デ(−(Riche
rt。
N、D、)コーンウェル、エム−エム(cornwel
l、M。
X、〉、ツルオ、ティー (Tsuruo、 T、)、
ハマダ、エイチ(HaIlada、 H,)ボッラマン
、エム・エム(Gottesman、 M、M、)およ
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1451−1458.1987゜(9)スガワラ、アイ
(Sugawara、 1.)、カタオヵ、アイ(Ka
taoka、 1.) 、モリシタ・ワイ(Moris
hi−ja、Y、) 、ハ7ダ、エイチ(Hamada
、H,)およびツル第1テイー (Tsuruo、 T
、)、イトヤマ、ニス(Itoyaa+a、 S、)お
よびそり、ニス(Mori、 S、)、モノクローナル
抗体、MRK16によって認められる多剤耐性遺伝子に
よってコードされるP−糖タン白質の組織分布、Can
cer Res、、48 : 192B−1929゜1
988゜ (10)  ジエン、ディーダブリュ(Shen、 D
−W、)、フォジョー、エイ(Pojo、 A、)、ロ
ニンソン、アイ・ビー(Roninson、 1.B、
)、チン、ジエイ◆イー(chin、 J、E、)、ソ
フィア、アール(Sof’fier、 R,)、パスタ
ン、アイ(Pastan、 1.)およびボッラマン、
エム・エム(Gottesian、 M、M、) 、D
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伝達に関係する、Not、 Ce11. Biol、、
  6 : 4039−4045゜1986゜ (11)  グロス、ビー(Gros、 P、)ネリア
、ニー・ビー(Nerlah、 U、B、)、クループ
、ジエイ・エム(croop、 J、M、)およびハウ
スマン、デイ−・イー(Housman、 D、E、)
 、多剤耐性を付与する相補的DNA (ma r)の
単離および発現、Nature、 323ニア28−7
31.1986゜ ((2〉  ウエダ、ケイ(lleda、 K、)、カ
ルダレリ、シー(cardarelli、 C,)、ボ
ッラマン、エム・エム(GotLesman、 M、M
、)およびパスタン、アイ(Pastan、!、) 、
ヒトmdrl(P−糖タン白質)遺伝子の全長cDNA
の発現が多剤耐性を付与する、Proc、 Natl、
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−3008.1987゜ (13〉  ベル、デイ−・アール(Be11. D、
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、 J、H,) 、カートナー、エヌ(Kartner
、 N、) 、ブイヒ、アール・エヌ(Buich、 
R,N、)及びリング、ケイ(Ling、 V、)、卵
巣癌におけるP−糖タン白質の検出:多剤耐性に関連し
た分子マーカー、J、 Cl1n、0nco1.、 3
 :all−315,1985゜ (14〉  フォジオー、エイ・ティー(Pojo、 
A、T、)、ウエダ、ケイ(Ueda、 K、)、スラ
モン、デイ−・ジェイ(Slamon、 D、J、)、
ボブラック、デイ−・ジー(Poplaek、 D、G
、) 、ボッラマン、エム・エム(Gottessan
、 M、M、)およびパスタン、アイ(Pastan、
1.) 、ヒト腫瘍および組織における多剤耐性遺伝子
の発現、Proc、 Natl、 Acad、 Sci
、USA。
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ルオ、ティー(Turuo、 T、) 、スギモト、ワ
イ(Suglmoto、 Y、)、ハマダ、エイチ(H
awada。
Ho)、ロニンソン、アイ(Roninson、 1.
