JPH03250524A - 含浸形陰極 - Google Patents

含浸形陰極

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JPH03250524A
JPH03250524A JP2045380A JP4538090A JPH03250524A JP H03250524 A JPH03250524 A JP H03250524A JP 2045380 A JP2045380 A JP 2045380A JP 4538090 A JP4538090 A JP 4538090A JP H03250524 A JPH03250524 A JP H03250524A
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JP
Japan
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cathode
active metal
impregnated
impregnated cathode
heat
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Application number
JP2045380A
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English (en)
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Tadanori Taguchi
田口 貞憲
Yukio Suzuki
鈴木 行男
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は表示管、ブラウン管、撮像管、進行波管などの
電子管に用いられる含浸形陰極に係り、特に、低温動作
型であり、かつ、高電流密度を安定して得ることのでき
る含浸形陰極に関する。
[従来の技術] 含浸形陰極は、タングステン(W)もしくはモリブデン
(MO)からなる耐熱性多孔質基体の空孔部にバリウム
(Ba)を主成分とする電子放出物質を溶融含浸させた
ペレットを用いることが基本となっている。
含浸型陰極は一般に動作温度が高いため、動作温度を下
げる方法として、例えば特公昭47−21343号公報
記載のように、陰極基体表面にオスミウム−ルテニウム
(Os−Ru)合金膜などを被覆する方法が一般的に用
いられている。しかし、この方法によっても、動作温度
は約1000℃と高く、実用化促進に対する大きな障害
となっていた。
動作温度をさらに下げる方法として、特開昭61−13
526号公報記載のように、上記0s−Ru膜の代りに
Wおよびスカンジウム(Sc)酸化物薄膜を被覆する方
法が提案されている。この方法によれば高い電子放出能
が得られ、結果として動作温度を150〜200℃下げ
ることができる。しかし、この場合には高い電子放射能
を得るための活性化に高温(約1150℃)で長時間(
7〜15時間)の加熱を必要とし、さらに特性のばらつ
きが大きいという問題点があった。
[発明が解決しようとする課題] 上記したように、従来技術の含浸形陰極においては、動
作温度は下げられても、活性化に高温・長時間を要した
り、陰極個体間のばらつきが大きく、実装する上での難
点があった。
本発明の目的は、上記従来技術の有していた課題を解決
して、低温動作型でありがっ高電流密度を安定して得る
ことのできる含浸形陰極を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的は、WもしくはMoを主成分とする耐熱金属多
孔質基体の空孔部にBaを主成分とする電子放出物質を
溶融含浸させ、その表面にWとWおよびScを含む酸化
物の薄膜を設けてなる含浸形陰極において、上記耐熱金
属多孔質基体をWもしくはMOにWもしくはMOよりも
還元力の大きい活性金属を分散もしくは添加した多孔質
基体とすることによって達成することができる。
ナオ、上記活性金属としては、Nb、Ta、■、T1、
Zr、 H「、Mg、 Si、 Thおよびこれらを含
む合金からなる群から選ばれる少なくとも何れか一つと
した場合に顕著な効果が得られる。
[作用コ 第1図は本発明含浸形陰極の概略構成を示す断面図で、
Nb、 Ta、 V、 Ti、 Zr、Hf、 Mg、
 Si、 Thおよびこれらを含む合金からなる群から
選ばれる少なくとも何れか一つの活性金属8をWもしく
はMo Q中に分散(または添加)させた耐熱金属多孔
質基体1とその空孔部に含浸させた電子放出物質2とか
らなる下地含浸形陰極ペレット3、障壁層4、スリーブ
5、ヒータ6、WとWおよびScを含む酸化物との混合
