JPH0324894Y2 - - Google Patents

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JPH0324894Y2
JPH0324894Y2 JP1986184630U JP18463086U JPH0324894Y2 JP H0324894 Y2 JPH0324894 Y2 JP H0324894Y2 JP 1986184630 U JP1986184630 U JP 1986184630U JP 18463086 U JP18463086 U JP 18463086U JP H0324894 Y2 JPH0324894 Y2 JP H0324894Y2
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ring spacer
inner ring
outer ring
thrust bearing
spacer
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JP1986184630U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は多段スラスト軸受装置に関するもの
である。
〔従来の技術およびその問題点〕 上記多段スラスト軸受装置の従来技術として、
例えば、特公昭51−22570号公報に示されたもの
がある。この多段スラスト軸受装置は、第4図に
示すように、ハウジング1の内側に回転部材2の
下部に設けた軸3を挿入し、その回転部材2の軸
肩部4と、ハウジング1の内径面に形成した環状
の肩部5との間に複数のスラスト軸受6を軸方向
に多段に設け、隣接するスラスト軸受6の内輪7
対向面における内径部間および外輪8対向面にお
ける外径部間に筒状の内輪間座9および外輪間座
10を組込んである。
上記のような多段スラスト軸受装置において、
スラスト荷重Pは、第4図の矢印で示す経路を経
てハウジング1の肩部5に伝達されるため、各内
輪間座9および各外輪間座10に加わるスラスト
荷重が相違する。このため、各内輪間座9および
各外輪間座10の厚みが均一であると、各内輪間
座9のたわみ量および外輪間座10のたわみ量が
異なり、各段のスラスト軸受6に均等のスラスト
荷重を付与することができず、各スラスト軸受6
の被れ寿命が不均一になる。
その疲れ寿命の均一化を図るため、多段スラス
ト軸受においては、内輪間座9の厚み寸法を、下
段の内輪間座9に至るに従つて薄肉厚とし、一方
外輪間座10の厚み寸法を、逆に下段の外輪間座
10に至るに従つて厚肉としてある。
また、スラスト軸受6の内輪7と外輪8とは、
それぞれ異なるためみ性を有するため、内輪7は
上面外周部にテーパ面11を形成して外径部に向
けて漸次薄肉厚とし、一方外輪8は下面内径部に
テーパ面12を形成して内径部に向けて漸次厚肉
としてある。このスラスト軸受6のピツチ円直径
は、内輪間座9の外径寸法および外輪間座10の
内径寸法に応じて適宜に決定しており、そのスラ
スト軸受6が不適切であると、内輪7のたわみ量
と外輪8のたわみ量が異なり、各スラスト軸受6
に均一なスラスト荷重を付与することができな
い。
ところで、上記従来の多段スラスト軸受装置に
おいては、各内輪間座9の内径寸法を軸3の外径
寸法にほぼ等しくしてラジアル方向の位置決めを
行ない、一方各外輪間座10の外径寸法をハウジ
ング1の内径寸法にほぼ等しくしてラジアル方向
の位置決めを行なう構成であるため、各内輪間座
9の外径寸法および各外輪間座10の内径寸法が
相違する。このため、各段のスラスト軸受6のピ
ツチ円直径が異なり、同径のスラスト軸受6を採
用することができないという不都合がある。
〔考案の目的〕
そこで、この考案は上記の不都合を解消し、ピ
ツチ円直径の等しいスラスト軸受を用いることが
できるようにした多段スラスト軸受装置を提供す
ることを目的としている。
〔考案の構成〕
上記の目的を達成するために、この考案は、隣
接するスラスト軸受の内輪対向面間に組込まれて
厚み寸法が異なる複数の内輪間座の外径寸法を同
一とし、その各内輪間座の内径面にラジアル方向
位置決め用の突出部を設け、一方、スラスト軸受
の外輪対向面間に組込まれて厚み寸法が異なる複
数の外輪間座の内径寸法を同一とし、その各外輪
間座の外径面にラジアル方向位置決め用の突出部
を設けた構成としたのである。
ここで、突出部は、環状であつてもよく、周方
向に等間隔に設けた突起であつてもよい。その突
出部がスラスト軸受の外輪又は内輪に接触する位
置にあると、スラスト荷重を受けるとき、上記突
出部の先端に大きなモーメント荷重が作用して内
輪間座又は外輪間座がいびつに変形するおそれが
あるため、突出部は、内輪間座又は外輪間座の端
面より内方に位置させておく。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を第1図乃至第3図に
基づいて説明する。
なお、先に述べた第4図の従来例と同一のもの
は同一の符号を付して説明を省略する。
第1図に示すように、内輪7の対向面間に組込
まれて軸方向に並ぶ複数の内輪間座9は、下段の
内輪間座9に至るに従つて厚み寸法が薄くなり、
一方、外輪8の対向面間に組込まれて軸方向に並
ぶ複数の外輪間座10は下段の外輪間座10に至
るに従つて厚み寸法が厚くなつている。
各内輪間座9は外径寸法が等しくなり、その内
輪間座9の内径面両端部に突出部13が設けら
れ、この突出部13と軸3の外周面との接触によ
つて各内輪間座9はラジアル方向に位置決めされ
る。
一方、各外輪間座10の内径寸法は同一径とな
り、その外輪間座10の外径面両端部に突出部1
4が形成され、この突出部14とハウジング1の
内径面との接触によつて各外輪間座10はラジア
ル方向に位置決めされる。
ここで、内輪間座9の突出部13および外輪間
座10の突出部14は図示のような環状であつて
もよく、あるいは周方向に等間隔に形成される突