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ダナ、ケイ(Adathi 。
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血病細胞での多剤耐性マーカー、P−糖タン白質および
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sui、 H,) 、カワモト、ティー(Kavamo
to、 T、)、サン、ジェイ・ティ(Sata、 J
、D、)、ウォルフ、ビー(Wolf、 B、)サト、
ジー(Sato、 G、)およびメンデルゾーン、ジエ
イ(Mendelsohn、 J、)、抗−表皮増殖因
子レセプターモノクローナル抗体による無胸腺マウスに
おけるヒト腫瘍細胞の増殖阻止、Cancer Res
、、  44 :1002−1007.1984゜ (40)  ソープ、ビー・イー(Thorpe、 P
、E、)、ブラウン、エイ・エフ(Brown、 A、
N、) 、ブレンマージエイ・エイ(BreIllff
ler、 J、A、) 、フォックスウェル、ビ・エム
(Foxwell、 B、M、)およびスターブ、エフ
(Stirpe、 P、)、モノクローナル抗−”rh
yl、1抗体と5apanarja orf’1ein
aljsからのリポソーム不活性化タン白質とから成る
免疫毒素:生体外および生体内での強力な抗腫瘍効果、
JNCI。
75: 151−159.1985゜ (41)バスタン、アイ(PasLan、 I) 、ラ
イリンガム、エム・シー(WNIinghaa+、 M
、C,)およびフィッツジエラルド、デイ−・ジェイ・
ビー(Fitz−Gerald、 D、J、P、) 、
免疫毒素、Ce1i、 47: 641−648、19
86゜ 〈42〉  フィッッジェラルド、デイ−・ジェイ(F
itz Gerald、 D、J、) 、ライリンガム
、エム・シー(Willinghan+、 M、C,)
、カーダレリ、シー・オー(cardarelli、 
C,0,)、ハマダ、エイチ(Hamada。
H9〉、ツルオ、テ(−(Turuo、 T、)ボッラ
マン、エム・エム(Gottesaan、 M、M、)
およびバスタン、アイ(Pastan、1.) 、多剤
耐性細胞を特異的に殺すモノクローナル抗体−Pscu
rJotnonas毒素抱合体、Proc、Natl、
 Acad、 Sci 、USA、84: 4288−
7292.1987゜ (43)  カイザー、エイチ(Kaizcr、 H,
)、レピーアール(Levy、 R,)およびサントス
、ジー(SantOS。
G、) 、T細胞腫瘍における自己骨髄移植:腫瘍細胞
の除去のための緩解骨髄の生体外でのモノクローナル抗
体処理の使用、J、 Ce11. Biochei、、
増補6、No、0114号、41頁、1982年。
(44)  ホートン、エイ・エフ(Hough to
n 、^、N、〉、ミノツアー1デイ−(Mintze
r、 D、) 、:7−トンーカルド、シー(cord
on−Cardo、 C,)、ヴエルト、ニス(wel
t、 S、)、フリーゲル、ビー(Pliegel、 
B、)、ヴアーダン、ニス(Vadhan、 S、)、
カールスウェル、イー(carsvell、 E、)、
メラメド、エム・アール(Melaa+ed、 M、R
,) 、s−ットゲン、エイチー、117(Oettg
en、 H,P、)およびオールド、エル・ジエイ(O
ld、 L、J、) 、GD3ガングリオシドを検出す
るマウスモノクローナルIgG’3抗体:悪性ミエロー
マの患者での第1相試用、Proc、Natl、 Ac
ad。
Sci  、USA、82:  1242−124[i
、1985 。
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ck、 J。
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otechniques、 2 : L 1984゜(
46)モリマン、ニス・エル(Morrison、 S
、L、)、トランスフエフトーマは新規なキメラ抗体を
生じる、5cience、 229: 1202.19
85゜(47〉  ステプリュスキー、ゼット(Ste
plevski 。