薄膜7からなることを示す。
ここで、まずヒータ6に通電し陰極を加熱すると、下地
含浸形陰極ベレット3内において耐熱多孔質体1と電子
放出物質2とが反応してBaが生成される。生成したB
aの一部は陰極表面に拡散し、同時に他のBaは薄膜7
中のWとScを含む酸化物と反応してScを生成する。
例えば薄膜7中のScを含む酸化物がSc、 W、 O
,、からなる場合、Sc、W、O,、とBaとが反応し
下式によってScが形成される。
Sc、W、O,、+ 38a = 38aWO4+ 2
Sc   (1)このようにして陰極表面に拡散したB
aおよびScは電子放出物質2の熱分解によって生じた
酸素や雰囲気中の酸素と結合して、薄膜7上に単分子〜
数分子層程度の厚さの極めて薄い(Ba、 Sc、0)
複合層を形成し、これによって陰極の電子放出仕事関数
が1,2eVと低下(該複合層が存在しない場合の仕事
関数は約2,0eV)して電子放出能が大幅に向上する
。電子放出能向上によって陰極動作温度を大幅に下げる
ことが可能になる。
また、陰極の活性化時間は上記(Ba、 Sc、 0)
複合層の形成速度に依存する。(Ba、 Sc、0)の
形成速度は、さらに、Scの生成速度に依存するが、S
cの生成は、上記したように、(1)式の反応によって
行われ、Baが多量に形成されればScが容易に形成さ
れ、活性化時間が短縮されることになる。ここで、本発
明のように耐熱多孔質体1にWあるいは旧よりも還元力
の大きい活性金属を分散あるいは添加することによって
該活性金属と電子放出物質2とが反応し、容易に多量の
Baを生成することができる。例えば、活性金属として
Z「を、電子放出物質2としてBa、Al、O,を用い
た場合には下式によってBaが容易に多量に形成される
Ba、Al5O,+Zr =BaZrO,+A1.O,
+28a  (2)Baが多量に形成されることによっ
て、陰極表面が短時間で低仕事関数の(Ba、 Sc、
 0)複合層で覆われることになる。
ここで、上記活性金属の効果は、耐熱多孔質基体1中に
分散させた場合でもあるいは添加した場合でもほぼ同様
である。また、耐熱多孔質基体lの母材としてはWある
いはNoが用いられるので、上記活性金属としてWある
いは阿0よりも還元力の大きい金属あるいは合金を用い
ることが効果的であることは改めて説明するまでもない
。なお、活性金属の分散・添加量は、耐熱多孔質基体重
量の数〜50%の範囲で選ぶことができる。
[実施例コ 以下、本発明の含浸形陰極について実施例によって具体
的に説明する。
まず、第1図に基づいて本発明陰極の作成手順について
説明する。すなわち、まず1粒径5−のW粉末と粒径3
−のZr粉末とを0〜50重量%の範囲で混合、プレス
成形し、水素雰囲気中で仮焼結を行い、さらに真空中で
本焼結を行うことによって、空孔率が約26%でしかも
Zrが分散(一部は−と反応)した耐熱多孔質基体1を
作成し、非酸化性雰囲気(あるいは真空)中で該基体1
に4BaO−CaO−AI、O,の組成からなる電子放
出物質2を加熱溶融・含浸させて、下地含浸形陰極ベレ
ット3を作成した。次いで、該ペレット3をMo製のカ
ップ状#壁層4に挿入し、さらに、ヒータ6を内包する
ためのMo製スリーブ5に挿入、固着して陰極構体を作
成した。
次に、複数物質の同時スパッタリング可能な装置を用い
、Wおよびscs’so+sの2種をスパッタターゲッ
トとして上記陰極構体のペレット3の表面にWとSc、
 W、 O,、とからなる混合薄膜7を形成した。すな
わち、上記2種のターゲットをスパッタリング装置内に
装着し、装置内を約3 X 10−’ Paまで排気し
、アルゴン(Ar)ガスをフロー(30secm、この
時の雰囲気は4XIO−“Pa)した後、装置排気系の
主バルブにより10 Paの圧力に調節した状態で、陰
極構体を水冷しながら、WはDCスパッタにより、Sc
、 W、 O,、はRFスパッタによってスパッタリン
グを行った。このとき、スパッタリングは混合薄M7の
厚さが50〜11000nの範囲で、しかも混合18M
中のSc、W、O,、が18〜33重量%トナルように
スパッタパワーをそれぞれ調節して行った。
なお、Sc、W、0.、が18〜33重量%の混合薄膜
7を溶液発光分光分析(ICPS)法によりScとWの
重量比を求めたところSc/W =0.02〜0.04
の範囲であった・ 耐熱多孔質基体1としてWに10重量%のZr粉末を分
散させたものを用い、混合薄膜7の組成をW−25重量
%Sc、 W、 O,、とした場合の本発明含浸形陰極
について、IO−”Paオーダーの高真空容器内に設け
た陽極と陰極とからなる2極管配置において、陰極温度
を1150℃に加熱して活性化を行った場合の、陽極に