起であつてもよい。
このような突出部13,14は、内輪間座9お
よび外輪間座10の両端面から所定の寸法離れた
位置に設けておくようにする。
なぜなら、各スラスト軸受6にスラスト荷重が
作用するとき、そのスラスト軸受6の内輪7に
は、第2図に示すように、転動体15からの荷重
P1と内輪間座9からの荷重P2が作用し、内輪間
座9にモーメント荷重が作用する。このため、突
出部13を内輪間座9の両端に設けると、その突
出部13に大きなモーメント荷重が作用し、第2
図の鎖線で示すように、上記突出部13と内輪7
が干渉して内輪間座9がいびつに変形するおそれ
があり、スラスト荷重が均等に配分されない場合
が考えられる。
そこで、内輪間座9の両端から所定の寸法離れ
た位置に突出部13を設けると第3図に示すよう
に、内輪7と突出部13が干渉せず、内輪間座9
のいびつな変形を極力抑えることができ、スラス
ト荷重を均等に配分することができると考えられ
る。
外輪間座10についても同様のことが言える。
〔効果〕
以上のように、この考案は、スラスト軸受のピ
ツチ円直径を決定する各内輪間座の外径寸法およ
び外輪間座の内径寸法を全て同一径としたので、
各段に組込む複数のスラスト軸受として同一径の
ものを使用することができると共に、内輪間座の
内径面に設けた突出部および外輪間座の外径面に
設けた突出部によつて内輪間座および外輪間座は
ラジアル方向に位置決めされるため、スラスト荷
重を各段のスラスト軸受に均等に配分することが
できる。
また、各段のスラスト軸受として、内輪の寸法
および外輪の寸法が同一のものを用いることがで
きるため、組立ての際に、スラスト軸受の組立て
順序を考慮する必要がなく、組立ての容易化を図
ることができる。
さらに、内輪間座の突出部および外輪間座の突
出部を内輪間座端面および外輪間座端面より内方
に位置させたことにより、内輪および外輪がモー
メント荷重を受けて変形するとき、内輪および外
輪が突出部に干渉せず、内輪間座および外輪間座
にモーメント荷重が作用するのを防止することが
できる。このため、内輪間座および外輪間座がい
びつに変形するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係る多段スラスト軸受装
置の一実施例を示す縦断正面図、第2図および第
3図は同上の内輪間座の変形状態を示す断面図、
第4図は従来の多段スラスト軸受装置を示す縦断
正面図である。 1……ハウジング、2……回転部材、3……
軸、4……軸肩部、5……肩部、6……スラスト
軸受、7……内輪、8……外輪、9……内輪間
座、10……外輪間座、13,14……突出部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ハウジングの内径面に形成した環状の肩部と
    回転部材の軸肩部との間に複数のスラスト軸受
    を軸方向に多段に設け、隣接するスラスト軸受
    の内輪対向面における内径部間および外輪対向
    面における外径部間に筒状の内輪間座および筒
    状の外輪間座を組込み、その内輪間座を下部の
    内輪の間座に至るに従つて厚みを薄肉厚とし、
    外輪間座の厚みを、下部の外輪間座に至るに従
    つて厚肉とした多段スラスト軸受装置におい
    て、前記各内輪間座の外径寸法を同一とし、そ
    の内輪間座の内径面にラジアル方向位置決め用
    の突出部を設け、各外輪間座の内径寸法を同一
    とし、その外輪間座の外径面にラジアル方向位
    置決め用の突出部を設け、内輪間座の突出部お
    よび外輪間座の突出部を内輪間座端面および外
    輪間座端面より内方に位置させたことを特徴と
    する多段スラスト軸受装置。 (2) 前記突出部が環状であることを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の多段スラス
    ト軸受装置。
JP1986184630U 1986-11-27 1986-11-27 Expired JPH0324894Y2 (ja)

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JP1986184630U JPH0324894Y2 (ja) 1986-11-27 1986-11-27

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JP1986184630U JPH0324894Y2 (ja) 1986-11-27 1986-11-27

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JPS6387316U JPS6387316U (ja) 1988-06-07
JPH0324894Y2 true JPH0324894Y2 (ja) 1991-05-30

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JP1986184630U Expired JPH0324894Y2 (ja) 1986-11-27 1986-11-27

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS582901U (ja) * 1981-06-30 1983-01-10 市光工業株式会社 車輛用灯具

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS582901U (ja) * 1981-06-30 1983-01-10 市光工業株式会社 車輛用灯具

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JPS6387316U (ja) 1988-06-07

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