2、)、サン、エル・ケイ(Sun、 L、に−) 、
シェアマン、シー・ダブリュ(Shearman、 C
,W、)、グレイニブ、ジエイ・ダドッナ・ビー(Gh
rayeb・J。
DaddQJla、 P、)およびコブロウスキー、エ
イチ(Koprovski 、H,)、抗腫瘍特異性を
有するヒト−マウスIgG1.1gG2.1gG3およ
びIgG4キメラモノクローナル抗体の生物活性、Pr
oc。
Natl、 Acad、 Sci 、USA、 85:
 4852−4856.1988゜(48)モリマン、
ニス・エル(Morrison、 S、L、)、ジョン
ソン、エム・ジエイ(Johnson、 M、J、) 
、ヘルツエンバーブ、エル・エイ(Herzenber
g、 L、^、〉およびオイ、つ′イ・ティー(Oi、
 V、T、)、キメラヒト抗体分子:ヒト不変頭載ドメ
インを有するマウス抗原結合ドメイン、Proc、 N
atl、 Acad、 Sci。
USA、81: 8851−6855.1984゜(4
9)  ブリアン、ジー・エル(Boulianne、
 G、L、)、ホズミ、エフ(Hozumi、 N、)
およびジュールマン、エム・ジエイ(Shul餠an、
 M、J、) 、機能性キメラマウス/ヒト抗体の産生
、Nature、 312: 843−846゜198
4゜ (50)  ノイバーガー、エム・ニス(Ncuber
ger、 M。
S、〉、ウィリアムス、ジー◆ティー(WilliaI
ls。
G、T、) 、ミッチェル、イー−ビー(Mitche
ll、 E。
B、)、ジヨウハル、ニス・ニス(Jouhal、 S
、S、)フラナガン、ジェイ・ジー(Flanagan
、 J、G、)およびラビッツ、ティー・エイチ(Ra
bbiLts、 T、H,)、ヒト生理学的エフェクタ
ー機能を有するノ\ブテンー特異的キメラIgE抗体、
Nature、 314: 268−2701985゜ (51)  サバガン、ビー・ジー(Sahagan、
 B、G、)、ドライ、エイチ(Doraj、 Il、
) 、ザルツガーバーミュージー、ジエイ(Salzg
aber−Mul Ier、J、)、トネグツツオ、エ
フ(Toneguzzo、 F、) 、ギントン、シー
・エイ(Guidon、 C,A、)、リリー、ニス・
ビー(Lilly、 S、P、) 、マクドナルド、ケ
イ・ダブリュ(McDonald、 K、ν、)、モリ
セイ、デイ−・ケイー(Morrissey、 D、V
、) 、ストーン、ビー◆エイ(Stone、 B、A
、) 、デイヴイス、ジー・エル(Davis、 G、
L、) 、7 ツキントツシュ、ビー・ケイ(Mcln
tosh、 P、に、)およびムーア、ジー・ビー(M
oore、 G、P、) 、遺伝子工学的に作成された
ネズミ/ヒトキメラ抗体はヒト腫瘍に関連した抗原の特
異性を保持する、J、 1anuno1.、137 :
 10BG−1074,19880 (52)  サン、エル・ケイ(Sun、 L、に、)
 、カーチス、ビー(curtis、 P、)、ラコケ
イツツーシュルクツインスカ、イー(Rakovjcz
−8zulczynska、 E、)、グレイニブ、ジ
エイ(Ghrayeb、 J、) 、チャン、エフ(c
hang、 N、) 、モリマン、ニス・エル(Mor
rjson。
S、L、)およびコブロウスキー、エイチ(Kopro
−vskl、H,)、ヒト不変領域とマウス可変領域を
有する腫瘍関連抗原17−IAに対するキメラ抗体、P
roc、 Natl、 Acad、 Sci 、USA
、 84: 214−218゜1987゜ (53)  、ニジムラ、ブイ(Nishimura、
 Y、) 、ヨコヤマ、エム(Yokoyallla、
 M、)、アラキ、ケイ(Araki。
K、)、ウエダ、アール(Ueda、 R,)、クドー
、エイ(Kudo、 A、)、ワタナベ、テ(−(Wa
tanabe、 T、)、通常の急性リンパ細胞性白血
病抗原に特異的な組換えヒト−マウスキメラモノクロー
ナル抗体、CancerRes、、 47: 999−
1005.1987゜(54)  リウ、エイ・ブイ(
Liu、 A、Y、) 、ロビンソン、アール・アール
(Robinson、 R,R,)、ムレイ、イー・デ
イ−(Hurray、 E、D、)、レドベッター、ジ
ェイ・エイ(Ledbetter、 J、A、) 、ヘ
ルシュトレーム、アイ(Hellstroea、 1.