正のパルス電圧を印加して求めた900℃における飽和
電流密度と活性化時間との関係を第2図に示す。図にお
いて、(a)は本発明陰極の、(b)は耐熱多孔質基体
がWのみからなる従来形陰極の特性を示したものである
が、この結果から、(b)の場合は活性化に要する時間
が7〜15時間と長く、特性のばらつきも大きいのに対
して、(a)の場合には1時間程度の活性化で飽和電流
密度特性が飽和し、しかも特性のばらつきも極めて小さ
いことがわかる。
第3図は本発明構成の含浸形陰極を1150℃×1時間
活性化を行った後の陰極表面についてオージェ分析を行
った結果を示す図で、この結果から。
陰極表面に低仕事関数の(Ba、 Sc、0)層が形成
されていることがわかる。これは、活性化中に陰極表面
にBa、 Sc%Oの供給があったことを示すものであ
る。特に、 Scの供給は前掲(1)式の反応によって
生成し、陰極内でのBaの生成量に依存することから、
本発明のように耐熱多孔質体に還元力の大きい活性金属
を分散などにより添加することによって、前掲(2)式
によりBaの生成量が増大し、陰極表面に短時間で低仕
事関数の(Ba、 5cO)複合層が形成できるため、
活性化時間を短縮できることになる。
また、本発明の含浸形陰極を用いた場合、動作温度をこ
れまで公知の含浸形陰極(例えば、特公昭47−213
43号公報記載など)よりもさらに150〜200℃近
く下げ得ることから、陰極表面からのBaおよびBaO
の蒸発速度を1.5〜2桁程度低くすることができ、グ
リッドエミッションなどに起因する管球特性の劣化を大
幅に低減することができる。
さらに、動作温度を下げ得ること、活性化時間を短縮し
得ることによって動作中のヒータの信頼性も向上する。
なお、上記実施例においては電子放出物質を溶融含浸さ
せた耐熱金属多孔質基体の表面に形成するfdj膜とし
てWとWおよびScの酸化物からなる薄膜を用いた場合
の例について説明したが、Scの他にさらにイツトリウ
ムなどの希土類元素を数〜10%の範囲で添加すること
もできる。
[発明の効果コ 以上述べてきたように、含浸形陰極を本発明構成の含浸
形陰極とすること、すなわち、WもしくはMoを主成分
とする耐熱金属多孔質基体の空孔部にBaを主成分とす
る電子放出物質を溶融含浸させ、その表面にWとWおよ
びScを含む酸化物からなる薄膜を設けてなる含浸形陰
極において。
上記耐熱金属多孔質基体としてWもしくはM。
にWもしくはMoよりも還元力の大きい活性金属を分散
もしくは添加した多孔質基体を用いた含浸形陰極とする
こと、によって、従来技術の有していた課題を解決して
、低温動作形でありかつ高電流密度を安定して得ること
ができ、従って、管球特性劣化発生を格段に改善するこ
とのできる含浸形陰極を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明含浸形陰極の概略構成を示す断面図、第
2図は活性化時間と飽和電流密度との関係を示す図で、
(a)は本発明陰極の、(b)は従来形陰極についての
経過を示したもの、第3図は本発明構成含浸形陰極活性
化後の陰極表面についてのオージェスペクトルを示した
図である。 1・・・耐熱金属多孔質基体、2・・・電子放出物質、
3・・・下地含浸形陰極ペレット、  4・・・障壁層
、5・・・スリーブ、         6・・・ヒー
タ、7・・・WとWおよびScを含む酸化物との混合薄
膜、 8・・・活性金属、     9・・・Wもしくは恥第
1 図 シー8 柱イヒ時F5 (hl 00 000 オー遇電子二ネルで(eVl

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、WもしくはMoを主成分とする耐熱金属多孔質基体
    の空孔部にBaを主成分とする電子放出物質を溶融含浸
    させ、その表面にWとWおよびScを含む酸化物からな
    る薄膜を設けてなる含浸形陰極において、上記耐熱金属
    多孔質基体がWもしくはMoにWもしくはMoよりも還
    元力の大きい活性金属を分散もしくは添加した多孔質基
    体であることを特徴とする含浸形陰極。 2、上記活性金属が、Nb、Ta、V、Ti、Zr、H
    f、Mg、Si、Thおよびこれらを含む合金からなる
    群から選ばれる少なくとも何れか一つの活性金属である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の含浸形陰
    極。
JP2045380A 1990-02-28 1990-02-28 含浸形陰極 Pending JPH03250524A (ja)

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