)およびヘルシュトレーム、ケイ・イー(Hellst
roem、 K、E、)、強力なFc−依存性生物活性
を有するCD20に対するマウス−ヒトキメラモノクロ
ーナル抗体、J、Immunol。
139 : 3521−3528.1987゜(55)
  リウ、エイ・ブイ(Liu、 A、Y、) 、oビ
ンソン、アール・アール(Robinson、 R,R
,)、ヘルシュトレーム、ケイ・イー(Hellstr
oem、 K、E、)、ムレイ、イー・デイ−(Mur
ray、E、D、)、チャン、シー・ビー(chang
、 C,P、)およびヘルシュトレーム、アイ(Hel
lstroeIl、 1.)、癌細胞の溶解を媒介する
ことかできるキメラマウス−ヒト1gG1抗体、Pro
c、 Natl、 Acad、 Set 、LISA、
 84: 3439−3443゜1987゜ (56)  ロブグリオ、エイ・エフ(LoBugli
o、 A、F、)、ホイージー、アール・エイチ(Wh
eeler、 R,H,) トラング、ジェイ(Tra
ng、 J、)・ヘイネス・エイ(Haynes、 A
、)、ロジャーズ、ケイ(Rogers、 K、)、ハ
ーヴ工−、イー・ビー(Harvey、 E、B、)、
サン、エル(Sun、 L、) 、グレイニブ、ジエイ
(Ghrayeb。
J、)およびカザエリ、エム・ビー(Khazae l
 i 。
M、B、) 、ヒトにおけるマウス/ヒトキメラモノク
ローナル抗体:速度論と免疫反応、Proc、 Nat
l。
Acad、 Set、   USA、 86 : 42
20−4224.1989゜(57〉  シーバウト、
エフ(Thiebaut、 F、)、ツルオ、ティー(
Turuo、 T、) 、ハマダ、エイチ(Hamad
a。
Hl)、ボッラマン、エム・エム(GoLtesman
、 M。
−、)、バスタン、アイ(Pastan、 1.)およ
びライリンガム、エム・シー(WilltnghaII
l、 M、C,)、正常なヒト組織における多剤耐性遺
伝子生成物であるP−糖タン白質の細胞内での局在化、
Proc、 Natl。
Acad、 Sci、USA、 84 : 7735−
7738.1987゜(58)  スガワラ、アイ(S
ugavara、 1.)Sデカハラ1エム(Naka
hara、 M、)、ハマダ、エイチ(Haiada。
H,) 、ツルオ、ティー (Turuo、 T、)お
よびモリ、ニス(Mori、 S、)、M r 170
,000〜180.000のP−糖タン白質のヒト副腎
髄質におけるよりもヒト副腎皮質において明らかで一層
強力な発現、CancerRes、、 48: 461
1−4614.1988゜(59)  コードンーカル
ド、シー(cardon−Cardo。
C1)、オブリエン、ジエイ・ビー(0’ Br1en
、 J。
P、)、カザルス、デイ−(casals、 D、)、
リッツマンーグラウアー、エル(Rittsan−Cr
auer、 L、)、ビードラ−、ジエイ・エル(Bi
edler、 J、L、) 、メラメド、エム・アール
(Melased、 M、R,)およびベルチノ、ジェ
イ・アール(Bertino、 J、R,) 、多剤耐
性遺伝子(P−糖タン白質)は血演−脳関門部位での内
皮細胞によって発現される、Proc、 Natl。
Acad、 Sci、USA、88: 695−69L
 1989゜(60〉  シーバウト、エフ(Thie
baut、 F、)、ツルオ、ティー(Turuo、 
T、) 、ハマダ、エイチ(Hamada。
Hl〉、ボッラマン、エム・エム(Gottesa+a
n、 M。
Hl)、パスタン、アイ(Pastan、 1.)およ
びライリンガム、エム・シー(WillinghaIl
l、 M、C,)、多剤輻送タン白質P170の様々な
エピトープの正常組織における免疫組織化学的局在化:
脳毛細血管中の局在化の証拠および1種類の抗体と筋肉
タン白質との交差反応性、J、 l1istochea
、Cytochem、、 37 :159−164.1
989゜ (61)  ヤング、シー−ビー・エイチ(Yang、
 C−P。
Ho〉、デピンホ、ニス・ジー(DePinho、 S
、G、)、グリーンバーガー、エル・エム(Green
berger。
L、M、)アルセキ、アール・ジェイ(Arceci、
 R,J、)、およびホルウィッツ・ニス・ビー(Ho
rwitz、S、B、)、プロゲステロンは多剤耐性細
胞および妊娠子宮の子宮内膜のP−糖タン白質と相互作
用する、J。
Biol、Chew、、264:  782−788.
1989゜(62)  ワード、シー・ジエイ(Wor
d、 C,J、)、ホワイト、エム・ビー(White
、 M、 B、) 、クツイール、ダプリュ・エイ(K
uz4e1. W、 A、 ) 、ジエン、エイ・エル
(Shen、 A、 L、)、ブラットナー・エフ・ア
ール(Blattner、 F、 R)およびタッカ−
、ビー・ダブリュ(Tucker、 P、 W、 ) 
、ヒト免疫グロブリンCμ−Cδ座(focus):完
全なヌクレオチド配列および構造分析、Interna
tional 1mmunol。
1 、296−309(1989)。
(63〉  ミルスティン、シー・ビー(Xi 1st
ein、cP、)、デバーソン、イー・ヴ((Deve
rson、EJ、)およびラビッツ、ティー・エッチ(
Rabbitts、T。
Hl)、ヒト免疫グロブリンμmδイントロンの配列は
可能性のある退化スイッチ配列(vestigials
witch seguences)を現わす、Nucl
eic Ac1ds。
Res、 12 、8523−8535(1984)。
(64〉  エリソン、ジエイ(EI l1son、J
、)、バーゾン、ビー・ジェイ(Berson、Bj、
)およびフード、エル・イー(Hood、L、E、) 
、ヒト免疫グロブリンC71遺伝子のヌクレオチド配列
、Nucleic Ac1ds Res。
10.4071−4079(19g2)。
(65〉  エリマン、ジェイ(El 1ison、J
、)およびフード、エル(Hood、L、) 、二つの
ヒト免疫グロブリンγ鎖定常領域遺伝子の結合および配
列ホモロジーProc、 Natl、 Acad、 S
et、 USA、79.1984−1988(1982
)。
(88)  ハック、ニス(Huck、S、) 、フォ
ルト、ビー(Fort、P、) 、クローフォード、デ
イ−・エッチ(cravf’ord、D、H,) 、レ
フランク、エム−ピー(Lef’ran−c、M−P、
)およびレフランク、ジー(Lef’ranc、G) 
、ヒト免疫グロブリンガンマ3重鎖(heavy ch
a[n)の定常領域遺伝子の配列:他のヒトCγ遺伝子
との比較、Nucl、^cids、 Res、14゜1
779−1789(1986)。
(67〉  エリマン、ジエイ(EI l1son、J
、)、バックスバウム、ジェイ(Buxbaum、J、
)およびフード、エル(Hood、L、) 、ヒト免疫
グロブリンCγ4遺伝子のヌクレオチド配列、DNA、
 1.1l−18(1981)。
(68)  7ツクス、イー・イーMax、E、E、)
 、メイラエル、ジエイーケイ・ジェイアール(Mai
zel 、J、V。
Jr)およびレーダー、ピー(Leder、P、)、ヒ
ト免疫グロブリンε遺伝子における重複および欠失、C
e1l 29.691−699(1982)。
(69)  7ラナガン、ジェイ・ジー(Planag
an、 J。
G、〉、レフランク、エム−ビー(Lef’ ranc
 、 M−P、 )およびラビッツ、ティー・エッチ(
Rabbius、T、tL)、ヒト免疫グロブリンα1
およびα2定常領域遺伝子配列の分散および集中、Ce
1l 36.681−688(1984)。
<70)  ハイター、ビー・エイ(Ilieter、
P、^、)、マックス、イー・イー(Max、E、E、
)、サイドマン、ジェイ・ジー(Seidman、J、
G、)、マイラエル、ジエイ・ケイ(Maizel、J
、V、) 、およびレーダー、ピーLeder、P、)
 、クローン化したヒトおよびマウスカッパ免疫グロブ
リン定常およびJ領域遺伝子は機能的セグメントにおい
て、ホモロジーを保持した、Ce1l 22.197−
207(1980)。
【図面の簡単な説明】
第1図は、プラスミドpSV2−VH 16−HG1gpt(A)およびpSV2−Vに16−
HCにn e o (B)の構築を示す説明図であり、
図中の略号は次の通りである。 P−プロモーター: En−エンハンサ−; 0ri−pBR322ori; Amp−β−ラクタマーゼ; 5V40−SV40ブO(−一ター; ポリAIポリA付着シグナル; MC5−多クローニング部位; VDJ3−マウスH鎖の可変領域をコードする遺伝子; J4−マウスH鎖のJ4領域をコードする遺伝子;VJ
I−マウスL鎖の可変領域をコードする遺伝子: J2−5−マウスL鎖の12−5領域をコードする遺伝
子; Cに一マウス又はヒトのL鎖の定常領域をコードする遺
伝子; C10−ヒトH鎖の定常項域をコードする遺伝子:Ec
ogpt−大腸菌のキサンチン−グアニンホスホリボシ
ルトランスフェラーゼをコードする遺伝子;neo−T
n5ネオマイシン耐性をコードする遺伝子; MC3(pBluecrlpt SK+)−プラスミド
pBluecriptSK+のマルチクローニングサイ
ト; 制限酵素: E−EcoRI; B−BamHI; H−HindIn; X−XbaI。 第2図は、マウス−ヒトキメラ抗体MH162の5DS
−PAGE分析結果を示す体動パターンを模写したもの
である。 第3図は、2780AD細胞についてのMH162また
はMRK16による抗体依存性細胞傷害試験の活性を示
すグラフである。 バーは標準偏差(SD)を表わす。 第4図は、MRK16由来のH鎖の可変領域のアミノ酸
配列(aからb)、およびこれをコードする塩基配列を
示す説明図である。 第5図は、MRK16由来のL鎖の可変領域のアミノ酸
配列(aからb)、およびこれをコードする塩基配列を
示す説明図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、薬剤耐性癌に対するマウスモノクローナル抗体にお
    ける可変領域と実質的に相同なアミノ酸配列を有する可
    変領域と、ヒト免疫グロブリンにおける定常領域と実質
    的に相同なアミノ酸配列を有する定常領域と、からなる
    ことを特徴とする、薬剤耐性癌に対するキメラ抗体。 2、薬剤耐性癌の抗原がP−糖タン白質である、請求項
    1記載のキメラ抗体。 3、マウスモノクローナル抗体が、ヒト骨髄性白血病細
    胞株に562のアドリアマイシン耐性株K562/AD
    Mにより免疫されたマウスから得られた脾細胞とマウス
    の骨髄腫細胞とを融合させて作成したハイブリドーマM
    RK16またはMRK17により生産されるものである
    、請求項1または2記載のキメラ抗体。 4、下記の工程(a)〜(f)を含むことを特徴とする
    、請求項1に記載のキメラ抗体の製造法。 (a)薬剤耐性癌に対するマウスモノクローナル抗体の
    H鎖における可変領域と実質的に相同なアミノ酸配列を
    コードする遺伝子の転写下流側に、ヒト免疫グロブリン
    のH鎖における定常領域と実質的に相同なアミノ酸配列
    をコードする遺伝子の転写上流側を連結して、キメラH
    鎖をコードする塩基配列を有するDNA鎖を調製するこ
    と。 (b)薬剤耐性癌に対するマウスモノクローナル抗体の
    L鎖における可変領域と実質的に相同なアミノ酸配列を
    コードする遺伝子の転写下流側に、ヒト免疫グロブリン
    のL鎖における定常領域と実質的に相同なアミノ酸配列
    をコードする遺伝子の転写上流側を連結して、キメラL
    鎖をコードする塩基配列を有するDNA鎖を調製するこ
    と。 (c)工程(a)および(b)より得られる各DNA鎖
    を、同一のまたは別々の発現ベクターに、その遺伝情報
    が発現可能な状態で挿入して組換え体DNAを作成する
    こと。 (d)工程(c)より得られる組換え体 DNAによって宿主細胞を形質転換して形質転換体を作
    成すること。 (e)工程(d)より得られる形質転換体を培養して培
    養物中に薬剤耐性癌に対するキメラ抗体を産生させるこ
    と。 (f)必要に応じて、工程(e)で培養物中に産生され
    たキメラ抗体を回収すること。 5、薬剤耐性癌の抗原がP−糖タン白質である、請求項
    4記載の製造法。 6、マウスモノクローナル抗体が、ヒト骨髄性白血病細
    胞株に562のアドリアマイシン耐性株K562/AD
    Mにより免疫されたマウスから得られた脾細胞とマウス
    の骨髄腫細胞とを融合させて作成したハイブリドーマM
    RK16またはMRK17により産生されるものである
    、請求項4または5記載のキメラ抗体の製造法。
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